以前から当ウェブサイトでは「朝鮮半島が将来どうなってしまうのか」についての机上シナリオ分析を進めているのですが、あまりに現実が大きく動きすぎたためか、4月の『朝鮮半島8つのシナリオ・2019年4月版アップデート』以来、その更新を行ってきませんでした。ただ、そろそろ今年も終わりに近づいていることに加え、北朝鮮に対する国連安保理決議に基づく出稼ぎ労働者の追放や、米韓間の在韓米軍駐留経費負担交渉の動向などを加味すれば、現時点においてこれを更新しておく価値はあるでしょう。
目次
久しぶりに8つのシナリオ
以前、当ウェブサイトでは、「朝鮮半島の未来」についてのシナリオ別分析を実施していたのですが、あまりにも現実の方が大きく動きすぎたためでしょうか、4月の『朝鮮半島8つのシナリオ・2019年4月版アップデート』以来、そのアップデートをさぼっている状況です。
その概要を簡単に振り返っておくと、次のとおりです。
- ①赤化統一シナリオ:北朝鮮主導で韓国が統一されてしまう
- ②韓国のみが中国の属国になってしまう
- ③南北クロス承認:北朝鮮を日米が国家承認する
- ④統一朝鮮の中華属国化(中国の承認のもと、南北朝鮮が統一される)
- ⑤北朝鮮分割:北朝鮮がロシア、中国などによって分割占領される
- ⑥現状維持
- ⑦北朝鮮で親米派クーデターが発生し、北朝鮮が米国の勢力圏に入る
- ⑧韓国で親米派クーデターが発生し、親米派が後任大統領に就任する
このうち、②~⑤が「朝鮮半島が何らかの形で中国の勢力下に入るシナリオ」であり、⑦と⑧が「朝鮮半島が海洋勢力に残るシナリオ」です。このような観点からは、次のような大グループに集約可能です。
- (1)朝鮮半島が独立を維持するシナリオ(①)
- (2)朝鮮半島が大陸勢力に入るシナリオ(②~⑤)
- (3)とりあえず現状が固定化されるシナリオ(⑥)
- (4)朝鮮半島が海洋勢力に入るシナリオ(⑦~⑧)
このシナリオ①~⑧については、確率を次のとおりに変更したいと思いますが、その趣旨については後述します。
- ①…30%
- ②…30%
- ③…10%
- ④…10%
- ⑤…10%
- ⑥…5%
- ⑦…ほとんどなし
- ⑧…5%
現状整理
北朝鮮は存在自体が欺瞞の塊であり、人類に対する挑戦
これらの将来シナリオについて検討する前に、現状をざっと振り返っておきましょう。
まず、北朝鮮は「共産主義国家」とされていますが、個人的な印象で申し上げるならば、同国は「共産主義国家」というよりは、独裁者である金正恩(きん・しょうおん)が君臨する、極めて前近代的な絶対君主制国家のようなものです。
金正恩は金日成(きん・にっせい)、金正日(きん・しょうじつ)と続く独裁者の3代目ですので、名実ともに絶対権力の世襲化が実現している格好であり、ある意味では李氏朝鮮が現代社会によみがえったらこうなる、という典型例ではないかと思います(その意味では「金氏朝鮮」のようなものでしょうか)。
北朝鮮は1948年の建国以来、日本が残してきた工場、発電所、鉄道といった莫大な社会インフラなどの遺産にタダ乗りする形で、豊かな工業生産高を誇り、1960年代まではGDPで南、つまり韓国を凌駕していたとの試算もあります。
しかし、韓国が日韓請求権協定以降、日本から官民挙げて莫大な支援を受けて「漢江の奇跡」と呼ばれる経済発展を遂げる一方、北朝鮮は古い社会インフラの更新もなされず、経済がじり貧となりました(※そんなノウハウもない以上、当たり前ですね)。
結局、北朝鮮がみずから起こした産業(?)といえば、贋札製造、麻薬栽培、保険金詐欺、外国人拉致、大量破壊兵器の研究・製造といった不法なものばかりであり、その国の存在自体が地球人類に対する挑戦でもあります。
