「暴言」外交官「帰国後の役職未定」をどう解釈するか
先日からときどき取り上げている話題が、駐韓日本大使館の相馬弘尚総括公使の「問題発言」と、同氏が8月1日付で帰国を命じられたという報道です。もちろん、報じられた「相馬公使自身の発言」とやらに問題が皆無というわけではありませんが、それ以上に韓国の「可視的で相応の措置を迅速に」とする要求が日本政府に届いていない可能性があります。果たして、相馬公使への帰国命令自体、「韓国という国から相馬氏を守る」という意味合いはあるのでしょうか。
目次
相馬公使への帰国命令
駐韓日本大使館の相馬弘尚総括公使が8月1日付で帰国を命じられていたとする日経の次の報道については、『「妄言」公使の処遇巡り日本政府「塩対応」を歓迎する』でも取り上げたとおりです。
相馬駐韓公使に1日付で帰国令 不適切発言で外務省
―――2021年8月1日 0:00付 日本経済新聞電子版より
相馬公使といえば、先月の『駐韓公使「暴言」問題で期待する日本政府の「塩対応」』でも議論したとおり、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領の外交姿勢について、非常に下品な言葉を使って批判したと韓国国内で報じられた人物です(具体的な単語については、当ウェブサイトでは触れません)。
報じられた内容から判断して、相馬氏が言いたかったことは、「文在寅氏の外交はとても独り善がりであり、相手国である日本のことを考えていない」ということなのだと思いますが、ただ、それにしても相馬氏が使用した言葉自体、非常に不適切なものだったことは間違いありません。
しかし、この発言自体、先月15日に行われた、韓国メディア関係者らとのオフレコの昼食会の席上でなされたものであったという報道などを踏まえるならば、これが報じられてしまったこと自体が相馬氏にとっては意図せざることだったのかもしれませんし、また、韓国メディア側の信義則違反であるともいえます。
その意味では、相馬氏を厳しく責め立てるのは筋が違う、という言い方もできるでしょう(※なお、相馬氏が「オフレコ」という約束を信じて発言してしまったことについては、本稿末尾で、やや違う視点からも見てみたいと思う次第です)。
問題発言と両政府の対応
相馬発言が文在寅氏訪日を頓挫させた?
ただし、この相馬発言自体、文在寅氏が東京五輪を契機に、7月23日前後に訪日するとする構想が頓挫したきっかけのひとつである、といった分析もいくつかあります(※個人的に、この点については若干懐疑的ではありますが…)。
このように考えると、文在寅氏の訪日を「頓挫させた」という意味では、相馬氏が「狙って」発言した(あるいは外務省本省からの指示でそう発言した)のだとしたら、相馬氏(あるいは相馬氏に「指示した人物」)は良い意味で、なかなか狡猾な人物なのかもしれません。
実際、当ウェブサイトも7月18日の時点では、「もし相馬氏が意図してこう発言したのならば、波風を立てないことばかり優先する日本の外務省にしては、結果的には大変良い仕事をしたと言えるかもしれない」、などと申し上げています。
もっとも、一般にこうした発言は、効果を「狙って」できるようなものではありません。これに加え、日本政府としても、たとえば菅義偉総理大臣や加藤勝信官房長官らが相馬氏の該当する発言について、「外交官にあるまじき」などと批判的に述べています。
このため、相馬氏による「意図的発言」説や、外務省本省のX氏から「発言指示」説などについては、現時点ではその可能性は非常に低いと考えて良いでしょう。
印象的で対照的な両国政府の対応
もっとも、本件については日韓両政府の対応がとても印象的でした。直ちに「目に見える」厳重な処分を要求する韓国政府に対し、日本政府はとりあえず、大使からの厳重注意で応じたからです。
これについて、相馬公使の15日の発言、問題の部分以外についても改めて振り返っておきましょう。手掛かりは、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に掲載された、7月17日付の次の記事です。
駐韓総括公使、韓日外交に「性的表現」の暴言…外交部、日本大使に「相応の措置」要求
―――2021-07-17 13:41付 ハンギョレ新聞日本語版より
