韓国で尿素不足が深刻化した理由
日本の産業も対中依存度の引き下げを!
最近、隣国のメディアを眺めていると、よく見かける話題が、「尿素不足」です。韓国メディアの報道によると、日本の場合はそもそもディーゼルエンジンの比率が低く、欧州の場合は尿素水の供給を中国に依存していないのですが、韓国の場合は尿素水を中国に深く依存しているがため、中国の尿素輸出制限の影響を大きく受けてしまったのだとか。しかも、日本に対して「輸出『規制』を解除しろ」と高圧的に要求した韓国が、中国に対しては下手に出ているというのも興味深いところです。
尿素はディーゼルエンジンの排気浄化に使われる
尿素(にょうそ)と呼ばれる物質があります。
化学式はCH4N2Oだそうであり、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の『用語集』によると、窒素肥料として、また尿素樹脂などの工業原料として大量に消費されているのだそうです。
ただ、この尿素といえば、大型トラックや大型バスなどのディーゼルエンジン車では、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するための素材としても知られています。
調べてみると、日産ディーゼル工業(現在のいすゞ自動車グループ傘下のUDトラックス)が開発した「FLENDS」(Final Low Emission New Diesel System)というシステムで、ディーゼル自動車の排気ガスに含まれるNO<sub>x</sub>を除去するために採用され始めたものだそうです。
(※これについては独立行政法人新エネルギー・産業技術総合研究開発機構が2008年4月付で公表した『クリーンな排出ガスのエコ・ディーゼル車』というPDFファイルなどの記述を参考にしています。)
ちなみにこの日産ディーゼル工業が開発したFLENDSに代表される、尿素を使った廃棄浄化システムのことを、環境省によれば、一般に「尿素SCR」と呼ぶそうです(※SCRは “Selective Catalytic Reduction” の略だそうで、日本語に訳せば「選択的還元触媒」、といったところでしょうか)。
そして、このFLENDSなどの尿素SCRに使用される尿素還元剤が、AdBlue®(アドブルー)という商品なのだそうであり、このAdBlue®の商標は2007年に日産ディーゼルからドイツ自動車工業会(Verband der Automobilindustrie, VDA)に譲渡され、現在に至るのだそうです。
純正品ではない尿素水を中国から輸入する業者も
この点、日本国内で高純度尿素水といえばAdBlue®が一般的であるようで、このAdBlue®はVDAから認証された高品質な尿素水だけしか名乗ることが許されていないようなのですが、ウェブサイトを調べてみると、いろいろと興味深いことがわかります。
「AdBlue®の製造にも使われるような原料尿素を中国から輸入している」などと称する業者のウェブサイトがいくつかヒットするのです。
これらの業者のウェブサイトを見ても、これらの「中国産尿素」の用途については明らかではありません。ただ、うがった見方ですが、「AdBlue®ではないけれど、純正品と成分はまったく同じ」と謳いながら、安価に供給することを目的としているのではないかと思います。
韓国の尿素不足の独自性
こうしたなか、韓国メディアの報道を眺めていると、最近、「尿素不足」がやたらと取りざたされているようです。
日本国内ではあまり話題に上っていないのですが、どうやらその理由は、韓国独自の尿素供給体制に起因しているようなのです。
これに関し、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に先日、こんな記事が掲載されていました。
日本・米国では供給問題ないが…韓国で「尿素水」が不足する理由
―――2021.11.04 16:29付 中央日報日本語版より
中央日報によると、尿素水の品薄減少は「世界主要国のうちとくに韓国で深刻」なのだそうです。
その理由は、原材料の大部分を中国に依存していること、他国と比べて(尿素水を必要とする)ディーゼル車の割合が相対的に多い、といった事情があるのだとか。
実際、中国の尿素輸出量のうちインド向けが47.5%で最大を占め、2番目に多い韓国向けは14%を占めているのだそうです(ちなみに中央日報によると、韓国が今年1月から9月までに輸入した産業用尿素の97.6%が中国産だったそうです)。
