あと2000万回ほど打てばワクチン2回接種も完了か
東京都の新規陽性者数も11ヵ月ぶりの低水準という快挙だが…
当ウェブサイトとしても、いつまで続けるべきか悩んでいる項目のひとつが、新型コロナウィルス感染症(武漢肺炎)に関するオープンデータ等を用いた分析作業です。ただ、菅義偉総理が辞職し、岸田文雄首相が誕生した直後ではありますが、菅総理の偉業を記録するという意味も兼ねて、本稿では取り急ぎ、東京都における新型コロナの最新状況とワクチンの状況、そして少し気になる「高齢新規陽性者の高止まり」という可能性についてまとめてみたいと思います。
目次
武漢肺炎の陽性者数が激減中
データとロジックさえあれば、同じ方法で議論が可能
当ウェブサイトの著者自身が「金融評論家」を名乗っているとおり、当ウェブサイトでは、「客観的事実」、とりわけ「数字」を議論の出発点に置くことを大切にしているつもりです。
もちろん、ケースによっては自分自身の主観ないし思い込みが議論の出発点であるという事例もありますし、また、「客観的事実」を装いながらも、各種メディアが調査する内閣支持率のように、若干その客観性には疑義が生じるような事例もあります。
さらに、統計データというものは、得てしてデータの入力漏れ、統計漏れというケースも多く、とくに速報値と確定値に大きなズレが生じるような事例もありますので、「数字を絶対視し過ぎてはならない」という点については、十分に自戒しなければならないと考えている次第です。
もっとも、数字を扱う際にはさまざまな注意点があるのはたしかですが、ただ、いったん数字の扱いに慣れてしまえば、自分自身の専門外の分野に関する統計であっても、わりと自由自在にさまざまな分析をし、当ウェブサイトなりにいくつかの仮説を出すこともできます。
この点、「新宿会計士」自身は本来、金融の専門家であって、防疫・感染症の専門家ではありません。
しかしながら、「膨大な統計データを分類し、整理することを通じて、何らかの考察を加える」という点においては、新型コロナウィルス感染症・武漢肺炎は、資金循環統計、貿易統計などの整理・分析と似たような知的好奇心の営みをすることが可能です。
東京都のデータ、VRSのデータは分析にもってこい
この点、当ウェブサイトではこれまで、おもに東京都の新規陽性者数・重症患者数などのオープンデータに加え、政府CIOポータルサイトにて公表されている「ワクチン接種記録システム(VRS)」などから取得したワクチン接種回数などのデータを追いかけてきました。
なぜ東京都のデータなのかといえば、個人的に自分自身が居住している自治体のデータであるという事情もさることながら、東京都自体、日本で最も人口が多い自治体であるとともに、東京都のデータでは年齢・職業別の詳細な情報が提供されていて、加工しやすいという事情もあるからです。
また、ワクチン接種回数に関しては、政府のウェブサイト上、VRS(※)、厚生労働省のサイト、首相官邸のサイトなど、生データがあちらこちらに点在していて、かなりわかり辛いという欠点はありますが、それでも生データという意味では最も基本的で重要な情報だと考えています。
※VRS生データのダウンロード方法
- 次の文字列をウェブブラウザのURL欄に打ち込むと、その時点の最新データが取得可能
https://vrs-data.cio.go.jp/vaccination/opendata/latest/prefecture.ndjson
- 上記文字列のうちの「latest」以降の部分を「{dt}/prefecture.ndjson」(※)に変えると過去データの入手が可能(※なお、{dt}は「yyyy-mm-dd」形式で日付を入力。たとえば「2021年9月24日時点で公表されたデータ」なら、{dt}の部分を「2021-09-24」に変換)
ただ、問題は、「これらの分析をいつまで続けるか」、です。
ここ1カ月半の間、東京都の新規陽性者数は減る一方であり、また、ワクチンの接種回数・接種率も、ほぼ「直線」で延びている状況にあります。
むろん、後述するとおり、新型コロナウィルス感染症の新規陽性者がゼロになる可能性は非常に低いと思いますが、それでも引き続き「現在進行形の大規模な社会問題」であり続けるのかといわれれば、それはそれで微妙でしょう。
さらには、今回の武漢コロナ禍に関しては、防疫上のみならず、政治上、法制上、税制上、マクロ経済政策上、その他のさまざまな社会問題に大きな課題を残したと言えますので、その基本的なデータについて、現時点における当ウェブサイトなりの分析結果をまとめておくのは悪い話ではないと思います。
東京都では11ヵ月ぶりの低水準に
まずは、東京都における最新の状況について指摘しておきましょう。
都内のコロナ動向<10月6日(水)時点>
- 新規陽性…149人(前日比+5人、前週比▲118人)
- 7日平均…165人(前日比▲17人、前週比▲137人)
- 重症者数…77人(前日比+3人、前週比▲30人)
- 新規死亡…10人(前日比+5人、前週比▲7人)
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
