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オールドメディアはムーになる!

今年、すなわち2020年は、ドイツ銀行が経営破綻し、世界中が不安定化して各所で戦争が勃発し、しまいには米中核戦争のすえに東京五輪が中止に追い込まれる、という予測が出て来ました。そう、その予測を出したのは、著名オカルト誌『ムー』の編集長です。ただ、この『ムー』の予言を「非科学的でばからしい」と笑ってばかりもいられません。なぜなら、わが国には『ムー』よりもはるかに多くの部数を刊行するオカルト新聞が、複数存在しているからです。

科学とオカルトの明確な違い

米中核戦争が勃発し、東京五輪中止へ!?

新春早々、やや物騒な記事を発見しました。

「米中核戦争勃発により、東京五輪が中止に追い込まれる」、というのです。

『ムー』編集長の’20年大予測 米中の核戦争勃発で東京五輪中止(2020年01月01日付 FRIDAY DIGITALより)

世の中に「2020年大予測!」などと称する記事はたくさんあるのですが、リンク先の『フライデー・デジタル』の記事はなかなかぶっ飛んでいます。

フライデーによると、昨年で創刊40周年を迎えたミステリー雑誌『ムー』の三上丈晴編集長(51)は、2020年夏に予定されている東京五輪を巡って、「東日本大震災の発生を予測した松原照子さんという予言者」が「開催されない可能性がある」と指摘しているのだとか。

これは大ニュースですね。

三上氏は2020年について、ローマ教皇フランシスコが大国間の経済戦争を巡り、2016年7月に「第三次世界大戦がはじまっている」と明言したという点に触れ、2020年には「リアルな戦争に発展するかもしれない」と述べるのです。

まず、カギを握るのがドイツ銀行で、

  • 米国や中国、ロシアなどの大国と太いパイプがあり、金融派生商品などの取引総額は7500兆円を超えるが、これはドイツの国内総生産の19倍という、とてつもない金額だ
  • 同銀行は住宅担保ローンの不正販売で米司法省に約8500億円の罰金の支払いを命じられ、ドイツ第二の規模のコメルツ銀行との統合が破談になり収益率が悪化し、株価も2019年12月段階で7ユーロにまで急降下している

などと指摘(※金融派生商品の想定元本の額を「ドイツのGDPの19倍だ」などとドヤ顔で言われても困惑してしまいますが…笑)。ドイツ銀行の経営破綻を引きががねとして、全世界の治安が悪化し、各地で紛争が勃発してもおかしくない、などと述べているのです。

なんだかこの時点でもう「お腹いっぱい」(笑)なのですが、三上氏はさらに、1996年に86歳で亡くなったブルガリア人女性ババ・ヴァンガの予言を持ち出し、ドイツ銀の経営破綻に端を発する経済恐慌で最も深刻な影響を受けるのがロシアだと指摘。

さらには、「未来から来たとされる『タイムトラベラー』たちも、第三次世界大戦の勃発を予測している」などとして、その一例として、2075年から英国国防総省のタイムマシンで現代にやってきた人物が「2020年に核戦争が起きる」と警告している、などと述べているのです。

タイムトラベラーたちがやって来ていたとは…

まことに恐縮ながら、これが事実だとしたら、大変なことです(笑)

いや、笑ってはいけないのですが(笑)、もし世界で米中核戦争が発生したら、たしかに東京五輪どころではありませんね(笑)

もちろん、世の中に「絶対」というものはありませんから、本当にドナルド・J・トランプ米大統領が核の使用を決断する可能性は否定できません(個人的には、北朝鮮が「瀬戸際外交」を繰り返すのに耐えきれなくなったトランプ大統領が、北朝鮮に対して「戦術核」を用いる可能性は、相応にあると思っています)。

ただ、その根拠として、予言だの、未来からのタイムトラベラーだのといった材料を出されてしまうと、どうも検証のしようがなくなってしまいます。

極端な話、私が次のように宣言したとしましょう。

今まで隠していましたが、じつは私自身、202020年の未来からやってきた未来人なのです。未来の世界では四次元ポケットもタイムマシンも実現しています。私は過去を変えるために未来からやってきたのです。

読者の皆様は、これにどう「科学的に」反論しますか?

