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日本が何を問題としているかを理解しない韓国メディア

日本社会において「法律や約束を守ることは当然とみなされる行為です。法律や約束を平気で破る人たちは、日本社会ではなかなか苦しい立場に追い込まれるのではないかと思います。ただ、こうした日本(や欧米先進国)の常識が、世界すべての国に当てはまるとは限りません。そして、隣国に関していえば、約束破り、ウソツキなどの態度が問題だということだけでなく、そのことを理解していないことも、また絶望を感じるゆえんでもあるのです。

どうして法律や約束を守るのか

当ウェブサイトでは普段から、「法律や約束を守ることは必要だ」、と申し上げています。

この点、日本経済に現在進行形で打撃を与えまくっている消費税法、自由経済競争原理に背く利権団体であるNHKとの受信契約をテレビ設置者に義務付けた放送法第64条第1項など、日本には「悪法」は数多くあります。

しかし、それでも「法治国家」たる日本国の構成員である以上、私たち日本国民は、基本的にすべての法律を守らなければなりませんし、気に入らない法律があれば、その法律を変えてくれるような人物を、選挙で国会議員に選び出さなければなりません。

つまり、日本では社会を変えていくためには、大変な手間と時間がかかるわけです。

ただし、そのかわり、私たち日本国民はいかなる立場にあっても、政府、政権、政治家らを批判する自由を持っていますし、また、メディアが情報伝達という役割を果たさないのであれば、メディア自体を批判することも、メディアをすっ飛ばして個人レベルで情報発信することも自由です。

これが法治国家であり、自由・民主主義国の本筋でしょう。

(※余談ですが、財務省やNHKに対してはその「あり方」自体を含めて批判することも自由だと考えており、財務省改革、NHK改革の必要性については、当ウェブサイトとしても今後も続けさせていただくつもりです。)

社会構成員の相互信頼を担保するのが法律や約束の遵守

ただし、本稿で改めて指摘しておきたいのは、「法律を守ること」や「約束を守ること」は、人間社会の基本である、という点です。もっとわかりやすいことばで言えば、「ウソをつかない」、「ルールを守る」、「勉強する」、「できる範囲で他人を助ける」、といった行動は、社会人としての基本であるとすら思います。

なぜ約束やルールを守ることが必要なのでしょうか。

その理由は、みんながウソをつく社会になってしまうと、「信用」を前提にした社会が崩壊してしまうからです。

たとえば、「貸して」、「良いよ」は保育園や幼稚園で最初に教えられる言葉のひとつですが、ここでは公園で友達同士がおもちゃを貸し借りすることを考えてみましょう。

ダイチくんがリカちゃんのおもちゃを借りて、そのまま返さない、ということが続けば、そのうちリカちゃんはダイチくんにおもちゃを貸さなくなるでしょう。ダイチくんだけじゃなく、ハルトくんやハナコちゃんも、借りたおもちゃを返さなくなれば、そのうち友達同士でのおもちゃのやり取りはなくなるでしょう。

だからこそ、「貸して」、「良いよ」は人間関係の基本形であり、「借りたおもちゃは返す」、という約束については、必ず守らなければなりません。

あるいは、公園でブランコをやる際、たくさんの子が並んでいたら、順番に並ぶのは当たり前のことです。みんなが好き勝手にブランコを奪い合っていたら、泣く子も出てくるかもしれませんし、喧嘩する子も出てくるかもしれません。

こんなこと、小学生でもわかる話です。

もう少し難しいことばでいえば、「ルールベースの社会は社会構成員相互間の信頼を前提として成り立っており、社会構成員相互間での財貨・サービスのやり取りに伴う信用コストを大きく引き下げる」、という言い方をしても良いでしょう。

「法律や約束の遵守は社会構成員の相互信頼を担保する手段である」、と申し上げた方が正確でしょうか。つまり、法律や約束を守る社会の方が発展しやすいよ、という話です。

そして、これは公園で遊ぶ児童同士であろうが、自由主義社会におけるビジネスマン同士であろうが、まったく同じことが言えます。いや、もっといえば、人間付き合いをさらに発展させた、「会社対会社」、「国家太国家」でも、まったく同じことが成立するのではないでしょうか。

当ウェブサイトのウェブ主自身も、長年、某企業で勤務し、自分自身が起業し、信頼を作ることの大変さを日々痛感しています。

また、仕事をしていると、ごくたまに、平気で約束を破る人に出くわすこともありますし、そのような人とは基本的には二度とおつき合いすることはありません。ビジネスマン同士であれば、これも当たり前の話でしょう。

