韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、北朝鮮がICBMの発射実験を再開するなどと述べているにも関わらず、文在寅政権が北朝鮮に対してやたらと宥和的な姿勢を取っていることを批判する論考が掲載されました。要するに、「北朝鮮は無条件の好意を当然の権利と勘違いし、韓国にまったく感謝せず、無視したり悪意で返したりしている」と指摘しているのですが、この論考を私たち日本人が読むと、「北朝鮮」を「韓国」に、「韓国」を「日本」に読みかえれば、現在の日本に対するアドバイスとして、まったく違和感なく読めてしまうのです。
韓国人は好意を権利と勘違いする
韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日、こんな記事が掲載されていました。
【コラム】好意が続けばそれを権利だと思い込む=韓国(2020.02.03 15:09付 中央日報日本語版より)
記事末尾には、「チョン・ジェホン/国際外交安保エディター」とあります(本稿では「チョン・ジェホン氏」と表記します)。これは、文在寅(ぶん・ざいいん)政権の対北朝鮮政策を批判する目的の記事なのですが、この記事に出てくる次の文章に、大いなる違和感を抱いてしまいました。
「日常生活で無条件の好意はリスクもある。相手がこれを当然のことだと思い込み、全く感謝しなかったり無視したりして悪意で返す可能性もある。個人の関係もそうだが、国の関係で無条件の好意は国の生存まで脅かすこともある。」
(※原文では「好意」であり、「好意」と「厚意」は厳密には意味が異なりますが、本稿ではあえて「厚意」と書き換えている箇所がありますのでご了承ください。)
この、「相手に好意を示したら、相手はそれを当然の権利だと思う」の部分は、どうも私たち日本人には理解し辛い発想ですが、この文章にはおそらく、「韓国では」、という重要な言葉が抜けているのでしょう。それを踏まえて、チョン・ジェホン氏の主張を、次のように書き換えてみましょう。
「韓国では、相手のために良かれと思って厚意を示したら、相手はそれを当然の権利だと思い込み、まったく感謝しないどころか、無視したり、悪意で返したりする可能性もある。」
なるほど。
この指摘、実にしっくりと来ます。
これまでに当ウェブサイトで何度か主張して来ましたが、日本国内で「日韓友好」を唱える人の主張は、だいたい次の3つの類型にわかれると思います。
日韓友好論の3類型
- ①対等関係論:日韓両国は対等な主権国家同士として、お互いに尊重し合い、ともに手を取り合って、未来に向けて発展していけるような関係を目指すべきだ。
- ②対韓配慮論:日韓両国は対等な関係だが、過去の一時期に不幸な歴史もあったことを踏まえ、日本がある程度、韓国に配慮することで、「名よりも実を取る」ことを目指すべきだ。
- ③対韓追随論:日韓友好はとても非常に大切であり、韓国が「もう良い」というまで過去の不幸な歴史を反省し、謝罪し続けるべきだ。
といっても、常軌を逸した韓国の反日行動のせいでしょうか、最近では日韓友好論を唱える人の中で①の立場をとる人はほとんどおらず、たいていの場合は②か③の立場を取っているようです。そして、②、③の共通点は、「韓国に対して良かれと思って好意を示している」という点です。
しかし、チョン・ジェホン氏の主張によれば、この②や③の考え方に基づいて韓国に好意を示せば、韓国は却って日本に対し、まったく感謝しないどころか日本を無視したり、日本に対し悪意で返したりする、ということです。
もともとは文在寅政権を批判するもの
もちろん、「韓国が日本の好意を逆手に取り、日本に悪意を持って接している」という点は、チョン・ジェホン氏のもとの文章で指摘されているものではありません。もともとチョン・ジェホン氏は、文在寅政権が北朝鮮に対する「対話と協力」という姿勢をやめないことを、この記事で批判しているのです。
たとえば、昨年末、金正恩(きん・しょうおん)がICBMの発射実験を再開する可能性があるなどと述べ、2018年6月12日の米朝首脳会談で合意した「核兵器モラトリアム」の破棄を事実上宣言したに等しいにも関わらず、文在寅大統領が
- 金委員長の答礼訪問のための環境が一日も早く整うよう南北が共に努力していくことを望む
- 開城工業団地および金剛山観光の再開に向けた努力も続けていく
- 北朝鮮個人旅行を推進する
などの方針を示したことを、チョン・ジェホン氏は
「北朝鮮に向けた無条件の善意は国の生存に役に立たないだけに、北朝鮮の脅威と挑発には断固対処して韓国の生存力を高める必要がある」
と述べているのです。
おそらく、北朝鮮も韓国と同族の国家ですので、チョン・ジェホン氏のいう「無条件の好意を当然の権利と勘違いする」という指摘が北朝鮮にもそのまま当てはまるのでしょう。