10月6日(水)における東京都の新規陽性者数は前日比+5人の149人で、重症者は3人増えて77人、新たに亡くなった人数は前日比5人増えて10人でした。
ただ、コロナの新規陽性者については曜日ごとの傾向もあるため、「前日比」で見るよりも「前週比」、「7日平均の前日比」などで見た方が有益です(※著者私見)。
すなわち新規陽性者数については前週比で一気に118人も減少して200人を割り込みましたが、水曜日の新規陽性者数が200人を割り込むのは、122人だった昨年11月4日以来、じつに336日ぶりのことでもあります。
7日間平均値についても8月23日以来46日連続の低下となる165人でしたが、これも昨年10月29日の166人以来の低水準です。
もちろん、「これから『第6波』が到来して再び新規陽性者数が激増するかもしれない」、といった懸念もありますが、とりあえず東京都のウェブサイト上で報告される新規陽性者数がほぼ11ヵ月前の水準に低下していることについては、踏まえておいてよい客観的事実のひとつでしょう。
(もっとも、某テレビ産業関係者に言わせれば、こうした新規「感染者」数の激減は「不自然」なのだそうですが…。菅総理の失策を追及しようと思っていたのに、当てが外れてよっぽど悔しかったのでしょうか?)
ワクチン進捗の一方で…
ワクチン接種回数は1.7億回を超えた
さて、武漢肺炎に確立された特効薬などが存在しないなか、社会全体でコロナ問題を克服する第一歩は、やはりワクチン接種を進めることだ、というのは間違いないでしょう。
後述するとおり、ワクチン接種をすればコロナ感染を防ぐことができるかどうかについてはよくわかっていませんが、厚生労働省『ファイザー社の新型コロナワクチンについて』によれば、次の統計的事実が記載されています。
- ワクチンを受けた人はワクチンを受けていない人よりも新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ない
- 発症予防効果は約95%と報告されている
すなわち、感染しても発症し辛く、発症しても重症化し辛い、ということでしょうか。
そして、「ワクチン接種記録システム(VRS)」から取得したデータなどをもとに、現時点における総接種回数や接種率を計算してみると、ついに「公式ベース」でも、総接種回数が1.7億回を超えたことが判明しました(図表1)。
図表1 総接種回数と接種率
区分 | 総接種回数 | 接種率 |
---|---|---|
全体合計 | 170,282,269 | |
うち1回目 | 91,424,509 | 71.91% |
うち2回目 | 78,857,760 | 62.03% |
65歳以上合計 | 64,476,508 | |
うち1回目 | 32,455,207 | 91.46% |
うち2回目 | 32,021,301 | 90.24% |
高齢者以外合計 | 105,805,761 | |
うち1回目 | 58,969,302 | 64.35% |
うち2回目 | 46,836,459 | 51.11% |
(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。10月6日時点で取得したVRSデータ、10月6日時点で取得した職域接種データ・重複計上データなどを使用。「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、「高齢者以外」の接種率は、接種回数合計から65歳以上接種回数を引いた数値を、9164万2566人で割って求めたもの)
相変わらず「未入力回数」は相当数積み上がっている模様だが…
これによると日本全体での接種率は1回目が約72%、2回目が約62%で、1回目と2回目の接種率の差はおおむね10%程度(つまり1200万回程度)で推移していると考えて良いでしょう。
また、先ほど図表の直前で、「公式ベースでは1.7億回だった」、などと申し上げた理由は、相変わらず、大量の未入力が判明しているからです。
著者自身の分析ですが、「接種が完了したにも関わらずVRSに入力されていない」という回数は、最もひどい8月10日時点の事例で11,596,021回に達していて、また、その後も常時、600~800万回程度の未入力が存在しています。
かりに「接種済み・未入力」という回数が1000万回分存在していたとしたら、現時点における総接種回数は1.7億回ではなく、じつは1.8億回程度には達しているのかもしれません(この場合、接種率は1回目が75%、2回目が65%に跳ね上がります)。
ただ、こうした未入力問題は脇に置くにしても、コロナワクチンの2回接種については、ほぼ完了のめどが立っています。
図表2で「高齢者以外」の総接種回数が約1億600万回(うち1回目が約5900万回、2回目が約4700万回)に達している、という点に注目してみましょう。
日本の人口が約1億2700万人、うちそもそも接種対象外の12歳未満の児童が約1200万人、65歳以上高齢者が3500万人だったとすれば、現在のワクチン接種対象者である12歳~64歳の人口はだいたい8000万人と求まります。