なんだか、強烈ですね。
中央日報はまた、中国が豪州との「石炭紛争」により自国内の尿素生産量が減少し、供給が逼迫するなかで、輸出制限措置を講じたため、韓国がその影響を「まともに受けた」、などとしています。
このあたり、日本に対しては2019年7月の対韓輸出管理適正化措置を「不当な輸出規制だ」などと大騒ぎするわりには、中国が講じた輸出制限措置に対して韓国政府がダンマリを決め込んでいるように見受けられるのも興味深いところです(※この点については後述します)。
ではなぜ、日本を含めた主要国では、尿素不足がさほど話題となっていないのでしょうか。
その理由は、日米ではそもそもディーゼルエンジンの比率が低いこと、欧州では尿素の対中依存度が低いこと、なのだそうです。
ただ、個人的にうがった見方を提示させていただくならば、韓国が社会全体でAdBlue®の純正品を使用しておらず、中国産の尿素水で代用しているがために、今回の中国の輸出制限措置による影響を大きく受けたのではないか、というのが個人的な仮説です。
なぜか中国には下手に出る韓国政府
さて、中国の輸出「規制」に基づく尿素不足を巡って、気になる話題は、これだけではありません。日本に対してあれだけ「輸出『規制』の解除」と要求してきた韓国政府が、中国に対しては、まるで借りてきたネコのようにおとなしく見えてしまうのです。
ここでは2つほど記事を紹介したいと思います。
貨物車の「尿素水」不足に…韓国与党代表「必要なら中国訪問」
―――2021.11.05 15:25付 中央日報日本語版より
1つ目は、中央日報に昨日付けで掲載された記事ですが、韓国国内での尿素水不足深刻化を受け、与党・「ともに民主党」の宋永吉(そう・えいきつ)代表は「民主党の外交力を総動員して問題解決に総力を尽くす」、「必要なら中国も訪問する」などと述べた、というのです。
このあたり、大変に不思議な話です。
日本が2019年7月に韓国に対する輸出管理の厳格化(あるいは「適正化」)措置を講じると発表した際には、日本に対し極めて激しく反応し、GSOMIAの破棄、対日WTO提訴などの挑戦的・好戦的な対応を取ったのが韓国です。
それなのに、中国に対しては「駐韓大使に懇願する」、「中国を訪問して輸出規制の解除を懇願する」というのも、対応としては、なんだかよくわかりません。
2つ目は、こんな記事です。
韓国大統領府、「尿素水事態」TFチーム構成…「毎日緊急点検体制、直ちに運営」
―――2021.11.05 16:04付 中央日報日本語版より
同じく中央日報によると、中国の尿素水供給問題が「短期的に解決する兆しが見られない」として、韓国大統領府は5日、尿素水供給不安問題解決に向けた「タスクフォース」(TF)を、兪英民(ゆ・えいみん)大統領秘書室長が主導し、大統領府の直下に設置したのだそうです。
なんだか、「タスクフォースを作って対応する」というあたり、2017年12月に日本との外交機密文書を暴露した「慰安婦合意検証TF」を思い出してしまうのは気のせいでしょうか。
はたまた、日本でもやたらと「対策室設置」(と題したパフォーマンス)が大好きな政党があります。
この手の「対策室」は「設置」してその後なんにも活動しないという特徴があるようですが、なんだか韓国政府の行動を見ていると、日本の特定野党の行動とそっくりに見えてしまうのはここだけの話です。
中国依存度を下げることは必要
さて、「新宿会計士」名義で月刊オピニオン誌『正論』1月号に寄稿させていただいたとおり、あるいは櫻井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」でも報告させていただいたとおり、個人的には、以前から日本は産業上の対中依存度を引き下げることが急務だと主張してきたつもりです。
「数字で読む中国経済」 新宿会計士
―――2021/01/08付 国家基本問題研究所ウェブサイトより
その趣旨は、中国が日本とそもそもの基本的価値を共有していない国であること、戦略物資を突如として輸出禁止措置にするなどの無法を働いた実績があること、あるいは「中国14億人の市場」が統計的数値で見る限りは幻想にすぎないこと、などなどです。
もちろん、今回の韓国の事例はちょっと特殊過ぎますし、ツッコミどころもいくつもあります(おそらくは純正品ではなく、中国産の安価な尿素に依存し切っていたこと、日本の「輸出『規制』」には噛み付いたくせに、中国に対しては絶対に毅然とした姿勢を取らないこと、など)。
