慰安婦像問題を外国ニュースから眺める

本日２本目の配信です。「備忘録」的に、Ｇ２０外相会合に関連する、重要な報道をクリップしておきたいと思います。

岸田外相、慰安婦像問題を却下

目立たないＧ２０外相会合

ドイツの旧首都・ボンで、現地時間の木曜日から金曜日にかけて行われた「Ｇ２０外相会合」については、日本でそれほど大きく取り上げているメディアはありません。また、経済メディアである英ＦＴや米ＷＳＪを見ても、これに関する話題はほとんど見当たりません。

こうした中、日本に関連するニュースとしては、「日韓外相会談」と「日露外相会談」の２つがあります。このうち、「日露外相会談」については、2014年のロシアのクリミア侵攻以来中断していた「日露２＋２会合」が、来月20日に東京で再開されるというニュースが入って来ています。このニュースは非常に重要であるため、明日、じっくりと取り上げたいと思います。

本日はそれよりも軽い（しかも極めて軽い）話題として、「慰安婦像問題」を取り上げておきましょう。

慰安婦像問題を巡る報道

日韓両国は2015年12月28日に、岸田文雄外相が韓国の尹炳世（いん・へいせい）外交部長官（外相に相当）との間で、いわゆる「慰安婦問題」について、日本が10億円を支払うことなどと引き換えに、「最終的かつ不可逆的に解決」したことを確認しました。

ところが、韓国側では日本大使館前に不法設置した慰安婦像を撤去しないばかりか、親北系の市民団体などが慰安婦像を世界中に設置しようとしており、さらには韓国では昨年末、釜山にある日本総領事館前にも慰安婦像を不法設置。１週間後の今年１月６日には、日本政府は大使の一時帰国などの措置を発動し、現時点までに大使らの韓国への帰任は実現していません。

ところで、ロシアの「スプートニクニュース」の英語版は、「韓国と日本は慰安婦問題の解決に失敗した」と報じています。

Seoul, Tokyo Fail to Settle Comfort Women Dispute at G20 Meeting（2017/02/18 02:24付　スプートニクニュース英語版より）

リンク先を、著作権に触れない範囲で、抜粋・要約して翻訳すると、次の通りです。

• 「従軍慰安婦」(comfort women)とは強制的に性的奴隷として働かされた女性であり、その正確な被害者の人数には議論はあるが、その多くは1932年から1945年の間、朝鮮、中国、フィリピンなど、日本が占領していた地域から徴発された
• 韓国政府の関係者は聯合ニュースに対し、匿名で「我々は我々のスタンスを説明したものの、日本側は慰安婦像の設置に遺憾の意を示すとともに、我々に対して問題を積極的に解決することを求めた」と明らかにした
• 2016年に市民団体がブサン（※釜山の意か？）の日本総領事館前の公道上に慰安婦像を設置し、日本政府はこれに抗議して大使や総領事を本国に引き揚げるとともに、通貨スワップ協議を中断した
• 日本政府はこの銅像が2015年の日韓合意に反するとして、除去されることを望んでいる

といったものです。

腹立たしいことに、朝日新聞社と植村隆が捏造した「慰安婦問題」が、スプートニクニュースでも、当然のように「事実」として流布しているのですが、そうした怒りについてはまた別の機会に譲るとしましょう。

外国メディアの報道を見る限りにおいて、ニュアンスとしては、

「韓国のやり方は国際法に反していてやりすぎだが、もとは日本が戦時中に女性を強制徴発した戦争犯罪が原因なのだから、韓国側の行動にも一定の理解はできる」

と読めてしまいます。やはり「慰安婦問題」そのものを日本が否定していないことが、非常に重くのしかかっています。

安倍総理に是非お願いします。朝日新聞社と植村隆、そして全ての韓国国民を、「日本人に対するヘイト犯罪」として、国際社会に告発してください。そして、これらの者たちを、徹底的に制裁してください。

朝日新聞社については、私たち日本国民が「不買」により倒産させなければなりません。しかし、慰安婦問題という「ウソの問題」で日本人の名誉が傷つけられ続けていることは、私たち日本人としてはきちんと認識しておく必要があることは間違いないでしょう。

明日の予告：日露２＋２会合について

日本のメディアはほとんど注目していませんが、今週、ドイツで行われた「Ｇ２０外相会合」の、日本にとって非常に大きな成果は、「日露２＋２会合の復活」です。そこで、明日の当ウェブサイトでは、この「日露２＋２会合」について取り上げたいと思います。「よそでは読めない評論」に、どうかご期待ください。