X

オールドメディアの硬直性 ウェブに無限の可能性

一昨日の『インターネットで健全な民主主義が実現する!』で、読者コメント欄では「ページビュー(PV)」について活発に議論が行われていたようです。こうしたなか、先日はきちんと議論しなかった「PVの概念」そのものについて若干の補足をするとともに、当ウェブサイトの考え方、新聞やテレビといったオールドメディアとの対比、そしてウェブ評論の何が面白いのかについて、あらためてまとめておきたいと思います。

PVについて

400万PVについての御礼と意味

先日の『インターネットで健全な民主主義が実現する!』で、「当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』の8月のページビュー(PV)が400万件を超えた」という話題を紹介しました。

ただ、そのときにも申し上げたとおり、さすがにこのPVは異常です。

実際、多数のアクセスが得られた記事を振り返ると、韓国政府による日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)破棄に関する話題や、日本政府が韓国を「(旧)ホワイト国」リストから削除した話題のアクセス数が非常に多く、このことから当ウェブサイトへのアクセス増は一時的なものに過ぎません。

当然、9月に入れば反動で大きく落ち込むと思っていたのですが、ふたを開けてみたら、思ったほどの落ち込みは見られません。8月に当ウェブサイトをたまたま発見して訪れて下さった方々が、リピーターとして9月にも訪問して下さっているのだとしたら、これは本当にうれしい話です。

ただし、何度も報告しているとおり、当ウェブサイトは「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に運営しており、「PV稼ぎ」を主目的に運営しているつもりはありません。当ウェブサイトを読んで下さった方々に「知的に考えることの面白さ」を感じていただければ嬉しいです。

PVのからくり

ところで、昨日までに当ウェブサイトのコメント欄でPVについてちょっとした議論があったようですので、改めてPVの概念を説明しておきます。

一般に「PV」とは、「ユーザーがウェブサイトのURLを読みこんだ回数」と定義されます。

コンピュータに強い方のなかでは、当ウェブサイトのソースを表示したことがある方もいらっしゃると思いますが、当ウェブサイトが使用しているPV等の計測ツールは「グーグルアナリティクス」で、メインで使用している広告システムは「グーグルアドセンス」です(これは別に隠し立てをする話でもありません)。

アドセンスなどで具体的にいくらの収益が発生しているのかについては開示してはならないとされているそうです。そして、厳密なデイリーPVを開示してしまうと、アドセンスの収益額について予測できてしまうらしいという理屈もあるため、当ウェブサイトとしては厳密なデイリーPVを開示していません。

(ただし、詳しい方であれば何となく想像がつくと思いますが…。)

一方で、ウェブサイトによってはPVが自動的に水増しされるケースもあります。

当ウェブサイトの場合がその典型例で、トップページ(https://shinjukuacc.com)に日々の記事を表示し、そこから個別のページ(たとえば本稿だと https://shinjukuacc.com/20190903-01/ )にリンクしているのですが、読者の方が

トップページ」→「個別記事

と読みこんだ場合には「2PV」とカウントされます。

世の中のブログサイト、評論サイトなどを見ていると、トップページに最初からその日の最新記事が表示されている場合もありますが、当ウェブサイトはそうしたサイトと比べて自動的にPV数が2倍以上になる、という理屈ですね。

さらに、当ウェブサイトの場合は記事内で過去記事のリンクを張ることが多く、たとえば当記事から一昨日の記事に飛んだ場合には、さらに1PVが加算されるため、PV数が膨らみやすいというウェブサイト特性を有しているのです。

なぜPVを限定開示するのか

以上の「からくり」については、これまでも何度か当ウェブサイトで明らかにしてきたつもりですが、こうやって眺めてみると、「400万PVってすごい!」といっても、実際には大したことがないということがお分かりになるでしょう。

なお、この「PV」という概念は、計測するサイトによって異なるようです。

以前から報告しているとおり、当ウェブサイトは『にほんブログ村』というブログサイトのランキングサイトに登録し、いちおう、参考値としているのですが、この『にほんブログ村』だと、当ウェブサイトの1日当たりPVが50~100万件(!)という、なにやらよくわからないことになってしまっています。