ただ、韓国が中国産の尿素に依存し切っていたがために、社会がここまで混乱したというのは、日本にとっても他人事とは思えません。
ことに、『台湾が9月も貿易額「3番目」に』でも指摘したとおり、財務省税関が公表する毎月の貿易額で見ても、日本の防疫の対中依存度は少し高すぎます(図表)。
図表 日本の貿易(2021年9月)
相手国 | 輸出額/輸入額 | 貿易額/貿易収支 |
---|---|---|
中国 | 1兆4793億円/1兆7721億円 | 3兆2514億円/▲2928億円 |
米国 | 1兆1553億円/7628億円 | 1兆9181億円/+3925億円 |
台湾 | 5163億円/3387億円 | 8550億円/+1776億円 |
韓国 | 4963億円/3075億円 | 8038億円/+1888億円 |
豪州 | 1082億円/5436億円 | 6518億円/▲4353億円 |
タイ | 3060億円/2435億円 | 5495億円/+625億円 |
ドイツ | 2023億円/2304億円 | 4327億円/▲281億円 |
UAE | 495億円/3170億円 | 3665億円/▲2674億円 |
ベトナム | 1683億円/1940億円 | 3623億円/▲257億円 |
香港 | 3483億円/94億円 | 3577億円/+3390億円 |
その他 | 1兆8688億円/2兆5598億円 | 4兆4286億円/6909億円 |
合計 | 6兆8410億円/7兆4650億円 | 14兆3060億円/6241億円 |
(【出所】財務省税関『財務省貿易統計』より著者作成。なお、「貿易額」は「輸出額+輸入額」、「貿易収支」は「輸出額-輸入額」を意味する)
もちろん、日本の対中輸出品目の多くは「モノを作るためのモノ」が中心であり、対中輸入品目はPC、スマホ、家電、衣料、雑貨などの最終消費財が中心で、依然として日本が中国に対し産業競争上の優位を維持していることは事実ですが、それでも中国と距離を置くことは急務ではないかと思うのです。
いずれにせよ、韓国の尿素不足が、日本にとって鋭い警告となれば良いのですが…。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
容姿至上主義の国で美肌ケアに支障が出ては大問題ですね・・。
ワクチンスワップに続いて 尿素水スワップ という 物乞いが 始まりそう。
コロナ入国制限で 対馬、北九州に 買い出し・転売屋が 来れなくて 幸いです。
もしかして尿素買いに来たいからこのところ特に入国規制緩めろーって騒いでんのかな?
韓国なら「我々の尿とあんたの尿素水をスワップしてやる。 文句あるか?」とか言いそうです。
韓国さんに、いい方法を教えてさしあげましょう。
尿素水の代わりに、海水を使えばいいんです。
しばらく続ければ、汚れた排気ガスを出さなくなりますよ。
燃料に 砂糖を混ぜると 排ガスが出なくなります。
エンジンかからなくなるので。
最も韓国的な解決策があるじゃないですか。
尿素水が入ってないとエンジンがかからない様に仕掛けしているに過ぎませんから、これを外すだけで、エンジンはかかります。
排出される汚染物質は日本へ流れて行くので、反日活動も出来て一石二鳥でしょうに。
墺を見倣え さま
>これを外すだけで、エンジンはかかります。
韓国人が外そうとすると、その場で動かなくなる車が出そうですね。
> 韓国が社会全体でAdBlue®の純正品を使用しておらず、中国産の尿素水で代用している
何年か前ですが、韓国軍が非正規品のWindowsを大量に使用していたという話を思い起こさせますね。要するに、韓国というのはそういう国であると認識すべきです。
韓国にとっては、尿素水もレアアースと同じ事の様ですね。
今回青瓦台は、日本に頼らずロシアに相談しているようです。日本にとっては良い方向ですが、今後韓国の方向性は「中露側」になる事を示唆しているように思います。
尿素水のリスクは韓国だけのようですが、世界的に物流コスト上昇が起こっているようです。原因は、原油価格の上昇とコロナウイルスによって人手不足
の影響の余波なのでしょうか。
今回中国は、輸出検査義務化と言って、実質的な輸出規制をしています。
日本が、この手の手法を真似する事は、出来ないんでしょうか?
