福島「処理水」放出を中韓への事前相談なく決める日本
福島原発ALPS処理水の海洋放出に関連し、昨日、「関係閣僚等会議」が行われ、その配布資料が首相官邸ウェブサイトに公表されています。これを読んで真っ先に気付くのは、「中韓の要求に応じる」という姿勢がなく、あくまでも国際社会の標準に従い、国際社会の理解を得ることに重点が置かれている、という点です。この姿勢自体、全面的に支持したいと思います。
ALPS処理水≠汚染水
福島原発で生じている汚染水を多核種処理装置(ALPS)により処理した、いわゆる「ALPS処理水」を巡って、日本政府が準備作業を進めたうえで2年後をめどに海洋放出すると発表したことについては、以前の『処理水は「汚染水」に非ず:海洋放出は合理的な決定だ』で取り上げたとおりです。
菅政権下で福島第一原発事故が発生してから10年、菅政権下でやっとここまでこぎつけた、というわけです(前者の「菅政権」は「かん政権」、後者の「菅政権」は「すが政権」です。「菅は菅でもカン違い」、というものでしょうか)。
ただし、このALPS処理水にも、問題はあります。
放射性物質である三重水素(トリチウム)を完全に除去することができないのです。
こうした状況を受け、私たちの近隣には、このALPS処理水のことをわざと「汚染水」と呼び、「汚染水の海洋放出に憂慮する」などと苦情を伝えて来る国もあります(『中韓が福島「汚染水」問題で合作』等参照)。
正直、理解に苦しみます。
なぜなら、トリチウム自体は普通に世界の原発等から放出されているからであり、こうした事情は中韓を含めた各国でも同様だからです(図表1)。
図表1 世界の原発等からのトリチウム年間排出量(※クリックで拡大)
(【出所】経産省HP『資料5-2 トリチウムの性質等について(案)』P7)
たとえば、中国の「大亜湾原発」は2002年において年間約42兆ベクレル分、韓国の「古里原発」は2016年において年間約52兆ベクレル、さらに同じく韓国「月城原発」に至っては、2016年においてじつに136兆ベクレル(!)分というトリチウムが排出されています。
趙立堅報道官による日本ヘイト、プライス報道官は日本支持
しかも、中国政府・外交部の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は自身のツイッターに一時、葛飾北斎の名画・富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」を揶揄した、大変下品な図画を掲載し続けていたこともありました(図表2)。
図表2 大変下品な図画
(【出所】趙立堅報道官ツイッター)
(※なお、どうでも良い話かもしれませんが、こんなことをやる人物を報道官に据えているような政府を持つ国が、世界で尊敬されるとも、愛されるとも思えません。)
ただ、中国や韓国のこうした「難癖」は例外であり、国際社会は基本的に日本の方針を支持しています。
たとえば、4月13日、菅総理大臣による会見の直後、米国務省のネッド・プライス報道官は「日本の方針を支持する」という談話を発表しています(時差があるため、日付は現地時間の4月12日です)。
Government of Japan’s Announcement on Fukushima Treated Water Release Decision
―――2021/04/12付 米国務省HPより
プライス報道官の発表内容を日本語に意訳して箇条書きにしておきましょう。
- 日本政府は国際原子力機関(IAEA)と緊密に連携し、福島第一原発事故の処理を管理するための対策を講じてきた
- 今般、日本政府が発表したALPS処理水の基本方針は、いくつかの選択肢やその効果を比較検討し、透明性を保ちつつ、世界的に認められた原子力安全基準に従ったアプローチを採用したと考える
- 米国政府としてはこうした日本政府の協力やコミュニケーションの体制が続くことを期待している
要するに「全面支持」であり、しかも、日本政府の決定は透明で国際基準に従ったもの、というお墨付きまで来ました。おそらく、菅総理の発表自体も米国政府に対しては事前に通報されていたのでしょう。
また、国際原子力機関(IAEA)も、現地時間4月13日付でこんな発表を行っています。
IAEA Ready To Support Japan On Fukushima Water Disposal, Director General Grossi Says