これだと1週間に数百万件、いや、下手したら1000万件のPVがあるという計算であり、さすがにこの数値は水増しのしすぎであり、信頼に値するとは思えません。

また、この「PV」には、検索エンジンやスパムサイトなどのロボット型の検索エンジン(いわゆる「クローラー」、)がアクセスしたものが含まれてしまうケースもあるようですが、『にほんブログ村』がどこまでを集計対象にしているのかは、正直、よくわかりません。

いずれにせよ、いちおう、グーグルアナリティクスの集計値からはクローラーの値を除外するように設定しているつもりなのですが、『にほんブログ村』がどこまで集計してしまっているのかはよくわからないので、当ウェブサイトでは『にほんブログ村』のPV数に言及することはほとんどないのです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ところで、当ウェブサイトでときどき、PVの概要を開示する理由は、べつに自慢するためではありません。

「こんなサイトでも(瞬間風速的に)こんなたくさんのPVが得られる」ということを知ってもらうためです。

究極的には、「なんだ、ウェブ評論サイトって簡単なんだ!」と皆様に感じて頂くことで、ウェブ評論業に参入する人が増えると嬉しいと思うからでもあります。

オールドメディアの終焉

もりかけ問題はオールドメディアの自殺

何度も繰り返しになって恐縮ですが、当ウェブサイトが大事にしている考え方は、「自由主義」と「民主主義」です。これは要するに、「日本のことを決めるのは日本国民の総意である」という考え方のことです。

たとえば、わが国で政治権力を握っているのは自民党ですが、安倍晋三総理大臣が率いる自民党は2012年12月以来、6回連続して大型国政選挙を制して来ました。第二次安倍政権が成立してから今年で7年目ですが、安倍政権は約1年ごとに選挙を制して来た格好だともいえます。

ただ、マスコミ各社(とくに朝日、東京、毎日の、いわゆる「ATM」と呼ばれる左傾紙)は、安倍政権に対してやたらと否定的ですし、また、ATMを含めたマスコミ各社は、2017年2月から2018年4月頃にかけて、「もりかけ問題」などの虚報を仕掛けて安倍政権を倒そうとしたほどです。

ここで「もりかけ問題」とは、

安倍晋三(氏)が内閣総理大臣としての地位を悪用し、個人的な友人が経営する学校法人に対して何らかの違法な便宜を供与した問題

のことであり、「もり」とは「大阪の森友学園に対して国有地を不当に安い値段で払い下げた問題」、「かけ」とは「法律で禁止されているはずの獣医学部新設を違法に認可した問題」のことと理解すれば良いでしょう。ただ、マスコミが「もりかけ問題」をゴリ押しするなかで、シンプルに次の2点に疑問があります。

  • 安倍晋三(氏)が違法行為を行ったというのなら、それはいったい何という法律のどの条文にどう違反しているのか
  • 安倍晋三(氏)が違法行為を行ったという具体的な証拠は何なのか

この2点については、結局、マスコミからも野党からもまったく提示されることはありませんでした。それどころか、そこにあったのは「とにかく怪しい」「疑われている側が潔白の証拠を出すべきだ」、といった言い掛かりのたぐいであり、こうした「結論ありき」の疑惑報道です。

ちなみに森友学園問題については、現時点で得られる情報から判断する限り、安倍総理ご本人、あるいは安倍昭恵氏が何らかの不正に関わった確定的な証拠はまったくありませんし、究極的には近畿財務局の過失と見るべきでしょう。

また、加計学園「問題」については、むしろ文部科学省が獣医学部の新設を受け付けないとする「告示」を策定していること自体が、じつは法律違反である、というオチが付きました。ここで、『大学、大学院、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準』(第1条第1項第2号)には、

医師、歯科医師、獣医師、教員及び船舶職員の養成に係る大学等の設置又は収容定員増でないこと

とありますが、これは明らかに、「法律の規定に基づかず、文科省が勝手に違法な告示を策定して不当に獣医学部設置を妨害している」という意味では違法行政そのものです。

こうした点にまったく触れずに、一連の「もりかけ捏造報道」によって「安倍晋三(氏)は有罪だ!」などの印象操作を繰り返したオールドメディアは、まさに「真実を国民に伝える」というメディアとしての役割を放棄し、自殺してしまったのではないでしょうか。

