高市総理「就任来会食ゼロ」に「自民内から懸念の声」
当ウェブサイトとしては、高市早苗総理大臣を無条件に褒め称えるつもりはありませんが、ただ、評価すべきポイントは正当に評価すべきだと考えています。とくに高市総理は就任からの1ヵ月あまりで、ASEAN、APEC、G20などの会合をこなし、日米首脳会談や国会日程をこなし、そして一部報道によると会食もせずに議員宿舎にこもって弁当で勉強漬けの日々だそうです。そんな高市総理に「自民党内から懸念の声」が上がっているというのですが、はて?
高市総理の政策のすべてに賛同するつもりはありません
高市早苗総理大臣が就任してから、早くも1ヵ月あまりが過ぎました。
当ウェブサイトでは、高市総理という人物の政策について、かなり早くから注目してきたと思います(なにせ、『今回も高市早苗氏立候補演説を全文文字起こししてみた』でも触れたとおり、高市氏が自民党総裁候補だったころから高市氏の発言の全文を不正確ながらも文字起こししているくらいです)。
そのうえで申し上げるならば、著者としては、高市氏は非常に優秀な政治家だと思いますし、ポテンシャルも非常に高いとは思う反面、その政策のすべてに無条件に賛同することはできません。
たとえば「給付付き税額控除」については、「うまく制度設計すれば」、年金の代替となるほか、生活保護などとあわせて社会のセーフティネット構築に役立つ可能性はあるとは思いますが、それはあくまでも「うまく制度設計できれば」の話です。
現在の厚生労働省が年金や健康保険、あるいは生活保護といった制度設計を盛大にミスしているあたりを眺めていると、やはり、役所に過剰な裁量権を与えるべきではありませんし、給付付き税額控除などの制度にも懐疑的な視線を送らざるを得ないのです。
馬車馬のように働く高市総理
ただ、これはあくまでも高市総理の政策に関する話であり、まずは石破茂・前首相やその仲間たちが短い期間で積み上げた多大なる宿題、そして有権者の間に鬱積した自民党に対する大いなる不満を片付けるという高市総理の姿勢自体は、「素晴らしい」のヒトコトに尽きます。
ちなみに高市総理は先月4日、自民党総裁に選ばれた直後に、こんなことを述べました。
「いま、(自民党議員は)人数少ないですし、もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」。
この「馬車馬」、「ワークライフバランス(WLB)」発言などが、一部の左派的なジャーナリストや自称知識人などから強く批判されたのですが(それらの多くは難癖レベルです)、高市総理はこうした批判をものともせず、馬車馬のように働いています。
先月21日の内閣発足以来、高市総理自身はASEAN、日米首脳会談、APECなどの重要な外交日程をいくつかこなしたうえ、国会日程にも没頭し、さらには先日、G20会合で、延べ31の国・地域・国際機関のトップと会話をこなすなど、まさに八面六臂の活躍ぶりです。
高市総理大臣のG20サミット出席(要人との接点)
―――2025/11/23付 外務省HPより
もちろん、馬車馬のように働けばよいという話ではありません。
国家のトップである以上、国民のために働いていただくのは非常に良いことですが、あまり無理をして体を壊したりすると、却って国家・国益のためになりませんので、あまり無茶はしないでいただきたいと思う次第です
ただ、現在の高市総理の働きぶりが充実していることは間違いなく、とりわけ前任者などと比べると、仕事量は(著者主観ですが)数百倍の価値があるのではないか、などと思えてなりません。
そんな高市総理、会食日程はゼロ
もっとも、一部メディアによると、そんな高市総理、「政治家や財界人らとの会食日程は一度もない」のだそうです。
高市首相、独自貫いた1カ月 会食ゼロ、議員宿舎で勉強漬け
―――2025/11/20 17:24付 Yahoo!ニュースより【共同通信配信】
たとえば共同通信の先週木曜日の記事によると、高市総理は「官邸や宿舎外での会食は皆無」だそうであり、「自宅である東京・赤坂の衆院議員宿舎へ直帰し、国会や首脳外交に向けた勉強漬け」の日々を送っているのだそうです。
そんな高市総理、共同通信によると最近の夕食は「宿舎で弁当」だということですが、これもなかなかに驚きます。一国の総理大臣が「議員宿舎で弁当を食べてひたすら勉強漬け」というのも、印象的です。
共同通信の記事にもある、「飲んでる暇があれば、政策を練り、資料を読みたい」は、高市総理の口癖のようなものです。
会合には楽しく飲んで食べてリラックスした雰囲気で情報交換をするという意味合いもあるため、無碍に会合が否定されるものではありませんが、高市総理は会合よりも(少なくとも現時点では)政策を練り、資料を読むことを優先しているのでしょう。
高市総理の姿勢に「懸念の声」?