日韓関係の落としどころはたった3つ

さて、長々と当たり前のことを述べたのには、理由があります。

それは、私たちの国・日本、あるいは欧米などの先進国社会では当たり前の、「約束を守る」「法を守る」ということの重みを、根本からまったく理解していないと思わざるを得ない国が、日本のすぐ近くに、少なくとも4ヵ国は存在していることに対し、心の底からウンザリしているからです。

なかでも韓国は、深刻です。

明らかな無法国家である北朝鮮、中国、ロシアなどと異なり、韓国は一見すると、私たち日本と同じ「自由・民主主義国」で、かつ法治国家の体を装っているからです。

しかし、2018年10月の自称元徴用工判決、今年1月の主権免除違反判決でもわかるとおり、韓国は国際法に違反する判決を平気で下し、しかもその国際法違反状態をただそうとしない国でもあるのです。

あるいは、2018年12月に生じた火器管制レーダー照射事件がその典型例ですが、なにか国際問題を発生させたときに、それを正面から解決するでもなく、話し合いに応じるでもなく、「むしろ日本が低空威嚇飛行を仕掛けてきた」など、見え透いたウソで相手を批判するのに終始したことは、衝撃的でした。

普段、当ウェブサイトで述べている「基本的価値」ないし「普遍的価値」、つまり「自由主義」、「民主主義」、「法治主義」(あるいは)「法の支配」といった概念もさることながら、「ウソをつかない」、「ルールを守る」、といった、子供にでもわかる行動原理を、日韓は共有していないのです。

結局のところ、日韓関係は、次のどれかしか、落としどころがない、というわけです。

  • ①日本が韓国に合わせ、韓国のウソツキや約束破りを許容する。
  • ②韓国が日本に合わせ、ウソをついたり、約束を破ったりしない。
  • ③日本は日本、韓国は韓国のままで、お互い譲らず、関係が破綻する。

韓国メディアの問題は「何が問題かわかっていない」こと

どうしてここまで申し上げなければならないのかといえば、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日掲載された、次の記事を読んで、改めて日韓関係に絶望を感じたからです。

韓日政府とも否定しているのに…「文大統領の五輪出席」なぜたびたび出るのか

―――2021.06.15 17:49付 中央日報日本語版より

この記事は、昨日の『「東京五輪で文在寅氏の来日を調整中」、官房長官否定』でも触れた、「文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が7月の東京五輪にあわせて来日する」という観測報道に関する、韓国メディアの「続報」です。

いや、ただの「続報」というよりはむしろ、「中央日報という韓国社会を代表する大手メディアのひとつが、現在の日韓関係をどうとらえているか」、という意味で、大変参考になる記事だ、と述べた方が正確でしょう。

中央日報の記事の前提は、そもそも「文在寅氏が2018年の平昌(へいしょう)冬季五輪に安倍晋三総理が参加したことの返礼として、7月23日の東京五輪開会式に参加するために訪日したい」とする趣旨の、読売新聞の報道です。

これについて中央日報は、こう述べます。

日本メディアが文在寅(ムン・ジェイン)大統領の東京五輪出席シナリオをしきりに伝えている。韓日関係改善の突破口がなかなか見られない中で五輪がそれなりに現実的な関係改善の機会にできるという期待もあるが、ハードルも少なくない」。

のっけから、これです。

「韓日関係改善の突破口がなかなか見られない」、などとサラッと言ってのけるあたりに、中央日報としての現状認識能力のなさをリアルに感じ取ってしまうのです。

くどいようですが、自称元徴用工、自称元慰安婦の2つの歴史問題を中核に、さまざまな国際法違反、外交非礼、不法行為などを積み重ねることで、「信頼」を前提とした日韓関係をいままさに壊そうとしているのが韓国という国です。

「日韓関係改善の突破口」とやらは、韓国が自分で見つけるべき筋合いのものであり、それを日本に求めようとする時点で、中央日報の記者は現状を理解していないと言わざるを得ません。

