支出額トップは中国、最下位は韓国=観光庁直近調査で
観光庁は先日、訪日外国人消費動向調査を発表しました。これによると圧倒的に多くのカネを使っているのが中国人、最も使ったカネが少ないのが韓国人だった、などとする状況が判明します。日本にとって観光産業の振興は「諸刃の剣」。日本にとって望ましい国との外交上の絆を深めるという意味合いだけでなく、観光を含めた経済を政治利用する国とどう対峙するか、という問題でもあります。
目次
訪日外国人消費動向調査
観光行政という観点からは、またしても、大変興味深いデータが出てきました。
観光庁は19日、『訪日外国人消費動向調査』として、2023年1月から3月までの3ヵ月間を対象とした、訪日外国人旅行消費額に関する調査結果を公表しました。
調査対象は「①観光・レジャー目的」、「②ビジネス目的や親族・知人訪問目的など」で日本を訪れた外国人の消費行動であり、「③日本に居住している外国人」は含まれません。また、費目は「宿泊費」「飲食費」「交通費」「娯楽等サービス費」「買物代」「その他」に別れており、あわせて平均泊数も示されています。
調査対象
- 調査対象は次の①、②であり、③についてはそもそも調査対象外
- ①観光・レジャー目的で日本を訪れた外国人
- ②ビジネス目的や親族・知人訪問目的などで日本を訪れた外国人
- ③日本に居住している外国人の消費行動→そもそも調査対象ではない
「全目的」では中国がトップ、韓国が最下位
これについて、上記①、②を含めた「全目的」のランキングを作成してみると、図表1のとおり、圧倒的なトップは中国で746,591円でしたが、平均泊数も75.8泊と非常に長く、1泊あたりにすると9,849円と平均以下です。最下位は韓国で124,913円でしたが、1泊あたりにすると15,812円で平均水準です。
図表1 一般客1人当たり費目別旅行支出(全目的)
(【出所】観光庁レポートをもとに著者作成)
ただし、こちらの図表1に関しては、ビジネス目的、親族・知人訪問目的なども含まれてしまっているため、純粋な「観光・レジャー目的」で来日した外国人の消費額とはいえません。
また、中国、ロシア、インド、ベトナム、フィリピンなどのように、1回あたりの滞在日数が長い国籍のケースだと、1泊あたりに換算すると1万円を割り込むなどしてしまいます(想像するに、これらの国・地域の人たちは、観光・レジャー以外の目的で入国しているというケースは多いのではないでしょうか)。
純粋な観光・レジャー目的でも1位が中国、最下位が韓国
これに対し、純粋に観光・レジャー目的の来日者のみを調査対象としたデータも公表されています。
図表2 一般客1人当たり費目別旅行支出(観光・レジャーのみ)
(【出所】観光庁レポートをもとに著者作成)
こちらの図表で見ると、1位・中国、最下位・韓国という構図は変わりませんが、トップの中国人の旅行1回支出額は455,800円と、群を抜いて高いことがわかります。ただ、今年1~3月といえば、まだ中国人の一般旅行客の上陸が難しい時期でもあったため、サンプルにはかなりの偏りがある可能性は濃厚です。
また、最下位の韓国は20位の台湾、19位のインドネシアなどとも比べ、支出額がさらに群を抜いて少ないことがわかります。韓国が日本から見て地理的に非常に近い、といった事情でも関係しているのでしょうか。
1泊あたり支出額ではまたランキングが異なる
もっとも、「1泊あたりの支出額」を算出すると、図表1の場合と異なり、1万円を割り込んでいるという国は消滅します。これについて、図表2に示した「1泊あたり支出額」でもランキングを取ってみたものが、次の図表3です。
図表3 観光・レジャー目的での1泊あたり支出額
(【出所】観光庁レポートをもとに著者作成)
これで見ると、1泊あたりの支出額では、やはり中国が42,598円で1位なのですが、韓国は「最下位」ではなく10位であり、こちらの最下位はロシア(11,860円)です(※というよりも、個人的には、このご時世にロシアから観光・レジャー客がやってきているという事実には驚きますが…)。
もっとも、くどいようですが、今年1~3月の時期といえば、中国などを中心に往来が「正常化」されていない国もあるなど、データの偏りがまだまだ大きいと言えるかもしれません。
ただ、これらの図表から何となく傾向が掴めるとしたら、1回あたりの旅行支出額が大きい国や小さい国がある、ということです。1泊あたりで換算すれば、豪州、英国、カナダなどのように、韓国よりも低いというケースもありますが、これらの国々は泊数が長いため、結果的にはそれなりのおカネを日本に落としてくれているのです。
インバウンド観光の効果とは?
