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経産省が韓国に即日反論 日本政府の変化を歓迎する

日本政府が韓国を輸出管理上の「(旧)ホワイト国」から外したことを受けて、『オウム返しのウソツキ国家は「泳がせる」のが正解?』でも報告したとおり、昨日は韓国政府側から日本に対する不当な非難が相次ぎました。ただ、このうちの輸出管理に関する論点を巡っては、昨日のうちに経産省がキッチリと反論文を公表しています。「日本政府として原理原則から一歩も譲らず、難癖に対してはその都度、キッチリと反論する」という姿勢は、これまでの日本外交には見られなかったものであり、この点において全面的に支持せざるを得ません。

ホワイト国外しに瀬戸際外交のウソツキ国家

ホワイト国からの除外が完了、日韓は新たなフェーズへ』でも報告しましたが、昨日、韓国を「(旧)ホワイト国」から削除する輸出貿易管理令の改正が施行されました。

8月の制度改正に伴い、「輸出管理上、もっとも優遇される国」については、「ホワイト国」ではなく「グループA」と呼ばれていますが、韓国はこの「グループA」から除外され、現在は「グループB」に区分されています。

ただ、一般に、韓国や北朝鮮は、自分たちが困った状況に置かれたときには、

  • ①瀬戸際外交
  • ②コウモリ外交
  • ③ウソツキ外交
  • ④告げ口外交

という反応をする傾向にあるのですが、経産省が今回の措置を発表した7月1日以降の韓国政府の反応も、まさにこの①~④で示した流れと同じです(日韓GSOMIA破棄などは、①の瀬戸際外交の典型例でしょう)。

とくに、『オウム返しのウソツキ国家は「泳がせる」のが正解?』でも報告したとおり、どうも韓国側では今回の日本政府の措置を「(自称元徴用工問題に対する)経済制裁・報復」かなにかだと勘違いしているらしく、これについての非難の声を強めています。

いちいち相手にするのも疲れるのですが、現時点では韓国を泳がせる以外に方法はありませんし、現在の日本政府にできる措置といえば、韓国側から意味不明な非難や難癖が出てきたら、その都度、きっちりと反論することくらいしかありません。

珍しく仕事をする日本の官庁

しかし、従来の外務省は、この「韓国から流れてくる意味不明な非難や難癖」に対し、とくに反論するでもなく放置したり、相手国の歓心を買うために事実でないことを平気で述べたりしていました。

現在はハンガリー大使に栄転した佐藤地(さとう・くに)なる人間がユネスコ大使を務めていた際、2015年7月のユネスコ総会で韓国が仕掛けてきた「自称元徴用工問題」を巡り、 “forced to work” と述べたことなど、その典型例でしょう。

ただ、今回の「ホワイト国外し」の措置を主導しているのは、外務省ではなく経済産業省です。

そして、見たところ経産省は外務省と異なり、韓国政府のわけのわからない非難や難癖に対して、逐一、反論をしているようなのです。

その証拠が、次のリンクです(全文引用します)。

本日の韓国政府発表等について

本日施行された輸出貿易管理令の一部改正に関連する韓国側の発表等について、事実関係及び経済産業省の見解をお知らせします。

1.「韓日経済協力はもちろん、域内の繁栄と世界自由貿易秩序に否定的な影響を及ぼす措置を強行した」との点について

本日施行された輸出貿易管理令の一部を改正する政令は、アジアで唯一、韓国に与えられていた優遇措置を撤回するものであり、自由貿易やグローバルサプライチェーンに影響を及ぼすものではありません。

韓国向け輸出については、包括許可の利用条件が従来よりも厳格化されますが、引き続き、特別一般包括許可等の利用は可能です。

また、韓国への輸出が新たにキャッチオール規制の対象にもなりますが、大量破壊兵器等や通常兵器への転用懸念がなければ自由に輸出可能です。

2.「今回の措置は日本側が主張する輸出管理運用の見直しの一環ではなく、強制徴用判決問題に対する明白な貿易報復であり、韓日間の協力関係の根幹を揺るがす重大な挑戦である」との点について

本日施行された輸出貿易管理令の一部を改正する政令は、韓国の輸出管理制度や運用に不十分な点があることなどを踏まえ、日本の輸出管理制度を適切に実施するために運用を見直したものであり、日韓関係に影響を与えることは意図しておらず、ましてや韓国政府が主張するような「貿易報復」ではありません。

3.「日本側が、韓国側の度重なる輸出管理当局間の対話提案に対して納得できない理由により応じずにいる」との点について

日本側の輸出管理の運用見直しについては、7月に開催した韓国産業通商資源部との会合において、見直しの背景である韓国側の輸出管理制度に対する見解を含めて丁寧に説明するとともに、それ以降も課長級でのコミュニケーションを継続しています。

経済産業省としては、現在においても、これまでも韓国側に重ねて伝えているとおり、一定の条件が整えば輸出管理政策対話を再開する用意があるとの考えに変わりはありません。

4.「(GSOMIA終了に関連し)最初に安保問題と輸出規制措置を関連づけた張本人はまさに日本である」との点について

輸出管理の運用見直しは、軍事転用の可能性のある貨物や技術の貿易を適切に管理するための国内措置であり、秘密軍事情報の保護に関する政府間協定の取り扱いとは、全く次元の異なる問題です。両者を関連づける韓国側の主張は全く受け入れられるものではありません。

