開口一番に「FOIP」、菅総理の大きな遺産
岸田首相の「外交デビュー」は「ゼロ泊2日」の強行軍でスタートし、報道や外務省発表などによれば、英米豪3ヵ国との首脳との会談ないし懇談が行われました。そのなかでも強調すべきは「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」重視路線がしっかりと引き継がれていたことでしょう。そして、今回の強行軍でもうひとつ特徴があるとしたら、そもそも「あの国」の大統領とは「遭遇」すらしなかったことを、その国のメディアが記事にしていることではないでしょうか。
岸田首相「ゼロ泊2日」の強行軍
岸田首相は現地時間11月2日、英国・グラスゴーでの「国連気候変動枠組条約第26回締結国会議」(COP26)の首脳級会合に参加してきました。
岸田総理大臣によるCOP26出席
―――2021年11月2日付 外務省HPより
この会合では世界130ヵ国の首脳のスピーチが行われたそうですが、岸田首相は▼アジアを中心に化石火力を転換するための1億ドル規模の事業、▼官民合わせて600億ドルの支援・今後5年で最大100億ドルの追加支援、▼防災分野で148億ドルの適応支援――などを表明して来たのだとか。
ただ、それ以上に重要なのは、今回の会合が岸田首相にとっての事実上の「外交デビュー」でもあったことです。
今回の岸田首相の訪英は「ゼロ泊2日」という強行軍でしたが、それでも米国、豪州、英国の3ヵ国とは首脳会談ないし懇談を実施しています。
このうち、外務省ウェブサイトによると、ジョー・バイデン米大統領との間では、短時間の「懇談」を行い、「日米同盟の更なる強化や地域情勢、気候変動問題への対処や『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、日米で引き続き緊密に連携していくこと」を確認したのだそうです。
日米首脳間の懇談
―――2021年11月2日付 外務省HPより
忙しいなかで英米豪3ヵ国との会談を実施
また、同じく外務省によると、豪州のスコット・モリソン首相とは約20分間の会談を行っています。
日豪首脳会談
―――2021年11月2日付 外務省HPより
このなかで両首脳は、「『自由で開かれたインド太平洋』の実現のため、両国間の『特別な戦略的パートナーシップ』をさらなる高みに引き上げるべく連携していくこと」で一致。
気候変動などのグローバルな課題への協力に加え、「北朝鮮による核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認」した、などともしています。
また、現時点で外務省ウェブサイトには掲載されていないようですが、岸田首相はボリス・ジョンソン英首相とも会談を行った、との報道もあります。
内容については詳しくは報じられていませんが、米豪両国との会談内容から察するに、おそらくは今回の岸田首相の訪英テーマである気候変動に関する協力に加え、「自由で開かれたインド太平洋」などについても意見交換がなされている可能性はありそうです。
なかなか、興味深い行動です。
もちろん、外国首脳との会談・懇談が実現するためには、相手との予定が合致しなければならないことはいうまでもありません。しかし、ゼロ泊2日という限られた日程のなかで、まっさきに「AUKUS」を構成する米英豪の3ヵ国との間で会談が行われたというのは、岸田首相の外交の優先順位がどこにあるかの象徴でもあります。
FOIPの本質は「強力な内部牽制」
なにより、今回の外務省の報道発表を読むと、日米、日豪ともに「自由で開かれたインド太平洋」という文言が確認できます。
「自由で開かれたインド太平洋」、すなわち “Free and Open Indo-Pacific” (FOIP)は、安倍晋三総理が提唱し、菅義偉総理が推進したものですが、菅総理が辞任した現在においても引き続き、日本外交の基軸として定着したことについても確認できた、というわけです。
というよりも、このFOIP、『近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた』でも述べたとおり、FOIPにコミットする国(たとえば、「日米豪印クアッド」)の間における「内部牽制」という、大変に大きな役割があります。
日本時間の土曜日早朝、菅義偉総理は訪問先の米国で史上初の対面での日米豪印首脳会談に臨みました(厳密には、今年3月のテレビ会議を含めれば、首脳会談としては2回目ですが…)。少しインドのトーンが弱いというのは気になるところではありますが、ただ、今後は「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)が日本外交における基軸となることは間違いありません。まさに菅政権の最後の仕上げ、というわけです。クアッドではなくFOIPが重要先日の『日本外交は「クアッド+台湾」>「中露朝韓」の時代へ』では、「最後の最後まで仕... 近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた - 新宿会計士の政治経済評論 |
