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悪い冗談?日韓関係破壊した張本人が「突破口を開く」の怪

韓国には相手を殴った人間が、謝罪もせずに開き直って「仲直りしようよ」と手を差し出すという、日本には絶対に存在しない文化でもあるのでしょうか?現在の上皇陛下を、今年2月に「戦犯の息子の日王」と呼んで侮辱したうえで「(自称元慰安婦らに)謝罪せよ」と述べたという「あの人物」が、どうやら日韓の議員外交を推進しようとしているようです。

日韓関係悪化させた張本人が「関係打開」

あまり韓国ネタばかり続くのはどうかと思ったのですが、どうしてもツッコミを入れておきたい話題があったので、取り上げておきたいと思います。

今年5月、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、こんな記事が掲載されました。

文喜相国会議長、韓日議会外交フォーラム名誉会長に(2019年05月24日11時00分付 中央日報日本語版より)

これは、文喜相(ぶん・きそう)韓国国会議長が「韓日議会外交フォーラム」の名誉会長を引き受ける見込みだ、とする記事です。中央日報は韓国国内の他メディアの報道を引用する形で、国会関係者が次のように述べた、と伝えています。

文喜相氏は韓日議連会長を長く務めた経歴もあり、最近悪化した韓日関係の突破口を開くことにも関心があり、(名誉会長を)特別に引き受けることにした。

日韓関係を悪化させた張本人が「韓日関係の突破口を開く」とは、たちの悪いブラックジョークか何かだとしか思えません。というのも、この人物は2月に、天皇陛下(現在の上皇陛下)のことを、「戦犯の息子の日王」と侮辱したうえで、自称元慰安婦らへの謝罪を求めたからです。

しかも、中央日報は呆れたことに、

文議長は慰安婦問題について天皇が謝罪すべきと発言し、韓日関係に波紋を起こした。その文議長が韓日議会外交フォーラム名誉会長を引き受けるのは、韓日関係の解決に向けて積極的に取り組むものと評価される

と述べています。

しかし、日本国民が敬愛する上皇陛下を侮辱し、日韓関係を土足で踏みにじる暴言を吐いたことに対して未だに始末をつけていない(※)ような人間がフォーラムの名誉会長を引き受けている時点で、日本にケンカを売っているとしか思えないのは私だけではないでしょう。

(※ちなみに文喜相氏は鳩山由紀夫元首相に対し、個人的に謝ったそうですが、鳩山元首相に謝ったところで意味はありません。謝るなら上皇陛下と天皇陛下、そして日本国民に対して真摯に謝罪すべきでしょう。)

このあたり、彼我の感覚に絶望的な開きがあると痛感せざるを得ません。

訪日団はどうなったのか?

ただ、どうもこの記事が執筆された5月の時点では、この「韓日議会外交フォーラム」とやらは、10人ほどの訪日団を組織して6月末の大阪G20サミット前の訪日を推進していたはずですが、その後、現在に至るまで、彼らが日本にやってきた、という話は聞きません。

それどころか、この議員団に先立って訪日した5人の「重鎮議員」を、当選1回目で、かつ次の参議院議員通常選挙に出馬せずに引退することが確定していた渡邉美樹・参議院議員が1人で出迎えた、という珍事も発生しています(『韓国の重鎮議員を迎えたのは「ワタミ」さん1人だったが…』参照)。

日本側の国会議員の凍りついた雰囲気に怖気づいたのか、結局、彼らは訪日を無期限延期したのかな、と思っていたのです。

ところが、この「外交フォーラム」の訪日を巡っては、昨日、こんな「続報」が出て来ました。

与野3党、国会訪日団派遣に合意…「日本輸出規制撤回決議案の処理へ」(2019年07月08日16時00分付 中央日報日本語版より)

中央日報によると、国会の報道官は8日午前、

韓国の与野党が日本政府の輸出規制報復措置に関連し、超党派的な国会訪日団の派遣に合意した」(※下線部は引用者による加工)

と述べたのだとか。

ちなみに、7月1日に経産省が発動した対韓輸出規制の厳格化措置とは、たんに今まで韓国向けに優遇されていた輸出規制を元通りにするだけの話であり、自称元徴用工の問題に対する報復でもなければ、対抗措置でもありません。

(※余談ですが、こうした細かい言葉遣いにも日本を挑発する意図が見え隠れしていて、本当に彼らに日韓関係を修復する意図があるのかが疑われます。)

しかも、中央日報によれば、彼らは「できるだけ早期に訪日を進めることにしたい」と述べているそうです。

しかし、日本は7月21日までは参議院議員通常選挙の真っ最中であり、その期間に日本にやって来たとすれば、引退が確定している「ワタミさん」が1人で対応しておしまい、となるのが関の山だと思いますし、参院選後はその「ワタミさん」すら引退してしまいます。

彼らが日本に来たいというのであれば、勝手にすれば良いと思いますが、果たして彼らはいつ、日本にやってくるつもりなのでしょうか?

