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韓国側の「挑発」「警告射撃」発言、むしろ歓迎したい

韓国メディアを眺めていると、韓国のなかで、公式に日本を「仮想敵国」に位置付けかねない動きが出ていることがわかります。ただ、安全保障の分野における日韓関係問題を議論するうえで最も重要なことは、「日韓関係がどうなるか」、ではありません。「日米韓関係がどうなるか」、であり、「日米韓三角同盟」における「米韓」という軸が重要です。そして、韓国側では「日本の自衛隊機の威嚇に対して警告射撃してはどうか」といった議論が堂々と大手メディアに掲載され始めています。これなど、実は日本にとっては「願ったり、かなったり」ではないでしょうか?

韓国が日本を「仮想敵国」に?

韓国メディア『中央日報』(日本語版)に本日、こんな記事が掲載されています。

【現場から】韓国国防長官、日本に「友好国を挑発」…軍内外で「意図に巻き込まれる」(2019年01月29日06時48分付 中央日報日本語版より)

これは、韓国の鄭景斗(てい・けいと)国防部長官が26日に海軍作戦司令部を訪問した際に、「日本の哨戒機の低空近接威嚇飛行は友好国に対する甚大な挑発行為」としながら「強く対応してほしい」と述べたことに対し、韓国軍内外ではこの「挑発」発言に批判が出ている、というものです。

中央日報は韓国内の大学教授の発言を引用するかたちで、「挑発という言葉は、韓国軍内では、これまで主に北朝鮮に対して使われてきたもの」、「あたかも鄭国防長官が日本を軍事作戦の対象に位置付けたかのように聞こえかねない」、という憂慮を示しています。

中央日報がこのような憂慮を示すのには、1つの背景があります。それは、韓国政府・国防部が今年1月15日に発表した『国防白書』において、日本に関する記述から「基本的価値を共有する」という記述を削除した、という事件です(『韓国「日本と価値共有せず」 「日本は無礼で非紳士的」とも』参照)。

あえて言葉を選ばずに言えば、韓国が日本を「仮想敵国」に位置付けようとしている、といえなくもありませんが、中央日報はこうした韓国政府・国防部の姿勢を「さすがに行き過ぎだ」と考えているのかもしれません。

大統領の指示ではない

韓国国防部や軍に対する抑制がなくなった?

ところで、ここで非常に重要なポイントがあります。それは、「レーダー照射事件と『低空威嚇飛行』の難癖」は、いったい誰による指示なのか、という点です。

先ほどの国防白書の件についても、日本側が韓国から「基本的価値、戦略的利益を共有する最も重要な隣国」という表現を削除したことへの対抗措置という側面もあると思いますが、むしろ、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領自身が「北朝鮮との統一」以外に何にも関心を抱いていないという証拠です。

あくまでも私の仮説を申し上げるならば、昨年12月20日の「レーダー照射事件」に始まる昨今の韓国国防部、韓国軍の迷走の根底的な理由は、「韓国大統領府の指示」ではなく、韓国国内における反日教育の毒が回り、「日本相手ならいくら挑発しても良い」と勘違いしていることでしょう。

むろん、文在寅大統領自身が「北朝鮮との赤化統一路線」への地ならしをする中で、米韓同盟や日韓関係が南北和解の障害となりかねないと考えていることは想像に難くなく、むしろ積極的に、米韓、日韓関係に亀裂を入れようとしている側面もあるかもしれません。

しかし、現在の韓国政府・国防部の動きを見ていると、短絡的に「文在寅氏が日韓関係を破壊するためにレーダー照射を指示した」だの、「低空威嚇飛行問題をでっち上げるように指示した」だのと考えるべきとも思えないのです。

どちらかといえば、韓国政府・国防部が、その場の感情で次々と日本に対し、あることないことでっち上げ、その動きを韓国社会や韓国メディアも支持している、という方が実情に近いのではないでしょうか。