もっと言えば、FOIPには結果的に「対中包囲網」としての性格があることは否定できませんが、日本が中国との対決姿勢を強めるなかで、米国が単独で中国と「和解」して日本のハシゴを外す、といったことが、このFOIPの成立によりできなくなったのです。
その意味で、FOIPこそが日本外交にとっての理想的な進路であることは間違いないでしょう。
弾丸ツアーで肩すかしの韓国
ところで、岸田首相のCOP26参加にあわせて、あわよくば首脳会談を捻じ込もうとしていた国がひとつあったようですが、その国は、この岸田首相の「弾丸ツアー」に肩透かしを食ったようです。
バイデン大統領と単独で会った岸田首相…文大統領とは「遭遇」もなかった
―――2021.11.03 06:53付 中央日報日本語版より
韓国メディア『中央日報』(日本語版)によると、韓国側では「国際メタン誓約協約式」で岸田首相と文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領との「遭遇」という観測もあったのだそうですが、そもそも岸田首相がその協約式の会場に姿を見せなかったのだそうです。
これについて中央日報は、こう述べます。
「青瓦台は冷え込んだ韓日関係を復元するために韓日首脳間の対話を持続的に推進してきた」。
ここ、非常に重要なポイントです。
日韓首脳会談を推進してきたのはあくまでも韓国政府側であり、日本政府側ではありません。まるで、ストーカーのようです。
というよりも、日本政府としては、韓国に対しては以前より「約束を守れ」、「条約を守れ」、「国際法を守れ」と要求しているわけであり、首脳会談よりもまずは国と国との約束をしっかりと履行することの方が重要だと考えているのではないでしょうか。
それに、正直、この「冷え込んだ日韓関係」という、主語も目的語もない表現には、大変な違和感があります。せめて、「誰が何をやったからどう冷え込んだのか」について、簡単にでも良いから正確な実態を指摘したらどうなのかと思ってしまいます。
いずれにせよ、現在の日韓関係が首脳会談ごときで「復元」されるほど単純なものでもないことはたしかでしょう。
しかし、これについて韓国側では、どうも「首脳会談で関係復元」という「構想」が、既定路線となっているフシがあるのです。
今後の首脳会談の可能性は非常に低い
実際、今年6月の英国のG7会合でゲストとして招かれた文在寅氏は、個人的に把握している限り、少なくとも2回ほど菅義偉総理に近付き、挨拶を交わしていますが、会談は実現しませんでした(『文在寅韓国大統領、日韓首脳会談が開催できず「残念」』等参照)。
さきほどの『英G7サミット、日本にとっての「成果と課題」とは?』とは別件で、もうひとつ、G7ネタです。日経が「日本はアジア唯一のG7参加国として、G7拡大に反対している」などと報じましたが、これは分析としてトンチンカンと言わざるを得ません。これに加え、今回のG7では「日韓首脳会談」「日米韓3ヵ国首脳会合」が実現しなかったそうです。それにしても良かっ残念でした。菅総理、ぎこちなかったが…菅義偉総理大臣が参加した、英・コーンウォールでのG7首脳会合(サミット)が閉幕し、菅総理は帰国の途に就きました... 文在寅韓国大統領、日韓首脳会談が開催できず「残念」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
しかも、このときには韓国側で勝手に「G7で韓日首脳会談の約束が取り付けられていたが、日本側が一方的にキャンセルした」などとする報道が出てきて、それを日本政府が即日否定するという騒動も見られました(『「日本が首脳会談キャンセル」報道を官房長官が即否定』等参照)。
ウソつきは韓国当局者か、加藤官房長官か…答えは明白昨日の『韓国メディア「韓国は事実上のG8メンバーになった」』の補足です。週末の英国のG7会合に関連し、日韓首脳会談が実施されなかったことを巡って、韓国側で「日本が勝手にキャンセルした」とする報道が相次いでいますが、加藤勝信官房長官がこれを正式に否定しました。また、韓国外交部の第2次官は昨日、文在寅(ぶん・ざいいん)氏が菅総理にあいさつしたとする日本のメディアの報道を「野暮だ」などと批判したのだそうです。ウソツキ国のウソツキメディア?昨日の『韓国... 「日本が首脳会談キャンセル」報道を官房長官が即否定 - 新宿会計士の政治経済評論 |
韓国側ではその後、7月の東京五輪にあわせて文在寅氏が訪日するとの構想も推進され、五輪開会式直前には読売新聞が「迎賓館で日韓首脳会談へ」など、とても盛大な誤報をしでかすというオチもつきました(『文在寅氏訪日失敗:なぜ読売新聞は「間違えた」のか?』等参照)。