しかし、2017年9月と12月の国連安保理決議により、北朝鮮に対しては現在、かつてないほどの国際的な経済制裁が行われており、後述のとおり、北朝鮮出身労働者が追放される期限が今月に迫っています。
こうした事情もあり、どうも北朝鮮では経済が実質崩壊状態にある、との情報も漏れ伝わって来ます。
もっとも、「国連安保理による経済制裁を続け、カネの流れをせき止め続ければ、いずれ北朝鮮は内部から崩壊する」、という観測については、必ずしも正しいとは言い切れません。
さまざまな報道を読む限りでは、北朝鮮ではかなり過酷な人権弾圧なども行われており、「そのうち不満を抱いた人民が暴動ないし革命を起こすのではないか」、といった観測を述べる人もいるようですが、そのわりに、北朝鮮で大規模な人民の暴動が発生した、という報道はあまり目にしないからです。
もちろん、北朝鮮が閉ざされた国であるがために、金王朝にとって都合が悪い情報が外部に流れない、という側面もあるのかもしれませんが、それにしても北朝鮮人民が金王朝に対して武器を持って立ち向かっているという姿が、あまり想像できません。
前近代的な思想にドップリと浸かり、外部からの情報の多くが遮断されているがために、北朝鮮人民は「他の国では人権が尊重されている」、「自分たちは理不尽で不当な環境に置かれている」、ということ自体を、あまり認識していないのでしょうか。
それとも、単純に経済が疲弊するあまり、もはや北朝鮮人民には「権力に対して命を賭けて抵抗する」という気力も残されていないのでしょうか。
韓国は自由・民主主義国のはずが…
一方の韓国は、米国の同盟国であるとともに日本の友好国(?)であって、自由・民主主義の恩恵を一身に受けている国です。
自然科学系のノーベル賞をただの一度も取ったことがないわりに、最先端の科学技術を駆使して半導体、スマートフォンなどの製品を生み出し、輸出高は6049億ドル、貿易黒字は700億ドル(※いずれも2018年実績値)と、世界に冠たる輸出大国となっているほどです。
もっとも、産業的な内情を見ると、韓国は電子部品やスマートフォンなどの製品に特化し、日本やドイツなどから素材を、中東などから石油を輸入して生産活動を行い、それを中国、米国、欧州連合(EU)などに輸出しているという、きわめてシンプルなビジネスモデルを採用しています。
そして、このビジネスモデルは「隣に日本という国がある」という「地の利」を最大限に生かしたものでもあり、言葉は悪いのですが、経済学的には、日米を筆頭とする「自由・民主主義同盟諸国」との同盟関係にタダ乗りしているだけだ、という言い方をしても良いでしょう。
実際、韓国は軍事的には米国に、経済的には日本に、それぞれきわめてお世話になっている国でありながら、政治的には必ずしも日米と協調するわけではなく、それどころか、日米と利害が対立する中国や北朝鮮などに擦り寄るという、きわめて不誠実な国でもあります。
あくまでも当ウェブサイトとしての理解ですが、韓国の政治勢力はざっくりと「右派(保守派)」「左派」に分けられ、それぞれ
- 右派:親米、用日、恐中、反北
- 左派:反米、反日、親中、親北
といった政治性向を持っています。
といっても、朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領のように、保守派でありながら任期の最初から反日、親中を貫いた人物もいますし、文在寅(ぶん・ざいいん)現大統領の場合は米韓同盟が消滅するのを恐れるあまり、日韓GSOMIA(※)破棄に踏み切れなかったほどです。
※正式名称は『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』。
南北の共通点は、インチキ外交
こうしたなか、『梶山弘志経産相「輸出管理が議題になることはない」』などでも詳述しましたが、韓国と北朝鮮の共通点がひとつあるとしたら、それは「インチキ外交」だと思います。
