今年も「流行語大賞」の季節がやって来たようです。ただ、大賞の候補にノミネートされている作品のなかには、「なぜこれが入っているのか」、「なぜこれが入っていないのか」、など、どうも首をかしげざるを得ないものが多数あります。ただ、「表現の自由」の裏側には、必ず「批評の自由」があります。したがって、この手の興行に対しても正面から抗議するのではなく、冷静に受け止め、ツッコミどころに対してはパロディ化し、「ゲス不倫がバレたの私だ日本死ね」などと皮肉るのが正しい反応ではないかと思う次第です。
「保育園落ちた日本死ね」騒動
ひと昔前だと、「流行語大賞」と聞くと、「あぁ、もうそんな季節か」と思う人も多かったと思います。
ただ、この「流行語大賞」、2016年に「保育園落ちた日本死ね」が受賞したことをきっかけに、インターネット上では「選定基準が恣意的ではないか」、といった疑念を呈する人が増えてきたように思えます。
ちなみに、「保育園落ちた日本死ね」自体は「匿名での書き込み」だったそうですが、山尾志桜里衆議院議員が予算委員会でこれを取り上げたためでしょうか、なぜか受賞者は山尾志桜里議員だったそうです(ユーキャンHP『第33回 2016年 授賞語』より)。
しかも、山尾志桜里議員といえば、その時点で地球6周分ともいわれるガソリンプリカを購入したとされる「政治資金収支報告書」の不正記載疑惑というスキャンダルを抱えていました(※山尾志桜里議員はいまだにこれについて釈明していません)。
その山尾志桜里議員は、その後の2017年9月の衆院解散直前に9歳年下の倉持麟太郎弁護士との不倫が週刊誌に報じられ、民進党を離党したものの、無所属のまま小選挙区で勝ち残り、立憲民主党に入党しています。
ちなみに2016年の「流行語大賞」の受賞作のひとつが「ゲス不倫」(受賞者は週刊文春編集部)ですが、山尾志桜里議員自身がこの「ゲス不倫」で受賞したわけではありませんので、ご注意ください。
「○○をぶっ壊す」がないのはなぜ?
さて、そんな「ユーキャン流行語大賞」ですが、今年の作品がノミネートされたそうです。
『第36回 2019年 ノミネート語』のページに行くと、30件ほどリストアップされていて、五十音順に並んでいます。さっそくのNo.01が「あな番(あなたの番です)」だそうですが、申し訳ありません、そんな言葉が流行っていたとは、いま初めて知りました(笑)
また、いろいろと疑念の付く用語もたくさんあります。
たとえば、No.28に「れいわ新選組/れいわ旋風」がノミネートされているのですが、そのわりに大流行語になった(はずの)「NHKをぶっ壊す」はノミネートされていないのですね。2016年に「日本死ね」を流行語に選定したことに照らせば、「○○をぶっ壊す」くらい大したことないような気がしますが…。
また、No.05の「#KuToo」やNo.11の「上級国民」がノミネートされているわりに、「京アニ実名報道」(『【速報】京アニ事件「実名報道」蛮行を批判する』参照)あたりが無視されているというのも、じつに印象的です。
勝手に流行語大賞!
こうしたなか、個人的には昨日、ツイッターで「勝手に流行語大賞」というものを投稿してみたのですが、なかなか反応が上々です。
現在までに提案したもの、寄せられた反応などのなかで、気になったものを思いつくままに列挙すると、次のようなものがあります(五十音順に並べておきます)。
- アートという名のヘイト
- NHKをぶっ壊す
- 岡本社長
- 科学を振りかざすな
- 京アニ
- 国民の敵
- 実名報道
- GSOMIA
- セルフ経済制裁
- 8秒間の握手
- 文在寅
- 闇営業
- 野合
- 令和おじさん
ついでに「輸出管理適正化」「日韓関係」などをノミネートしても良いかもしれませんね。
表現の自由は批評の自由とセット!
