「岸田首相の高額会食で市民感覚とのギャップ」=報道
「政治家のことはゼロか100かで判断すべきではない」。これは、当ウェブサイトでかねてより何度となく強調してきた論点のひとつです。一般国民は岸田首相に対し、好き嫌いさまざまな感情を持っていることでしょうが、ただ、首相の「市民感覚のなさ」を批判するのが正しいといえるのでしょうか。
岸田首相をゼロか100かで評価すべきではない
岸田文雄首相のことが好きか嫌いかと問われれば、最近だと、「嫌い」と答える人が多いのではないか、という気がします。
当ウェブサイト自体でも、岸田首相のことを偉そうに批判してきたことは例の「やらない方がマシ」な減税でケチをつけた(『岸田首相への解散封じと財務省「倒閣運動」仮説の関係』等参照)点もさることながら、説明能力が足りない、などと(やたら偉そうに舌鋒鋭く)批判してきたところです。
それに、今朝の『韓国当局者「慰安婦合意は両国の公式合意として尊重」』でも、岸田首相の対韓外交の問題点を指摘したところですが、正直、日本の国益をドブに捨てるかのごとく韓国に譲歩する岸田外交は、稚拙というほかありません。
ただ、これも当ウェブサイトでは常々申し上げている通り、政治家はゼロか100かで評価すべきものではありません。あくまでも一般論ですが、どんなに素晴らしい政治家がいたとしても、その政治家があなたの理想通りの行動をとるとは限らないからです。
消費税率を引き上げた安倍総理
稀代の名宰相である安倍晋三総理大臣も、その典型例でしょう。
安倍総理はアベノミクスと「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を引っ提げて、日本を外交、内政両面から強化することを図りましたが、このうちアベノミクスについては、非常に残念ながら、中途半端なもので終わってしまいました。
副総理兼財相として入閣していた麻生太郎総理大臣が積極的な財政出動を拒んだためか、結局、アベノミクスは「金融政策一本足打法」とならざるをえなかったからです。
しかも、安倍総理は在任中に2回も消費税等の税率を引き上げました。5%だった合計税率は、いまやなんと10%(!)という重いものとなっており、私たち庶民の生活を圧迫しています。
この増税を決めたのは安倍総理の前任者である野田佳彦元首相(※当時の民主党)ですが、野田元首相も財務省に完全に取り込まれていたのでしょう。その安倍総理が財務省に抗しきれなかったのは本当に残念です。
ただ、だからといって安倍総理を批判するのは間違っています。
民主党政権でメチャクチャになった外交を立て直し、外交・安全保障に関する法制を整え、「空飛ぶ総理大臣」として在任中、じつに延べ80回、176ヵ国・地域を訪問した功績(外務省『総理大臣の外国訪問一覧』参照)は、忘れてはならないでしょう。
岸田首相には成果も多い
岸田首相もこれと同じです。
正直、個人的に岸田首相に対しては安倍総理や菅義偉総理大臣ら前任者と比べて「物足りなさ」を感じることもあるのですが、それと同時に岸田首相は原発の再稼働・新増設方針を打ち出したり、安保関連3文書を制改定したりするなど、前任者と比べてもさまざまな成果を出しています。
それに、福島第一原発のALPS処理水の海洋放出は菅総理が決定したものですが、実行に移したのは岸田首相です。あるいは経済安保法制の成立、ウクライナ訪問、G7広島サミットなど、成果はいくらでも出ています。
岸田首相が優れた首相なのか、そうでないのかについては、現時点で評価を下すべきものなのかどうかは微妙でしょう。だからこそ、「岸田(首相)のやることなすこと、すべて気に喰わない」という論調は、いかがなものかと思うのです。
閣僚ら「高額会食120件」
こうしたなかで取り上げておきたいのが、ネット上では先週ちょっとした話題となっていた、こんな記事です。
閣僚ら「高額会食」120件 岸田首相の団体、懐石料理店に90万円https://t.co/TkkwVTb40N