先ほどの中央日報の記事でも、

日本が突然、韓国を相手に突然レーダー照準を主張し、低高度近接威嚇飛行で刺激しているが、挑発をする軍事的な「主敵」になる段階ではない。

と、さりげなく論点をすり替えていますが、政権に批判的なはずの中央日報でさえ、「レーダー照射事件は日本側のでっちあげであり、むしろ日本の方が低空威嚇飛行で韓国を刺激している」という点では、韓国政府・国防部の見解を支持しているのです。

新聞記事の、こうした「ちょっとした言い回し」には、記者(や韓国社会)の本心がポロッと出て来るものです。仮に文在寅氏がクーデターで除去され、朴正煕(ぼく・せいき)並みの強権的な保守大統領が就任したとしても、反日の毒で腐敗した韓国社会をまともにすることは不可能だと思わざるを得ません。

「警告射撃」が堂々と議論され始めた!

ところで、先週26日の韓国国防長官の作戦本部訪問に際しては、同長官が「日本の挑発には強力に対応しろ」と述べたらしい、という話題が、インターネット上では少し話題になっていました。

「威嚇飛行」に強力対応を=日本の言動「非常識」-韓国国防相(2019年01月26日19時10分付 時事通信より)

時事通信によると、「日本の哨戒機の低高度・威嚇飛行に対し、軍の規則に基づき、強力に対応するよう指示した」としていますが、わが国のインターネット上では、「韓国政府は警告射撃など兵器システムを使う方針を積極的に検討している」との仮説も流れています。

この「警告射撃」について、冒頭で紹介した中央日報の記事では、

  • 韓日が哨戒機のために戦争をするのでなければ、結局、カギは国際世論戦」とし「『挑発』よりも『航行の自由に対する危険』という表現が国際世論で共感を得る」(ある国策研究所の研究員の匿名コメント)
  • もし警告射撃をすれば、国際世論は『韓国がレーダーで照準したが、警告射撃までした』という日本の主張に同意するかもしれない」(軍当局者)

といったコメントが掲載されていますが、この点については事実でしょう。

いわば、韓国側で勝手に「日本の低空威嚇飛行」が事実認定されることで、韓国軍が暴走し、日本に対して火器管制レーダーだけでなく、今度は実弾を撃ち込んでくる可能性があるのです。

もっとも、中央日報はこれについて、「日本は先に韓国軍に軍事行動を取らせることで、自衛隊の軍事活動に対する国際社会の拒否感をなくす狙いがある」などと述べていますが、自分たちの行動が常軌を逸していることについての冷静かつ客観的な分析は見られません。

日韓ではなく「日米韓」

「いっそ先に挑発してくれた方が楽」

このように考えていくと、海上自衛隊は哨戒活動を通じて韓国艦船により撃墜される可能性が出てきた、ということでもあります。

大切な自衛隊員の命が危機に晒されているという意味では、日本政府がこれを看過することは許されませんし、また、日本の自衛隊機に対して攻撃される可能性が出てきた以上、日米安保条約に基づいて、本件を巡っては米国を介在させるのが筋ではないかとすら思えます。

ただ、あえて批判を承知で申し上げるならば、いっそのこと韓国の側から公式に「日本の自衛隊機に対する武力行使を取る」と宣言されると、そのこと自体、「日米韓3ヵ国連携」を破綻させた責任を韓国に取らせることができます。

以前、『名著「米韓同盟消滅」でレーダー照射問題を読み解いてみる』で、日本経済新聞社元編集委員の鈴置高史氏が執筆し、昨年10月に刊行された『米韓同盟消滅』(新潮新書)をベースに、日米韓3ヵ国連携は「誰がやめると言い出すか」というゲームになっている、という説を紹介しました。

レーダー照射事件を巡って日本や米国が最近、「日米韓協力は必要だ」と述べるだけで、完全に沈黙を守っている理由も、どちらかといえばこの「チキンゲーム」で韓国に連携破綻の責任を押し付けるためではないか、という気がしているのです。