この8000万人のうちの希望者に対して2回接種を行うとすれば、接種を希望する人の割合が80%ならば、必要接種回数は1回目と2回目6400万回ずつ、合計1億2800万回です。また、接種希望者の割合が90%だったとすれば、同じく7200万回ずつ、合計1億4400万回が必要接種回数です。
そして、「64歳以下」の人たちに対する現時点の総接種回数が1億600万回(1回目5900万回、2回目4700万回)、接種希望者の割合が80%だったとすれば、あと2200万回(1回目500万回、2回目1700万回)でワクチン接種は終了です。
2200万回といえば、1日あたり100万回を大きく超える接種という状況が続けば、おそくともあと20日で終わります(※ただし、先ほども述べたとおり、「隠れ接種済み」回数が600~1000万回存在していれば、もっとはやく接種が終わるかもしれませんが…)。
また、接種希望率が90%だったならば、希望するすべての人に対する2回接種が完了するまでに必要な時間はもっと伸びますが、それでも10月中にはワクチン接種完了のめどが立ってきます。
やや気になるのは高齢新規陽性者数の高止まり
ただし、先ほどの東京都のデータに戻って、新規陽性者数をグラフ化してみると、やや気になることもあります。
図表2、新規陽性者数と重症者数の推移です。
図表2 東京都における新規陽性者数と重症者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
新規陽性者数がここ数週間で激減し、7日間平均値についてもおよそおよそ1年ぶりの低水準に達しているというのは、先ほどの説明とも重なりますが、それだけではありません。
新規陽性者数については急激に低下しているにも関わらず、重症者数についてはゆっくりとしか減少していないのです。
もちろん、このこと自体は、過去の「『感染』拡大局面」、たとえば昨年末から今年初めごろにかけて観測されたものと、現象としてはよく似ています。
それでは、これを「60歳以上の新規陽性者」に絞った場合、いったいどんなことがわかるでしょうか。
これを示したのが、次の図表3です。
図表3 東京都における重症者数と60歳以上の新規陽性者
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
…。
いかがでしょうか。
この図表3から見えてくる傾向は、だいたい2つあります。
1つ目は、図表2で判明する新規陽性者全体の減り方と比べ、60歳以上の新規陽性者数の減り方がこのところ鈍化しているように見受けられる点、そして2つ目は、新規陽性者が増えていく局面では、60歳以上の新規陽性者数とその時点の重症者数がピタリと重なる傾向にある、という点です。
そして、特に後者に関しては、昨年末から今年初めにかけての「『感染』拡大」局面と比べて、今回の「『感染』拡大」局面では、60歳以上の新規陽性者数と重症者数が、グラフとしては非常に似たような動きを見せているのです。
高齢者のリスクには引き続き要注意
もちろん、重症者数は「残高」、「ストック」の概念であり、新規陽性者数は「フロー」の概念なので、両者がピタリと一致するというのもなんだか不自然ではありますが、ただ、武漢肺炎の場合、若年層よりも中年層、中年層よりも高年層の方が、発症した際の重症化リスクが圧倒的に高いことでも知られています。
厚生労働省のウェブサイトによれば、京都大学の西浦博教授らは(ワクチン接種が普及する以前における)研究内容の結果、「重症化率は高齢者ほど高くなる」という統計的事実を発見したのだそうです。
30歳代を1としたときの年代別の重症化倍率(ワクチン普及以前)
- 若年層:10歳未満…0.5倍/10歳代…0.2倍/20歳代…0.3倍
- 中年層:30歳代…1倍/40歳代…4倍/50歳代…10倍
- 高年層:60歳代…25倍/70歳代…47倍/80歳代…71倍/90歳代…78倍
(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P4より著者作成。「重症化率」は、新型コロナウイルス感染症と診断された症例<無症状を含む>のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器等による治療を行った症例または死亡した症例の割合)
すなわち、社会全体としての新規陽性者が減りつつあることはたしかだとしても、新規陽性者全体に占める高齢者の割合はむしろ上昇ししてくるでしょう(※これについては『陽性者の高齢者割合上昇こそワクチン接種進展の証拠だ』で指摘したとおり、当たり前の話でもあります)。
なにより、先ほども少しだけ申し上げましたが、厚生労働省『ファイザー社の新型コロナワクチンについて』によれば、「ワクチン接種に感染予防効果があるかどうかについてはよくわかっていない」と記載されているとおり、ワクチン接種が進めば社会全体で重症化する人が減少することは期待できるものの、感染者が減るとは限りません。
