「日本は韓国に譲歩するべきである」論の盛大な勘違い

またしても、日本国内で「国防上、日本は韓国に譲歩しなければならない」などとする主張が出て来ました。「地政学的に見て、日本にとって韓国は大事だから、日韓関係を破綻させないために日本は韓国に譲歩すべき」、というわけです。この主張、一見すると「ごもっとも」なのですが、じつは大きな勘違いです。というのも、「日本が韓国に譲歩したところで、韓国自身が日本(や米国)を裏切って中国、ロシア、北朝鮮のチームに移行しようとしているのだとしたら、結局日本が韓国に譲歩しても意味がない」、という、非常に重要な前提条件が抜けている点です。なにより、こうした「対韓譲歩論」の裏にあるのは、必要以上に日本の実力を過小評価する「謙遜」という悪しき文化ではないでしょうか。

対韓譲歩論を眺める

日韓関係が悪化した「理由」こそが大事

「日韓関係は非常に悪い。」

この点において、認識の違いはあまりないと思います。

日本国内には保守派、左派など、さまざまな立場の人がいますし、そのことは韓国でも同様ですが、これらのうちどんな立場の人に尋ねてみても、現在の日韓関係が非常に悪いという点においては、認識の違いはないでしょう。

ただ、「なぜ、日韓関係が悪化したのか」という理由を尋ねると、日本国内の左派や韓国国内の「有識者」(?)らは、とたんに言葉を濁して逃げてしまいます。だからこそ、当ウェブサイトでは「日韓関係悪化の理由」について、くどいほど繰り返すことにしているのです。

改めて振り返っておくと、日韓関係の悪化は、ほぼ100%、韓国側が原因を作っています。

現在の文在寅(ぶん・ざいいん)政権が成立する以前の問題に関して、ほんの一部を抜き出すと、

  • 日本領である島根県竹島を韓国が不法占拠している問題
  • 日本海の呼称を勝手に「東海」「韓国海」などと呼び換えている問題
  • ソウルの日本大使館跡地前の公道上に慰安婦像が設置されている問題
  • 釜山の日本総領事館前の公道上にも慰安婦像が設置されている問題
  • 韓国で子供たちにウソの歴史を教えている問題
  • 韓国の政府、国民が一丸となって、全世界で日本を貶めている問題
  • 日本ブランドのイチゴなどを不法に持ち出して栽培するなどの知的財産権侵害問題

など、いくらでも列挙できます。さらに、昨年秋口以降のもののうち、主要なものをリストアップすれば、次のような項目があります。

  • ①旭日旗騒動(昨年9月頃~)
  • ②自称元徴用工判決問題(昨年10月30日)
  • ③レーダー照射事件(昨年12月20日)
  • ④天皇陛下侮辱事件(2月頃)
  • ⑤日本による韓国向けの輸出管理適正化措置(7月1日発表)
  • ⑥慰安婦財団解散問題(7月頃)
  • ⑦日韓請求権協定無視(7月19日)
  • ⑧日韓GSOMIA破棄通告(8月22日)
  • ⑨対日WTO提訴(9月11日)

なお、これらのうち⑤については、韓国側ではなく日本側が取った措置ですが、これもべつに日本が韓国に対して経済制裁などの目的で取ったものではありません。あくまでも韓国の輸出管理体制に大きな問題があったからこそ講じた措置であり、その意味で、やはり原因は韓国側にあります。

日韓関係の落としどころは結局3つ

つまり、韓国による日本に対する侮辱、名誉棄損、不法侵入、窃盗の類いは列挙していけばキリがないのですが、悪化した日韓関係の落としどころとしては、基本的には

  • ①韓国が国際法や約束をきちんと守る方向に舵を切ることで、日韓関係の破綻を避ける
  • ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける
  • ③韓国が国際法を破り続け、日本が原理原則を貫き続けることで、日韓関係が破綻する

のどれかしか落としどころはありません(※個人的には「④日本が韓国に対して国際法や約束を無理やり守らせるために、軍事面や経済面で制裁を加える」という選択肢があっても良いと思いますが、この点については本稿ではまだ議論しないことにしています)。

こうしたなか、日韓友好論者が好むロジックは、だいたい次の2つでしょう。

  • (A)日韓は太古の昔より一衣帯水の関係にあり、親戚のような関係にある。日韓はお互いを必要としており、世界の中で助け合わなければならない宿命にある。
  • (B)日本にとって韓国は地政学的にみて、国防上、絶対に必要な場所であり、日本はどんなにコストを掛けても良いから、絶対に韓国との関係を悪化させてはならない。

このうち(A)のロジックについては、個人的には「気持ち悪い」と感じてしまいますし、こうした個人的感情を抜きにしても、客観的に見て、歴史的にも文明的にも社会体制からしても日韓はまったく異なる国であり、かかるロジックが成り立つ余地はありません。

以上より、本稿ではこの(A)説については取り上げません。

保守の側が、「韓国に譲歩せよ!」

ただ、問題があるとしたら、(B)のロジックです。

じつは、このロジックについては、「戦略家」と名乗る人たちのほか、一般に「保守派」と見られる人たちの間から、むしろ積極的に出て来ています。しかも厄介なことに、たいていの場合は、「もし韓国が中国や北朝鮮と結託すれば、日本の安全保障にとって重大な脅威となる」、という脅しとセットです。

たとえば、一般に「保守派の論客」と見られる人物が、韓国による日韓GSOMIA破棄騒動を巡って、「韓国を敵陣営に回して良いのか」だの、「安倍政権は読みが浅い」だのと舌鋒鋭く安倍政権を批判したことについては、『「日韓GSOMIA破棄は安倍外交の失敗」という珍説』でも確認しました。

「日韓GSOMIA破棄は安倍外交の失敗」という珍説

また、当代一流の国際戦略評論家の方が、「韓国に親日派・親米派政権ができるようにしなければならない」などと述べたという事例を『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』でも紹介しました。

「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?

この2つの事例は、「保守派の有識者(?)のなかには、日韓断交などあり得ないと考えている人がいる」という有力な証拠でしょう。

(※もっとも、この2つの事例のうち、とくに前者に関しては、韓国が打ち出した「日韓GSOMIA破棄」が単なる瀬戸際外交であるということを読み解けなかった時点で、「読みが浅い」としか言いようがないと思うのですが、この点については敢えて突っ込まないことにします。)

この「日本にとって韓国は地政学的にみて、国防上、絶対に必要な場所であり、日本はどんなにコストを掛けても良いから、絶対に韓国との関係を悪化させてはならない」とする命題が正しければ、日韓関係の帰結は先ほどの3類型でいうところの②、すなわち、

日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける

しかあり得ません。

だからこそ、日本がどんなに韓国の振る舞いを不快だと感じたとしても、日本は我慢して韓国と付き合って行かねばならないのですし、国としてのプライドをかなぐり捨て、原理原則を捻じ曲げて韓国に譲歩したとしても、国としての安全保障という点では、背に腹は代えられない、というわけですね。

だからこそ、先ほどのような「何としてでも韓国を日米陣営に留めておかねばならない」、という議論が出てくるわけです。

佐々木俊尚氏の「対韓譲歩論」

「落としどころの見つからない日韓問題」とは?

