「無知は罪」、でしょうか?日経新聞や産経新聞などは、昨日までに、「森田化学工業に対して日本政府からの高純度フッ化水素の輸出許可が下りたことで、約半年ぶりに対韓輸出を再開した」などと報じています。これについては当ウェブサイトでこれまでしつこいほど報告してきたとおり、そもそも論として日本の対韓輸出管理適正化措置自体が韓国に対する貿易報復でも経済制裁でもない以上、条件を満たしていたら輸出許可が下りるのは当たり前の話ですが、ここを根本的に勘違いした人たちが、「日本政府がまた韓国に譲歩した!」などと大騒ぎしているようです。韓国の常軌を逸した振る舞いに怒りを抱くのは日本国民として当然の感情ではありますが、だからといって怒りのあまり、客観的事実関係(とくに法律の条文)を一切無視して議論するのは危険ですらあります。
目次
「対韓譲歩だ」
先日、日経新聞や産経新聞に、相次いで「森田化学工業は半年ぶりに日本政府から許可を得て、高純度フッ化水素の対韓輸出を再開した」とする記事が掲載されました。
森田化学、フッ化水素の韓国輸出を再開 半導体向け(2020/1/9 18:45付 日本経済新聞電子版より)
フッ化水素の対韓輸出再開 森田化学工業、半年ぶり(2020.1.10 10:19付 産経ニュースより)
両紙ともに、森田化学工業は昨年12月24日付けで日本政府から輸出許可を得て、今月8日に、約6ヵ月ぶりに韓国に対し、高純度フッ化水素を出荷したとしています。
日経新聞によれば、高純度フッ化水素は液体であり、半導体ウエハーの洗浄やエッチング剤の原料となるもので、森田化学工業やステラケミファなどの日本勢が世界のシェアの8~9割を占めているそうですが、森田化学工業は昨年7月以降、輸出できない状況が続いていました。
また、森田化学工業は韓国で約3分の1のシェアを持ち、サムスン電子やSKハイニックスなどの半導体メーカーに高純度フッ化水素を供給していたそうです。
また、産経ニュースは森田化学工業の広報担当者による
「想定以上に申請手続きに時間がかかった。今後は早めに申請するなどして継続出荷できるように努める」
という話を紹介しています。
ただ、これらの報道を巡って、おもにツイッターなどで、「今回の措置は韓国に対する譲歩ではないか」、だの、「日本政府は何をやっているのだ!」、だのといった反応が出ているのだそうです。
「安全保障上、問題がないのなら、どんどんと売れば良い」
という正論もあるのですが、
- フッ化水素、絶対に韓国に渡すなよ!
- 知らぬ間に、日本の国際的規則はなし崩しになっていく日本的毎度の曖昧処方が今の日本政府の戦後一連変わらずの不甲斐なさ
といった具合に、日本政府の対応を批判する書き込みなどが大量にあるようなのですが、それらの多くは明らかに勉強不足、知識不足によるものです。。
そもそもの認識が間違っている
輸出管理適正化措置を「貿易報復」と勘違いする人々
普段から当ウェブサイトで申し上げているとおり、日本政府が7月1日に発表した、韓国に対する輸出管理の運用見直しの措置は、単なる輸出管理の適正化に過ぎず、べつに貿易規制でも制裁でも何でもありません。
日本政府はこの措置を発動した理由について、次のように説明しています。
「輸出管理制度は、国際的な信頼関係を土台として構築されていますが、関係省庁で検討を行った結果、日韓間の信頼関係が著しく損なわれたと言わざるを得ない状況です。こうした中で、大韓民国との信頼関係の下に輸出管理に取り組むことが困難になっていることに加え、大韓民国に関連する輸出管理をめぐり不適切な事案が発生したこともあり、輸出管理を適切に実施する観点から、下記のとおり、厳格な制度の運用を行うこととします。」
この「信頼関係が著しく損なわれた」という書き方からすれば、一昨年の自称元徴用工判決やレーダー照射事件、昨年の天皇陛下(現・上皇陛下)に対する侮辱事件や慰安婦合意の一方的な破棄などと連想する人が多いのが事実でしょう。
もちろん、この措置が発動されたタイミングが自称元徴用工問題に関連し、日本政府が日韓請求権協定第3条に基づく「第三国仲裁」の申し入れをした直後だったという事情もあるため、「韓国に対する意趣返しだ」と勘違いする人がいることは否定できません。
実際、日本の措置を「輸出規制」だ、「貿易報復」だと言い張っている張本人のひとりが韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領その人であり、かつ、韓国の政府、メディアもほぼ一様にこの措置を「輸出規制」だと決めつけています(正確に「輸出管理」と表現しているのは東亜日報くらいでしょうか)。
