本日は、とりとめのない「旅行雑記」です。「新宿会計士」も学生時代・独身時代にはずいぶんと海外旅行をしたのですが、よく考えてみると、これは非常に貴重な経験だったと思います。まとまりのない記事で恐縮ですが、旅行の楽しさを間接的に共有して頂けたなら、非常に嬉しいです。

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    自分の目で世界を見る!

    私は小学生時代から一貫して、学校教育では「日本人は外国で嫌われている」と教え込まれており、高校時代には「在日韓国・朝鮮人が日本人により差別される映画」を見せられたりしたこともあります。しかし、「百聞は一見に如かず」といいますが、大学生時代には割と時間があったため、格安航空券を求めては頻繁に海外に出かけていました。また、社会人になったあとも、独身時代には連休を取っては一人で(あるいは友人らと)外国に出かけ、見聞を広めてきました。やはり、自分自身で外国に出かけると、日本の大手三流メディア(特に朝日新聞、毎日新聞、東京新聞)の報道が実態とは全く異なるということに、自然と気付き始めるようになりました。

    地中海に浮かぶ小島・「マルタ共和国」に出かけた時には、現地の「自動車ファン」がホンダの自動車に日の丸と旭日旗を描き込むなどのカスタマイズをしているのを見かけましたし、つい一昨年、ギリシャに出かけた時には、「アニメカフェ」が大盛況となっていました。さらに、どんな国に行っても、首都には必ずと言って良いほど「寿司屋」が出店していますし(※ただし、日本人が経営しているとは限りませんが…)、新婚旅行で北欧に出かけた時には、美術館が「日本特集」を組んでいて、大勢の人が日本美術を楽しんでいました。また、2009年に欧州を訪れた際、パリの中心部・「Les Halles」(レ・アル、またはレザール)駅にある大規模書店「FNAC」(フナック)にはマンガ専門コーナーがあり、「ジブリ映画」のDVDが「日本語で」流れていて驚いた記憶があります。

    もちろん、私自身、日本が過去に戦争を起こしたことは「正しかった」などと申し上げるつもりはありませんし、戦闘行為の中で多くの国や人々を傷つけたことも事実ですから、そのことについてはきちんと反省しなければならないと思います。また、日本にはそれほど極端な「国粋主義者」は少ないと思いますが、それでも「日本がすべて正しい」、「外国がすべて間違っている」などといった妄想を抱くのも危険です。私自身、韓国人の血を引くものとして警告しておきますが、南北を問わず朝鮮半島では民族を挙げて「わが民族が世界で一番だ」という根拠のない妄想に憑りつかれており、そうなってしまうと「敵・味方」の判別すらできなくなってしまいます。

    幸いなことに、日本では「日本こそ世界一!」などと根拠のない妄想を抱く日本人は少数派ですが、ただ、その一方で「日本は世界中で嫌われている」「日本は最悪だ」といった極端な自虐・自己否定を行う人がいることは事実です。根拠のない自己否定は根拠のない自惚れ(うぬぼれ)と同様、実は「百害あって一利なし」なのです。

    旅先から日本を見つめる

    私がこれまで旅をした国をカウントしてみると、42か国に達しています(図表)。

    図表 自分自身の旅行遍歴
    地域 訪問した国 国の数
    アジア 台湾、香港、マカオ、韓国、シンガポール、マレーシア 6か国
    オセアニア オーストラリア、ニュージーランド 2か国
    アフリカ エジプト、モロッコ 2か国
    北欧 フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、デンマーク 5か国
    南欧 イタリア、マルタ、キプロス、ギリシャ、スペイン、ポルトガル 6か国
    東欧 エストニア、ラトビア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、オーストリア、スロヴァキア、スロヴェニア、クロアチア 9か国
    欧州 フランス、ドイツ、リヒテンシュタイン、スイス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ、英国、アイルランド 9か国
    北米 米国 1か国
    南米 アルゼンチン、ウルグアイ 2か国

    我ながらずいぶんと多くの国を訪問したものです。もっとも、「香港」と「マカオ」はいずれも「中国の特別行政区」という位置付けであり、台湾は中国が「国である」と認めていないため、「国」にカウントすると、いずれも中国共産党から苦情が来るかもしれませんが(笑)、私に言わせれば、台湾は独自の法制度がきっちりと運営され、通貨制度・金融制度もしっかりしていますし、香港もマカオも小規模ながら立派な「国」として運営されており、私はこれらも「国」だと考えています。

