日本のワクチン接種状況は「世界平均」を上回っていた
気がついたら、日本のワクチン総接種回数が1.2億回に近付いています。1回でもワクチン接種を受けた人の割合は、単純に全人口で割って50%を超えましたし、2回目まで完了している人の割合も4割を超えたようです。しかも、例の「VRS未入力問題」もあるため、個人的には接種率はもっと上振れしていると考えている次第ですが、客観的に見て、この状況で日本が「ワクチン後進国」といえるのでしょうか。
昨日時点でワクチン完了率が40%を超える
当ウェブサイトでしばしば報告しているとおり、わが国では「『感染』拡大している」、などと連日のように報じられているわりに、じつは、ワクチンの接種状況は大変に順調です。
日本における接種実績については、「ワクチン接種記録システム(VRS)」などで集計するのがいちばんわかりやすいでしょう(※ただし、VRSデータには医療従事者等に対する接種データ1229万4115回分が抜けていますので、別途加算してやる必要があります)。
これについて、昨日時点で取得したデータを使って著者自身が手元で計算した接種実績は、図表1のとおりです。
図表1 総接種回数と接種率
区分 | 総接種回数 | 接種率 |
---|---|---|
全体合計 | 118,133,027 | |
うち1回目 | 66,442,637 | 52.26% |
うち2回目 | 51,690,390 | 40.66% |
65歳以上合計 | 61,993,190 | |
うち1回目 | 31,542,378 | 88.89% |
うち2回目 | 30,450,812 | 85.81% |
高齢者以外合計 | 56,139,837 | |
うち1回目 | 34,900,259 | 38.08% |
うち2回目 | 21,239,578 | 23.18% |
職域接種 | 10,579,702 | |
うち1回目 | 6,761,659 | ― |
うち2回目 | 3,818,043 | ― |
重複計上 | △3,902,839 | |
うち1回目 | △2,705,274 | ― |
うち2回目 | △1,197,565 | ― |
(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。8月22日時点で取得したVRSデータ、8月19日時点で取得した職域接種データ・重複計上データなどを使用。「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、「高齢者以外」の接種率は、接種回数合計から65歳以上接種回数を引いた数値を、9164万2566人で割って求めたもの)
若年層へのワクチン普及が課題だが…
これによると、ワクチンを1回でも接種した人は人口の50%を超過しており、2回目まで接種した人(つまり接種を終えた人)も人口の40%を超えて来ました。65歳以上の層(はいわゆる高齢者)に限定すれば、1回目、2回目ともに、接種率は9割近くに達しています。
もっとも、64歳以下の層に限定すると、同じ方法で計算した「接種率」は決して高くありません。1回目を終えた人の割合は4割を割り込み、2回目に至っては20%少々にしか達していないからです。
もちろん、これについては「VRS未入力問題」もあり、現実にはワクチン接種はもう少し進捗していると考えて良いでしょうが、それにしても現時点において、「希望するすべての人がワクチン接種を終えた」という状況ではありません。
この点に対しては、さまざまな意見があることは事実でしょう。
とくに、「なぜ若年層で『感染』(※)が拡大しているのに、政府はいますぐ方針を変えて若年層への接種をしようとしないのか」、といった疑問を抱く方はいらっしゃるかもしれません(※厳密には「感染」ではなく「新規陽性」ですが、ここでは敢えて「感染」という用語を使います)。
しかし、合理的に科学的根拠をもって判断すれば、武漢肺炎を発症した場合に重症化するリスクが高いのは圧倒的に高年層であり、医療従事者等と並び、高年層から優先的に接種していくという政府の考え方自体、判断根拠としては十分でしょう。
コロナ禍の本質はメディア禍
ところが、日本の場合、「メディア禍」という、まったく別次元の大問題があります。
コロナに関する「感染爆発」などのセンセーショナルな報道で国民を惑わしている最大の犯人は、間違いなく、新聞、テレビを中心とするマスメディア(あるいはオールドメディア)だ、という点です。彼らはおそらく、今回のコロナ禍を、「菅義偉政権を倒すための機会」かなにかだと勘違いしているのです。
しかも、『「感染」拡大をもたらした真犯人は菅義偉総理ではない』などを含め、何度も指摘してきたとおり、「感染」リスクを高める行動を取っているのはオールドメディア自身です。
8月8日から徹夜でカラオケ店などで大騒ぎした挙句重症者を出したテレビ朝日、五輪中止を社説で求めておきながら高校野球は中止しなかった朝日新聞社などは論外としても、それ以外にもオールドメディア各社の醜聞はあとをたちません。
いずれにせよ、当ウェブサイトにおいて再三にわたって指摘しているとおり、現在の「『感染』爆発」局面をもたらしている「主犯」は、おそらくは政府要請に従わないテレビ局産業関係者や一部の若年層、さらには日本共産党支持者らでしょう。
いずれにせよ、くどいようですが、昨今の「感染」爆発をもたらしたのは、菅義偉総理の失策でもなければ東京五輪でもありません。
マスメディア産業と、一部の意識の低い国民なのです。
もちろん、医師などの専門家の皆さまであれば、また違ったご意見をお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、そのような方はご自身のSNSなり、ブログなりで持論を世に問うていただければ良いと思います。そして、政府の方針が正しかったかどうかについては、最終的に次回選挙で有権者が国民が決めるのです。
日本は「ワクチン後進国」?まさか!