このあたり、普段からの繰り返しで恐縮ですが、著者自身の私見に基づけば、外国人が観光客として日本にやってきてくれることの効果は、大きく2つあります。
1つ目はもちろん「経済効果」です。
外国人観光客が日本にやってきてくれれば、その分、ホテル産業や飲食産業、レジャー産業などが潤いますし、相応の雇用が創出されれば、経済波及効果も期待されます。外国人向けの新たなサービスも開発されるかもしれません。
(※ただし、あまりに急速な外国人の入国増大は、オーバーツーリズムを通じて日本国内での旅行コストの高騰などの弊害ももたらします。また、すでに2023年3月時点において、外国人のインバウンド需要はコロナ前の2019年3月と比べて3分の2水準にまで戻って来ているのは少し気がかりです。)
また、2つ目は、日本にやってきてくれた外国人が日本の「友好親善大使」となってくれる可能性があることです。日本にやってきて、日本を直接に体験し、日本のファンになってくれれば、その人が本国に帰った際に日本の良いところを吹聴して回ってくれれば、日本という国自体の国際的な評判が高まります。
じつは、こちらの効果の方が、日本の国益という観点からは好ましいのではないでしょうか。
結局は諸刃の剣
ただし、先日の『日台韓3ヵ国の観光データで読む日台韓の人的つながり』などでも指摘したとおり、観光行政は日本経済にとっては諸刃の剣となり得ます。
一般論でいえば、外国人観光客がたくさんやってくれば、その分、それらの観光客が日本におカネを落としてくれるため、経済効果がもたらされますし、また、実際に日本を体験し、日本に満足し、日本のファンになってくれれば、その人が日本の「親善大使」のように、本国で日本のことを宣伝してくれるに違いありません。
ただ、その一方で、観光客の集客目標の「数字」が独り歩きしてしまっては本末転倒ですし、また、「数値」が独り歩きするあまり、観光産業が政治的な人質にとられ、相手国からは政治的妥協のために利用されてしまうようになるという危険性もあります。
こうした状況に照らすなら、インバウンド観光を産業として推進するという考え方は悪くないとは思う反面、やはり、「どこの国から来ていただくか」については、もう少し意識した方が良いのではないでしょうか。
たとえば、台湾は近隣国であるという事情もあってか、1人あたりの消費額はさほど多くありませんが(※でも韓国を大きく上回っていますが)、ただ、台湾は日本にとって、基本的価値や戦略的利益を共有する大切な友人でもありますし、日台交流が増えることは、お互いの国にとってメリットがありそうです。
その反面、中国の場合、たしかに1人あたり消費額は非常に多いのですが、しかし、中国が日本の領土・領海を侵犯しようとしている国であるという事実を踏まえておくならば、そのような国に観光需要を握られてしまうことは、やはりリスクでもあります。
いわんや、反日を国是とし、しかも1人あたり消費額が非常に少ない国からの入国者を積極的に増やすべきかどうかについては検討は必要でしょう(※といっても、こちらから「伸ばそう」と思って伸びているわけではないようですが…)。
いずれにせよ、インバウンド観光需要も「数字で見る」ことが大切であることは間違いないといえるでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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「グローバリズム」やら「世界平和」やらうさんくさい言葉が不信の目で見られる、
良い時代になったものです。もちろん皮肉ではなく本気で言っています。
中国人の金が欲しいからと言って中国に政治的に靴を舐める様な事があってはいけない。
中国人に”親日派”を増やすのは重要だが、それが領土、人権、公害などの
別の問題の解決につながるなどと言う過度な期待はしない事。
これらがもっと当たり前の様に言える世の中になって欲しい物です。
大阪市内の住民です。
すでに街中はあちこちで外国語がとびかってます。
大阪は違法民泊も多く、コロナ前は住宅街までスーツケースを引いた観光客が入り込んでました。
今の状況で中国人観光客も復活すれば、以前のようにオーバーツーリズム行きまっしぐら。
喜んでるのは外国から旅行者を呼び込むことでもうかる商売をしている連中だけです。
経済の恩恵?そんなもの大抵の人には実感できるわけがなく、これだけ我慢させられても、税金も社会保険も上がる一方。
地元民はうんざりしてます。もういい加減にしてほしい。街中に行くと買い物すら落ち着いてできないので、近所の小さいスーパーとネットを利用する毎日です。
5本と言えば「指!」
・・もとい「龍角散のど飴」が店頭から消えました。
観光目的での来日が再開されたころからのことです。
・・・・・
