立憲民主党が一生懸命に「スキャンダル追及」した結果

立憲民主党といえば「最大野党」ですが、まことに残念なことに、2017年秋の結党以来、彼らがやってきたことはスキャンダル追及ばかり。国民生活に役立つ国会質疑などが行われているようには見えません。こうしたなか、産経ニュースは月曜日、立憲民主党が総務省接待疑惑を追及しているにも関わらず、支持率が伸び悩んでいるとする記事を掲載していますが、それもある意味では当然のことでしょう。

武田総務相にこれだけの「疑惑」!

例のNTTによる総務省幹部らへの高額接待疑惑は、ついに武田良太総務大臣自身にも「飛び火」しつつあります。

武田氏、NTT社長との会食認める 「大臣規範、抵触しない」

―――2021.3.18 09:58付 産経ニュースより

産経ニュースによると、武田総務相は本日午前の衆院総務委員会で、週刊文春が報じたNTT社長らとの会食を巡り、「短時間、顔を出すということで出席した」と認めたそうです。

武田総務相の説明によると、この会合は昨年の11月11日、JR東海の葛西敬之名誉会長に招かれて参加したものであり、「中座する前提で酒のみをいただき、食事は注文していない」「1時間に満たない滞在でビールを2~3杯飲んだ」、「会費1万円を支払って退席した」などとしています。

ちなみに武田総務相を巡っては、こんな疑惑まで噴出しました。

武田総務相「記憶ないと言え」と指示か 立民が可能性指摘、声紋鑑定へ

―――2021.3.17 18:30付 産経ニュースより

これは、「『東北新社』が平成29年8月時点で外資規制違反を総務省に口頭報告していたか否かをめぐる16日の衆院予算委員会の質疑に際し、答弁に立った鈴木信也電波部長に対し後方に座る武田良太総務相が『記憶がないと言え』と指示していた可能性がある」、という疑惑です。

立憲民主党の奥野総一郎国対委員長代理は17日、国会内で記者団に対して明らかにしたものだそうであり、立憲民主党側は声紋鑑定を専門家に依頼する方向で調整中、としています。

立憲民主党側は「現時点で断定はできない」としつつも、「武田氏の声に聞こえる」、「武田氏を中心に組織ぐるみで事実を隠そうとしている可能性もある」、などと述べています。

国民を愚弄する立憲民主党

…。

「こんな飲み会に参加するということは、きっと何か怪しいことをしていたに違いない!そのように疑われた以上、武田総務相自身が身の潔白を証明する必要がある!!」

「組織ぐるみで事実を隠蔽するとは!もうこんな不正ばかりの総務相、要らない!!すぐにでも辞任しろ!!」

と国民が言うとでも思っているのでしょうか、立憲民主党は。

正直、自分自身でも記載していて、あまりにも馬鹿げていて、呆れてしまいました。

武田総務相の「会費1万円の会合」の件にしても、ビジネス界に身を置いているものとしては、多忙な大臣という立場にある方が、自分自身で会費を負担したうえでいくつもの会合に顔を出すというのは、説明としてはごく当たり前に聞こえます。

これのいったい何が問題なのかわかりません。

また、国会で「記憶ないと言え」と武田総務相が指示したというのが事実だったとして、それが「武田氏を中心に組織ぐるみで事実を隠蔽しようとしている証拠」なのでしょうか?

あえて言葉を選ばずに申し上げるならば、立憲民主党はあまりにも私たち一般国民をバカにしすぎています。

コロナ禍に際し、コロナに関連する質疑もろくに行わず、先日の東日本大震災10周年においても、国土強靭化、防災対策などに関連する質疑もおざなりにして、ひたすらスキャンダル追及を続けるこの政党は、やはり私たち日本国民の生活よりも、政局を追求しているようにしか見えません。

そういえば、2017年秋に結成された立憲民主党が、結党以来の3年半(※厳密には2020年9月に再結党されていますが)においてやってきたことといえば、スキャンダル追及ばかりだったのではないでしょうか。

たとえば2018年3月頃には財務省による森友学園土地売却に関する公文書偽造問題、同4月には財務省事務次官のセクハラ疑惑、その後もしばらく「もりかけ問題」の追及。2019年秋口以降に始まった「桜を見る会問題」では、とくに2020年以降は「コロナより桜」状態。

さらには、2020年9月に菅義偉政権が発足すると、今度は日本学術会議の「任命拒否問題」、安倍総理秘書の「前夜祭費用補填問題」、そして今般の「菅総理長男の高額接待問題」に始まる一連の総務省接待疑惑…。

もちろん、総務省という組織自体に問題がないとは申し上げませんが(しかも「NHKと総務省の癒着」、「マスメディアの波取り記者の問題」などについては絶対に追及しないのも不思議ですが)、正直、それを追及することが国民生活の向上にどう役立っているというのでしょうか。

支持率低迷は「当たり前」

こうしたなか、今週月曜日には、産経ニュースがこんな記事を掲載しています。

立憲民主、総務省接待問題で揺さぶりかけるも手詰まり感 政党支持率上がらず

―――2021.3.15 19:09付 産経ニュースより

一生懸命にスキャンダルを追及した結果、立憲民主党に対する支持率の上昇にはまったく寄与していないばかりか、むしろ結党時に二桁台だった政党支持率は、(調査するメディアにもよりますが)いまや一桁台。

