ワクチンスワップ、D10…一方的に膨らむ韓国の期待
ハンバーガーが嫌なら寿司でも食べたらいいよ!
文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が昨日、米国に向かう飛行機に乗り込んだそうです。3泊5日の訪米日程を巡り、ここ数日、韓国メディアではやれ「ワクチンスワップ」だ、やれ「クアッド部分参加」だ、といった観測記事が書き連ねられているのですが、その最新版でしょうか、ハンギョレ新聞には昨日、北朝鮮に対する独自の動きを認めてほしいと要求する予定だ、といった観測まで掲載されていました。
目次
米国と同盟国、そして韓国
米国にとっての米韓同盟の価値
米韓首脳会談が近づくにつれ、連日、韓国側で興味深い報道が次々と出てきています。
といっても、当ウェブサイトの見立てに基づけば、それらの多くは一方的な希望的観測ばかりです。
昨日の『また出た!韓国「FOIP無視・クアッド部分参加」論』では、それらの集大成とばかりに、韓国国内で議論されている「クアッド部分参加論」を中心に、そもそもの「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の考え方と中国との関係などの論点を取り上げたばかりです。
思うに外交関係、あるいは同盟関係というものは、基本的に「お互いが何らかの利益を得ること」を目的に成り立っています。片方の国が一方的に利益を得て、もう片方の国が一方的に損をするような関係は、一部の途上国支援などを除けば、基本的には成り立ちません。
米韓関係に関しても同じで、韓国は米国から国土を守ってもらうという利益を得ている一方で、米国は韓国に軍事基地を置くことで、「地の利」を得る、などの利益を得ています。
たとえば韓国・ソウル市南方の平沢(へいたく)市にある烏山(うざん)空軍基地は、中国にとても近く、たとえば首都・北京までに限っても直線距離にして約1000キロしか離れていないなど、現時点において(特に米国から見て)その利用価値は極めて高いという事情があります。
(※ついでに申し上げれば、この烏山空軍基地の存在自体、中国から見ると「有事の作戦計画を立てるのが極めて複雑になる」という効果をもたらしている、とのご指摘を、さる方からいただいています。)
したがって、韓国のふるまいが米国にとって多少不快であったとしても、韓国が米国から多少の不当利得を得ていたとしても、米韓同盟から得られる利益の価値がそれらの不利益ないし不快感を上回っていると判断する限りは、米国としては米韓同盟を維持しようとするでしょう。
ただし、それと同時に、いかなる同盟においても永遠というものはありませんし、ことに外交に世界においては、共通の価値を持たず、利害関係のみでしかつながっていない国同士の関係は、大変に脆弱でもあります。
かつての敵は今日の友
これについて考える前に、すこし別の視点を考えてみましょう。
昔から、「かつての敵は今日の友」、「かつての友は今日の敵」などと言います。
たとえば、米国は過去にベトナムと本気で血みどろの戦争をしましたが、現在の米越関係はきわめて良好だ、という話を聞きます。
『幻冬舎GOLD ONLINE』というウェブサイトに2020年2月14日付で掲載された『ベトナムは米国寄り、中国寄り?日本人の「大きな誤解」の真相』というサイトには、こんな記述があります。
「悲惨なベトナム戦争のことが印象に残っている人や、ハリウッド映画を見て、米国兵にベトナム人がいいようにやられてしまっている…というようなイメージを持っている人は、『米国のことをさぞかし憎んでいるだろう』あるいは『表面的にはいい顔をしているが、腹の底では嫌っているのではないか』と思うかもしれないが、実はそうではないようだ。」
同サイトによると、ベトナム人は「極めて柔軟で現実的な思考をする人たち」であり、「『自分たちの生活を向上させる経済的発展のためにどうすればよいか』という視点から、過去のしがらみに捉えられることなく合理的選択のできる人々」だと記載されています。
日本とベトナムの共通点
この記述が正しいかどうかについては、関連するほかのさまざまな情報とも付き合わせて総合的に判断する必要はあるかもしれませんが、現実にベトナム政府が米国に対し、ベトナム戦争の被害の謝罪や賠償を執拗に要求している、という話はあまり耳にしません。
これに加え、同記事にはもうひとつ、興味深い記述があります。
それは、「先の大戦で米国に敗れた日本人についても同様のことがいえなくもない」、という部分です。
この記述もすんなりと頭に入ってきます。確かに日本政府は(少なくとも公式には)米国に対し、原爆投下や東京大空襲などの戦争に対する謝罪や賠償を求めたりしていませんし、これからも求めることはないでしょう。
ではなぜ、日本もベトナムも、米国との戦争で大きな被害を受けたはずなのに、米国に対して謝罪も賠償も求めないのでしょうか。
このあたり、研究する価値があるテーマだと思いませんか?