物価高で岸田首相の経済政策に厳しい視線が注がれる中、首相の団体は懐石料理店に約90万円、高級中華料理店に約50万円などの支出があり、市民感覚とのギャップが浮き彫りになりました
— 毎日新聞 (@mainichi) November 24, 2023
毎日新聞が24日付で配信した記事によると、岸田首相の政治団体が懐石料理店に約90万円、高級中華料理店に約50万円を支出するなどしていたことが、総務省が24日に公表した2022年分の政治資金収支報告書から明らかになったとしています。
それが事実だったとして、なにか違法性があるとでもいうのでしょうか。
毎日新聞の問題意識はおそらくこうです。
「物価高で岸田文雄首相の経済政策に厳しい視線が注がれているなか、首相の政治団体では多額の支出があり、市民感覚とのギャップが浮き彫りになった」
…。
首相が庶民的な居酒屋やファミレスで会合すべきなのか
はて、そうでしょうか。
首相ともあろう人物が庶民的な居酒屋、ファミリーレストランなどで会合をしているのだとしたら、逆にその方が問題ではないでしょうか。
ちなみに2009年8月の政権交代直前、日本のメディアは「政治家と市民感覚のズレ」をしつこくあげつらう報道を繰り返していました。麻生総理の「高級バー」通いなどを舌鋒鋭く批判するとともに、麻生総理がカップラーメンの値段も知らない、ホッケを煮つけにして食う、など、政治家としての本文と無関係な批判を続けたのです。
これには少なくない有権者が踊らされたわけですが、まさに日本の政治を乗っ取り、悪くするのに加担したのが新聞、テレビなどのオールドメディアだった、というわけです。
もっとも、この毎日新聞の記事に対しては、おそらくは一般のユーザーによるものと思われるツッコミが多数ついています。
政権交代事件からの14年あまりで、それだけ日本国民も冷静になったということなのでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
素朴な疑問ですけど、高額会食をすることと、市民感覚がないことは同じでしょうか。またオールドメディアのオジサン社員や経営陣は市民感覚をもっているのでしょうか。(もっとも、「自分と意見があう人だけが市民だ」と思っているのかもしれませんが)
毎度、ばかばかしいお話しを。
毎日新聞のオジサン記者:「自分より高い飯を食っている人間は、全員、敵だ」
ありそうな。
絶対そうだとは言い切れませんが、この手の主張をする方は、高い飯を食うのは自分だけで良いのだ、なのです。
もしかすると実際に記事を書いてる記者は、高貴な経験と徳の高い記者と違って、本当に高いメシを食える立場ではないかもしれませんが・・・
絶対額を欠いても仕方ない。
客単価と、相手を書かないと。
某四輪のコピーですが、
「高い10円もあれば、安い100万円もあります」
報道として、新入社員みたいな没原稿ですね。
毎日新聞社なさけないなあ。
レベルが低いだけならまだしも、ほんのり悪意。
質素がそんなに大事なのか?
フィリピンのドテルテが、北京でゴージャス接待されたのに習近平の悪口をわめいて帰国。
そんな彼が訪日した際インペリアルパレス(皇居)に招かれて、その簡素な建て付けと質素なもてなしに緊張&感激して帰国しています。
こういうの毎日新聞社は書いてるのかな。
あと、安倍晋三暗殺と岸田暗殺未遂とで要人警護が注目されてますが、それなりにきちんとした場所を選定することに何か文句あるのかしら。
まあ、議員会館&カツカレーで済む話なら、それはそれでよいと思いますけどね。
毎度、ばかばかしいお話しを。
毎日新聞のオジサン記者:「総理は俺より安い飯を食っていればよいのだ」
これって、笑い話ですよね。
岸田首相の成果とな..
原発の再稼働・新増設方針を打ち出し・安保関連3文書を制改定・福島第一原発ALPS処理水海洋放出実行・経済安保法制の成立・ウクライナ訪問・G7広島サミット..