南北朝鮮の「4つのインチキ外交」
- ①あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる「ウソツキ外交」
- ②国際社会に対してロビー活動をして、ウソを交えつつ「相手国の不当性」を強調する「告げ口外交」
- ③国際協定や国際条約の破棄、ミサイル発射などの不法行為をチラつかせる「瀬戸際外交」
- ④主要国間でバランスを取る「コウモリ外交」
そして、南北朝鮮はこれらのインチキ外交を駆使することで、自分たちの実力以上のことをやっています。
たとえば、北朝鮮のように技術もカネもない地球上の最貧国が核兵器やミサイルを開発しているのは、ひとえに日本などを騙してカネや物資や技術を外国から手に入れたからであり、実際に北朝鮮は地球上最強の国である米国と「対等に」(?)外交交渉をやってのけているほどです。
一方で韓国の場合はもっと悪質で、そもそもさまざまな歴史を捏造して日本人などに贖罪意識を植え付けつつ、やはり日本などから技術者を大量に引っ張るなどして、日本の産業競争力を削ぎに来ているからです。
その意味では、南北揃って「詐欺師」のような国だ、という言い方をしても良いでしょう。
もっとも、これについては、「南北ともに卑劣な国だ」、「許せない」、などと申し上げるつもりはありません。
南北朝鮮を擁護するわけではありませんが、彼らがこのような(日本人から見たら)不誠実極まりない外交に出る理由は、ひとえに南北朝鮮(あるいは前世紀の李氏朝鮮)が、中国や日本などの強大な国に挟まれた弱くて小さい半島国家だからです。
当ウェブサイトで「インチキ外交」と呼ぶ卑劣な外交は、弱小国である彼らが日本や米国、あるいは中国やロシアのような「強国」を騙し続け、自分たちの生存と安全を確保し、実力以上に豊かな暮らしを営むための「民族の知恵」のようなものでしょう。
したがって、私たち日本人がやらなければならないことは、南北朝鮮の性質を正確に理解することを通じて、彼らに対して決して不当な利益を与えないようにきちんと自衛し、必要以上には関わらないようにすることではないかと思うのです。
具体的な検討
(1)赤化統一シナリオ:北朝鮮主導で韓国が統一されてしまう
以上を踏まえたうえで、朝鮮半島の将来シナリオを見ておきましょう。
最初は「①赤化統一シナリオ」です。
これは、北朝鮮主導で朝鮮半島の統一(あるいは連邦国家などの形で、事実上の統一)が実現する、というもので、現実的には「高麗連邦」などの形で南北の連邦国家が成立するものの、実質的には「金氏朝鮮」が出来上がる、というシナリオです。
今年4月の時点では、この「赤化統一」ないし「高麗連邦」シナリオの実現可能性は40%くらいだと報告していたのですが、これについては現時点ではもう少し低く、30%程度にまで下がったと考えています。その理由としては、
- 国連安保理制裁が予想以上に北朝鮮に打撃を与えていること、
- 日韓GSOMIA破棄騒動で文在寅政権が大きな打撃を受けたこと、
という、2つを挙げておきたいと思います。
(2)中華属国化
次に考えておきたいのが、朝鮮半島が何らかの形で中国(あるいは中国とロシア)の勢力圏に入る、という考え方です。これには次の4つが該当します。
- ②韓国のみが中国の属国になってしまう
- ③南北クロス承認:北朝鮮を日米が国家承認する
- ④統一朝鮮の中華属国化(中国の承認のもと、南北朝鮮が統一される)
- ⑤北朝鮮分割:北朝鮮がロシア、中国などによって分割占領される
このうち、「韓国のみが中国の属国化する」という考え方は、もともとは朴槿恵政権時代、韓国があまりにも中国に擦り寄っていたときに考えたシナリオです。
そして、文在寅政権下においても、康京和(こう・きょうわ)外交部長官が2017年秋に「三不の誓い」(THAADを追加配備せず、米国のMDに参加せず、日米韓3ヵ国軍事同盟に入らず)を一方的に宣言してしまうなど、相変わらず韓国は中国に対して強いことが言えない国です。