残念ながら、この点に関して当ウェブサイトとしては、「客観的事実として証明された確たる答え」を持っているわけではありません。
ただ、あくまでもひとつの可能性を提示するならば、日本もベトナムも、米国と「死力を尽くして本気で戦った国だ」、という共通点にヒントがありそうな気がします。
逆に、米国は国力で日本やベトナムを圧倒していましたが、日米の戦争は1941年12月から45年8月まで、3年半も続き、日本は本土を焦土化されましたが、米国側にも戦闘員を中心に10万人を超える犠牲者、軍艦の沈没、航空機の墜落等の大きな損害が生じたこともまた事実でしょう。
さらにベトナム戦争に関しては1955年から足掛け20年近く継続し、とくに米国は1965年から参戦以来、5万人以上の米兵が命を落としたともされており、最終的には(北)ベトナムのような「小国」を相手に米軍は1973年8月には全面撤退してしまいます。
つまり、日米、日越はそれぞれ、「死ぬ気で戦った国同士」だからこそ、お互いの底力を理解し、警戒しつつも尊敬しあう国になったのではないか、という仮説です。
ウェブ主自身、文化人類学的な素養を持っていないため、これらは仮説として非常に粗いかもしれませんが、個人的には「本気で戦った者同士は深く理解し合える」とする仮説こそ、説明としては非常にしっくり来る、という次第です。
国全体に見られる「甘え」
こうした視点に立脚すれば、韓国の日本に対する不法行為の数々、あるいは米国に対するさまざまな甘えの理由の本質が見えてくるような気がします。
少し嫌な言い方かもしれませんが、韓国が日本に対してしつこいほど謝罪や賠償を求めてくる理由は、まさにこの「歴史上、外国と死ぬ気で戦ったことがない」という点にも由来するのかもしれません。
いや、もちろん「民族性」だ、「歴史的な経緯」だ、といった仮説はほかにいくらでもあるのですが、ただ、同じく日本が統治した台湾は日本に対し「植民地時代を反省しろ、謝罪しろ」と強調してくることはあまりありません(皆無、というわけではありませんが)。
また、台湾の場合は中国共産党政権と厳しく対立するなか、「日本の機嫌を損ねたら、それが即、自国の存亡事態につながる」という危機感でもあるのかもしれません。だからこそ、「下手に日本に謝罪と賠償を求めるようなことはしていないだけだ」、という可能性もあります。
したがって、韓国が日本に対し、しつこいほど謝罪や賠償を要求し続けている理由を、一概に「日本と死ぬ気で戦ったことがないからだ」、という点のみに求めるのは、議論としてはかなり甘いことは認めます。
また、韓国と同じ朝鮮民族の国家である北朝鮮が、自分たちがやった日本人拉致という犯罪を棚に上げ、歴史問題で韓国とともに日本を責め立てている事実を踏まえると、やはり「民族的な理由」もあるのかもしれません。
もっとも、その原因はともかくとして、事実として、韓国や北朝鮮がインチキ外交を好んでいることを思いだしておく必要もあります。
【参考】北朝鮮や韓国が大好きな「5つのインチキ外交」
- ①ウソツキ外交…あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる外交
- ②告げ口外交…国際社会に対してロビー活動を行い、相手国を貶める外交
- ③瀬戸際外交…協定・条約の破棄、ミサイル発射、資産売却などの不法行為をチラつかせる外交
- ④コウモリ外交…主要国間でどっちつかずの態度を取り、それぞれの国に良い顔をする外交
- ⑤食い逃げ外交…先に権利だけ行使して義務を果たさない外交、あるいはドロボー外交
この5つは、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏の議論を愛読するなかで、自然と自分の中で出来上がってきた分類ですが、「食い逃げ外交」などの秀逸な表現は、鈴置論考からそのまま無断拝借したものです。
そして、文在寅(ぶん・ざいいん)政権下の韓国が日本に対して行ってきた不法行為も、北朝鮮が国際社会を欺いてきた不法行為も、だいたいこの5つの類型のどれかに当てはまる、というわけです。
とくに瀬戸際外交・瀬戸際戦術の実例などについては、『「資産現金化」は典型的なサラミスライスの瀬戸際戦術』などでじっくり議論した「資産売却スルスル詐欺」、「チャーハン詐欺」あたりをご参照いただけると幸いです。
米韓同盟ってそもそも…
米韓同盟のコスト、大丈夫ですか?
