「3倍返し」という奇祭の起源 この困難をどう乗り切るか
先月、『チョコレートが食べたい?この奇祭をどうやって乗り切るのか』で取り上げた話題の続編です。3月14日といえば、「わが国独特のあの奇祭」からちょうど1ヵ月後に相当しますが、最近では、英語圏でも「The Howaito-Deh」といわずに “White Day” という表現でも3月14日のことを指すものとして認識されつつあるようです。ただし、英語版ウィキペディアの記載を確認してみると、私自身がまったく認識していなかった、1つの大きな問題が発生していたことが判明しました。それは「3倍返し」です。
いまや世界共通語に!
当ウェブサイトでは客観的に入手できる情報をベースとしつつ、そこに自分自身でさまざまな考察を加えることで、「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に、議論を構成するように努めています。
このため、インターネット上の百科事典(いわゆる『ウィキペディア』)の記載を一次情報として採用することは控えて来たつもりなのですが、どうしても皆さまに紹介したいと思う記載を発見してしまいました。
それは、わが国発祥の奇祭「ホワイトデー」(the Howaito-Deh)について、です。
私の記憶が正しければ、1990年代、「ホワイトデー」は英語で “the Howaito-Deh of Japan” などと呼ばれていたように思えます(※といっても、この点についてはあくまでも私の記憶ベースなので、正しくない可能性もあります)。
しかし、ふと気になって、インターネットで “the White’s Day” “Whiteday” “White Day” などの単語で調べてみたところ、インターネット上の無料百科事典『ウィキペディア』に、ずばり、 “White Day” というページを発見してしまったのです。
White Day(Wikipediaより)
いったいどう書かれているのでしょうか?
White Dayは「日本発祥の三倍返しデー」
さっそくですが、ウィキペディアの冒頭には、次のような記述があります。
White Day is a day that is marked in Japan, Taiwan, South Korea, Vietnam, Hong Kong, Malaysia and China on March 14, one month after Valentine’s Day.
要するに、聖ウァレンティヌスにちなんだ日付(英Valentine’s Day, 仏Le jour de la Saint-Valentin)のちょうど1ヵ月後に対応する日付として、東アジアを中心とする地域で注目されている日付である、という説明でしょう。
2月14日は、もともとは西欧キリスト教社会において、聖人ウァレンティヌスにちなみ、恋人や親しい人に対して贈り物をするような日付だそうですが、日本ではなぜか「女性が男性に特定贈答品(※)を贈与する奇祭」に化け、それが東アジアに広まったという経緯があるようです。
(※この贈答品は一般にチョコレートないしはチョコレート精製品とされるケースが多いようです。)
当然、日本における「バレンタインの日」(Barentain-no-Hi)は英語圏における「セイント・ヴァレンタインズ・デイ」(St. Valentine’s Day)などと異なり、特定贈答品を贈与する義務は一般的に女性側にのみ存在するため、男性側が女性側に返礼する機会として別途設けられたのが、3月14日だそうです。
ウィキペディアの記載の続きを読んでみましょう。
Valentine’s Day in countries which observe White Day is typically observed by girls and women presenting chocolate gifts (either store-bought or handmade), usually to boys or men, as an expression of love, courtesy, or social obligation.
これについて、私の文責で意訳しておきます。
ホワイトデーの習慣が見られる地域においては、ヴァレンタインズ・デイにおいて女子または女性がチョコレート関連贈答物(店頭購入物、自作を含む)を男子または男性に対し、愛情、礼儀、あるいは社会的義務として贈与する現象が観察される。
私、この「愛情、礼儀、あるいは社会的義務」という表現、大好きです(笑)
そうなんです。日本国における「バレンタインの日」は、一般に「女性が男性に対して特定贈答物を贈与するのが社会的義務だ」と認識されている点に最大の特徴があるのであり、べつに愛情を伴う必要はありません。
On White Day, the reverse happens: men who received a honmei-choco (本命チョコ, ‘chocolate of love’) or giri-choco (義理チョコ, ‘courtesy chocolate’) on Valentine’s Day are expected to return the favor by giving gifts.(意訳)ホワイトデーにおいては、ヴァレンタインズ・デイと逆の事象が発生する。「本命チョコ」、つまり「愛情のチョコレート」ないし「義理チョコ」、つまり「儀礼的チョコレート」を受領した男性たちがその好意を返礼品の贈答によって表明することが期待されている。
なるほど!深い意味があるのですね。
三倍返しという難局を、どう乗り切るか?
