速報:2日前時点投票数が大幅増

速報です。総務省が先ほどウェブサイト上で公表した資料によれば、選挙期日の2日前時点までにおける期日前投票総数が前回比で約436万票増え、合計約2080万票だったそうです。過去2回の衆院選では、2日前までの期日前投票数は投票総数のだいたい3割前後でしたが、この2080万票を単純に30%で割ると7000万票前後であり、これは自民党が圧勝した2005年の小泉郵政解散や民主党が圧勝した2009年の政権交代選挙にも匹敵する票数です。

本日はもうウェブサイトの記事の更新をしないつもりだったのですが、急遽、読者の皆さまに本日中に紹介しておきたい話題が出て来たので、異例ですが、この時間に記事を配信します。

総務省ウェブサイトの『令和8年2月8日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料』のページに先ほどアップロードされた資料によれば、選挙期日の2日前時点までにおける期日前投票総数が、前回と比べて約436万票増え、約2080万票だったことが明らかになりました。

生データは図表1のとおりです。

図表1 期日前2日現在の投票状況
選挙期日2日前の投票数有権者に占める割合
2026年2月8日20,796,32720.09%
2024年10月27日16,432,44615.82%
2021年10月31日16,624,80415.78%

(【出所】総務省『令和8年2月8日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料』データをもとに作成)

これは、なかなかに驚異的です。

投票総数が4,363,881票も増えたという点もさることながら、有権者に占める割合でいえば、期日前投票を済ませた人が前回と比べ4.27ポイントも多い、ということだからです。

もちろん、期日前投票に出かける誘因はさまざまでしょう。とくに今回は真冬の選挙ということもあり、雪国を中心に、あらかじめ投票を済ませておこうという心理が働いた可能性はあります。

ただ、総務省の都道府県別のデータで見ても、+30.09%となった北海道はともかくとして、東北地方などの雪国の期日前投票が増えているという顕著な事実はなく、むしろ秋田県は+4.74%と、大して増えているように見えません。

むしろ千葉県(+40.05%)、山口県(+39.05%)など、期日前投票が急増した地域も全国に点在していますし、また、期日前投票数が前回よりも減少した都道府県は存在しません。

もちろん、現段階であまり断定的なことは述べるべきではありませんが、これはなかなかに興味深い現象です。

ちなみに最終的な投票総数(※小選挙区の場合)は、2021年が57,457,033票、2024年が54,261,878票であり、期日2日前時点の投票数が投票総数に占める割合はそれぞれ、2021年が28.93%、2024年が30.28%でした(図表2)。

図表2 過去2回の選挙の投票状況
選挙期日2日前投票数(A)最終投票数(B)A÷B
2024年10月27日16,432,44654,261,87830.28%
2021年10月31日16,624,80457,457,03328.93%

(【出所】総務省『令和8年2月8日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料』データおよび『衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査結果』データをもとに作成)

仮に、2日前時点の投票数が最終投票数の30%前後になるのであれば、今回の衆院選の「2日前投票数(A)」である20,796,327票を30%で割ってあげると、最終的な投票総数は約6932万票、つまり下手したら7000万票前後と試算されます。

ちなみに著者手元データでは、2012年以降の衆院選における投票総数は平均して約5600万票程度であり、この7000万票というのは異例も異例です。

2005年以降のデータで見ると、小泉純一郎首相(当時)が行った2005年のいわゆる「郵政解散」が68,066,292票(自民党が圧勝)、麻生太郎総理が行った2009年の「政権交代選挙」が70,581,680票(民主党が圧勝)でした。

一般に投票数が増えれば増えるほど比較第1党が圧勝する傾向にありますが、今回はどうなのでしょうか?