ただ、ここで忘れてはならないのは、こうしたインチキ外交が展開される相手は、べつに日本に限られない、という点です。
とりわけ韓国は米国に対しても、さまざまな「食い逃げ」を行ってきました。その典型例が、朴槿恵(ぼく・きんけい)前政権下で激しくなった、「米中二股外交」でしょう。
ちなみに「米中二股外交」と名付けたのも鈴置氏ですが、ここで重要な点がひとつあるとすれば、米国は米韓同盟を維持する多大なコストを負担している一方、中国はこれに類するコストを負担していない、という事実です。
要するに、米国は韓国の防衛にコストを負担していながら、韓国に対しては半分くらいしか言うことを聞かせることができていない、というわけです。
日経ビジネスオンラインに『早読み深読み朝鮮半島』として連載されていた鈴置論考では、しばしば「米中星取表」なるものが登場していましたが、今から5年以上前の時点でそれを展開していた鈴置氏の予言力には恐るべきものがあります。
(※ここで「予言」という単語は、『有報は実在する』や『「絶対当たる」占いも人生でほとんど役に立たない理由』などでネタ的に取り上げたインチキ科学に基づくアレではなく、「ちゃんと客観的な証拠を緻密に積み上げて導き出した合理的な予想」、という意味で使用していますのでご注意ください。)
米国と日本は、朴槿恵政権当時、日米韓3ヵ国連携を機能させるために「3点セット」を韓国に飲ませました。
その3点セットこそ、2015年12月の「日韓慰安婦合意」、2016年7月の「在韓米軍への高高度ミサイル防衛システム(THAAD)配備合意」、11月の「日韓秘密軍事情報保護協定」(日韓GSOMIA)だったわけです。
慰安婦合意破棄、THAAD稼働妨害、GSOMIA破棄騒動
そして、ときは下って文在寅政権は、米国(当時のバラク・オバマ政権)があれほどまでに苦労して作り上げた日米韓3ヵ国連携の枠組みを、見事にぶち壊してくれました。
まず、慰安婦合意に関しては、文在寅氏が完全に反故にしてしまいました。いまや慰安婦財団すら存在しません。
次にTHAADに関しては、星州にあるTHAAD施設前に詰めかけた反対派がしばしば基材の搬入を妨害していますし、中国を恐れる韓国は2017年、THAADに関連し「三不の誓い(※)」を立てたほどです。
【※三不の誓い:THAADを追加配備しない、米国のミサイル防衛(MD)に参加しない、日米韓を軍事同盟に発展させない、という誓いのこと。】
そして日韓GSOMIAに関しては、現時点においてもいちおう存在はしているものの、2019年8月には日本政府の対韓輸出管理強化に関連し、韓国政府から「破棄スルスル詐欺」が仕掛けられました。
日米韓3ヵ国連携の仕組みはほぼ文在寅氏によって破壊されたと考えて良いでしょう。
その文在寅氏が合いに行く相手が、オバマ政権下で副大統領を務め、日米韓3ヵ国連携の仕組みづくりに腐心した、ジョー・バイデン大統領その人、というわけです。
ハンギョレ新聞「南北関係の独自性確保を要求」
さて、文在寅政権に最も近い韓国メディアのひとつといえば、『ハンギョレ新聞』ですが、その日本語版に昨日、こんな記事が出ていました。
【独自】 韓国政府、韓米首脳会談控え「南北関係の独自性の確保」を米国に要求
―――2021-05-19 09:59付 ハンギョレ新聞日本語版より
タイトルに「独自」とあるとおり、おそらくはハンギョレ新聞が独自の情報源で得たものでしょう。
これによると、21日にワシントンで開かれる米韓首脳会談の「主要議題」として、「南北関係の独自性を確認する方案」を米国側と協議している、というのです。具体的には、ハンギョレ新聞が18日、複数の政府・与党関係者を取材し、韓国政府の「要求」が明らかになったのだとか。