よって、ワクチンを接種したとしても感染防止効果が得られるとは限らず、万が一感染し、発症した場合、高齢者は重症化率が高いかもしれない、という懸念は残るのです。
防疫と経済、どちらを選ぶのか
ただし、これも普段から申し上げているとおり、防疫と経済は二律背反する命題であり、「あちら立てればこちら立たず」、でもあります。
そして、厚生労働省の統計によれば、もともと肺炎というものが、高齢者の死因としては、癌、心疾患、脳血管疾患などと並んで非常に多いという事情もあるため、いずれ「感染症法」に基づく分類も、現在の2類から、将来的には5類にまで引き下げる必要性を検討しなければならないのかもしれません。
それまでの間は、武漢肺炎については過度に楽観視せず、過度に恐れず、我々国民サイドでもマスク着用・手洗いの励行、集近閉(しゅう・きん・ぺい)の回避などに努めつつ、ワクチンの順番が回ってきたら、疾患などの事情がない限りは積極的にワクチン接種を受ける、といった行動が望ましいのではないでしょうか。
いずれにせよ、くどいようですが、コロナ禍でワクチン接種を強力に進めた菅義偉総理大臣こそ、まさに日本国民をコロナ禍から救った、歴史に残る偉大な宰相だったと考えて良いでしょう。
【参考】内閣総辞職後に花束を受ける菅義偉総理大臣
(【出所】首相官邸HP)
すでに辞職された後ではありますが、あらためて菅総理には「ありがとうございました」と申し上げたいと思う次第ですし、後任者である岸田文雄首相らには、菅総理に感謝しつつ、引き続き全身全霊でコロナ対策にあたっていただきたいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
重症者は死亡する人がいるから減っているけど、重症+死亡はまだまだ増え続けてますしね。高齢者が重症まで行くと帰ってこれない。
機械的に生命を維持されている、長期間滞留している重症者が積み上がってるような気もする。この場合機械を切らない限り重症者は減らないが、死亡者は増えない。家族が諦めたときが重症者の減少と死亡者の増加になるわけだから。重症者数減少が死亡者数の増加と強く連動するようならば、そういうことなのだろう。
一旦生命維持装置をつけると外せないそうですね(殺人になるのかな?)。
父親が誤嚥肺炎にかかった時に延命しますか天寿を全うされますか?と聞かれました。
延命しても肺機能が回復する見込みはありません、一旦延命治療すると装置を外すことは出来ません。
といわれたので天寿を全うさせました。
年金目当てでない限り多くの方は延命を望まないでしょう。
肺機能が回復するまでのECMO使用なら問題ないのですが肺機能の回復が見込まれない老人にコロナだからといって無条件にECMOを使用するのは疑問です。
まあ、整備されたのがこの数年ですので一般の方がそういう誤解を未だに持つのはしょうがないとは思うのですが、ちゃんと考えておりますです。
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=10406
まあぶっちゃけ、維持装置のコストを患者家族に転嫁してしまえば簡単な話なんですけどねえw
創作物で、意識不明の恋人や妻の延命装置の料金を払い続けるために犯罪に手を染めるみたいなプロットがあるんですが、日本の医療制度ではあり得ません。
今は考え方が整理されたのですね。
しかし、一旦延命処置をしておいて気が変わったからチューブを抜くというのは殺人罪に問われなくてもやはり抵抗があります。
延命しないのと延命中に延命行為をやめるのでは天と地ほどの差があると私は思います。
最愛の人を失った場合には、延命しなければ、「延命すればよかった」と後悔し、延命すれば「延命などしなければ良かった」と後悔すると思います
どちらを選んでも愛する家族を失った痛みに変わりはないです。
私は最愛の人を見送ったときに、生前の希望通りに延命をしませんでしたが、いまでも臨終のときの事を思い出すと「延命すべきだった」と思えて涙がでてしまいます。
ひとつ前のコメントにしてもそうだが、フローとストックという別概念の数値をごっちゃにするから、こんな議論になる。
重症者数を貯水池(ストック)に例えれば、流入水(フロー)は感染者のうち新たに重症化する人の数。一方、流出水(フロー)に相当するのは、回復して重症病床から離脱する人数に加えて、死亡する人の数の2経路。
残念ながら、東京都のデータで、このフロー相当の数値のうち明示されるていのは、死亡数のみだが、大阪府のデータでは、重症者というストックに毎日新たに加わるフローの大きさも表示されている。それによれば、その大きさは平均して日々の死亡数の2.3倍。
東京にせよ、大阪にせよ、重症者数は順調に減少しているのだから、重症から回復する患者の数は、日々重症者のストックに加わる人数に匹敵するか、むしろ上回っており、「重症者数減少が死亡者数の増加と強く連動する」などということはない。
「機械的に生命を維持されている、長期間滞留している重症者が積み上がってる」というのは、この疾患の厄介な一面であるのは事実だが。
2回接種完了は嬉しいですが、3回接種の話が出てますね。
これは半永久的に摂取し続けないとダメって事なんでしょうか?