いずれにせよ、状況は、予断を許しません。

もし期日前投票に行っていない有権者の方がいれば、必ず選挙で投票して下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

本文は以上です。

金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない

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読者コメント一覧

  1. 同業者 より:

    今回の選挙は、この国を統治する覚悟が有権者に強く問われているのかもしれません。
    利権とは無縁の4人の女性政治家が力強く日本を牽引し始めたこの政権を選ぶも捨てるも有権者の投票行動次第です。
    組織票以外の有権者の力を政治家に思い知らせる絶好の機会ですから、有権者の皆様には是非とも投票に行っていただきたく思います。
    とりわけ若者には投票に行っていただきたいです。
    これからは政治家は若者の意見を無視できなくなるはずです。

  2. Sky より:

    自分もその一人ですが各自の理由はこんなとこでしょうか。
    まだある場合は追記いただきたく存じます。
    兎に角日本の将来が心配で心配で居ても立ってもいられなかった
    見え透いた自民党楽勝報道に騙されてたまるかと思った
    週末の天気が心配だった
    あまりにも前政権がアレ過ぎて不満爆発リベンジ気分だった

    1. 農家の三男坊 より:

      投票には殆ど言っているのですが、たまに忘れることもあったので今回は念には念を入れて期日前投票に行ってきました。

      >兎に角日本の将来が心配で心配で居ても立ってもいられなかった
      に近いのですが、

      圧倒的な得票&当選者で、日本国という民主主義国における民意を
      ”人民を抑圧する・膨張主義・軍国・独裁国家”とそのシンパに見せつけたい

      という理由での投票です。

      この雪が投票率をあまり下げないことを祈っています。

  3. 犬の糞 より:

    期日前投票に行きたかったのですが、当方の地域は月曜から開始&週明けから嫁さん->私の順にインフルエンザにやられてしまい行けませんでした。
    もう治りましたが、念のため明日は人が少なそうな時間を狙って投票に行く予定です。
    当方の地域はやる前から結果が分かっているのですが、単に当選して頂くだけでなく、2位以下に圧倒的な得票数を付けて勝利して頂きたいため、必ず投票に行きます。
    某党の勝利を確信していますが、ただ勝つだけでなく、高い投票率で圧倒的な得票数で勝利し、国民の総意とマスゴミの情報がいかにずれているか、数値で明確に示されて欲しいと思っています。どうせまた民主主義を否定するような負け惜しみコメントを言うのでしょうが。
    万一期待と違う結果になったら、、、立ち直れないと思います。

  4. DEEPBLUE より:

    山口県・・・前回投票に行きたくない理由があったのだろうなあ。千葉県は有名政治家絡みかな。

    1. 匿名 より:

      山口県は今回、県知事選も同時なので、その辺もあるかもね。

  5. CRUSH より:

    うっわ。
    目が覚めて、0500時の時点で、西東京では積雪10cmくらいですわ。

    これはこれは。
    投票所に行く人は、足元に注意して。

  6. おじぇん より:

    土日雪予報でしたので、金曜の夜に期日前投票に行ってまいりました。
    その際、期日前投票所が今まで見たことがないような大行列で並び始めてから投票できるまで時間ちょっとかかりました。
    私の選挙区は対抗馬に比例復活を許さなかったくらい強い候補者がいるのですが、今回はほぼ互角と伝えられております。
    双方の支持層が危機感をもって投票しているのですかねー。

  7. 匿名 より:

    昨日、期日前投票に行きました。
    高市政権は応援したいが、裏金問題の風化は許せない、そういう複雑な思いを抱えての投票だったのですが、
    小選挙区は、自民先行、中道追い上げ、参政望みなしなので、自民に(国際協調派なので、個人としてはあまり投票したくはなかった)
    比例は、参政に、
    投票しました。出口調査はパスしました。
    結果を楽しみにしてます。
    皆さん、大雪ですが、選挙には行きましょう。

  8. Sky より:

    別件で今朝実母から電話あり。
    会話の流れで投票所に午前中行くのは危険なのでやめたとのこと。
    実母は購読料の安い東京新聞を講読しておりきっときっと中革連に投票することになるでしょうから、これは朗報かも?

