石原元知事への「人民裁判」と小池劇場を批判する

昨日行われた石原慎太郎元都知事に対する「百条委員会」は、まるで「人民裁判」のようなものでした。

石原元都知事に対する「人民裁判」

脳梗塞を患った老人を喚問する非道

最近、1日に2~3本の記事を配信することが増えて来ています。どうしても申し上げたいことがあるから仕方がないのですが、本日も2本目の記事として、この話題を取り上げます。

豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会(3月20日)(2017年3月20日付 東京都議会ウェブサイトより)

東京都議会は昨日、「豊洲市場移転問題」を巡り、いわゆる「百条委員会」を開催。石原慎太郎元都知事を出頭させました。

この「百条委員会」とは、地方自治法第100条第1項に基づいて行われるものです。また、参考人として呼ばれた人に対しては、次の通り、極めて厳しい罰則を伴います。

偽証には3か月以上5年以下の禁固刑が科せられる(同第7項)

正当な理由なく出席を拒んだ場合にも刑事罰がある(同第3項)

1932年生まれで今年84才という高齢になる石原氏は、脳梗塞という大病を患ったばかりです。そんな老人を、「豊洲問題」という、日本共産党が仕組んだでっち上げ事件で、刑事罰をちらつかせながら招致したということ自体、私は都議会とマス・メディアに対し、深い怒りを抱いています。

石原都政への毀誉褒貶

もちろん、私自身も石原慎太郎都政に対し、百パーセント、素晴らしいものだったと申し上げるつもりはありません。特に、東京都が設立に関わり、巨額の損失を出した「新銀行東京」の失敗など、石原都政には汚点も多々あることは事実です。

ただ、今回の豊洲移転問題については、石原元都知事に対する明らかな「言い掛かり」です。

例えば、地下水が汚染されているという問題については、豊洲市場自体が屋内設備であるという事実を、既に忘れているのでしょうか?

また、今回の百条委員会についても、東京都議会が「豊洲移転の経緯を調べるため」などとしているようですが、東京都自体も組織ですから、これらの経緯・記録が残っていないはずはないでしょう。これを東京都自身が調べれば良いだけの話であり、なぜ石原氏を呼ばなければならないのでしょうか?

まるで人民裁判

私は東京都議会の特別委員会の様子を一通り視聴したのですが、「酷い」のヒトコトに尽きます。

また、新聞やテレビの報道についても、「石原がとぼけた」とでも言いたげな酷いものです。しかし、動画を視聴して頂ければわかりますが、今回の特別委員会は、大病を患ったあとの老人を、刑事罰をちらつかせ、まるで人民裁判であるかのようにつるし上げている代物です。

小池都政を批判する

小池百合子都知事は今年7月2日に行われる東京都議会選挙で、自らを支える会派「東京会各議員団」を躍進させるために、この豊洲問題を政争の具にしている節があります。

しかし、豊洲移転の延期は小池都知事が議会の承認を得ずに、独断で行ったものです。私は、この問題を巡っては、小池都知事こそが政治責任を問われる相手だと考えています。

また、豊洲に対して色々と難癖をつけているのはマス・メディアであり、材料を提供しているのは間違いなく共産党です。ということは、小池都知事はマス・メディアと共産党に利用されているだけでしょう。

ただ、こうした愚かな都知事を選んだのも、私自身を含めた東京都民です(※私個人は昨年夏の都知事選では桜井誠候補に投票していますが…)。いずれにせよ、今年7月の都議会選では、私も東京都民の一人として、適切に選挙権を行使したいと考えています。

読者コメント一覧

  1. 50代窓際族 より:

    いつも素晴らしい筆者の分析力に感服していますが、今回はえー、ですね。
    石原さんは都知事として都民の税金を使うことに対して、あれはおれの自由にできる金、だから
    部下に判断任せていた、という発言に全て受取れます。東京都民は行政の長となる資質のない
    人をよくも10何年間任せていたものですね。石原はもともと知事になる資質のない、単なる
    言い放題の無責任男です。
    これが本当の男、日本男子であれば、全て私の管理不行き届き、私の責任であったとして腹を
    切ります、ということですね。責任逃れはもっとも男らしくないこと。

    1. 通行人 より:

      50代窓際族さん

      ヨコレス失礼。
      主さんの主張は「新聞とかテレビのキチガイ染みた報道を含めて人民裁判みたい」ということでは?マスコミは、(右派・左派含めて)、石原さんの答弁も責任逃れに終始したと報じていますから、「もっと男らしく」と思う気持ちも分かります。でも主さんはどうやらマスゴミ報道ではなくて直接ビデオを見てこの記事を書いているみたいですね。主さんが言うにのは多分、石原さんが言いとか悪いとかではなくて、「人民裁判みたい」ということらしいですが、残念ながら僕は忙しくて都議会のビデオを直接見れないのですが…。

      でも石原さんも息子が無能だったり、新銀行東京に都民の税金を無駄遣いしていて「無責任男だ」という点では、僕も「50代窓際族」さんの主張に全く同感です。

    2. 通行人 より:

      もうヒトコト追加。
      奇しくも主さんが指摘してますが、「豊洲が危険だ」という認識自体、共産党とかが広めたデマでしょう。都民もマスゴミも「もうちょっと冷静になれよ」と言いたいですね。

  2. マスゴミバスター より:

    豊洲問題は維新の足立議員がいいこと言ってますね。
    https://www.youtube.com/watch?v=9k_yba5IXOc
    ワイドショー「地下水から猛毒のベンゼンが発見された!(ただし基準値以下だけど)」
    って報道を見たら、情弱は「猛毒のベンゼン」だけの部分だけ注目するよね。これは明らかにマスゴミが悪いだろ。
    魚屋「共産党は科学を否定するからね」
    www

  3. Shinjukuacc より:

    50代窓際族 様
    通行人 様
    マスゴミバスター 様

    いつもコメント大変ありがとうございます。
    また、せっかくコメントを頂いているにも関わらず、返信できないことの方が多いことを深くお詫び申し上げます。
    拝領したコメントにつきましては、今後の記事の中に生かしてまいりたいと考えております。
    引き続きご愛読ならびにお気軽にコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

  4. 非国民 より:

    ところで、そもそも何で豊洲の地下がきれいでなきゃいけないんだろう。どんな汚染物質があろうとも、「コンクリートでふたをしますから問題ありません。」とすれば、800億円を超える汚染対策費も不要だったのに。地下に危ないものがあってはいけないというのも不思議だ。地球のコアの部分は液体。どうして液体かというと、地球中心部に核物質があり、ようするに原子炉があって熱を出している。福島なんてそれからみたらオモチャみたいなもんだ。それ以外にも地殻部分に有害物質はたくさんあるだろう。だったら、地上から数百メートルの汚染なんか問題ないはず。コンクリートで遮断すれば、まあ、100年後にコンクリートが劣化するまで大丈夫だ。最初から土壌汚染を除去するなんてことをしなければ、そもそも問題はなかったはず。

  5. 木葉 より:

    豊洲(築地移転騒動)に関しましては2010年にまとめられた下記サイトが参考になります。
    http://d.hatena.ne.jp/ottyanko/20100901/1283332942

    私は都民ではありませんので、都政についてとやかく言える立場ではありませんが、百条委員会で、自民党のきたしろ勝彦理事が冒頭、石原都政で「東京都が財政赤字団体になる前に都の財政を再建された功績」について称賛していました。このような功績があったことを報じるメディアは見当たりませんね。

  6. 通りすがり より:

    これに関しては、賛否両論あるようですが、私の意見を書かせてもらいます。

    現在の豊洲の地表はキレイに除染されています。ただ、汚染された地下水が地表に上がってくると各種の影響が出るので、地下水が地表に上がってこない対策は大切です。そこで、昨年9月に地下水の水位を調節する設備を稼働しました。最近話題になっている地下水に含まれるベンゼン等の含有量の増加は、この地下水位を調整する設備を稼働したことによって地下水の流れが変わったことに由来すると考えられています。

    ただ科学的には、水位を調整することで地下水の各種薬品の含有率が多少増えても、水位を正しく制御できていれば地表への影響はない筈です。問題は水位が正しく制御できているのか、故障などに対する安全対策はどの程度取られているか(含有率が増えたことでリスクマネージメントがさらに重要になったと思います)だと思います。水位に関しては、マスコミは稼働直後の水位が中々下がらなかったことだけを報道して、その後どうなっているのかを一切報道していません(稼働後2月の経過を見ると順調に水位は下がっていっていたので問題ないと思うのですが…)。また、装置に対するリスクマネージメントについては一切聞こえてこれません。豊洲移転への是非には、この辺りに一番興味があるのですが、マスコミからは有用な情報は聞けそうにないですね。基準よりも高いベンゼン等が検出されたと不安を煽る報道に終始しています。

    ただときどき、豊洲関係者からの声として、汚染されていると言っても、それは直接飲み水として使用した場合、健康に影響が出るかどうかギリギリのレベルで、実際には直接飲む訳ではないから問題ないといった意見が報道されることがあります。それはそれで確かだと思うのですが、同様の議論は、東日本大震災の際の福島の報道では一切出ませんでした。今もマスコミ各社は、その放射線が体に与える影響を科学的に報道せず、放射線量(一般人には耳慣れない数値)だけを必要以上に報道して不安を煽ることに終始しています。

    実際には、あれだけの事故が起こっても、放射線で直接100人の命を奪うことは非常に難しいです。一方、放射線に伴う風評被害や偏見を煽ることで1000人の命を奪うことは簡単に出来ます。

    事実、福島県内の残量放射線量のデータを見ると、放射線量は原発自体を除けば2011年4月末から現在までの累計で、たった1回の胸部X線検査よりも多い量の放射線を浴びる地域は殆どありません。それに対して、我々は何の気なしに毎年健康診断で胸部X線検査を受けていますよね。

    豊洲に関しても、福島に関しても、マスコミには、自分たちは常に人を殺害する鋭利な刃物を持っているということを認識して、報道にあたってほしいと節に祈っています。

  7. porter より:

    これどう考えても共産党のでっち上げにマスゴミの偏向報道が乗っかっているだけにしか見えんのだが俺の考え方がおかしいのか?小池が明らかに都政版の政局を作ってるだけじゃ?ちなみに籠池と違って石原さんを参考人に呼ぶのは絶対やり過ぎだと思うし卑怯なのは小池と都議会の方だと思うよ。ちなみに明日?国会で森友のやつも証人喚問するみたいだけど、民進党が逃げ出しててワロタww

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