(2019年8月28日付 経産省HPより)

経産省の声明文の正しさ

経産省がこの手の声明を発表するのは1回や2回ではありませんし、今回の経産省の報道発表についても、新しい内容はほとんどありません。

ただ、何より重要なことは、日本政府が一歩も動かず、従来と同じことを言い続ける一方で、韓国側から反論が出る都度、このような反論を丁寧に示すことです。つまり、今回の経産省の声明文も、内容自体が正しいということもさることながら、「即日反論した」という点で、全面的に支持せざるを得ないのです。

実際、安倍晋三総理大臣、菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官、河野太郎外相、世耕弘成(せこう・ひろしげ)経産相らの発言は、現在までのところ、まったくといって良いほどブレていません。

河野外相は「旧朝鮮半島出身労働者問題」(※自称元徴用工問題のこと)を巡っては「韓国側が然るべき解決策を示す必要がある」と言い続けていますし、世耕経産相もいわゆる「ホワイト国」からの韓国除外を巡って、「韓国側が日本の信頼を回復する必要がある」との点で一貫しています。

さらに、安倍総理や菅長官らは慰安婦合意に基づく財団の一方的解散については「受け入れられない」と述べ続けていますし、彼らのこうした発言から判断すれば、韓国がわけのわからない瀬戸際外交を仕掛けて来たとして、日本がそれに乗っかる可能性はゼロと見て良いでしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

もちろん、日本政府が微動だにしていないことを受け、韓国政府の行動は徐々にエスカレートしていますし、最近ではG7各国に外交担当者を派遣して、直接、日本の措置の不当性を訴えるなど、やや常軌を逸していました(『なぜ日本政府は韓国にペナルティを与えないのか?』参照)。

韓国側が日韓GSOMIA破棄を決断してしまった理由も、結局のところは、「それでも日本政府がまったく微動だにしなかった」ため、文在寅政権としては国民からの支持率を挽回するために、止むを得なかった、といったところが実情に近いのでしょう。

さらには、韓国は日本を揺さぶるために、今後もさまざまな攻撃を仕掛けて来るでしょう。その一例としては、自称元徴用工問題で差し押さえられている日本企業の在韓資産の強制売却、大法院(※最高裁に相当)における追加での日本企業敗訴などが控えていると考えられます。

引き続き日本政府には、韓国に対しては一歩も譲歩することなく、毅然とした対応を続けて頂きたいと思います。

新宿会計士:

View Comments (66)

  • 韓国は取り敢えず嘘をつく国、国民
    シナ朝鮮儒教文化圏とは、そういうマウンティング文化圏である
    それに対し、その都度言い返すアメリカや北朝鮮は正しい対応である
    それをしない日本政府はただの怠慢であると、政府内部の人は理解して欲しいですね

    • もともと日本には契約や法令で厳しく縛るという考え方が薄いように思います。
      江戸の武士文化では信義こそ大事で、一々書き物にせずとも人間(武士)同士なら言わずとも判る。みたいな考えがあります。要するに道徳をベースにした予定調和を目指しています。
      対照的に大阪商人には「書いた物(書類)が物を言う(効力がある)」という考え方があり、信義も協議に解釈して契約を守る事こそ大事というものでしょう。

      グローバルスタンダード(アングロサクソン流)は後者に近いように思います。お国柄(各藩)は様々で、黙っていても判るなんてことはありませんから、最大公約数的に「書いた物」をベースに判断をしなければなりません。
      今燃えている香港も、協定があるから何と言われようと99年間は英のものだったし、99年経ったら人道的・民主主義的に問題があっても、サラッと返還してしまう。立派なものです。
      日本は、明治以降も外交に武士の信義則が生きていたようで、それはそれで悪くはありませんが、逆にそれが釦の掛け違いに繋がっていたような気もします。
      特に韓国に対する外交ではあまりにも相手に信義を求めすぎた(そんなものありゃしませんて)のではありませんか?

      今回の安倍政権の対応は、書いた物による対応・議論を考えているようで、ホワイト国外しは輸出管理の一環、GSОМIAとは別次元、徴用工は解決済み、慰安婦財団解散は合意違反、基本協定破りにも正規の考証手続き・・・これらは法的に全く齟齬がありません。
      むしろ韓国の「味噌も糞も一緒にする」体質が浮き彫りにされています。
      今までの外務省的対応からすればコペルニクス的転換で、韓国も戸惑っている事だろうと思いますが、日本が国際的な信頼を得るには、やはり欧米と同じ土俵に上がるしかないと思います。

      • スミマセン、上は必ずしもミナミ様へのレスではありません。貼り間違いです。

  • 全然本質と関係ないのですが、記事を読んでいて、
    「日本が微動だにしないのなら、韓国側の地盤を崩してグラつかせれば日本が震えてるように見えるニダ!」
    と言う言葉が頭をよぎってしまいました…(笑)

  • 世耕大臣は、韓国側がWTOに提訴する話に対してもカウンターをしています。
    内容は、各国から優遇対象国として認定されている日本を「韓国だけが外すことを、韓国自身がやっている」と批判して、韓国にWTO提訴の妥当性を質してみたいとの事。
    また先程共同通信が、シュライバー国防次官補が講演のなかで、GSOMIA破棄は韓国から事前通告が無く、韓国側に決定の取り消しを求めたとの報道をしています。
    日米とも、韓国への忖度が無くなって来て、韓国の嘘がすぐに公的に否定される世の中になりました。
    この様に韓国の嘘が分かっていても、報道が韓国の主張を垂れ流しにしていた状況が変われば、普通の日本人も、韓国が如何に嘘をつくかが、分かりやすくなると思います。
    また、韓国の嘘を垂れ流している報道があれば、そのマスコミが嘘つきだと言う事も、分かりやすくなるでしょう。