米韓同盟と「思いやり予算」

このように考えていくと、「日米韓の三角形」を巡っては、「日韓」の辺だけでなく、「米韓」の辺についても議論することが必要です。こうしたなかで、昨日の夕方に韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に掲載されていたのが、次の記事です。

韓国国防相 駐韓米大使と海自哨戒機問題で意見交換か(2019.01.28 16:49付 聯合ニュース日本語版より)

韓国国防部関係者によると、米国のハリー・ハリス駐韓大使が28日午後、鄭国防長官と会談したのだそうです。1時間20分に及んだとされる会談の詳しい内容は明らかにされていませんが、話題の中心は在韓米軍駐留経費負担(いわゆる「思いやり予算」)だったようです。

一方で、聯合ニュースは「韓国の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと日本が主張している問題」(※下線部は引用者による加工)について、「日本の主張の不当性や韓国の立場などを詳しく説明した可能性が高い」と報じています。

私自身、直接ハリス氏と対話できる立場にはありませんが、自然に考えて、米国にとってはどちらの問題も「米韓同盟を破棄するための口実」に過ぎません。

聯合ニュースは

米国は同問題について当事者の韓日が解決するべき問題として中立の立場を保ってきたが、両氏の会談により、米国が仲裁に乗り出すかに注目が集まる。もし米国が仲裁に入れば、同問題は新たな局面を迎えるものとみられる。

と述べていますが、だいいち、米国も政府閉鎖の混乱のさなかで米朝首脳会談を控えており、レーダー照射事件などの個別の事件を巡っていちいち対応する余裕もないはずです。米国はおそらくこの問題で中立の立場を保つでしょうし、言い換えれば、本件については日本に一任されていると考えて良いでしょう。

米韓同盟消滅に備えるべき

さて、先週、当ウェブサイトでは『レーダー照射事件がじつは「大した問題」ではない理由』という議論を提示しました。

早とちりしないでいただきたいのですが、この記事は、「レーダー照射事件が大問題ではない」と主張するものではありません。私は、「今後生じる東アジアの地殻変動という大混乱に比べれば、初期微動のようなものだ」と言いたいのです。

現在、来月下旬に2回目の米朝首脳会談が予定されています。

米韓同盟消滅』(新潮新書)をはじめとする鈴置氏の著書、論考などでもすでに指摘されているのですが、おそらく米国の狙いは、「米韓同盟破棄を高く売りつけること」、です。

鈴置氏は「米国は米韓同盟の破棄を北朝鮮の非核化と引き換えにするのではないか?」といった説などを提示されていますが、一般論として、古今東西、あらゆる国は「手持ちのカード」を高値で売りつけようとするものです。

当然、米韓同盟の破棄が「高値で売れる」なら、極端な話、中国、ロシア、日本を巻き込んで、朝鮮半島の「非核中立化」を議論しても良いはずです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

こうした「駆け引き」をズルい、と決めつけるのは簡単です。

しかし、日本も主権国家である以上は、国益の最大化のために、国際社会で狡猾に振る舞う知識と度胸を身に着ける必要もあります。

極端な話、ロシアとの領土交渉を絡めて、「日本としては千島列島と樺太の潜在的領有権を認めてもらえば、朝鮮半島の全域がロシアの信託統治領となることを容認する」などと言えば良いのではないでしょうか?

