野党6党が17連休を批判されたためでしょうか、ノコノコと国会審議への復帰を検討し始めたようです。ただ、野党側が戦略転換を余儀なくされた理由は、本質的にはマス・メディアによる世論支配力が極端に落ちているという現象があるのだと思います。
いまさら審議復帰
野党「審議拒否」解除の理由とは?
麻生副総理兼財相の辞任などを求め、審議拒否を続けてきた野党6党は本日、「国会審議の復帰に向けた調整に入る」のだそうです。先ほどの日本経済新聞電子版の報道を紹介しておきましょう。
国会審議復帰へ調整 立憲民主など野党6党(2018/5/7 9:15付 日本経済新聞電子版より)
表向きの復帰理由は日経が報じているとおり、
「学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫元首相秘書官が、学園関係者との面会を認める意向であるため」
というものですが、実質的には野党の「17連休」に対し、国民から強い批判が寄せられているためでしょう。実際、先週の日経電子版の記事によれば、同社の世論調査で野党の審議拒否を「不適切だ」と答えた比率が64%と、「適切だ」と答えた比率(25%)を大きく上回っていることが明らかになっています。
野党の審議拒否「不適切」64% 内閣不支持、最高迫る/本社世論調査(2018/4/29 21:00付 日本経済新聞電子版より)
一般に最近の新聞社が実施する世論調査では、政権支持率は実態よりもかなり低く出る傾向がありますが、その新聞社の調査ですら、野党の審議拒否に対して64%が批判的な姿勢を示しているのです。実質的には国民の8~9割が野党に批判的だと考えても不思議ではありません。
親から言われて国会へ?
一連の報道の中でも、とくに苦笑したのが、次の記事です。
「親から『そろそろ国会に出ろ』と…」 “17連休”の6野党、批判に耐えかね審議復帰へ(2018.5.5 22:48付 産経ニュースより)
産経ニュースによると、希望の党の玉木雄一郎代表は3日、インターネット番組で
「地元や親からも言われる。『そろそろ(国会に)出たほうがいい』と…」
と述べたのだとか。
玉木雄一郎議員の父親といえば、獣医師かつ香川県獣医師会副会長の玉木一将氏のことでしょうか?玉木議員はまた、獣医師の関連団体から献金を受け、獣医師業界ににとって有利になるように国会質問を行ったことから、その行為は「斡旋受託収賄罪」に相当する疑いもあります。
この希望の党は民進党と再び合流し、本日から「国民民主党」になるのだそうです。新党になったから国民の批判が強い審議拒否戦略を見直し、国会審議に戻る、というのも、私たち国民の目から見て納得が行く理由ではありません。
日本の膿は官僚、マスコミ、野党議員
ただ、野党による今回の一連の審議拒否戦術とその解除には、一貫した理由があると思います。それは、「日本の膿」である既得権益層の支配がぐらついていることです。
私に言わせれば、現在の日本の膿は、官僚、マスコミ、野党議員の3者です。まず、官僚機構が「記者クラブ」を使ってマス・メディアを支配し、マス・メディアはひたすら政権を攻撃し、野党議員を擁護。その野党議員がマス・メディアの報道に悪乗りし、政権与党の揚げ足取りに終始する、という構造です。
ひと昔前であれば、この戦術で内閣の1つや2つ、倒すことができたに違いありません。
しかし、「もりかけ・セクハラ・日報問題」でどんなに頑張り、マス・メディアがどれだけ世論調査結果を操作しても、政権支持率はおおむね30%台で踏ん張っており、また、麻生副総理のクビを取るどころか、このままだと野党が壊滅状態になりかねない状況にあります。
危機的状況にあるのは、野党だけではありません。マス・メディアもまったく同じです。マス・メディアは、自分たちで「もりかけ・セクハラ・日報問題」で政権攻撃を仕掛け、固定電話を中心とする手段を使い、自分たちの報道を盲信する層を中心とする世論調査で「政権支持率が急落している!」と煽ってきました。