    • 気を付けないといけないのは、日経や中央日報によると、エスパー米国防長官は日本と韓国、両国に失望していると言っています。こういったところをしっかりケアしていけたら良いのですが。。。GSOMIA破棄後、日本にはもう勝ったという雰囲気が漂っていますが、私はアメリカが韓国だけを責めているとは思えません。米政府高官の中にも韓国寄りの人たちもいるでしょうし、韓国は積極的にこういった人たちに自分たちの言い分を伝えています。日本側は国内にはよくやっているイメージですが、米国政府とはち密に日本の立場を伝えているかどうかが気になるところです。

  • 更新ありがとうございます。

    平気で嘘を吐く韓国。ホワイト国から外れたら、イキナリ妄言連発で支離滅裂ですが、中には「WTO提訴する」も入ってます。アホか〜!と思いますが、産経報道によれば必ずしも日本が圧倒的に優位ではないようで(悲)。

    何しろいろんな国の方々が居て、韓国寄りの日本嫌いの人がいる。また「大国」には厳し目の判定を出す。そこに韓のロビー活動、、。また日本が逆大手で同じことを訴えるのは出来ないと。

    悲観する必要はありませんが、日々アイツラの行動、発言には速射砲で応えなければいけません。その点世耕大臣は素晴らしいですね。また、論点ずらしの『公館前慰安婦像撤去・癒し財団の破棄』の件なんかで切り口を変えるのも良い手と思います。

  • 政治なんて誰がやっても同じ、誰が政権取っても変わらない
    一部でそう言われていた言葉が間違っていることを教えてくれたのは民主党でした(もちろん私は民主党になんて投票しませんでしたけど)
    同じように誰が大臣をやっても同じ、大臣はお飾り、日本の政治は実質官僚がやっているからとも言われてきました
    それについても違うということを世耕大臣が教えてくれました

  • 輸出管理の適正化等に係る一連の対応ついては、外務省には相談せずに、官邸と経産省との間でさっさと進めてしまうことが多いようなことが本日の読売に載ってました。(チラ読みしただけでして、家の者が新聞持って出勤してしまいましたので内容を詳しく書けません)

    • 日本の鎖の弱い輪がどこにあるか、よーくご存じなのでしょうね。外相自体はイイ感じですが。

      >経済産業省としては、現在においても、これまでも韓国側に重ねて伝えているとおり、一定の条件が整えば輸出管理政策対話を再開する用意があるとの考えに変わりはありません。

      これって「説明会」で嘘ついたのをまず認めろってことですから、事実上、再開するはずがないという無慈悲な通告ですわwww。

  • 折角ホワイト国から除外したのに、追加品目を発表できなかったのは、安倍政権の怠慢ではないでしょうか。

    今回のホワイト国除外を、元徴用工裁判への報復措置ではない、と我々はいっておりますが、当然、管理人さんも含め、ここの住民の皆さんは、それは表向き理由であって、本心では、この措置は韓国の半導体産業への経済制裁措置であると、十分認識してると思います。

    ならば韓国半導体産業を叩くため、今は好機です。

    それに現在の3品目だけでは効果不十分です。

    サムスン等の株価を見れば、当初思ったほど、効果が出ていない事がわかります。

    ホワイト国優遇をなくすということは、サムスン、SKハイニックス、を経営不振に追い込むという事です。

    日本経済の韓国経済に対する宣戦布告であります。

    ここで手を休めることは命取りになります。

    第二次世界対戦でもわかるように、日本という国はちょっと作戦が上手くいくと、手を緩める傾向があります。

    1980年代後半のバブルもそうでした。

    アベノミクスもそうでした。

    いつもあと一押しが足りないのです。

    日本民族特有の自信過剰からくる悪癖です。

    韓国はホワイト国優遇を外された事により、次は何をしてくるか怯えています。

    韓国はホワイト国優遇を利用し中国へ先端素材を再輸出しており、それができなくなって今、サムスンは追い詰められつつあるはずですが、株価を見るとどうも効果は上がっておりません。

    キャッチオール規制で輸出を止められる素材は50品目はあると思われます。

    ここで追加の品目を加えることは、想像以上に効果的だと思われます。

    粛々と輸出管理業務をこなしてるだけだという大義名分が通用してるうちに、シリコンウエハー、シャドウマスク等、次世代先端素材に必要な材料を押さえ、サムスンに打撃を与える絶好の機会が、大陪審でサムスン副会長の判決が出るのと重なる今日です。
    安倍さんの、大英断に期待したいと思います。

    • 全面的に賛成です。
      韓国には「中国式の躾」を体験させることが必要です。典型的な事ですが、U18の野球選手に日の丸やJAPANの文字がないシャツを着せるなどの不必要・無意味な忖度をさせることで韓国を増長させています。
      この際、韓国経済を破綻させるなどをして「日本を馬鹿にするととんでもない痛い思いをする」という経験をさせて骨身に沁みる理解させることが必要です。「痛いことは悪いことだ」というフランスの教育が傲慢不遜な韓国に対して必要です。