さて、ここでもうひとつ紹介しておきたい視点があります。
日本のワクチン接種状況は、諸外国と比べていったいどういう状況なのでしょうか。
データサイト “Our Wold in Data” のウェブサイトに設けられている “Coronavirus (COVID-19) Vaccinations” のページには、各国の最新のワクチン接種率データを得ることができます。
大変ありがたいことに、データはいずれも「公共財」として自由に使用して良いらしく、さっそく、主要国における8月21日時点のワクチン接種状況についてダウンロードしてみました(図表2)。
図表2 主要国におけるワクチン接種状況
(【出所】 “Our Wold in Data” ウェブサイト “Coronavirus (COVID-19) Vaccinations” のページに掲載されたデータをそのまま図表形式にてダウンロード)
少しわかり辛いのですが、図表中、「世界(World)」については、1回目でも接種を終えた人の割合が32.42%、ワクチン接種を完全に終えた人の割合は24.38%だそうです。
「日本はワクチン後進国だ」、などとドヤ顔で騒いでいた人たちもいらっしゃるようですが、菅義偉政権のかなり強力な推進力により、6月以降はとくにワクチン接種回数が1日100万回を大きく超えていることなどから、すでに世界平均を大きく超えているのが現状、というわけです。
ところで、この “Our Wold in Data” のサイト、眺めてみるといろいろと発見があります。
これについては、紹介したい論点もいくつかあるので、可能であれば別稿にて、いくつかの時事的な話題とともに紹介したいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
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日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
> 政府の方針が正しかったかどうかについては、最終的に次回選挙で有権者が国民が決めるのです。
いや、それは無理です。
混乱の渦中たる現時点では、個々の政策が正しかったかどうかを判断するには早過ぎます。
日本国民である私が言うのも何ですが、私は今の日本国民がいつでも正しい選択を取れる程に賢いとは思えません。マスコミを批判しながらも結局はマスコミの煽動に踊らされている有様ですから、次の選挙では間違った判断を下す恐れがあります。
次回の選挙の結果はその時点の国民の雰囲気を反映するに過ぎず、政府の方針を正しく判断したものであるとは思いません。
政府の方針が正しかったか、医学的、公衆衛生学的、政策的な検証はコロナ禍が治った後、歴史的な検証は30年以上経ってからの方がいいです。なぜなら、歴史の検証は利害関係者が全員引退してから始めないと、客観的な分析が難しいからです。関係者が批判に激怒したり自分の功績を盛らせたりするように圧力をかけますから。
> すでに世界平均を大きく超えているのが現状
いつの間にか世界平均を超えていたのですね。最近ワクチン業務の仕事によく出かけてますが(時給がいいので)、微力ながらも貢献できて良かったです。
後は感染のスピードが減速し、ゼロにはできなくとも通常時の医療体制でコントロールできるレベルに収まってくれる事を願うばかりです。
「World in Data」は楽韓さんがグラフをよく使っていますね。
これの”Data Explorer”が便利で、プルダウンで項目を選び、対象国のチェックを入れるだけで各国の比較のグラフをパパっと表示してくれます。対象国には「world」もあります。
例えば下に貼ったリンクは、ワクチン接種完了率(people free vacctination)の気になる5か国+世界平均の時系列です。
ワクチン接種完了率比較
URLが長いんです。
韓国は、時々世界平均を超えるのですが、世界平均が段差で増えるタイミング(中国の数字を加算した時)に追い越されています。
日本の増加は今のところ鈍化傾向が見られず、このペースだと1か月以内には米国に追いつきそうに見えます。
日本人は社会制度が整い何もかもスムースに物事が運ぶことに慣れすぎているのかもしれません(平和ボケ)。今は有事で戦時と言っても過言ではないと思います。様々な面で不自由を感じるのが当たり前です。現在の人智では完全な克服は不可能な訳ですから、我慢するところはするしかない。
空襲警報が鳴れば否応なく、防空壕に逃げ込むしかないのです。空襲警報のサイレンの音が嫌だと言っても仕方がない。不安や不満は皆が持っていますが、今できることは医療現場もそうですが、政治や行政等今、最前線に立っている人を信じて足を引っ張らないように自分でできることを各自がすることだと思います。日本は自由民主主義の国なのですから、まず自助です。自分で考えることを止めてはいけないと思います。
菅総理はアピールは上手くないと思いますが、失政というのはない気がします。外交、安全保障では意外と安定感があり、ワクチン接種も粛々と進んでいます。今はこれでよいと思います。今、それ以上の結果を求めるべきでないしコロナを梃子にして政局に繋げるのは戦時中のどさくさに人々の不安を煽り、暴力革命を企てることと同じと思います。
それも日本の不幸ですが、万が一、野党が選挙で勝ったら日本は相当まずいことになると思います。立憲民主党と共産党の連立に何を期待するのか?お隣を嗤えない惨事になりますよ。そうなってもマスコミは責任を取らず、すぐに忘れて政権批判を繰り返すのでしょう。
ナイス!外務省👍
ご褒美に国民の税金でワイン🍷でもたんまり飲むがいい。
珍しい好プレーですがオリンピック効果でファイザー、モデルナ、アストラゼネカとも交渉がしやすかったのかも知れません。