【速報】拉致問題の「北朝鮮主導での解決」に反対する
拉致問題は私たち日本国民すべてが「自分の問題」として捉える必要があります。そして、「北朝鮮の言いなり」での「解決」など、絶対に認めてはなりません。拉致問題は私たちの国・日本の責任において、日本が主導する形で解決しなければならないのです。
目次
拉致問題の政治利用を警戒する
拉致問題を振り返る
北朝鮮による日本人拉致問題については、知れば知るほど許せない事件です。
日本政府が公式に認定している17人の事例は、1977年から1983年にかけて発生しており、日本国内の日本海側で拉致された事例(9人)、欧州で拉致された事例(3人)など、いずれも悪質です。北朝鮮の工作員が日本に侵入し、日本領土から無辜の日本人が誘拐されているからです。
しかも、拉致事件については全容が解明されていません。1970年代から80年代にかけて失踪した人たちの中には、北朝鮮による拉致が疑われている事例も多く、私は政府が公式認定した17人以外にも、かなり多くの拉致被害者がいるとみて間違いないと考えています。
拉致問題の解決を定義しない日本政府の無責任さ
ところで、日本政府は拉致問題の解決をどう定義しているのでしょうか?
日本政府は『解決のためにできることは?』というウェブサイトのなかで、
- 政府が一体となった取組み
- 国際的な関心の高まり
- 家族を取り戻すための民間の救出運動
- あなたにもできること
という4項目にわけて、拉致問題の解決を訴えかけています。
しかし、このウェブサイトを作った人には非常に申し訳ないのですが、このウェブサイト自体、落第点です。なぜなら、「拉致問題の解決」、すなわち、「具体的にどうなれば拉致問題は解決したと言えるのか」について、何ら定義がなされていないからです。
あえて私が「拉致問題の解決」を定義します。これは、
- 北朝鮮当局から事件の全容の説明とともに然るべき損害賠償を受けること
- 北朝鮮の拉致被害に遭ったすべての人が家族のもとに帰ること
- 拉致事件に関わったすべての犯人を日本側に引き渡し、日本で刑事裁判にかけること
の3点です。「拉致問題の解決」をこのように定義すると、日本政府のウェブサイトの主張どおりにやったところで、拉致問題が解決しないことは明らかです。
「拉致問題に1人1人の国民が深い関心を持つこと」、これは当たり前の話です。「国際世論を喚起すること」、これも確かに重要です。しかし、これらで拉致問題を解決することは、「絶対に」不可能です。なぜなら、北朝鮮側が証拠のすべてを握っているからです。
日本政府が拉致問題の解決をきちんと定義しない理由は、きちんと問題を定義してしまうと、現在の日本にそれを解決する能力がないということがわかってしまうから、ではないでしょうか?
もっとも恐れるべき展開とは?
そのうえで、私が最も恐れる展開を申し上げましょう。現在、北朝鮮は日本が主導する「最大限の圧力」に苦しんでいる状況です。こうした状況を緩和させるために、拉致事件の解決をチラつかせる可能性が十分にあります。
もっと言えば、追加で2~3人だけ「拉致被害者」を日本に戻し、「これで拉致問題は完全解決!」と喧伝し、うやむやのうちに葬り去ってしまう、という展開です。これは非常に恐るべき点です。北朝鮮が2~3人だけ「拉致被害者」を日本に戻したとしても、拉致問題の全容は解明されないからです。
それだけではありません。北朝鮮側が「拉致事件を解決したぞ」と日本に通告し、これにより日朝国交正常化と数兆円レベルの経済協力を要求されるというのは、考えられる最悪の展開です。このような事態を許してはなりません。
本来の解決とは?