おそらく当ウェブサイトを訪れてくださる皆さまであれば、「そんな、バカらしい!」と思う方が99.97%くらいを占めていると思うのですが、冷静に考えてみると、これに合理的な根拠をもって反論することはできません。

「タイムマシンも四次元ポケットも現代の科学技術では実現できていない」ことは事実ですが、これが今から20万年後にあたる202020年においてもなお実現できていないということを証明することはできないからです。

「科学的に反論することができない」ということは、つまり、私のこの宣言が科学的に正しい根拠なのです!!(笑)

「証明」と「説明」は違う

というのは、当たり前ですが、冗談です。

じつは、先ほどの「私は202020年の未来からやってきた未来人だ」という文章は、「説明」であって、「証明」ではありません。

もし本当に私が202020年の未来からやってきた未来人で、これから先の未来を見通すことができるのならば、それを皆さんに信じていただくために、具体的な証拠をいくつか提示することができるはずです。

たとえば、現代科学では難しいとされる、「何月何日何時何分にどこでどんな規模の地震が発生する」という予想をしてみるのが手っ取り早いでしょう。未来人ならきっとできる(はず)!

つまり、私が202020年の未来からやってきたと主張するのならば、「そうだ」と主張するだけではなく、本当に今から20万年後にやってきた人間であるということを、具体的に証明することが必要ですし、また、証明できるはずです。

不肖ながら、いままでさまざまな「予言者」、「タイムトラベラー」、「UFO研究家」、「心霊研究家」と称する人たちの書籍を読んできたのですが(※世の中で「トンデモ本」と言われているジャンルのやつです)、これらのジャンルのなかで、「証明」と「説明」の違いを理解できている著者は皆無でした。

(もっとも、トンデモ本の体系的な研究に関しては「と学会」の著書などを読むのが手っ取り早いと思いますので、本稿では詳細についての説明は割愛したいと思います。)

な、何だってー?

そういえば最近、心霊写真を見なくなりましたね…

ちょっとだけ余談です。

当ウェブサイトを読みに来てくださる方々であれば、子供のころ、「心霊写真」に恐怖した、という方も多いのではないでしょうか。

テレビで『心霊写真の恐怖』だの、『あなたの知らない3時のあなた』だのといった番組はバンバン流れていましたし(※番組名はあやふやです)、子供向けの「心霊写真の恐怖」といった書籍もたくさん出版されていたと思います。

ただ、冷静に考えてみると、最近、すっかり「心霊写真」というものを見かけなくなりました。

幽霊が世の中から消えてしまったからでしょうか?

これについては、「と学会」の皆神龍太郎氏は

  • ピンボケ写真がなくなった(オートフォーカス機能の進化)
  • ぶれた写真がなくなった(手ぶれ防止機能の進化)
  • 多重露出がなくなった(同一フレームの中に複数の画像が入らない)
  • 暗室作業がなくなった(暗室作業の誤りでヘンな写真になることがない)

などの理由を挙げています(詳しくは下記記事参照)。

最近心霊写真を見かけなくなった理由は?皆神先生に聞いた!(2019.06.10付 ヒトメボより)

要するに、心霊写真というものは、その大部分が写真光学上のトリックなどであり、テクノロジーの進歩で心霊写真そのものが撮れなくなったことが、心霊写真が廃れた原因だ、という説明ですね。

もっとも、個人的には、ここまでデジタルテクノロジーが進歩してしまった以上、心霊写真など、その気になれば誰にでも簡単に偽造できてしまうため、人々が心霊写真を「幽霊が移り込んだ証拠」と信じなくなってしまったという事情もあるのではないかと思います。

科学を否定する人たち

余談は以上として、本論に戻りましょう。

本稿で『ムー』編集長のインタビューに注目したのには、理由があります。

まともな社会常識のある人であれば、このインタビューの内容を荒唐無稽なものだと一蹴するに違いありません。しかし、ここまで冷静に考えてみると、私たちは昨年を通じて、この『ムー』なみ(いや、それ以上)に怪しい言説を、山ほど目にしてきたのではないでしょうか。