ハンギョレ新聞によると、相馬氏は問題の部分以外についても、「日本政府は韓国が思っているほど日韓関係に気を遣う余裕がない」などと主張。「もし文在寅氏が来日されるなら外交上丁寧に扱う」という菅総理の発言を巡っても「外交的表現に過ぎない」と述べるなど、「韓国政府を刺激する主張」が含まれていたそうです。
つまり、「暴言」云々で隠れてしまっていますが、相馬公使は日本側の現状認識をある程度容赦なく韓国側記者団に対して突き付けており、「(相手に伝わっているかどうかは別として)言うべきことをちゃんと相手国メディアに述べる」という点では、個人的には相馬氏の発言を全否定すべきとは思いません。
また、上記ハンギョレの記事によれば、崔鍾建(さい・しょうけん)韓国外交部第1次官が17日、相星孝一・駐韓大使を招致し、「在韓日本大使館の高官が最近国内のメディアとの面談で、韓国首脳の韓日関係の発展のための努力を大きく損なう非外交的で無礼な発言をしたことに対し厳重に抗議した」のだそうです。
そのうえで、崔鍾建氏は日本側に、「可視的で相応の措置を迅速に行うこと」を求めたのだそうですが、これについて多くの韓国メディアは、「相馬公使の即時更迭・本国帰還」を意味する、などと報じています。
韓国に対して冷たい?日本政府
しかし、日本側は少なくとも、この発言がなされて以降、「8月1日の帰国令」(と報じられる)までの間、相星大使からの「厳重注意」処分がなされたのみである、という点は、重要なポイントのひとつでしょう。
なぜなら、オフレコの場であるとはいえ、相手国の国家元首への侮辱と受け止められても仕方がないような発言を外交官が行ったうえ、相手国から「可視的で相応の措置を迅速に」と求められたのにこれに応じなかったという事実が、現在の日韓関係を象徴しているのです。
あるいは日本政府の「冷たい対応」が印象的だ、と言い換えればよいでしょうか。少なくとも8月1日に入ってからの帰国命令は、韓国の側から求められた「可視的で相応の措置」には見えません。
この点、先ほどの日経電子版の記事や、それについて取り上げた韓国メディアの次のような記事によれば、2019年7月に駐韓公使として赴任した相馬氏が今回帰国しても、「定期的な人事ローテーションに見える」、などと示唆しています。
不適切発言の相馬公使に帰国命令 報道は「事実」=韓国外交部
―――2021.08.01 13:34付 聯合ニュース日本語版より
日本外務省、「文大統領に妄言」の相馬総括公使に帰国命令
―――2021.08.01 10:59付 中央日報日本語版より
要するに、韓国を満足させるような措置を与えないというのが日本外交の方針なのだとしたら、これはこれで大変興味深いものだ、というのが、先日の当ウェブサイトの主張の要諦です。
記事タイトルにある「塩対応を歓迎する」という表現も、「日本政府が韓国に対し、そういう対応を見せつけてくれるのが望ましい」という、当ウェブサイトなりの希望的観測、というわけです。
相馬氏の「次のポスト」
韓国メディア「相馬氏の次のポストは決まらず」
もっとも、先日の記事では、当ウェブサイトではこう申し上げました。
- 相馬『前駐韓公使』が本国に帰任したあとの処遇についても、若干気になるところだ
- 事実上の懲戒免職処分を受けるのか、どこかの国の大使に栄転するのかはまだわからない
- こうした処遇についても、韓国に対するメッセージとなり得る
これについて、相馬氏の処遇に関する観測報道が出てきました。
不適切発言の駐韓日本公使 次のポストは決まらず
―――2021.08.03 16:56付 聯合ニュース日本語版より
文大統領に不適切発言の相馬駐韓総括公使、日本帰国後の役職は「未定」
―――2021.08.03 18:01付 中央日報日本語版より
このうち聯合ニュースの記事では、「日本外務省関係者」が3日、聯合ニュースに対して「現段階で次のポストは決まっていない」と述べた、などと記載されています。また、中央日報の記事でも、「日本国内の外交消息筋」が3日に明らかにした、などとしています。
なんだか、韓国メディアがこの話題を喜々として(?)報じること自体、「相馬氏は無任所で本国に帰るから、事実上の更迭なんだぞ」、「事実上の更迭であってくれ」、といった希望的観測が混じっているようにも思えてしまうのは、気のせいでしょうか。
この帰国命令の意味とは?