さて、一昨日はニッポン放送のラジオ番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』にジャーナリストの佐々木俊尚氏が出演し、安倍総理による今月23日からの訪中などについて解説されたようです。

日韓問題~日本は韓国に譲歩するべきである(2019/12/04 12:10付 ニッポン放送より)

(※いちおう、リンク先記事は有料会員登録などをしなくても読めるようですが、期間限定という可能性もありますので、ご注意ください。)

佐々木氏は冒頭で、「落としどころの見つからない日韓問題」と称して、次のように述べます。

日韓問題の落としどころが見つかりません。徴用工問題の解決策として、韓国側からは慰安婦問題のような基金をつくり、日韓折半という話がありますが、日本政府としては、これは飲めません。韓国の動きを見ていると、最高裁が判決を出しているからということなのだけれど、国内で出した判決が条約より上になるのかと言うと、ならないわけですよ。そうすると本来的にはロジックではなく、結局のところ韓国は面子なのかなと思いますよね。とは言え、日本政府も面子で語っている人は多いです。

いきなり冒頭で間違っていますね(笑)。

日本が自称元徴用工問題の「基金方式による解決」について「飲めない」のは確かですが、それは「メンツの問題」ではありません。ここで韓国の国際法違反を放置してしまうと、今後、日本企業はまともに韓国でビジネスができなくなってしまうからです(つまり、「法律の問題」)。

ただ、この点に関する佐々木氏の勘違いについては敢えてスルーし、それ以外の議論を追いかけていきましょう。佐々木氏はこの自称元徴用工の問題と地政学の問題を絡め、次のように主張しています。

面子で言い出すと決着がつかないので、本来ロジックで議論すべきです。韓国はGSOMIA問題では踏みとどまりましたが、一方ではアメリカが懸念している通り、韓国は中国寄りに落ちています。

ここでいう「ロジック」とは、おそらく先ほども紹介した、「韓国は日本にとって、地政学的には死活的に重要な国だから、いかなるコストを払ってでも韓国を海洋勢力に留めておくべき」とする議論と似た考え方でしょう。

半島情勢は不安定、だがしかし…

佐々木氏のロジックは、こうです。

  • 最近のクリミア半島、第一次大戦直前のバルカン半島などの例に見るとおり、半島は常に中途半端な位置に立たされ、火薬庫になりやすい
  • この状態は、中国・ロシアという「陸の国」と、アメリカ・日本という「海の国」が対立する場所にある北朝鮮や韓国といった朝鮮半島も同じだ
  • 地政学的には、日本は韓国にある程度譲歩する必要がある

…。

このロジックの運び方、先ほども紹介した、自傷保守派の論客などの議論の運び方と、まったく同じであることにお気づきでしょうか。

たしかに歴史上、半島は火薬庫になりやすいという性質があります(※もっとも、クリミア半島の場合は天然の良港に乏しいロシアにとって地政学的に重要だ、という側面がありますので、バルカン半島や朝鮮半島の事例とは異なると思いますが…)。

また、朝鮮半島が、常に「異なる勢力がぶつかり合う場所」にあることも事実でしょう。

というよりも、古代から朝鮮半島は、日本が中国とぶつかり合う場所でしたし、近代以前に発生した大規模な対外戦争のほとんどが朝鮮半島と関わっています(たとえば古代の「白村江の戦い」、鎌倉時代の元寇、豊臣秀吉の朝鮮出兵など)。

また、明治期以降も日清・日露戦争のきっかけを作ったのが朝鮮半島の国家(朝鮮王国、ないしは大韓帝国)でしたし、朝鮮半島を併合したら併合したで、今度は中国の政治が不安定になり、日本は満州の権益を守るために再び戦争に巻き込まれていくことになったのです。

その意味で、佐々木氏が主張する「朝鮮半島は不安定になる宿命にある」という点は、ある意味では正しいと言えます。

※余談

余談ですが、細かいことを申し上げれば、「半島だったら自動的に不安定になる」というわけではありません。実際、「半島国家」であってもトルコのように国としてのアイデンティティや国力がしっかりしている国の事例もあるからです。

ただ、朝鮮半島に関して言えば、歴代の朝鮮王国や大韓帝国、あるいは現在の韓国の場合、そもそも国家としての芯もなく、アイデンティティすらまともに確立できておらず、国王や皇帝、大統領らにまともな統治能力もないため、あっちにフラフラ、こっちにフラフラするのは当然のことです。

したがって、韓国がフニャフニャした国だからこそ、中国・ロシアの「大陸勢力」と日本・米国の「海洋勢力」がぶつかり合う場所になってしまうというのは仕方がない話であり、この限りにおいて、佐々木氏の議論は正しいといえます

地政学的には、日本は韓国にある程度譲歩する必要がある

ただ、残念ながら、先ほどの佐々木氏の三段論法に出てきた「結論部分」(たとえば、次の発言)には、まったく同意できません。

半島は火種になりやすい場所なのです。それが繰り返されていて、韓国が陸側に行くのか海側に来るのか。日本としては陸側に行ってしまったら、得することはありません。中国・ロシア・アメリカ・北朝鮮に囲まれていて、日本と韓国だけおとなしくしていたのに、その韓国が向こう側に行ってしまったら、日本は完全に孤立して中国・ロシアに向き合わなければなりません

そもそも論として、日本は海洋勢力ですから、日本が自主防衛力を整備し、さらに日米同盟を強固に維持していれば、極端な話、日本の安全保障にとっての要所要所だけをしっかり防衛すれば済む話です。

「日本の安全保障にとっての要所要所」とは、たとえば北海道の宗谷岬、根室半島・知床半島付近、台湾海峡などのことであり、もし韓国が「敵対勢力」になってしまったとしても、この「要所要所」に対馬海峡が加わるだけの話です。

といっても、防衛装備を整えたり、自衛隊や在日米軍基地を再編したり、有事法制を検討したりする必要がありますので、今日や明日にでも日韓関係が破綻し、「韓国があちら側に行ってしまう」という事態が生じてしまうのは、確かに困りものです。

しかし、あたかも韓国が永遠に日本の味方でなければならないかのような言い草には、とうてい賛同することなどできないのです。

本質は「反米」?

韓国の反日は、ある意味で当然

この佐々木氏の議論を見ていて感じるのは、「永遠に韓国が日本の味方であるべきである」という前提を置いてしまっているのではないか、という懸念です。

誤解して欲しくないのですが、当ウェブサイトとしては、「今すぐ日韓断交するという事態は避けねばならない」と考えていますし、その意味で、韓国政府が11月22日に日韓GSOMIA破棄を土壇場で避けたことは、日本の安全保障にとっては非常に良いことだったといえると思います。

ただし、日本が韓国とお付き合いするうえでは、自称元徴用工判決のような不法行為を、これからも常に韓国が日本に対して仕掛け続けるということを想定しなければなりません。なぜなら、「反日」自体が韓国国内を貫く非常に便利なアイデンティティだからです。

というよりも、韓国という国自体、日本が敗戦してタナボタ式にできてしまった国であり、韓国の独立は韓国人が自力で戦って得たものですらありません。歴史にIFはありませんが、もし日本が第二次世界大戦に敗戦していなければ、いまでも韓国(というか、朝鮮半島)は日本領だったのではないでしょうか。

このように考えていくならば、韓国が反日になるのも当然の話です。正しい歴史を学んでしまえば、自分たちが「アメリカ合衆国に独立させてもらい、北朝鮮などの侵略からも守ってもらった」だけの、非常に情けない国であるという事実に向き合わねばならないからです。

だからこそ、「自力で戦って独立した」という誇りを持つために、無理やりに「悪辣な外国支配」というありもしない歴史をでっち上げるしかなく、しかも、長年の宗主国だった中国を敵に回すのは怖いので、必然的に手近な日本を敵にして溜飲を下げているだけの話です。

もっとも、このことは個人的には哀れだと思いますが、韓国が主張するウソに対してまで、日本がマジメにお付き合いする義理はないでしょう。

「反米国家」としての本質を現し始めた韓国

さて、もっと本質的なことを申し上げましょう。

当ウェブサイトなりの見立てだと、現在、韓国には少なくとも2つの政治勢力が存在しています。それは、

  • 右派:親米、用日、恐中、反北
  • 左派:反米、反日、親中、親北

です。

つまり、右派であっても左派であっても、日本に対するスタンスの基本については「純粋な反日」なのか、「都合よく利用しつつ反日」なのかという違いはあれど、「反日」という点は変わりませんし、また、中国に対するスタンスも「反中」ではないという点も同じです。

なお、「右派」(あるいは「保守派」)も、「反北」といいながら、べつに北朝鮮に対して毅然と反撃しているわけではありません。

一般に「保守政権だった」と見られている李明博(り・めいはく)政権時代に発生した、北朝鮮による韓国艦「天安」の撃沈事件(2010年3月)、延坪島砲撃事件(2010年11月)に際しては、韓国は北朝鮮に対し、ほとんど反撃していません。

むしろ、李明博大統領(当時)は、日本からは総額700億ドルの通貨スワップ協定を引き出し(2011年10月)、返す刀で野田佳彦首相(当時)に対して慰安婦問題を蒸し返し、さらに2012年8月には竹島上陸や天皇陛下(当時)侮辱でスワップを「食い逃げ」したほどの人物です。

また、李明博政権の後を継いだ朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領に至っては、野田佳彦前首相に代わって政権を担うことになった安倍晋三総理大臣による日韓首脳会談の呼びかけを徹底的に無視。

それどころか、2015年には安倍総理の米上下両院議会合同演説を邪魔しようとしたり、日本のユネスコ世界遺産登録を妨害しようとしたりするなど、「保守派政権」でありながらも「反日」を前面に押し出した、奇特な政権でもあったのです。

そして、現在の文在寅政権は、その本質は「反日」というよりも「反米」です。

8月22日に韓国が打ち出した日韓GSOMIA破棄騒動も、結局は日韓関係にかまけて米韓同盟を終わらせようとする目的も含まれていたのではないでしょうか。

「中国の核の傘」、正気か?