とりわけ噴飯物なのは、次の記述でしょう。

実際に五輪を両国関係改善の好材料にできるという観測もある。(中略)『韓国が先に徴用工と慰安婦被害問題に対する解決策を持ってきてこそ首脳会談ができる』としてきた日本もやはり例外的な状況として受け入れる余地が生まれる。日本メディアでたびたび文大統領の訪日が取り上げられるのも、原則的可能性は開いている上に韓国が差し出す手を日本が拒む構図が繰り返されることが結局日本に不利に作用しかねないという現実的な認識も作用したとみられる」。

まるで、「『韓国が先に(自称元)徴用工や(自称元)慰安婦問題に対する解決策を持ってこないと会談に応じない』というスタンスを取っていること自体、いわば、日本自身の負担にもなっている」、とでも言いたいのでしょうか。

もしこのコラムの執筆者が本気でそう考えているのならば、それこそ公園でのおもちゃの貸し借りからやり直した方が良いです。

くどいようですが、現在の日本が韓国に「約束を守れ」「国際法を守れ」と要求している理由は、「国としての意地ないし名誉をかけている」からではありません。それを破られると、法治国家としての基本が破壊されてしまうからです。

また、もっときつい言い方をするならば、日本としては必ずしも日韓関係の「改善」でメリットが生じる立場とは限りません。もちろん、隣国との関係は悪いより良い方が良いのですが、あらゆるコストを支払ってでも維持しなければならないという必然性があるのかといわれれば、そこは疑問です。

産業面におけるサプライチェーン、安全保障面における日米韓3ヵ国連携など、たしかに現在の日本にとって、韓国はある意味では大事ではあるものの、「日韓断交」という事態が生じたとしても、それにより日本が死活的に困ってしまう、というわけではありません(打撃はゼロではありませんが)。

【予告】自称元徴用工、自称元慰安婦でまた波乱か?

さて、自称元徴用工問題や自称元慰安婦問題でも、いくつかの「進展」があるようです。

先週、自称元徴用工ら85人が日本企業16社を相手取って損害賠償を請求した訴訟で、一審のソウル中央地裁は原告側の請求を却下しました(『徴用工判決「却下」を対日配慮と見るべきではない理由』等参照)。

しかし、これについてはさっそく、14日付でこんな記事がありました。

韓国強制労役被害者、日本企業相手の損害賠償訴訟却下で控訴

―――2021.06.14 16:01付 中央日報日本語版より

この自称元徴用工の事例だけではありません。

昨日はこんな記事もありました。

韓国裁判所「日本政府、韓国内の財産公開せよ…外交は司法の領域抜け出す」

―――2021.06.15 16:39付 中央日報日本語版より

これは、自称元慰安婦らが日本政府を相手取った損害賠償訴訟で、今年1月8日に原告が勝訴した判決に関し、日本政府に対し韓国国内の財産目録を提出するよう要求する文書が韓国の裁判所から贈られた、とするものです。

いずれの記事も、正直、まったく予想していたとおりの展開です。

これらについてはもう少し詳しく触れたいと思う反面、2018年10月と11月の自称元徴用工判決、こつぉひ1月の主権免除違反判決から少し時間が経過してしまったので、この際、事実関係を整理したうえで、別稿にて議論してみたいと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (98)

  • パレート最適な関係を築ける相手なら、世界中でトラブルを起こしません。
    早く捨韓しましょう。

  • >「貸して」、「良いよ」
    あと、「ありがとう」かな?

    台湾は、ワクチンを受け取って日本に感謝を伝えてくれました♪
    一方、米国からワクチンを受け取った韓国は、期限間近と文句をつけてました♪彼らにとっては、米韓会談で勝ち取った戦利品でしかなかったのでしょう♪

    •  言う言わない以前に「ありがとう」の概念がなければ不可能です。
       恩を受けることが恨なのですから。

  • 「むしろ日本が低空威嚇飛行を仕掛けてきた」など、見え透いたウソで相手を批判するのに終始した
    https://shinjukuacc.com/20210616-01/#i-3

    は、NHKが放送した合成映像という根拠を持つ韓国側にとっては、理解し難い主張だと思われます。

    〔感想〕
    N 日本
    H 破壊
    K 工作

  • 日本のパヨクは自民党政権憎しで「オリンピック反対」であったこと、本当に韓国の反日の方々と全く同じですね。確かに、韓国マスゴミの蛮行は許されざるもので個人的には経済的焦土化作戦を即発動希望ですが、日本人で反日やってるマスゴミの方がはるかに危険かつ罪深いとも言えるのではないでしょうか。
    例えば、私の知る限り産経新聞だけが報道している記事が本日3面「韓国軍、竹島周辺で訓練」。もう一つ1面には「イベント上限1万人検討、緊急事態解除明日決定(か)」。このように産経以外のパヨクマスゴミは(本来は間違いであるはずの)報道しない自由を満喫中です。
    そこで、勿論私のような法律素人かつ資産なし人間には何もできないのですが、例えば、放送法4条(でしたか?)や破防法違反や侮辱罪や名誉棄損罪で、マスゴミを訴えまくるというようなことはできないのでしょうか。
    失礼しました。