もちろん、これについては「急な人事異動で次のポストが決まっていないだけ」なのか、それともそれ以外になにかメッセージがあるのかについては、現時点で判断するには尚早です。
ただ、これらの韓国メディアの報道が正しいのならば、これには3つの可能性があると考えています。
1つ目は、韓国が望む「事実上の更迭」説。
2つ目は、たんに「次のポスト」が空くまで、一時的に「大臣官房付」などで帰国する、というもの。
そして3つ目が「緊急避難」説です。
このうち1つ目だったとしたら、韓国政府としても、満足まではしないにせよ、ある程度の留飲を下げることくらいはできるかもしれません。次に、2つ目だったとしたら、韓国政府としては地団太を踏む、というシナリオなのかもしれません。
緊急避難説を裏付ける事実
ただ、本来ならば敢えて予断めいたことを述べるべきではないのですが、個人的には3つ目の「緊急避難」説も、可能性としては残しておいてよいと思います。
ここで気になるのが、先週の『「解決済み」の慰安婦問題、今さら何を協議するのか?』の末尾でも取り上げた、次の話題です。
「文大統領に妄言」…相馬日本公使告発事件をソウル警察庁に配当
―――2021.07.28 11:44付 中央日報/中央日報日本語版
中央日報によれば、市民団体が「大統領に対する名誉棄損」の罪状で提出した相馬公使に対する告発状に基づき、ソウル警察庁がその捜査を開始した、とされています。
また、聯合ニュースは1日の夜、こんな記事を配信しています。
韓国警察「相馬公使の出国前まで捜査継続」 不適切発言で市民団体が告発
―――2021.08.01 19:29付 聯合ニュース日本語版より
記事によると、韓国の警察は「相馬氏が出国するまで捜査手続を続ける」との方針を示したのだそうです。
この点、通常の民主主義国では、権力者に対する名誉棄損は犯罪を構成しませんし、また、通常の国際法秩序体系の常識に従えば、外交官には外交特権があるため、その国の司直などから捜査されることは考え辛いところです。
相手は韓国ですから、一筋縄でいくものかどうかはよくわかりません。
そもそも韓国には、加藤達也・産経新聞ソウル支局長(当時)を「朴槿恵(ぼく・きんけい)大統領(当時)に対する名誉棄損」で告訴したという「前科」があります(『今回の鈴置論考は「先祖返りする韓国からの流れ弾」』等参照)。
これ自体、「韓国においては法律はデタラメに適用される」という典型例であり、また、かつては言論弾圧事例として、フランスに本部を置く「国境なき記者団(reporters sans frontières)」の「報道の自由度ランキング(classement mondial de la liberté de la presse)」でも取り上げられたことがあります。
だからこそ、日本政府としては相馬公使の「身の安全」を考え、緊急避難的に相馬氏に帰国命令を出した、という可能性が浮上するのです。「次のポストが決まっていない」というのも、韓国における刑事告発を受けた、本当に緊急の措置だった、と考えれば、いちおう筋は通ります。
現時点でどの仮説が正しいかについては、まだ断定できませんが、個人的には「3つ目の可能性」についても留意しておく必要があると思う次第です。
「韓国の特殊性」というキーワード
もっとも、ここまで自分自身で書いてみて、改めて思うのが、「韓国の特殊性」です。
この「韓国の特殊性」、『鈴置論考、「日韓の」ではなく「韓国の」特殊性に言及』でも触れた、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が『デイリー新潮』に寄稿した7月16日付論考にて言及されているものです。
「平気で約束を破り、堂々と他人を裏切る韓国と首脳会談を開こうとする国はまず出てこない。何を取りきめようが、すぐに反故にされるからです。日本と韓国がうまくいかない原因は『日韓関係の特殊性』ではなく『韓国の特殊性』にあるのです」。
本当に、何度でも引用しておきたい、優れた記述です。
日本人ジャーナリストを、「大統領に対する名誉棄損」という、先進国では絶対にありえない罪状で刑事告発したこと。
政権交代直後、前政権が取り交わした慰安婦合意に関する外交機密文書を、日本政府の了解なく勝手に公表したこと。
日本大使館前に設置されたウィーン条約違反の構築物を撤去せず、10年近く放置していること。
これらを考慮に入れるならば、韓国が国際法秩序ないし国際法の常識を尊重する国ではなく、何が起こっても不思議ではないという判断を、日本政府が行ったという可能性にも、それなりの説得力が生じるというものです。
だいいち、今回の「妄言騒動」にしたって、「オフレコですよ」という約束を韓国メディアが破ったことに端を発しているわけですから、上から下まで約束を守らない人であふれている国だという評価が、少なくとも日本の外交界では確立しているべきでしょう。