その本質がわかるのが、韓国メディア『朝鮮日報』(日本語版)に掲載された、次の記事です。

文正仁特別補佐官「在韓米軍が撤退したら中国が核の傘を提供すればどうか」(2019/12/05 09:25付 朝鮮日報日本語版より)

朝鮮日報によると、文正仁(ぶん・せいじん)大統領特別補佐官は4日の国際会議で、次のように発言したのだとか。

もし北朝鮮の非核化が行われていない状態で在韓米軍が撤退したら、中国が韓国に『核の傘』を提供し、その状態で北朝鮮との交渉をする案はどうだろうか」。

当ウェブサイトでは、文在寅政権が日韓GSOMIA破棄を打ち出した理由について、可能性が高いのは①日本の輸出管理適正化措置を撤回させることと、②日米韓3ヵ国協力を破綻させることのいずれかだと考えているのですが、この文正仁氏の発言は、②の仮説の正しさの証拠です。

「韓国が中国の核の傘に入る」ということは、北朝鮮とともに中国の属国となる、という可能性が非常に高いでしょう。なぜなら、もし韓国が中国の「核の傘」に入るならば、その前提として韓国からは在韓米軍は撤収しているということですし、米韓同盟も事実上、反故にされているということだからです。

そして、もし韓国が米軍の勢力圏から脱していたとしたら、北朝鮮は中国にとって、米軍駐留地域との「緩衝地帯」としての価値を失います。中国がその気になれば、中国はいつでも北朝鮮から核を取り上げ、南北朝鮮を揃って属国化することができるのではないでしょうか。

(※もっとも、北朝鮮が中国になびかず、電撃的に米国(や日本)と和解するという「クロス承認」シナリオが実現した場合は、話がかなりややこしくなりますので、これについてはできれば近日中、別稿にて議論したいと思います。)

緩衝地帯より突っ張り合いを

さて、いつもの当ウェブサイトとしての主張を、改めて提示しておきたいと思います。

そもそも韓国は、日本にとって友邦となってくれる国ではありませんし、もし日本が中国やロシアと軍事的に対立し、抜き差しならない状態になったとしても、日本を助けてくれることはないでしょう。

それどころか、韓国を日本の「味方」につけておけば、韓国お得意の「コウモリ外交」によって、日本の大事な情報を中国やロシアなどに流してしまうことで、却って日本の立場を危うくすることにもつながりかねません。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

もちろん、日本の対馬から目と鼻の先にある朝鮮半島が中国人民解放軍(あるいはロシア軍)の駐屯地になってしまえば、日本の安全保障にとっては新たな脅威が発生することは事実でしょう。

ただ、もうひとつ見逃せないのは、中国やロシアは歴史上、日本と単独で戦って勝ったことがない国である、という事実です。私たち日本人は、中国やロシア(や米国)が本音では日本のことを恐れているのに気付いていません。この点は私たち日本人が日本のことを過小評価している点で生じる錯誤です。

謙遜は良い文化だとされますが行き過ぎた謙遜は自信喪失にもつながり、「日本単独で中国やロシアに対抗できない」という気持ちが芽生え、不安心理から「何としても韓国を味方につけておかねばならない」という発想につながってしまうのです。

しかし、いっそのこと「いずれ韓国は名実ともに敵対国になる」という前提で、表面上は日韓関係の破綻を極力先送りしつつも、いずれ日韓関係が破綻したときに、日本がきちんと対馬海峡を防衛して行ける体制を作り始めることが、現在の日本に求められているのです。

そのためには、まずは日本国内で国防の議論を妨害している勢力を駆除して行かねばならないでしょうし、必要な財政出動を妨害している霞ヶ関の抵抗勢力を退治しなければなりません。

(※もっとも、「日本国内の敵を一掃する時間を稼ぐために、日韓関係を破綻させない」、という主張であれば、当ウェブサイトとしては全面的に賛成したいと思う次第です。)

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    日本は今まで時のダメ政権が無用な譲歩し過ぎたから、日韓関係が崩れてるって言うロジックにならないのはどうしてなんだろう。
    日本の国益もあるけど、韓国を1つの国として扱うなら絶対譲歩してはいけないと思うんだよ。失礼な話じゃないか。

  2. 匿名 より:

    「自傷保守派の論客」になってます。
    自傷で正しいような気もしますが。

    1. 匿名 より:

      さり気なく忍び込ませていらっしゃるのか?と、クスってなりました。

    2. はにわファクトリー より:

      ヒットですね。一般に職位職名の前に自称をつけてみる(やってみてください)と、結構シュールで笑いが取れますが、自傷硬派メディア、自傷ジャーナリスト、ずっといい感じです。

      1. 匿名 より:

        その流れでいくと、自傷国家も行けそうですね。

  3. だんな より:

    国民の70%が、韓国に譲歩してまで、関係改善する必要は無いという、世論調査結果が出ています。
    韓国が敵になっても良いのか?嫌なら譲歩しろというのは、韓国の瀬戸際外交そのものです。
    韓国に譲歩しろという国内勢力は、韓国の瀬戸際外交を後押ししてるに他なりません。
    韓国人と一緒でルールを守らなずに、自分の主張を押し付ける人だと思います。

    1. 匿名 より:

      そもそも既に敵ですから

  4. 愛読者 より:

    記事ネタならこっちのほうが重要ですよ。

    波紋広げる韓国大統領補佐官の「中国による核の傘提供」発言
    https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashikosuke/20191205-00153736/
    「もし北朝鮮の非核化が行われていない状態で在韓米軍が撤退したら、中国が韓国に『核の傘』を提供し、その状態で北朝鮮との交渉をする案はどうだろうか」

    1. 匿名 より:

      本文をよく読めとしか。。。

    2. だんな より:

      愛読者さま
      文2号は、大統領の腹話術の人形ですので、大統領の考えの観測気球だと思います。
      中国は、北朝鮮と軍事同盟を結んでますので、何で中国が韓国を核の傘に入れて、北朝鮮から守ってくれると考えるのは、理解不能ですね。
      朴大統領時代もそうでしたが、韓国は中国が南北のどちらかを選択する際に、韓国を選んでくれると思い込んでいるようです(もうここで頭おかしい)。
      今回の発言も、米中のどちらかを韓国が、好きに選択できると思い込んでいるようです。
      自分を美人と勘違いしてる、ブスそのものだと思います。
      米朝交渉の進展による統一が、難しくなって来たので、中国様に事大して、統一させてもらう方向に戻るのかも知れませんね。

    3. 自転車の修理ばかりしている より:

      「中国の核の傘」ですか。米国が笑って見送ってくれるとでも思っているのでしょうか?いや、笑って見送ってくれたらその方が怖いか…。

      中国が韓国ごときのために身を張って米国の報復から守ってくれると思っているのでしたら、おめでたいと言わざるを得ません。中国から見て朝鮮半島の価値はどれほどありますか?産業はもはや中国本土にキャッチアップされています。軍事的には、敵の橋頭堡を奪い返す意義はあるでしょうが、太平洋への通路になるわけではありません。メンツ的には、かつての属国が復帰しただけと見られるだけで「米国から同盟国を奪った!」というインパクトに欠けます。米中対立をさらに煽るデメリットを上回るメリットがどこにもありません。

      朝鮮半島は、国際的視点からすると「要らない子」であることを、韓国政府はもう少し噛み締めた方が良いのではないでしょうか

      1. 愛読者 より:

        新宿会計士様の本文中では「中国の傘」が比較的軽く扱われていますが,個人的にはアメリカの北朝鮮空爆の大きな障害(韓国への被害)を考慮する必要をなくす程の,恐ろしく重大な発言だと思っています。トランプ氏は「過去の北朝鮮空爆発言は単なる脅しだった」と白状していますが,先日の「軍事力行使の可能性も排除しない」という発言は,脅しではない可能性があります。
        下の方で「心配性のおばさん」も日比野庵氏の記事を引用してアメリカの軍事力行使の可能性について述べておられますね。

  5. 名無しA より:

    朝鮮民族の統治には鞭のみが有効です。
    飴など与えても、増長してこちらを舐めてくるだけ。
    歴史が証明してるでしょう。

    佐々木氏の議論は逆です。
    連中に裏切りをさせないためにこそ、
    譲歩してはいけないのです。
    叩きまくって恐怖心を植え付けてこそ、
    連中は裏切らないのです。

    中国や金正恩はそれをよく理解してます。

  6. 七味 より:

    韓国に譲歩すべきって人は、韓国を日米側に引きとどめておけるって思ってるんだろうと思うのです

    でも、韓国って、朝鮮戦争で米国が中国から切取っただけで、本当は中国側なんだと思います♪

    上手く手にした要衝の地を手放したくないってのはわかるけど、昔みたいに力づくで占領・統治ができない以上、レッドチームに戻るのは自然なことなんだと思うのです♪

    あと、蛇足だけど、韓国を日米側に引きとどめておけるって考えの根底には、「自由とか民主主義って人類至高の価値で、人々は皆それを希求するハズだ」みたいなのがあるように思うのです。それが勘違いの元のように思うのです♪

    1. 元祖通りすがり より:

      七味 様

      仰る通りです。
      ブルーチームに留まると考えること自体が間違っています。
      ベトナム戦争に米国が負けて、喜びに震えてしまうような、ゴリゴリの共産主義者が大統領に選ばれた時点で、既にレッドチームに半身突っ込んでいるのですから。

  7. ハゲ親父🐧 より:

    私は恨逃人を哀れにも思わないし、火薬庫なのであれば都合の良い時期まで待って、爆破すれば良いと考えます。🐧
    何万人が死のうと、なかなか日韓併合前の人口水準には戻らないでしょうし。🐧

    1. だんな より:

      ハゲ親父さま
      生温かく眺めるには、自爆が理想的ですね。

  8. G より:

    火薬庫なら敵が近づいたところで遠くから火を投げるのが一番。

    暴発しないようやさしく扱いながら近くにいるとか最悪な行動。

    私は「表だけ同盟」に徹する今の対応が最高によろしいと思ってます。

    日本からは一切なにもしない。彼らが絡んできても原則的対応だけに終始。

    日本は不買でも観光客減でも困ることはありません。一部困る人がいますがあくまで経済変動の範囲内。そのために国が原則を曲げる必要はありません。どうしようもなければ日本国内企業に補助金出して助けましょう。その補助金で日本が困窮するレベルじゃなければ、国として困る話じゃないのです。

  9. 匿名 より:

    『「もし北朝鮮の非核化が行われていない状態で在韓米軍が撤退したら、中国が韓国に『核の傘』を提供し、その状態で北朝鮮との交渉をする案はどうだろうか」。』

    この文正仁氏の発言がブログ主の仮説の正しさの証拠であるとのことですが。
    確かに文政権が米韓同盟を破棄したがってるとの視点で見た場合、そのように思えるのは理解できます。
    ですが別の視点で見たらどうでしょう。

    たとえば文政権は反米ではあるが在韓米軍に撤退してほしくはないので、お得意の瀬戸際外交で米国に「いいのか、撤退したら中国になびくぞ、困るのは米国のほうだぞ」と分不相応にも米国を脅し、駐留費の交渉を有利に進めるつもりだとか。

    あるいは上記の発言があった国際会議で康京和氏が「どんな状況でも韓半島で戦争が発生することはないだろう」と発言しました。世界中から突っ込まれそうな発言ですが、この発言の疑念を払拭(できてるとは思えませんが)するために深く考えずに文氏が発言しただけとか。

    視点によって様々な見方ができるのではないでしょうか。
    GSOMIAを無謀にも破棄し(米国の外圧のためとはいえ)破棄を撤回?延長した、などの文政権の迷走ぶりを見てると、米韓同盟破棄のため組織的に動いてるようには思えません。反米ではあるが、在韓米軍の撤退を望み米韓同盟を破棄するだけの覚悟があるようには見えないのです。反米であることと米韓同盟の破棄をのぞまないことは両立すると思います、典型的なコウモリ外交として。

    その意味で文正仁(ぶん・せいじん)大統領特別補佐官は4日の国際会議での上記の発言が、文在寅政権が日韓GSOMIA破棄を打ち出した理由が日米韓3ヵ国協力を破綻させることとの仮説の正しさの証拠である、とはいささか言いすぎではないかと思うのです。

    1. 匿名 より:

      自己レス

      ブログ主様 を ブログ主と書いてました。スミマセン。

      大統領特別補佐官は4日の国際会議での → 大統領特別補佐官「の」4日の国際会議での

    2. 匿名 より:

      自己レスふたたび

      補足説明します。
      韓国のふるまいを客観的かつ合理的に見た場合、米韓同盟破棄にむかって邁進してることはそのとおりです。
      ですが当の韓国が米韓同盟破棄に向けてふるまおうとしているかどうかに疑念がある、ということです。

      案外、韓国としては外交の天才としてオイシイとこどりをしているつもりかもしれません。
      米韓同盟という実利を手放さずに。
      ただしこれは韓国の思惑でしかありません。韓国の思惑とは裏腹に、結果的に米韓同盟破棄になる確率ははかなり高いと思います。

      まあ、韓国の思惑などどうでもいいっちゃあどうでもいいですけど。

    3. はぐれ鳥 より:

      文正仁氏の発言というか放言は、御説の通り、米国に対する見え透いた瀬戸際戦術の一つでしょう。で、瀬戸際戦術も多用すれば良いというものではなく、見透かされてしまうと、むしろバカにされます。愛を失った者が、果物ナイフを握って「死ぬ!死ぬ!」と騒ぐようなものだからです。これでは愛する人の心も増々離れていくだけでしょう。(笑)

  10. んん より:

    譲歩は只食いされるだけですね
    歯止めになるということこそ
    大いなる勘違い

  11. クロワッサン より:

    更新お疲れ様です。

    >ただ、もうひとつ見逃せないのは、中国やロシアは歴史上、日本と単独で戦って勝ったことがない国である、という事実です。

    更に言えば、ロシアと中国とは潜在的な敵対国で、ロシアと中国の国境線が確定したのはプーチン大統領になってからの筈です。

    今はロシア領である沿海州は人口密度が低く、人口密度の高い中国からの圧力を感じている場所であり、中国の教科書では沿海州を中国領だと教えているとのお話しもあり、いずれは領土戦争が勃発するやも知れず。

    日米と中北韓の戦争が起きた場合、ロシアは最初は高みの見物をして、形勢が決まりかけたら勝馬に乗る形で日米側であろうと参戦しそうな気がします。

    1. だんな より:

      クロワッサンさま
      半島有事は、別とした上でですが、中国とロシアは、組むと考える方が自然だと思いますし、その方向に進んでいると思います。
      両国共通の敵が、アメリカなのは間違いないと思います。

      1. クロワッサン より:

        だんな さん

        はい、ロシアと中国は米国という敵が居れば協力出来ると思います。
        で、米国が朝鮮半島から手を引いて、ロシアと中国の草刈り場となった時に、協力体制が一崩れるというか揺らぐと思います。

        古来中国に反抗してきたベトナムが、政治体制の異なる日米と協力出来るのは、中国という共通の敵が居るのと一緒ですね。

        ちなみに、ベトナム人達は日本が土壇場で中国側に立つかも知れないとの懸念をどうしても抱いてしまうようで、此処は防中協力を続ける事で相互の信頼関係を強くしていくところだと思います。

  12. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    「一衣帯水」え、韓国と?冗談じゃない。そら、太古の昔は大陸に引っ付いてましたよ、日本列島は。でも湖水が出来て離れ、完全に諸島になりました。まったく別の人種が住んでます。

    「日本にとって韓国は地政学的にみて、国防上、絶対に必要な場所であり、どんなにコストを掛けても韓国との関係を悪化させてはならない」、、Boo!