韓国の方たちって、「日本上陸が訪日目的」だったりするんですってね。
「海外に行ってきた」のステータス無しじゃ子供がイジメの対象に・・。
*背伸びしないとイキられない(K罪効果?)なんて生き苦しいですね。
韓国最下位レベルはデフォの話ですね。職探しをしている奴とか割とよく見ますね。報道されない、日本人が全く知らないディープな謎ルートとかもありますね。
ある時、帰化したオーストラリアン女性から話を聞きました。国際交流パーティーがあるからと行ってみると、学生でもない・まともな仕事をしているとは思えない、日本語が全くしゃべれない韓国人の集まりだったそうです。とりあえず日本にこさせてそうした韓国人をかくまう怪しいルートがあると感じました。ここら辺のディープな話を知っている人がいないので、十分に確認したわけではありませんが。
日本旅行リピート率ナンバーワン:香港人の存在を知っておいてほしいですね。日本のテレビがそのまま放送されていたりするので親日度も高い。香港人を救いたいんですが「日中平和友好条約」というものが中国と結ばれているので日本は何もできないのが歯がゆいところ。
日本はくそ真面目身友好条約を守りすぎですよね、相手は守ってないのに。
その典型例が「日韓基本条約」=事実上の友好条約。報道番組で韓国寄りのなるべく日韓友好しようぜ敵が多いのも、紅白に売れているのかわからんレベルの韓流タレントが出演してしまっているのも、日韓基本条約のせい。
日韓基本条約=友好条約=法律なので、韓国と離れられないのです。
一般客1人当たり旅行支出で、200,000円前後以上を支出してくれる台湾、豪州、香港、米国、仏国、スペイン、イタリア、ドイツ、カナダ、インド、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム等は上客であり、お互いに理解しあえて、更に訪日観光を促進する販促が必要と思います。
ロシアは今や論外ですが、それよりいくら近くっても平均7.9泊で124,913円の韓国は、同じ泊数のシンガポールと比べて消費額はたったの半分、いったいナニをしに、どんなトコに滞在しているのでしょう?目的は何でしょうか?嫌いな日本なら来て貰わなくて結構だし。
また中国は746,591円と最高の支出額だが滞在も75.8日・・・全国津々浦々日本の不動産でも探しているのですか?それとも留学生ですか?日本は嫌いな国とアンケート結果に出てるし、我が国も不愉快極まりない国という認識です。うじゃうじゃと来て欲しく無いんだけど(笑)。
この中で大きなリスク要因は中国だけですね。ロシアは武器にできるほどの人数がないので。
中国は旅行会社に指示することで団体旅行を制限して経済的威嚇に使用した実績があり、未だに日本や韓国向け団体旅行の取扱いは禁止されてるので、今来日しているのは比較的裕福な層による個人旅行と出張だけです。だから長期滞在が多いのでしょう。
韓国が最下位っておかしいですね?平均賃金が日本を上回っているんじゃないですか??物価の安い、貧しい日本で思いっきり散財すればいいのに(棒)
この記事のコメント欄が興味深いです。
1泊2日の日本旅行でコンビニ弁当?〝高賃金の国〟韓国の若者が見せる奇態 恥ずかしい「海外旅行の経験なし」を補う「日本行き」
https://news.yahoo.co.jp/articles/20a35643dfd29fbcaaf27d837d6e047abeaaf062
ほとんどが韓国擁護です。「私もやりますけどなにか?」「地元の味を知るには一番よい」「学生は貧乏旅行するもの」「日本を好きになってくれるならよい」
そもそも記事内で触れているように、当の韓国メディアたる朝鮮日報が「日本旅行は単なる箔付けの安価なアリバイ作り」だと報じているので、親善大使メリット、ましてや経済効果も見込めません。
人材不足が深刻な観光業界のリソースをいわば食い潰しに来ていることは注意が必要です。
もしこれらのコメントが工作員によるものならばそれなりに警戒すべきと思いますし、本当に日本の多数意見なら日本人はお人好しにも程があります。
この記事のコメント欄少し読ませていただいてたら
「この記事に怒るコメントを他で見かけたから読んでみた。酷い内容だ。」などというコメントがありました。
親韓界隈のインフルエンサーが拡散して、一定の思想をもった人ばかりがコメントしにきてる可能性はあるのかもですね。結果として動員になってると。
韓国人がコスパ重視で日本貧乏旅行を好むというのは夕刊フジを読んでる層には周知の事実で、そこまで注目されるような内容でもないのにコメント数が多い気がするし、コメントしてる人たちが夕刊フジの読者層とも思えないし、なんか違和感がすごいです。
日本には、歴史ある地方都市や魅力的な温泉、海や山などの素晴らしい自然などが豊富にあります。
こちらの方の環境整備が今後大切では無いかと思っています。