なお、駐韓日本大使館の現場では、「韓国では約束が守られない」という事例を、いくつもいくつも見ているずですから、そんな国で下手に「オフレコ」を信じたこと自体、迂闊だったとのそしりはまぬかれないのかもしれません。
ただ、それでも個人的には、相馬氏にはしかるべき処遇がなされるべきだと願っている次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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オフレコと言えども大統領府には伝わるわけで、大統領府に伝わればどっちにしろ同じ効果を持つわけで、それを考慮していなかったなんてはずは無いと思いますけど。
まあ、ムンたんの任期が終わるまでは官房付きあたりでしょうか。
>なぜなら、オフレコの場であるとはいえ、相手国の国家元首への侮辱と受け止められても仕方がないような発言を外交官が行ったうえ、相手国から「可視的で相応の措置を迅速に」と求められたのにこれに応じなかったという事実が、現在の日韓関係を象徴しているのです。
ウリナラファンタジーを用いて世界最優秀民族を自称するセンズラー民族国家の元首である特殊性を鑑みると、侮辱ではないって事で良い気がします♪( ´ω`)
相馬公使の帰国については、大学に政権批判の壁新聞を貼ったら前科者になってしまったりする特殊性を鑑みると、緊急避難の可能性が一番ありそうに思えますね(-_-;)
この人、財務省からの出向組みたいなのですね。
内閣官房内閣参事官なんかもしていてポストの調整がムズということかな。
ピュアバーチャル 様
>財務省からの出向組
財務省は逆へは外務省からの出向で行かれたようで、2年くらいで外務省に戻られてます。
生粋の外交官だと思います。
✖逆へは
〇逆に
適切発言に対する措置として、お盆明け頃まで有給休暇二週間。
その後に昇格処分ではないでしょうか。
出国までのあいだ、もし任意の事情聴取で出頭要請などあれば、堂々と受けたらいいと思います。
行動の自由はウイーン条約で守られるので、全く恐れる必要ありません。相手国から求められれば可能な限り応じるのは外交官の仕事でしょう。
そして、もしインタビューの内容について問われたら、記憶の限り正確に隠し立てせず話したらいいのです。。
あくまでも定期異動の発令ですから慌てる必要ありません。いそいそと帰国する必要もありません。ゆっくり、残務整理と引越しの準備をきっちりして、逃げ帰るような印象を与えないようにしましょう。
なかなか帰国しなくて韓国側が慌てる展開を期待します。市民団体などから、起訴せよ逮捕せよとせっつかれる状況を起こすのです。
韓国としてはウイーン条約違反をして公使に何か強制的な措置をするのは避けたいはずです。出来れば公使にはこそこそと逃げ帰ってほしいと思っているでしょう。
まあ、コロナのおり旅行とかはできないでしょうけど、出来るだけのんびりしたいですね。
あと、産経新聞あたりの記者を呼んで、単独のロングインタビューを受けるのも良いですね。
外交特権があるのですから言いたい放題「日本政府の立場」を話せばいいのです。
もちろん下品な言葉や差別用語は避けた上で、普段外交上遠慮しているようなこと、大統領に対する批判や慰安婦たちが嘘をついているなど。。。
案外「妄言」があったとされる韓国報道機関との懇談も似たような意図で行われた可能性ありますね。どういう反応で来るかは読めないものの、放談して記事にしてもらおうという。そのままでは記事にならないでしょうからあえて性的な比喩を入れてみた。そんな感じでしょうか。
私は、ここまでの展開、全く日本の想定通り、仕組んだ通りって感じがしていますがどうでしょう。
G様
ウィーン条約とおっしゃいますが、某国はウィーン条約に批准していません。
某国がウィーン条約を批准してから、ウィーン条約と言いましょう!!
もし、某国が万が一批准していたら、日本大使兼建設予定地で、毎週毎週
何かのアピールごっこしていませんし、警察が取締まっているハズです。
又、日本大使館建設予定地でなく、既に建設されえているハズです。
韓国は1977年1月25日に「外交関係に関するウィーン条約」を批准しています。
https://treaties.un.org/pages/ViewDetails.aspx?src=TREATY&mtdsg_no=III-5&chapter=3&clang=_en
従って、韓国は条約(とても膨大なので、ちょっと読む気力が…)を遵守する義務を負っているはずです。はずなんですけどね。
かの国では国民情緒が国際条約に先んじますw
>行動の自由はウイーン条約で守られるので、
締結している条約を平気で無視して破るのが韓国ですよ.
また同盟国の大使へのテロ行為が行われて大使が危うく殺されかけたのも数年前ですよ.
そんな国でウィーン条約が外交官を護ってくれると思うのは余りに楽天的過ぎますね.
韓国に近代法治国家としての行動を期待するのは,犯罪者に法律順守を期待し狂人に正常な判断を期待するようなものです.