    • > それは表向き理由であって、本心では、この措置は韓国の半導体産業への経済制裁措置であると、十分認識してると思います。

      日本政府の言う事が信用できないのですか? 現状は本当に輸出管理の正常化だけです。マトモな書類提出があれば、ちゃんと輸出してます。フッ化水素が止まっている様に見えるのは、サムスンが書類作成に必要な情報提供を拒否している(出せない理由があると思われる)からであって、日本が止めている訳ではありません。

      マトモな書類が出せんだろうという読みがあって、輸出管理の正常化を行った、という事はあるでしょうけど。

      > ならば韓国半導体産業を叩くため、今は好機です。

      世界で需要があるからには、誰かが供給せねばなりません。
      サムスンのEUV製品は見通せる近い将来の範囲で赤字生産ですし、メモリも市況が崩れて赤字です。
      赤字の内は、韓国にやらせておくのが良いのではありませんか?
      黒字になる頃に、交替して頂ければ十分です。

      > 日本民族特有の自信過剰からくる悪癖です。

      今回は、作戦は日本でも、戦略は米国が練っていて、緊密に連携してますから、その心配は当たりません。

      • 墺を見倣え様へ

        その考えは危険ですよ。

        相手は売上高2兆円のサムスンです、高純度フッ化水素もあと半年で作ってしまいますよ。

        つまり、7/1に施行された半導体3素材の輸出管理強化策の効果は、もってあと4ヶ月というところです。

        それ以外の最先端素材も、サムスンは急ピッチでルート開拓してるでしょう。
        シリコンウエハーやシャドーマスクも、いつまで日本優位かわかりません。

        米国はトランプ発言を見ればわかる通り、朝言ったことを、平気で夜に覆します。
        味方だと思って米国戦略に合わせていたら、きっと痛い目に遭います。

        これは戦争です、サムスンの準備が整わない内に、目に見える成果を出さないと、チャンスの女神は去ってしまうでしょう。

        ところで、日本政府の発表が信じれないのか、とのご指摘ですが、日本政府が、これは経済制裁だ、と言えるわけがないでしょう(笑)

        経産省の理論武装が完璧だから、それに乗っかってるだけで、大局的見地から見れば、サムスンを弱体化させる事が第一目的で、イランや北朝鮮への戦略物資横流し疑惑などは、2の次だと思います。

        つまり、半年後、もしサムスンが今の規模で生き残ったのなら、すべての騒動は無駄骨だったということです。

        • > 相手は売上高2兆円のサムスンです、高純度フッ化水素もあと半年で作ってしまいますよ。

          日本は技術者を粗末に扱ってますから、その可能性は十分あります。

          > それ以外の最先端素材も、サムスンは急ピッチでルート開拓してるでしょう。
          > シリコンウエハーやシャドーマスクも、いつまで日本優位かわかりません。

          賞味期限の短い高純度フッ化水素ですら、止めても意味無いという御主張なのに、賞味期限の長いシリコンウエハーやシャドーマスクを止めると何か効果があるのですか?

          御主張が自己矛盾してませんか?

          書類さえ揃えば輸出すると言っているのに、サムスンが情報提供を拒否するという現実を白日の下に出すのが味噌でしょ。

        • 墺を見倣え様へ

          自己矛盾してますか?

          ちょっと自分では気づけません。

          ただ、下記のこれらの記事を読むと、シリコンウエハーやシャドーマスクは、半導体やディスプレイ業界では大変重要な素材なようです。

          サムスンほどの研究開発費をもってすれば、半年くらいで同レベルの商品が開発できるんじゃないかと、心配しています。

          高純度フッ化水素にしても、日本製を輸入した方が歩留まりがいい、という理由だけで使われていたようなので。

          現在の3素材だけの輸出規制では、サムスンなら乗りきれてしまうのではないかと思うので、早急に追加で輸出規制品を増やすべきじゃないかと思います。

          http://www.kjclub.com/jp/board/exc_board_9/view/id/2867331

          https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/korea-trade/

          https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20190704001/?p=3

        • うーん。カニ太郎さんは少なくとも大学レベルの化学実験とかしたことないんでしょう。

          精度や収率の桁をひとつ上げるのは10倍の労力とは限らないんですよ。
          そういう地道な努力は韓国人がまったく不得意なところで、仮にできても他国から買った方が安ければ黙殺するという長期的戦略観もない。

          その点、中国の方がよほど注意すべき相手です。
          私は怪しい中国製品を買うのが大好きですが、ここ10年の品質向上には、逆にワクワク感が無くなってしまいましたw。ふつうに高品質の製品が届くんだもの・・・。

        • りょうちんさまへ

          その通り。
          私は全く素人です(笑)
          シリコンウエハーと聞いても、お菓子のウエハースしか思い浮かびません(笑)

        •  カニ太郎 様

           >相手は売上高2兆円のサムスンです、高純度フッ化水素もあと半年で作ってしまいますよ。

           小生が思うに、日本企業から人買いをしない限り作れません。売り上げと技術力は必ずしもリンクしません。
           サムソンは確かに売り上げは大きいですが、化学系の会社ではないので、こと原材料に関しては素人集団です。