結論ありきのオールドメディアvs知的なウェブ評論

私の記憶が正しければ、わが国でスマートフォンが爆発的に普及し始めたのは、東日本大震災の少し前、2010年ごろからだったのではないかと思います。また、東京の場合は2013年3月以降、地下鉄全線でスマートフォンが使用できるようになりました。

平成25年3月21日(木)正午より、東京メトロの全線で携帯電話が利用可能に!(2013年3月18日付 東京メトロHPより【※PDF】)

実際、当ウェブサイトのアクセス数が増える時間帯を見ても、通勤時間帯(朝7時半から9時頃)と昼休みの時間帯(正午過ぎ)ですが、これは、当ウェブサイトを通勤時や昼休みに読んで下さっている方が多いという証拠でしょう。

世の中、すでにオールドメディア(とくに新聞とテレビ)が情報発信を独占するという時代は、とうの昔に終わってしまっているのです。もちろん、現在でも新聞やテレビの社会的影響力はそれなりに残っているのですが、これも現代が過渡期だからでしょう。

先ほども触れた、2017年から18年にかけての「もりかけ報道事件」や、それ以前の朝日新聞による「吉田調書捏造報道事件」などの報道不祥事が相次げば、そのたびに、読者や視聴者は新聞やテレビから離れていくはずです。

正直、オールドメディアの報道は「結論ありき」という傾向が強く、これに対して人気のあるウェブ評論サイトでは「結論を決めつけずに理論的な議論を通じて可能性を提示する」というスタイルが多いように思えます。

新聞のスタンスは「読者=愚民」?

さて、先日の『「韓日葛藤は独断的民族主義」?具体的提言を欠く悪文』で紹介したとおり、外国のメディアの報道で恐縮ですが、「あきらかに読者をバカにしているのではないか」と思しき文章を発見しました。

これは、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に掲載された、高麗大学名誉教授の金禹昌(きん・うしょう)氏という人物が執筆した、次のコラムを紹介したものです。

【コラム】韓日葛藤は独断的民族主義のせい、普遍的理性が消えた(1)(2019年09月01日11時09分付 中央日報日本語版より)
【コラム】韓日葛藤は独断的民族主義のせい、普遍的理性が消えた(2)(2019年09月01日11時09分付 中央日報日本語版より)

このコラム、冒頭では

いまではその意味も複合的なものになりそうだが強制徴用者補償に対する判決とそれに対する日本の安倍首相の経済反撃に由来する韓日不協和は国際的にも国内的にも政治地図を大きく揺さぶった。

末尾では

韓日関係の悪化は日本製品の不買運動などを通じ、政治、経済、国際関係などに関心がない一般国民にも影響を与えているが、私たち韓国国民にとって植民地時代はとても重要な歴史的体験だったから、これも仕方がないのかもしれない。しかし、より包括的な妥協と和解の段階に移行するためには、より広い観点での合理的で普遍的な態度が必要だ。

と記載されているのですが、ここに示したこの2つの文章を眺めて頂くだけでも、正直、無駄に婉曲、文学的な表現が多用されていて、いったい何が言いたいのかさっぱり伝わらないという悪文です。やや表現は酷いのですが、

どうせお前たち読者には俺様の書いた文章は読めないだろう?

という思い上がりを感じ取ってしまいます。

もちろん、金禹昌氏がこんなハチャメチャな悪文を執筆した理由については、「わかりやすい文章を書くと韓国社会で金禹昌氏自身が袋叩きに遭うからだ」、という可能性もあるのですが、いずれにせよ、このような文章を読むと、明らかに執筆者が読者をバカにしているようにしか見えないのも事実です。

ウェブ評論業って面白い!