>その国の司直などから捜査されることは考え辛いところです。
外交特権って、身体とか住居の不可侵だったから、告訴→捜査までは他の国でもあり得ると思うのです♪
ただ、捜査といってもできるのは任意捜査だけだろうし、そもそも、こんなことで告発されて、それが受理されるのがおかしいといえば、そうなんだと思うのです♪
韓国政府もほんとに怒ってるなら、国外退去を求めれば良いのに、それをしないで相応の措置を求めること自体、甘えてると思うのです♪
七味様
アメリカ政府から、事を大きくしないよう、日韓政府へのたしなめがあったのかもしれませんね。
逮捕拘束はできないにしても、捜査を進める過程で日韓国民の世論が沸騰しかねませんから。。
日本政府の意思で日本に送り返したうえ、日韓世論の熱が覚めた頃に、栄転でもなく降格でもないそれなりの処置を行う、そういった落としどころをアメリカは期待しているように感じます。
そうならば、少々腹立たしいですが。。
なんでアメリカがこんなことに介入してくるのですか? (呆)
公使が「首脳会談をぽしゃらせる」目的で、独断で発言したなら、論外だとあたしは思うのです♪
多分だけど、公使自身には首脳会談の実施するかどうかの権限はなくて、本国で検討・調整中の事項について、勝手な事をするのは許されないと思うのです♪
で、同じ目的で外務省のX氏の指示を受けての場合でも、X氏に権限がなければ、おんなじ理由でダメだし、権限があるならちゃんと形を整えてぽしゃらせるべきだと思うのです♪
敢えていえば、韓国との関係を良く(?)しておきたいから、はっきりと「首脳会談はなし」と伝える代わりに公使の不規則発言をきっかけにしようとしたって思惑があったのかな?って思うのです♪でも、それはそれで旧来の親韓派っぽい発想に思えるのです♪
なんてこと考えてると、公使自身にはせいぜいオフレコの場で自身の本音を伝えたってくらいの意識だったんだと思うけど、それはそれで、脇の甘い対応だったと思うのです♪
何ら法治国家でも無い韓国、加藤産経支局長の逮捕拘束でも分かるように、相馬公使も外交官特権など韓国では無視される可能性が高いです。それで数ヶ月拘束して、国民の溜飲を下げ、また対日カードを手にする。
もうその手は通じないんだが、韓国政治家は頭の回転が悪いから同じ事をしかねません。相馬公使は緊急避難であり、秋には先進国の大使に昇格で良いと思います。しかし在韓日本大使館員って大変な部署だなぁ。
マスコミとのオフレコが大統領府まで届く。また大使館内には現地採用の韓国人も居るでしょう。メモやデータ読み取り、盗聴(デジタル機器を使わずとも、盗み聞きも出来る)に細心の注意を払わねば。
相馬公使のオフレコ発言、公使は「文大統領はこんなんだよ」って韓国マスコミに言ってあげただけ。それが大問題とは、文国会議長や姜大使や李大統領や朴槿恵大統領は、懲役100年相当ではないの?
相馬前公使の発言は、菅総理も仰っているように「外交官として極めて不適切で遺憾」だと思います。中央日報系のテレビ局JTBCの女性(?)記者との懇談で、オフレコだと気が緩んだのでしょうか。本来は、相星大使による注意→定期異動対応で良いと思うのですが、韓国側がことさらに「個人的逸脱なのか日本政府の思考フレームなのか判断中」とか「直ちに召喚すべき」とか騒ぐので、しばらく塩対応でも良かったかな、と思っています。「韓国側が騒げば、かえって解決が遅れる」=韓国に特別対応はしない、ことを知らしめるべきです。逆パターンですが、オリンピックの韓国弁当について、茂木外相が「今回のオリンピックが、福島の復興した姿と被災地の農林水産品が安全であることを世界に伝える機会」とし「韓国側にも、こうした日本政府の立場を伝えた」と述べ、韓国の外交当局者が「外交部次元では、日本側から外交ルートを通じて関連立場を伝達されたことはない」と発言しながらも、それ以降、韓国マスコミから、福島放射能の報道が減っています。本来の外交はこのような洗練されたやりとりのなかで、互いの立場を慮りながら進むものです。韓国→日本だけがおかしい。それを「韓国の特殊性」と呼んでもいいのですが、日本の外交当局はぜひその是正に励んでください。
次の公使を送らず、韓国のウイーン条約違反のせいにして、大使を召還して、大使館も閉鎖すれば良いと思います。
だんな 様
賛成します。
明らかに、ウィーン条約違反をしているわけですから、韓国政府がそれを
取り締まらない限り、日本の大使と公使を召還するべきですね。
公使は、人事ローテーションの内示を機に、自身の声なき声を ”聞こえよがしに” 吐露してみせたってことなのでしょうか?