無知を晒す「保守派の論客」
これに加えて、まことに残念な話ですが、わが国の側にも、これを「自称元徴用工問題への報復」と決めつけている人が存在します。しかも、そのように決めつけている人は、特定極左メディアだけでなく、「その筋」ではかなり有名な保守派の論客だったりします。
たとえば当代を代表する高名な保守系の国際関係アナリストの方であっても、
「半導体材料の輸出管理強化が『徴用工問題への報復』であることは、全日本国民が知っている。政府高官もそう語り、全マスコミがそう報じていた。」
など、とんでもない無知を晒してしまっています(『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』参照)。
また、とある著名な保守派の論客も、雑誌『ボイス11月号』の誌面で、「韓国を敵陣営に回してはならない」、「安倍政権下で日本は蚊帳の外に置かれている」などと主張したほどです(『「日韓GSOMIA破棄は安倍外交の失敗」という珍説』参照)。
ちなみにこの保守派の論客の主張は、同じ『ボイス11月号』の誌面上、この人物の直後に登場した論客によって図らずもコテンパンに論破されてしまうというオチも付いていて、なかなか興味深いところです(ちなみに論破したのは日本を代表する優れた韓国観察者の鈴置高史氏です!)。
※余談ですが、本稿の輸出管理適正化措置とはあまり関係ありませんが、鈴置氏が『ボイス11月号』に寄稿した内容から一部分を抜粋して紹介しておきましょう。
- 「日本の保守には『諸悪の根源は文在寅政権。交代すれば日韓関係は元に戻る』と信じる人がいる。(中略)だが中国に関しては、保守が政権をとっても韓国は『あちら側の国』なのだ。」(P65)
- 「日本の左派の口癖は『安倍政権の無神経な強硬策によって日韓関係が悪化した』である。これも現実を完全に見誤っている。韓国はもう『日本ごとき』に動かされはしない。韓国自身の判断で離米し、その一環として反日を実行しているのだ。」(P65)
何度も読み返し、何度も噛み締めたい文章ですね。
皆さん、「外為法」、ちゃんと理解していますか?
もちろん、当ウェブサイトとしても、日本政府の輸出管理適正化措置が、こうした一連の韓国側による非合理、非友好的な行動と無関係だと断定するつもりはありません。実際、日本政府の韓国に対する信頼が、普段の彼らの行動によってかなり深く傷ついていることもまた事実でしょう。
ただ、日本政府の発表のなかで、むしろ重要なのは、次の2点ではないでしょうか。
- 信頼関係の下に輸出管理に取り組むことができなくなった点
- 韓国に関連する輸出管理をめぐり不適切な事案が発生した点
当たり前ですが、経産省も「役所」ですので、伊達や酔狂で輸出管理適正化措置を発動したわけではありません。ちゃんと法令に基づいて行っています。その根拠法令のうち、重要なものは、①外為法第48条第1項と、②輸出貿易管理令です。
外為法第48条第1項
国際的な平和及び安全の維持を妨げることとなると認められるものとして政令で定める特定の地域を仕向地とする特定の種類の貨物の輸出をしようとする者は、政令で定めるところにより、経済産業大臣の許可を受けなければならない。
輸出貿易管理令第1条
外国為替及び外国貿易法第48条第1項に規定する政令で定める特定の地域を仕向地とする特定の種類の貨物の輸出は、別表第1中欄に掲げる貨物の同表下欄に掲げる地域を仕向地とする輸出とする。
2 法第48条第1項の規定による許可を受けようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、当該許可の申請をしなければならない。
また、経産省はこれらの法令に基づき、省令や通達などについても多数制定しており、すべての行政はこれらの法律、政令、省令、通達などに従って運用されています。
とっっっっっっても当たり前な話ですが、外為法第48条第1項は、「経済制裁として輸出を禁止して良い」という規定ではありません。あくまでも「日本が貨物を輸出した結果、国際的な平和や安全の妨げとなる場合には、輸出業者に経産相の許可を受ける義務を課すことができるよ」、という規定です。
くどいようですが、日本政府の措置が韓国による自称元徴用工問題などとまったく関係ないと断定するつもりはありませんが、それと同時に、韓国に対する経済制裁だの、貿易報復だのとおっしゃっている方々は、「輸出管理の基本的な構造」がまったく見えていません。
いや、論者によっては完全に無視していると言っても過言ではないでしょう。
韓国の不正の実態とは?
