対中認識はさらに悪化するのか=外交に関する世論調査
今年も(少し早いですが)政府による『外交に関する世論調査』の話題を取り上げる時期がやってきました。内閣府が金曜日に最新版のレポートを公表したためです。個人的にやはり印象深いのは、中国に対する認識が非常に厳しい点ですが、この調査、最近の中国による日本に対する常軌を逸した態度が出てくる直前に実施されている点に注目しておきましょう。日中関係に関する日本国民の認識は、今後さらに厳しいものとなる可能性があるからです。
目次
外交に関する世論調査とは?
当ウェブサイトにてほぼ毎年1回以上は取り上げる話題のひとつが、内閣府が実施している『外交に関する世論調査』です。
「ほぼ毎年1回以上は」、という言い方をする理由は、内閣府がこの調査を必ず毎年実施しているとは限らないためです。
調査は例年10月頃に実施され、その結果はその年の12月か翌年1月頃に公表される、というパターンが多いのですが、たとえば2015年は調査が実施されず、そのかわり2016年は1月と11月にそれぞれ合計2回実施されたという例もあります。
ただし、こうした変則的な年もあるにせよ、長い目で見たらだいたい年1回実施・公表されており、また、設問項目も似ているため、同一尺度で日本の国民感情がどう推移していたかを知ることができるという意味では有益です。
※なお、コロナ禍期は調査方法が変わったため、内閣府では「単純比較できない」などとしており、暦年の比較グラフを最近は公表していないようです。しがたって、当ウェブサイトで示しているグラフは内閣府が作成したものではない点についてはご留意ください。
最新版の調査はどうなっているのか
今年版が公表された
さて、この世論調査、今年は例年より少し早く、11月28日に公表されました(現時点で入手できるのはPDF版のみのようです)。元データは下記リンクにありますが、内閣府『世論調査』のページからも探すことができます。
外交に関する世論調査(令和7年9月調査)
―――2025/11/28付 内閣府世論調査ページより
さっそくですが、この内容を確認していきましょう。
調査内容はわりと多岐にわたるのですが、本稿で紹介するのは日本国民の米中露韓4ヵ国への①親近感、②関係が良好かどうかという認識、そして③関係が重要かどうかという認識、の3点であり、①と②については暦年の推移についても取り上げておきます(このグラフは当ウェブサイトのオリジナルです)。
あらかじめお断りしておきますと、本稿のすべての図表は『外交に関する世論調査(令和7年9月調査)』および過年度の同調査から作成したものですが、図表自体は当ウェブサイト側にて加工していることがあり、内容に間違い等があった場合も作成責任は内閣府ではなく当ウェブサイト側に帰属します。
また、もうひとつの注意点が「簡略化」です。
内閣府調査だと「相手国に親しみを感じるか」という設問に対し、選択肢が「親しみを感じる」、「どちらかというと親しみを感じる」、「親しみを感じない」、「どちらかというと親しみを感じない」、といった具合に、段階が設けられています。
ただ、本稿ではグラフ化するときに、「親しみを感じる」と「どちらかというと親しみを感じる」の2つを「親しみを感じる」に、「親しみを感じない」と「どちらかというと親しみを感じない」の2つを「親しみを感じない」に、それぞれ統合・単純化している点にはご注意ください。
(※この点については「関係が良好かどうか」、「関係が重要かどうか」の2つの設問についても同じことが言えます。)
米中露韓への親近感は明暗くっきり
以上を踏まえて、さっそくですが、米中露韓4ヵ国への親近感を確認してみましょう(図表1-1)。
図表1-1 米中露韓への親近感
これによると4ヵ国では米国が圧倒的に好感されており、韓国は親近感を覚える人と覚えない人が拮抗(やや親近感が優位)ですが、中国とロシアに関しては、親近感を覚えている人が少数派であり、とくにロシアに関しては「親しみを感じる」は1%未満です。
詳細の数値は次の通りです。
米国
- 「親しみを感じる」…77%(22.9%+54%)
- 「親しみを感じない」…22.5%(15.1%+7.4%)
中国
- 「親しみを感じる」…16.1%(2.6%+13.4%)
- 「親しみを感じない」…83.4%(32.2%+51.3%)
ロシア
- 「親しみを感じる」…6.4%(0.8%+5.5%)
- 「親しみを感じない」…93.2%(30.7%+62.4%)