レアアースは希少な「元素」ですが、尿素は空気中の8割を占める元素である窒素と水素・炭素という極めて平凡な元素の化合物で、高校の化学実験室程度の設備でも空気と水、そして石炭から合成できます。
コストが嵩みますがね。
大量に必要ならば農業用の窒素系の化学肥料からも合成出来ますしね。
韓国の産業能力やノウハウの浅さ・薄っぺらさが実感として分かる件です。
>高校の化学実験室程度の設備でも空気と水、そして石炭から合成できます。
無理です。不可能です。
ハーバーボッシュ法の実験なんて絶対無理。
200気圧・500℃に耐える設備なんてない。
科学者様、
窒素固定の理論を実証するのに産業用の大袈裟なプロセスを使う必要はありません。
昔の事ですが、私のやった実験では、空気をガラスパイプ中に流し6KV ・60Hzの交流アークに晒すと
N2 + O2 → 2(NO)
2(NO) + O2 → 2(NO2)
で亜酸化窒素が生成されます。
これを水に吸収させると
3 (NO2) + H2O → 2 (HNO3) + NO
で硝酸が出来ます。
この硝酸を0.65Vで酸化クロムを含んだ電極で電気触媒還元をすると
NO3(aq)+6(H2O(liq))+8(e−)→(NH3(aq)+)9(OH(aq)ー).
でアンモニアが生成されます。
必要な実験器具ですが、電気還元の電極に酸化コバルトとプラチナが必要である事と、6KVの高圧変圧器が必須である事以外は至って普通の化学実験器具で済みます。
我々の使った高圧交流の電源トランスは安価で入手が簡単なネオンライト用で、ジャンク屋で700円前後の値段だったと記憶しています。
Amazon でも新品同等品が 27米ドルで入手可能なようです。
https://www.amazon.com/gp/product/B07HGCZGBZ/ref=ox_sc_act_title_1?smid=A1JEC2HEDYPE1B&psc=1
商業ベースには当面なりそうもありませんが、人体で言えば尿中の本来無色無臭の尿素が体外に排出された後、バクテリアの分解でアンモニアに変わり例の匂いを尿臭と名付けられてしまった悲しい(?)過去が…
逆にアンモニアから尿素に還元する微生物とか発見されたら面白いですね。
いま人間が頑張って太陽光から発電して科学物質製造のエネルギー源にして人間の生存に役立てようとしてますが、自然界では植物がとんでもない大昔から太陽光と水を直接生きるエネルギーと栄養素に変えつつ酸素だのを生成しているという…
自然の摂理に逆らって活きているのは人間だって植物に笑われているかも?
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう自分に言い聞かせないと、韓国と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)
次期韓国大統領選挙の与野党候補が決まりましたが、世界的な燃料費高騰に、韓国独自の炭素不足で、(少なくとも、この冬の)韓国経済に大打撃を与えることでしょう。特に韓国の若者の雇用問題が。だとすれば、この候補同士で、(韓国国内で反発が出ない)対日強硬競争になる可能性があるのではないでしょうか。(もしかしたら、「日本が中国の炭素を買い占めている」と言い出すかもしれません)
もっとも、燃料費高騰でディーゼル使用禁止にすれば、炭素不足が問題にならなくなるのではないでしょうか。
蛇足ですが、(別の韓国だけでなく、日本も同じかもしれませんが)中国依存前提のビジネスモデル(?)で企業を運営していると、それがなくなった時のことは考えられなくなるのではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
>(そう自分に言い聞かせないと、韓国と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)
素晴らしい備えです!
所で、不足しているのは「尿素」であり、「炭素」ではありませんので、あしからず。
引きこもり中年様
色々思考された意見でしょうが、読みずらい日本語文章ですね。
すみません。追加です。
素朴な疑問ですけど、韓国の裁判所が「韓国では、ディーゼルからの排気の窒素酸化物を浄化する必要はない」と言い出したら、尿素不足は解決するのでしょうか。
それから、匿名さん、確かに炭素と尿素を書き間違えていました。
車に警告灯ついて、エンジンかからなくなるようになってたと思いますけど。
そうなってる機械を改造しまくるなら、可能なんじゃないかと。
https://ryokai-life.com/adblue-nyouso/
トラクターヘッドだけに拘るんですけど、韓国地場自動車メーカーに、アドブルー無視のトラクターを製造する技術というか、設計図すらないのかと。妄想すみません。
恐らく隣国のことだから、これから尿素を入れないで走行するようになり、NOxをまき散らすようになると思う。
記事更新ありがとうございます。閑居小人様が言われてる通り既にあちらの新聞及び政府筋?の発言として環境対策を一時小休止させよう、との声があるようです。
あれ、確か今年の化石賞は日本受賞ですよ? 彼の国は環境先進国ですよね??