    あのう、日本列島は北東の極寒地から西南島嶼の亜熱帯まで、2,000km以上に及ぶ弧を描いた列島です。韓国なんざ半島の南半分ポッチ。日本のお腹か背骨ぐらいに位置しますが、日本を守る盾になるかというと、まったくなりません。

    直ぐ釜山か済州島まで攻め込まれます。逆に中、北の兵站基地になる(笑)。だから、国防の観点からも、韓国の重要性はとっても低いですヨ!今頃、寝言を言わないで下さい。

  13. 一国民 より:

    田原総一朗氏の意見がAERAに載りました。
    タイトルは、「文政権を追い詰めたのは日本。韓国への提言で関係修復を」です。

    この御仁のトンチンカン、寝ボケは今に始まったことではありませんが、まさに一読の価値のない内容でした。

    ただ、露出したがりで、与太話をあちこち振りまく弊害は、困ったものです。

    もっともヤフコメなどでは、一昨日来やがれ、的に叩かれているのが救いです。

  14. クロワッサン より:

    朝鮮半島が中国の覇権下に入るのは正直避けたくて、理想はロシアが日本海側、中国が黄海側を領土にする事だと思います。

    日米露が中国に朝鮮半島の日本海側を諦めろと言って中国が諦める展開になれば良いのですが、ロシアにしてみれば沿海州から続く領土問題の種が朝鮮半島にも生まれるので、どんなメリットがあるかですよね。

    …九州との交易はどうなんでしょうね。

  15. 自転車の修理ばかりしている より:

    保守論客の譲歩論者の前提条件で致命的に誤っているのは、「譲歩すれば韓国も折れるだろう」という日本人的考え方です。韓国は、あるいはその他の厚かましい国々の交渉方法は「お互い様」ではなく「相手が一歩退いたら二歩踏み込め」です。譲歩は「大人の余裕」でなく「弱者の怯み」と見られます。朝鮮人は「恨」という永遠の飢えに呪われた民族であり、決して満足することはありません。彼らに心の平安が訪れるのは、死んだ時だけでしょう。

    かつて保護したのも無駄、教育したのも無駄、投資したのも無駄、ならば譲歩するのも無駄、交渉するのも無駄だと、識者と言われる皆さんがなぜわからないのでしょうか。隣国を友好国とし安心したいから見方にバイアスがかかっているのではないですか。

    誰が政権を取ろうと、朝鮮半島が日本を「敵」とすることは変わりません。それを剥き出しにするか覆い隠すかの違いしかないのです。悪意ある敵がすぐそこにいることを、日本国民の常識としていければいいと思います。

  16. がぶりえる より:

    更新ありがとうございます。

    ブログ主様がトルコの例は不適格は無いかと思います。
    トルコはアナトリア半島付根から半島全体を支配する国であり地政学的には大陸型地政と海洋型地政比3対1(大概論的にです)で首都アンカラも半島中央に存在しているため、上記地政上安定している方と思います。
    かたや朝鮮半島は北の北朝鮮と南の韓国に別れ大陸型地政と海洋型地政比は北朝鮮の3:1に対し南の韓国は1:3と反転関係にあり北の地勢が優勢なら大陸型地政に支配されるいわば大陸型地政と海洋型地政の衝突点が韓国の宿命です。

    >日本は韓国に譲歩するべきである
    上記、地政学上の衝突点である韓国に対し、韓国擁護する者達は大陸型地政学からの北朝鮮:韓国:日本の対比で韓国は重要との言を使い国論を操作、いわば地政学上の騙しをし一般日本人はこれに騙されます。
    韓国への譲歩論が出た時には韓国は大陸型地政と海洋型地政の衝突点である事を理解して考えないと60年代から続く譲歩ループを繰り返す事になる事を肝に銘じるべきです。
    11/21辺りに文在寅がTV演説を聞いた時、文在寅は60年代の亡霊と思いました。
    これは米国リベラルにも同様に衝撃的に走った感想では無いかと思います。これが直接要因で米国資本が韓国脱出を加速しているとは思いませんが精神的インパクトとなったとは思います。
    駄文失礼しました。

    1. はにわファクトリー より:

      文政権1960年代亡霊説に同意します。どうも彼らの不規則発言不審行動を見ていると、ミズホ國の学生紛争華やかりしころに街頭や大学を徘徊いたような連中を連想してなりません。二度と負けないと吠えて、ありもしない戦いに負けを認めてしまったあたりで、匙を投げました。本当は南北統一なんて信じてない。偉大なる闘争方針に過ぎないじゃないか。「アンポ」「フンサイ」のシュプレヒコールが耳を離れません。つまり「政治用語を操ってみせる、20世紀からやってきた亡霊」ではないでしょうか。

  17. 匿名 より:

    日韓関係においては、むしろ現在の東アジアにおける
    日本の存在感と影響力を過大評価し過ぎてる傾向が
    あると思います。
    (化石)保守も自称リベラルも。

    少し前の鈴置氏の記事にあったように

    >「日本の左派の口癖は『安倍政権の無神経な強硬策によって
    >日韓関係が悪化した』である。これも現実を完全に見誤っている。
    >韓国はもう『日本ごとき』に動かされはしない。
    >韓国自身の判断で離米し、その一環として反日を実行しているのだ。」

    日本が韓国に譲歩したところで、中国側に行こうとする
    韓国を留める事は出来ない。
    日米が飴を、中国が鞭を出せば、韓国は日米の飴を(^ω^)ペロペロ
    した上で鞭で脅す中国に従うだけでしょう。
    土壇場でGSOMIAの継続を決めたのも、アメリカが「韓国にパーフェクト
    ストームが吹き荒れるだろう」と強気で脅したから。

  18. 樫の木 より:

    もともと日本を裏切る気満々の相手に譲歩するのは、愚の骨頂です。

    無理して海洋勢力側につなぎとめておいても、重要な情報が大陸勢力側に流されるだけです。

    韓国はごねることによって日本の譲歩を引き出し、おいしい思いをして、そのうえで得た情報等はレッドチームに垂れ流す。

    そして肝心なとき(戦時等)には、簡単に大陸勢力について、さらにおいしい(?)思いをする。

    結論として、日本にとって百害あって一利なしという相手かと思います。

    新宿会計士様もよくおっしゃっていますが、「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方」かと思います。
    なぜ、自称有識者は、韓国がこのような無能な(かつ有害な)味方ということに警鐘を鳴らさないのでしょうか。

  19. じゃっく より:

    web評論家を自称されている方にしてはひどい誤読があるのでコメントします。
    まず、「日本政府も面子で語っている」は、「日本政府の面子がどうか」ではなく、「韓国政府の面子を立てるには、という、非論理的な議論がされている」という意味でしょうし、「ロジックで議論」とは、「論理的な議論」という意味で、譲歩論に限定していないと思います。

    ですので、「間違ってます(笑)」と書くのは、評論家としてはいかがなものかと思います。

    また、佐々木氏は「譲歩する必要がある」と言ってますが、「どんなにコストをかけても関係悪化は防げ」とは言っていません。
    また、これまで譲歩を重ねて、日本国民が不満に感じていること、韓国相手には譲歩の仕方がむずかしいことも認めています。
    だから、最後は「微妙なところ」で、逃げています。

    「自分と異なる意見には曲解上等です叩きまくる」のは、知的好奇心の刺激ではありません。

    そういう内容の方がPVが高いのかもしれませんが、最近はそんな感じで首を傾げる内容が多くて残念です。

    1. 匿名 より:

      つまり、「譲歩する必要がある」と述べておきながら、結局のところ「必要がある」のか「必要が無い」のか逃げており、明確な結論が無い感想文的な内容とう理解でしょうか?

    2. 匿名 より:

      じゃっく さま

      誠に失礼ながら誤読されているのは貴方様の方じゃないかと思います。と言いますのも佐々木氏の記事にははっきり日本は韓国に譲歩せよとはっきり書いていて地政学的には「日本としては陸側に行ってしまったら、得することはありません」とはっきり断言していますのでブログ主さんのブログは誤読じゃなく貴方様の方が誤読です。後、「自分と異なる意見には曲解上等です叩きまくる」ってブログ主さんの言葉でしたっけ?「自分と異なる意見を曲解上等で叩きまくってる」のっ貴方様じゃないかと。。。

      >まず、「日本政府も面子で語っている」は、「日本政府の面子がどうか」ではなく、「韓国政府の面子を立てるには、という、非論理的な議論がされている」という意味でしょうし、「

      そうですかね。。。?そんな議論ってありました?安倍首相が官房長官が外相がいつ「韓国政府の面子を立てて」って言ってましたっけ?