    • 私はオリンピックに反対です。また原発にも反対です。しかし大部分の左翼の人たちは、それらを反自民だとか反政府の道具に使っているようにしか見えません。私は日本の左翼のそういう所が非常に罪深く、害にしかならないものだと思っています。何事も反対意見というのは真理を含んでいる場合も多く、貴重なものだと思っています。しかし、こういう輩がのさばっていては、そういう貴重な意見も多くはいっしょくたに葬られることになるのでしょう。

      • 匿名2様

        私はオリンピックは開催も中止でもどちらでも構わない派です。
        ただ原発反対はちょっと問題があります。
        反原発を呼び掛けている人達の話を聞いたり、本を読んだりしましたが
        その中で決定的に抜けているのは、原発を完全に無くした場合、今後の
        電化生活をどうするかの点がまったくありませんでした。
        又反原発をよく話す音楽家もいますが、君達がコンサートを行う場所で
        電気はどうするんだ。 ピンでギター一本でもスポットライトは絶対必要
        だろと。
        完全自然エネルギーに頼るだけの生活をするなら、江戸時代迄の生活を
        するという前提になります。(エネルギー危機問題は、江戸時代にもあります。
        木々の生産量と人間が使う消費量との差異問題です。)
        又、欧米が仕掛けてきているいわゆる地球温暖化問題による二酸化炭素の削減
        による化石燃料による発電力不足問題です。
        又、自動車の電動化による充電問題もあります。
        都市化農業で水耕栽培と淡水又は海水魚養殖を組み合わせる新技術というのが
        近頃開発されているようっですが、水の循環にポンプを使うという、これから
        電力が足りなくなるというのに、電力を常時使った方式なのかと驚いたものです。
        反原発を宣言するなら、個人からできる解決策と日本全体での解決策も示して欲しいものです。 言うだけなら、日本の野党と同じです。(実行する気が全く無いから)

        • 代案を出せないなら黙っておけ。こういう考え方を人に強要するのは間違っています。代案が容易に出せないものであっても反対意見の中には留意したり、解決してゆかなければならないものもあるでしょう。私はこういう問題を政治利用する野党を批判しているのです。人の話は最後までよく聞いて的外れな反論をされないよう注意願います。

  • 更新ありがとうございます。

    G7でコレですもん。「日韓首脳会談が水面下で決まっていたのに、日本が一方的にキャンセルした」。韓国メディアの発信に対して、加藤官房長官がスグに否定し非難したのをみると、普段の行いからどちらが正しいかは分かりきった事です。もう今更ながら、日韓会談なんてしなくて本当に良かった。

    今は「文大統領の東京五輪訪日、会談」の気球を盛んに上げてます。日本もその気とか。平昌の答礼なんて要らない。あの時、北朝鮮の幹部と日米を接近させる工作をした。仏頂面の安倍総理らを覚えています。

    東京でも何の不快なパフォーマンスをするか分からない。来るな!絶対に来るな。アンタは終わってんの。

  • 日韓の価値観、思考法の違いから、双方が納得するような関係になる事は、無いと思います。
    「日本は、韓国が無くても困らない」から「韓国は将来的に日本に敵対する」にスタンスを変えて考えるべきだと思います。

    • 実際反日教育や親日弾圧など、現在進行形で日本を敵国と見ている筈ですからね。

  • 今回のG7が退屈だった要因をあれこれ考えておりますが、そのひとつとして、「民主主義」やら「人権」をベースとする「価値観の共有」という言葉を軽々しくふりまわしすぎている故ではないか?との思いにかられました。
    容易ではない主題ですから長文にならざるを得ない。加えて、人の思考とその発露は「川の流れ」のようなものでありまして、本文も上流・底流には「タンカー9隻艦隊で、痛々しい代議士たちを教導しよう」とか、「バイデン、プーチン会談に・・」などなど、これまでの書き込みが流れています。