対峙してたのは記者なのですから、失言の体を借りた ”意図的な明言” のように思えなくもないんですよね。
>直ちに「目に見える」厳重な処分を要求する韓国政府
「首脳会談を切望する(はずである)日本政府であるならば、厳正な処分によって態度で示す必要がある」という事でしょうね。でもその「はず」は韓国独自のフレームであって、事実ではない。日本からは猫またぎ、厄介者扱いでしかない。益がほとんどなく、うるさいクレーマー体質。
かといって、お上品でソツのない態度で滑らかかつ婉曲にモノゴトを表現してひたすら相手国との潤滑油となり、本国政府の指示のある限定的なポイント以外は、言質を取らせずはぐらかし、さも好人物であるようにふるまうというのが外交官の本来の仕事。この一点において相馬氏は高級外交官としては「出過ぎた態度」だったのであり、「マスコミ記者とのオフレコ歓談」などという自己矛盾した場に於いてはこれは明らかに失言。外務省の指示による発言とも思えない。豪胆率直磊落腹蔵ない態度などというモノは外交官の資質には要らないのです。従って韓国の求めに応じるわけにはいかないが、外交の表舞台で外交官として出すにはやや困る、持て余す御仁であろうと思います。
朝鮮語に堪能な外交官畑の人を集めて、南北両にらみの「朝鮮半島対策室」(仮称)のような部署を内閣なり自衛隊なり警察庁に於いてその情報分析の役目ぐらいが良いのかも知れません。
韓国勤務がどうしても嫌になったら不適切発言で帰国というパターンができたりするかも。
事実をありのままに言うだけで「差別ニダ!」と叫ぶ連中ですから、不適切発言のネタには事欠きませんね。
「羊頭よりも狗肉が好んで食べられている」とでも言えばいいんじゃないかな。
異動ニュースなどには、各国公使のレベルのものも出ていますが、7/1~8/2の間に、相馬公使の名前が見つかりません。
今回の帰国命令が事実だとしても、人事異動ではないと思います。
公使の職のままの、帰国ではないでしょうか。
なので、韓国の新聞の「次のポストがない」という指摘は正しくないと思いますし、緊急避難でまた韓国に戻る可能性もあると思います。
実際はこのまま国内に滞在したまま、そのうち別の異動の発令があるのではないかとは思いますが。
追記です。
外務省の場合、相手先国への事前通知と、人事発令の順番が特殊なのかもしれません。その中で発令前に韓国側からメディアに漏れることがあるのかどうか。
そのへんはよくわかりません。
私のいた民間企業では、人事情報は発令日前日まで社内でも本人にも秘中の秘で(原則)、メディアに事前に漏れるということは考えられませんでした。
私の居た会社では、発令前日に洩れたので、当日シレっと違う人事が発令されたこともありますww
ああ、うちでもそういうのありました。w
漏れ方にもよりました。
いまどきオフレコなんかあるの?
オフレコどころかボイスレコーダーに録音して、切り貼りして公表される。
韓国メディア側の信義則違反 >
信義則、それを韓国や北朝鮮、そして彼らの宗主国である中国に求めるのはいかがなモノかと思われます。
以前にもご紹介したとおり、中国では約束のことを『「或る物事の将来に関して取り決めること」(『広辞苑』)ではなく、『取り締まる、しつける、制約する」(愛知大学『中日大辞典』)ことであった』(足立啓二著『専制国家史論』)からです。
大中華に面従腹背しつつも、大中華以上に中華たらんと欲していた、いわゆる小中華であろうとしていた李氏朝鮮の末裔である韓国や北朝鮮の思考回路は、ある意味中華以上に中華そのものです。彼らが互いを心の奥では憎しみ遭っているのは、ひょっとすると互いの内側に潜む己のおぞましいほどの獣性を嗅ぎつけ合っているせいかもしれません。
ところで相馬公使のことですが、彼はコリアンスクールの出身なのだとか。であるとすれば韓国並びに北朝鮮のこうした民族の特性を知らなかったはずはないと思われるのですが、今回の騒動を見るになんという脇の甘い失言をしてしまったのだろうと不思議に思っていました。
がしかし、少し穿った見方をすれば、韓国及びそのメディアのそうした傾向、つまり彼らには「信義則」の約束の概念など薬にしたくもない事を見抜いており、オフレコ情報が直ちに公開されることを前提に放言したのだと考えれば、彼は相当にインテリジェンスに長けた外交官だったとも云えるのかもしれません。
いずれにしても、今回の一連の騒動は、放送禁止用語みたいな文言から始まったものですが、外務省はこの際今回の事件を奇貨として、外交用語コードでも作成したらどうでしょうか。
「○○ターベーション」は駄目だから、その代わりに「1人よがり」を使うべし、とか。
あっ これも駄目かもしれませんね。(笑)
漏らした記者の会社は出禁扱いでしょうか。
取材元を失ってまですることだろうか、義憤に駆られてかっとなって公表した反省はしてない。とか言いそう。今後、オフレコがオフレコでは無くなってしまいますね。