    3. WLT より:

      じゃっくさん

      お疲れ様です。
      リンク先の本文を読めば

      佐々木)日本政府も面子で語っている人は多いです。
      飯田)日本側の面子として。
      佐々木)そうです。だから面子で言い出すと決着がつかないので〜

      とあるように、明確に日本側の面子の話をしているようにしか見えないのですが・・・。

      「ロジックで議論」も、本文にはっきりと「地政学的には日本は韓国にある程度譲歩する必要がある」
      とあるように、話のメインは地政学的見解とそれを理由にどんな譲り方が良いかを論点にしており
      (というか他国の例にしてもそれしか言及していないですよね。おまけにどんな譲り方が良いかの具体案を
      2人とも思いつかないままで話し合っているのが、読み手にとってあまり価値を感じない対談だと個人的には思います)
      結局、地政学的理由での譲歩をこの対談ではロジック(理論)としているようにしか読めません。

      という事で、私もブログ主さんと同じ読み方と理解をしたわけですが
      私のこの理解もひどい誤読で曲解になるんですかね?

      なんというか、選ぶ言葉にそこはかとなくブログ主さん個人に対する拒絶ありきというか
      敵意や悪意を感じるのがどうも引っかかりますが・・・(苦笑)
      誤読や曲解と断定するまえに、一度気持ちを落ち着かせた状態で
      対談本文をじっくり読み返した方が良いかもしれません。

    4. ピークを過ぎたソフトエンジニア より:

      じゃっく 様

      >譲歩論に限定していないと思います

      佐々木氏の話では「面子」と「ロジック」を対比させていますが、何を「日本側の面子」としているのか書かれてません。よって、そこは文脈で判断することになるわけですが。

      「面子で言い出すと決着がつかない」と言っているから、現在決着がつかないのは日韓とも面子で言い合っているからだ、という意味ですよね。つまり、現在の日本の対応のことを「日本の面子」と語っている、としか解釈できません。

      「日本政府も面子で語っている」という意味が、「韓国政府の面子を立てるには、という、非論理的な議論がされている」なら、それは佐々木氏の言うところの、決着がつく方向性なのですから。

      結局、一切譲歩しないことを「日本の面子」と言っているのではないですか?

      その上で、それとは異なる「ロジック」というものを登場させて、決着のつけ方について語っているので、Web主様が抽出している通りの「佐々木氏のロジック」となるのではないですか?

      譲歩しない現状を「日本の面子」、「ロジック」として語った内容が「譲歩する必要がある」なので、解釈に大きな間違いがあるとは思いません。

      >どんなにコストをかけても関係悪化は防げ

      元々、日韓友好論者が好むロジックを(A)(B)に分類するのはWeb主様が単に整理した内容で、韓国に譲歩すると無制限にコストが掛かるという主張でもあると思います。
      佐々木氏の話した内容に限定せず、「韓国に譲歩しても掛かるコストは限定的である」という根拠を示さない限り、「韓国に譲歩すると無制限にコストが掛かる」と認めることになります。
      個人的には「無制限にコストが掛かる」という話には納得していますが。

      >評論家としてはいかがなものかと思います

      いつもWeb主様の論考を読んでいて思うのは、かなり慎重に言葉を選んでいるのがわかります。反論できないような不用意でとんがった批判をしないように注意してることは確かだと思います。

      長々と書いては見ましたが、じゃっく様と新宿会計士様の意見を比べて、納得できるのは新宿会計士様の意見の方だということが言いたかっただけです。

    5. じゃっく より:

      まとめて意見させていただきます。
      もとの佐々木氏の意見は、このサイトの韓国とのつきあい方でいうと②と③の間のことを述べているだけで、「ちょっとでも譲歩したら負け」という意見への反論である、と思います。
      「白か黒か」「○か×か」というのはわかりやすいですが、現実的にそこまで完勝する事は遺恨の種になりますから、得策ではありません。
      また、新宿会計士さんは①から④のいずれかだ」と、選択肢を狭めていますが、現実的には⑤として「
      解決しない部分は凍結する」とか、⑥「日本が負担にならないほどわずかな譲歩を重ねて、次々世代に解決を任せる」みたいなのもあります。
      それを、「③でなければ②だ」ではないだろうと思います。

      「面子」は私の誤読でした。すみません。
      「ロジック」は、あの部分は「論理」という意味で間違いないでしょう。
      「ロジックで語る必要がある。では、どういうロジックかというと譲歩」ということですから、「ロジックで語る」の「ロジック」には譲歩論は含んでないでしょう。

      1. クロワッサン より:

        じゃっく さん

        >また、新宿会計士さんは①から④のいずれかだ」と、選択肢を狭めていますが、現実的には⑤として「解決しない部分は凍結する」とか、⑥「日本が負担にならないほどわずかな譲歩を重ねて、次々世代に解決を任せる」みたいなのもあります。

        >「解決しない部分は凍結する」
        朝鮮併合が国際法上合法か違法かは「解決しない部分は凍結する」という選択肢で処理したのですが、凍結した問題を解凍して「日本は朝鮮併合を国際法上違法とする大審院判決に従って自称徴用工に賠償しろ!」と主張している訳です。
        なので、日本は韓国の解凍を認めず、韓国に「その問題はそのまま凍結しろ」と主張している訳です。

        >「日本が負担にならないほどわずかな譲歩を重ねて、次々世代に解決を任せる」
        それは日本が一方的に譲歩する事を程度問題にして誤魔化しているだけではないのですか?

        >「ロジックで語る必要がある。では、どういうロジックかというと譲歩」ということですから、「ロジックで語る」の「ロジック」には譲歩論は含んでないでしょう。

        そのロジックは「譲歩論止む無し」という結論必至なロジックであるのだから、ロジック自体に譲歩論を含んでいるかいないかを論じるのは無意味では?

      2. ピークを過ぎたソフトエンジニア より:

        じゃっく 様
        譲歩しないのは一つの極論だ、という意見だとは思います。
        ただ、本来なら日本は積極的な制裁をしてもいいところを、原理原則を踏み外さずに約束を守れとしか言ってないわけで、これはかなりの譲歩ではないでしょうか?
        仮に積極的な経済制裁を発動していたら、現在のように輸出管理の政策対話をすることなど無かったわけで、譲歩の結果としてかなりの前進をしているわけです。
        という具合に、具体的な中身を伴わない譲歩という言葉は、文脈でいくらでも変わってきます。
        中身が出てきてから考えた方が建設的です。

    6. クロワッサン より:

      じゃっく さん

      >まず、「日本政府も面子で語っている」は、「日本政府の面子がどうか」ではなく、「韓国政府の面子を立てるには、という、非論理的な議論がされている」という意味でしょうし、

      コメント自体は「そうすると本来的にはロジックではなく、結局のところ韓国は面子なのかなと思いますよね。とは言え、日本政府も面子で語っている人は多いです。」です。

      日本政府”も”なのだから、「韓国は韓国の面子で語り、日本も日本のメンツで語っている」と解釈するところだと考えます。

      >「ロジックで議論」とは、「論理的な議論」という意味で、譲歩論に限定していないと思います。

      「ロジックで議論」とは「全体の大きな地政学で議論」という意味でしょう。

      そして、佐々木氏は「地政学的には、韓国にある程度譲歩する必要があるのではないかと思います」と明言しています。

      >また、佐々木氏は「譲歩する必要がある」と言ってますが、「どんなにコストをかけても関係悪化は防げ」とは言っていません。
      >また、これまで譲歩を重ねて、日本国民が不満に感じていること、韓国相手には譲歩の仕方がむずかしいことも認めています。
      >だから、最後は「微妙なところ」で、逃げています。

      コスト云々ではなく、日本は既に譲歩出来ない位置に立っているのだと佐々木氏が理解出来ていないだけだと考えます。
      旭日旗もそうですが、そもそも韓国の対日批判は不当な言い掛かりであり、不当な言い掛かりを受けて1%でも譲歩したら不当な言い掛かりをした側の得になる訳です。
      なので、不当な言い掛かりを付けられた側は1%であろうと譲ってはいけないんです。

  20. りょうちん より:

    地政学そのものが20世紀の疑似科学だという視点はどうでしょう。
    占星術が天文学に、錬金術が化学に取って代わられたように、新たなパラダイムの学問が必要なのでしょう。

  21. 匿名 より:

    佐々木氏の「与えなければいけない」という思考のベースがどこから出てきたのか?
    言いたいことは判りますが、脳みそがお花畑としか言いようがありません。
    共産主義者が政権を握っている韓国に譲歩したら、調子に乗ってそのままレッドチーム一直線です。
    最初からそれを狙ってる政権なのですから。
    とても現実的ではありません。

    レッドチーム入りの危険性があるのであれば、制裁を含む各種圧力を掛けて叩き潰さなければならない。
    ではないでしょうか?