ところで、ウェブ評論業とは、やればやるほど面白いものです。

基本的に私自身は現在のところ匿名で評論サイトを運営していて、自分の名前を売り込むということをやっておらず、逆に言えば、読者の皆さまには「高名な評論家が執筆している」という「ネームバリュー」ではなく、「そこに書いてある内容」だけで議論の妥当性を判断していただくことができるからです。

私の勝手な思い込みかもしれませんが、文章には1つの目的があります。それは、「文章を読んでくれた人に、何らかのアクションを取ってもらうこと」ではないでしょうか。そのためには、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どうしなければならないのか」をわかりやすく提示しなければなりません。

たとえば、当ウェブサイトではときどき、「日本をより良くするためには、私たち国民一人ひとりが、納得のいかない変な報道をする新聞を解約し、テレビを見ないようにし、選挙には必ず行く、ということを徹底すべきだ」、と呼びかけています。

その理由は、自分の頭で考えて賢明に投票する有権者・消費者が増えれば増えるほど、「国民の敵」が力を失い、結果として日本社会が自然に強さを取り戻すと確信しているからです。

もちろん、具体的にどのオールドメディアが間違っているのか、どの政党が日本の国益に資するのか、といった「具体的結論」を述べることはしません。当ウェブサイトで提示するのは、あくまでも「客観的な事実」と「考え方」であり、あとは読者の皆さまにて議論していただく、ということです。

これに対してオールドメディアの報道は、ともすれば結論を決めつけているというきらいがあります。

昔のソ連共産党の機関紙『プラウダ』や、現代の北朝鮮の国営メディア『朝鮮中央通信』、中国共産党の機関紙『人民日報』『環球時報』『沖縄タイムス』『琉球新報』などの垂れ流すプロパガンダを読んでいて面白くないのは、結論が決まっているからです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

当ウェブサイトがこのまま順調にPVを伸ばしていくのか、これ以上PVが伸びずに成長が止まってしまうのかはわかりません(個人的には別にそれでもかまわないと思っていますが…)。

しかし、1つだけ確実なことがあるとすれば、新聞、テレビなどのオールドメディアは、読者や視聴者に受け入れられるコンテンツを作らなければ、ごく近いうちに人々に飽きられ、経営難に陥ることもあり得る、ということでしょう。

なぜなら、ウェブ評論サイトなどはこれから無尽蔵に出現していくはずだからであり、オールドメディアはそれらのウェブサイトとの自由競争にさらされるからです。いままでのように読者、視聴者のことを無視したコンテンツ作りが許されるのは、放送法で高収益が保証されているNHKくらいなものでしょう。

(だからこそ、NHKが「国民の敵」に値するのですが…。)

新宿会計士:

View Comments (33)

  • おはようございます❤
    一番乗り~

    毎日読ませていただいています。

    これからも期待しています❗(*^^*)

  • ブログを立ち上げたばかりで、アドセンスの収益をTwitterに載せたりしてしまいました
    いつも素晴らしい情報ありがとうございます♪

  • オールドメディアが力を失いつつあるのは、
    彼らの多くが依拠するリベラル的価値観に辟易する
    人が増えたことも、1つの要因かと思います。
    その原因は彼らが支援したオバマ政権、民主党政権、
    EUがそれぞれ下記の大失敗を犯したことでしょう。

    オバマ政権;中国に製造業と雇用を奪われるがまま放置
    民主党政権;不況放置、経済無策
    EU    ;野放図な移民受け入れで治安。雇用悪化

    この結果、日本、米国の順で政権交代し、EUでも
    反EU政党が躍進しつつあり、反リベラル伸張が西側世界の
    現在の潮流かと思えます。

    これに対して韓国は、逆に保守から進歩への政権交代
    で逆行しているようです。

  • PVの激増、おめでとうございます。
    これからも、ご活躍を楽しみにしています。

  • 中学生だったか高校生だった頃、「論説文を読んでその内容を簡潔にまとめなさい」って問題で、「何が書いているか分からない悪文です」って応えたら、☓をつけられたのを思い出しました (^o^)

  • 先日のフッ化水素輸出許可騒ぎの時に痛感しました。
    韓国の一通信社が報じたフェイク(?)ニュースをキャッチボールしながら拡散していき、日本の新聞社もソースに確認することなく垂れ流すという構造が見えました。
    経産省にパイプのあるメディアもあると思うのですが、そこに確認しないのは怠慢なんでしょうか?不思議でなりません。
    上で名無しA様がお書きのように、リベラル的価値観もあって、反日・反アベのスタンスになりがちなんでしょうが、そこを韓国に付け込まれているのに気づかないようですね。
    つまりこのキャッチボールのネットの中の一社がフェイクを流せば全世界に拡散してしまうと言う事です。個々のメディアの取材力なんて経営合理化でとっかへ行ってしまったんですかね?
    ウエブでは news-us様のサイトのみ否定的解説をされていましたが、最終的にはどうやらそれが正解(まだ分かりませんが)のようで、今回はオールドメディアに完勝でした。
    この会計士様のサイトも含めて、各サイトとも、編集者の色が濃く出ていますが、それは逆にお互いが一定の距離を置いていると言う事でもあり、比較することによって検証が可能であると言う事でもありましょう。
    ニュースソースについてもアドレスを付記するのがスタンダードのようで、直ぐにそのサイトへ飛んで確認できるというのもウエブの良い所だと思っています。