           一例をあげます。

           ある時、サムソン内でMLCC用のNiパウダーを国産化する話が出ました。研究員は出来ると豪語してました。しかし、内容を知っている人は「爆発事故が起こる」とずっと言い続けました。研究員は「Niが何故爆発するのか」、「意味不明な事を言うな」とご立腹でした。最終的にこの話は立ち消えになったのですが、無知は怖いと思いました。

           疑問に思う方に分かりやすく説明すると、Niは水素を内部にため込むことができます。水素を貯め込んだNiパウダーは空気中に晒しただけで容易に発火します。また、微粒子のため粉塵爆発の危険性があり防爆設備は必須です。

           Niパウダーは粒径をそろえるため、分級という工程が入ります。そのため分級装置の清掃を行う必要があります。装置内を不活性ガスで充填していても、その時ばかりは空気に触れることになります。

           彼の計画書はその部分がすっぽり抜けていたのです。

           日本は磁性体開発やその他諸々の開発時に何度も火事や爆発事故を起こしています。その教訓があって現在の微粒子開発が可能なのです。

           駄文にて失礼します。

        • りょうちん様へ

          私も化学は門外漢なのでよく判らないのですが、技術屋の端くれとしての感覚で言うと、キャッチアップは割と出来る物なんです。
          戦略物資に指定されれば非ホワイト国では輸入は難しくなりますが、まず装置一式を据え付け・教育込みで購入します。これが出来ればほぼ国際品質のものが造れます。
          次に技術者を引き抜きます。後で放り出しても構いませんから、兎に角札束を積み上げれば、そこそこの人材は手に入ります。これで運転は軌道に乗せられます。
          研究者の引き抜き迄出来れば将来的にグレードアップも考えられます。
          最悪の場合、日本の企業を丸ごと買収すれば技術は手に入ります。これは法改正で難しくなったようですが、日本で無ければならないと言う事もありません。
          要するにサムスンくらいの資金力があればなんだって出来てしまうのではありませんか?勿論一から自社開発するのは容易では無いでしょうけど。
          そもそも造船や半導体なんて、これでやられてしまったのですから。

          なので、一朝一夕に追いつかないだろうと言うことも判るのですが、一方で侮ることは危険とも思います。

  • 実際のところ、日韓の諍いに興味があるのは迷惑を被っている米国程度でしかなく、それも政府に限られ、米国民の認識は薄いと思います。韓国の夫婦喧嘩に通り掛かりの他人の支持を求めるような真似は、日本の国民性に合いませんので、他国の興味をわざわざ引くアピールはしないでしょう。

    逆に言えば、韓国の無理筋非難をカウンターを食らわせる好機と捉えるべきです。経産省はその機会を活用し、外務省は死蔵していることになります。産経抄は自国の産業に寄り添い、外務省は外国の主張に擦り寄る…わけではないのでしょうが、歯がゆいです。

    英国の外交を見習って欲しいのですが、外交官に求められることは、紳士たることではなく、紳士的な悪人たることです。自国のためであれば海賊にでも吸血鬼にでもなる、泥を被るその覚悟が外務官僚には無いと思われてなりません。

    日本の対外的な顔として、せめてこの一連の日韓の軋轢を、時系列に事実と双方の公式主張のみまとめ、主要言語で公表して貰いたいものです。それくらいならお坊っちゃまばかりの外務省にもできるでしょう?

    • 自己レスです。
      第2パラグラフの「産経抄」は「経産省」の誤りです。

    • 外交の延長が戦争だと言われたりもします。武力を前面に押し出してくる米中露は別としても、世界中のそれなりの国ならどこの国も、基本こういうスタンスでしょう。
      日本の外交官も国益最優先は言うまでもないのでしょうが、日本の場合、「ならば戦争だ」という立場が取れません。愛想笑いと揉み手外交、これしか手がない。
      憲法を変えない限り、日本に真っ当な外交は期待できないと思います。

      • > 日本の外交官も国益最優先は言うまでもないのでしょうが、

        いやいや、美味いワインを飲むためなら国益を売り飛ばすのが日本の外交官です。(ワインは比喩ですよ)

        自分の懐をいためずに、ODAだ、技術支援だとバラマキしていれば、レセプションでブルゴーニュでもボルドーでも飲み放題。 国益? 何それ美味しいの?

        相手国と仲良くできていれば省内の評価が高まる人事考課では、国益を売るしかありません。中の善し悪しではなく、国益を最大化できれば出世できるようにしないと。

    • 外務省がなぜダメな官庁なのか考えると、経産省をはじめとする財務省・厚労省etcと異なり、許認可権を持って特定の分野を統制するという性格が薄いからではないかと思います。

      力の論理で相手を支配する行動原理が基本的にないので、お公家さんになってしまうのではないかと。
      国家自体が力の論理を信奉して止まない国の場合は、たとえ外務省に相当する機関でも温さはないのですが、日本はダメですね。国自体に相手を支配する意思が無い。

      外務省だけを害務省とか呼んでワルモノにするのは、少し気の毒な気がします。
      そもそもが、日本に力を以て相手を支配する「力への意志」が無いことが問題なのですから。

      • その理論だと、戦前の外務省は一般諸外国並みだったことになりますが、果たしてそうだったでしょうか。日本人の外交下手は、もう少し深いところに原因があるような気がします。

        あるいは戦前も「力への意志」なんかなくて、本気で台湾や朝鮮を日本化したり、アジアを白人支配から解放しようとしたりしたのでしょうか。うーむ、その可能性もありますね。

