北朝鮮核問題をめぐる昨日の記事で気になるものがいくつかありましたので、フォローしておきます。いちばん大きなものは、やはり、CSISのビクター・チャ氏が「文在寅大統領の目標は一国二制度の創設」と指摘したことですが、ほかにも、「韓国こそが北朝鮮の非核化の妨げだ」、「北朝鮮の完全非核化の可能性は低い」といった米政府高官らの発言について取り上げておきたいと思います。当然、「北朝鮮の完全非核化を目指した圧力の最大化」は継続すると思いますが、軍事オプションの前の段階で、「(韓国を含めた)第三国に対するセカンダリー・サンクション」という議論が出て来るのではないでしょうか。
北朝鮮を幇助する韓国
米国の「忍耐」が限界に近づいてきたのでしょうか。
昨日、韓国の複数のメディア(※いずれも日本語版)が、米戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ氏の米議会証言を報じました。
- 米議会聴聞会で韓国批判殺到「北の非核化に役立たない同盟」(2019/03/28 08:20付 朝鮮日報日本語版より)
- ビクター・チャ氏「文大統領の目標は統一ではなく1国2体制」(2019年03月28日10時27分付 中央日報日本語版より)
これらのメディアによると、現地時間26日に米上院外交委員会が主催した聴聞会で、チャ氏は文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領の目的が「一国二制度を作ること」にあると指摘。そのうえで、「米国の北朝鮮戦略が『忍耐』に旋回するなら、北朝鮮の核拡散脅威を防ぐことはできない」と述べたそうです。
要するに、北朝鮮に対して制裁を緩和してはならないという、ごく当たり前の主張ですね。
一方で、これらのメディアによれば、北朝鮮の核問題をめぐっては、「北朝鮮だけでなく韓国に対しても圧力が必要だ」、「韓国が北朝鮮非核化の妨げになっている」、という指摘もなされたそうですが、米議会もいまさらになってこれに気付いたのでしょうか?
文在寅政権下の韓国の行動は、すべて、「韓国が米朝両国の仲介者となることで韓国の地位を高め、あわよくば核武装した北朝鮮と統一する」という点で貫徹しています。
昨年、平昌(へいしょう)冬季五輪の開会式で、文在寅氏が北朝鮮の代表団をマイク・ペンス米副大統領や安倍晋三総理大臣らに無理やり会わせようとしたことを思い起こすまでもなく、韓国は自分たちがあたかも仲介者であるかのように振る舞っているのです。
ハリス氏「韓国は北朝鮮を説得せよ」
一方、韓国メディア『東亜日報』(日本語版)のウェブサイトには、こんな記事も掲載されています。
ハリス駐韓米国大使、「北朝鮮に機会の窓を無制限に開けておくことはできない」(2019/03/28 08:13付 東亜日報日本語版より)
米国のハリー・ハリス駐韓大使は27日、韓国国内で行われた講演会で、北朝鮮との対話を巡り「機会の窓口を無制限にあけておくことはできない」、「北朝鮮のいかなる挑発にも直ちに対応できる準備をすることが重要だ」などと述べたそうです。
東亜日報によると、ハリス氏は「米国と国際社会はFFVD(※)がいかなる意味を持つか共通の理解がある」「残念なことに北朝鮮はハノイでその期待に至らなかった」と述べ、改めて韓国に対し、「FFVDに向けて北朝鮮を説得すること」を求めたのだそうです。
(※「FFVD」とは「最終的で完全かつ検証済みの非核化」 “Finaly, Fully Verified Denuclearization” のこと)
このハリス氏の「北朝鮮を説得せよ」との発言だけを見ると、唐突感があります。
しかし、『北朝鮮核武装幇助する韓国は「被害者」ではなく「加害者」だ』でも紹介しましたが、米国国内では韓国がこの「北朝鮮を説得すること」という米国側の期待を裏切っていることへの不満が出ているそうです。