ちなみに、今月は中国の王毅(おう・き)外交部長官が訪韓して改めて米国を批判したようですが(※下記記事参照)、中国はもはや韓国のことをなかば属国のような存在だと見ているフシもあります。
ソウルに来て米国叩いた王毅「一方主義が世界平和に最大の脅威」(2019.12.05 09:15付 中央日報日本語版より)
ただし、韓国が中国に近寄っているからといって、北朝鮮が中国に近寄るとは限りません。
韓国だけが中国に飲み込まれてしまうという②のシナリオは、むしろ韓国が北朝鮮に飲まれてしまうという①のシナリオに対立するものですが、それと同時に北朝鮮がどうなるかによって、シナリオ③~⑤がわかれています。
具体的には、韓国が中国の属領のような状態になる一方で、北朝鮮が電撃的に米国(や日本)と「和解」するシナリオ(③)、朝鮮半島全体が中国の属領のようになるシナリオ(④)、北朝鮮に中国やロシアなどが入ってくるシナリオ(⑤)などが考えられます。
現時点での確率は、この②~⑤のなかでは②が最も高いと考えており、30%程度でしょうか。また、それ以外の③、④、⑤についてはいずれも10%程度と見ておきたいと思います。
(3)現状維持、(4)その他
さて、最近になって気になるのが、この(1)(2)以外のシナリオです。
- ⑥現状維持
- ⑦北朝鮮で親米派クーデターが発生し、北朝鮮が米国の勢力圏に入る
- ⑧韓国で親米派クーデターが発生し、親米派が後任大統領に就任する
このうち⑥の現状維持シナリオについては、とくに説明の必要はないと思いますが、それよりも⑦、⑧については注意が必要です。
すなわち⑦は、北朝鮮で親米派クーデターが発生し、金正恩が失脚する、というもので、いわば「米国主導の南北朝鮮統一」という考え方です。確率としてはほとんど考えられないのですが、いちおう、選択肢としては維持しておきたいと思います。
また、⑧については韓国で軍事クーデターが発生し、いままでとはまったく違うタイプの政権(親米派、あるいは親日派?)が成立するというもので、韓国の中華属国化、あるいは赤化統一の流れが止まる、という考え方です。
⑥は確率5%前後ですが、⑦の確率はかなりゼロに近く、また⑧については5%くらいの確率を見ておきたいと思います。
GSOMIA撤回の本当の理由
さて、少しだけ蛇足ですが、ここでは以前から少し気になっていた仮説を提示しておきたいと思います。
日本で韓国といえば、優れた韓国観察者が鈴置高史氏であり、その名著『米韓同盟消滅』は何度も読み返すに値します。
先日、鈴置氏の著書を読み返していて、ふと思いついた仮説があります。それは、もしかすると韓国政府が11月22日に日韓GSOMIAの破棄を土壇場で撤回した理由は、上記シナリオ⑧に関連している可能性があるのではないか、という点です。
というのも、鈴置氏は「米韓両国がそれぞれ、自国が『正しい』と信じた道を進む結果、米韓同盟が実質破綻状態になっている」、といった趣旨のことを、繰り返し述べているからです(これについては『「日韓GSOMIA破棄は安倍外交の失敗」という珍説』などもご参照ください)。
もっと言えば、仮に「文在寅政権が日韓GSOMIA破棄を強行するならば、米国は韓国軍に対し、軍事クーデターのゴーサインを出したかもしれない」、という可能性です。
もちろん、これについては根拠はまったくありませんが、米国が韓国における軍事クーデターを許すかどうかという議論は、鈴置氏の論考を読んでいると、ときどき出てくるものでもあります。