「南北関係を修復できる機会が生じた場合、朝米交渉の進展にかかわらず、独自に南北関係の改善を推進できるよう、米国側の『了解』を求めている」。
これは、いったいどういう意味でしょうか。
ハンギョレ新聞の記載をもとに想像すると、現在、北朝鮮に対しては国連安保理の決議に基づく経済制裁が科せられていますが、この制裁の枠内において、南北朝鮮が独自に「協力」できる領域の範囲を確定する、といったものでしょう。
しかし、ハンギョレ新聞によると、「米国側は積極的な反応を示していない」のだとか(当たり前です)。
こうしたなか、ハンギョレ新聞の記事には、こんな続きもあります。
「そもそも政府はバイデン政権の北朝鮮政策見直し期間に、『朝鮮半島の完全な非核化』を目標に6・12朝米シンガポール共同声明に基づいた外交的かつ段階的アプローチが必要であり、南北関係の独自性に対する戦略的考慮が必要だという韓国政府の立場を米国側に伝えてきた」。
いわば、トランプ政権下におけるトップダウン方式による非核化という精神を継承しろ、という要求でしょうか。
いずれにせよ、当ウェブサイトの理解に基づけば、文在寅氏の目的は、「大韓民国を北朝鮮に献上すること」にあります。というよりも、文在寅氏はそれ以外の政策に、おそらく興味がありません。
もしもバイデン氏がこんなことを韓国に認めれば、それこそ韓国は「米国のお墨付き」などと勝手に拡大解釈し、国際的な経済制裁を逃れるような支援を次々と北朝鮮に与える可能性もあります。
「ワクチン」「G10」…なにかと勝手な「コラム」
さて、ハンギョレ新聞というくくりでは、昨日、こんな記事も掲載されていました。
[コラム]大転換時代、“米国か中国か”の「二進法外交」を越えて
―――2021-05-19 09:29付 ハンギョレ新聞日本語版より
なんだか、読むのも重たいコラム記事です。
「米韓首脳会談を前に韓国外交の優先順位が変わった」として、現在の韓国が「可能な限り多くの新型コロナワクチンを速やかに確保し、韓国国内での生産も増やす成果を上げるため、あらゆる手を使い動いている」、などと述べているものです。
この点に関しては、ハンギョレ新聞に限らず、中央日報などほかの韓国メディアでも、ここ数日、広く見られる考え方です。
さらには、「中国牽制協議体であるクアッドにも一部協力を推進する方向に流れが変わっている」、といった記載もあるのですが、意訳すれば、「ワクチン寄越せ」、でしょうか。
ただ、ハンギョレ新聞だけあって、コラム記事も一筋縄ではいきません。
「米国と欧州連合を中心に始まった『中国牽制時代』にあって、韓国がG10にふさわしい役割と発言権を確保していく設計図を作成しなければならない」、といった記述もあるからです。
この「G10」、ハンギョレ新聞の記述ではG7に豪印韓3ヵ国を加えたものであり、「民主主義10ヵ国」(D10)という言い方をするかもしれない、といった可能性も示されているのですが、その続きが本当に噴飯物です。
「韓国はこれまで「米国側でなければ中国側」方式でどちらか一方の強大国を選択し、その要求に従っていく外交にとどまっていた。(中略)今後は0か1かの二つの選択肢しかない『二進法』外交から脱し、柔軟かつ積極的に動くことで、様々な道を作ることができる」。
G10だ、D10だと言ったそばから、これですか。
本当に恐ろしい(?)国です。意訳すれば、「今以上にどっちつかずの態度を取れるよう、D10諸国で力を付けるべき」、といった主張にも受け取れるからです。
もっとも、ハンギョレ新聞は記事末尾で、次のようにも述べます。
「韓国の未来を決めるこの礎石を適切に置いたのかどうかは、後日、文在寅政権の遺産を評価する重要な基準になるはずだ」。
残念ながら、文在寅氏はそんなこと、もう関心を持っていない可能性があります(その理由は後述します)。
塀の向こうにまっしぐら
訪米団の規模は削減