すなわち、米国側が韓国側に期待していたのは、米国側に立って(おそらく同じ民族として)「米国の言うことを聞けば繁栄の道が待っているから、まずは非核化に応じて欲しい」と北朝鮮を「説得すること」であって、「米朝両国の間に立つこと」ではありません。
ハリス氏のこうした発言の裏にあるのも、こういう米国のフラストレーションなのかもしれません。
米軍司令官「北朝鮮非核化の可能性低い」
さて、北朝鮮の非核化を巡っては、「段階的な非核化」なのか、「FFVD」または「CVID(※)」なのか、という違いが非常に大きく、米朝間でこの認識の差異が埋まることは難しいでしょう。
(※「CVID」とは「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)のこと)
こうしたなか、昨日、米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官は米上院の公聴会で、27日、「北朝鮮が完全な非核化に応じる可能性は低い」と述べたのだとか。
完全非核化「可能性低い」/北朝鮮巡り米軍司令官(2019/3/28 06:38付 共同通信より)
共同通信によると、ハノイの米朝首脳会談決裂を受け、「北朝鮮が核・ミサイル実験を再開しかねない」など、「非核化達成まで北朝鮮は最も差し迫った脅威であり続ける」と指摘したそうです。
さらに、比較かについては「北朝鮮が核兵器と製造能力の全てを放棄する可能性は低い」、「米国や国際社会の譲歩と引き換えに、部分的な非核化について交渉しようとしている」と述べたのだそうですが、これこそまさに米国が懸念する「段階的非核化」です。
「次」に何があるのか?
私はこれらの記事を読んで、米国の議会、政権関係者らの認識は若干遅れている部分があると感じたものの、それでも、「北朝鮮は非核化の意志を持たない」、「韓国が北朝鮮の非核化の妨げになっている」という点についての認識を持ち始めていることは歓迎したいと思います。
ただ、それだけでは不十分です。
北朝鮮はこれまで何度も、国際社会を「段階的非核化」という甘言で騙してきました。隙を見れば北朝鮮がすぐにでも「段階的非核化」を手掛かりにして国際社会の譲歩を迫ることは間違いありません。
これに加えてさらに、現在の韓国の政権を担っているのは親北派の文在寅氏であり、北朝鮮の脅威を取り除くうえで韓国は「協力者」ではなく「妨害者」です。
やはり、今後、北朝鮮という脅威を取り除くためには、北朝鮮に対する圧力の最大化は当然のこととして、最終的な軍事オプションの議論に行く前に、「セカンダリー・サンクション」などの議論が出て来る可能性もあるでしょう。
View Comments (37)
いつも勉強になる記事ありがとうございます。
非核化、徴用工、慰安婦と日本にとってはどれも問題が長引くと厄介ですね。
今の政権のスタイルがいつまでも続くとは思えず、政権によっては朝鮮に対して援助するのでしょう。
結局、朝鮮とは距離を取ることができず、永久に付き合っていかないと。その上でどう国益を守るか。
更新ありがとうございます。
米国の政府幹部や議会は、オヤオヤ今頃その程度の認識ですか?(失笑)。昨年のシンガポールといい、今年のハノイといい、2回も拘束、仕留めるチャンスがあったのに。勿論半分だけ本気です。自由民主国が、そんなこと出来ませんね、残念ながら。
記事の中ではCSISのビクター・チャ氏の『文大統領は1国2制度の創設が目標』が興味深いですね。FFUDが無理なら、南北含めてセカンダリーサンクションはアリです。というか、北を堕とすには韓国を叩きのめさないとダメでしょう。
中国にも北援助等、下手な手出しはして欲しくないが、韓国ルートの元栓閉めたらかなり北朝鮮は干上がると思う。経済ボロボロでも反日扇動中の文!タダでは済まぬゾ!