ちなみに朝鮮半島の全域がロシア領になれば、日露国境が対馬海峡にも出現するということでもあり、これは大きな脅威ですが、それと同時に中国が日本海に拠点を持つことを防ぐことができます。

外交とは結局、「どの国にとっても100点満点の解決策はない」わけですから、いっそのこと、韓国と北朝鮮に0点を押し付けて、日米中露の4ヵ国が60点以上を取ること(とりわけ日本がもっとも大きな利益を取ること)を目指した外交を繰り広げても良いのではないかと思うのです。

新宿会計士:

View Comments (21)

  • 更新ありがとうございます。

    日韓問題は、最近頻発する韓国の一方的な挑発行動に対し、米国が介入するのを、韓国は期待してんのかな?(笑)無い。多分無い。今、米国は韓国の悪ふざけに付き合ってるヒマは無いんだ。

    自分が起こして引っ張りまわして難しくした日韓関係なのに、どうしようもなくなって米国頼みか(笑)。所詮アンタラはその程度。日本も徴用工と哨戒機レーダー照射は、絶対に引かないと思う。

    今、韓国に譲歩したら政権も持たんし、未来永劫韓にタカラれることになる。韓国は軍と実動部隊も統一出来てないし、青瓦台と与党、ましてや野党とも一枚岩ではない。反日だけ、まとまるのは(笑)。

    そうこうしてるウチに、韓さん陽が沈んでますね。庶民は将来真っ暗で脱国を、、おっとビザ短縮、ゼロ化と密入国徹底撲滅だけはやらないと。安倍首相お願いします!

  • 韓国の存在が重要だという前提で近未来を想定すると、日米韓の安全網は容易く破れてしまうと誰もが不安になる。それほど不安定要素の大きい安保体制の一角を韓国が占め続けていくというのは正常ではないな。いま、米国が韓国駐留経費の引き上げを要求しているが、現在の安保体制を弱体化させることになる。その意図は何かだよ。韓国国防軍が自衛隊にイキガルのは自由だ。だが代償は高くつくね。日米安保の存在を無視してはいけないわな。韓国は米韓同盟と日米安保を米国にどちらが大事かと強引に選択させようとしている。米国は苦虫を潰すどころの怒りでは済まない。気をつけたいのは金融面でまた韓国を揺さぶるかもしれないことだわな。さて、どうなるか。

  • 日本を指して『最も成功した社会主義国』と評したのは誰かわかりませんが、韓国は『最も失敗した民主主義国』として一つのモデルにすべきだと思います。
    現在の韓国の主役は民衆です。
    民意を汲み取り国家が形成される理想的な民主主義国家です。
    ただ一点、過去に民衆を扇動し政府への支持を得るために与えられた反日という泥水が教育として民衆を汚染し続けた結果、民意に反しても国益を取る事を許さない独裁国家になってしまいました。
    今の韓国という国を動かしているのは文大統領でも韓国政府でもなく、反日熱に汚染された民意という実態のない空気のような独裁者です。
    この独裁者には民衆も逆らえず、真実であれ考察であれ歴史研究であれ少しでも日益になる言葉を発したなら即制裁が加えられます。
    もちろん韓国軍の軍人も民衆の一人なので、反日は軍規より重いと考える方が居ます。
    レーダ―照射の実態はここにあったかも知れませんし、今後は実弾が発射される可能性が極めて高いでしょう。
    なぜなら警告射撃の是非が検討された時点で、反日の民意は後退を許さないからです。
    それはやり過ぎだろうなどと言おうものなら言った方に更迭の実弾が飛んできます。
    低空威嚇飛行だ挑発だと日本を叩いて置かなければ、弱腰の軍上層部を倒せとクーデターすら起きかねません。
    文在寅韓国大統領も民意には逆らえないので、すでにコントロールする事を諦め北朝鮮にすり寄ることで保身を図っています。
    政府も司法も軍も民衆も民意という独裁者の支配下で行きつくところまで行くしかない状態の国。
    それが今の韓国だと思います。
    反日の民意を覚ます決定的な冷水でもない限り、日本への武力行使は確実でしょうね。
    そしてその際には自衛隊機だけでなくU-2Sドラゴンレディ、RC-12Xガードレイル、ハワード・O・ローレンツェンT-AGM-25ミサイル追跡艦などの非武装米軍機が巻き込まれるのでしょう。
    まるで真珠湾攻撃です。