―――2021/04/13付 IAEAウェブサイトより
少し長い記事ではありますが、要約すると、「日本が選択した処理方法は技術的に可能で国際的な慣行にも沿っている」、「日本の今後の海洋放出を巡っては、国際的な基準・慣行に合致するものであるかについては注視する」、といったものでしょう。
つまり、今回の海洋放出自体、基本的には「国際社会(除く中韓)」との密接な連携のもとでなされようとしているものである、という言い方をしても良いでしょう。
関係閣僚等会議の文面が面白い
こうしたなか、昨日はALPS処理水を巡り、関係閣僚等会議が開催され、その配布資料等が公表されています。
ALPS処理水の処分に関する基本方針の着実な実行に向けた関係閣僚等会議(第2回)
―――2021/08/24付 首相官邸HPより
東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の処分に伴う当面の対策の取りまとめ(案)【※PDF】
―――2021/08/24付 ALPS処理水の処分に関する基本方針の着実な実行に向けた関係閣僚等会議
これを読んでいて真っ先に気付くのは、「国民の理解」と並び、「国際社会の理解」が重要だ、とする方針が述べられていることでしょう。
同ファイルのP5『対策3:国際機関等の第三者による監視及び透明性の確保』を読むと、こんな記述が確認できます(少し長いですが、原文どおりに紹介します)。
①国際機関との緊密な連携 【外務省・経済産業省・原子力規制庁】
IAEAと政府は、令和3年7月8日、ALPS処理水の処分に関するIAEA6との協力枠組みに関する付託事項(TOR)に署名を行った。これを受けて、今後、IAEAは、ALPS処理水の取扱いに係る安全性等について、IAEA安全基準に基づく確認(レビュー)や、海域モニタリングでの試料採取の手法や分析機関の分析能力の確認(海洋モニタリング・レビュー)を行うとともに、これらの結果については、その進捗に応じて適時に公表する。
また、経済開発協力機構(以下「OECD」という。)/原子力機関(以下「NEA」という。)等の専門的知見を有する国際機関においても、専門家によるワークショップ等を通じて、国際社会に積極的な発信を行い、信頼性及び透明性の向上を図る。
「国際機関」とありますが、このあたりは政府が述べ続けてきた内容と整合しています。というのも、政府は一貫して、「国際社会の理解」、「国際的なモニタリング」などを大切にする姿勢を示していたからです。
一部の国の不当要求は突っぱねるべき
ただ、もう少し面白いのは、これについて「中国」、「韓国」、といった具体的な国名が出てこないことでしょう。
従来であれば、「近隣国の理解を得る」ことが、ともすれば金科玉条のようになっていたフシがありますが、今回の関係閣僚等会議の内容からは、「国際機関のモニタリングプロセスを重視する」という姿勢を伺うことはできるものの、「中韓の許可を得る」という視点はありません。
考えてみれば、当然のことではあります。
日本も国際社会に生きる国ですので、国際社会の公正な法規や慣行を遵守することは必要ですが、こうした国際社会のスタンダードから大きく逸脱するような要求に応じてはなりません(もちろん、そんな国に対しても「理解を得る努力」くらいはしても良いと思いますが…)。
その意味で、福島原発ALPS処理水海洋放出は、国際社会の法と常識を尊重し、一部の国からの不当な要求については突っぱねるという、日本にとっては大変に良い機会となるのかもしれないと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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中韓に限らず、処理水を汚染水と言う人々とは、話合っても無駄でしょう。
また、マスゴミが政府に「周辺国の反発が予想される」とか、聞くんでしょうね。
「ある国で、ALPS処理水を”超汚染水”と表現している国があるが大変遺憾だ」
とか言ってくれたら素敵なのに。
特に”超汚染水”のところは早口でw。
なるほど!上手いです
何度も何度もチョウセンスイっと声に出して、復唱しました。
可笑しい!です。
りょうちん様
チョー◯ンスイ(笑)。上手い!でもソコのは美味い事は無いだろう(爆笑)。
水をとって漢字変換に登録すると便利ですね
ご安心ください(処理前の)汚染水は絶対に放出しません。