>オフレコの場であるとはいえ、相手国の国家元首への侮辱と受け止められても仕方がないような発言を外交官が行ったうえ、相手国から「可視的で相応の措置を迅速に」と求められたのにこれに応じなかったという事実が、現在の日韓関係を象徴しているのです。
→ ですよね。相馬さんも、大して問題にならないと思ったからこその発言で、確信犯。あるいは「〝つい” 言っちゃったんだ」としても、そんなテンションレスな空気を生じさせているほど、外務省内ですら取るに足らない事案と認識されていたのでは・・。そして、案の定、大してお咎め無しみたい。これ、藁をもつかむ思いで日本側の一挙手一投足を見ていたK国としては、ショックは大きかったのではと思います。多分、日本には何をやっても相手にされない時代になってきたと。
仮に、相馬総括公使が韓国紙の女性記者に対して「文在寅大統領のマスターベーション」と発言したことが事実であったとしても、その意味するところは、本来の性的な意味ではなく、「自己満足、独り善がり」という比喩的な意味であることは、女性記者も大卒でしょうから、当然理解できたはずです。
下品な言葉であることは事実としても、今日、この言葉が公の場で使用される場合は、その99%が比喩的な意味であり、市民権を得ていることも事実だと思います。発言時の相馬総括公使の脳内に「文在寅大統領が性的行為をしている姿」は100%無かったと思いますし、女性記者も理解していたはずです。
それにもかかわらず、韓国政府が問題化したのは、100%政治的意図だと思います。
よって、日本政府が相馬総括公使に処分を下すとしても、「口頭注意」程度で十分だと思います。
訪日を防いだ功績を鑑み、またこれまでのキャリアが生きる要職について頂きたい。
例えば、経産省出向、某国との輸出管理について話し合いの担当官とか。
相馬公使を早々に帰国させるというのは、リッパートされるのを防ぐためと考えれば、それほど不思議なこととも思えません。アメリカ大使ですらあんな目にあわされる、しかも、その後の韓国政府の処理は「舐めてんのか?」または「何を考えてるんだ?」というものでしたから、相馬公使の身の安全を考えると、緊急避難という意味合いも含め、致し方ないと思います。少なくとも、韓国の「市民団体」の頭の中には、外交特権とかウィーン条約など、欠片すらもないと考えられますので。(そのくせ、何かというと外交欠礼と騒ぎますけどね)。
さて、以前もコメントしましたが、たとえオフレコと言われていようと、公使級の職業外交官がついうっかり失言するというのは、非常に考えにくいと思います。なぜならば、外交官は言葉で戦争するのが職掌であり、単語一つの使い方次第で大きく意味するところが変わりかねないので、職業外交官はまずそこに関して徹底的に教育されるはずです。入省したてのひよっ子ならばまだしも、総括公使を務めるほどのキャリアがある職業外交官がそれを意識していないとは、まず考えられません。そして、オフレコだと言われたくらいでガードを下げるような間抜けでは、とても総括公使など務まらないでしょう。そこにたどり着く以前に淘汰されているはずです。ゆえに、あるいは用語の選択ミスはあったかもしれませんが、相馬公使の発言の主旨は意図的なものだったと考えます。
2016年に、一時帰国中に知人との酒席の場で時の政権の外交方針を批判したとされたM総領事は直ちに更迭されました。M氏もコリアンスクールだったようですが、その後は全く関係のないポストをいくつか歴任し、現在はソロモン諸島の大使を務めているようです。M氏は「酔っていて覚えてない」と言ったそうですが、たとえ酔っていようが免責はされません。まして、任地にあって現地メディアとの会見において、高位外交官が「ついうっかり口が滑った」などということは、100%ありえないとまでは言いませんが、非常に考えにくいと思います。
ポストの空き状況に拠るので、相馬氏の今後の処遇がどうなるかはわかりませんが、局長級のポストに就くか、または主要国の筆頭公使あるいは準主要国の大使に就くかくらいかと想像します。ただ、順番から言って、次の次、またはその次くらいだったかもしれない駐韓大使の目はなくなったでしょうね。まあ、その頃まで大韓民国が存在していればの話ですが。
龍様
うまい…。
リッパートされるに座布団2枚です。
英語圏では”rippered”されたという親父ギャグがすごく流行っていましたよ。当時。
龍さま
私は相馬公使意図的説に賛成です。よほどそれまでの韓国の対応がお話にならず、自身のキャリア(異動時期)を含め考えて取った策だと考えるのが一番腹落ちが良いと感じます。
以前、海上保安官による尖閣諸島映像流出事件というのがありましたが、あれの穏やか?版というか、、、
むしろ策であって欲しいという期待かもですが。
あれだけ口を酸っぱくして「韓国は約束を守らない」と言ってるのに、オフレコを信じてG発言をしてしまうなぞは、口頭訓戒くらいの重い処罰が適当です。