    圧力を掛けて現政権が潰れてブルーチームに残れば成功〇
    結果としてレッドチームに行ったとしても、力を削げれば成功〇

    ほら、これならどちらに転んでもジョーカーは引きません。
    米・中の韓国への対応を見ていれば判るでしょうに。

  22. 韓国在住日本人 より:

     朝鮮日報の本日(12/6)一位の記事です。簡単に翻訳します。

     http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2019/12/05/2019120503733.html
     
     タイトル
     「文在寅大統領府はうそを言わない」・・・笑うこともできない

      蔚山市長の「選挙工作」と関連した大統領府の釈明が、ウソだったり当事者によって覆されたりすることが繰り返されている。

     1. 大統領府は4日、捜査情報について「民情秘書官室行政官が知る公務員からソーシャルメディアで情報を受けたこと」とした。一方的な情報提供だったということだ。 ところが、情報提供者とされた蔚山市の宋炳琪副市長は「行政官が尋ねたので、携帯メールで送った」と述べた。

     2. 青瓦台は宋副市長と行政官の関係について、「キャンピング場で偶然会って知り合った間柄だ」と述べた。宋副市長はこれについても「ソウルの友人の紹介で知り合った」と述べた。

     3. 青瓦台は「白元宇別動隊」と呼ばれた特別監査班員が蔚山入りし、捜査状況を見守ったという疑惑が持ち上がり、「鯨肉事件のために行った」と発言していた。ところが、彼らが一緒に訪問したという蔚山海洋警察は、「鯨肉事件は知らないし、蔚山地検の幹部たちにも会ったことがない」と話した。大統領府の言葉通りなら特別監査班員が何の理由もなく自殺したということになる

     4. 大統領府は当初、情報提供者の身元について「政党所属ではない」としていた。宋副市長が民主党選挙陣営の中心関係者だった事実を知りながら否定した。メディアの報道で宋副市長が明らかになると「捜査機関でないため、公開権限はない」と言い訳した。情報提供者の公開が捜査権限と何の関係があるのか。

     5. 青瓦台が警察に送った捜査情報文書のタイトルは、「地方自治体長の金起ヒョン不正疑惑」という。それでも白元宇元民政秘書官は「重要でも政治的問題でもないため覚えていない」と語った。青瓦台秘書室長は「警察が一方的に報告した」というふうに述べたが、警察は「青瓦台の要求によるものだ」と述べた。

     5日には、大統領府の疎通首席が乗り出して「文在寅大統領の大統領府はウソを事実のように発表しない」とした。
     環境部のブラックリストと民間人査察暴露が出ると、「ブラックリストではなく、チェックリスト」、「文在寅政府には査察遺伝子(DNA)がない」としていたことが思い出される。大統領府が大豆で麹を作ると言っても信じられなくなった(韓国の諺で、意味は「本当のことを言っても信じない」です)。

     以上ですが、秀逸なコメントがあったので翻訳します。

     国が平和だから新聞も言葉尻を取って喧嘩の種を作るんだな。この世に嘘を一度もつかない人いたというう歴史があるのか。仏様も時と場合によって説法が違っている。それが応病与薬の説法だが、病気が違うので処方も違うという意味だ。また対機説法ともいう。戒律も開遮法あり。守るときもあれば守らないときもある。同じように守るのではない。孔子も弟子たちの性格に合わせて彼らの質問に回答を異にした。もし文在寅政府が嘘をついたら、また、場合よって異なる発言をした場合、すべて上記のような場合だったからだと見ている。

     これぞ韓国人というコメントでした。

     駄文にて失礼します。

    1. 阿野煮鱒 より:

      > 応病与薬
      > 対機説法

      相変わらず、韓国人は無駄に漢語の四字熟語が豊富ですね。

      > これぞ韓国人というコメントでした。

      まさしく。
      仏教までも韓国式にねじ曲げて解釈。
      これぞ「牽強付会」のお手本ですね。

    2. だんな より:

      韓国在住日本人さま
      話は、よく分かりませんでしたが、登場人物が全員嘘つきだったのは、分かりました。

    3. クロワッサン より:

      >国が平和だから新聞も言葉尻を取って喧嘩の種を作るんだな。この世に嘘を一度もつかない人いたというう歴史があるのか。仏様も時と場合によって説法が違っている。それが応病与薬の説法だが、病気が違うので処方も違うという意味だ。また対機説法ともいう。戒律も開遮法あり。守るときもあれば守らないときもある。同じように守るのではない。孔子も弟子たちの性格に合わせて彼らの質問に回答を異にした。もし文在寅政府が嘘をついたら、また、場合よって異なる発言をした場合、すべて上記のような場合だったからだと見ている。

      うわぁ。。。いちいち突っ込むのも面倒な位、詭弁のオンパレードですね。

      文在寅の嘘を正当化する為に、中身の無いスッカスカな主張をしてる。。。どんな主張をしようと、文在寅政権がバレた嘘を誤魔化したり正当化したりする為に嘘に嘘を重ねてるだけじゃん、という。

    4. 老害 より:

      韓国在住日本人 さま

      >これぞ韓国人というコメントでした。

      口を開けば嘘ばかりの半島人に仏罰を。

  23. WLT より:

    まぁ、この取り上げられた対談は読めば分かる通り
    譲歩の必要性を言い出した人たちがどう譲るのかを具体的に言及できない上に
    今までがどうだったかも把握しているという点で
    譲歩はあくまで相手が正常な判断ができるという前提の論であり
    韓国相手の場合、結局はそれで解決する保証が全く無い理想論だと
    自白してるような対談だったと感じましたね。

  24. 心配性のおばさん より:

    >そして、現在の文在寅政権は、その本質は「反日」というよりも「反米」です。

    韓国における政権は、保守・革新の別なく国家運営の実務能力がありません。言い切っちゃいましたけど、保守の場合、その実務を日米に頼っている違いがあるのでしょうか。革新を名乗る文在寅には、日米に頼るつもりがありません。なので、現在の韓国はメチャクチャですよね。その韓国は米韓同盟の象徴でもあるGSOMIA破棄を最後まで譲りませんでした。それが何故、土壇場で”破棄の凍結”などという手に出たのか。
    『余程、アメリカの圧力が強かったのだろう。』ぐらいしか見えません。でも、公約にGSOMIA破棄を掲げ、政権発足時に中国に対して”三不の誓い”をしていた文在寅大統領はGSOMIA破棄で、日米から中露に乗り換えるつもりだったはずです。その韓国をギリギリで日米に引き戻したどんな圧力があったのかしら?

    度々、こちらにご紹介している日比野庵さんですけど、おもしろい意見がありました。

    切羽詰まる北朝鮮とアメリカの空爆オプション
    https://kotobukibune.at.webry.info/201912/article_6.html

    >これは全くの筆者の妄想ですけれども、もしかしたら、アメリカはGSOMIA破棄し、在韓米軍が撤退するようなことになれば、北朝鮮を空爆するといって脅したのではないかとさえ思ってしまいます。

    なるほど(笑)、文在寅氏が自身の次に大切な北朝鮮を人質にとったのであれば、急ブレーキにも納得です(笑)。韓国の北朝鮮への片思いは傍目には切ない程です(笑)。

    でもね、本日のプライムニュースにも投稿したのですが、韓国がレッドチームに入れたとして、中国も北朝鮮も、韓国を同列には扱わないことは保証します(笑)。

    「韓国の友好人士100人と昼食会」…中国が王毅外相訪韓直前に通知で物議
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191204-00080009-chosun-kr

    おや、思い出したのですけど、政権発足してすぐに文在寅さん、訪中して”独りメシ”を余儀なくされ、同行した記者団は中国の警備員に殴る蹴るの暴行を受けましたよね。まあ、どうしてもレッドチームに入りたいというのであれば、なおさら、日本は韓国をホワイト国には戻せない訳です。

    文在寅さんに限らず、あの国の人たちは、やっていることと言っていることの辻褄合わせができていないですね。哀れな。

  25. 新茶狼 より:

    そもそも、この佐々木氏の論考が良くわからないし中身が薄いですね。

    落としどころがないし、地政学的に日本は譲歩すべきであると主張するのは勝手ですが、結局どう譲歩すればいいのか何ら説明がないですね。

    あと、Web主さんの「いきなり冒頭で間違っています」というのもちょっと違うのでは?