韓国
- 「親しみを感じる」…54.4%(14.3%+40.1%)
- 「親しみを感じない」…45.1%(23.9%+21.2%)
関係の良好さの認識は親近感と関連
続いて、両国関係が良好であるかどうかの認識について問うた質問は、図表1-2の通でした。
図表1-2 関係が良好かどうかの認識(令和7年9月調査)
米国に関しては、親近感を覚えている人よりも関係が良好だと考えている人がやや減る傾向にありますが、それ以外の3ヵ国に関しては、親近感と関係の良好さに関する認識は似たようなものだといえるかもしれません。参考までに、詳細の数値についても挙げておきます。
米国
- 「良好だと思う」…70.8%(11.6%+59.2%)
- 「良好だと思わない」…28.9%(24.5%+4.4%)
中国
- 「良好だと思う」…13.3%(1.2%+12.1%)
- 「良好だと思わない」…86.4%(42.5%+43.9%)
ロシア
- 「良好だと思う」…6.3%(0.3%+6%)
- 「良好だと思わない」…93.5%(39%+54.5%)
韓国
- 「良好だと思う」…49.4%(5.2%+44.2%)
- 「良好だと思わない」…50.3%(31%+19.3%)
重要さの認識では日本国民の見識が?
その一方で、その相手国との関係が「重要だと思うかどうか」という設問になると、また傾向がずいぶんと変化します(図表1-3)。
図表1-3 関係が重要かどうかの認識(令和7年9月調査)
米国は(「どちらかといえば」も含めて)97%の人が「関係は重要だ」と答えているのですが、中国と韓国も7割以上が、ロシアについても過半数が、やはり両国関係を重要だと考えていることがわかります。同様に、詳細データを挙げておきましょう。
米国
- 「重要だと思う」…97.1%(75.5%+21.6%)
- 「重要だと思わない」…2.7%(1.8%+0.9%)
中国
- 「重要だと思う」…71.8%(30.6%+41.2%)
- 「重要だと思わない」…27.8%(15.1%+12.7%)
ロシア
- 「重要だと思う」…56.6%(20.4%+36.2%)
- 「重要だと思わない」…43.2%(25.3%+17.9%)
韓国
- 「重要だと思う」…76%(32.9%+43.1%)
- 「重要だと思わない」…23.8%(14.4%+9.4%)
要するに、その国との関係が重要かどうかという発想は、感情的に好き、嫌いという認識とは別次元の問題として日本国民が考えている、という可能性がありそうです。
ふだん、当ウェブサイトでは「日本国民は冷静沈着で賢明だ」と申し上げていますが、やはり世論のこんなところにも日本人の冷静沈着さが出るのではないかと思う次第です。
米中露韓への感情と認識の推移
対米認識は若干悪化も引き続き良好
続いて、各国の親近感がどう推移しているかについても確認しておきましょう。
まず、米国に対する親近感は、昨年と比べて急落しました(図表2-1)。米国に親しみを「感じる」と答えた人の割合は合計で77%ちょうどであり、2024年10月調査の84.9から7.9ポイント低下。親しみを「感じない」と答えた人は22.5%で、8.3ポイント上昇しています。
図表2-1 米国に対する親近感
そして、米国との関係が「良好だと思う」人も、85.5%から70.8%へと14.7ポイントも下落する一方、「良好だと思わない」人は11.4%から一気に28.9%へと、17.5ポイントも上昇しています(図表3-1)。
図表3-1 米国との関係性の認識
いわゆる「トランプ関税」などのせいでしょうか、たった1年で対米感情や対米認識がずいぶんと悪化しましたが(とくに対米認識で「良好だと思わない」人の比率は倍以上に増えています)、ただ、長い目で見たら、米国に対する日本国民の見方はずいぶんと好意的であることは間違いありません。
中国への認識は引き続き厳しいが…
続いて、中国との関係で見ると、親近感、関係性の認識は、いずれも昨年よりは好転しているとはいえ、依然として厳しい状況にあります。
たとえば中国への親近感については、「親しみを感じない」は83.4%で前年の84.7%からは1.3ポイント減り、「親しみを感じる」は16.1%で前年の14.7%からは1.4ポイント増えるなど小幅改善しましたが、依然、日本国民の対中感情は厳しい状況が続いています(図表2-2)。
図表2-2 中国に対する親近感
こうした中国に対する厳しい認識は、「関係が良好かどうか」という設問に変えても同様です。