ここから先は、半分はどうでも良い余談です。
注目したいのは、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に昨日掲載された、次の「文在寅氏が19日、専用機で米国に向け旅立った」という記事です。
文大統領が訪米 コロナ下で簡素化・実務中心
―――2021.05.19 14:27付 聯合ニュース日本語版より
現時点で米国に向けて旅立った文在寅氏が、1年後には米国以外の場所(たとえば監獄?)に向けて旅立つかもしれないという点もさることながら、その記述内容にも個人的には興味津々です。
先ほどハンギョレ新聞のコラム記事について触れた箇所で、文在寅氏が韓国の将来に関心を持っていないかもしれない、と申し上げたのは、そういう事情があります。
聯合ニュースによると、今回の文在寅氏の訪米はバイデン氏の招きによる「公式実務訪問」だそうですが、「国賓訪問」、「公式訪問」よりは簡素化したものであるとしつつも、「外交筋の説明」によると「実質的には公式訪問と違いがない」のだそうです。
この期に及んで、菅義偉総理の先月の訪米と比較し、格式にこだわっている、ということなのでしょうか(ご自身の1年後の処遇よりも、日本の総理大臣より上か、下か、を気にしているのだとしたら、それはそれで面白い方だと思います)。
ただ、今回の訪米で文在寅氏は、奥様の金正淑(きん・しょうすく)さんを帯同せず、かつ、米国の要請により、随行員の人数も大統領の一般的な訪米時の半分程度、同行記者団の規模に至っては4分の1程度に抑えられたのだそうです。
あれ?ハンバーガーはどうなりました?
さらに訪米日程も3泊5日と短めであり、現地での日程にも「変化がある」、などとしているのですが、気になるのはその続きです。
「2017年6月に大統領として初訪米した際はホワイトハウスでの夕食会や現地在住の韓国人との懇談会、シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)での演説など、大勢の人が集まる行事が組み込まれた」。
しかし、今回は新型コロナウィルス感染症の影響により、「少人数での面会や訪問」が主となる予定であり、現時点における具体的な会談は、首脳会談以外には「▼下院執行部との懇談会、▼カマラ・ハリス副大統領との面会、▼ウィルトン・グレゴリー枢機卿との会談」…、などが予定されているそうです。
ところで、肝心の「ホワイトハウスでの昼食会または夕食会」は、いったいどうなるのでしょうか。
この点、先週の『【速報】韓国政府、米国に「ハンバーガー以外」を要求』でも報告したとおり、一部メディアの報道によれば、韓国政府は米国側に対し文在寅氏の好きな食べ物を伝えたうえで、「ハンバーガー以外の食事」を要求しているやに聞きます。
遅くとも今週末には結果が判明すると思うのですが、やはり個人的な希望としては、ハンバーガーが嫌ならピザ、ピザが嫌なら寿司、という具合に、できるだけご本人の希望に沿うような食事を提供してあげてほしいと思う次第です(その理由は『また出た!韓国「FOIP無視・クアッド部分参加」論』末尾を参照)。
…いや、寿司は日本食なので嫌がるかもしれませんね…。
本当に難しい話です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
米国の意向、というか、彼に分からせたいこと(観測気球を含む)は、CNN なり、WSJ なり NYT ああたりから、そろっと、しれっと? 開示があるのではないですか。それはお達し過ぎないのかも知れませんが。
んー、とりあえずクアッドには入らなくて良さそうだしワクチンは貰えそうだし、
北問題で意見が通るかどうかはわからないけど、文在寅にとっては成果を持って帰れそうな旅じゃないかな?