ただの環境原理主義団体(笑)と
眉を顰められるCANのようなものが
COP会議に便乗して
多くの国に乱発する化石賞だとかいうものを
日本ではごろつき左翼団体や
メディアがありがたがって
大げさに喧伝しているのには呆れます。
別のところでは、
「環境のノーベル賞とも呼ばれる
ゴールドマン環境賞」(笑)などと
恥ずかしげもなく記事にしているのは
ノーベル賞と人類になんて
失礼な便乗する人たちだろうとも
感じています。
韓国の尿素水不足は自国生産の重要さを感じさせてくれます。
同じベクトルにあるのが「内製」で、日本も一時「外注」が絶対的善のように持ち上げられました。
みずほのシステムトラブルとかを見てると、「内製」の力がしっかりしてないと「外注先」の事情に左右されるので土台がしっかりしないですね。
韓国だけで頻発したBMWの火災ありましたよね。
http://garage456.com/archives/440
違うもの使ってたからかなw
新宿会計士様
いつも楽しく拝見しています。
表題の化合物は、N-ニトロソ-N-メチル尿素(メチルニトロソウレア)という発がん性物質で、工業用の尿素(NH2)2COとは異なる物質です。訂正されたほうがよいと思います。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/cas-684-93-5.html
https://www.ori-japan.com/research/bodyregion/cat5/fppbalbc-2.html
K村豆腐店 さん
そう言えば、韓国は中国から「尿素」ではなく「尿素水」を輸入しているようですね。
尿素水には濃度?で32と40という規格があり、確か40から32を作ってるとかってお話しだったような。
製造時に発生する熱の管理が手間だとか、何かの資料で見ました。
クロワッサン様
尿素の製造は石炭ベースのもの(主に中国産)と、天然ガスベースのものがあります。中国では、国内の石炭不足で尿素生産が急減し、価格が高騰したため、輸出を規制したようです。
また、原料尿素を確保できたとしても、原料尿素と水から不純物を除去するのに高度な技術が必要なので、韓国のメーカーがISOの基準を満たした尿素水(AdBlue®)の純正品が製造できるのかは怪しいですね。当然ながら、純正品でないと尿素SCRシステムは十分機能しません。
ちなみに、AUS32(32.5%尿素水:AdBlue®) はディーゼルエンジン車用、AUS40(40%尿素水)は船舶用で、生産プラントは別ですので、純正品であれば単に薄めたらできるというものではないと思います。
調べ直したら、原料が共有出来るだけで40から32が作れる訳じゃなかったです。
SCR システムに使用される尿素水の特性と運用
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime/53/6/53_807/_pdf
>3.1 尿素水の国際規格
>ISO 18611−1 の品質規格を表 1 に示す.全 14 項目 のうち密度を除く13項目は,ISO 18611−2に示され る試験方法によって管理される.密度の測定には,ISO 3675 または ISO 12185 の方法が用いられる.
>表 1 の右欄は,我々が製造した AUS 40 の実測値で ある.ビウレットやアルデヒド,金属イオンについて, 国際規格を十分に満たしていることが見て取れるだろ う.AUS 32は,AUS 40と比べてより厳しい品質規 格が定められている.我々は,AUS 32の製造に用い る原料尿素や純水を使用して AUS 40 を製造すること ができるため,表 1 のような数値を提示することが可 能である.
此処を読んで勘違いしてました(;^_^A
経済評論家の三橋貴明氏の書籍に、日本と韓国は経済構造がそっくりとし、資本財(物を作るための者、中間財ですかね?)を作っている割合が日本とほぼ同じです。手元にデータはありませんが(氏いわく、「誰でも手に入るデータで経済を説明する」のでデータが見つかるはず)。
「経済構造が日本とそっくり」であるものの、「収益の構造」は違うのでしょう。良く感覚は、「ケータイ造りという最終消費財で立っている国」と言われますから。
何年か前に、なんかのアメリカ紙で、「日本は部品を作って儲けてやがる!隠れていて気が付かなかったぜ!」みたいなことを言っている記事がありました。最新データを分析するまで知らなかったんですね、アメリカも。アメリカは「先輩・後輩」の文化がないので世代ごとに分断さえているんです。最近になって日本経済を分析してみてわかった、みたいな感じで、先輩から日本の産業構造について何にも聞かされてないんだなと思いました。
おしっこの話かと思いましたが違うようなのでUターンです。
追加で、存外韓国の尿素水不足のように経済に適度にストレスを与える方が長期的に見た場合、対策なども行われるから良い事になるケースがある。災い転じて福となる。怪我の功名というもので。シャーシャー!