「7月18日」に日韓関係はさらに壊れる?

問題は、それだけではありません。

どうも韓国国会は、「日本の輸出規制撤回を求める国会決議」というものを推進しているらしく、18日~19日の本会議でこれを処理することにしたのだとか。

この7月18日といえば、偶然でしょうか、日韓請求権協定第3条第3項に基づく「第三国仲裁手続」の指名期日が到来する時点でもあります(『日韓関係が新たな時代を迎えたことを、素直に歓迎したい』参照)。

そもそも、日本政府は7月1日の経産省の措置について、自称元徴用工問題に対する「対抗措置ではない」と明言しています(このうち菅義偉(すが・よしひで)官房長官の発言については『官房長官「韓国がG20までに解決案持ってこなかった」』参照)。

ということは、もしも韓国が自称元徴用工問題を巡る「第三国仲裁」にも応じなかった場合、これに対する対抗措置が7月18日以降、日本政府によって発動される可能性が残されている、ということでもあるのです。

個人的には、韓国国会が「制裁を解除しろ!」とする日本への要求を全会一致で可決した瞬間、日本が自称元徴用工問題への本格的な制裁を発動すれば、下手なギャグ漫画よりも笑える展開になるような気がしてなりません。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただし、当ウェブサイトでは常に申し上げているとおり、韓国という国は、私たち日本人が考える常識が通用する国ではありません。隙あらば日本を利用しようとして近づいてきますし、また、私たち日本人が考えるよりもはるかに狡猾で奸智(かんち)に長けているからです。

このように考えていくならば、日本が韓国を相手にする大原則は、「密室ベース」ではなく「オープンベース」で、かつ、「韓国的価値観」ではなく「国際的なルール」に従う、という点にあります。

もし彼らが日本にやって来て、日本の国会議員と会うというのならば、わが国の国会議員側は、変な言質を取られたりしないよう、できるだけテレビカメラの前(あるいは公式の記録が付く形)で会談を行うべきでしょう。

もっとも、引退する「ワタミさん」はともかく、再選を目指している日本の普通の国会議員にとって、「このタイミングで韓国側の国会議員に会うこと」自体が大きなリスクです。そもそも「ワタミさん」が引退してしまったときに、いったい誰が相手にするのかは存じ上げませんが…。

新宿会計士:

View Comments (27)

  • いつ日本に来るのかはわかんないけど、何故来るって言ってるのかというのは、

    うまく行って規制が元通りになれば万々歳、失敗してもニホンガーっていえば韓国内で批判はされない(ワタミさんのワンオペの人たちも、一瞬嫌味っぽいこと言われただけみたいだし)

    で、韓国がなくなったりしなければいつかは情勢が落ち着くだろうし、そうなったら自分が裏で頑張ったからって言えばいい

    てなわけで、関係改善のための努力なんてしなくても良いから、声をあげとけば、あとあと美味しいって思ってるんだと思うのです

  • 更新ありがとうございます。

    7月18日に訪日を勝手に決めても、21日の参議院選挙、更に認証式、人事一新等1週間は与野党共に日程ぎっしりでボケ韓国議員らに会う暇人は居ません。落選者なら可能だが(笑)。

    タイミングよく18日が徴用工の第3者を選択する期日なら、駐日大使館に伝達するだけで良いです。

    「日本国は今忙しくて会えない。第3者を選ばなかったから、次に進む、よいな。誰も来なくて良い。8月1日からは日本国より韓国への第2の措置を発表する。内容?何だろ。楽しみにしとけ。本国にも伝えた」でOK(笑)。

  • もうじき、ビザ無しで日本に来れなくなるから、官費のアゴアシ付きで観光に来るのではないでしょうか?🐧

  • 18日に韓国が、輸出規制撤廃を決議するという事は、第三者委員会に応じる事は無いと理解すればいいんですかね。
    だったら、IJCに提訴して、本来の制裁でカウンターしてあげれば良いと思います。

  •  >韓国国会は、「日本の輸出規制撤回を求める国会決議」というものを推進しているらしく、18日~19日の本会議でこれを処理することにしたのだとか。
     >この7月18日といえば、偶然でしょうか、日韓請求権協定第3条第3項に基づく「第三国仲裁手続」の指名期日が到来する時点でもあります。

     韓国人は複数のことを同時進行できません。
     以前タクシーに日本人三人乗ったとき、運転手に「Aマンション、Bマンション、Cマンションと順に行って下さい」と話しました。当然乗り込んだ地点から近い順を話します。運転手は「三つ言われても無理だ。二つにしろ」と半分キレながら我々に言います。我々は一番近い日本人のマンションの前で降り、そこから新たにタクシー拾い帰ったことがあります。