記事の内容と全く関係ない自分語りで申し訳ありませんが、つい先ほど、ツイッターのフォロワー数が800人を超えました。本当にありがとうございます。
https://twitter.com/shinjukuacc
あと、愛読している楽韓Webさんが独自ドメインに移行されたようですね。
http://rakukan.net
とても楽しみです。
益々のご活躍お慶び申し上げます。
楽韓さんは見識もおありで、わたしも記事を楽しく拝見してるひとりです。ここに書いてもしょうがないのですが、そうはいっても、あのページのデザインはもうちょっとなんとかならないものでしょうかね。内容が充実している分、かなり残念ですね。シンシアリーさんのとこもそうだなあ。正直ストレス感じます。(会計士様に言ってもしょうがないですよね、ホントw)
ウェブデザインは非常に重要です。会計士様のここはとてもシンプルでセンス良くすっきりしてます。何よりも見やすい、わかりやすい、余計なストレスを感じさせない。いろんな工夫をされてるとは思いますが、「工夫してることを感じさせない」工夫こそ最も優れた配慮なのだと思います。う~ん、上手く言えないなw けどそう思います。
米国の認識は遅れてるー、っと嘲笑したいところですが、我が国の政界財界も似たようなのんきさです。日本のコリアウォッチャー並の状況認識を求めるのは酷なのかもしれません。でも、ちょっと調べればいくらでも情報は手に入るのですから、それだけコリアに関心が低いと言うことですよね。
更新ありがとうございます。
おっしゃるように、やっと米は気づいたかという気がします。一方北の完全非核化は相当に困難と思われます。時間のかかる交渉になるでしょうね。後ろにいる国々との兼ね合いもありますし。イランもあるし。
ところで賛成される方は多くないと思いますが、私は南北の統一に反対です。分かれたままでずっといてもらいたいと考えています。彼らにとってではなく、もちろん日本とってそれが一番よいと思うからです。
なぜなら、どういう形での統一にせよ、多くのやっかいごとが起きるのは目に見えていますし、日本政府が毅然とした対応をとらないであろうこともまた明らかです。現状の不利益にもきちんと対応してもらいたいのは山々ですが、統一による不利益は恐らく比較にならないでしょう。
このままずるずると南北が存在し続けてほしいと思う理由です。
緒戦半島の統一を昨晩寝ずに考えました。
キンショウオンがブンザイインを騙して、統一を成し遂げました。
南朝鮮は民族の統一で喜びかえってます。
北朝鮮は腹一杯飯が食えると喜んでいます。
元帥様は、サムソン、LG、現代の金を使って贅沢三昧が出来ると、
ほくそ笑んでいます。
10年後、あれほど豊かであった、地上の楽園の南朝鮮が
元帥様の浪費によって、苦難の行軍状態になり。
5000万人の人口が半分になり、
南朝鮮の人々は元帥様を打倒しました…
デモ、まあまあ同じ民族同士統一できたから、
よかった、よかった、
バンザーイ、バンザーイ
と叫んだら目が覚めた…
夢やった…
教訓
夜は寝なあかん…
お昼のニュースでも放送していたのですが4/11に米韓首脳会談が開かれるそうです。
https://www.yna.co.kr/view/AKR20190329050953001?input=1195m
その記者会見で韓国の記者は「10日に夕食会は開かれるのか?」とどうでもいい質問をしています。またコメント欄には以下の内容がコメントされています。
한반도 운명의 최고 개척자는 누가 뭐래도 문대통령밖에 없다....현재까지의 결과가 증명하고 있다.
韓半島の運命の最高開拓者は,誰が何と言っても文大統領しかいない。現在までの結果が証明している。
もう、何と言うか、この国の人々は本当に空気が読めない人間ばっかりです。開城工業団地の再開と金剛山観光の再開を話しするのならワシントンに来るなと言われて間もないのにです。今、米国と会談することが何を意味するのか全く分かっていません。小生はどんな雷が落ちるのか期待しています。
駄文にて失礼します
しかもこの会談の開催を韓国側から持ちかけてるんだすよね。
韓国は言動が軽すぎる。
頭がクラクラしますね。日本中のコリアウォッチャーがクラクラしてると思う。ちょっと列島自体がめまいした気さえする。文大統領が日本企業などを集めて投資を呼びかけたという記事もそうだった。このクラクラ感は癖になる。中毒にさえなる。ウォッチャーがやめられないゆえんである。
ハンギョレでは今回の会談はトランプ大統領から持ち掛けられた言ってますね。
지난 2월28일 하노이 북-미 2차 정상회담 직후 한-미 정상 간의 통화에서 트럼프 대통령의 제안에 따라 이뤄진 것이라고 밝혔다.