しかし、インターネットが普及したことにより、こうしたマス・メディアによる「自作自演」を信じる人が急減しているのが現状であり、変な世論調査結果を出したところで、SNSを中心に「フェイク・ニュースだ!」などと批判されるのが関の山でしょう。
あるいは、「セクハラ問題」を煽れば初鹿明博(はつしか・みょんばく)、青山雅幸の両議員に「ブーメラン」が飛び、野党とマス・メディアのダブル・スタンダードぶりがインターネットで晒され、強く批判される状況となっています。
それだけではありません。「貧すれば鈍する」と言います。マス・メディアは今まで自分たちが攻撃してこなかった相手に、攻撃の矛先を向けたのです。それが、「マス・メディア対財務省」の戦いです。
いわば、朝日新聞をはじめとするマス・メディアは、「越えてはならない一線」を越え、ついに禁断の財務省批判に手を染めてしまったのです。佐川宣寿(さがわ・のぶひさ)前国税庁長官や財務省の福田淳一・前事務次官に対する攻撃は、この「三位一体構造」を破壊しかねないのです。
おそらく、今後1年で、マス・メディアによる世論支配力は、ますます弱まるでしょう。また、今年9月の自民党総裁選で安倍晋三氏の三選が決まれば、展開次第では、来年の参議院議員通常選挙で野党勢力が惨敗する展開も考えられます。
自民党一強は別の問題をもたらす
ただし、私は現在の野党6党(立憲民主党、民進党、希望の党、自由党、社民党、日本共産党)が議席数を減らすこと自体は歓迎したいのですが、その一方で、自民党が一強体制となることには、少なからぬ懸念を抱いているのも事実です。
「国民の敵」である反日6野党が自滅することは当然ですが、それと同時に、現在の国会でまともに対案を出す野党といえば日本維新の会くらいです。こうなってくると、最大政党である自民党にも驕り・高ぶりが出て来ます。
自民党政権は今のところ、来年10月に消費税の増税を断行するようですが、それをやってしまえば再び日本の景気は腰折れしてしまいます。そして、国民経済が10%という税負担に耐えられるとも考えられません。
このように考えていけば、
- 消費税の増税凍結
- 財務省の解体と歳入庁の創設
- 憲法改正
などのまともな主張をする政党が存在しないこと自体が、現在の日本にとっての大きな問題点であることは間違いありません。
私は「現在のところは」安倍政権を支持していますし、現状で判断するならば、次の国政選挙で1票を投じる先としては自民党以外あり得ません。しかし、その理由は野党があまりにも酷すぎるからであり、健全な野党が出現したら、次の国政選挙では自民党ではなく、その野党に1票を投じるつもりである、とだけ申し上げておきたいと思います。
View Comments (6)
サラリーマンも会社がいやでも出勤しているわけだし、国会議員の本分は国会で議論することなのだから理由はどうあれ審議拒否はないだろう。それにしてもろくな野党がいない。
マスゴミの世論支配力はまだ侮れないが、落ちたのは事実だと思います
報道を眺めてみると、一時的に安倍総理へのバッシング報道が減り、職員自殺〜セクハラの間は麻生副総理をとにかく叩き、安倍総理に向けて、麻生副総理を切れば助かるよう印象を与えていたように、私には見えます
同時期、石破氏あたりを担ぎ、二階氏についても真偽不明のコメントが多数存在しました
だが、安倍総理はそんなカスみたいな手には乗らず、野党の反対はあっさり無視してG7に麻生副総理を送りました
この判断は日本の国益を考えれば当然で、多くの国民は安倍総理の判断を支持しています
結果的に内閣支持率は回復しつつあります
また、国益を守り続ける必要が常にあるほど、我が国が置かれている状況が厳しい事を、全国民が知っているからこそ、国民はマスゴミの世論誘導に乗りません
焦った朝日新聞は国益を守るよりも多様性…といった記事を昨日あたりにまた性懲りもなく出してきました
しかし、これこそ、管理人さまがご指摘されていた、朝日新聞の余裕の無さを明確に示すものと捉えています
マスゴミの世論支配力がもっと強かった時代なら、安倍総理の本音はどうあれ、マスゴミシナリオになっていた可能性があったと思います
だが、今回、ほんのニ〜三週間前には考えられなかったことですが、政権支持率が回復しつつあり、誰一人として閣僚が辞任することもなく、政権は継続しています