「良好だと思わない」という割合は86.4%と前年の88.1%から1.7ポイント低下し、「良好だと思う」という割合は13.3%で前年の8.8%からは4.5ポイント上昇するなど、いずれも小幅改善しているものの、それでも8割を大きく超える人が「関係は良好でない」と答えている状況には変わりません(図表3-2)。
図表3-2 中国との関係性の認識
しかも、この調査の実施時期が、例の高市早苗総理大臣による「台湾答弁」に対し、中国政府が常軌を逸した反応を示し続けているという「事件」の発生前のことでもあります。
例の事件で日本国民の対中感情がさらに厳しい状況に追い込まれていくとすれば、同じ調査を今すぐ実施すれば、対中親近感、対中認識ともに過去最悪レベルとなる可能性もありそうです。
日中国交正常化直後は、日本国民の対中感情・対中認識はいずれもそこそこ良好だったのですが、天安門事件(1989年6月4日)などの影響もあってか徐々に悪化し、2005年あたりからこれが完全に逆転し、その後も悪化を続けている、といった状況だと見て良いでしょう。
対露認識も非常に厳しい
日本国民の親近感、認識がともに厳しいという点では、ロシアも中国と同様です(なお、1991年10月調査分まではソビエト連邦について尋ねたものとなっています)。
親近感については、親しみを「感じない」人が93.2%で、前年の94.3%よりも1.1ポイント低下したとはいえ、依然として9割超がロシアにネガティブな感情を持っている一方、親しみを「感じる」人は6.4%と前年の5%から1.4ポイント増えたとはいえ、依然としてヒトケタ台です(図表2-3)。
図表2-3 ロシアに対する親近感
また、ロシアとの関係が「良好だと思う」割合は6.3%と前年の4.9%から1.4ポイント上昇しましたが依然ヒトケタ台であり、「良好だと思わない」割合も93.5%と前年の92.2%から1.3ポイント上昇し、9割超を維持した格好となっています(図表3-3)。
図表3-3 ロシアとの関係性の認識
しかもロシアの場合は、対露感情、対露認識はいずれも一貫して厳しいものとなっており、これが2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降は過去最悪レベルとなっている点に大きな特徴があります。
日中国交正常化直後の日本人の対中感情・対中認識が良好だったのと比べると、日本人の対ソ・対露認識がやや改善されたのはソ連崩壊直後の一時期に過ぎません。
対韓感情はめまぐるしく入れ替わる
こうした対中・対露とはまた異なる姿を見せるのが、対韓感情と対韓認識でしょう。
韓国に関しては、親しみを「感じる」と答えた割合は54.4%と前年の56.3%からは1.9ポイント低下し、親しみを「感じない」と答えた割合は45.1%と前年の43%からは2.1ポイント上昇するなど、対韓感情は若干悪化しているものの、現状は親近感では拮抗しているといえます(図表2-4)。
図表2-4 韓国に対する親近感
同様に、日韓関係を巡る認識も、「良好だと思う」人が49.4%と前年比1.8ポイント減少し、「良好だと思わない」人が50.3%と前年比4.5ポイント増えるなど、小幅で悪化しているものの、やはり韓国に対する見方は賛否が拮抗しているといえるでしょう(図表3-4)。
図表3-4 韓国との関係性の認識
ただ、韓国の場合は親近感、関係性の認識がいずれも数年単位という比較的短期間で目まぐるしく入れ替わっており、おそらくは2012年の李明博(り・めいはく)大統領(当時)の天皇陛下(現在の上皇陛下)に対する侮辱発言あたりで対韓感情が大きく棄損したものと考えられます。
その後は朴槿恵(ぼく・きんけい)、文在寅(ぶん・ざいいん)の各大統領のもとで日本との緊張関係が極度に高まり、それが尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権下でいったん緩和した、という流れです。
その尹錫悦政権が崩壊し、「左派」と目される李在明(り・ざいめい)政権が発足していますが、現在のところはこの李在明政権は「歴史問題」で日韓関係を破壊するような動きには出ていません(現在の情勢がそれを許さない、という側面もありそうですが)。
ただし、日韓関係は短期的に目まぐるしく入れ替わってきた経緯を有しているため、また「巻き戻し」がいつでも生じ得るのではないかと個人的には考えている次第です。
対中認識はどうなる?