過ぎた2月28日、ハノイの米朝2次首脳会談直後、韓米首脳間の通話でトランプ大統領の提案によって行われたものだと明らかにした。
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/887926.html?_fr=mt2
駄文にて失礼します
韓国在住日本人様
>韓半島の運命の最高開拓者は,誰が何と言っても文大統領しかいない。現在までの結果が証明している。
つい最近、教えていただいたのですが、これは、空気が読めないというのではなく、韓国人の幸せ回路とかいうんじゃありません?追い詰められると脳内から麻薬成分が放出されて、都合の悪いことを全て忘れることができる。とか言うのでは?
韓国の目的は、国内から出ている米韓同盟形骸化への危惧の払拭でしょう。
首脳同士が握手している写真の1枚でも撮れれば満足なのでは。
問題は米国の意図ですね。米国大統領との会談が2週間前に急遽決まるのは
異例だと思います。最近のワシントンの空気を考えれば、自分がムンなら
怖くて行きたくないですがね。
今日ポンペオ国務長官とカン外相が会談するそうですから、続報待ち
ですね。
日本国民の常識で計るから違和感を抱くのですよね。
多くの日本国民は、韓国を曲がりなりにも自由と民主主義を基調とする西側陣営の一員でOECDの末席を汚す先進国だと、無意識のうちに思っています。
果たしてその実態は「南朝鮮」であり、たまたま経済成長を遂げたことと未成熟なな民主政治体制を得たことだけが「北朝鮮」との違いです。
北朝鮮と同じ民族で構成される同じ「ならず者」「野蛮国」なのです。
北の思想工作に侵された韓国民は北との融和を唱える従北派の大統領を過去にも選んでおり、文にその続きを託した訳です。金正恩から見れば出来の悪いパシリでも、韓国民から見れば民族統一により半島に平和をもたらす期待の指導者なのでしょう。
これだけ内政外交に何の成果もなく逆に失政続きで未だに50%近い支持を得ているのはそういうことだと思います。
そんな自慢の大統領がトランプからどんなもてなしを受けるのかが韓国民の関心事になるのは、習近平にぼっち飯の刑に処せられ屈辱を味わった記憶もまだまだ薄れてないでしょうから不思議はありません(笑)。
匿名様
>習近平にぼっち飯の刑に処せられ屈辱を味わった記憶もまだまだ薄れてないでしょうから
きっと忘れています。というか、なかったことにしています。その改竄能力は中国をしてもかなうものではありません。中国のように国家権力が改竄しなくても、この民族には生まれながらに、都合の悪い話を素敵なファンタジーに編集する能力が備わっています。
その能力を生む”幸せ回路”の脳内麻薬に韓国民全員が覚めずに悲劇に進んで下さればよいのですが、たまに覚醒する人がいて、日本などに不法移民します。”壁”では間に合いません。どなたか、あの国に蓋をして下さい。
>心配性のおばさん 様
そこですよね。
韓国が国として資金繰りが付かなくなって債務不履行になろうが、国民が路頭に迷おうが、無政府状態になろうが、不謹慎を承知で言いますが本当にどうでもいいことなのです。そこに至らない道は数々の指摘があり、それをとるチャンスはこれまでにいくらでもあったわけです。完全に彼らの自業自得であり、そんな国を救済するなどと自分ら日本の富が使われるなど、絶対あってはならないことです。増して不法移民が押し寄せるのを傍観し、なし崩しで日本国内に住まわせるなどあり得ません。事が起こる前に送り還す体制を早急に、必ず準備しておいてほしいと切に願います。
>10日に夕食会は開かれるのか?
ウリの大統領がまた一人飯になるのか、そうでないのかはとても重要。会談の内容よりこっちの方が重用なのでは?