その典型例が、『朝日「科学振りかざすな」 SNSで敗北する人たち』で紹介した、福島第一原発の処理水の海洋放出に関する朝日新聞のコラム記事です。

このなかで、朝日新聞の佐々木英輔編集委員が執筆した、昨年9月26日付けの『科学振りかざすだけではなく…増え続けるタンクを考える』という記事を紹介しましたが、それにしても「科学を振りかざすな」とはじつに斬新すぎる表現です。

原子力発電所に代表される、科学技術の塊のような施設を運営するにあたって、この佐々木氏は科学を無視して、いったいどうしたらよいというのでしょうか。

「科学的には安全だというのはそうだが、やっぱり心理的には不安だ」と言い張るのだとすれば、それはもはや科学ではありません。たんなるオカルトです。

また、福島第一原発といえば、「イケメン政治家」として一部でカルト的な人気を誇る男がセクシーに風評被害を広めたという話題(『セクシーに風評被害を広める男と科学を軽視する女』)についても見過ごすわけにはいきません。

あるいは、昨年10月に日本列島を襲った、史上最大級の台風では、民主党政権下で中止直前に追い込まれた八ッ場ダムが大活躍しましたが、旧民主党の政治家やマスメディア各社が八ッ場ダムの効果を否定した件も傑作でした(『科学を否定する人たちが八ッ場ダム称賛を嫌がる?』参照)。

さらには、昨年10月に断行された消費税の増税は、経済学の理論からすれば完璧に誤った政策であり、これも「増税原理主義」に染まった財務省というカルト組織がごり押ししたものですが、財務省の植民地である日経は

国民はニンジンの皮をかじってでも消費増税を耐え忍べ

と言い放ったほどです。

科学の否定は議論の否定

その意味では、わが国には「科学的見地に基づいた議論」を拒絶する集団が存在していることに気付きます。

  • 財務省:増税原理主義に染まった利権集団
  • NHK:公共放送と受信料制度を死守する利権集団
  • 立憲民主党など特定野党:自分たちが国会議員でいることが最大の目的となっている利権集団
  • 特定のオールドメディア各社:新聞利権、電波利権で生きながらえるゾンビ集団
  • 日本共産党:「天皇制打倒」と「プロレタリアート革命」を目指す反社会的集団

あるいは、わが国の組織ではありませんが、軍事独裁の維持を至上命題とする中国共産党や朝鮮労働党、さらには「反日原理主義」から脱却することを頑なに拒む韓国という国なども、「議論を拒絶するカルト集団」という意味では、まったく同じなのかもしれません。

オールドメディアの『ムー』化

さて、ひるがえって『ムー』については、個人的にあまり詳しく読んだことがあるわけではありませんが、内容があまりにもぶっ飛び過ぎているためでしょうか、『ムー』を買って楽しむような人たちは、一種の「フィクション」として楽しんでいるフシがあります。

自分自身の思い出を述べると、高校時代の同級生だった前田君(仮)が『ムー』の大ファンで、UFOだの未確認生物だのといったよくわからない論点に嵌っていたのを見て、

まぁ、人畜無害なら勝手にやれば?

などと冷ややかに眺めていた記憶があります。

その意味では、むかし講談社の『少年マガジン』に掲載されていた『MMR マガジンミステリー調査班』のようなものですね(※ちなみに「な、なんだってー?」は一種の伝説となっています)。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ちなみに、雑誌『ムー』が創刊40周年を迎えたというのも凄い話だと思います。

やはり、『ムー』が40年も存続したのは、ひとえに「オカルト誌」として、「オカルトビリーバー」の読者を楽しませることに徹してきたからではないでしょうか。また、どんな非科学的なことを主張しようが、『ムー』自体の社会的影響力は皆無に等しいといえますので、正直、勝手にやれば良いと思っています。

ただ、公称500万部超の朝日新聞を筆頭に、オールドメディア各紙が非科学的な話題を垂れ流すのは困りものです。

昨年は「桜を見る会」で倒閣を目指したようですが、決して少なくない日本国民が「安倍政権が名簿を隠蔽している」などと騙されてしまったわけですから、やはり大々的に科学を否定するメディアが社会的影響力を保っていることは大きな問題だといえるでしょう。