国産ワクチンの開発をお願いします。厚労省ッ、聞いてるかッ。
国産ワクチンだと永久接種を免れるという理屈もないが
バシラス・アンシラシスは土壌常在菌 様
突っ込みありがとうございます。
永久接種が必要として外国産に頼るとすると、かなりの国富が国外に流れますよね。それを案じてるんです。
逆に永久接種が必要で輸出が出来れば、大儲けなんじゃありませんか?
治療薬でも良いのですがね。
メガファーマについて調べれば日本の製薬会社に期待するのは絶望的だと理解出来ますよ。
国産ワクチンは忘れてください。
専門家じゃないので細かい事言えませんが、塩野義製薬はじめ治験がろくすっぽ通らないことを見ると開発力の差は歴然です。厚労省の問題だけではなく、究極的には日本人の無能さの問題です。日本人の人材に対する考え方の問題なので解決の見込みは無いんじゃないかな…
ブースター接種に関しては個人的には高齢者、医療関係者、高齢者・子供相手の施設関係者は必須な気がしますが、それ以外は別にしなくてもいいんじゃないかという気もします。
りょうちん 様
様
レスありがとうございます(泣)。
日本人の無能さの対象の日本人を誰に想定しているのかは知りませんが、おぜぜを用意できない経済人の無能さなら同意ですが、研究者に対しては誹謗です。
ノーベル賞受賞科学者の最近の棄国ぶり。
2回の副反応は結構辛かったのです♪それでも、感染→発症となるとあれが数日続くと思うと受けて良かったと思うのです♪
ただ、発症しないってことは気づかないってことだから、他の人にうつしたりはしやすいってことなのかな??
・・・・・.♬•*¨*•.¸¸ʚïɞ. ワクチン接種済みの人と、接種してない人の発症率みたいなのを比べると、見かけ上、ワクチン接種済みの人の方が、発症率低く出るんじゃないかな?
そんなデータをみれば、多少は接種率が上がるのかもですね♪
自己レスなのです♪
>ワクチン接種済みの人と、接種してない人の発症率みたいなのを比べると、見かけ上、ワクチン接種済みの人の方が、発症率低く出るんじゃないかな?
のとこ、言い方間違えました m(_ _)m
ワクチン接種済みの人は発症がなくて気がつかないだろうから、陽性者率で比べても未接種の人よりも低く出るんじゃないのかな?って思ったのです♪
発症者数じゃなく陽性者数ですが、ほぼ類似のデータは出てますよ。
新型コロナワクチンについて|首相官邸ホームページhttps://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html 内訳表の少し下の「接種回数別の感染者数等 ▼」を見れば
例えば10万人対の9/15-17の新規陽性者は34.6人 うちワクチン2回接種者は2.0人(5.8%)
すなわち現状日本での実績ベースでは
陽性になることへのワクチンの抑制効果は約94.2%です。
ファイザー社初期の発症予防効果約95%とほぼ一致しています。(マスゴミ様はめったとこれを報道しませんが)
>防疫と経済は二律背反する命題であり、「あちら立てればこちら立たず」、でもあります。
これはそのとおりだとは思うけど、それでもどっちか一方を選ぶってことじゃなくて、ある程度の感染者や発症→重症→死亡ってのは受け入れつつ、経済の方も多少の不自由さは残って、両者のバランスを取ってくんだと思うのです♪
それも、たぶんアクセルとブレーキを踏み分けてってのがしばらく続くんじゃないかな?