ただ、この文章に含まれる「北朝鮮」を「韓国」に、「韓国」を「日本」に置き換えて、
「韓国に向けた無条件の善意は国の生存に役に立たないだけに、韓国の脅威と挑発には断固対処して日本の生存力を高める必要がある」
と書きかえれば、それはそれで意味が通じてしまうので不思議です。
慰安婦問題の轍
つまり、チョン・ジェホン氏のこの論考を読みかえると、この「無条件の好意を当然の権利と勘違いする」という現実の韓国の行動原理をうまく説明しているように思えてなりません。
一例だけ挙げましょう。朝日新聞の捏造記事を発端として日韓間で国際問題化した、いわゆる「(従軍)慰安婦問題」を巡っては、1993年に当時の首相・宮澤喜一のもとで官房長官を務めていた河野洋平が発表した、いわゆる『河野談話』と、河野洋平の記者会見に、おおきな問題がありました。
というのも、河野洋平はこの『河野談話』のなかで、具体的な証拠がなにひとつとして存在しないにも関わらず、
- 長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在した
- 慰安所は当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した
- 慰安婦の募集については(中略)本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった
- また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった
などと述べ、あたかも当時の日本軍が少女を無理やり慰安婦にして戦場に強制連行したかのごとく述べたのです(なお、一部では、この河野談話自体、河野洋平と韓国政府との合作であったとの情報もあるようです)。
おそらく宮澤喜一や河野洋平らは、この談話を出すことで韓国に配慮し、日韓間に波風を起こさずに、なんとか丸く収めようという狙いがあったのではないかと思います。しかし、結果はこれと真逆で、韓国はこの河野談話を逆手に取り、あることないこと捏造し、いまでは
「1941年12月9日から1945年8月15日の期間、日本軍が組織としての正式な意思決定に基づき、朝鮮半島で少女だけ20万人を誘拐し、戦場に強制連行したうえで性的奴隷として使役した」
という与太話を全世界にばら撒いているのです。慰安婦問題を巡る宮澤喜一と河野洋平の対応は、日韓関係だけでなく、日本人の名誉と尊厳を傷つけ続けるきっかけを作ったという意味で、まさに日本の未来に対して大きな禍根を残したと考えて良いでしょう。
つまり、チョン・ジェホン氏の主張は、「韓国が日本に対して行っている行為」という点からは、じつにすっきりと読めてしまうのです。
結論はもう出ている
「相手に好意を示したら、相手はそれを『当然の権利』だと勘違いする」、「日本にとっては好意のつもりでも、韓国はそれに感謝せずにむしろ偉そうな態度を取ることもある」、というのは、どうも私たち日本人には理解し辛い発想です。
ただ、ここでは「日本人の感覚が正しい」、「韓国人の感覚はおかしい」、などと指摘したところで意味がありません。相手がそういう人たちなのであれば、私たちもそれに応じて正しい態度に切り替えれば済む話だからです。
この点、チョン・ジェホン氏はこの論考を、「韓国が日本に対して仕掛けている不法行為」を説明するためのものとして記載しているわけではないため、有益な記載もあります。それが、次の指摘です。
「米国の政治学者ロバート・アクセルロッドは信頼できない相手とゲームをする場合『しっぺ返し戦略(tit for tat)』が効果的だと述べた。この戦略は簡単だ。『まずは協力する(善意)。相手が裏切れば裏切る(報復)。相手が協力すれば再び協力する(寛容)』。模擬実験の結果、この戦略はほかのどの戦略よりも高い点数を受けた。常識的で現実的なしっぺ返し戦略は実際、国家間の関係を規定する基本戦略として広く使われている。」
まさにこの「しっぺ返し戦略」こそ、現在の日本に必要な姿勢です。
いわゆる自称元徴用工問題を巡っても、韓国が一方的に国際条約を破って来ているのですから、「韓国が国際条約を破ったこと」そのものに対する「しっぺ返し」が必要です。それなのに、日本政府は現時点までで、韓国に対する何らかの「しっぺ返し」を行ったという事実はありません。
一部の人たちは、日本政府が昨年7月1日に発表した、対韓輸出管理適正化措置を、この「しっぺ返し」だと勘違いしているようであり、たとえば当代を代表する高名な保守系の国際関係アナリストの方であっても、
「半導体材料の輸出管理強化が『徴用工問題への報復』であることは、全日本国民が知っている。政府高官もそう語り、全マスコミがそう報じていた。」
など、とんでもない無知を晒してしまっているほどです(『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』参照)。