「拉致問題強制捜査」が必要だ
さきに理想論を申し上げておきましょう。まず、拉致事件とは「国家主権の侵害の問題」でもあります。
拉致問題のうち、少なくとも日本国内で行われた14人の拉致事件については、日本国内で立件しなければなりません。そのために必要なのは、「北朝鮮に拉致問題の解決を要求すること」ではありません。「日本がみずから、北朝鮮に対して拉致問題を巡る強制捜査を実施すること」、です。
通常の主権国家であれば、まずは北朝鮮の沖合に軍艦を展開し、砲門を開きます。また、北朝鮮の首都・平壌(へいじょう)の上空に、戦闘機や爆撃機をバシバシと飛ばし、平壌市民に対して旭日旗を嫌というほど見せつけるのです。
このように北朝鮮を強く牽制し、まずは
- 拉致問題の全容を自主的に調査すること
- すべての拉致被害者を日本に即時帰国させること
- 拉致実行犯全員の身柄を日本に引き渡すこと
の3点を要求します。そして、北朝鮮がこれに応じなければ、実際に北朝鮮空爆に踏み切り、最高責任者である金正恩(きん・しょうおん)の身柄を拘束したうえで日本の巣鴨拘置所あたりで取り調べを行うのです。
(もっとも、北朝鮮空爆の過程で金正恩自身が死亡する可能性もありますが、それはそれで仕方がありません。)
理想論はそうだが…
ただ、上記はあくまでも「理想論」です。
現実の日本には、「日本国憲法第9条第2項」という、「素晴らしき殺人憲法」が存在します。
日本国憲法第9条第2項
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
この条文は、「外国が日本に攻め込み、日本人の生命と財産を犯そうとしたとしても、日本国政府は絶対にこれと戦ってはならない」と命じているのと同じです。
私は、この条文自体が自然法に違反していて、外国の国際法に反した軍事侵攻・国際犯罪には適用されないと考えていますが、それでも日本国政府はそのように考えていないらしく、今日にいたるまで北朝鮮に対する軍事侵攻と拉致査察は実現していません。
つまり、現在の日本国は、同胞が外国に誘拐されても、日本領が外国軍に占領されても、絶対にこれらを回復してはならないという、実に情けない国に成り果てているのです。憲法第9条第2項に縛られている能無しの官僚どもや憲法学者どもを見ると、本当に腹立たしい限りです。
日本国を救うのは日本国民自身
ただし、私は最近、この拉致事件を、「日本が戦後を終わらせるための天が与えた試練」ではないかと感じているのです。
拉致された1人1人の苦しみを、私たち日本国民は全員が共有しなければなりません。そして、一刻も早い全員の無事帰国と拉致事件の全容解明、金正恩を筆頭とするすべての犯人らに対する厳しい刑事罰を実現しなければなりません。
そのためには、やはり日本の国内法の欠陥を、一日でも早く是正しなければなりません。
今年も憲法記念日がやってきます。日本国民のみなさん、今年は拉致問題と絡めて、憲法改正について少し考えてみませんか?
これは私からみなさまへの心ばかりの提案なのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
< 第2報 速報ありがとうございます。日本人拉致被害者の件は、私もかなり以前から関心を持ち、北朝鮮という非道な国の一面を知るきっかけとなった事件です。私が知る限り、一番古い犯行は1963年の寺越武志さん(当時13歳)、とその叔父2名(既に死亡)です。北陸沖、漁船で操業中、襲われました。その時年長の叔父は抵抗して殺害された可能性が強い。途中省略しますが、20年以上経ってから北朝鮮から存命を知らせてきた。今は【家族の為】平壌に居り、労働党員にもなってます。また寺越さん自身、日本訪問をしてますが、母親にも警察にも北による犯行は否定しています(家族が居る、生涯話せない)。
< 北は、60年代は南朝鮮でスパイ活動をし、拉致をした時期もあったが、取り締まりが厳しくなった為日本に目を向けた。この時期、大量の諜報活動者が日本に密航しています。そして在日韓国人、朝鮮人をオルグして日本人を使った方が教育程度も高く、与えたことをやりこなせると分かった。その時、最初に槍玉に上がったのが、身内、親族の少ない日本人、以前犯行を起こし、脛にキズを持つ人。こういう人達を言葉巧みに「海外旅行に連れて行ってあげる」「海外(欧州)で仕事がある」と騙して正規パスポートを取らせ、欧州経由航空路か沿岸部から密航で極秘裏に沖の大型船に連れ込んで北入りさせてます。日本国パスポートは、世界最強、どこでもフリーで入国可能。偽造すれば北諜報員が世界を跋扈するわけです。
< あまり話題にならなかったのは、一個人の問題、「最近見ないな」程度ですませた。もちろん公安、警察は接近していた在日人を割出し、参考人として話を聞いたりしてますが、知らぬ存ぜぬ、確たる証拠がないため、起訴されず。告訴する親族もいなかった事も大きいでしょう。ところが、日本人男性を一人確保しても、生活面が荒れる、心も塞ぐという事で女性単身と、いっその事カップルを狙えという事になりました。この後は皆さまご存知の通りです。いわゆる無理やりの拉致です。初犯から北朝鮮は55年以上に渡って無垢な日本人を蹂躙しています。当初の首班は金正日、次いで近年は金正恩。もちろん金日成も重大な関与をしています。金正日は小泉首相に『私の部下が私が知らない間にやった事。取り締まる』なんて、全くの嘘です。
< 日本政府発表では17人の日本人が拉致の疑いが極めて強いと言うが、そんなものではない!「拉致が疑われる特定失踪者は868人」(警察庁発表)で、更に全く情報のないものなど含めると、1,000人を超えるでしょう(推定)。
< これだけの卑劣な行為をしながら一時北は『日本統治期の間に朝鮮人が受けた残虐行為に比べれば日本は更なる謝罪が必要なぐらいだ』と言い放っています。こんな蛮族と『板門店宣言』程度の実質何も具体的にはしない宣言を、評価する日本人がいることさえお人よし過ぎます。『核完全破棄と開発破棄』(CVID)と拉致被害者問題は同格です。
< 具体的には①米朝会談でのトランプ大統領による拉致解放非難と解放の日程確約、日本政府と米国政府による事前調査実施②日朝会談で拉致非難と徹底した経済封鎖で圧力③全員解明救出まで経済援助無し④瀬渡し等抜け道の監視徹底⑤韓国の行動監視と必要あらば報復制裁---です。今年中には解放される事を願ってやみません。待ってろ!北朝鮮、韓国!
< 失礼します。