    ただ、我ながら訪問したことのある「国」は欧州に偏っているような気がしますが、確かに欧州の場合、自動車を借りてしまえば、ドライブという手段で気軽に国境を越えることができます。日本に住んでいると気付かないのですが、欧州(特にEU)は確かに大きな地域ではあるものの、一つ一つの国は日本よりも遥かに小さいのです。たとえば、旧共産圏のスロヴェニアという国がありますが、この国には「観光名所」と言えば、せいぜい滝や洞窟、首都の街並みくらいしかありません(いずれも風光明媚ですが…)。

    これに対して日本の場合、同じ国であるにもかかわらず、北海道と沖縄では気候も風土も全く異なります。北海道の夏は短いのですが、沖縄では夏が非常に長く、一般に、11月頃まで「かりゆしウェア」の着用が認められています。また、東京は「世界最大級」の大都会ですが、実は日本第二の都市とされる大阪は、周辺の都市圏まで含めて考えれば、欧州最大の都市であるパリとさして変わらない規模の大都会です。豊かな自然もあり、交通手段がきわめて発達していて、現代的な大都会と独自の古代文明が同居する国といえば、やはり日本はとても特徴的な国だといえるでしょう。

    「民度」について考える

    もう一つ、旅行に出て感じるのが「民度」です。これは、あまり「良い言葉」ではないとされますが、それでも、自分自身で出掛け、街を歩くことで、この「民度」というものを感じることが大事だと思います。

    エジプトではクラクションが挨拶代わり?

    およそ10年前、私は友人と一緒に、エジプト旅行を敢行しました。もちろん、ピラミッドとスフィンクスを見るのが最大の目的だったのですが、その時に、空港から市内に向かうバスに乗り、早速「エジプトの洗礼」を受けます。とにかく「クラクション」がうるさいのです。エジプトでは、およそ3秒に1回の割合でクラクションがなります。エジプト人は、前の車が遅いとか、突然割り込んできたとか、そういう「ちょっとしたこと」ですぐにクラクションを鳴らします。

    また、人々が気軽に話し掛けて来るのは良いのですが、銀行に行って両替を要求すれば、店頭に表示されているのと全く異なる為替レートを勝手に適用されるとか、領収書を要求しても出してくれないとか、いろいろと日本人の常識からすれば考えられないことだらけです。

    アメリカでもドイツでも歩行者優先が徹底

    一方、交通事情という意味では、アメリカ・ニューヨークに出かけた時に、とにかく自動車が「歩行者優先」で徹底していたのに驚きました。また、交通マナーがさらに良いのはドイツです。速度違反には厳しく(アウトバーンを除く)、クラクションなど滅多なことでは使いません。このあたり、個人的には、日本でも見習ってほしいと思う点でもあります。

    チップ文化を考える

    それから、民度のついでにもう一つ、外国を旅行していると気付くことがあります。それは「チップ文化」の違いです。観光ガイドブックなどを読んでいると、「外国に行けばチップを渡すのが当然だ」と勘違いしてしまいますが、実は、「チップ文化」を持つ国とそうでない国があるということに気を付ける必要があります。

    レストランや買い物

    たとえば、南欧(特にギリシャやイタリア)では、一般に、食事をしても買い物をしても、お金の勘定が正確ではありません。たとえば、ちょっとした「トラットリア」や「タベルナ」などで食事をして、20ユーロを請求された場合、日本の感覚であれば20ユーロをそのまま払えば良いのですが、南欧では1割~2割増しで支払うのが通常です(もちろん、ホテルやスーパーマーケットのように、正確な金額を支払うケースもありますが…)。

    ところが、北欧(スウェーデン、ノルウェー)や英国では、「請求された金額をそのまま払う」のが通常のようです。私自身、英国でもスウェーデンでもノルウェーでも食事をしたことがあるのですが、たとえば英国で「50ポンド」を請求された際に、「55ポンド」を支払おうとしたら、「当店では請求書にサービス料が含まれています」と言われて5ポンドを突っ返された、という経験をしたことがあります。また、スウェーデンのピザ屋で90クローネの食事をして100クローネ紙幣を置いてそのまま出ていこうとしたら、店の人が「お釣りの10クローネ硬貨」を持って追いかけてきたことがあります。さらに極端なケースでは、台湾のように「110元」の買い物をして「100元紙幣と10元硬貨」をお店の人に渡した時に、お店の人が「勝手に値引き」をして、10元硬貨を返してくれる、という経験をしたこともあります。

    ホテル

    ホテルでは「マクラ銭」(部屋掃除をしてくれる人に対するチップのようなもの)を置くことが多いと聞きます。実際、旅行をしていて、現地通貨で小銭が大量に余ってしまう場合には、それらを「マクラ銭」としてホテルに置いてくる、という人もいるでしょう。