(※なお、対韓輸出管理適正化措置が韓国への経済制裁ではない点については、『総論 対韓輸出管理適正化と韓国の異常な反応のまとめ』、『輸出管理の「緩和」を「対韓譲歩」と勘違いする人たち』、『韓国に対するフッ化水素の輸出許可は「譲歩」ではない』などをご参照ください。)
このように考えていくと、やはりいずれ日本は自称元徴用工問題をはじめとする韓国の日本に対するさまざまな不法行為に対し、「落とし前」を付けさせなければならないのではないかと思う次第です。
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更新ありがとうございます。分析と趣旨に全面的に賛成ですが、当方の意見をすこし付け加えさせていただきます。
①「韓国人は好意を権利と勘違いする」→こう訂正すべきでは。「朝鮮人は(目下からの)好意は(目上ゆえに)当然の権利と思い込む」
この原則は、韓国人(南朝鮮人)でなく、南北朝鮮人に共通していると推定しています。
②目上、目下の項目を入れたのは、人種がによって上下があるからです。上は中華、そのすぐ下が朝鮮、その他の下がベトナム(越南)、欄外(奴隷)が日本。また出自は氏族名で表示され、婚姻によっても「氏族名」である苗字が変化しません。朝鮮ないにも上下(カースト)があり、北朝鮮が本家、南朝鮮が分家。したがって南朝鮮=韓国は北朝鮮に頭が上がらない(朝鮮半島統一は北の高句麗、高麗で行われており、強大だったのは満州を含む渤海とされています:渤海は朝鮮系でなくて、ツングース、満州・朝鮮族複合国家だと思いますが)。
③正確には「朝鮮人は(目下からの)好意は(目上ゆえに)当然の行為とみなす。次にできてないと(目下を)折檻する。
④「日韓関係の悪化は中国を利する」→そのとおりだと思うので、原因である「日韓関係」を最小限にする、できればゼロにするのが好ましい思います。英仏も、仏独も仲が悪かった。だから努力しようというひとがいますが、そんな大それた考えは捨てましょう。私たちの年代は、将来における被害を最小限にとどめるようつとめましょう。
結論として提案は、「世界中に迷惑なので、日韓関係最小限にしましょう、できればゼロにしましょう」。
高句麗は朝鮮族の王朝ではありません。これだけは漢族が言っていることが正しい。
あくまで個人的にですがそのような報復により韓国がこちらの価値観を半端に理解する事が
果たして本当に日本の国益になるのか大いに疑問符が付くように思います。
彼らの歪んだ反日を根絶するには究極的には再度の日韓併合が必要になりますし
それが不可能な上でビジネス関係を許すのは日本の養分吸い取りの隙を与えかねず
それこそかつての如く用日を繰り返させてしまう結果にならないでしょうか?
逆だと思うんですよ。むしろ韓国が何も理解しないまま世界から隔絶された存在にする事、
つまり今の北朝鮮相当の存在になるように誘導する事により
関係をほぼ断絶する事こそが日本の国益となると思うんです。
だからこそ安倍総理並びに日本政府は能動的には動かず待ちの姿勢に徹していると考えます。
匿名さま
「韓国が何も理解しないまま世界から隔絶された存在にする事」は、ええ話でした。
もう一歩進むと、存在しないようにする事まで、レベルアップします。さすれば、○○○○団の、団員になれるかも(笑)
匿名様
「新・〇〇〇〇団」です。🐧
匿名さま
「新・〇〇〇〇団」の首領は、「○○親父」 さまです。
そのうちに、「頭が高い、控え居ろう!」という書き込みが出てくるかも。
追記です。
落とし前はさしずめ日米(西側)陣営からの放逐でしょうか。
いや形の上では「韓国が勝手に出ていった」になりますが。
その先に待ち受ける厳しい運命が落とし前と言っても過言ではないでしょう。
ワヤンゴレさんが、良いコメント書いてますので、手短に。
「北朝鮮は無条件の好意を当然の権利と勘違いする」の北を取っちゃえば、韓国に変えなくても良いんです。
「偉そうな乞食」ですよね。非韓三原則で対応しても、口を開けば
前から言ってますが、南北を区別するのは、もうおしまいにしましょう。韓国政府高官のコメントは、北朝鮮のそれの区別つきません。南も北も朝鮮人の国なんです。
更新ありがとうございます。
そんなん、朝鮮日報のチョン・ジェホン国際外交安保エディターさんよ(長ったらしい肩書きやな)、私ら日本人から見たら、お宅の日本に対する行為は、北朝鮮と同じだよ。
何を今さら(嘲笑)。それに「相手に好意を示したら、相手はそれを『当然の権利』だと勘違いする」え?「日本にとっては好意のつもりでも、韓国はそれに感謝せずにむしろ偉そうな態度を取ることもある」。ひっ酷い話だ。
だーかーらー関与しないのッ。日本人の好意は、何かを相手から貰う為、ある行為をして欲しいが為の根回しやない。当然、して貰って当たり前とか言う反応には、拒絶反応起こすヨ!