フッ化水素の輸出に関する面白い発見
こうしたなか、当ウェブサイトに先日掲載した『対韓輸出が急減しているのは「低価格フッ化水素」か?』で報告したのですが、どうも輸出統計上の「品番:2811.11-000」の昨年における対韓輸出高を調べていくと、輸出量がゼロだった8月を除くと、輸出管理適正化措置前後で大きく状況が異なっています。
品番2811.11-000の2019年における対韓輸出量とキログラム当たり単価
- 1月…3,348トン(187円/kg)
- 2月…3,216トン(213円/kg)
- 3月…3,519トン(219円/kg)
- 4月…2,875トン(219円/kg)
- 5月…2,629トン(210円/kg)
- 6月…2,933トン(203円/kg)
- 7月…479トン(837円/kg)
- 8月…輸出データなし
- 9月…100kg(37,230円/kg)
- 10月…896kg(45,353円/kg)
- 11月…947kg(49,559円/kg)
- 12月…(まだデータが出て来ていない)
(【出所】『普通貿易統計』)
6月までの「品番:2811.11-000」の対韓輸出数量は毎月3000トン前後ですが、単純に金額を重量で割ると、キログラム当たり単価は200円前後です。
ところが、9月以降は対韓輸出数量がいきなり1トンを割り込み、9月は100キロ、10月と11月はそれぞれ900キロ前後で、いずれもキログラム当たり単価は4万円前後と、それまでの200倍(!)以上の水準に跳ね上がっているのです。
以上から、
「韓国が(旧)ホワイト国としての地位に基づき、『輸出の都度、用途をいちいち確認しなくても大丈夫』という『一般包括許可』の制度を悪用し、日本産の低価格帯のフッ化水素を大量に輸入していた」
という実態が表に出て来るのです。
そして、2019年7月4日以降、フッ化水素を韓国に輸出する場合は、輸出の都度、「個別承認」を取ることが必要となり、日本政府に対して用途の説明ができない場合には輸出できなくなってしまった、という仮説が浮かび上がるのです。
※余談ですが、経産省の昨年9月27日付けの発表によると、フッ化水素は「2811.11-000」だけでなく再輸出品(0000.00-190)などに計上されることもあるようですので、「2811.11-000」が「日本から韓国に輸出されるフッ化水素」のすべてではない点には注意が必要でしょう。
フッ化水素の不正は低価格帯で生じていたのか?