    最悪のシナリオに向かってこうも予想が当たっていくと、こんな妄想すら浮かんできます。

    • 民衆が民意に逆らえないというのは、アイロニカルで非常に面白いですね(他人事ですむ内は…)。
      国民性も含めて、欧米の民俗学者に研究してほしいところです。韓国内では客観的な研究などできないでしょうし、日本だとヘイト扱いされてしまいますから。

    • 民衆が民意に逆らえない。しかし何処かでおかしい事だと意識していないところで考えているから、その葛藤が半島民独特の病気である火病につながっているような気がします。飛躍し過ぎかもしれませんが。

    • > 実態のない空気のような独裁者

      なるほどです。鈴置さんのいう「韓国はレミングの群れだ」の現象を説明できる仮説ですね。

      私は韓国人/朝鮮人の生き延びる能力に絶対の信頼を置いておりまして、自らを破滅に追いやるような「警告射撃」を行うはずがない、何らかの名分を立てて破滅を回避するはずだと思っておりました。鈴置さんが「もう止められない」と断言するのは楽観的(我々から見て)ではないのか、と。

      しかし、実態のない空気が大衆もエリートも軍人も支配していると考えるならば、これはもう全く歯止めが効きませんね。「やめろ」と命じる仕組みがありませんので、行くところまで行くしかない事になります。

  • >日本の自衛隊機に対して攻撃される可能性が出てきた以上、日米安保条約に基づいて、本件を巡っては米国を介在させるのが筋ではないかとすら思えます。

    あの~いいですか?

    その前に、経済制裁だと思うのですが、いかがでしょうか?
    もしかして、米国が介入しても、まだ経済制裁は控えるべきなんですか?・・・

    まあ、仰るように米国も忙しいので、介入しませんし、他の国だって好き好んでこんな問題に首は突っ込んでくれません、結局、日本独自に、制裁するしかないんです、まずは武力より経済制裁でしょ、みずほ銀行を潰したらいいんです(笑)
    そうすれば、一緒にサムスンが潰れてくれるでしょ、本当に1~3兆円貸し込んでるんならですけど(笑)

    そもそも、いったい、みずほは、いくらサムスンに貸してんでしょかね?
    せめて、その額だけでも、ネットに晒されないものですかね。
    とりあえず、東レと、みずほを、みせしめのため潰す。そうすれば韓国利権に群がる邦人企業も、ちょっとはビビるんじゃないでしょうか。

    それに、韓国の自信の源、サムスンさえ潰れてしまえば、韓国人もしょんぼりするでしょ。
    あの世界一の企業があることが、最近の韓国人を増長させてる原因なんですよ。
    サムスンさえ潰せるなら、みずほ銀行の一つぐらい惜しくないですよ(笑)

  • 朝鮮日報に、日韓の問題で「米国の仲介が本格化か」という記事がありました。
    もしかすると、このまま、うやむやにされそう。

  • 日韓問題はたしかに問題ですが、韓国は国を挙げた激動期に入っています。
    日本は、かような挑発に乗らず、韓国にできるだけ関わらず、ただ関連した案件によって発生する国内の被害をできるだけ少なくなるように動くのが最適だと思います。
    まもなく韓国は無くなるのですから、一足先の制裁なんてのは日本へのダメージ以外の何者でもありません。
    北朝鮮と合併した時、世界中から村八分にされ、一気に生活レベルが下がる韓国。
    果たして今後、彼らがどうなってしまうのか見ものです。

  •  もし韓国が威嚇射撃をしたら小生は帰国します。そんな事されてのほほんとこの国では暮らす訳にはいきません。国籍不明機への威嚇射撃ならともかく、敵味方識別装置がある状態で威嚇射撃をすれば国が終わります。常に味方から発砲されるリスクを負うなどは軍事協定上考えられないことです。それと、威嚇で済めばまだ良いのですが、実際に撃墜されたら懸命に任務を果たしている自衛隊が不憫です。現在のこの国ならやりかねません。