以前と同じコメントになりますが、一事不再理の原則からいえば、相馬公使への処分は既に厳重注意処分がなされてますからこれで終わりのはずで、帰国してから新たな処分はないはず。もちろん、韓国にいづらくなり仕事にも支障が出るでしょうから当然早期の帰国もセットになったのではないかと思います。ちょうど赴任してから2年ですから定期的な人事異動と見分けはつきませんのでどちらなのか分かりません。
近々新たなポストには連れになるはずです。
一応、果たして「厳重注意」は処分と言えるのかという問題は残ってます。
国家公務員法第82条に基づく懲戒処分は、「免職、停職、減給、戒告」の4つしかありません(人事院規則12-0も同様)ので、「厳重注意」は明らかに懲戒処分ではありません。従ってそれ以下ということになりますが、総務省の見解(1)によると、「訓告、厳重注意」は矯正措置とされており、「処分」ではなく、あくまでも「措置」です。
(1) https://www.soumu.go.jp/main_content/000014259.pdf
「矯正措置」の基準や運用は、各省庁に一任されているため、外務省での扱いがどうなっているかよくわかりませんが、相馬公使の発言は、もし事実であったとすると、国家公務員法第99条に抵触する可能性があるため(2)、懲戒事由に該当する可能性もあります。
(2) https://www.jinji.go.jp/fukumu_choukai/gaiyo.pdf p=4
確かに、「矯正措置」が取られたうえで、さらに処分が加えられるとはちょっと考えにくいと思われますので、相馬公使にこれ以上のお咎めはたぶんないだろうと思いますが、帰国させて事実関係を確認の上、改めて「処分」するという可能性もゼロではないように思います。
なぁ~んてことを書くためにいくつかの法令や規則を確認してみたのですが、「厳重注意」というのは「訓告」ですらない、お咎めというにはあまりに軽い「措置」であることが確認できました。ということは、もし相馬公使にこれ以上のお咎めがなかったとしたら、外務省としても相馬公使の発言を特に問題視していないとも考えられますし、本国の姿勢から大きく逸脱したものではなかったとも言えるでしょう。
まあ、半年後くらいに、相馬氏がどのひょうな処遇を受けているかを見れば、ある程度答えは見えてくるような気がします。
それにしても韓国警察さんは
無駄に捜査(?)なんかしても
脅しにすらならないのに
どうするつもりなんでしょうかねえ(笑)
そうそう、
もしもなんかされたら、
過去の行状言動から もらえるはずもない
アグレマン持たずして押しかけゴム紐売りの有りていの
駐日大使さんとやらを
日本は寛容に認めて上げてますが、
いわば執行猶予経過観察状態なわけで
過去の言動への反省が見られないようなら
追い払ってしまいましょうかねえ。
なあに、日本で韓流オフレコ昼食会開いて
自説をお話いただいたら
起算日付でペルソナノングラーダ
お見舞いするネタはすぐ得られそうですなあ。
韓国政府に、人事に口を出されるのは論外ですが、特権があるとは言え、公使が取り調べを受ける、という一事でも、外務省としては受け入れがたい屈辱のように思います。
(ってか、そう思ってほしい)
なので、私も「3」なのではないか、と思いました。
あと、今ちょっと思ったのですが、4つ目として、外交の相互主義に照らして言えば、事なかれ外務省が、公使に何かされる前に、「転ばぬ先の杖」をついただけ、かもしれません。
(他にも、取り調べを受けると、また国内のネトウヨが「報復しろ」とかうるさいから、みたいなw)
相馬公使の経歴ですが、
http://asia.kanagawa-u.ac.jp/pdf/asia-review/vol03/report2.pdf
の143ページ(10ページ目)にある通り、外務省では一貫して朝鮮半島問題担当のようで、
”コリアン・スクール”の外務省職員と自称しています。
今回、在韓大使館公使として、少なくとも二回目の韓国赴任であったようです。
https://s.japanese.joins.com/JArticle/255424?sectcode=A10&servcode=A00
ただ、知財関連の仕事
https://www.inpit.go.jp/content/100030606.pdf
(模倣品対策等)をしてみたり、税関に出向してみたり、内閣官房に出向してみたりと
ちょっと不思議な経歴を辿っているように見えます。
日本の外務省が歴史的にはオウンゴール常連(好意的解釈)であることを考えると、どっちに転んでも不思議じゃないというのが・・・
外務省という組織として韓国側主張を否定しないという手法、今後の人事で、省内的には実質1に等しい風評処分という、組織内理論での処理もあり得るわけですし。
会計士様のおっしゃるとおり、韓国がこれにどう思うか(溜飲を下げることができるか)は別の問題なんですけどね。