韓国政府が「(旧)ホワイト国待遇を復活させよ」、「さもなくば再び日韓GSOMIA(※)を破棄するぞ」、と叫んでいるのも、日本から輸入した低価格帯のフッ化水素を、何らかの「日本政府には説明できない用途」に流用していた疑いが濃厚であることを裏付けています。
(※正式名称は『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』。)
もちろん、「韓国に対する輸出管理上の不適切な事例」とは何かについて、日本政府は現在のところ明らかにしていませんが、世耕弘成経産相(当時)が8月8日付の記者会見で、
「あわせて、輸出許可申請についても引き続き厳格な審査を行って、迂回貿易ですとか目的外使用といった事例が出ることがないように、厳正に対処をしていきたいというふうに思っています」(※下線部は引用者による加工)
と発言している事実を思い出すならば、「韓国が日本から輸入した低価格フッ化水素を第三国(イランなど?)に横流ししていた」という疑いにたどり着きます。というのも、韓国は現在、イランとのあいだで「ウォン建て銀行口座の資金返還問題」や「ダヤニ一族への賠償金支払い問題」などを抱えているからです。
イランの核開発再開宣言と対韓輸出管理の関連性を疑う(2020/01/06 10:45付 当ウェブサイトより)
【読者投稿】韓国はダヤニ一族への賠償問題を解決せよ(2020/01/09 08:00付 当ウェブサイトより)
しかも、韓国は日本の「(旧)ホワイト国待遇」を維持するうえで必要な政策対話から3年半も逃げ回っていたという実績の持ち主でもあります(『韓国側の輸出「規制」撤廃要求に日本側は「ゼロ回答」』参照)。
いずれにせよ、世耕氏の発言は、日本から輸出された品目を巡り、「迂回貿易や目的外使用」といった「不適切な事例」が頻発していたのではないか、という仮説を裏付けるものでもあります。
高価格フッ化水素については輸出が続いていた
ただし、それと同時に、先ほど紹介した普通貿易統計のデータからも明らかなとおり、『品番2811.11-000』の輸出は、9月以降も続いていることがわかります。
要するに、低価格帯のフッ化水素の対韓輸出については完全にゼロになってしまったものの、高価格帯のフッ化水素については問題なく輸出許可が出され続けていた、という可能性が、統計からもうかがい知ることができるのです。
こうしたなか、冒頭に紹介したうちの日経電子版の記事には、
「先端半導体の製造に欠かせない液体の高純度フッ化水素については昨秋、韓国メディアがステラケミファの輸出が日本政府から許可されたと報じたものの、ステラケミファは『輸出許可が下りたか回答できない』としていた。」
という記述があります。
統計から確認する限り、遅くとも昨年9月時点までには、高価格帯のフッ化水素に対し、日本政府から個別の輸出許可が出ていたのではないかと想定できますし、逆にいえば、森田化学工業に対して最近まで許可が出なかったのも、用途の確認に時間が掛かっただけの話に過ぎないのではないでしょうか。
だいいち、輸出管理の仕組み上は、経産省の担当官が「外為法第48条第1項」「輸出貿易管理令」をはじめとした法令に従って、粛々と判断し、許可を出しているに過ぎないはずです。
もし日本政府が「韓国が言うことを聞かないから、嫌がらせのために輸出許可を出さないでおこう」という具合に、法令をまるで中国のように恣意的に運用したとしたら、化学薬品メーカーなどから行政訴訟を起こされる可能性すらあります。
日本は法治国家ですから、条件を満たしていた場合、経産省は輸出許可を「出すことができる」のではなく、「出さなければならない」からです。
その理由は、外為法第1条に、ちゃんと書いてあります。
外為法第1条
この法律は、外国為替、外国貿易その他の対外取引が自由に行われることを基本とし、対外取引に対し必要最小限の管理又は調整を行うことにより、対外取引の正常な発展並びに我が国又は国際社会の平和及び安全の維持を期し、もつて国際収支の均衡及び通貨の安定を図るとともに我が国経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
外為法の基本的な立法趣旨は、「自由貿易を尊重しつつ、必要最低限の管理や調整を行うこと」にありますので、昨年7月に経産省が講じた内容だと、韓国に対する輸出を完全に禁止することなどできないのです。
外為法で韓国を滅ぼせる
もっとも、本稿で報告しているのは、「経産省が昨年7月に発表した名目だと、韓国に対する経済制裁を発動することはできない」というものであり、ちゃんとした名目を使えば、外為法を使って、ちゃんと韓国に対する経済制裁を発動することができます。
ちゃんとした手続としては、たとえば外為法第10条『我が国の平和及び安全の維持のための措置』などの規定に従い、閣議決定と国会承認を得て、「モノ、カネ」という両面から韓国をガチガチに締め上げれば良いのです。
その名目としては、たとえば、「韓国が北朝鮮やイランの核開発を幇助している疑い」などが考えられますが、もう少しいえば、国連安保理や米国などを味方につけて、
「韓国が北朝鮮やイランなどの核開発を幇助していた疑いがあるから、包括的な金融・経済制裁を適用する」
などと発表する、ということが考えられます。
いずれにせよ、外為法第48条だけでなく第16条(支払いの禁止)、第21条(資本取引の禁止)などを活用し、韓国企業を日本の資本市場から締め出し、韓国企業の在日資産を凍結するなど、「モノ、カネ両面から韓国をガチガチに締め上げる」という措置の発動は可能です。
そして、くどいようですが、日本政府が昨年発動した措置はあくまでも単なる輸出管理の適正化措置に過ぎず、経済制裁ではありません。
その意味で、「伝家の宝刀」は、まだ一切抜かれていないのです。
View Comments (30)
月30000t輸入してたのが、7月-11月累計で2.5tに激減
してます。どうやって生産続けてきたのでしょうね?