ところが、「ウィキペディア」には、さらに恐ろしい記載があります。
Traditionally, popular White Day gifts are cookies, jewelry, white chocolate, white lingerie, and marshmallows. Sometimes the term sanbai gaeshi (三倍返し, ‘triple the return’) is used to describe the generally recited rule for men that the return gift should be two to three times the worth of the Valentine’s gift.(意訳)伝統的に、ホワイトデーの人気のある贈答品は、クッキー、宝石、ホワイトチョコレート、白い下着、そしてマシュマロとされている。しばしば「三倍返し」という用語は男性にとって返礼品を贈答する際、その贈答品の価値はヴァレンタインズ・デイで受領した贈答品の市価の3倍に相当するものであるべきだという目安とされている。
え?
私、日本人ですが、そんなルール、今まで知りませんでした(苦笑)
ちなみに、ウィキペディアには「ホワイトデーの起源」についての説明が記載されているのですが、これによれば、「ホワイトデーは1978年に日本で始まった」と明示されています。
そこで、気になって全国飴菓子工業協同組合のウェブサイトを調べてみると…
ありました!
ホワイトデーという奇祭を開発し、日本国民に義務を刷りこんだ犯人が、この「全国飴菓子工業協同組合」のホームページにおいて暴露されていたのです。
ホワイトデーの仕掛人たち:高柳全孝氏(ホームラン製菓)・大西康宜氏(カンロ)・篠崎新一郎氏(篠崎製菓)、左手前から宮川光市氏(宮川製菓)・菱木宏氏(扇雀飴本舗)・中西信雄氏(みやこ飴本舗)
対談:1988年9月 京王プラザホテルにて
中西 “愛する人にチョコレートをプレゼント”のキャッチフレーズで業界に定着したバレンタインデーに対応して、全国飴菓子業協同組合が「ホワイトデー(3月14日)はキャンデーの日」と決定したのが1978(昭和53)年6月のことでした。そして、80年3月には全飴協・関東部会が第1回のホワイトデー“愛にこたえるホワイトデー”を実施し、現在にいたっています。
聖ウァレンティヌスと全く関係のない、商業主義に基づく特定贈答物という奇祭が成立していく過程が、こんなところに出ていたとは、意外な話です。
「今年も無事、バレンタインデーが粉砕されました」
ところで、少し古い話題ですが、今年も2月に「バレンタイン粉砕デモ」が渋谷で行われていたそうです。
動画アップロード者のコメント欄に、こう書かれています。
「今年も無事バレンタインデーが粉砕されました。」
いや、粉砕されてませんやん(笑)
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ちなみに著者の場合、今年は「和洋中」の菓子を3種類チョイスして贈呈しようと考えております。
【画像の出展】『かわいい無料イラスト素材集』より、『ハロウィンのかぼちゃランタンとゴーストがジョッキに入ったビールで乾杯しているイラスト』をお借りしました。同サイト様には心より御礼申し上げます。
参考画像:ジャックランタンとゴーストとビール
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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更新ありがとうございます。
3倍返しとは知らず、2倍にしてしまいました(笑)。また妻には『等価交換』で済ませました(笑)。商魂逞し過ぎるぞ、菓子メーカー!そういえば私がホワイトデーを贈ったのは、1986年からだと思います。古いな〜。長年、業界の魂胆にハマってました(笑)。
もうそろそろ下火になっても良さそうだが、、。
「2倍」だよね?いつの間に「3倍」にインフレターゲットを変更したのだろう?製菓業界は日銀より巧みだわ。
めがねのおやじ 様
いつもコメントありがとうございます。