今回の騒動と前後して芸能人の醜聞も出てきましたが、ここでもマスゴミはダブルスタンダードを示し、meetoo運動もあっさり終わりを告げました
マスゴミの動きに呼応した野党は国会をサボり国民から憎まれ、誘い水に乗った自民党内の反乱分子もまた、今後、国民の支持を得にくくなりました
ついでに、韓国あたりがスワップどうのとニュースになっていますが、実はマスゴミシナリオがリークされており、しかし日本国内の実情を知らない関係者が麻生副総理がいなくなる事を見越して事前に発言してしまっていたのではないかと感じています
つまり、マスゴミ、野党、韓国あたりはこの種のシナリオを共謀して以前から用意しており、今回、実行に移したと私は感じています
また、だからこそ、共謀罪の法的整備に死にものぐるいで抵抗したのでしょう
後に残ったのは全国民から憎まれる野党、またも新党結成に追い込まれ、ますます支持率を下げるでしょう
続いて、自民党内の裏切り者
マスゴミの信頼性は決定的に下がり、韓国がこの件で暗躍していた事さえ勘ぐりたくなる状況です
今回の一件を乗り切り、より強固になった安倍内閣に、ますます期待しています
健全な野党、ね…
今の野党を粗方排除してから現在の自民党を派閥ごとに分割して、その中から選ぶというのでは駄目でしょうかね?少なくとも現在の国会よりは余程マシだと思いますが。
もっとも、まずそこまでどうやって持っていくのかって話ですけどね。
身内も身内、本物の「身内」である親から国会に出ろと言われるとは何事か。
しかもそれを公言するとか、いい年した人間の言うことではない。
< 夕刊の配信ありがとうございます。
< いきなりですが、今日は初鹿明博議員に焦点を当てます。勉強不足であまり聞いた事なかったですが、2年前に女性スキャンダルがあり、特にお咎め無し?そういや、そんな人居たな。民進党は『不適切な関係』のセンセイばかりで、覚えれません(笑)。当選3回らしいが、東京の地元選挙区では負けてばかり、比例区で復活2回当選です。大した事ないゴミ議員やね。
< ミョンバクってよく書き込まれてますが、あのタイーホされた隣国ネズミ男と同じ読み方、という事は韓国の方ですか?何かパチンコ業界や焼肉屋業界と密接なようですよ。出身が平井というのもなあ。あの辺、昔から知ってるけど。
< これ以上詮索しませんがヒトとナリ、行動は反日的、グレーゾーンですね。若い頃に北朝鮮行ったり、『北朝鮮と言うな!朝鮮と呼べ』と言ったりして、およそ私は絶対投票しませんわ。謝蓮舫や玉木や枝野や山尾や辻元や鳩山や志位やら、こんな野党人に誰が票を入れるんだろう。あ、新宿会計士様は志位は党書記長ではないですね。地下組織、テロリストかシンパ(笑)失礼しました。
< 野党は国会審議再開って今まで何をしてたの?17連休で国民の不遜を買い、また党支持率10%は落としてるよ。あ、前から1%でしたか(笑)なら0%やな。
< 野盗とマスゴミと罪務省と一部某衛省の脳みそ筋肉オンリーの方とタッグ組んでも、安倍首相を退陣に追い込めなかった。支持率は30%で踏みとどまった。麻生副首相も代わりに狙われたが、瞬間風速で終わって踏みとどまった。
< 国民は理解しだしたと思う。野党、マスゴミ、官庁の一方的な攻撃が、如何にゲスいものであるか、如何に捏造を勝手に作り上げているか、国難がすぐ目の前に来てるのに!国民はそれが『飽きた』んです。新聞テレしか無い人でも、『今、いったい何をやってるの?』『なぜ毎日同じ事、繰り返すの?』『安倍さんはそんなに酷いのか?』と、いつか疑問に思う。刷り込まれる人も居るが、それは言ってる方がオカシイとなり、デッチ上げが確信になります。5月3日護憲派の集会も私の知る限りショボいものでした。いつものメンバー、衆人避ける(笑)。
< 解散総選挙でもいいよ、今なら野盗は100議席ぐらいだ。早く元に戻して改憲発議を進ませ、特亜3か国が手出しできないようになって欲しい。
< 失礼します。
未来永劫無理だろうな、まともな野党ってのは。
過去70年存在しなかったんだから、健全な野党ってのは。