要するに、文在寅氏としては、日韓GSOMIAを本気で破棄しようと思ったものの、米国からは軍事クーデターによる排除をチラつかされ、結局、「ヘタレ」てしまった、という可能性がそれなりにあるのではないか、と、勝手に考えている次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、以前から報告しているとおり、今月の密かな注目点のひとつは、『国際連合安全保障理事会決議第2397号』です。
これによれば、国連加盟国には、2017年12月から「24ヵ月以内」、つまり今月中に、「自国で収入を得ているすべての北朝鮮国民を北朝鮮に送還させる」ことが求められており、言い換えれば、本格的に北朝鮮は重要な資金源のひとつを失う、ということでもあります。
これに加えて、現在、米国側が韓国側に求めている「駐留経費負担5倍増」を巡っても、将来的な在韓米軍撤収のための準備と見るべきでしょう。
そうなってくると、いよいよ来年以降は、米中日露が朝鮮半島の非核化と在韓米軍撤収で合意し、金正恩が除去されるとともに朝鮮半島が中立化(あるいは中華属国化)される、というシナリオが現実化するかどうかにも注目すべきなのかもしれません。
View Comments (37)
日本にも4倍負担を求めてますから
在日米軍撤退の準備と見るべきですか?
米軍がわざわざ「金正恩氏の側近を使って金正恩氏を暗殺する計画がある」とリークするのは,明らかに,金正恩氏の疑心暗鬼を高め,政権内部の分裂を目論んだものでしょう。ただ,自分が粛正されるかもそれない,と感じた幹部は実際に行動を起こしてしまうかもしれません。過去も何回か,金正恩氏暗殺未遂事件がありましたよね。
個人的に,最も可能性が高いと思っているシナリオは,北朝鮮分割委任統治です。アメリカの勢力圏も38度線を越えて北に拡大しますし。日本が1兆円負担する約束は,まだ有効のはずです。
韓国については,半島有事で政権が崩壊して無政府状態になった際に,アメリカが直接信託統治に出るシナリオも可能性の1つとしてあり得るか,と思っています。いずれにせよ,文在寅政権は倒す方向で,アメリカは動くと思います。
今朝の書き込みへの追加です。
以下は,個人的に予想した北朝鮮の分割委任統治予想です。
昔の密約をベースに想像してみました。
アメリカ --- 平壌直轄市, 南浦特別市, 黄海南道, 黄海北道, 江原道
中国 --- 平安南道, 平安北道, 慈江道, 両江道
ロシア --- 咸鏡南道, 咸鏡北道, 羅先特別市
日本にいる「朝鮮籍」は日本では朝鮮半島にゆかりのある無国籍人の便宜的な呼び名ですが、国際的には北朝鮮国籍であり安保理決議的には帰国させるべき対象ではないのでしょうか。
単なる妄想だけど、南北のどっちかが分裂して、半島版三国志時代が良いのです♪
桃園の誓いとか赤壁の戦いの現代版があるかもなのです♪
(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク
七味さま
ある意味、一番過激な思想かもしれませんね。
高みの見物出来れば、何でも良いけどね。
更新ありがとうございます。
ここに来て北朝鮮の労働者派遣によるピンハネが出来なくなった事、GSOMIAの最後のどんでん返し等を勘案すると、北または南自身てお互いを吸収して「統一朝鮮」を作るのは無理と判断します。
と言っても中国が南朝鮮或いは北朝鮮を属国にしても、手に余ることが多く益少なし。正直、今のような米国に近づいたら殴る蹴るぐらいで、北朝鮮には非合法な密輸関与ぐらいに留めている方がラクなんじゃないでしょうか。
となると、北が何らかの体制変更に動く可能性はほとんどなく、逆に南朝鮮は文在寅が国民支持も低下し、経済政策は失敗ばかり、GSOMIAで見られたように軍事政権が出来るかもしれません。
そうなると親米クーデターですが、御用心、用日です。韓国の日本への挑発は減るかもしれませんが、どっちにしろ日本には嘘ついて告げ口外交しますので、今まで以上の警戒は必要です。
賛成!