もう在庫も切れただろうし、中国産を使っているとの
報道もありましたが、歩留とかどうなってるのかな。
後から品質問題が噴出したら地獄ですし。
韓国政府が相変わらず「輸出規制撤廃」を要求してる
のは、やはり苦しんでいる証拠でしょう。韓国半導体
メーカーの収益も大幅に悪化してます。今年の法人税収
は相当減るでしょう。まあ日本には関係ないことですが。
横流し疑惑のある所に野放図に売り続けるわけに
いかないですからね。
訂正します 月30000t ⇒ 月3000t
更新ありがとうございます。
輸出管理の適正化処置が報復だと言っている立場の人達は、日本の競争力が失われシェアを落とす結果になるとして、負の影響を懸念すると主張します。
これは、サプライチェーンの合理化によって日本の立場が相対的に弱くなるという視点で、理解できなくもありません。何故なら、輸出管理の適正化処置は、産業競争力維持の観点から経済的合理性に欠けている、というところまでは合っているからです。
間違っているのは、経済的合理性に欠けているから、感情や面子など非論理的な報復処置に違いないという理屈です。つまり、商売上の損得勘定から輸出管理を悪に仕立て上げようという意図を感じます。
そのように、安全保障上の問題について気づいてないフリ(本当は気づいてますよね?)をして、商売を最優先に位置づけようとする態度は、切り取り報道と同様な偏った視点を生みます。中には本気で日本の競争力維持のために提言している人もいると思いますが、安全保障の視点を欠いてしまえば最適解には程遠い結論しか出てきません。
日本の競争力が失われるとか、シェアが減少するとか、ある意味脅迫じみたことを言い出すのは、いわゆる「おためごかし」であり、日本の国益を考えて言っているのではないでしょう。
この半年で、規制当初の目的は達成出来たのでしょうかね。
これ以上ホワイト国として、輸出をし続けると日本が危険だったのは、達成出来たんでしょう。
多くの人が妄想していた、安全保障上韓国の半導体シェアを下げる事が、アメリカの目的で始まったという点で、どれくらい効果があったのかが、分かりません。
妄想だったのか、これから分かって来るのか、どうなんですかね。
自己レスです
日本国内の高純度フッ化水素の生産量自体も、分からないんですよね。
韓国への輸出が多かったから、それが無くなれば、メーカーが打撃を受ける筈だという論理だけ。
森田化学工業は、業績情報も見つからないし、6月末決算だから、それこそ一年経つまで影響も分からない。会社もこの件では、プレスリリースは、最初に出しているだけ。
韓国、中国にも工場が有るので、そこからの流れも分からない。
まだまだ、分からない事が多く。サムソンやSKのアウトプットで見て行くしか、無いんでしょうね。
だんな様
>多くの人が妄想していた、安全保障上韓国の半導体シェアを
下げる事が、アメリカの目的で始まったという点
自分は妄想ではないと思ってますが(笑)。
韓国のメモリ半導体シェアは70%と高すぎるので。
かつて日本がやられた時には、5年で80%からシェア半減
したようです。韓国もそんな感じになるんじゃないですかね。
名無しAさま
レスありがとうございます。
結構かかるんですね。
昔より製品サイクルが、短くなっていれば、シェアが落ちるスピードは、早まるのでしょうか?