  • PVについてのレク、ありがとうございます。よくわかりました。

    ところで、話題に出していただきました「森架け」の件、下火になったとは言え未だにすっきりしません。
    ATMはそもそもなので仕方ないとしても、他のマスコミ、報道・出版関係はなぜあれほどに食らいつき、世論を煽り、安倍政権を揺さぶり倒そうとしたのか、いまいち理解できません。
    安倍政権を倒して、その先どうなるのか?その先の日本は・・・????
    と、無責任極まりない。そういった連中なのでしょうかね。

    結局、安倍首相が何かを指示したわけでもなく、人の心の内のことであり、それらを如何ほど取り上げてもどうしようもないことだと思うのですが。
    彼ら自身も自らの胸に手を当てて考えてみれば、忖度だらけの世界で生きていることに気づくはず。
    ATMの内部だって、自社の姿勢に疑問を感じ入る向きもあるようですが、それこそ忖度して大勢に従っているだけのようにみえます。

    とりとめのないことを書いてしまいました。ごめんなさい。

  • 記事の更新ありがとうございます。

    何かのきっかけで新規アクセスが増えたとしても、それが定着する理由は一つしかありません。
    実際の内容を見て判断した結果ということです。

    特別にすごいと持ち上げる気はないですが、普段から分かり易い本意の伝わる文章は書くのが難しいと思っているので、どのようなテーマでも平易な文体で解説できるだけの筆力は、素直に感嘆します。

    仕事柄、オペレーションマニュアルを作成する機会が多くありますが、意識してわかり易く書いたつもりでも、自分がわかっていることをわからない人に伝える文章というのは難しいですね。かえって、わからない人に教えて、質疑応答しながら作った方がいいようです。
    理由は恐らく、文章の冗長性を無くして効率を優先すると、一度でも重要な文を流してしまうと、その後の意味がわかりにくくなるからです。よって、適度に冗長性を持たせて、くどいようでも繰り返して伝える構成にした方が、なじみのない知識に触れる人にとっては遥かに理解し易いようです。
    それが、最初からわかっている人と、読んでいるうちにわかってくる人の、文章に対する印象の差になると考えています。わかっていてもなかなか修正できませんが。

    新宿会計士様の記事で言えば、金融関係が難しく感じますが、色々調べてから記事に戻ってみると、平易な説明になっていると実感します。自分の仮説を自分で証明したような気になります。

    対照的なのがオールドメディアの記事で、色々調べてから記事に戻ってみると、明らかな印象操作だと実感します。それを繰り返しているうちに見なくなりますし、最初から虚偽ではないかと疑うようにもなります。もっとも、それも必要な訓練だと思ってある程度は読みますが。

    • なるほど。勉強になります。
      いまもって文章を書くことが負担でたまりません。
      特に仕事で使うペーパー作成には相当神経を使いますが、後で読み返して、やはり駄文だなと思うことが多いです。
      ありがとうございます。

      • コメントありがとうございます。
        文章は目的次第、用途次第、ですよね。
        新人の頃はA4一枚の打合せ資料を作るのにも何度もダメ出しをされました。いい思い出です。

  • いつも面白いブログありがとうございます。
    私も齢50を越え、何をするにも億劫になっている今日この頃です。
    ネットのPVに関する新知識など、自分からは決して調べたりしないでしょう。
    このブログを読むことによって、眠っていた好奇心が刺激され、色々調べる事によって現代社会に自分がいかに取り残されているか、反省することしきりです。