しかし、将来的に朝日新聞を含めた各紙が『ムー』化するのであれば、話は別です。

不動産の賃貸などで稼ぎつつ、偏った思想を持った人たちのためのカルト紙として、日刊10万部くらいを細々と刊行するような存在に成り果てれば、極端な話、何を主張しても問題ありません(『あれは不動産屋が発行する「科学否定のオカルト紙」?』参照)。

今年はオールドメディアの『ムー』化が加速するのかどうかにも注目したいと思います。

新宿会計士:

View Comments (37)

  • ドイツ銀行破綻,米中戦争,首都圏での大地震,五輪中止,いずれも高い確率ではないでしょうが1~10%くらいの確率で発生し得る事象だと認識しています。
    海外で発行された日本旅行ガイドブックを見ると,日本旅行の最大のリスクは豪雨・水害・地震・火山噴火などの自然災害である,と解説されています。日本発行の海外旅行ガイドだと,スリや強盗,詐欺,性犯罪,交通事故,などがリスクをして紹介されていますね。確率で考えると,日本人が海外でテロにあう確率よりは,交通事故にあう確率のほうがずっと高く,それより外国人が日本で自然災害にあうリスクが高く,日本人が海外でスリにあう確率はもっと高い,という順序でしょうか。最近2年回でも台風で関西空港と成田空港で大きなトラブルがあり,1%くらいの確率でそういう被害にあうわけですね。スリにあう確率は個人的経験では10%以上かな。海外でテロが起きてニュースで報道されると日本人は旅行を控えたりしますが,そういうテロにあう確率は0.0001%未満で,交通事故にあう確率よりずっと小さい。そういうテロの後,旅行代金が暴落したときをねらって旅行したことが何回かあります。ただ,韓国のほうはもっとリスク確率が高そうで,見合わせています。
    自分で,リスク確率を見積もれるようになると,合理的な判断ができるようになると思います。アクチュアリーのように,確率の計算で給料をもらう仕事もありますね。そういえば,公認会計士アクチュアリーとい仕事もありますね。

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     そういえば雑誌で定期的に「富士山が噴火する」という記事が出ていま
    す。確かに「いつ、噴火する」を言わなければ、ムーでもオールドメディ
    アでも、(どれだけ先かは分かりませんが)いずれ当たります。これは、
    ある意味で科学的な記事なのかもしれません。

     駄文にて失礼しました。

     

    • 約7千年前に鬼界でカルデラ噴火があり,九州の縄文人は絶滅したと言われています。日本では,1万年に1回くらいの割合でカルデラ噴火があると言われています。日本のどこかでカルデラ噴火があれば,1千万人以上の死者が出ると言われています。期待値を単純に計算すると,平均して1年間で千人以上がカルデラ噴火で死亡する,という数字がでてきます。保険料計算では本来考慮しないといけない規模ですが絶対支払えないので支払わなくてよい事例に分類されています。参考までに,1年間の日本の交通事故死亡者数は3500人くらいです。どう思いますか?

      •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

         愛読者様へ
        >期待値を単純に計算すると,平均して1年間で千人以上がカルデラ噴火で死亡する,という数字がでてきます。

         では、朝日新聞も「年平均で1000人以上がカルデラ噴火で死亡する
        という計算になる」と言えば、科学的な記事になるという訳ですね。もっ
        とも、朝日新聞のことですから、その後に「これは安倍総理の責任だ(意
        訳)」と、続けるかもしれませんが。

         駄文にて失礼しました。

        .