否、庶民のワシにはそんな遠い世界、回りくどい成果より、目の前の、今日のガソリンを安くしない岸田さんを増税しない…おっと「減税しないメガネ」と罵倒したい気分になるがそれはあかんのか?おっと聖人君子の集いで愚問でしたな。たまにはこういうコメントも一興かなと。
またオールドメディアお得意の、食事の値段と庶民感覚がーネタですか。
以前に上手く行ってしまったせいで、その時の成功体験が忘れられないのでしょうね。
誰か、オオカミ少年の話をオールドメディアの方々に紙芝居などで教えてあげられる方がいればいいのですが…。
これは「首相の政治団体では多額の支出があり、市民感覚とのギャップが浮き彫りになった」ことが問題じゃ無いと思うんだよなぁ。
今は、民間企業なら5,000円/人以上の飲食は接待費として税金がかけられるので、政治資金だってそれに準じるべきだろうし、公務員への贈答は厳しい規制があってお茶ですら口にし
ない方々も多いので、飲食を共にしたのが政治家でキシダ氏の政治団体に奢ってもらったなら公務員の倫理規定を政治家にも適用すべきだろうとも思う。寧ろ何故贈収賄に当たらないのかな。
素人考えではあるのだけど、政治家や政治資金(宗教法人もだけど)だけが何故特別なのか、って問題じゃないのかな?
課税の基準があるだけの話で、大企業の接待費が上限5000円/人に制限されるわけではない。毎日新聞社の社長は中小企業のオヤジなので、身分相応に慎ましく近所の居酒屋チェーン店で会食や接待の席を設けているのだろう。
>民間企業なら5,000円/人以上の飲食は接待費として税金がかけられるので、
税金講座ではないのでどうでもいい事ですが、正しくは、損金不算入です。直接税金が掛かる訳ではありません。つまり経費として計上出来ないという事です。もし、興味があれば、
国税庁:No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5265.htm
元々、交際費を超える赤字額があれば、経費になるかどうかはどうでもいいこと。ただし、赤字額の繰越額は減りますが。
つい元コメントに引きずられましたが、そうそう、おっしゃる通りでしたね。
議員給与引き上げ法案から一連のプロパガンダなのでしょうね。
麻生さんのスーツの値段や、菅さんのパンケーキの値段など、「庶民感覚」で共感を得ようとする、このような姑息なやり方は、ネット社会では、もう通用しないんじゃないかと思います。もちろん「そーだ!そーだ!けしからん!」と言う人もいるんでしょうが。
まぁ、毎日新聞は懐事情が大変そうなので、ただのやっかみなのかもしれませんがね。
毎日新聞には(他の新聞社も)政治家、団体の政治資金報告書をくまなくチェックする係がいるのだろう。たぶん新人。その新人が見つけてきた案件。キャップに対して「大変なもの見つけました。懐石でxx万円も使っているのを見つけました」「是非記事にさせてください」キャップ「そうかよくやった。(内心くだらないと思いつつ)」
この手の記事はスクープでも何でもないから紙面のすいているときに記事にする。
そのうち「政治家たるもの上杉鷹山を見習って一汁一菜にすべし」とか言う社説が出てきそう。
嫉妬を煽る報道や言説は要注意。
久し振りにこんな記事を読んで、こんなこと未だ記事ネタにするのか?と感じた。
>総務省が24日に公表した2022年分の政治資金収支報告書から明らかになったとしています。
やはり、こういう発表があると、何か記事を書かなきゃいけないから、一番安直で手っ取り早くて、最近の給料アップのことと絡めれば、何となくニュース価値を付けられそうだからと。しかも、取材の手間もかからないし。
昔、日本新党という細川護熙氏がやっていた新党で、連日この党に関するニュースがあったが、その中で、冗費節約のため、議員の一晩の会食費を一人当たり5万円までにしようと取り決めたというものがあった。
その時にも、これはびっくりという論調だったが、清廉なイメージで売ろうとする新党でさえ、こんなものか、と感じたものだが、特段怒りとかの感情は無し、こんなことに腹を立てても仕方がない。
この時に思ったのは、マスコミは、こんなことよりも「もっと他に国民に知らせるべきこと」があるだろう、に、ということ。
つまり、「どんな情報を書くか?で、書いた人間のレベルが分かる」ということ。これが、一番分かっていないのが、マスゴミ自身。
それから、国家公務員の給料アップで、首相の給与が30万円アップしたと言うが、これは、公務員全体の給与をアップするためのもので、その中で、首相の給与だけはそのままですよ、という訳にはいかないから、ということ。しかも、元々給与も高く収入源も他にある特別職国家公務員にとってこの程度の給与アップは余り必要性がないだろう。実際、アップ分を国庫に返納しているという報道もあった。
ニュースにするのならば、元々給与が低い自衛隊員などが物価高で生活が苦しくなっている実態などを、知らせて欲しいものだ。
しかし、こんな問題意識も元から持ち合わせてもいなければ、手間の掛かる取材もしたくないようだから、庶民受け?する安直な記事を書くだけ。
これでは、この国の実態や、この国に今何が起こっているか、などの真実の姿を国民は知ることが出来ない。
こんな基本的なことも、しないで、出来ないで、「社会の木鐸」とは?