     駐韓米国大使が韓国国防相と話をしたらしいのですが内容は非公開らしいですね。日本の時はベラベラ喋るのに米国とは余程漏らせない内容の話はしたのでしょう。小生が心配するのは「悪いが今回も泣いてくれ」と米国が日本に譲歩を求めることです。今回の哨戒機の真実を発表すれば韓国国防部は大混乱に陥るでしょう。韓国軍もただではすまないので数カ月は後遺症が出ると思います。米朝会談もまだ開かれていませんし米中対立も道半ばです。米国国内の問題もあり、韓国なんかに構っている余力はないのが米国の本音だと思います。かと言って、今韓国に右往左往されては面倒なことが起こるやも知れません。政府が国民の行動を統制できないので、それこそ在韓米国人や在韓日本人に危害が及ぶことも可能性としてはあります。出来るだけ韓国を現状維持のまま種々の問題を解決した後、「Good-by Korea」とするのが米国の考えかと思います。従って、米国は日本に譲歩を求めてくる可能性があります。ただ、今日本がそんなことをすれば、現安倍晋三政権自体が持たないでしょう。

     もう、この国はにっちもさっちもいかないような状態に自ら追い込んでいます。身の丈に合わない最低賃金のため物価がどんどん上がり、企業は廃業・倒産・移転を行っています。小生の会社でも設備・償却材・整備等のコストが軒並み値上がりしています。財閥系以外の人々でさえ見栄を張る余力もありません。しかし国民はそれに対しなんら行動を起こしません。自ら率先してやるのタクシー運転手の焼身自殺ぐらいで(これもどうかと思うのですが・・・)、大半の人間が関心がないか、関心があっても愚痴を言っているだけで行動には移しません。

     多くの韓国人が韓国脱出を考えています。韓国以外の国籍を持っている人やそれなりに能力があって他国の市民権を確保できる人はまだいいです。それ以外の大多数の韓国人は脱出もままなりません。密航するか、合法的には結婚して相方の国籍を得ることしか出来ないでしょう(最近飲み屋のねーちゃんに人気があるのはそのためかな? 笑)。韓国人は日本の田舎をターゲットに移住を考えている人が時々おります。気を付けて下さい。

     駄文にて失礼します

    • 外務省から在韓日本人への注意喚起や帰国推奨令など出されては居ないのですが?
      本気で韓国国防省が発言した事を末端の兵士が引き起こしたら事実上の戦争状態ですし、一気に在日や韓国人が暴動を起こし始めますよ。大使館が燃やされる程度ならまだ可愛いものです。また日本との紛争を期待する北朝鮮が韓国国内で韓国籍の工作員に日本人の民間人を殺害などすれば、互いの世論に火が付きますよ。

      文在寅は何が何でも北朝鮮との統一前に倒れるつもりは無いようですから放置して炎上させかねないと思います。てかそれが目的では?日本と後戻り出来ない対立になれば韓国国内で倒閣運動は利敵行為で排除されますから今までの韓国大統領死の呪いから外れるケースを狙っているのかな?

      • むるむる 様

         レス有難うございます。

         昔ならいざ知らず、現在の情報伝達速度なら、韓国で何らかの兆候があれば外務省から注意勧告が来ると思いますが今のところ無しです。

         ただ、2週間ほど前に外務省の韓国への渡航注意情報が更新されました。小生が韓国に来て初めてかも知れません。なぜ更新されたのか若干の疑問はあります。

         駄文にて失礼します

    • > 米国は日本に譲歩を求めてくる可能性があります。ただ、今日本がそんなことをすれば、現安倍晋三政権自体が持たないでしょう。

      今回は米国も空気を読むと予想します。

      今の状況では、いくら米国様の命令でも日本政府は飲めませんね。今までは米国は隠然と介入してきましたし、多くの日本人は日本が韓国に譲歩するのが当然と考えていましたから、米国の圧力の有無を気にしませんでした。今は国民の意識が変わりつつあり、政府が従来とは違う厳しい姿勢で韓国に臨んでいることを知っています。それなのに政府が突然軟調になったら、米国の介入であることがバレてしまいます。