北朝鮮で一般市民が、金王朝を打倒する行動をしない理由は、永きに渡る属国と階級社会に慣れた、怠惰な民族性から来るものと思っています。
韓国、北朝鮮が、インチキ外交をするのも、元は同じ朝鮮人だからでしょう。
朝鮮半島8つのシナリオは、久々の登場ですね。
この記事には、抜けていますが、アメリカの要請で北朝鮮問題を議題とした、安全保障理事会が開催されます。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191210-00000008-jij-int
先日の固形燃料を使用した、ロケットエンジン実験を踏まえての開催と思います。弾道ミサイルは、アメリカのみの脅威ではなく、理事国全ての脅威となり得ます。
新たな制裁が決議される事は、無いと思いますが、次の段階に進んだ際の討議がなされると思います。
韓国の軍事クーデター説は、文大統領が軍を掌握した状態だと考えていますので、今のところ予想していません。
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
管理人様>「米国主導の南北朝鮮統一」
当方はこのシナリオは十分にあり得ると思います。
南北が中国への忠誠を韓国と相見積もり状況になると経済力が脆弱な為に長期的に北は中国に棄てられる可能性が高いからです。
それなら中国を裏切ってアメリカの西への拡張と言えるマニュフェストデスティニーに乗って自らを対中国の最前線として売り付ける。米中戦争に持っていき、勢力を中国東北地方や日本に伸ばす。
十分にあり得るシナリオではないでしょうか。
以上です。駄文失礼しました。
半島の党争の歴史での敗者の運命を見れば明らかに悲惨な未来が予測される劣勢な外交巧者がギャンブルにでる。
各国の行動様式から見ると米朝主導の半島統一は十分にあり得ると思います。それも金正恩が残ったままで。
北朝鮮で一般市民が、金王朝を打倒する行動をしない理由は、金正恩の父、金正日が作り上げた強固な監視国家・監獄国家と国民への洗脳と支配が徹底しているからではないでしょうか。怠惰な民族性から来るというわけではないと思います。
韓国と北朝鮮の外交は、同じ民族性で似ているような感じもありますが、北は体制維持のための戦略的な瀬戸際外交、南は、愚民による場当たり的なインチキ外交、といった違いがあると思います。(南は怠惰な民族性という印象です。)
韓国の行動を理解するのに華夷秩序だとか、朱子学の理気学だとかを持ち出すのはインテリの陥りやすい誤りなのではないかと最近、思い始めました。
シンプルに狼が強いアルファオスに従うように本能的に強い相手に阿るだけ。
弱い相手には舐めてかかる。それだけ。
華夷秩序が本質的に根付いているなら、大日本帝国の朝鮮半島運営はあれほどの成功を収めなかったでしょう。
アジアの中で唯一列強国家に列伍したライジングサンに尻尾を丸めておこぼれをいただかんと尻尾を巻き、繁栄を享受。
ところが太平洋戦争で日本が劣後し、軍隊も無い状態にまで落ち込んだら、日本侵略まで計画したが計画倒れで、竹島ゲッツでショボい反抗。
朝鮮戦争が始まり、日本が飛ぶ鳥を落とす勢いで、再び経済大国になったら、またぞろ親日に鞍替えし、大量の経済協力金をせしめて、甘い汁をすする。
バブル崩壊で日本がGDP世界2位の座からずり落ち、自身も先進国の端っこに入れるようになったら、日本を舐め始め、反日を開始。中国に阿り始める。
GSOMIAも、結局のところ、さすがに勝てないとわかっている米国にしこたま怒られたのであれほど無様な負けっぷりで退散しただけ。
そうすると日韓関係を改善するには、簡単です。
韓国がどう逆立ちしても勝てないと認識するまで韓国が落ちぶれるか、日本が繁栄を極めるかしかありません。
後者がもちろん理想的なのですが、現実的には前者でしょう。