        • 1618年から始まったドイツ30年戦争では,戦争前1600万人だった人口は,戦後600万人まで減りました。14世紀のヨーロッパのペストも4億5千万人の人口を3億5千万人に減少させました。そういう大規模な災害はいつでも,1年間に0.1~1%の確率で起こり得るのです。誰のせいでもありません。

    • 確かに、「いつ」を明示しないと、何でも言えますね。

      「米を食べていると必ず死ぬ」とか「水を飲んでいると必ず死ぬ」とか、絶対に外れない予言を言うことができます。

      • 今を生きている人(というより自分)にとって危険かどうかという視点が入り込み過ぎて科学から遠ざかるんですよねえ

  • 会計士様
    お言葉ですが、心霊写真や幽霊は存在します。🐧
    私自身の経験ですが、基本降下過程を受けていた時に空挺館に展示されていました。
    出撃前の部隊集合写真の右端に明確に髑髏が映り込んでいました。
    大東亜戦争中の写真であり、ましてや出撃前の空挺特攻部隊の集合写真に如何なる阿呆が変な悪戯をするでしょうか?
    部隊は全滅したそうです。
    私の基本降下18○期で、その後除隊した後、拝観した時には展示されていませんでした。
    仮に200期(年間で7期位)位迄の隊員隊員迄が目にしていれば、1期平均50人としたら約1万人が目にしている筈です。🐧
    また、歩哨の任務に就いていた時に、気がつけば隣に小柄な旧日本軍兵士が歩いていました、流石に泡を食い走って逃げましたが、そこも空挺館の脇でした。🐧
    他にも習志野駐屯地内に複数の心霊スポットがあり、誰それが「見た」と言う噂が珠に聞かれました。🐧
    他にも、習志野演習場内の馬頭塚(戦前は騎兵のメッカ)もヤバいらしく先輩隊員に馬頭塚の方に流されたら「手を合わせて拝んでおけ」と注意をされた事もあります。🐧
    世の中には、人智の及ばない場所や事柄があるものなのです。🐧

    • やっぱりナイフや銃弾で殺せない相手は怖いんですね。

      硫黄島が結構、多いという話も聞きますね。

      •  私自身は、霊感が皆無なのか、硫黄島に行っても英霊に引き寄せられることはありませんでした。
         岩場で足を踏み外して膝を打ち、安静を命ぜられたことはありましたが。
         英霊の祟りは信じませんが、ご加護は信じたいと思います。

    • 真面目な素粒子論の話をします。数年前のヒッグス粒子発見のニュースは一般の方にはわかりにくく,あまり関心も引かなかったかもしれません。物理的には,これは「標準模型」と呼ばれるゲージ理論の中のゲージ対称性の自発的破れに関する理論を裏付けるものです。素粒子論ではそれを発展させた「大統一理論」というものがあります。その理論に中では,宇宙は時空(空間3次元と時間1次元)以外に,プランク定数長未満に縮退した高い次元の空間成分があり,時空とは異なるタイプの計量を持っていること,知られているクオークやレプトン以外にも,多くの素粒子が存在することが示唆されています。素粒子同士は,強い相互作用,弱い相互作用,電磁相互作用,重力相互のいずれかで相互作用すると言われていますが,その4つの力以外の「力」の存在も示唆されており,クオークやレプトンとほとんど相互作用しないために我々が認識できない素粒子も沢山この空間に存在するかもしれない可能性も否定されていません。例えば,ニュートリノなんか,常時我々の体を大量に通り抜けていますが,「弱い相互作用」しかしないので,全然分からないのです。カミオカンデみたいな実験施設で,かろうじて観測できる程度です。参考までに,ヒッグス粒子(機構)は物質が何故質量を持つのかを説明する理論です。多くの素粒子やゲージ粒子は質量0ですから。
      ただし,それが幽霊などと結びつく可能性は,ほぼないと思います。また,昔,米軍が超能力の実験をして,それは大体否定されていたと思います。その後,心理学や大脳生理学で人間の認知メカニズムが解明され,多くの心霊現象は,それで説明されています。

      • 愛読者様
        私は真面目です。🐧

        摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩般若波羅蜜多時 昭見五蘊皆空 度一切空厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空……