以上が内閣府レポートの個人的な注目点ですが、これを踏まえて申し上げておくと、対中認識は今後、さらに厳しいものとなる可能性が高いです。
高市総理の台湾答弁が中国を「激怒」させていることは間違いないものの、日本政府の側としても、台湾答弁は「撤回」するわけにはいかない代物ですし、また、幸いにも現在のところ、高市内閣に対する支持率はビクとも動いていません。むしろ一部調査だと支持率は上昇しているほどです。
これについて、中国が日本に対し取れるカードも限られており(しかもそれらを使い尽くしたフシもあり)、さらには中国は米国、フランス、英国などの諸国に次々と「泣きついて」いるフシもありますが、当たり前ですがそれらの諸国が日本に圧力をかけてくれるわけでもありません。
仕方がないから中国は日本人歌手らの中国本土でのコンサートに圧力をかけて中止させているようですが、それらの一部はXなどを通じて全世界に伝わり始めており、いわば、やればやるほど中国の異常性が全世界で目立つ、といった「ドツボ状態」となりつつあるようです。
「日本が答弁を撤回してくれない」という可能性を中国が織り込んでいない、つまり政策オプションを持っていないという点は非常に気になるところですが、本件については日本側からできることは何もありません。
いずれにせよ、日本国民の対中認識が今後、さらに悪化することは間違いないと思うのですが、いかがでしょうか?
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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対韓国認識のデータは生粋の日本人のみを アンケート対象にすれば 結果はもう少し異なると思われる
K国のドラマやミュージックがテレビで盛んに放送していますが、これはK国が糸を引いてやっているようだす。
NHKも紅白に出演させたりして、益々視聴率のダウンに貢献しています。
裏で汚金(賄賂)と接待(意味深)を受けているからでしょうね。
そうでなければ、BSで寒流ドラマが垂れ流されることはないでしょうし、もっと有意義な番組が放送されていたでしょう。
テレビは確実に自滅への道を歩んでいる訳ですが、一体いつ気付くのでしょうかね。
わかっちゃいるけどやめられない。♫
毎度、ばかばかしいお話を。
テレビ:「日本人の外国への感情なんて、我々でいくらでも操作できる」
この話は2025年11月30日時点では笑い話である。しかし、12月になったら、どうなるかは分からない。
毎度、ばかばかしいお話を。
時事通信からの流出音声:「我々が日本国民を騙して、対中認識を改善させてやる」
この話は、2025年11月30日時点では笑い話である。ただし、12月になったら、どうなるかは分からない。
高市発言が撤回できない(言うべきだった)ものであると同時に、中国側の態度もあんなんでもあちらにすれば撤回できない(言うべきだった)ものだったと思います。
つまり、真にそういう関係だということですね。関係が変化したのではなく、関係が露見しただけ。変化したのは見え方だけ。そして日本側はそれをマネジメントする環境が整いつつあるのに対し、中国側はマネジメント出来なくなってきた結果。
粛々と備えるしかありません。と言うと一昔前は「日本が暴走し戦争に向かっている」と評すれば黙らせられたのでしょうけども。なんかタレント議員が「子どもに抑止力とか教えるな!」とか街頭で吠えてスルーされてたようですが、時代は悪い方に、日本はなんとか良い方に変化してきているので、邪魔(にもならなくなってきて哀れですが)しないでほしいものです。
農民さま
>つまり、真にそういう関係だということですね。関係が変化したのではなく、関係が露見しただけ。変化したのは見え方だけ。そして日本側はそれをマネジメントする環境が整いつつあるのに対し、中国側はマネジメント出来なくなってきた結果。
同意します。C国は国内の統制管理が難しくなってきた状況の上、更に子分であるK国お得意の告げ口外交を踏襲し始めた様子ですね。
今さっきNHKの日曜討論を流し見してましたが、左派野党もC国の常軌を逸した反発をかばいきれていないように感じられました。
韓国民が回答してる好感度は、対日感情ではなく損得勘定によるものなのかとも。
そこに思考の余地は無く、「東アジア下での損得判断」は脊髄反射の如くですね。
・・・・・
(米国の葛藤)
建前:経済安保は「米日韓」でマネージする!