    さて、今回のPV騒動において、たぶん私が原因です、申し訳ありませんでした。
    そこで私も色々検索してみました、するとこんな面白い広告を見つけました。

    クリック代行システムの料金表とシステム仕様例
    ・お試しコース   1日2,000 IP/7,200PV   460クリック/日 月額5,000円
    ・ヘビーコース   1日8,000IP/28,800PV  1840クリック/日  月額10,000円
    ・プレミアコース  1日12,000IP/43,200PV 2760クリック/日 月額15,000円

    (笑)これ、エバークリックドットコムって、れっきとした会社なんですけど、会社みずから不正クリックって(笑)、なんとも訳がわからない世界ですね。

    他にも「ココカラ」というサイトがあるんですが、ここには色んなネットスキルの有料サービスが載っておりまして、中にはこんなのもありました。

    ★3000PV以上!サイトのアクセス数増やします。
    アクセスアップ代行支援サービス

    サービス内容
    あなたがお持ちのブログやHPにアクセスを流します。
    URLがあるサイトが対象。
    500円で3000アクセス以上をお届けします。それに加えてツイッターのフォロワー2万人アカウントで1度つぶやくサービスも追加しました。
    3000PV+ツイッター13000人フォロワーアカウント拡散サービス<

    なんだか風俗店の広告みたいですが、これがネットサービスの世界なんですね(笑)
    本当に私のような老人には、ついていけない世界です。

    何でも、お金で買えちゃうんですね。
    PVでも、再生回数でも・・・

    勘違いしないでほしいのですが、私はなにもこの新宿会計士様のブログがどうのこうのというつもりは更々ないのです。
    特に一部の方には私は相当憎まれてるようなので、念を押しておきます。

    私が言いたいのは、このネット社会というものは、どこまでが事実で、どこからが虚構なのか、本当にわからない世界だということなのです。

    ブログランキングが上位だからと言って、必ずしも多くの人々に閲覧されてるわけではない。
    同じようにユーチューブも再生回数がどんなに多くても、本当に人気があるわけでは、決してないと言うことです。

    そこで、ついさっき話題になってる「江南スタイル」という動画をユーチューブで見ました。
    もう30億回も再生されている動画で、歌っているPSY(サイ)という韓国人は、ピコ太郎なんて目じゃない再生回数を叩きだした世界的な有名アーチストらしいです。

    見て聞いて、確かに面白かった(笑)
    これが韓流の最先端かと思いました。

    今やKポップアイドルや韓流アーチストは世界中を席巻してるようです。
    私はネットデータに懐疑的ですが、もしかしたら真実かもしれません。
    先月のユーチューブランキング、Kポップが再生ランキング独占だったです。
    1位Twice2、位Twice、3位BTS、

    こんなもの、信じたくないですが、どうもGoogleも信頼できるデータにしようと、日々技術向上に向け努力してるそうなので、受け入れざるを得ないのかもしれません。

    年末の紅白歌合戦の出場歌手が誰になるのか、今年も韓流枠が話題になりそうです。
    ネットデータに大きく信頼を置くとすると、今の韓流スターを無視するわけにはいかないでしょう。
    韓流の勢いは世界規模です、とても日本のアーチストの及ぶところではありません。
    そうなると、私のように紅白歌合戦から韓流を閉め出せと主張するのは、もはや時代遅れなのかもしれないですね。

    このバランスを取るのは難しいですね。

    • カニ太郎様、

      モリカケ問題並に痛くもない腹をさぐるカニ太郎さんの下世話なツッコミに対して、新宿会計士さんがうまくウェブ論でまとめあげながら答えてくれた形ですが、またしても印象操作を行おうとしてますね。

      > 私はなにもこの新宿会計士様のブログがどうのこうのというつもりは更々ないのです。

      と書きながら、コメントの大半を新宿会計士さんを貶める印象操作で埋め尽くされてますね。
      最初は天然な方かとも思ったのですが、意図的にやってらっしゃいますよね?