だんな様
通常、最先端品から脱落していくのですが、
従来品の需要もすぐに落ちるわけではないので、
トータルシェアの低下は時間がかかります。
製品サイクルが早くなれば、当然シェア低下の
スピードは速まると思います。
ただし品質問題や供給問題を起こせば話は別で、
急速にシェアを失います。
だんな さま
この半年の間に・・
イランは、日本の対韓輸出管理厳格化と同時期にウラン濃縮を休止し、韓国企業のフッ酸製造ライン増設のタイミングで再開表明したのだったと思います。
実質的に日本からのフッ酸供給がストップしていたにもかかわらず韓国内での半導体製造に支障が出なかったのならば、「日本から調達した物量の大部分は目的外利用だった」と客観的に証明されたと言えるのかもしれません。
*****
韓国の半導体産業。昨年10-12月期の営業利益が回復したとの報道もありましたが、在庫販売の側で生産調整〔減産〕してるのですから、表向きの収支が一時的に改善するのは当然の結果なんですよね。
注目すべきは次の「増産と在庫確保のサイクル」ではないでしょうか?
支出先行の状況下で、素材料国産化の影響が歩留まり率として反映されることになるのですから・・。
考える程、分からなくなって来ました。
イランへの横流しの歴史が、文政権になってからでは無く、それ以前からの様な、気がして来ました。
更新お疲れ様です!
>韓国政府が「(旧)ホワイト国待遇を復活させよ」、「さもなくば再び日韓GSOMIA(※)を破棄するぞ」、と叫んでいるのも、日本から輸入した低価格帯のフッ化水素を、何らかの「日本政府には説明できない用途」に流用していた疑いが濃厚であることを裏付けています。
韓国側が非理性的非合理的で感情最優先のマジキチメンヘラリスカブスなのはいつもの事ですが、何で読んだか忘れましたけれど、韓国は日本政府による非ホワイト国設定を「格下げ」と見做し、面子を潰されたと受け止めてファビョって理性が吹っ飛び猛反発している、という見方もありましたね。
何はともあれ、韓国に対する感情的な報復を叫ぶ日本人はフォースの韓国面に堕ち、国民情緒法が最高法規である韓国レベルに成り下がっていると考えます。
日本人たる者、法匪と韓国から貶される理性的合理的な思考を保ちたいものです。
殺人は犯罪ですが、死刑は犯罪では無いのですし。
更新ありがとうございます。
日経新聞や産経新聞は「森田化学工業は半年ぶりに日本政府から許可を得て、高純度フッ化水素の対韓輸出を再開した」とする事実を報道したまで。
それに対して「日本が腰を屈めた」「強行路線を中断した」などと言うのは、まったくお門違いのハナシです。必要な量を適正に使うのが確認出来たら、輸出するのは当然です。もし、ココで止めたら日本の方が立場が悪くなる。
また『諸悪の根源は文在寅政権。交代すれば日韓関係は元に戻る』と信じている日本人リベラルやジャーナリスト、マスコミ、果ては保守派の物書きまで言っている。冗談じゃない、韓国人は進歩も保守も「反日」「用日」なの。
先日の投稿者さんから始まって、韓国が必要以上の低価格フッ化水素を輸入していたのは分かった。それはおもてに出せない第3国への輸出の可能性が高い。
日米は既に尻尾を掴み、韓国の悪事は共有している。北やイラン、中東武装組織等からはせっつかれているだろう。見ものダネ!
韓国経済の生殺与奪を日本が握っているのは分かったから、韓国を生かすのなら政治家はその理由を国内向けにアナウンスすべきと思いますがね。
日本国民の対韓感情が悪化してるからこそ。
普通の人は本サイト読者のように勉強熱心じゃない。
韓国の宣伝戦は稚拙ですが、日本のマスコミを使ったやり方に騙される日本人もたくさんいます。
・・・そう考えると結局は国内の掃除を最優先という結論になっちゃいますね笑
『諸悪の根源』は文在寅政権ではなくて韓国の存在自体だったのですね。ですから一旦デフォルトすれば日韓関係は元に戻るかもしれませんwww。
韓国はどうやら中国だけでなくてイランにもフッ化水素を横流ししていたようです。アメリカから日本に通報というよりクレームが入ったのだとか。
森田化学工業が半年ぶりに日本政府から許可を得て高純度フッ化水素の対韓輸出を再開した途端、韓国が「高濃度フッ化水素の国産化に成功した」と大々的に発表したのには思わず苦笑してしまいました。
アメリカからクレームが入ったってのが分かるソースを教えてください。
先日来このサイトで話題になっている「韓国が欲しがっていたのは実はフッ化水素保管容器」説や「韓国が横流ししていたのは低純度・低価格フッ化水素」説.いずれもこの物質の輸出管理強化を巡る種々の状況を非常によく説明すると感心しておりました.時系列的に見ても,イランがウラン濃縮度を上げる措置に踏み切ったタイミングとフッ化水素の対韓輸出量の急増はとの間には,とても偶然の一致とは見えない関係がありそうだし,日本が輸出管理強化措置を打ち出すと,イランが韓国の貿易決済の不履行を急に問題にしだしたなんて野も,なるほどねと思わせます.フッ化水素の横流し先として,北朝鮮やイランの名が挙がっていましたが,キタがそれをどうやって手に入れてきたかは措くとして,本命はやっぱりイランなんでしょうね.