内心:経済安保は『米日間』でマネージする!
・・。
どの国の国民も損得勘定で回答しているでしょうし、好悪の元は利害ですし、それ自体は別によいのですがね。
その損得基準、すなわち価値観が相互理解もしくは共有できるかどうかが人間関係、ひいては国際関係になるのでしょう。
韓国では中国の機嫌が利害・損得の大きなファクターとして組み込まれているのでしょう。
日本等の普通の独立国では理解できないというだけで。
・法とは異なる理由で軽々しく自国民をも害することすらある国と関係改善すべき。
・虚偽の内容を吹聴し、その名目で他国の財をせしめる国と関係改善すべき。
これらを主張している人間は日本国で義務教育を受けたことあるのかと聞いてみたいものです。
敵対しないに越したことはありませんが、今これを行うために差し出すものが何であるかを理解したうえで主張しているのでしょうかね。
>これらを主張している人間
戦略的授恵 =(経済的利益 > 安全保障)
↑「ば・い・こ・く・どの定理」なのかとも。
日韓認識は水物ですよね。文在寅のようなのが出てきて下げ、オールドメディアの手厚い韓国サポート(中国よりも手厚い)で、隙あらば対韓感情が好転してるように見えますけどね。
ただ、安倍政権以降は韓国の政権も過去のように好き放題反日できなくなっちゃったんで、今の状態がしばらく続くんではないでしょうかね。なんだかんだ、ホワイト国外しは効いたんじゃないですかねー。
>「日本が答弁を撤回してくれない」という可能性を中国が織り込んでいない、つまり政策オプションを持っていない
後先考えずに発狂するなんて、大きな子供のようですね。とある中国ウォッチャー氏が「巨嬰」と表現していました。一人っ子政策で生まれた、甘やかされて育った中国人のことを呼ぶそうですが、中共もそんなふうになってきたと。
いつも楽しみに拝読しております。
日本は聖徳太子の時代から「日出処の天子書を日没する処の天子に致し」ていた国ですし、蒙古襲来も鎌倉幕府が撃退、そもそもの国民感情に中華帝国への恐れはありません。それどころか、中国は為す術がなかった西欧の植民地支配さえ、明治維新ではね返した国でもあります。
今回の事態、平常運転の日本に比べ中国がヒステリックになればなるほど、明確な台湾進攻の意図と自らの傲慢さをあぶり出す結果になっているように思います。同時に、中国の打つ手のなさと日本国内で誰が中国の手先かもわかって却って良かったのかもしれません。
先週11月26日にキャノンが中国広東省の生産拠点からの撤退を公表しました。日本企業は時間のかかるサプライチェーンの構築を既に中国以外の所で準備しており、同様の動きは今後も続くものと思います。日本企業のことですから、退職補償なんかも十分手厚くするでしょう。中国人従業員の皆さんは、辞めてから日本企業の良さを実感するんでしょうね。
実態はこのような環境でも日本旅行に来る中国人。
ソレが本質ですねw統計では政府視点での主張の数字議論になります😁
中国の嘘統計よりは日本の数字は信用出来ますが。。。
> 中国の嘘統計よりは日本の数字は信用出来ますが。。。
「中国の嘘統計」以上に盛っているのが、我国のオールドメディアかな?
中国が日本行きの便を減らしたと大騒ぎしてますが、減らしたのは関空行きが殆ど。
全体でも十何%しか減ってない。
万博が終わったのだから、関空行きの便が減るのは当然で、関空以外は、万博ついでに寄道する人の便なのでは?