    民主主義やら人権やら、現代の私たちがとても大切にしている価値観が根付くためには、それなりの土壌を要します。どこにでも植えて根付くものではない。だいぶ以前ではありますが、インドネシアで石油事業の支援業務に携わったときのことで、スカルノはとうの昔に権力を離れ、第三夫人は亡命していた。現地のコミュニケーション企業を紹介されたとき、「同業かなー?」と思いましたが、まったく異なる業務の専門職であることをすぐ知ることになりました。
    贈賄のエキスパートです。贈賄というのは、少ないと効果がなく、多すぎてもなめられて友情よりも軽侮を生んでしまう、まことにデリケートな技術を要するもので、大臣から現場管理職まで数多くの「銘柄」を扱い、しかも日々刻刻と変化していく、たとえていえば株式市場のような複雑なもの、らしく、外国人などが掌握できるものではありません。このような事情の現場で「公正取引」だの「透明性」をふりまわすことにどのような意味があるのでしょうか。

    73年くらい前のこと、アメリカ軍を建国の父として大韓民国という国が生まれました。最初に育児をゆだねられたのが李承晩で、李朝時代に生まれて少年青年時代を過ごし、のちにアメリカで教育を受け、12年ほど初代大統領として権力を振るった人物です。その事績は諸賢がごぞんじのとおりで、せっかくアメリカの大学教育を受けながら、ウソと盗みとリーダーシップ欠如と贈収賄を混ぜ合わせた団子のような。
    みるにみかねて立ち上がったのが朴正煕・いま刑務所にいるクネの父上です。
    日本人として生まれ20代半ばまで日本人として育ち、その教育を受け、台湾の李登輝とほぼ同世代で似たような青年時代を送った朴正煕はクーデターを起こして大統領職に就き軍政を敷きました。部下にも恵まれました。例えば金鍾泌は、こちらも日本人として生まれ育ち教育を受けた、例えるなら大野伴睦とプーチンを足して4で割ったような柔軟さと強直さと一抹の甘さを併せ持つ人物です。

    朴正煕の特徴は強権政治にあります。前任者にみられるように、ありとあらゆる不躾不義が充満するだらけきった国を育てるにはそうするしかなかった。ベトナムに猛虎師団・白馬師団を送ること、その他もろもろでアメリカの「かわいい子」になった(後の両師団の暴虐ぶりは別の機会に)。アメリカは日本との国交正常化を仲介してくれ、日本は渋々ながらも巨額の無償援助を出してくれました。
    朴正煕は日本陸軍軍人として教育を受け、満州国軍に属して中共軍・ソ連軍と戦った男です。だらけきった国民にカネなんか渡したらどうなるか、彼の眼には一目瞭然でした。
    まず産業基盤をつくり、国民を就業させて国富を築き国民を鍛えようとした朴正煕の政策はしごく真っ当で、これが「漢江の奇跡」という韓国の経済離陸を現出した、「韓国の育ての親」であります。

    ところが、何ということでしょう、その「育ての親」を、韓国人は暗殺してしまったのです。「たら、れば」ではありますが、朴正煕が80歳まで生きて韓国人を厳しく鍛えていたら、韓国の社会、国民、はもっと幸せになったでしょう。

    • お虎 様

      大変申し訳ないのですが、記事の主題と無関係なコメントはお控えください。
      なお、『読者雑談専用記事通常版』では、反社会的内容等以外であれば何を書き込んでいただいても構いません。
      現時点の最新版URLを示しますのでそちらにご移動をお願い申し上げます。
      https://shinjukuacc.com/20210615-00/

      次回以降、記事主題と無関係なコメントを発見した場合には、予告なく削除します(削除するかどうかは記事主題との関連性については内容を見て判断します)。

  • いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    管理人様>「法律や約束を守ることは必要だ」、と申し上げています。

    もちろん日本人が構成員である日本ではその通りですが、社会が成立する必要条件ではないのです。

    社会における国民情緒が承認する範囲で国民全てに序列を規定し、情緒が許す範囲で上位の存在が後付けの変更権を含めた意味の規定権を保持し、下位の存在が意味の遂行義務と結果と責任だけを負う社会ならば下位の存在に暴力等の強制力を行使することで「立派に社会が成立する」のです。