好意は厚意、純粋な気持ちが行動に現れたもの。不逞な気持ちは一切無い。まあ、頭ん中が根本的に腐ってるわ、チョンさん(笑)。
中国が、武漢からの脱出機の出国手続きを、米国・日本の後回しにする。
渡航禁止措置への非難を韓国にだけするとか、中国の韓国に対する対応には惚れ惚れするものがあります。
以下コピペ。実に有言実効^H行
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中国人がアドバイスする朝鮮人の扱い方
・馬鹿に情けをかけてはいけせん。
・朝鮮人は「優しい」と「弱い」の区別が出来ません。 又、「強い」と「悪い」と「正義」の区別も出来ないのです。だから、朝鮮人と付き合うのはとても厄介です。
・朝鮮人は「対等」と言う概念を知りません。 朝鮮人社会は個人同士、どちらが優位な立場に居るか?それが、最重要な関心事です。
・個人主義の中国人から見ても、異常性を感じる民族です。この様な社会で生きる朝鮮人は、他人に対する思いやりや慈愛の精神は皆無です。
・中国人は朝鮮人の軽薄な精神性を良く理解していますが、日本人は朝鮮人をあまり理解していません。
・日本人は朝鮮人を「まともな人間」だと思い対応しているので、問題が発生するのです。
・中国人から日本人に忠告します。「朝鮮人は犬だと思って付き合いなさい」それが朝鮮人のためでもあります。謝ってはいけません。
・筋の通らない理屈を言ったら100倍制裁をしなさい。
・正論や理屈は意味がありません。強制と命令で動かしなさい。
・裏切りに対して、温情は絶対にいけません。
・実行できない無理な命令を出して、出来ない事を責め続けなさい。
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----以下コピペ----
【 旧ソ連共産党による朝鮮の扱い方 】
1、頭痛の種になるだけだから関わるな
2、手段を選ばぬキチガイ揃いだから関わるな
3、関わるとこっちが痛い目に遭うから関わるな
4、関わってきたらウォッカ飲んで忘れようぜ
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こっちが正解だと思います。
「落とし前をつけさせる」
やくざの世界でも、国同士でも
単純にどちらが強いかはっきり
させることにかぎる
中途半端が一番あかんやろ
自己スレ
でも、こうゆうのは日本人は
苦手なんだよな
そうゆう日本人に生まれて
良かったと思う自分もいる
>この論考を私たち日本人が読むと、「北朝鮮」を「韓国」に、「韓国」を「日本」に読みかえれば、現在の日本に対するアドバイスとして、まったく違和感なく読めてしまうのです。
(大爆笑)この絶妙な切り返し、このセンス大好きです!韓国には、北朝鮮といった鏡がありましたね。
ただ、残念なのは、半島の方々には、ぜぇーったい、分からないと言うことです。鏡に映ったのが自分だとは思わないので。
>「相手に好意を示したら、相手はそれを当然の権利だと思う」の部分は、どうも私たち日本人には理解し辛い発想ですが
おや、待って下さい。まぜっかえしになって、申し訳ありませんが、身近にも事例がございます。
妻が母が、好意と愛情で行っている家事ですが、皆さん「あたりまえ」と思っておりません?
もちろん、好意と愛情ですので、見返りを期待するものではありません。でも、振り返ってもらえない好意と愛情はストレスですのよ。余分を申し上げました。お許し下さい。
さて、「しっぺ返し」理論ですが、賞罰をはっきり示すと言うことですかしら?