        • 日本の戦前の外交官は小村寿太郎とか優秀な人もいた様に思います。何時の間にか武力を全面に押し出す安易な外交、松岡洋右の様な愚かな外交スタイルが定着してしまった。戦後にその反動として現状の様なへなちょこ外交になってしまったんじゃ無いですかねえ。

        • >その理論だと、戦前の外務省は一般諸外国並みだったことになりますが

          いいえ。戦前の外交官も戦前の日本の軍人程度のレベルしか無かったという可能性を見落としていますよ。
          国際連盟脱退とか典型的でしょう。北朝鮮やキューバが意地でも国際連合から脱退しない姿から見たら、実に幼稚な振る舞いでした。

          前のエントリで、「お公家さん」という表現を使いましたが、平氏に実権を奪われ、国人に横領され、宮中での権力ごっこと雅な文化事業、武家への官位売買で糊口を凌ぐという形態はまさに今の外務省の姿ですな。ただ経済的には恵まれすぎていますが。

        • > いいえ。戦前の外交官も戦前の日本の軍人程度のレベルしか無かったという可能性を見落としていますよ。

          見落としていませんよ。

          戦前も日本の外交レベルは低かった。でも戦前の日本には「力を以て相手を支配する「力への意志」」があった。だから「力への意志」は決定的要因ではないのでは? という疑問です。

        • いずれにしても、自分より少なくとも2倍以上は給料を貰っている方々です。 でも、それって我々の汗と涙の税金なんだけどな。

        • 阿野煮鱒様へ

          >戦前も「力への意志」なんかなくて、本気で台湾や朝鮮を日本化したり、アジアを白人支配から解放しようとしたりしたのでしょうか。うーむ、その可能性もありますね。

          本気で思ってませんよね?皮肉で仰って居るのでしょ?

      • >阿野煮鱒さま

        日本は何しろ鎖国制度で激動の世界史の17-19世紀前半を天下太平でヌクヌクと過ごし、その結果が列強国に不平等条約を結ばされ、相場を知らない無知をいいことに金(きん)を抜かれました。
        そのマイナスからスタートして、富国強兵を進めたのですが、列強と言えるようになったのはせいぜい1920年台くらいからでしょう。
        「力の論理」を背景にしたゴリゴリの外交が身につくには時間が短すぎます。

        もっとも力を持たない弱小国も外交には命をかけないと生き残れませんが、逆にこの期間も日本は短いですね。

        戦後の経済大国化してからの体たらくに関しては、私はやはり、「力への意志」の欠如を推しますね。
        札束で殴るやり方は下品ですが強力です。
        中国あたりはきっと日本のやり方を見て勉強し、「あいつらはホントに甘いアルネー」とより強力な外交力を身につけたのだと思います。

        • 魑魅魍魎が跋扈する外交の世界で、西欧世界での外交経験の長さは相当に重要に思えます。ヨーロッパの国が未だに政治的に大きな影響力を持つのは、やはりこの外交の歴史が長いことが大きいのでしょう。
          日本が惨敗を喫してばかりいる人権外交も、西欧が中心ですね。

          途上国は近代外交の歴史は長くありませんが、多くの国は宗主国から受け継いだものがあり、あるいは宗主国のバックアップや同じ国の旧植民地同士での連帯をテコにしています。日本はそれがないのが痛いですね。

          中国は歴史的には東洋世界の中でさえ、外交が強かったようには思えません。
          周囲の異民族との取引は大幅な譲歩ばかりです。

          現代の中国(共産党政権)は経済政策でも、対米関係でも日本のことを本当によく研究していますね。
          米国相手に要求をよく飲ませ、そして米国からの要求をうまく(というべきかどうかはともかくとして)突っぱねていますね。

          やはり、強力な軍事力を保有することや対米世論への影響力の強さが日本とは段違いで大きいのでしょう。実際に力を持っていること、そして前例をよく研究しているということが中国外交の今の強さの秘訣でしょうか。

      • 皆様、

        外交官に関して興味深い意見、拝見しています。
        私も思うところがあるので参加させてください。

        「お公家さん」ということですが、外交の世界が貴族趣味なのは日本特有の理由ではありません。
        ヨーロッパの外交が長年貴族のプロトコルで行われており、それが世界に広まったのです。
        明治維新後、日本が西洋化した時、公家や士族の華族化と同時に外交の西洋化も行われ、外交官に多くの華族が参加することになったのです。

        > いやいや、美味いワインを飲むためなら国益を売り飛ばすのが日本の外交官です。(ワインは比喩ですよ)

        ワインの銘柄にも外交メッセージが込められている世界なので、それを心底美味しいと味わえるかというと微妙です。普通の人の神経では無理ですね。
        慣れればまあ、それなりに楽しめますが、気楽に飲むお酒とは随分違います。
        仕事での接待が楽しいかというのに近いものがあるかと思います。
        (接待する側もされる側も、心底楽しいというものではないですよね)

        前も書きましたが、どこの国の外交官も多かれ少なかれ国益を売り飛ばしているとなじられます。
        外交に100%の勝利はないので、ほぼすべての交渉で、外交官は妥協します。そして妥協が少しでもあれば自国民からは吊るし上げられます。