> 寿司は日本食なので嫌がるかもしれませんね…。
文在寅の好物らしいですよ。
韓国内に居る時は、ひそかに、且つ、頻繁に、食べているらしい。
> 外国と死ぬ気で戦ったことがない
そのくせ、自ら致命傷を負いに行く、わけのわからない民族。
> ソウル市南方の平沢市にある烏山空軍基地
それほど重要な存在なら、やはり、K済破綻させて、返済不能な負債を、土地を切り売りさせて支払わせることを考えるべきです。
日本も同様にして、韓国の南部を、ミサイル基地やレーダー基地にすることも考えましょう。切り売りさせた一部の島を、難民の待機場所として利用することも、考えましょう。(この下り、ゲーム理論最終回で削除された部分のひとつです)
平澤にはサムスンの最新の工場キャンパスがあるのでそれもいただきたいですね。使いこなすには少々時間がかかると思いますが。
韓国の妄想は、日に日に膨らみ、最後の米朝首脳会談前を思い出します。
今回は、アメリカ政府が婉曲に否定する状況が、散見されました。
ぶぶ漬けどころか「冷や飯」が、ちょうど良いアメリカ訪問になる事を期待しています。
毎度、馬鹿馬鹿しいお話を。
「韓国の文大統領は、自分が直接、バイデン大統領に会って、サイン色紙を渡せば、その魅力で自分の要求を全て呑ませることができる、と周りに吹聴しているだって」
おあとがよろしいようで。
すみません。追加です。
ふと思ったのですが、韓国にアメリカが「米台ワクチンスワップ(あるいは米印ワクチンスワップ)をする」と言ったら、どうなるでしょうか。なにしろ、ワクチンスワップをする相手が、韓国である必要はないので。
駄文にて失礼しました。
>死ぬ気で戦った
幸い計画だけで終わったダウンフォール作戦(日本本土上陸作戦、downfall=破滅)では、アメリカ軍でも100万人規模の損耗を想定していたとかなんとか。
日本もベトナムも、(正否はさておき)当時は現実的施策からアメリカと戦い、現在は現実的施策で友好を結んでいる、というだけですね。被害を受けた方の個人的な感情はとても推し量れるものではありませんが、その時々の現実を生きている人々が”今のアメリカ”に対して”憎悪のみ”を募らせる理由は無いように思います。本当に悲惨で苛烈な戦争でしたが、もう終わっていますし、世代も代わりましたから。
「戦ったからこそ仲良くなれた」の範囲に収まれるのは、このあたりの関係でしょうか。
しかしこういった昇華・割り切りができないのは、隣国同士あるいは国内での、歴史的な民族問題や領土問題を争う場合です。相手を赦し自らが譲るという事ができないというよりはやってはならないというレベルの、本当の対立。自分たちの世代で終わらそうなどと綺麗事すら言っていられず、子らを戦士に育てて継承させるような。さらに国連の介入で形だけ和平を結ばされて何も根本が解決せずに悪化の一途をたどったり。
と前置きすると、韓国は意味不明ですね。国内で争っているくせに当事者意識も真剣味もなく、実際に解決不能なほど憎んでいる相手は日本で、アメリカとは同盟を結んで世話にもなっているのに追い出したくて、中国は対立勢力のはずなのにご機嫌取りを続ける。徴兵なんて忌避したくて仕方がないのに名品兵器()は見せびらかし、ニュースを見聞きしては軍はしっかりしろ日本に攻め入れなどと叫ぶ。
”外国と死ぬ気で戦ったことがない”から、というよりは、そもそも国家として自立自体ができていないというか、現実が見えていないだけかなと……このあたりの軽さが、南北ともに核兵器を絶対に持たせちゃならない理由でもあります。
協力はしないくせに、リストを作っていっぱい物乞いだけ(尚且つ昼食まで好物を要求)の訪米団に、米国は迷惑顔かもしれません。ただ、米国は大国の余裕があるので余程の反米行為がない限り小国に対して外交欠礼的扱いを見せることはないと思います。
韓国は扱いに対して日本より上か下かを矢鱈と気にしますが、米国は民主主義の基本である対等を理念としていることを理解しておらず、意味がないことです。帰国して胸をはりたいだけ。でも、それが支持率に繋がるなら、それなりに必死にもなるでしょう。
自国の国際的位置を知りたければ、皇帝時代に戻りつつある中国における扱われ方の方がよく分かります。 最近中国は席順等を徐々に皇帝時代の形に戻しつつあるようで、そのうち韓国大統領は習近平主席に会う際は三跪九叩頭せねばならなくなるかもしれません。えっ、カメラの回っていないところで既にやっているって?