    1. CRUSH より:

      そうなんですよね。降雪積雪すると、

      「無党派層が投票所に行かなくなるから、追い風の高市早苗には不利」
      という声が大きいのですが、

      「組織票のコアを占める老人たちが投票所に行けないから、組織票率の高い中道には不利」
      という見方もできますよねえ。

    2. 元雑用係 より:

      ネットでは「天気悪いみたいだから期日前いきました」なんてポストを結構見かけました。

      期日前の投票率が高かった要素には情報感度の高い層による危険回避もあったと思います。期日前投票の制度もだいぶ定着してきましたしね。
      だとすると、投票日投票を諦めるのは情報感度の低い層「かもしれない」ですよね。

      1. 元雑用係 より:

        もちろん、「忙しくて期日前なんか行けねーよ」と言う人々もたくさんいると思いますが。

    3. 同業者 より:

      行楽シーズンから外れてる点では投票率は上がりそうなもんなのですが、お天道様だけはどうにもなりませんからね。
      開票後は、敗北した政党や候補者が「天は我々を見放した。」なんて言い訳をするんでしょうね。

  9. 匿名 より:

    決戦の日に警報級の大雪
    影響が自民、中革どちらに大きいか分かりませんが、いずれにしても天のお導きです

  10. WindKnight.jp より:

    悩む必要を感じなかったので、先週、期日前投票で入れてきました。
    諸々、気にならなくなるので、お勧めではあります。

  11. Sky より:

    自宅周辺は既に降雪しなくなった状況なので、散歩がてら投票所に行ってみました。結構な賑わい。やっぱり平日に行われた期日前に比べ圧倒的に現役層が多い様子。TVや購読料の安い東京新聞に毒されがちな実母に代表される後期老人は大事をとったのか殆どいない。
    いい感じかも!

  12. 引きこもり中年 より:

    「高市自民党、惨敗の可能性」。開票が始まる前だったら、何でも書けます。

  13. 元雑用係 より:

    あまりSNS上で雪害の状況を見かけないためにピンときていなかったのですが、積雪地域は期日前投票期間も含めて選挙どころではない、と言う地域もありそうです。
    選挙芸人氏が昨日、青森の現地取材の動画で大変さ度合いをレポートしていました。

    【世界一の豪雪都市】期日前投票も勧められない…40年ぶり大雪の青森市で見た厳しい現実に山本期日前が唖然
    https://www.youtube.com/watch?v=yiUPcmWvY6Q

    私自身は雪と無縁の地域育ちでわからないんですよね。
    地域によっては日程繰延もあるんでしょうかね。

    1. 田舎の一市民 より:

      元雑用係様
       同じ青森県でも、津軽と県南(八甲田山の東西)ではえらく違います。特に県庁所在地の青森市は雪の深い津軽地方でかつ海にも面してまして、シャレにならんほど降ります。
      しかも、青森市は都市計画がうまく言ってるとは言い難い(個人的評価)上に、元々広く駐車場等を作らない謎のポリシーのようなものがあり(地価の関係かと思うが。他の津軽地域では立体駐車場を極端に嫌う上、駐車スペースの間隔が狭いといやがる、マーケティング上顕著に差が出る)市街地の生活道路の狭さは異常です。
      多分ですが、雪国に暮らした事がない人が一週間くらい自家用車で青森市で生活したらストレスでおかしくなると思います。
      ちなみに近隣に住んでますが、投票に行けないほどではないです。しかし青森市で投票になどいってられないと言われても驚きません。

    2. 田舎の一市民 より:

      ちなみに青森市の浅虫というところにゆーさという道の駅があり、最上階に辺りを一望できるお風呂があるのですが、そこの洗い場の左右との間隔が異常に狭くてビビります。これは地域性なんだと思います。
      なにしろ、東京に行った時に入った銀座あたりにある銭湯より狭いんですから。

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