    1.徴用工問題で韓国側による基金方式の日韓折半案は日本政府としては飲めない
    2.韓国はロジックではなく面子で日本と対峙している
    3.しかし、日本政府も面子で語っている人は多い

    上記3について、佐々木氏は日本政府が「メンツの問題」で飲めないと言っている訳ではないでしょう。

    1と3はリンクしているとは思えません。

    3は、メンツの韓国(2)に対して、意外と日本政府もメンツで語っていたりする人(こと)が多いのだと言っていて、だからロジックで議論すべきなのだと次の説明に結び付けているのであり、1のことを指しているとするのは、文脈からおかしいと思いますね。

  26. はぐれ鳥 より:

    この対談内容を読む限りでは、新たな事実や大した分析・推論がある訳でもなく、結論もハッキリしていません。従って、まともに取り上げるほどの価値も感じられない、他愛のない茶飲み話のようなものと言えるでしょう。とはいえ、この論をだまって見過ごし是認していると思われるのもしゃくです。

    この、佐々木氏対談の「日本は韓国に譲歩すべき」論の基礎は、陳腐な「韓国=対共防波堤、対大陸橋頭保」理論であり、韓国が日本に譲歩を迫る時に常用する脅し文句です。確か全斗煥も似たような理論を振りかざし日本に対し100億$もの援助を要求したと記憶します。佐々木氏の意見は、このような韓国の主張を受け売りしているだけではないでしょうか?

    で、これまでも、そして現在も、韓国はこの理論を利用し日・米、特に日本を脅します。そして実際にも中国側に行くそぶりを見せます。ただ、現代韓国人の内心を推察するに、本当に中国側に行きたいと考えているのでしょうか?私には、そのようには思えません。中国側に行けば、政治的には、香港などの例でも分かるように、はるかに不自由になることが目に見えていますし、経済的にもより強く締め付けられ厳しくなるでしょう。いかな反日・反米で頭がいっぱいの韓国人であれそれくらいの分別はつくはずです。そのことは、記事の端々に横暴な中国に対する憤懣が見え隠れする韓国新聞を一読するだけでも分かります。

    では、韓国はそれを知りつつ、何故、中国側に行くそぶりを見せるのでしょうか?そう、これも日米に対する瀬戸際戦術ではないでしょうか?日米に対し、自分をできる限り高く売りつけ、譲歩を得るのが目的です。この作戦で、過去には日本から随分と美味しい果実をせしめていますのでその味が忘れられないのでしょう。

    ただ現在では、その戦術が度を越してしまい、三不の盟約をさせられるなど、韓国が日米側に戻るのを中国が許してくれそうもない状況にまで追い込まれています。日・米にもその戦術が見透かされ、譲歩してもらえなくなっています。今の韓国は、或いは、もう中国側に取り込まれても仕方ないと諦め始めたのかもしれませんね。最悪でも元の王朝時代に戻るだけだと。

    結論は、スレ主様と同じです。隊列を乱し、足手まといになるだけの韓国は切り捨てる、と日本も腹をくくるべきです。そして韓国が中国側に行った後の事を冷静に考えるべきだと思います。確かに東北アジアでは、中・ロ・韓国・北朝鮮、皆敵になりますが、「敵がいるから強くなれる!」という言葉もあります。これを機に、日本も自身を強くしていけばいいでしょう。

  27. 酒が弱い九州男児 より:

    「地政学的に見て、日本にとって韓国は大事だから」ですが、少し視点を変えてみて、戦争そのものを考察してみた場合、韓国が本当に防衛の緩衝になりうるかどうか再検証が必要だと思います。

    と言うのも、近代の戦争は大陸間弾道ミサイルや中距離ミサイル、潜水艦からのミサイル、そして爆撃機や戦闘機などの空軍、ドローンなどの無人機などが主流になりつつあり、仮想敵国からの攻撃に対して、距離的優位はほとんど意味をなさなくなってきているのではないかと思うのです。私は軍事の専門家ではないので、是非、近代戦争の専門家の意見を聞いてみたいものです。

    むしろ「韓国は大事な国だから」の理由は「地政学的」ではなく、「日本を一番攻撃しそうな仮想敵国になりうる国」だからであることが大きいように思います(笑)

    1. クロワッサン より:

      日米にとっての韓国の存在意義はレーダー基地を置けるかどうかな気がします。

      なので、米軍が朝鮮半島の適当な大きさの島にレーダー基地を配置・維持さえ出来れば、朝鮮半島自体が赤化しようと構わないって思ってます。

  28. クロワッサン より:

    >韓国と決裂しても日本が得することはない
    >佐々木)ここで決裂しても、結果的に日本が得をすることはありません。
    >飯田)10月に韓国のソウルに行ったとき、もともと軍のエリートで、いまは教授をやっている人に話を聞いたのですが、「たしかに自分たちはクッションとして存在していた。最前線で対峙して来た」と。「もし我々が中国側に行ってしまったら、どうなるかわかりますか? 想像できますか?」と言っていました。こちらとしては「だからいろいろ譲って来たのに」と言いながら、議論になりましたが。
    >佐々木)微妙なところですよね。

    「韓国と決裂しても日本が得することはない」と考える心理は「サンクコスト効果」とか「コンコルド効果」ではないでしょうか?

    此処は「韓国と決裂すれば日本がこれ以上損することはない」と考えるところでしょう。

    「だからいろいろ譲って来たのに」・・・つまり韓国に繰り返し譲る事で繰り返し被って来た日本の損失を無駄にしたくないが為に、わずかな損失であれば我慢をする、という思考ですね。

  29. 迷王星 より:

    「朝鮮半島の少なくとも南半分を自由主義陣営に引き留めることは日本の安全保障の上で極めて重要であるから、日本は韓国に対して譲歩すべきだ」という我が国の自称戦略家の根本的な間違いは、対馬海峡つまり海という天然の防壁の価値や堅牢さを低く見積もり過ぎていることです。

    対馬海峡よりも遥かに狭いドーバー海峡で大陸と隔てられているだけのブリテン島でさえ、ナチスドイツはブリテン島への侵攻は行えませんでした。

    ましてや、それよりずっと幅広い対馬海峡で朝鮮半島と隔てられている九州への侵攻は軍事的に極めて困難でよほどの軍事力の差がない限り不可能です。

    勿論、韓国がチャイナ側に行けば、日本としては常に油断はできない状況にはなりますが、それは南西諸島とくに尖閣諸島や八重山諸島の防衛の現状に関しても同様であって、日米安保によるアメリカという日本防衛のアンダーライターとアメリカにその役目を続けるモチベーションを失わせないように常に必死に同方面を護っている航空自衛隊南西方面航空団などの自助努力によって辛うじて防御し切れているに過ぎません。日本が油断して自助努力を怠りアメリカが愛想をつかしてアンダーライターの役割からリタイアする事態を招けば、南西諸島はチャイナによってすぐに切り取られることでしょう。

    ですから、釜山までチャイナあるいはロシアの勢力圏に入ろうとも日本が必死に自助努力を続ければ良いのです。逆に言えば、日本が置かれた地政学的な位置は朝鮮半島がどのような状況になろうと、一時の油断も日本には許されません。

    追伸:
    朝鮮半島がチャイナとロシアいずれの勢力圏に入るのが日本にとってよりベターか(正確に言えば、よりワースworseではないか)と言えば、私は朝鮮半島はロシアに占領してもらいたいと考えています。ブログ主様がしばしば「日本はロシアと密約を交わしてロシアによる朝鮮半島支配を日本は認める代わりに北方領土の返還を求めるべきだ」という御意見の少なくとも前半には異論ありません。

    その理由は、朝鮮半島の全てがチャイナの勢力圏に吸収されてしまうと、元々が貧弱なロシア極東軍では朝鮮半島東側まで人民解放軍が進出するとロシア極東軍では対抗できず、東シナ海だけでなく日本海全てが人民解放軍の軍事的支配下に入る危険性が極めて高いからです。

    逆に朝鮮半島までロシア軍が進出すると、黄海を挟んで人民解放軍とロシア軍とが対峙することになり、人民解放軍に対する牽制効果が生まれ、その結果、人民解放軍の力が黄海と東シナ海とに分散され、人民解放軍による南西諸島への圧力も減る可能性が高いからです。つまり毒を以って毒を制す、ということです。

  30. 匿名 より:

    >右派:親米

    え、そうなの?
    朴政権ですらアメリカの静止振り切って中国の軍事パレード行くのに。

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