昨日の『読売「日韓首脳会談で徴用工など協議へ」をどう見るか』でも取り上げたとおり、読売新聞は昨日早朝に「日韓首脳会談を元赤坂の迎賓館で実施する」、「日本政府は駐韓大使館の相馬公使を更迭する構え」などと報じました。しかし、『日韓メディアが「文在寅韓国大統領が訪日断念」と速報』ですでに結論が出ていますが、この読売報道の内容自体、結果的に「大外れ」でした。一連の騒動に加え、文在寅氏が今後、どう動くかについても、興味は尽きないところです。文在寅氏の訪日スルスル詐欺ここ数週間、当ウェブサイトで「訪日ス... 文在寅氏訪日失敗:なぜ読売新聞は「間違えた」のか? - 新宿会計士の政治経済評論 |
いずれにせよ、コロナの影響もあるのでしょうか、文在寅氏が退任する来年5月まで、大規模な国際首脳会合はあまり多くありませんし、岸田首相と文在寅氏が偶発的に顔を合わせるという機会は、もうほとんど残されていないと考えて良いでしょう。
可能性があるとしたら、せいぜい、来年2月の北京冬季五輪くらいなものでしょうか。
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この点、『鈴置論考、「日韓の」ではなく「韓国の」特殊性に言及』でも紹介した、韓国観察者の鈴置高史氏が7月16日付『デイリー新潮』の『文在寅が菅首相をストーカーするのはなぜか 「北京五輪説」「米国圧力説」……やはり「監獄回避説」が有力』で述べた次の内容は、本当に至言です。
「平気で約束を破り、堂々と他人を裏切る韓国と首脳会談を開こうとする国はまず出てこない。何を取りきめようが、すぐに反故にされるからです。日本と韓国がうまくいかない原因は『日韓関係の特殊性』ではなく『韓国の特殊性』にあるのです」。
文在寅氏「ブラックスワン・ストーカー」説、いつにもまして辛辣な小気味よさ巷間「日韓関係の特殊性」に関して議論する人はいますが、じつは特殊なのは「日韓関係」ではなく「韓国」だったと指摘されれば、思わず目からウロコが落ちるという思いをすることができます。日本を代表する鈴置高史氏が昨日、『デイリー新潮』に寄稿した最新論考では、文在寅氏が日韓首脳会談に拘る理由――「ブラックスワン・ストーカー説」――について、あらためて丁寧に説明されています。どうなった?「文在寅氏の訪日」論文在寅氏は日本にやって来るの?... 鈴置論考、「日韓の」ではなく「韓国の」特殊性に言及 - 新宿会計士の政治経済評論 |
本当にそのとおりでしょう。
首脳会談をやったらやったでウソの内容、あることないことをどんどんと勝手に発表されることは容易に想像できますし、実際、岸田首相と文在寅氏の電話首脳会談でも、日本側の発表にないことがらが、韓国側からたくさん出て来たこともあります(『日韓首脳電話会談の韓国側の報道発表は「ウソだらけ」』等参照)。
昨日の『岸田首相が日韓電話会談後に良い意味で余計なヒトコト』でも取り上げた、岸田文雄首相と文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領との初の日韓電話首脳会談については、韓国政府側からも発表がありました。これが大変に噴飯物です。日本側の発表とはまったく異なる内容が多く含まれているからです。調べたらすぐにわかるようなウソを、どうして平気で繰り返すのでしょうか。「韓国の特殊性」という、韓国観察者である鈴置高史氏の指摘の正しさを、痛感せざるを得ません。日韓首脳会談:日本側の発表日韓電話首脳会談、岸田首相の「... 日韓首脳電話会談の韓国側の報道発表は「ウソだらけ」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
こうした状況を踏まえるならば、岸田首相自身も、今後、よっぽどの目的がない限りは、下手に韓国との首脳会談の実施をすべきではないと思う次第です。
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『教えず、助けず、関わらず』という対韓三原則が実行されたことは日本にとって当然のことであり、極めて喜ばしいことです。今後も厳格にこの方針を守りきって欲しいものです。
韓国大統領が日本の首相と会談したがっている(または会談した事実を見せたい)理由は何だろう。日韓関係を改善したいというのはあり得ない。なぜなら彼らの方から日韓関係を壊しているからだ。理由として考えられるのは:
(1)いわゆる徴用工問題、慰安婦問題があるにも関わらず日本の首相が会談に応じるのは、問題の存在を日本側が認めているからだ。つまり正義は韓国側にあるとみせたい。
(2)アメリカから日韓関係の改善をうるさく言われているから形だけでも会談したことにしたい。
またはその両方。
相手はゲリラのように潜んでいますのでいつ遭遇戦が始まるか気が気でないですね。どこに行ってもエンカウント率が高くおー怖い怖い。
まったくそのうち、サプライズ好きな大統領は人たらしの天才として夜分遅くに単身、総理官邸に乗り込んでくる勢いにすら見えます。
つきまとい・ストーカーは本当なら逮捕してほしいのですが……
そういえば、K-popの曲のタイトルで「ブラックスワン」という曲名を多く見かけます。「ありえないことが起こっちゃう」社会の反映でしょうか?