匿名様
おぼろげな記憶では、尿素はオシッコの中から発見されたので
尿素という名前になったと記憶しております。
南国の事だから、尿素を入れないか又はオシッコを入れて運転すれば
よいだけですね。 南国人のオシッコだから、日本人より効果があると
思います。
不純物が無さそうですね。しぇーしぇー
食べ物を無駄にしたくないのでしょう。
北のご機嫌も損ねたくないし。
燃料タンクに砂糖と塩を水で溶いたものを入れると代用品になる…
…可能性があるかもしれない。
さすがに、「日本の『防疫』の対中依存度」(図表の前の本文より)は高すぎないと思うのです。(笑)
重箱の隅の指摘しかできなくてすみません。
どうして中国の尿素禁輸措置に「NO CHINA」で対抗しないんですかね?
そもそも尿素を使うという時点でNO Japanを貫いて欲しい
新宿会計士 様
いつもお世話になっております。
表題ですが、
韓国で尿素不足が深刻化した理由
ではなく
韓国で尿素水不足が深刻化した理由
にした方が適切かと思います。
大統領任期残り少ないのですから急がなくてはなりません。
COP26で宣言したように韓国は40%の炭素排出削減を即時開始しましょう。
尿素入手困難になったのも神様の思し召し・天啓だと思われます。
ディーゼル等の化石燃料車を明日にでも廃止!
グレタ氏呼んでレガシィ完成!
勢いに乗って原発全廃!
航空機も船舶も脱炭素!
今やらなくては刑務所入ってからでは出来ません!
風力・太陽光どころか「脱電力」すればいいのです!
なんならグレタ氏の論調を更にヒートアップさせて
「人類が火を使い初めてから温暖化が始まった!」
とか言って火気厳禁国家を目指していただきたい!
なんか火気厳禁国家って語感…
上野はアメ横 菓子現金問屋みたいですね。
対中依存度を引き下げる問題は、非常に難しいのです。
中共に進出した企業が、中共や東南アジア向けに生産していれば、
よいのですが、日本に製品を輸出すると日本で生産するより
原価低下する事により、日本での販売価格を抑える事ができてしまうのです。
長年日本の所得が向上しなかったので、販売価格をひきあげられないという
問題があるのです。 一部の商品のようにキャラクターを付ければ金額を上げられる
商品は少ないのです。
例:同じ会社で日本製¥500と中共製¥100が同一製品で生産地が異なるだけの
場合低価格品が日本での販売が好調なのです。
結果日本で生産した製品が売れなくなり、廃業する状態になっているのです。
この前までマスコミが大騒ぎしていた「マスク不足問題」が典型です。
今では、喉元過ぎたので「緊急製作したマスク(通称アベのマスク)」の保管費用が
問題だと非難しております。(夜盗やマスコミが通称アベのマスクは危険だとして、
配布を強硬的に取り止めさせた事を忘れ)
自由貿易の観点からすれば、比較優位の原則で対外依存度問題は起きないはずなんですが
(除く:戦争状態)相手が反日・共産主義国家だとこういう問題が生じてしまいます。
ところで、中共で生活資材の備蓄を国民に呼びかけていますが、対日・対台湾・対米
問題を急速に解決したいのですかね~。
買占め・品不足・転売からの暴動(日本ではトイレットペーパー問題)が起こるので
政府は推奨しないのが、一般常識なのです。(だから、昨年のトイペ問題は誰が
何の為に引き起こさしたのかが、興味があるのです。)
七夕の日に広告を打ったからといって、SONYに懲罰を加えていますからね~。
(中共では何かの記念日らしい? 七夕って中共から来た節日だよね~)
戦争の前の準備段階としか考えられない行動だ。
マグネシウム・リチウム…韓国で第2の「尿素水品薄騒動」が起こる恐れも
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/06/2021110680018.html
>このところ品薄となっている尿素だけでなく、マグネシウムや希土類、リチウムなど必須原材料の需給も非常事態に陥っている。韓国貿易協会によると、こうした品目を含め、輸入品1万2586品目のうち、特定の国が占める比率が80%以上の品目は3941品目(31.3%)だという。もし輸入先が滞ってしまったら、代わりの輸入先の確保は容易ではないということだ。
輸入規制で韓国を機能不全にするのは、簡単なようです。
輸入先の見直ししても、日本から買うなよ。
>特定の国が占める比率が80%以上の品目
その「特定の国」が日本で、ほぼ日本からしか買えないものも多数あるわけだが(高純度フッ化水素、フォトレジスト、光学フィルム類など)、韓国は自分の立場をわかっているのでしょうか?