コンサート途中で連行中止とか韓国ですらやっていない蛮行ですから、これからもっと下がりますよ。
ダウンタウンの笑ってはいけないシリーズが健在なら、絶好のテーマですね。歌手が引っ込むのを嫌がってると、◯近平に扮したヘイポーがでてきたりして。(笑ってはいけない中国営業)
まぁ(局は違うが)ハロウィンの松本人志コスプレさえ黙ってオクラ入りさせるテレビ局体質では無理か。
中華大喜利で庶民が楽しめるのは中国様が武力行使出来ないのが露見したからです。
先制核攻撃はイコール経済崩壊です。
世界二位の地位を捨ててまでやる事ではありません。
先制通常攻撃は今のウクライナ見てもわかる通り泥沼でやはり世界二位の地位を捨ててまではできません。
また、日本企業への嫌がらせは外資撤退の呼び水になるのでできません。
できる事と言えば、オレは強いぞ怖いぞと脅して相手側に要求をのませること。
それも、無視されたら打つ手なし。
ただし、いままでの媚中政権では無視できないナニカがあったのか脅しに屈してました。
無視したらナニカバラされたりすると不味かったのかも。
80年代の最貧国の中国なら無敵の人ヨロシク核攻撃でも通常攻撃でも死なば諸共出来ましたが、捨て去るには惜しいものを持った今は何もできません。
今中国の最適解は静かにして嵐が過ぎ去るのを待つですが、静かにするとおうきさんの首筋が物理的にも寒くなるので騒ぎ立てるしかなさそうです。
西側よりは中国の方がロシアの実情を知っているとすれば、「ああなるなら下手に動けない」ということを体現してくれているとすると、中国の行動からロシアの現状も同時に透けて見える……かもですね。仮定に仮定の推論。
ロシアではどれほど戦線膠着しようが自国領側に被害が出ようが、戦略核攻撃は実行出来ていないし、原発も不法占拠に留まり爆破などはしていない。日中にあてはめれば、(上陸による占拠がほぼ不可能として)原発へミサイル攻撃をするような暴挙は相当に可能性が低いとも。
なんか一方的な口喧嘩に徹して面子をなんとか残しつつ(残ってない)外国でもマスコミでも誰かなんとかしてくれーっていうわけのわからない行動も、それなりに理解出来る気がしてきました。
あと日中が地続きじゃなくてホンマ良かった。
切り離された浮遊する半島の南半分でなくてよかった。対馬海峡があってよかった。
因州一区に敵城ひとつ候
城主はチキン 語る言葉は中身空っぽ
中国は、NHKのシルクロードや堺正章氏の西遊記でのイメージ戦略が効いたのか(両者共に中国政府後援)または、日本の新聞が文化大革命の実態を隠すくらい中国の実情が分からなかったからか、1970年代は好感度が高かったものの、天安門事件以降は、さすがに取り戻せなかったと読み取りました。1つわからないのは、2007年に中国の好感度が一旦上がってるのですが、北京オリンピック効果でしょうか?。最も、翌年は北京オリンピックの聖火リレーでチベット問題が知れ渡ったので下落してますが。
中国はG2だとか 14億の人民だとか 大きく見せたくて仕方ないようです。
なんだか イソップ物語の「牛と蛙」を連想してしまいます。
ちなみに 「牛と蛙」はGoogleによると 以下のように書いています。
「牛とカエル」
カエルが大きな牛を見て、自分もあれくらい大きくなりたいと願います。カエルは自分の体を精一杯膨らませ、他のカエルに「どうだ、牛くらい大きいか?」と尋ねます。仲間が否定するたびにさらに膨らませ続け、最後には体が破裂して死んでしまいます。
恥ずかしながら個人的に文化大革命のことは、えらいことがあったらしいくらいにしか認識がなく、興味ありませんでしたし、特に若い人は当時のことは多くは何も知らないと思います。
拓殖大学の中国研究者の佐藤慎一郎先生のことを取り上げたブログがあり、色々見てると、自由のない国について考えさせられるものがあります。
今回の騒動が、国民が近年の歴史を振り返る機会になればいいですね。http://racoon183.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/19766-3d82.html