K-popの5曲に4曲くらい、「オットッケー」(=どうしよう)という単語が使われています。文の前後からなんとなく、「自分の問題なのに、当事者である自分が解決しようとしない」甘えの文句に聞こえてしまいます。
朝鮮半島の歴史を紐解けば、数が多い漢民族、モンゴル族や満州族といった強力な騎馬民族に、朝鮮半島は蹂躙されてきました。
では、相手の民族だけが悪いのかちょっとひも解くと、朝鮮側に問題があったのではと見受けられることが多々あります。
例えば、中央アジアから中東まで支配したモンゴル帝国と和親条約を結んでおいて、約束を破ったのは朝鮮(この時は高麗)です。国際情勢が読めてないのでしょうか?
民衆を置いてけぼりにし、王族たちは籠城作戦を取ります。相手は陸戦国家のモンゴルです。陸続きで支配していたのですから、補給はほぼ無限にできます。かたや籠城とは補給に限りがあります。負けるのは目に見えているのに気が付かなかったのでしょうか?「ありえないことをし、ありえない最悪の結末」を迎え、「オットッケーヨ」と叫ぶだけ。これが朝鮮史のパターンな気がします。
第2モンゴル帝国ともいえる、満州族の清(=後金?)の時も同じです。目の前で満州族が漢民族をばたばた倒しているのです。そんな相手と勝てると思ったのでしょうか?やっぱり「ありえない対応をし、ありえない最悪の結末」を迎えることになります。自分でありえない選択をしたのに「オットケヨー(どうしよう?)」というだけであったかの国が簡単に想像できます。
その点、日本は甘すぎました。日韓併合時、日韓国交正常化以後、「日韓関係では日本が譲歩すべき」論とアメリカの圧力もあって、韓国の「ありえない」要求をずっと呑んできました。
「ありえない」選択をしてきたのは韓国であり、彼らの勝手な妄想とは逆の彼らから見た「ありえない結末」の責任を取るのは彼らです。朝日新聞などらが訴えているのでしょう、いまだに「日本は譲歩すべき」論がまだそこら中にあります。
日韓会談を行って一体何がしたいのでしょう?どうやって「監獄回避」できるような成果を上げるのでしょう。彼らの「ありえない」妄想に付き合う必要はもうありません。
会うことについて、百害あれど一理も無し、ですからね。会ったら会話内容捏造歪曲しますし。
>「青瓦台は冷え込んだ韓日関係を復元するために韓日首脳間の対話を持続的に推進してきた」。
朝鮮脳にしてみれば、これが真実なんでしょう。
この言い分は、日米に対して言ってると思いますが、どちらも相手にしてくれませんし、自由民主主義側で、この事で日本に干渉する国は有りません。
可能性が有れば中国ですが、今はそれどころじゃないでしょう。
韓国国民に対しての発言かと思うと、韓国ネット民は、保守が「何を今更」、左派は「日本が謝罪する事が、関係改善の前提」と言う。
そうやって考えてみると、誰に向かって言ってる?
という事で、これもG行為ニダ。
毎度、ばかばかしいお話を。
急いでいた岸田総理が、文大統領に気が付かないで、目の前を走り抜けていったんだって。(これも遭遇になるのかな)
おあとがよろしいようで。
前のスレで、対韓国姿勢について色々と議論が有りました。
同じ記事の韓国ネット民コメントが、バンコリさんに有りましたので。
http://enjoy-japan-korea.com/archives/11322693.html
前半が右寄り、後半のダウムが左派寄りのコメントです。
韓国の中央日報は韓国ネット民左派からは「日本の新聞か、記者は土着倭寇だ」と罵声を浴びせられているのが興味深いです。
いっそ、日本のネット民から韓国広報誌と叩かれている日本のA新聞と入れ替わると丁度良くなるんでないかい。韓国では大いに歓迎されるでしょう。但し「国防費増加反対、・・・」とか言い出した途端にグサグサと殺られても知らんけど。
岸田首相COP訪問お疲れ様でした。米・英・豪・ベトナム首脳との面談が成果でしたね。
さて、本来の目的である温暖化ガス排出削減については、排出量30%以上の中国を野放しにして3%台の日本が自国産業を犠牲にしてまでなぜこれ以上頑張らんといかんのか、というのが最近の私見です。オールドマスコミも中国に文句を言わずにあいかわらず日本がーなんだろうなと思っていました。
が、さすがに産経。3面に、中国だけが2000年以降CO2(換算値)排出量が指数関数的に増え続けているという、中国極悪人説が良くわかる図がデカデカと掲載されていました。
なのに小泉・河野ジュニアは日本の山を削って中国製太陽電池を導入し、日本の世界一の自動車産業を(過去の半導体と同様)貶めて中国+米の電気自動車を導入しようとしているとさ。小石河が総裁選で敗れて本当に良かった。