今まで、なんでも顔色や出方を伺い過ぎましたね。それを是として来た高級官僚や与党が忖度し、また民主党や日本共産党が「日本は友邦国に善処しろ」と煽りました。
福島原発ALPS処理水海洋放出は、中韓に話を持って行かなかったのは快哉です。日中韓なら1対2、数でも負ける。国際社会の方が国数はう〜んと多いんだ。特にG7、また先進国と東南アジアは日本に軍配挙げます(たいがい 笑)。
めがねおやじさんに同感です。
以前ならば、
韓流政党の立憲民主党や共産党方面が
「日本人として(?)恥ずかしい」
などとの荒唐無稽な工作も今は通用せず
歯ぎしりを噛んで沈黙している様子に
その人達のそんなこんなの生き様と合わせ
今の方向が本来のあるべきものと感じます。
防衛白書に見るように
韓国はASEANなど13か国のあとの
14番め以降に大切な国に過ぎず
ここのブログでも分析の通り
日本にとって迷惑してもありがたいところを
見つけることが難しい粗貧な国なのに
嘘捏造含めて厚かましい韓流ゴリ押しでの
主張には まあそんな人達なのだ(笑)と正しく認識し
ふさわしい対応を取って上げる公平性が大切です。
友邦国って中韓が?もうネタだよねw
一番の問題は日本国内のマスコミ・野党が「世界の原発のトリチウムの年間排出量」のような科学的データを全く報道せず、「政府が処理水を放出しようとしている」→ 「風評被害が広がる」→ だから政府の政策は失敗だという印象報道を繰り返すことです。また、そう思い込みたい国民も少なからず居るということでしょう。中国・韓国は日本国内の反日マスコミに乗っかっていればよい訳で、こんなに楽な勝負はないでしょう。
日本のマスコミの手口ですが、「風評被害の広がりが心配されます」とだけ報じ、結局風評だけを広めて被害を増大させるというものです。風評が所詮風評であって科学的根拠はなく、安全性は確保されていることなど決して報じようとはしません。いかにも深刻ぶっておためごかしに「風評被害ガー」とやるわけです。風評を作り出し、広めているのはマスコミ自身なんですけどね。
なお、この件に関して、中国は韓国の尻馬に乗って見せているだけで、それほどの真剣味はないように感じます。さすがに無理筋であることを分かっているものと思われます。
科学的根拠も全くなしに喚き散らしているのは韓国だけですから、無視しても問題はありません。なおも言い募ってくるのであれば、「地球の自転って知ってる?」と聞き返せば良いのです。
コペルニクス的展開(少し古いかな)が生まれるかもしれませんね。
風評被害ってマスコミの格好のネタだもんね。やめないよね。被害が出てます同情パターン、政府が数値を隠蔽してます陰謀論パターン、経済への影響統計パターン、いろんな切り口で何度も美味しく調理して味わえます。中国は巨大な電力需要を賄うために原子力発電に力入れてるみたいだから、アホとは関わりたくないんでしょ。
「マッチポンプ」と言う用語が思い浮かびました。
中国や韓国、日本国内の放射脳な輩を相手にしても時間の無駄なので、日本政府は文明人として文明人の相手をすれば良いだけだと考えます。
風評被害を煽るメディアへの対応が次の課題ですかね。
この福一の処理水海洋投棄問題ですが,実に面白いと思う点は,北太平洋に面している国々の中で,百歩譲って海洋投棄される放射性同位体のトリチウムによる影響が何かあるとしても,それが最も少ない2国だけが騒いでいるという点です.北太平洋の大きな海流の流れば大雑把に言えば反時計回りなので,韓国と共産チャイナは福一から見ると海流の流れ的には北太平洋で最も遠い場所なのですから.
これが海洋投棄されたのが直撃する北米大陸西海岸,特に反日民主党の金城湯地であるカリフォルニア州の知事や州民あたりが「放射性排水なんて流すな,このイエローモンキー共め」と騒ぐというのなら,(科学的には論外だが)まあ気持ちとしては分からないでもない.
ですが,投棄された処理水が共産チャイナや韓国の近海までたどり着くには北太平洋をグルっと一周する必要があり,当然ながら,周辺の海水と混じり合ってどんどん希釈されてしまう.特に韓国なんて太平洋には面しておらず,東シナ海で黒潮から分岐して生ずる対馬海流しか沿岸には届かないのだから.
むしろ,共産チャイナが東シナ海沿岸に設置した原子炉や韓国が対馬海峡沿岸に設置している原子炉から垂れ流している排水こそ,直接の下流で至近距離にある日本沿岸に辿り着く時点では碌に希釈もされていないので,彼らの理屈通りならばこれこそ大問題.