しかも、文在寅というボーナスステージ大統領がいるので、放置しているだけでもその方向に向かっていきます。
黙ってみているだけというのは楽でいいですよねえw。滅びるが良い。
ただし、朝鮮半島の紛争と言うより、クラッシュに対しては隣国として最低限の水際防御の備えは必須です。
りょうちん 様
頂いたこのコメント、本質を突いていて、そのまま政治経済評論サイトに掲載できそうなクオリティですね。
引き続き当ウェブサイトのご愛読並びにお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
多分日本と韓国での交渉、会談での日本の態度がいけないと思います。密室会談ならもっと高圧的に交渉相手を圧迫して、それこそ相手がテーブル蹴って退席したくなるような。
会談に成果がなくて困るのは一方的に韓国です。そんな高圧的態度を取り続ければ、テーブル蹴って退席も出来なくなり、妥協するしかなくなります。
日本が武力を使う事態はなかなか考えられませんが、国力、経済力を背景にした高圧的な交渉は出来ます。密室で怒鳴るだけですから、なんて平和的外交なんでしょう。
小生は韓国軍のクーデターは文在寅大統領とその仲間達が、過去のトラウマとして恐れているだけで、実際に実行できる人材や組織力が韓国軍にあるとは思えません。
韓国軍は不正の塊であり、軍の上層部にいる限り、何らかのおこぼれが落ちてきます。韓国人は何より自らの利益を優先するので、せっかく利益を得ていることを自ら潰すとは考えられません。
レーダー照射の件で分かったのは、現場の状況を上層部や政府が把握しきれていなかったことです。自衛隊の哨戒機が映像を公開すれば、悪天候だの直ぐにバレることです。にもかかわらず、最初から嘘をつき、それがバレると逆ギレで返す。こんな状態でクーデターなど不可能だと思います。
所詮、愚民から選ばれた政府であり、愚民から採用された軍人です。当たりはずれはあるでしょうが、まともな人間が当たる確率はかなり低いと思います。
小生が住んでいるような地方の工業団地は現在空き事務所が多く、不動産屋が愚痴をこぼしています。その状況が打破できていません。
税金で老人の臨時雇いばかり増やすような政策しか取れない、文在寅大統領とその仲間達です。韓国のトップにいる人たちです。その人たちのレベルを押し計らえば、クーデターを起こす人間が存在する可能性が限りなく0に近いことを予想するのはさほど困難ではありません。
駄文にて失礼します
過去の韓国のクーデターを振り返ってみましたが、やはり、韓国でクーデターが成立したのは、韓国国内で最も「強い」勢力が軍隊であった後進国だったからとしか思えません。
しかし、韓国のクーデターについて復習したら、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%9B%E8%BB%8D%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC
>粛軍クーデター(しゅくぐんクーデター)は、1979年12月12日に大韓民国で起きた軍内部の反乱事件である。>後の韓国大統領で当時保安司令官で陸軍少将だった全斗煥、同様に後に韓国大統領で当時第9師団長で陸軍少将だった盧泰愚などを中心に「ハナフェ(ハナ会・一心会)」などが起こしたクーデターである。
>翌1980年5月17日の非常戒厳令全国拡大による権力掌握を含めると、世界史上最も長期間にわたったクーデターとされている。
権力掌握に半年もかけるクーデターは前代未聞という評価に草。
現在では、韓国の先進国化により、必ずしも軍隊が最強の勢力なわけではなくなってしまったので、クーデターが成立しないというだけだと思います。
まあ武力の独占という点では未だに強いのですが、それ以上にお金の力を全国民が認識するように進化したので。
だよね~!