多数の皆さまからレスを頂き有難うございます。
小生は文在寅大統領が開城工業団地と金剛山観光の再開をトランプ大統領に直接懇願するのを楽しみしております。無能で無知な彼なら話せるはずです。
駄文にて失礼します
名前入れ忘れました。
失礼しました。
いや、もちろん開城工業団地の再開と金剛山観光の再開を話しに行くんだよね
ほかに用ないもんね
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
韓国の文大統領が、トランプ大統領にお願いに行くのです。「開城工業
団地再開」や「金剛山観光再開」だけで済むはずはありません。同じ大統
領同士がサシでトップ会談すれば、トランプ大統領のことですから、韓国
側の要望は全てかなえてくれるはずです。(中国も北朝鮮も、同じように
考えていました)
その要望は
①「韓国が米朝の仲介者である」と認めてくれ
②日本に「韓国の最高裁判決の従うように」との圧力をかけてくれ
③「イラン産原油を例外的に輸入できる」との例外措置の期限を延長して
くれ
④費用負担なしで、韓国防衛を手伝ってくて
駄文にて失礼しました。
引きこもり中年さんへ
①~④、ブンザイなら本当に言いそう
すみません。追加です。
⑤米韓通貨スワップを結んでくれ。または、日本に「日韓通貨スワップを
結ぶように」と圧力をかけてくれ。
米国内は一枚岩ではない、と以前にも書き込んだ記憶がある。すまない、また書いてしまったね。北と通じた米国はたしかスーパーKがきっかけだったと思う。その後別の形で両国は異様な関係が深まったのかもしれない。
ハノイではトランプの行動に異変があった。それはビーガンよりもボルトンという流れに変えたこと。ボルトンが息を切らしたかは知らないがハノイに急行したのが記憶に新しい。トランプは不本意だったのではないかと思ったものだが、もっと大きな力が働いていたのかもと想像している。ただ、日本は上手く立ち回りしていると見ている。
米国内は一枚岩ではない。だから外から見ると何を今頃に、という批判は分からないでもない。だが米国内では日々さまざまなグループが鎬を削っているところだ。そんな悠長な国ではない。
トランプの本意は北への制裁ではない、と言えばいいのかもな。良い警官と悪い警官を演じ分けているなどと、米国の実像を混乱させる意見があるがまったくの間違いだと思う。
文大統領は本当にどんな神経をしているのか?ブログ主だけでなく皆が知りたいと思っています。
一度、どなたか精神分析してもらえないでしょうか?
4月11日にトランプ大統領が何を言うのか大体予想ができますが、通常の感覚の持ち主ではない文大統領がどのように反応するのか大変興味があります。ワクワク…。
金正恩の立場になって考えてみる。
韓国は頼りにならない。米国はいよいよ締め付けを強めてくる。中国も矢面に立ってはくれない。日本は・・・まあどうでもいい。
しかし核を放棄したら、南が攻めてくるのでは?国際的プレゼンスを喪失して誰からも無視されることになるのでは?
文在虎の立場場になって考えてみる。
米国に宥和するには北を切らなくてはならない。中国は傍観して助けてはくれない。日本は反日ブーストの材料でしかなく・・・まさにどうでもいい。
しかし今さら北と決別したら、政権交代の意味はどこにある?自分の売りは何もなくなるのでは?
金も文も怖ろしくて自分の主張を変えられないだろう。騎虎の勢いというやつであるように思う。
結局、金か文か、あるいはその両方がクーデターで排除されることでしか、現状は打破できないのではないだろうか。
>国連加盟国、北朝鮮労働者の追放を進める 2019年03月29日 | 派遣労働 NK
国連安全保障理事会で2017年9月に採択された制裁決議2375号は、国連加盟国に対し、北朝鮮労働者の就労許可の更新を禁じている。2017年12月に採択された2397号はさらに踏み込んで、現在滞在中の北朝鮮労働者を2019年末までに帰国させることを義務付けている。
https://dailynk.jp/archives/122634
徐々に実効性が確保されつつあると思われます。
韓国に対しては、堪忍袋の緒が切れかかっているとは、思いますが。
北朝鮮に対しては、もう少し静観するのでは、現代ビジネスで長谷川 幸洋が書いている、見立てが当たっているような気がします。
>先の米朝首脳会談で正恩氏が制裁解除を切望していることは明らかになった。崔氏は交渉中断を示唆したものの、正恩氏は「軍の反対に遭って非核化をできず」、かといって「非核化を凍結する声明も出せず」、「制裁も解除してもらえない」という八方塞がりなのだ。
そんな正恩氏が次にどう動くのか、あるいは独裁体制が崩壊に向かうのか。北朝鮮内部がこれまでになく動揺しているように見えるからこそ、安倍首相はトランプ氏と意見交換を急いだのではないか。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63795