なんていうか完璧を求めるとどうにもならないと思うのです♪
冷たい言い方をするようですが、武漢肺炎前から、肺炎は日本の死因順位で3位〜5位を占めていました。(「【読者投稿】工学研究者の武漢肺炎考」を参照のこと)
この2年間、インフルエンザの流行が押さえられてきたこともあり、肺炎を起こす素質のある高齢者が蓄積しているでしょう。
武漢肺炎か否かにかかわらず、肺炎を死因とする死者が武漢肺炎以前の水準に戻れば常態と見做すコンセンサスが必要と考えます。
現在の新規感染者の激減の原因をマスコミでは「わからない」を連呼していますが、当方は「ワクチンの接種完了率が上がった」事で「集団免疫が形成された」のが主原因だと思っています。
去年の今頃に、「集団免疫を獲得するには国民の60%以上が罹患しなくてはできない。そんな状況は地獄絵図だ」と散々マスコミさんは言っていたのではないですか。
現在、接種完了者が60%を超えてきた今は、マスコミさんが言っていた集団免疫が獲得できた事になるのに「わからない」を連呼してワクチン接種の効果を認めようとしませんね。
コロナウイルスに変異が出なければ、このまま収束に向かい第6波は来ないと思います。
ただマスコミは、このまま収束しても「ワクチンのおかげで世界的に見てもほとんど被害なしで収束した」とは、絶対に言わないとおもえます。
AZ共同開発者のオックスフォード大教授が「デルタ株以上に致命的な変異株が登場する可能性はない」といっていたみたいだし、なんとか収まってほしいな。
そんなこと断言できるわけない
そいつは嘘つきか詐欺師
え、まじで?この記事見たんですが
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a04b5a83393dfacbede4734e8a3f772f0666d52?page=1
ワクチンの感染予防および重症化抑制効果はけして100%ではありません。規定回数のワクチン接種を行っていても、感染する人はいるでしょうし、不幸にして重症化→死亡となるケースもゼロにはならないでしょう。結局のところ、特効薬が開発されて広くいきわたるまでは、警戒を完全に解くには至らないのでしょう。
でも、現在推奨されている感染対策は、けして武漢肺炎だけに有効というわけではなく、他の多くの感染症に対しても有効と思われるので(実際、昨年のインフルエンザ罹患者は激減しています)、公衆衛生という観点からすれば、ずーっと継続したほうが有益なのかもしれません。とは言え、いい加減マスク必須という日常からは脱却したいもんだとは思います。なるべく早く、インフルエンザと同程度の扱いになってほしいものだと願っております。
来春くらいにはそうなっていてくれたら嬉しいなぁ……
龍様
>いい加減マスク必須という日常からは脱却したいもんだとは思います。
人にも依ると思うんですが、わたしは外出時にマスクを装着するのを、そう鬱陶しいとは思わないんですよ。口との間にホルダーを挟んでやれば、長時間講義をやってもマスクが湿って気持ちが悪いということもなければ、めがねが曇って困るということもありませんしね。
もうそろそろ警戒を緩めてもいいんじゃね、的なはなしが最近けっこう出ていて、大体はマスク習慣も終わりにできるか、の方向に流れていくんですが、そんなにみんなマスクを嫌がってるのかなあ。
夏のマスクがかなりつらいという人は周りに結構います。あとは長時間装着で耳の後ろが切れるとか肌がかぶれるとか。
会計士さん、ヒステリシスを忘れてらっしゃるように思えます。生命現象から電気回路まで、反応には時間がかかりますし、窓口によって反応時間は多様ですので、一律の比較はむしろ誤解を招きます。もうひとつは、医薬品についてはクラスター分析が常識だという基本的な違いがあります。それから、匿名さん、日本の製薬会社はもともと目薬屋で創薬会社ではありませんでしたので、無能だったのは当たり前、そこから抜け出す努力を評価するかどうかの問題だと思います。
薬学は専門外ですが,実験系の一般論だと,実験系の研究は,核になる有能な研究者がいて,その回りにその研究をサポートする一般的な研究者達が集まって,チームを作って研究するのが普通です。もし製薬メーカーでの新薬開発能力が低いとすると,その核になる研究者の確保に失敗しているのでしょう。日本の横並び賃金制度だと,核になる研究者も,サポート研究者も同じような給与(多少は差があるが)になってしまうので,優秀な人は外資系企業に行ってしまいやすい傾向があります。給料だけじゃなくて,外資系のほうが,やりたい研究をさせてくれる,という面もあるかもしれません。ついでに,一律の定年制度とかも。