>また妻には『等価交換』で済ませました
家庭内では「等価交換」でも、経済学的に見たら、家庭から菓子メーカーに対して金銭が支払われていることになるんですよね~(笑)
私の場合はまだ職場に従業員を雇っていないので、会社内ではバレンタイン、ホワイトデーの奇祭と縁がありませんが、将来、職員の方に来ていただくことになったとしたら、当社内ではバレンタイン禁止令を出そうと思っています(笑)
引き続き当ウェブサイトのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
新宿会計士様
コメントありがとうございます。返信が遅くなりすみません。
知り合いが菓子メーカー兼輸入代理店をしてますので、少しだけ情報を発信します(笑)。実は来週から、来年のバレンタインデーの企画会議があるそうです(おっと〜〜そんなに早いのか?笑)。
ベルギーとかオランダ、フランスとかの輸入物は現地で見て良さそうなのを持ち帰り、5月には百貨店や菓子店、スーパー、コンビニのバイヤーを集めて数量を出させる。各社強気なので、セーブするのが大変だそうです。国内生産のホテル系や国産メーカーも同時に発表会をする。
ですから、少なくとも来年はVD、WDとも止めることは出来ません(大笑)。私もその企業を(東京・巣鴨と神戸に行きました)訪問しましたが、鼻がやられそうなぐらいチョコレートの匂い(笑)。これは勤まらないですね。
女性は3倍返しでHAPPY、男性はパートナーの喜ぶ顔が見れてHAPPY、お菓子メーカーは売り上げが伸びてHAPPY、私はお菓子が美味しい季節になってHAPPY、最終的には一時的に景気が伸びてみんな幸せだな。
政府もお菓子メーカーのように喜んでお金を出させる政策を実施しないものか。
幸せな多数の陰で「3倍返しもできない」海彦が、涙と花粉症の鼻水にむせいでいることを忘れないでください。今日、経理の智子さんにクッキーの詰め合わせを贈れば、三分の一でもいいのです、今からでもいいです、カバヤのチョコ貰えるのでしょうか?純愛の前には時系列など何の意味もないと思うのですが、どうなのでしょう?
等価交換ですら、恐ろしいのに
“偽善で結構!!やらない善よりやる偽善だ!”
“うろたえるな 思考を止めるな 生きることを諦めるな”
記事更新ありがとうございます。
12日付でNHKワンセグ携帯に対する受信契約締結義務不存在確認の訴訟の判決が出たそうです。
https://www.sankei.com/affairs/news/190313/afr1903130034-n1.html
全文が確認できていないのでなんともですが・・・
NHK有利な判決ですが、今まで通りな気がします。
駄文にて失礼します。
コメントを失礼致します。
本決定、各携帯キャリア(DoCoMo,AU,Softbank他)は対応を急がれることでしょう。
なんせ販売時にその説明はされていない事から、各携帯キャリアが訴えられる可能性が出てくるからです。
それと同時に、ワンセグ受信が出来ない端末がぞろぞろ出てくると予想されます。
(古い機種からワンセグ視聴機能だけ無くすサービスが出てくるかも。)
しかし、ナンセンスな判決ですねぇ。
個人的には、
1:自宅で受信料を支払っている場合は、ワンセグ受信を無料で認める
2:自宅にテレビが無い場合でワンセグ視聴可能な端末を所持している場合、受信料課金
かなとも思うのですが。
いや、やっぱり無償化だよな。NHK銀行の給与、良すぎだもの。
失礼致しました。
「提供される『情報コンテンツ』のひとつとして、受信者側にNHKを選択する権利があり、そのサービスの受益に相応の対価を支払う」。どう考えてもこれが自然で常識的な商習慣だと思う。デムパの押し売りは某精神病の方のみならず、一般人にしても受け入れがたい。早い話、
1.スクランブルをかける
2.一民間放送局になる(CM入れないなら受信契約)
だけで問題は解決することだ。緊急時に限ってはスクランブル解除してもいいだろうし、別にせんでもいい。本質はそんなところではない。「よかれと思って」偏向報道を押しつけ金までまきあげるなぞ、電波の押し売りをシノギにする極道、「電波ヤクザ」でしかない。