      日本政府がもし米国の圧力を受け入れざるを得ないとしたら、交換条件として
      (1)日本の譲歩は米国の要請であることを公表するぞ。
      (2)朝鮮半島の安全保障は全面的に米国の責任であると認め有事に備えろ。費用も人員も米国のみが負担しろ。なぜなら日本の意思を反映させる余地を米国が奪ったからだ。
      くらいですかねえ。

      • 阿野煮鱒 様
         
         レス有難うございます。

         >今の状況では、いくら米国様の命令でも日本政府は飲めませんね。

         >(1)日本の譲歩は米国の要請であることを公表するぞ。
         >(2)朝鮮半島の安全保障は全面的に米国の責任であると認め有事に備えろ。

         果たしてそうでしょうか? 小生はどうもそういう気にはなれません。事なかれ主義日本と、ドラえもんのジャイアンのような米国との間で、そのような取引が成立するとは考えられないのです。特にトランプ政権になってからのAmerican firstの流れは完全に力の論理で対外国政策を構築しているように見えます。

         安倍首相は米国とうまくやっているほうだと思います。彼は人をあしらう(人心掌握術が良いかな?)テクニック長けており、他の野党党首と比べても一枚上手です。その安倍首相をもってしても、トランプ大統領は大変です。なぜなら、彼はさほど有能ではない割に米国大統領という強大な権力を持っているからです。気○○いに刃物ではないですが、それに近い人に具申したり条件交渉をしたり出来るのでしょうか? 今までは上手くいってましたが、今後もこのようなことが続くとはとても思えません。

         駄文にて失礼します

  • 韓国海軍の隠密行動は誰が命じたか?
    国防部レベルの案件ですかね?

    未開土人大王の艦長なら、チョッパリを脅かしてやれぐらいはいいそうですが、苟も大韓民国の海軍の広開土大王の艦長が軍規に反して日本を脅かしますかね?ヤバイ橋を渡っているところをP1に見られてその探知能力を知っていたが故に冷静な判断ができなかった結果だと私には思えますね。しまったと思っても後の祭り。無線に答えなかったのは、シラを切るしかなかったから。

    隠密行動を命令したのは青瓦台。表沙汰になっても国防部になんとかしろくらいしか言わんでしょ。国防部は現在弱小空軍出身者が牛耳ってます。これ見よがしに勇ましいこと言いますよね。
    ハリスさん、たしなめに行っんだけど、立場上キツイことは言わない。キツイこと言わないとチョンには通じない。今ココ。
    お騒がせ致しました。

  • 韓国人は瀬戸際が好きだわな。ギリギリの危ない橋を渡ってお咎め無しを期待しているよ。助かった途端に助けてやった日本を侮辱するなんざ三度の飯より好きなのさ。病気だよ。今回はさすがにそんなこたぁ無理だろ?まじにブチ切れる日本人が出てくるからだよ。これは割と困った話しになる。大局観をもって見るどころか瑣末な諍いに忙殺される可能性さえあるからね。今年は日本でビッグイベント続きだ。韓国人の性格からみてこのタイミングを狙ったのかもな。厄介な連中だわな。

  • 降りかかる火の粉は払いながら、彼の国(韓国)との関わり合いは極力避ける。
    日本政府は、現在の方向を維持して下さい。

    アメリカは今回は彼の国(韓国)に対して「日本が泣いてくれ」とは言わないんじゃないかと思います。
    そんな価値が、彼の国(韓国)に既にないので・・。日本が泣くとしたら、彼の国(韓国)に変わって日本が反共最前線になるということですが、これはもう避けられないと思います。

    来月の2回目米朝会談の結果(半島動乱)に日本が巻き込まれることだけは、避けていただきたい。
    そんな義理はないはずですから。ただ、北朝鮮に拉致されている方々が心配なだけです。

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