ということで,日本政府は,北京政府やソウルに対して「貴国沿岸には太平洋を一周して随分と希釈されてからでないと辿り着かない福一の処理水が『汚染水』だと称してその排水に反対するなら,貴国の原子炉の排水も海洋投棄するな.碌に希釈もされないうちに黒潮や対馬海流で直接の下流の我が国沿岸を汚染しているので大変迷惑だ.今後は常時,IAEAによる排水モニタリングを受けなければ排水を認めない」とでも公開で要求すべきですね.
論外で筋の通らない要求を無視して必要な物事を着々と進めるのは当然ですが,そういうゴロツキの因縁付けレベルの理不尽に対して黙しているから日本は独立国として国際社会で貧乏くじを引かされ続ける駄目国家になるのです.
ゴロツキからの理不尽に対してはキッチリと世界の面前で反論して,世界の舞台で世界の聴衆に対して「こいつらはゴロツキだ」というのを繰り返しハッキリと見せて印象付けるべきなのです.
そして国際社会で「韓国は共産チャイナ並みにゴロツキなのね」という印象が広まり世界の人々の間に暗黙のコンセンサスを作り上げられたら,その時こそ初めて慰安婦問題に関しても「ああ,あのゴロツキ韓国が言ってんだから眉に唾をつけて聞いておかないとね」と世界の人々の印象を変え始められる時なのです.その時までは,「慰安婦は高級売春婦に過ぎず全く違法性はなかった.それは日本の敗戦時に戦争犯罪摘発目的の米軍による徹底的な調査で証明されており,米軍の調査結果が証拠だ」などと正論を言っても全くの逆効果なのです.
世界の人々は正論では動きません.感情によって動くのです.だからグレタなどというゴロツキ少女が世界の舞台に割り込む余地が生まれるのです.
迷王星 様
>ゴロツキからの理不尽に対してはキッチリと世界の面前で反論して,世界の舞台で世界の聴衆に対して「こいつらはゴロツキだ」というのを繰り返しハッキリと見せて印象付けるべきなのです.
御説120%同意です。
小泉大臣も福島の漁民に寄り添うと言っているのなら、対馬、福江、与那国の海水・大気中の放射能モニタリングを環境省でやって、福島の処理水の安全性証明を側面支援することを考えてくれればよいのだが。
失礼,北太平洋の海流の流れの向きは,反時計回りでなくて時計回りの間違いです.
お詫びして訂正します.
様
何れにしても、太平洋に面していない国には関係ありませんよww
ロシアなら、まあ、資格は有るんでしょうけど。
浄化水(decontaminated water)って言えばいいのに、処理水とか歯に物が挟まったような言い方するから。
事前にどうすれば良いか、意見を述べ合う相手ではないことは間違いないですね。
菅さんには”処理水処分”をぜひとも成功させていただきたい。
東電には地震・台風・津波・テロ・装置故障も含めて、対策には万全を期してほしい。
それでも問題は出るでしょうが、問題が発生又は予測されれば即ストップし、IAEAとのやり取りを、失敗も含め隠し立てせずに逐次公表し、対策を打ち、中韓スパイの難癖を科学的に切り捨てる姿を世界に公表することが風評被害を取り除くポイントと思います。
菅さんには決断力が無いとの指摘もありますが、本件に関しては、決断力があると言って良いと思います。
これは、安倍さんにも出来なかったレガシーです。
事前に情報開示して、韓国のTFが「問題無し」と結論付けていたにも関わらず、因縁をつけ
てくる南朝鮮。
輸出規制撤回をとにかく早く撤回させたいので、 外交カードを作り出そうと必死の南朝鮮。
南朝鮮のたくらみに日本人はみんな気付いていますよ。
要するに、あの国には日本に対して外交カードが何もないのです。
そういうことを言うのなら、日本としても南朝鮮の月城原発をはじめとする原発の汚染水の
問題に関して提起するべきでしょう。
記事上ご指摘の『対策3:国際機関等の第三者による監視及び透明性の確保』には、二重の意味、メッセージが込められているんでしょうなぁ。。。
ブログに主が仰る特定クレーマーとの個別の対峙は断固拒否する。…ものの、多国籍人員で構成される国際機関に別にアンタらが居たって構わんよ、但し決して多数は取らせない。(国際機関は此方の味方、工作するならやってみろ。)ってな所ですかねぇ…