バーやクラブに「おしぼり」配って「ショバ代」たかる連中と一緒だよ、NHK職員は。
× NHK職員
〇 NHK組員
>最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)
この裁判長の名前は記録しておきましょう。
こういう意味不明な判決を下す裁判官は、どんどん罷免すべきです。
国民がそういう姿勢をみせなければいつまでもおかしな裁判官は蔓延り続けたままです
余談ですが、先日、NHKの契約のお願い?が三度届いたので(書類はこれ見よがしに破り捨てましたが)自衛と徹底抗戦の意思表示も兼ねて、ガラケーのワンセグ用アンテナを(わざわざニッパーを調達して)へし折ってやりました。
工事の結果、無事(笑)にワンセグは映らなくなりましたので、これで晴れて受信設備フリーとなりましたが、この手間と携帯を一部破壊せざるを得なくなったことに対する損害賠償を請求したい気分です。
毎々の執筆、ありがとうございます。
知らなかった…3倍!?
なんだこの不平等条約的な基準。
小生、チョコ食べれないので、貰う事も無かったから全く知りませんでした。
外野からボヤッと眺めている感じで見ると、お菓子メーカーに踊らされて Mottainai って感じます。
失礼致しました。
ホワイトデーなんか必要ない。
早く韓国に3倍返しをしろ。
本日、義理チョコに対し、1.5倍返しをしました。ハンカチとかで。ところでねバレンタインと言えば、ロッテに名監督がいらっしゃいましたね。そう昔ではないですが、その時代が懐かしいとの思いです。半島があまりにもかしがましいので。
あと、わりとどうでも良い話かもしれませんが、わが家の場合、お返しは和三盆、月餅、チョコという「和洋中セット」にしました。また、保育園で(おそらくこれから職場に行くであろう)ほかの複数のパパさんが、自転車の前カゴに(これから持っていくであろう)贈答品を入れていましたし、でっかい紙袋を持っている通勤途中と思しき複数の男性たちとすれ違いました。
この奇習、何とかならないものですかね?(苦笑)
(^^;)
毎年ホワイトデーの前一週間は、普段男性が行かないエリアに男性がワラワラいて微笑ましく見てます。
主婦から見ると、たまには買い物の大変さを思い知るが良い!とも思います。
これから渡される方、お勤めがんばってください。
チロルチョコ一個のお返しなら
チュッパチャップス二本だな
フッ、余裕だぜ。
鞍馬天狗 様
現在、チロルチョコの値段は、種類にもよりますが、おおむね1つ20~30円、といったところでしょうか。
その一方で、チュッパチャップスならば近所のスーパーで「200円で4~7本の運ゲーム」、アマゾンだと200本約7000円、というパターンがあるようですので、1本あたりだいたい30~50円、といったところでしょうか。
このため、「チロルチョコ1個」に対し「チュッパチャップス2本」で3倍返しとなる、とは限らない点には注意が必要と考えます。
引き続き当ウェブサイトのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
>チロルチョコ一個のお返しなら チュッパチャップス二本だな
コンビニ売価(税別)
チロルスタンダード・・¥21
チュッパチャップス・・¥40
駄菓子屋売価(税別)
チロルバラエティ・・・¥10
ローリーポップ・・・・¥15
でしたので、特別なチロルでない限り3倍返しは可能ですね。
*駄菓子屋で販売されてたのはチュッパチャップスではなくて、類似品のローリーポップでした。(包み紙の柄が違うだけ?のようにも思えるんですけど、半額以下なんですよね)
*****
私は、職場のコミュニケーションツールとしての義理チョコは有りだと思いますよ。あくまでも、贈る気持ちの問題だと思いますので・・。(就業規則には「義理チョコの予算は¥100まで」と附則してあると、逆に歓迎されるかもですね)
カズさんへ
チュッパチャップスの図案は、
サルバドー・ドメネク・ファリプ・ジャシン・ダリ・イ・ドメネク
なんですよ
ソレだけで価値があるんです
偽物には、巧妙にも
“類似品に御注意下さい”との
記述が有る場合があります
カズさんへ
バナナ味は、義理チョコ予算に含まれますか?オヤツですか?