更新ありがとうございます。
「韓国は歴史上、外国と死ぬ気で戦ったことがないという点」→いつも他国のケツに付いてました。で、勝った方の尻馬に乗る。以前世話になった国を侮辱し、戦犯国と呼ぶ。
D10って何ですか?+豪印韓3ヵ国?豪印で十分です。韓はイラナイ。それでもまだ二股外交をやる、とは呆れます。国賓訪問でもなく公式訪問でも無い、文一行は、何訪問でしょう?他国に言えないみすぼらしい4分の1規模訪問?(笑)
枝葉に反応して恐縮ですが(それが私の基本パターンなので)
> 今回の文在寅氏の訪米はバイデン氏の招きによる「公式実務訪問」
> 「外交筋の説明」によると「実質的には公式訪問と違いがない」
いかにも韓国人的な物言いです。
言っていることはあながち間違いとは言えません。日本の場合なら、公式訪問の方が、皇室の賓客としてもてなす儀礼的色合いの濃い応接であるのに対し、公式実務訪問は、同じ国賓として皇室の接遇はありつつ予算に制約があり、より政府の賓客としての実務色・政治色の濃い応接となります。米国の場合、皇室がありませんから、どちらにせよホワイトハウスの賓客となり、違いは予算規模くらいしかないでしょう。それが随行員や記者団の人数に反映されたと見ることができます。
だから「実質的には公式訪問と違いがない」のは間違いないのに、公式訪問にこだわるのは、4月に行われた菅義偉総理の米国訪問が公式実務訪問であったため、それよりも格上でなければならないという「あるべき姿」に囚われているからでしょう。
もう一つの枝葉です。
> 奥様の金正淑(きん・しょうすく)さん
当サイトのポリシーに従うなら「淑」は「しゅく」です。「すく」は韓国式です。因みに、金日成の奥さんも同姓同名だったのですね。だから文在寅氏が彼女に惚れたという話ではないと思いますが、文さんが内心誇らしく感じている可能性はあったりしませんかね。どうでもいいですけど。
>ハンバーガー以外の食事を要求
とありますが、某独裁国家訪問時みたいに、一人飯になったらどんな反応をするんでしょうか?
「死ぬ気で戦った」は、おっしゃる通り、日米関係とベトナム・米関係にあてはまり、「きちんと戦っていない」は、韓国・北朝・共産党中国に当てはまると思います。蒋介石はどちらかというと前者に近いような気がします。
数年前ベトナム留学生とじっくり話す機会がありましたが、たしかに彼は韓国を憎んでおらず、ライダイハン像もどこふく風的なところがあり、「そんなバカな」と個人的に心の中で思いました。確かに、米国と死ぬ気で戦って今は仲良くしているベトナムとしては、韓国なぞどうでもいいんでしょうね(日本は大好きのようです)。
でも日本は韓国を許せませんし許すべきではありません。以下は全くの個人的見解です。外務大臣として評判を高め菅政権の覚えめでたき河野さん、「あんたの親父のせいで政権滅びるかもしれない」ということを自覚しなさいよ。調子にのってんじゃないよ。おっと失礼しました。
×外交儀礼対応
◯動物行動学精神学
動物には同盟という対等の概念は難しく主従関係でないと落ち着かないようです。
お椀に入れた食べ物が喜ばれるのでは?平壌冷麺の時ようにお皿に口をつけてがっつく姿にアメリカ人からは失笑されるかもしれませんが。
本気で戦った相手には、卑下する事が出来ないのだと思います。
ドイツ、ソビエト、台湾、アメリカ、ベトナムetc.