計算が間違っていたらごめんなさい。
確かトリチウムが崩壊する時に出てくる「放射線」は弱い電子だったハズです。冬にセーターを脱ぐ時静電気でパチパチ出る火花の元になる例のヤツです。 それと副産物として風船に入れるガスのヘリウム3。
恐らく、福島で貯蔵されている全ての処理水のトリチウムが一瞬で崩壊してもそれで放出される「放射線=電子」は一回の落雷で放出される電子の何千億分の一以下でしょう。
よって、韓国政府はセーターの静電気とか雷様の「放射線」を心配して、IAEA文句をつけるべきでしょうな。
生体への放射性物質の影響の仕方は、生体内の生化学的半減期や取り込みが影響します。
単純なエネルギー量だけでは論じられません。
その辺の解説記事が読者投稿であったように思います。
昔、放射性物質を使った造影剤というのがありまして、これが弱いエネルギーだからと使ったら、肝臓に長期間蓄積して肝がんを大量に発生させたという事件がありました。
放射性物質の生体への危険性は以下です。
① 元物質の崩壊時の放射線
➁ 元物質の化学的毒性
③ 崩壊後の生成物質の化学的毒性
④ 生体内の化合物内での崩壊で何がおこるか?
トリチウムの場合元物質は水素、「セーターパチパチ」の放電後した後の崩壊の生成物質は風船に入れる不活性ガスの安定したアイソトープのヘリウム3ですので①、②、と③は楽々クリアしています。
繰り返しますが「放射能」自体は「低エネルギーの自由電子による放電」、即ち「セーターパチパチ」ですので、問題ありません。
残った問題は④です。
トリチウムは化学的には水素なので、生体には問題なく取り込まれまれて、普通の水素としての役割を続けます。半減期の12年(でしたっけ?)で崩壊して風船ガスのアイソトープとして安定した(=放射性でない)ヘリウム3を生成します。
生体内に取り込まれたトリチウムを含む水素は人間の場合約2週間で新陳代謝で排出されますので、半減期の約12年を考慮すると体に取り込まれた任意のトリチウム原子が体内で崩壊する可能性は2%弱です。
さて、具体的には、生体内の環境下の場合、例えば4つの水素原子と一つの炭素原子の化合物であるメタン分子に含まれる一つのトリチウムが崩壊すると、そのトリチウムはヘリウム3となってメタン分子を逸脱し、その代わりに、まわりの環境を徘徊する水素イオンとか水酸化イオンと瞬時に結合してメタン分子かメタノール分子になります。もっと高分子の化合物でも同様です。 さて、仮に万に一つの炭水化物やメタン系分子がメタノール系分子に置き換わった処で生体内では大きな問題にはなりません。
生体に問題になる可能性があるのは、DNAの構成物質であるアデニン、グアニン、シトシンとチミンの塩基分子の中の水素であるトリチウムが崩壊してヘリウム3になったどうなるかと言う問題ですが、A-GとC-Tの対になっている分子の片方に化学的変化が起こっても(塩基損傷)、遺伝子情報は対になっている方で維持され、更にDNAの自己修復機能が発現され、大きな問題にはなり難いです。
一般に生体の一つの細胞の中では一日に1万から100万箇所の頻度でDNAは損傷を受けているそうですから、それを勘案すると、トリチウムのβ崩壊の危険性は無視出来ます。
(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h29kisoshiryo/h29kiso-03-02-02.html 参照)
「中韓への事前相談」って、何の権限も利点も無いからなぁ。
IAEA だけで、必要十分なのが現実。
https://news.mynavi.jp/article/20210818-1949979/
名市大、水素から重水素への同位体置換を効率よく行える手法を開発
タイトルを見ると水素を重水素に変換できるのか!と思ってしまいます(私だけ?)が、これはシリコン基板上の水素を重水素に置換する技術なので、安定的な半導体回路を製作できるのだそうです。
で、この技術の延長線上に三重水素をシリコン基板上に捉える、すなわち原発排水から三重水素水を除去できるシステムが出来るかも、なのだそうです。