    私は香港が好きで、頻繁に香港に行っていたことがあるのですが、その際、現地通貨のコインをじゃらじゃらと枕元に置いていくのが一種の習慣となっています。しかし、ドイツで「マクラ銭」を持って行ってもらえなかった、という経験をしました。ドイツのある小都市のホテルに連泊したとき、「マクラ銭」のつもりで1ユーロ硬貨を置いていたのに、部屋掃除の人がそれを持って行ってくれなかったのです。私が泊まったそのホテルの主人にそれとなく聞いてみたのですが、主人は「ドイツにはマクラ銭という習慣はない」と言っていました(一般的にそうだといえるのかどうかは存じ上げませんが…)。

    日本語でチップを要求される!

    私の感覚だと、「中華圏、南欧、発展途上国」などではチップを要求され、「ドイツ、北欧、英語圏」ではチップが不要なのだ、と思い込んでいました。ところが、ニューヨークを訪れた時に、変わった伝票を目にしました。

    グランド・セントラル駅にあるオイスターバーで食事をした際、日本語で

    「アメリカでは請求額に対し15~20%相当のチップを足して支払うことが求められています」

    と書かれているのです!まさか、堂々とチップを要求されるとは思ってもみませんでした(笑)。仕方がないので、その場で電卓を出し、請求額に対して「きっちり15%」に相当する金額を「チップ」として支払った次第です(笑)

    そして「通貨論」につながる…(笑)

    ちなみに、米国・ニューヨークに駐在していた、某金融機関の子会社の副社長によると、ニューヨークの「一流店」(?)で「スマートな」(?)払い方とされているのは、次のような順序なのだそうです。

    • 現金で払うときには基本的に20ドル紙幣を使い、20ドルがない時には10ドル紙幣、5ドル紙幣を使う
    • 1ドル紙幣はチップなどに使う
    • やむを得ず硬貨を使うときには25セント(=クオーター)を使う
    • それ以外のお金を使ってはいけない

    …そんなの知ったこっちゃねーよ!(笑)

    もちろん、ここに記載した「支払方法」とは、私がその「副社長」に聞いた方法なので、正しいのかどうか知りません。ちなみに「お釣り」は受け取らず、チップとして渡してしまうのがニューヨークの「一流店(?)」のスマートな流儀、なのだそうです(笑)

    なるほど、確かに物価の高いニューヨークですから、3~4人で軽く食事をすると、すぐにお会計が100~200ドルになってしまいます。仮に「105ドル」程度を請求された場合には、「20ドル紙幣を6枚(つまり120ドル)」支払って、お釣り(15ドル)は「チップ」にするのだとか(ひえー)。また、お会計が120ドルだった時には、「20ドル紙幣を6枚と10ドル紙幣を1枚(つまり130ドル)」を支払う、といった具合に、適宜「チップ」を弾むのだそうです。これが事実なら、アメリカでは怖くて食事すらできなそうです(笑)

    少額通貨が存在しない国

    私は人生の中で一度だけ、南米に行ったことがあります。といっても、訪れた国は「タンゴ」で有名なアルゼンチン、「ウルグアイ・ラウンド」で知られるウルグアイの2か国で、他に「プエルト・イグアス」の街で河の対岸にブラジルとパラグアイを眺めたくらいです(※国境を越えたわけではありません)。

    アルゼンチンについて、非常に印象深い思い出があります。それは、美味しいビーフステーキやアルゼンチンビールの思い出と並び、「少額通貨」が流通していない、という不便さに関する思い出です。地下鉄に乗るにも「2ペソ」などの現地の少額通貨が必要なのですが、私は外国人であり、空港のATMでも、「50ペソ」「100ペソ」など、現地からすると「高額紙幣」しか手に入りません。そして、地下鉄の駅では「ぴったりの金額」でなければ切符も売ってくれないのです!

    日本だと、東京をはじめとする各都市の地下鉄では、自販機に千円札を投入すれば切符などすぐに買えますが、アルゼンチンの場合は少額通貨の流通量が極端に少なく、スーパーマーケットで買い物をしてもお釣りがなかなか出てこないとか、非常に苦労した思い出があります。

    私の専門は「通貨論」ですが、結局、「通貨の使い勝手」とは、少額の決済がどこまでできるかなど、意外とこういう「細かい点」まで含めて決まるものなのかもしれません。

    ※本文は以上です。

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    著者のコンタクト先:info@shinjukuacc.com

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