     徴用工問題と輸出規制撤回を同時進行で対応するなど、韓国の国会議員には到底不可能でしょう。

     駄文にて失礼します。

  • 韓国側の対応ですが、やり返し対抗措置?以前に、まず「不適切な事案」についての態度ですかね。
    現在は公式には「韓国は厳格に輸出管理している」、マスコミ等が「日本は説明すべき」だったかと。
    この「事案」について国際的に追及されるよりも、「信頼関係」の回復は無理としても何とか政府としての努力のポーズは見せる、それが残された国益への逃げ道と思うのですが。

    現在の文政権は高支持率だけが拠り所かと思います。北からみの政治ショーや反日的なイベントで数字だけは高い訳ですが、これが続かなくなったら逆に恐いですね。

    • 匿名2号様

      「韓国は厳格に輸出管理している」

      って、優遇措置で輸入した物資を輸出していいんですか。
      んなことやられたら、その先の先の先の輸出先まで無制限にホワイト国だって話になってしまうのでは。
      ネタの情報源をご記憶でしたらご教示ください。

      優遇的に輸出を認める条件に、他国への輸出を禁じる条項は絶対にあるはずと思うのです。
      そうでなきゃ意味ないでしょう。
      どなたかご存じないでしょうか。

  • 世界的投資家「日本株は昨年すべて売った、投資先として韓半島が魅力的」
    https://japanese.joins.com/article/564/250564.html

    「私の言うことに耳を貸さないでほしい。あなた自身が知っていることをひたすら追い続けることが成功の近道なのだから」(ジム・ロジャース)

    ジムwww

  • 未だ任期は残ってますからワタミさんには最後のギリギリまで仕事してもらうしか無いですね。

    • あの顔。
      厚顔無恥とは何か説明無用。一目でわかるほどに滲み出てしまっている。
      あんな顔の人を公共の場に出しちゃダメでしょ。

  • ムンヒサン登場ですか
    オヤジギャクは慎みたいですが悲惨な目に合うでしょうね

    さて、マスコミは無責任にも「懸念が予想される」などと言いますが
    一体いつ誰の懸念なんでしょうか?
    加えて、日本側の立場(特に今回の政府の措置に肯定的な一般日本国民)が
    全く報道されないのは報道の公平性にかなり疑問を抱きます

    日本の放送局はなぜここまで過度な韓国擁護な立場なのでしょうか?
    まさか本当に彼らに乗っ取られているとは思いたくないのですが。。。

    • 番組のエンドクレジットのプロデューサー名や監督名に、よく李○○とか見かけますよ。

      有名なところでは崔洋一ですね。在日二世で、典型的に韓国的パヨクなメッセージを発する人です。TVドラマや映画でご活躍ですが、心のゆがみが作品にも若干反映されているので、彼の作品は好きではありません。

      帰化した元在日は、日本人として生きる覚悟を決めたせいか、あまり反日的なメッセージを作品に込めないように感じます。

      若杉公徳のマンガ『デトロイト・メタル・シティ』は、アニメ化と実写映画化されましたが、実写映画の監督を手がけたのは李闘士男という元在日の帰化人で、主にTVのバラエティー番組のディレクターやプロデューサーをしてきた人です。

      この映画は傑作です。私は劇場に二回も観に行きました。公開前は原作のデタラメで不謹慎な世界観がどの程度再現されるか不安でしたが、蓋を開けてみれば奇跡の換骨奪胎。我が子にも安心して?見せられる健全な不謹慎に再構築されていました。主演の松山ケンイチの熱演は素晴らしいのひと言です。

      同じ松山ケンイチを主演にして崔洋一が監督を手がけた白土三平原作の実写版『カムイ外伝』はカスでした。

      TVは観ないので映画の話ばかりになってしまいましたが、テレビ局には、名前が出る制作陣だけではなく、経営陣にも縁故採用で在日枠が用意されているそうですよ。

      • ≻阿野煮鱒さん

        特に報道分野をどうやって乗っ取ってきたのか非常に興味あります
        まるで彼らの既得権であることを証明するかのように、韓国の不都合な事実には報道しない自由が発揮される理由・・・
        マスコミ関係者のみならず、韓国の工作にドップリとハマった日本の権力者の存在を疑ってしまいますね

        • こんな話だったように聞きました。

          その昔「番組内で被差別部落に対する問題発言があった」と同和団体が乗り込み抗議しました。ゆすりたかり目的ですね。

          同和「部落民を差別するな。同じ人間だ」
          局側「我々は差別感情など抱いていない」

          そんなやり取りの中で、例によって誠意を見せてみろになり、差別待遇してないというならと部落出身者の「就職枠」を獲得したのが発端だとされています。「被差別部落≒朝鮮部落」だった頃の話です。
          毎年「特別枠」で一定数が就職し昇進もしやがては採用権を持つ立場になる。類は類を呼びで、時間が立てばかなりの人数がそのスジの連中になるのは道理です。

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