      なお、他の方はわかりませんが、私はカニ太郎さんのことを憎いとは微塵も思っていませんよ。眉唾な陰謀論が多い人だとは思ってますが、時折他の人が気づかない点を指摘される部分は面白いと思っています。

      しかし、このページビューに関する印象操作は感心しません。

      意図的にやってるのかどうかわかりませんが、以下の2つを混同されています。二度ご説明しましたが、おそらく意図的に混同を続けられていますね。

      1) ページビューのカウントの仕方
      2) サクラやボットによるページビューの捏造

      1) については、何度も書いたようにページビューは非常に単純な指標です。カウントの仕方は一つしかありません。ページビューを表示するツールによっては、自分自身のアクセスやサーチエンジンのクローラーを除外してくれますが、ページビューのカウントの仕方自体に別の指標があるわけではありません。
      また、大きなページビューを持つサイトになればなるほど、これらの「ノイズ」は相対的に小さくなり無視できるほどになります。

      2) は全くの別問題です。怪しいサイトやページビューを稼ぐことで大きな利益を得るサイトであれば、そういう仕込みを入れることはありえます。
      ただ、これらの仕込みもサイトのセキュリティとのいたちごっこなので、無限にできるわけではありません。クリック代行サービスの例を紹介されてましたが、大体的に行うとサイトのセキュリティに引っかかってしまうため、こちらのブログのような大きなトラフィックを稼いでるサイトに効果的に行うことはかなり難しくなります。
      K-POP の例は具体的に知っているわけではありませんが、文在寅政権誕生の際にネット紅衛兵部隊が Naver などでかなり活躍したようですし、大きなお金や政権奪取という大きな果実が見込めるものならば、高度なシステムで仕込むこともありえるでしょう。

      ただ、新宿会計士さんのサイトはあくまで個人のサイトですし、営利目的でやっているとはとても思えません。カニ太郎さんは、どこかの怪しい保守勢力が新宿会計士さんのブログランキングを押し上げようとしているという、でっち上げとしか思えない陰謀説を語ってましたが、新宿会計士さんのブログランキングがあがったところで、それに見合う利益があげられるとは、全く思えません。

      カニ太郎さんは、途方も無いページビュー稼ぎをしている(と思われる)商用サイトと個人の零細サイトを(おそらく意図的に)混同しています。たとえていえば、世界的なグローバル企業がタックスヘイブンを利用して数十億円の脱税(節税)をしているのを引き合いに出して、「個人商店もタックスヘイブンを利用して脱税しているに決まってる!」とこじつけているようなものです。

      個人商店も技術的にはタックスヘイブンの利用は可能です。しかし、それをする意味は全くないですよね。現実的には誇大妄想なでっちあげです。

  • オールドメディアが没落するのは、メディア技術の進歩が第一義的な理由ではありません。
    単に質が低いからです。
    ただ、別に最近に質がひどくなったわけでは無く、昔からひどかったのが、ネットの普及により昔は難しかった複数紙の串刺し比較や、ソース元からの捏造の訴え、識者による突っ込みが容赦なく入ることによる「尊大な素人」たる新聞記者や論説委員のアホさが誰にでもわかるようになってしまったというのが実情です。

    一方で、専門家のコミュニティで発行されている学術誌は、もともとpeer review(査読)というシステムで、あまりにもお粗末な記事(論文)はrejectされており、一定の水準が担保されていました。
    昔は、紙で印刷された学術誌を何十年分も合本に製本したものを大学の図書館などで膨大な空間を消費して保存し、記事の有料DBや鈍器のようなインデックス本で捜して、その書庫内を彷徨うというのが論文を書くときのかなりの時間を占めていました。
    それが今は、無料のインターネットDBで目的の論文を捜し出し、大学の研究者ならサイト毎の契約で、自分の机の上で何十本という論文を半日もかからず集めることができます。
    研究者で、「紙の学術誌が落ち目だよ・・・。大変だな・・・。」なんて嘆いている人間は断言してもイイですが一人もいません。
    それどころか、「もう紙の雑誌は廃止するねー」「そだねー」的な動きも少なくありません。
    もともと学術誌では論文以外にもその論文に対する気軽な反論・批判にletterなどを投稿することもできました。オンライン化したjournalでは、論文の掲載ページに直接コメントすることすら可能です。

    ラヂオからTVにメディアが移行するときにさほどドラスティックな変化では無かったのは、どっちも質が低かったからです。ですから逆に今でもラヂオは生き残れています。

    • あ、

      「痴的なオールドメディアは、メディア技術の革新に耐えられないが、知的なオールドメディアは軽々と適応している」

      でまとめられたなw

1 2