日本政府が確たる証拠も握った上でこの事実?を把握していたとしても,ちょっと公表は出来ないでしょうね.どの程度真相を知っていたかどうかはともかく,日本にもこの事案の関係者は大勢居るわけで,韓国は嘘八百を並べ立てて「悪いのは日本ニダ!」と大声で触れて回るのは目に見えています.結局いつもの嘘つき逆ギレ外交に付き合わされるハメになる.まあ「不適切な事案」とぼんやり匂わせるしかなかったのかも.今回の森田化学への輸出許可の件,このサイトに真相を穿った?見方が出てきたことと関係づけるのは,いくら何でもジャストインタイム過ぎるでしょうが,まあ識者の間で韓国の対イラン「フッ化水素横流し説」が相当拡がってきたことで,韓国に対する牽制はもう十分,そろそろ潮時ということになったのではないでしょうか.
そもそも半導体製造に使われるフッ化水素ですが、エッチング工程では、今は、殆どが、プラズマ状態の腐食性ガスで食刻するドライエッチングで、液体のフッ化水素酸(フッ化水素水溶液)を使用するウェットエッチングはごく限られた場合にしか用いられないそうです。あと使用されるのは、ウェハ洗浄工程(膜付け工程前に行う表面クリーニング)くらいでしょうか。他には、製造設備メンテナンス時に洗浄に使用されるくらいでしょう。
ですから、そもそも半導体製造に使用されるフッ化水素の量なんてそんなに多くなく、月間数千トンもの量を必要とするとは思えません。その必要量はウェハ投入枚数から容易に概算できる筈ですが、韓国半導体合計でもせいぜいこの1/10程度ではないでしょうか?故に、日本の輸管当局もそこに疑念を持ったのでしょう。
処が韓国新聞は、日本から韓国が輸入するフッ化水素の殆どが半導体製造用であるかのように報じています。そこには、日本が韓国半導体を不当に攻撃しているかのように見せかけるための印象操作、或いは、何か不都合な事実(我々が憶測するような第三国への横流し)から大衆の目をそらす意図など、不純な動機が透けて見えます。
我々が「日本政府の輸出規制」「偽徴用工差押えへの報復」とか言ってしまうのは、まあ一般人レベルの誤解ということでわからなくもありません。しかし評論家という自分の言論で報酬を受けているプロが、そういう私見をあたかも事実のように論じるのは許されません。
どうもプロの割には国家間の交渉ごとを個人間の取引レベルで捉えることしかできない、頭の中が整理できていない方々がおられるようです。図式として「怒れる韓国、反発する日本」というものが出来上がってしまっていて、日本政府の施策がそういう非理性的なものではないということに気づかない、あるいは気づかないふりをしている…案外論客と言いつつ、ご自分は論より情の人なのかもしれませんね。
強硬に対応して国民の溜飲を下げる韓国のような人気取りは、日本はしなくて結構です。あくまで論理的に是々非々に対応し、漸進的に日韓交易を絞る大方針を国民全体が共有できればと思います。
韓国が樹木だとすると、かなり不健康な状態です。樹としての規模はかなりのものがあるので、倒れると周辺に被害が出ます。いきなり根元に斧を入れるのではなく、だんだんと腐らせて樹勢を弱らせ、静かに倒れてもらいものです。まあ、その前に北から無慈悲な嵐が来るかもしれませんが。
樹木を枯らせたいのなら、一番きついのは塩対応ですね。
塩分自体が分解せずに残るので草一本生えなくなります。
「原理原則に基づく『塩◯◯』」実は効果抜群なんです。