そういう国は、相手を罵ったり、ましてや国旗を踏んだりもしないのでしょう。
それは命懸けで戦った父や祖父を貶める事にも繋がるからです。
今、文句を付けてるのは決着がついてないか、本気でやれなかった国
中国、韓国、欧州はポーランド等でしょうか?
案外、北朝鮮は前者になるのかもしれませんね
>米国の要請により、随行員の人数も大統領の一般的な訪米時の半分程度、同行記者団の規模に至っては4分の1程度に抑えられたのだそうです。
この「米国の要請」とは、「ハンバーガー以外」ならば、受け入れ人数を絞らないとアメリカの接遇コストに釣り合わないないと考えたのかもしれません。
しかし、こんな見立てはいかがでしょうか。
韓国が、わざわざこんな愚かでつまらない下衆な話(米国の国民食である「ハンバーガー以外」)を求めたのは、「アメリカの対外政策」の否定や拒否を、韓国が暗に示すために行ったというものです。
そうでなければ、韓国という国はまことに品位が低いと思うものですから。
なので、ビックマック(マクドナルド)にポテトのLとコカ・コーラー(L)とディズニーの玩具をつけたセットにしても文さんは手を付けないでしょうし、ピザ(ドミノピザ)、サンドイッチ(サブウェイ)にしてもアメリカの手のかかった食事ですから文さんは嫌がるでしょう。
面倒ですが、彼は彼なりに直接言えない「アメリカの対外政策」の否定や拒否を示したいのであって、アメリカにグルメツアーや見栄を張るだけのはずはありません。
そこで、私はアメリカ政府に提案します。
大切な同盟国である韓国の真意を確認するためにも、「ロッテリアのエビカツバーガー」をアメリカは提供すべきでしょう。
そして、エビは是非とも日本海で捕れたエビを使って、日米韓の協力体制のためにも「竹島エビ」と申し添えておくと良いでしょう。
「わが心を理解してくれた」と韓国政府。
「安く済んだ」とアメリカ政府。
「竹島の日本領有を示してくれた」と日本政府。
これで、三方良しのハッピーセットでしょう。
>「主要議題」として、「南北関係の独自性を確認する方案」を米国側と協議している
よく分かりませんね。 それをいうなら「南北両国の特異性」を米国から指摘され、是正を求められている。 では?
「本気で戦った者同士は深く理解し合える」
⇒これは「本気で戦う覚悟のある者同士は(お互いが直接戦ったことが無くても)深く理解し合える」と言う方が正確な気がします。
ベトナムは、世界で唯一、フランス・アメリカ・中国の軍事大国と戦い全て勝利した国で、ベトナム人は相手が大国であっても「本気で戦う覚悟」があるのに対して、「中国と国境を接する」というベトナムと同じ地理的位置にある朝鮮半島の人々は「本気で戦う覚悟が無い」ので「瀬戸際戦術」を好み、実際に戦闘が身近に迫ると一目散に逃げ出すのだと思います。
韓国と北朝鮮を建国した李承晩も金日成も、大日本帝国の朝鮮半島統治時代は、国外へ逃れて亡命政府活動やゲリラ活動を行っていただけで、朝鮮半島に戻って本気で戦う覚悟はありませんでした。
李承晩にいたっては、朝鮮戦争で北朝鮮が奇襲攻撃を仕掛けると、国民を放置して真っ先に逃げ出し、大統領の任期終盤には、国民に見放されてハワイへ亡命して生涯を終えています。
現在、韓国という国に住んでいる人々も、将来、北朝鮮が攻め込んで来た時には、本気で最後まで戦う覚悟は無く、いざとなれば、国外へ逃亡すれば良いと考えている人が多いのではないでしょうか。
CSISでの演説、楽しみです。