    今述べた社会モデルでは「法律や約束を守ることは必要だ」と言う要件が含まれませんし、両者の絶対的平等観に基づく社会契約の前提も不要です。

    民主主義社会が構築した信用を裏手に取って相手を騙して利益を得て義務を果たさず、相手の瑕疵に対して、ダブルスタンダードでの契約の観点で非難し、謝罪と無限大の賠償を要求する事は「彼らが主権国家である」間は当然にあり得ることではないでしょうか。

    主権国家として彼らを存在させて騙されて現代社会の利益をチェリーピッキングさせる方が悪いのです。

    こう言う状況に対しては日韓の範囲では日本が100%悪いと思います。

    他国に文句を言う気にならない程の暴力行使することで命を山のように取り上げて力ずくで自国の主張を聞かせる事は「主権国家」として当然の権利です。
    だからクラウゼヴィッツが言う「政治の延長としての戦争」が存在するのです。

    これを社会のコンセンサスとして形成・行使できない日本が韓国のわがままに振り回されて不利益を被る事はある意味「因果応報、当然の報い」ではないでしょうか。

    日本人のコンセンサスやコモン・センスを他国に勝手に適用して勝手に自爆する事は日本人の悪癖と思います。

    お読みになる管理人様には不快感を与え、本当に申し訳ありませんと思います。

    このサイトでなければ「否定・炎上」する類いの議論提示と思いますが・・・、一度知性で可否のご検討を。

    以上です。暴論失礼しました

    • ❌下位の存在が意味の遂行義務と結果と責任だけを負う
      ⭕下位の存在が意味の遂行義務と悪い結果への責任だけを負う

    • 日韓関係の落とし所に

      ④日本が力ずくで韓国に約束を守らせる。

      が本当に検討することではないかと思います。
      日本が法治国家で内外の要因で難しいのは百も承知です。それでも検討が必要と思います。

    • 日韓関係の落とし所に

      ④日本が力ずくで韓国に約束を守らせる。

      が本当に検討することではないかと思います。
      日本が法治国家で内外の要因で難しいのは百も承知です。それでも検討が必要と思います。

    • おもしろいテーマをご提示いただきましたねー。

      残念ですが、ご提示いただいた社会モデルは、一瞬で消滅すると思います。その理由は、あなたの文章の中に、すでに存在しています。

      「国民全てに序列を規定し」これはこれで堂々とした法であり約束事ですが、これを「守る要件が含まれない」のであれば、言ったそばからどんどん消滅するのではありませんか?

    • パーヨクのエ作員 さま
      部分的には色々有りますが、全体的には共感しています。

      >日本人のコンセンサスやコモン・センスを他国に勝手に適用して勝手に自爆する事は日本人の悪癖と思います。
      自爆はどうか分かりませんが、日本人の傾向だとは思います。

      他国から見れば、独立国家である日韓両国の価値観の押し付け合いに見えるのでは無いかと思います。

      • だんな様>他国から見れば、独立国家である日韓両国の価値観の押し付け合いに見えるのでは無いかと思います。

        悔しいですが、大いに同意します。
        日本人は自己アピールが普段から行っていないから、どうしても韓国寄りに国際社会は受け止めがちですね。

    • オオカミさんには先に謝っておきます。ごめんなさい。

      オオカミは群れで行動する生き物で、群れの中には序列が存在します。
      個々の個体は、自分が群れの中でどの序列にいるかを常に意識しています。
      また、より上位の序列に上昇したい野心も抱えています。

      これは法ではなくむしろ本能に根ざした情緒ですから一瞬で崩壊したりしません、。

      隣国のナマモノはいかなる時にも法に従うことを優先しません。

      >日本人のコンセンサスやコモン・センスを他国に勝手に適用して勝手に自爆する事は日本人の悪癖と思います。

      常々私が申し上げていることです。隣国とは形態は違えど、日本人も自己を相対化できないナマモノです。相当に救いのないナマモノです。

      > 命を山のように取り上げて力ずくで自国の主張を聞かせる事

      これには反対いたします。

      1. 今日の世界は、一国の主権が他国の主権を侵害することを認めません。
      2. 自分は変えられますが他者は変えられません。暴力によっても変えられません。

      ではどうするのか。基本的には、「助けない、教えない、関わらない」です。どうしても関わらざるを得ない局面では、一般的な日本人ではなく、えげつない非道な人間性を持った対韓国スペシャリストに委ねるべきです。