ちなみに、相手に対して何の表現もしないということは、対人関係でも「なんとも感じていない」という意志表明?になります。
健全な対人関係を築きたければ、相手に自分の意志をはっきりと表現するということですわね。まして、相手は鏡に映った自分の影ですら、自分とは思わない人たちですから(笑)。そのうち、なんとか・・・とはなりませんのよ。
なんか今更、半沢直樹のコミカライズが開始されましたが、主人公のセリフが、
「しっぺ返しだ!」
だと魅力が半減どころじゃ無いです。
りょうちん様。うらめしやぁ~。
先日、別稿で私を水責めにされようとなさいましたねぇ~(笑)。
>このように考えていくと、やはりいずれ日本は自称元徴用工問題をはじめとする韓国の日本に対するさまざまな不法行為に対し、「落とし前」を付けさせなければならないのではないかと思う次第です。
まぁ、落とし所が分からなくて右往左往とかするのが韓国クオリティでしょうけどね(;^_^A
新宿会計士さま、興味深い記事を紹介して下さり有難うございます。しかしながら、
>まさにこの「しっぺ返し戦略」こそ、現在の日本に必要な姿勢です。
という御意見に関しては残念ながら賛成できません。
文中にあるアクセルロッドの仕事は日本語訳として『つきあい方の科学 バクテリアから国際関係まで』(松田裕之 訳、ミネルバ書房 1998)で読めますが、これはフォン・ノイマンとモルゲンシュタインとが創始したゲーム理論の考え方を反復ゲームへと拡張したらどんな新たな課題が生まれるかという発想から出て来たものです。その元になるフォン・ノイマンらのゲーム理論の様々な結果は自分と相手と双方の行動に合理性があることを前提としているので、アクセルロッドのしっぺ返し戦略もある意味で行動が合理的な相手でなければ有効ではありません。
残念ながら、我が日本が外交で苦労している相手の韓国の行動は合理性によっては説明できません。即ち、韓国の外交行動、特に対日・対中・対北などは合理性からはかけ離れているということです。
このような合理性を欠く行動をとる相手にはアクセルロッドの結果は通用しません。実際、韓国の行動を説明できるのは韓国民のみならず韓国政府も全てを朱子学的な上下関係に帰着させて外交行動を選んでいるという仮説です。
従って、日本の対韓外交も「韓国は合理性でなく朱子学的上下関係によって行動する」ということを前提として戦略を組み立てねばならず、それは相手の行動の合理性を大前提とするアクセルロッドのしっぺ返し戦略とは大きく違ったものになります。
朱子学的な上下関係しかなく対等の関係を韓国が認めない以上、日韓関係において日本が損をしないためには、韓国に対して日本のほうが上だと韓国民に対して骨の髄まで思い知らせることです。一言で言えば韓国が少しでも日本の言うことを聞かなければ明確に殴りつけるのを繰り返すことです。ちょうどチャイナ北京政府が常に韓国に対して行っているように、です。
そういう「えげつない」やり方は日本国民の美意識には大きく反しますが、相手がそうである以上、已むを得ません。要するに美意識を優先してお人好しの馬鹿として損を続けるだけでなく我々の子孫に大きな負債を残すのか、それとも美意識を捨てて国益と将来の子孫の安寧を選ぶか、ということです。
私個人は損の規模にもよりますが、自分世代だけの損で済むのならばある程度は美意識優先でも構わないかも知れないとは思いますが、子孫に大きな負債を背負わせるとなれば断固反対で実利優先すべしという考え方です。その理由は、我々が死んだ後に子孫が一方的に蒙る損に対して我々は何も補償してやれないからです。
迷王星様>
横からですが韓国は合理的な行動が出来る相手では無いという話に同意します。
ただ上下関係というのもどうでしょうか?そもそも関係そのもの自体が無い方が良い相手だと考えます。
実際に日本政府の行動もあくまで関係の縮小及び解消であって上下関係の規定というのとは別方向のように見えます。
なにも中国と同様の行動を取らずともこちらが何も援助を行わないだけで韓国は勝手に弱体化するのではないかと。
それに中朝に媚びてばかりではいずれアメリカ側との判定も無くなってしまうので国際的立場においてもアドバンテージが消失するため今の日本のやり方で十分損は無いように思います。
しっぺ返しをするのに賛成です。やるなら必ず経済的ダメージが有るもので無いと拝金主義の地域には効き目が有りません。そこは日本政府も分かっていると信じます。