さて、ユーキャン流行語大賞は、例年、国民世論からの乖離が目立ち始めている気がします。しかし、それと同時にこの流行語大賞自体、べつに公的なおカネの支援を得ているわけではなさそうですので、正直、好きにやれば良いと思います。なにせ日本は「表現が自由な国」ですから。
ただし、「表現の自由」を履き違えないでいただきたいのですが、これは「何をしゃべっても良い」という意味ではありません。自分が「表現の自由」を謳歌するならば、他人にも「批評する自由」を保障する、ということとセットだからです。
極左界隈の人たちは、自分たちが「表現の自由」を口にするわりに、自分たちを批判する勢力には訴訟や法的手段、ときには暴力などで封殺しようとしますが、これは明らかに「表現の自由」を逸脱する行為であり、容認できません。
逆にいえば、ユーキャン流行語大賞のようなイベントで、「日本死ね」のようにあまりにも私たちの一般常識からかけ離れた作品が受賞しているのを見て、いっそのこと、私たちはそれをパロディ化し、「ゲス不倫がバレたの私だ日本死ね」、「慰安婦捏造バレたの私だ日本死ね」などと皮肉って楽しめば良いのです。
「流行語大賞」で選定される「流行語」とやらが私たち一般国民の常識からあまりにもかけ離れ続けていれば、やがてこのようなイベントも私たち一般国民から受け入れられなくなり、自然と商業的な興行も成り立たなくなっていくでしょう。
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たしか、デーブスペクターが、「流行語大賞」が流行っていないという、本質をついてたここと言ってた気がします。
一応あれ「新語・流行語大賞」なので
最近出てきて聴き慣れないワードが入ってること自体はおかしくないんですよね。
まぁそれが面白いのかはさておき…
さて個人的には「イートイン脱税」、これをもってZ省に賞を贈りたいですね。
国民に混乱をもたらし、ありもしないイートイン脱税などという概念を生みだし、いかに杜撰な制度設計のまま増税に踏み切ったかという勇気を表彰したいです。
勇者とは:勇気のある者(強い必要はない・賢い必要はない)
Z省よりも適合する集団が近隣にありますね
我が家では勇者は超ネガティブな意味になります
勝手に流行語大賞、面白いですね。
私としては「外交の天才」ですかね。
新茶狼さま
文大統領の「外交の天才」は、就任した2017年から使われてます。
朴大統領でも見たことあります。
「募集工」
も一部でよく目にします
語呂が良いので好きです
相変わらず主催者側の都合の悪い流行語は入れないという全く意味のない賞ですね。個人的には「丁寧な無視」がいいと思いますが、これは去年の言葉でしたかね?今年も随分使われた気がしますが。
毎日の更新ありがとうございます。
個人的には ”チュサッパ(主体思想派)”と”玉ねぎ男”ですね。
追伸です。
何のかわかりませんが、新人賞はダントツ”篠原常一郎”さんです。
色物感が強い、上念司さんの登場の時とは違う”ヤメ共”ならでは迫力と異質感はありますが、熱烈ファンになりました。 飲みながらYOUTUBEの”俺話し”最高です。
報道しない自由に関してもそうですが、こういうのは何が選ばれたかよりも、何がスルーされたかの方がよっぽど雄弁に色々と語ってくれますね。
皆様 リスカブス をお忘れでは? 汎用性の高さでは断トツ
私もリスカブスは、韓国を最も端的に形容していると思います。
流行語大賞は、マスゴミが恣意的に決めるだけ。
ネットで投票する、流行語大賞を作れば良い。
今年は、絶対に一致しないと思う。
「り地域」
わたしも
り地域 に一票ですね。
ホワイト国だと、差別と区別を混同させる意図ありありなので、しっかり区別させて頂きましたの意味を込めて。
あと、
りっちーくん、
フッ化水素、
レーダー照射対応(事件としては昨年末ですが、グダグダな対応は今年モノなので)
丁寧な無視
こいつ(文2号 かの国の議長)
あたりも、どうでしょうか?
私の中では「ホワイト国」
「フッ化水素」
「レーダー照射」
ラグビー関連で「ノックオン」
「ティア1」
「ハカ」
・・・ですかね(笑)
勝手に流行語大賞!
ノミネートの中から1つ上げるとするならば、私ならば、
「科学を振りかざすな」ですね。
いやー、この言葉は俊逸ですw
自己レスです。
勝手に流行語大賞、考えてたら面白くなりました。
私が上げる流行語は「大きなイチモツ」ですねw
はい、、、批判は甘んじて受けます。
わ、私に下さい!