        • 別に書かれたことを否定しているわけではなく,人間の認知メカニズムは,目から入ってきた視覚情報を脳で補正してから画像化して認識するので,空間の状態そのものを見ているわけではない,ということです。その時の心理状態や健康状態によって,本来そこにいるはずない人を認識してしまう,というような現象は多くの人で起きることが知られていて,そのメカニズムも説明されている,と言いたかっただけです。共感現象があるので,複数の人が,空間に存在しないものを同時に認識してしまうことも起きるのです。人間以外の動物でも,そういう心霊現象はあるらしいです。
          別件ですが,物理的に言うと,人間の視覚は,空間に存在している一部の素粒子(電磁相互作用をするもの)を認識しているだけで,全部を見ているわけではないです。ダークマターという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが,まだ仮説の段階ですが,ニュートリノ以外に,ニュートラリーノ,アキシオン,ミラーマター,Lightest KK Particleなどのような未知の素粒子が,我々のいる空間に,我々とほとんど相互作用することなく存在している,という理論もあります。正しいかどうかは知りませんが。このあたりは,物理というより,数学のヒルベルト空間とリー群の理論を使って説明しないといけないので,数学に強くないと説明困難です。

        • ハゲ親父様

          揚げ足取りで恐縮ですが

          >観自在菩薩「行深」般若波羅蜜多時「照」見五蘊皆空 度一切「苦」厄

          だと思います。
          御仏の御加護がありますように!

        • 無学な老人様
          ご指摘有難うございます、現在スマホに遊ばれながら訂正・更新作業中です。🐧

        • 無学な老人様
          なんとか単語帳を改訂しましたが、後半に当て字があります。🐧
          仏説・摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩般行深若波羅蜜多時、照見五蘊皆空。度一切苦厄。舎利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識亦復如是。舎利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中、無色・無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、無老死尽。無苦・集・滅・道。無智・亦無得。以無所得故、菩提薩捶、依般若波羅蜜多故、心無閨疑、無閨疑故、無有恐怖、遠離・一切・眞倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿褥多羅三貌三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪。能除一切苦、真実不虚。故説般若波羅蜜多呪。即説呪曰、褐諦褐諦、波羅僧喝諦、菩薩薩婆阿。般若心経。

    •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

       確かに、「生命とは何か」という命題が解決しない限り、すべては仮説
      に過ぎないということでしょうか。

       駄文にて失礼しました。

    • 小生は子供の頃より結構、説明の出来ない事象に遭遇してますし、いわるる幽霊、騒霊の類を今も時折見ます。しかしながら、現状では幻聴・幻視で納得させてます。
      (どうも家の父方の一族は一般的な霊感が強いようで、小生の兄妹も同様の認識を持っているのが一人います)
      歴史学や民間伝承・考古学に興味を持ったのは、そういった過去のトラウマも否定しません。
      ただ「ムー」をつい最近立ち読みしたのですが、まるでコミック読んでる感覚になりました、やはり「ムー」は中学~高校時代に、読む物だとその徳思ったものです。

  • 投稿タグに「キバヤシ」が表示されているのですが。。
    当方が考えるに、ムーは一度は通るべき道のようなものかもしれません。
    これは、学生時代にオールドメディアの洗練を受けた方が、
    のちにオールドメディアに懐疑的になるような感じと思います。

    ムーの発行元の学研は、すでに◯年生の科学、学習の刊行を行なっていないようですので、
    科学の振りかざし様もありません。
    ちなみに、ムーの三大テーマは、
    1.人類は何年、何月に滅びる。その根拠はこれだ!
    2.このメソッドであなたの人生は変わる!今伝える!
    3.アメリカ政府は、やっぱり、何かを隠している!
    となると思いますので、オールドメディア同様となりますか。。。

  • オカルトについては、現代科学で説明できない現象に真面目に取り組み、知的好奇心を刺激するテーマであると思います。逆に言えば、科学で証明できてしまったら、それはオカルトではありません。だからある意味、客観的事実としての現象の提示はオカルトの分野でも必要で、それが科学的に説明できなければ、より知的好奇心を刺激します。

    例えば、月の裏側がどうなっているのか、実は巨大な宇宙船ではないか、というテーマがあったとして、月の裏側を観測してしまえば、少なくとも裏面に秘密基地が堂々と存在するという仮説は否定されます。あとは地下が怪しいとか、隠ぺいされているといった視点はかろうじて残ります。