鞍馬天狗さま
>バナナ味は、義理チョコ予算に含まれますか?オヤツですか?
チロルのバナナ味ですね。
私の考えだと、①贈る側に義理チョコとしての意識があれば、それは「義理チョコ代」②贈る側に義理チョコとしての意識ナシなら、それは「おやつ代」ですね。
でも、本家のバナナ議論を踏襲するのであれば、③弁当箱に内蔵されたものに限り「おかず代」としての処理も可能かと思います。
*チョコレート弁当ですか・・。甘い甘いのは気持ちだけで充分な気もしますね。
「プレゼントを貰ってもお返しするのはやめましょう!」なぜなら
・互いの歓心を得るための浪費慣行であり
・無益の手数と思慮を労すばかりか
・人間関係の束縛や疎遠を招きかねない
そう主張して『贈答廃止会』なるものを立ち上げた人たちがいる。ホワイトデーも廃止しろというのだろうか?いやいや、その会ができたのは、なんと一世紀以上も前(1887年、明治20年)のことだ。当時の贈答慣行の煩わしさや浪費を嘆いた知識人らが発起人となった。懸命に西洋に追いつこうとしていた頃だから、封建時代の陋習を廃すべしということだったのだろう。
しかし不思議だ。プレゼントを貰うとなぜお返しをしたくなるのだろう?ある地域では
・贈り物には霊が宿っており
・われわれは受け取りを拒むことはできなくて
・しかもその霊は送り主の元に帰りたがっており
・贈り物を貰ったらお返しと一緒に霊を返さないと災いが起きるのだ
と言い伝えられている。なんと、お返しの脅迫観念は、実は霊のせいだったのだ。これは、LINEでも、ツイッターでも、年賀状、中元歳暮でも同じ。みな霊のせいなのだ。
ホワイトデーのお返しにはさらに「闘争の贈与」という要素が加わる。つまり、気前の良さを見せつけて名誉を勝ち取る(ポトラッチpotlach)という、集合的無意識が奮い立たせられるのだ。
ポトラッチとはより多くの富を与える者を勝者とする贈与慣行で、かつては一部インディアンの慣習として残存していた。まさにそれは栄誉や権威を賭けた「闘争」で、より多くの富を与えた方が勝者となるため、 手持ちの財産が亡くなるまで贈り尽くしたのだという。これは3倍返しどころではない。
わたしたちは、殺伐とした貨幣経済のさなかにあって、あろうことか「菓子屋の陰謀」の中に、霊的体験と人類の記憶の古層を喚起するものに触れ、アルカイック(古拙)な循環経済を実現させるのだ。貴重なその体験のためなら、年に一度の3倍返しくらいは甘受すべきなのかもしれない(涙)。う~ん、チョコだけに甘受か・・・
三行要約
1.あらかじめ失われたホワイトデー廃絶運動があった
2.ホワイトデーは憑き物を落とす儀礼だった
3.ホワイトデーは疎外された人間関係を修復する循環経済の仕掛けである
https://www.youtube.com/watch?v=gWsUEQV7iME