        私の知っている外交官は、さすがに国益は優先しているように見えますよ。
        ただまあ、日本の外交官は上品ですよね。汚いことはやりたがらない。
        慰安婦問題のアンチプロパガンダをやるよりは、折り紙教室を優先します。

        汚いことをやりだすと低レベルな争いの泥沼にはまって、却って国益を損ねるという考えがあるようです。言い訳のようにも思えますが、事実そういう部分もあるかとは思います。

        旧ソ連(ロシア)や中国のような強権国家の外交姿勢は強いので、とても成功しているように思われるのですが、ああいうゴリ押し一本槍の外交姿勢も問題がないわけではありません。
        尊敬できない相手、付き合いにくい相手ということで、外交の場では爪弾きにされがちです。中国が G7 に入れないことからも、「爪弾き」は、まんざら無害なわけではないことはわかるでしょう。

        もちろん旧ソ連や中国くらい力があれば、嫌々でも参加できることが多いですが、それは逆に言えば国力がなくなれば全く相手にされないということを意味します。

        日本とかカナダのように「ただそこにいるだけ」という国は自国民からするともどかしくて仕方ありませんが、どの国からも、ある程度の尊重はされるという静かなメリットはあったりします。それが十分なリターンかどうかはともかくとして。

        また、りょうちんさんが指摘されているように、外務省自体には査証くらいしか権限がなく、さらに日本の場合は軍事力の行使を封じられているところがとにかくk大きいようです。外交官から「日本は軍事オプションがないから、交渉にとても弱い」という愚痴は複数回聞いたことがあります。
        さらに日本は情報機関がないので、弱視で病弱な人間が健常者の中でスポーツしているようなものです。

        外務省に問題がないとは私も思わないのですが、軍事力がないことや情報機関がないことは外務省の責任ではないでしょう。

        よくわかっていないジジイ様> いずれにしても、自分より少なくとも2倍以上は給料を貰っている方々です。

        比較するところが違いますね。
        なんだかんだ言って外交官は優秀ですし(他国の外交官より優秀かどうかはともかくとして、日本人の中では相当に優秀な部類です)、また優秀でなければ勤まりません。
        また、キャリア外交官の大学の同級生たちの多くは、それよりずっと良い給料をもらってますからね。

        外交官の働きに文句があるからといって、外交官の給料を半分にすれば、優秀な人間は外交官なんて馬鹿らしくてやってられないですね。

        サッカー日本代表が他国より弱いからと言って、サッカー選手の給料を半分にすれば、身体能力の高い若者は他のスポーツをやりだすだけなので、サッカー日本代表はさらに弱くなるでしょう。
        さらに選手が不甲斐ないからと言って、愚痴をたれてるだけの観客席の素人に代わりにサッカーさせても他国のプロの前に惨敗するだけです。

        外交官や外交官が不正をしないよう、国益をさらに重視するよう厳しい目を向け続けることは大事ですが、的はずれな視点は詮無きことだと思っています。

        • チキンサラダ様へ

          御説拝聴、多分その通りだと思います。

          >ワインの銘柄にも外交メッセージが込められている世界

          ただ、最近の某国や某国などの振る舞いを見ていると、ワインの味も銘柄も判らない輩が入り込んできて、ワインよりチンロを出せだの、紹興酒は無いのかなどと騒ぎまくっているように思います。
          そんな芸の細かいメッセージが通じるでしょうか?
          隣の席で気の合った仲間たちと、ちょっと眉をひそめながら、「だから判らない人ってイヤなんだよね・・・・」なんか言いながら、お気に入りのワインを飲むのが外交なんでしょうか?
          静かなリスペクトが得られると言うのも、だからどーなの?と思いますけどね。

          >日本は軍事オプションがないから、交渉にとても弱い
          >さらに日本は情報機関がないので

          これは外交下手の言い訳のように思います。軍事力が無ければ経済力を使って、情報機関が無ければ自分たちで情報を収集すれば良いと思います。
          表の職制を整えなくても方法はあるのではないでしょうかね。
          経産省や防衛省や公安警察などの「格下の役所」から、熨斗を付けて献上してくるのを待っているのでは、お公家様と言われてもしかたありませんやね。

          チキンサラダ様を批難しているのではありません。外務省への欲求不満を書かせて頂きました。

        • 門外漢様、

          > ただ、最近の某国や某国などの振る舞いを見ていると、ワインの味も銘柄も判らない輩が入り込んできて、ワインよりチンロを出せだの、紹興酒は無いのかなどと騒ぎまくっているように思います。

          韓国の外交官は日本以外の国には外交プロトコールをわきまえてつきあっているようですよ。(最近はちょっと違う気もしますが)
          北朝鮮の外交官でさえ、意外と外交プロトコールをわきまえて他国と折衝しているようです。

          ただ中国などのように共産国家はちょっと違いますね。で、そういう空気をあえて読まない「紹興酒はないのか」と騒ぐやり方が失敗しているかと言うと、必ずしもそうではないのが納得いかないところでしょう。でも、それはひとえに彼らが力を持っているからです。
          トランプ大統領のやり方も相当に酷いところがありますが、それも世界一の軍事国家で経済大国だからこそ他国はついづいせざるを得ない部分が相当にあります。

          > そんな芸の細かいメッセージが通じるでしょうか?