なんとなく「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざが頭に浮かぶ、毎日の記事ですね。
恨みをもつ対象に付随することどもは、たとえそのもの自体に罪科がなくとも、一緒くたにして憎しみの対象にしてしまうという人心の愚かさ、という意味合いが濃いことわざだと、わたしなりに解釈しています。その逆のシチュエーションの表現と言ったら、「あばたも笑窪」辺りでしょうか。
かりにも全国紙を標榜する新聞社の記者たる者、こんなスノビズム丸出しの記事書いて、恥ずかしくないのかと、正面から批判するんだったら、サイト主さんが書かれているとおりでしょうが、この記者氏、ブンヤ的嗅覚で世間の風を嗅ぎ分けて、今ならこれがウケると踏んで書いたのが、この記事なんじゃないかという気がします。言いがかりと言って良いようなアラ探しでも、世間はそれを笑窪とは見はすまい。うまくいけば拍手喝采なんて。
徳の高い坊さんと世間が見ているなら、もっと高位の袈裟こそお似合いと言われることはあっても、いま着用している袈裟を指してくさされることなんて、まずないでしょう。国会質問や記者会見の場で、体裁の良い美辞麗句を並べるか、官僚の作文を棒読みするだけ。仏頂面で、自らの思いを国民に向けて発信し、説得しようという熱意がまるで感じられない岸田首相に、有徳の人という印象を多くの国民に抱かせるのは、難しいのが現状だろうと思います。
「カップラーメンの値段も知らない」が命取りになったのかどうかは分かりませんが、マスコミにボロクソに叩かれて総選挙に大敗、政権の座を滑り落ちる先例となりそうなのが、かつての麻生太郎氏ですが、財務省ににらみを効かせるその政治力と、ボルサリーノ張りの強面ファッションで、その後も世間に存在感を示し続け、未だキングメーカーとして政界に君臨しているのは、岸田首相にとっては良い手本になるかも知れません。
果たして岸田首相に、たとえ一度は総理総裁の椅子を手放しても、麻生氏の如くパワーアップして返り咲きはなるのでしょうか。なんかわたしにはこの人、「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシみたいに見えてしょうがないんですが、
岸田文雄が強面ファッションをしても、安月給のショボい窓際サラリーマンに見えちゃう気がするのですが。。。
アベさんのカツカレーの話思い出すなあ
アホらし
経団連に経済のレクチャー受けて
答弁で「経済ガー、経済ガー」の連呼で溜飲下げたので
ルフィ―も高級料亭に招待して
国民の騙し方レクチャーしてもらうとよろし
毎日新聞ですよ?2008年のWaiwai問題でいまだに”変態”と言うあだ名が
ネット上から消えない毎日新聞ですよ?
この期に及んで毎日新聞を愛読している層はこういう記事を好むか、
少なくとも批判的には思わないのでしょう。でなければ辻褄が合わない。
毎日新聞の言う事だから高級会食120件も蓋を開けたらビックマック120個という可能性もなきにあらず。疑うことは重要である。
お金に余裕のある方にはどんどん国内で使ってもらって、経済回して下の方までお金を回してくれればよいですけどねぇ。※公金不正使用は除く
日本国の実質最高責任者の方が、乞食のような格好・貧乏人のような食生活してれば、まわりから、外国からバカにされるし、相手からまともな会話もしてくれないでしょうし、かえって相手に失礼な応対でしょう。
私自身は男な中身だ!と思いますが、世間ではメラビアンの法則で人は見た目が9割!
「公」では余計なだらしがない事を弁解をする時間より、一流の靴から時計までの服装を身に着けて、それなりの場所で相手と実質的な仕事(ノミュニケーション?)してもらいたい。
毎日新聞は、築地にあるレストランアラスカで勉強し直してこい!!えっ金が無い?