      • 阿野煮鱒様>暴力によっても変えられません。

        その通りですが、主権を取り上げて他国の教育で変えられると思います。

        実際に靖国神社には特攻隊で散華した朝鮮人のパイロットの霊がお祀りされています。

        普通の人間ならば統帥の外道、生還する可能性のない攻撃に植民地人ならば参加しません。
        ガレー船の漕ぎ手と異なり、飛行機のパイロットは自分の意志無しで飛ばせないのです。
        教育の賜物で人間が変わったからではないでしょうか。

        国民を変えるのはマイナスを含めて教育と社会。
        古今東西変わらないと思います。

    • 甘やかした親が悪いのか、甘やかされた子が悪いのか、という事かと思いますが私は甘やかしたほうがより悪いと思います。

      また、甘やかされた子が他人に迷惑をかけた場合は甘やかした親も責任の一端を負うというのが常識的な道徳観だと思います。

      そういう意味で韓国が日本に対して仕掛けてくる数多くの不法行為や迷惑行為は日本の自業自得と言うべきでしょうね。
      韓国を子に例えるのは適切でないかも知れませんが。

      他人との関係でも常に約束を破る人と嫌々でも付き合いを続けるという事は約束を破ることを容認しているという事だと思います。

    • お虎様
      だんな様
      阿野煮鱒様
      はるちゃん様

      先ずは皆様の優秀な知性と理性で当方の暴論をご検討頂きまことにありがとうございました。

      韓国社会が序列での上下関係を重んじその中で上位に上がるために努力や様々な手段を彼らなりに実施する事は決して愚者の振る舞いではありません。外部から強制力を持たせて構成員の一部として彼らが機能集団の一部として行動する場合は日本人に勝るとも劣らない資質で行動します。

      当方も企業などで韓国の人間を存じ上げていますが、当方よりも優秀な方々も多数いらっしゃいます。

      阿野煮鱒様がオオカミの社会成立に例える様に序列とGDP10位の国家は矛盾しないと思います。

      しかし、主権国家同士などの互いに影響力が希薄な状況では序列に基づく観点で行動するために、初等教育の意識付けも相まって序列が下の日本の意向は自分たちに影響を与えない存在で、意味付けは上位である韓国だけが決める権利を持つと言うコンセンサスで行動するのです。

      故に決まった内容を堂々と破って韓国人が上位の存在であることを下位の日本人が意識する事は「有り難さに泣きながら日本が自分の身の程を知ると言う点で心より感謝すべき」ことなのです。
      彼らに取っては。

      弱っちいのび太のクセに生意気だ。俺様のこれぐらいの怒りのパンチですんでいることに心から感謝しろ(笑)。

      韓国は自分たちがジャイアンで日本がのび太と認識するからこのような観点で行動するのです。

      このような意識は力によって自分が逆らえない威力のパンチで這いつくばらない限り是正できないのです。

      主権国家同士は警察のいない世界でのヤクザやマフィアの集団同士です。

      韓国のような思考様式の人間に力を正当に使わず舐められると今の日韓関係の様になります。
      日韓関係を単純に破綻させても国益により良い結果をもたらさなければなりません。

      「自分たちが日本よりも序列がはるかに下の存在だ。」

      序列絶対の構成員全員にこのような意識を魂に刻みこんで破綻させる必要があるのです。

      日本がアメリカと戦争して負ける破目になったのは、「20万人の都市にプラス郊外に居住する10万人を都市に追い込んで老若男女、中国人外国人問わずそこに存在しただけの罪で外国人記者同行のうえでその国の外国人含めて皆殺しにすることで日本人を怒らせた報いを全世界に報じる」南京屠城をしなかった事が大きな理由だったと考える当方としては、「力を見せつけて上手にオーバーキルする」事が結果として最小限の犠牲で済むのではないかと思います。

      言葉では簡単ですが、難しいですよ(笑)。

      此処まで拗れるとこのような最終的な手段をも実行する覚悟が要ると思うのです。

      書いている当方も話して分かるならばそれに越した事はありません。しかし彼らには言って聞かせても中途半端に殴ってもわからないでしょう。

      さて、どうすべきですかね。魔法少女キョーコちゃん(笑)。

      はるちゃん様の見解ですが、日韓併合とはイングランドとウェールズのような同君主連合国ではなくイギリスとインドのような植民地獲得であると事情を知らない外国人は捉えていますので、バカ息子に手を焼くバカ親と言うのは同意します。
      周りの無知を巧く使う韓国を嘗めてはいけないと思います。

      以上です。駄文失礼しました。

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