    ジャンルとして捏造が多いことや、客観的事実を捻じ曲げたり、最初から根拠の必要ない予言など、ごちゃまぜになっていることは否定しません。そういった客観的事実がはっきりしないものは、一部には受けるかもしれませんが、個人的にはあまり好きではありません。

    オカルトのことを述べたのは、オールドメディアはオカルト的アプローチにも劣るのではないか、という仮説を提示したかったからですw

    オカルトは科学的に説明できてしまえば一気に白けて終息しますが、オールドメディアは印象操作という目的ありきなので、永遠のムービングゴールポストで結論を出さず、知的のチの字もありません。
    つまり、オカルトよりもさらに科学的アプローチから遠いもの、それがオールドメディアだと考えられます。

  • 会計士様
    おそらく同年代です。「ムー」読んでいました。オカルトよりもアステカ インカ マヤ 文明とか超古代文明 などに興味があったほうです。ただ周りの友人知人たちの一番の関心事は「ノストラダムスの大予言」でしたね。そして あの カルト狂信的集団による無差別殺人。オカルトメディアがカルト集団を産み出す構図 類似する点の一つとしてインテリでしょうか? ま、それはそれとして。少年マンガは チャンピオン~のジャンプ派でマガジン サンデー 苦手派。でした。
    今年も是非とも御活躍ください。 勇気 友情 勝利 です。ちょっと違うけど!

  • 更新ありがとうございます。

    オカルト誌「ムー」懐かしいな〜(笑)。40周年ですか。創刊の頃はよくペラペラッと立ち読みしましたが、あまりにも内容がぶっ飛び過ぎてて、そっと戻したもんです。

    心霊写真も流行りましたね。私も撮って現像したら、数人の友人の後ろに顔が写ってました。怖くて捨てる訳にもいかず、その後興味もなくなったので、行方不明です。

    「ムー」は実売10万部も売れてないでしょうが、ATMが日本嫌いの狂信的な左派系の方向で、オタク化すればそれぐらいの部数で生き残るかもしれません。正直、廃刊になって欲しいが。

    東京新聞と毎日新聞はもう秒読みだと思う。しかし、本命の朝日新聞。不動産があるから、損は不動産部門から補填するでしょう。早く逝って欲しい!

  • ムーとオールドメデイアは、止まった時計と狂った時計に比喩できるように思います。
    止まった時計は1日に2回正しい時刻を示します。1日に数分ずつ狂う時計は、その日は正しい時刻を示さないでしょう。
    正確な時計としての役に立たないのは双方同じですが、ムーの方がたまには予言的中するかもしれません。

  • 「ムー」・・・ついに出てしまいましたね。
    以前から、「UFO」と「慰安婦」の類似性が気になっておりました。

    常識派、
    「未確認飛行物体もしくはそれに類する現象(いわゆるUFO)が存在することは否定できない。」
    UFO信者、
    「常識派がエイリアン・クラフト(信者の言うUFO、宇宙人の円盤等)の存在を認めたぞ。」

    常識派、
    「大戦時に慰安婦(追軍娼婦)は存在し、軍が健康管理などで関与していた。」
    K国と良心的日本人、
    「日本が慰安婦(性奴隷)の存在と、軍がいたいけな少女の拉致に関与していたことを認めたぞ。」

    UFOと慰安婦、どちらも信者の方々が恣意的に言葉の定義を変え、曲解していることが共通点です。
    これでは話が通じるはずはありません。
    今後はK国に関する報道は「ムー」にお任せするのがよろしいのでは、と考えております。
    乱文乱筆、失礼いたしました。

  • 現代科学で通説になってる理論で上手く説明のできない事象はたくさんあって、それを上手く説明できるように理論屋さんは頑張ってるし、そんな現象を再現したり仮設の検証をするために実験屋さんも日夜頑張ってるんだと思うのです♪

    オカルトがオカルトたる所以は、そうした努力無しに、安易な真実(?)を求めて、宇宙人とか古代文明とかで説明した気になってることじゃないかなって思うのです♪

    説明の道筋がないって点では、ただ今の政権を倒せばバラ色の未来がやってくるって言うのもどっこいどっこいだとは思うのです♪

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