          ちなみに、中国やロシアも普段は外交プロトコールをわきまえてます。ただ、突然全く予期もしてないタイミングでとんでもない行動や要求をするのが彼らの特徴だそうです。

          > 静かなリスペクトが得られると言うのも、だからどーなの?と思いますけどね。

          そこなんですよねえ。日本の好感度が高いのは、日本が普段ろくに要求をしてないから、他国の要求を唯々諾々と飲むから、という面もあります。好感度? なにそれ?食べられるの? と言いたくもなりましうね。
          また、リスペクトが得られていれば、他国と揉めた時に皆が「あの日本が怒ってるのだから、この件は日本の方が正しいのだろう」と理解してくれれば救われるのですが、韓国との係争をみると、必ずしもそうではないですしね。

          まあ、日本の静かなリスペクトが韓国の圧倒的なロビイ活動の前に敗退しているとも言えますけどね。

          >日本は軍事オプションがないから、交渉にとても弱い
          >さらに日本は情報機関がないので

          これは外交下手の言い訳のように思います。軍事力が無ければ経済力を使って、情報機関が無ければ自分たちで情報を収集すれば良いと思います。

          いえいえ。それは無茶です。塹壕で竹槍もって戦ってる兵隊に「銃がないなら自作して戦え」と言ってるようなものですよ。
          その門外漢様の言葉に、一般の日本人は軍事力や情報機関を全く軽視してるのだなあ、と思った次第です。

          CIA は情報収集だけでなくて、他国の政権をとりかえる実行力までもってたりするんですよ。それを外務省の予算と組織でどうやってやるんですか?

          > 表の職制を整えなくても方法はあるのではないでしょうかね。

          CIA や NSA のような組織を陰でつくるわけですか? 現行の予算で? 竹槍を自分で改造して戦車をつくれといってるようなものですね。

          > 経産省や防衛省や公安警察などの「格下の役所」から、熨斗を付けて献上してくるのを待っているのでは、お公家様と言われてもしかたありませんやね。

          それは他国の外務省(アメリカなら国務省)も大差ないように思いますよ。

          日本の外交官、外務省が頼りないと思う気持ちはよくわかります。結果が出てないのは間違いないです。ただ、それは外務省だけの問題ではなくて、いや外務省内の問題はむしろ主因ではなくて、もっと大きな問題があることを少しでも知っていただけたらと思います。

          ま、私ももし外交官をやれ、そこでアメリカ世論が親日に働くようにしろと言われた場合、割り当てられた予算(すずめの涙)と人員(たいてい自分一人)を考えたら、面倒かつ成功が全く見込めない慰安婦問題など放置して、細々と折り紙教室でも主催したくなると思います。

  • 日本の対韓姿勢が変わったのは、個々の政治家の意識によるのか。もしそうで有るなら、左翼や韓国の言う「アベガー」が的を得ていることになります。
    外務官僚は置くとして、個々の官僚たち、多くの政治家は韓国から散々煮え湯を飲まされて来たことは想像に難く無いと思います。彼らは「耐え忍んで来た」のだろうと思うのです。
    今日の情勢は、その耐え忍ぶ理由が無くなった、重石が取れたと見るべきでは無いでしょうか。ブログ主様も度々触れておられる様に、アメリカの対韓姿勢の変化、これが最も大きい様に思われます。従って、今後政権が変わっても(真っ当な保守政権で有る限りですが)現状の対韓国政治姿勢に変更が起こるとは思えません。
    アメリカの姿勢が変わった根本的理由は、アメリカの主敵が、ソ連=ロシアから中共に変わったからに他ならず、最前線が38度線から第一列島線に変わった。韓国は位置的にも立場的にも列島線の向こう側、中国とは切るに切れない間柄になってしまっています。蝙蝠外交は続くのでしょうが、「こちら側」に帰って来ることは無いと言って良いでしょう。
    台湾に対するアメリカの微妙な姿勢の変化から見ても、アメリカ自身そう認識し始めているように思うのです。うがった見方でしょうか。

    • >台湾に対するアメリカの微妙な姿勢の変化から見ても、アメリカ自身そう認識し始めているように思うのです。うがった見方でしょうか。

      クソオバマが中国様に気をつかって、せき止めていた軍事支援が最近、次々と認可されていますね。
      ぜんぜんうがっていない当然の見方だと思いますよ。

      F-35ではなくF-16Vのお買い上げとか、台湾は自分たちに何が必要なのかよくわかっているなあと思います。
      それに比べて韓国w。F-35AはまだしもF-35B買ってどこを攻める気だw(いやわかってますけど)

      ほとんど諦めていた戦車戦力(なにしろパットンw)もいきなり最新鋭のM1A2Tを108台売却の本気ぶり。

      自国建造に拘った潜水艦だけは大丈夫かいなあ・・・と思いますが。
      兵装やセンサーは米国が供与してくれるのでいいのですが、肝心の船体の建造経験が無いのに。

  • 外務省は基本的に対外的な友好を維持する仕事を主とする官庁だと思いますし、経産省の様に相手国に大ダメージを与えられる弾もあまり持っていません。
    そもそも職員のイメージとして貴族の血を引く人達がシャンパン片手に難解な援助理論や比較文化論を論じ合っている様な感じがあり、机をバンバン叩きながら怒鳴りあうような交渉は不得手でしょう。
    日本の官庁は縦割りで国益よりも省益を優先する風潮があるので、対韓外交も外務省単独に任せるよりは各省庁に競わせて対応する方が良いのかもしれません。

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