いやいや、国産品開発に何度も何度も成功しているそうなので、日本から輸入できなくなっても、きっと大丈夫なんじゃないですか? なにしろ、何も問題は発生しないと大統領様が仰っているのだから、きっと問題はないはずです。
龍さま
そうそう、韓国から世界が孤立するんだから、何でも自分で出来るようにならないと。
麻生総理から
「尿素水、マグネシウムやリチウムが足りてないことないか?もし足りてないなら、不足して困っていると 公式に支援要請してね」
と公開の場で呼びかけてもらえば、大丈夫かどうか判ると思います。
すると、ある日突然、「マグネシウムやカリウムの国内生産に成功した!」と大々的に発表されるでしょう。
え?鉱石はどうするのかって?
大丈夫。硝石を産出しない日本でも、江戸時代にちょっと複雑な工程で黒色火薬の生産を可能にしたくらいですから、世界一優秀な民族ならば、例えば海水を精製することでマグネシウムやカリウムを生産することくらい簡単なはずです。知らんけど。
KNさま
>韓国は自分の立場をわかっているのでしょうか?
日本人の常識は、通用しません。
一番簡単な答えは、「ウリナラは、日帝の被害者ニダ」かな。
皆様
韓国の掲示板みてたら、本当に
「日本じゃ余ってるから貰おう。だって同盟国だもん!」
とか書いてやがる…
同盟国じゃないし…
「自分たちでも作れるけど、海外から購入した方が安いから」
「自分たちで作れないから、海外から購入するしかない」
ということの天と地ほどの差を感じました。
陸上自衛隊の90式戦車の主砲の導入に関する経緯を思い出します。
韓国はこれからも似たようなことが頻出するのかな
韓国では現在は尿素不足が大問題となっていますが、これって、韓国では化学工業の重要な原材料であるアンモニアを自国生産していないという事なのでは?
アンモニアを自国生産出来ないと、今現在は騒いでなくとも、近い将来に農業用の肥料、建設用の炸薬、軍事用の爆薬、民生用の薬品の数々の生産にも支障をきたすハズです。
南無阿弥陀仏。
趣旨に同感です。韓国の窮状を見てせせら笑うよりは他山の石として、日本の対中国貿易依存を減らす努力をするべきなのですよね。
IT 業界でも中国市場の特殊性はますます深まるばかりで、大手が一斉に手を引く(今でも限定的な製品提供が行われてるだけだったりしますが)事態が早晩起こりそうです。
生産拠点としての信頼と将来、すなわち未来安定性に疑問が付き始めています。事業を見直し手を引く決断材料はこんなところでしょうか。
1.広大な国内市場をあてにしていいのか … 現地企業が自分たちで需要に応えるようになる
2.大陸生産を通じた間接的な世界市場訴求 … 他所でも生産できないはずがないじゃない
3.成功したらいずれはジャックマーのように共同富裕&仇富の的になる
数年前に韓国だけで起きるBMW炎上騒ぎの原因がドイツ純正のEGRモジュール(排気ガス還流システム)を使用せずBMWコリアが安物代用してたことがありました。本文中の「韓国が社会全体でAdBlue®の純正品を使用しておらず」は納得です。
どうでも良い蘊蓄ですが、尿素ってたま~に高濃度でタンパク質の変性剤として使われます。
しかし、排ガス浄化なんて先端分野で使われていたとは知りませんでした。
K物流が止まって、爆発するバッテリーや燃える自動車での無駄遣いがなくなれば、資源高騰を押さえる一助になりそうですね。
なぜにニトロソウレア?まあ、反応中間体ではありますが。
韓国はヒドロキシルアミンで代用してればいいのだわ。
中国の石炭不足は、今年の初頭から言われていた事でして。
こうなることくらい予見できたはずなのですが。
原因としては、韓国政府の間抜けさが、一番ですかね。