立憲民主党の行動、そしてそれらを肯定的に報じる一部のマスメディアに対し、いずれ私たち日本国民からの、有権者としての、あるいは消費者としての鉄槌が下るのかもしれません。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. イーシャ より:

    立憲民主党、少なくとも地方の公認候補は、共産党と組んで積極的に動いていますよ。
    国民・玉木代表、参院長野補選で羽田氏が政策協定「相いれず」 (産経新聞 021.3.11 12:52)
    「韓国や北朝鮮との不正常な関係を解消するため、日米同盟に頼る外交姿勢を是正する」

    立民が日本の敵であることに、変わりはありませんね。

  2. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    アラ探しや嘘混ぜての質問など、本当に飽きたし腹が立ちます。産経・FNNの調査で立憲民主党の支持率6.5%、日本共産党2.1%(失笑)。質問時間タップリ貰いすぎて、弛緩してるんじゃないの?

    日本の大臣がJR東海という巨大上場企業会長とか、NTTと呑み食いして(食いは無しか、ビール2〜3杯)1万円払って、情報交換して何が悪いの?

    コロナ禍だから?短時間だったと説明しているよ。そんな「みみっちいこと」(確か文大統領が自宅の農地→宅地に変更でみみっちいこと聞くな、って言ってたな 笑)を言うのは野党第一党としてどうだろう?あ、反日が党是でしたネ。共産党は国家転覆を謀っているし。次回選挙で沈没して下さい。

  3. 名無しさん より:

    総務省の官僚の6万だか7万だかの会食ゴチに比して実に清廉ですね
    脇の甘さを感じさせない対処です

  4. hiro より:

    経済、安全保障、外交、災害対策について国会で質疑するには
    「勉強しなくちゃいけない」からねえ・・

    国民から見ても「この程度の」質問しか出ないのは
    ある意味仕方がない(あってはならないのはもちろんですが)
    と今の野党をみると思ってしまいます。

  5. だんな より:

    今度森田健作知事が、引退しますので、県知事選挙か行われます。
    どうしようも無い候補者が、数名立候補しており、選択肢が限定されます。
    そろそろこのサイトから、誰か立候補すれば良いのになぁと思います。
    首長選挙は無理にしても、都議選くらいなら当選しないかな。区議選レベルかな。

  6. 匿名 より:

    10年程前に菅元首相が孫正義と会食し、その後法外な太陽光発電の買取価格を設定し、孫するどころか大儲けさせましたよね、いわゆる孫得菅譲法ですね。
    この件で立憲民主党の前前世の民主党どころかマスコミも批判しなかった。

  7. より:

    立憲民主党にふさわしい、そして贈るべき言葉はこれだと思います。

    「バカの一つ覚え」

    これ以上の贅言を要さないと思われますし、この党のことで時間を消費するのは人生の無駄というものです。

  8. 農民 より:

     この時期は、出先でラジオを受動視聴せざるをえないので、毎日「自称言葉のプロのふざけた日本語」と「偏り切った国政ニュース」にイラっとする時間があります。先日は体感温度の個人差のことを「肌感覚の差」と表現しておられました。プロい。
     今日は総務省関連で、麻生氏が武田氏の同じ答弁の繰り返しに苦言、というもの。武田氏が悪者なので、「アレ?いつも麻生さんを目の敵にしてる局が氏を正義の味方役にまわすなんて、悪いもんでも食ったか?」と思って聞いていると、結びは「麻生氏と武田氏は別の候補を応援したために分裂選挙になったことがあります。」
     ( ゚Д゚)ハァ?
     問題に無関係で唐突すぎんだろ…いやまぁ影響しているかもしれんけど。
     ついでで麻生氏も嫌味なヤツという印象をつけたいのでしょう。視聴者は「あーだからアテつけに苦言をいれたのだな」としか受け取れないでしょうし、さりとてそうは明言していないのが姑息です。
     立民応援団は日々こうやって印象操作に精を出しているのだなぁと思うと同時に、バカにされてるなぁと感じました。

  9. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    パヨクと言われている政党がもしきちんと政治を与党として実施したければ、

    ・中高年勤労者への教育改革
    ・若年層への高等教育改革
    ・安全保障分野の基礎教育に関する改革
    ・安全保障分野の高等教育に関する改革
    ・安全保障分野のAI活用に関する改革

    こういったニーズを対応できる様に教育産業を改革する必要があると思います。

    人のレベルを恒常的に向上させて生涯の収入を向上させることで知的財産を国家レベルで向上させることで民主主義の寿命が伸びると思います。

    AIだけに任せた方が良い経済発展が可能ならばおそらく人間は自由と権利を剥奪されて社会からリストラされます。
    放置するとそれほど遠い将来に現実になるではないかと思います。

    日本国内にて有り余るお金は特に次世代の人に投資するべきです。

    以上です。駄文失礼しました。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

農民 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告