ところが、こうした高市総理の姿勢に「懸念の声が上がっている」とする報道が出て来ました。
高市首相就任1カ月 会食ゼロ、変わらぬ「こもり癖」 党内に懸念もhttps://t.co/JKW1aB58Px
首相はかねて「飲み会が苦手」と公言し、就任前から会食を通じた仲間作りや意見交換よりも、自宅で政策を勉強する時間を重視してきました。少数与党政権下で自民党内から懸念の声も上がっています。
— 毎日新聞 (@mainichi) November 25, 2025
これもなんとも印象的です。
マスメディアといえば、麻生太郎総理、あるいは故・安倍晋三総理のころは、「連日のように高級ホテルのレストランやバーに通っている」などと報じていましたし、ときとして厳しく糾弾していた立場だったからです。
「カップめんは1個400円くらい?」、麻生首相が答弁
―――2008年10月29日 16:21付 AFPBBニュースより
安倍晋三、麻生太郎等、歴代首相が通う名店はホテル内が多い
―――2014.11.13 11:00付 女性セブンより
それが、会食がなくなったらなくなったで、「こもり癖」に「自民党内から懸念の声」と批判的に取り上げる―――。
なんだか、よくわかりません。
そういえば、『内閣支持率高止まりに見る高齢層の「認知の壁」と崩壊』などでも述べたとおり、昨今は若い人を中心に、メディア報道がほとんど相手にされていないというフシがあります。
しかし、2008年から09年にかけ、メディア業界が何をやったのかを覚えている身としては、それは結局メディアの自業自得ではないかと思えてなりません。
それにあくまでも想像ですが、高市総理も政権運営にある程度自信がついてくると、ある程度、会合をこなすことも増えてくる可能性がありますが、もしそうなったときにメディアが手のひらを返し、「高市(総理)が高級レストラン通い」などと批判したりしないでしょうか?
いずれにせよ、当ウェブサイトとしては高市総理を無条件に褒め称えるつもりはありませんが、少なくとも「会食をしたらしたで批判する」、「会食をしなかったらしなかったで批判する」という報道姿勢が公正な態度といえるのか、あるいは生産的な報道といえるのかについては、改めて考えておく必要があることは間違いありません。
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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「会食で仲間作り」なんつーのは総理総裁の席に就く前にやっておくコトぢゃないンけ?
総理総裁になってから慌てて?若手集めて商品券配りの石破氏やアルマイシよ??
高市首相に求められとンは『結果』! そして『施策実行の透明性』やないン???
総理総裁に座ってからは実行あるのみやろ!? 特に走り始めの今はそう!!
総裁選に立った時点で“初速分”の身内固め終わってなウソやで、知らんけど
ンで『結果』を『実績』として重ね出し始めてからやないと「会食型仲間作り」で“身内の輪を拡げる”も画餅やろたぶん
知らんけど
オールドメディアは「会食型仲間作り」や「会食型意見交換」の出席者から“都合の良い単語”を切り取り取材する機会が欲しいダケやろ?
知らんけど
親戚が昔 対立候補が居ない町長選挙のとき 選挙事務所を開けとうるさいので 開いたら毎日 酒を飲みに来る人ばかりで 困っていました。
安倍晋三総理も勉強家でしたね
会食なんて意思疎通、仲間づくりの方策のひとつでしかないのに、そこだけ取り上げてなんの意味があるのかな?って気がしますね♪
せめて、高橋総理がどんな風に人間関係を作ってるのかを広く取材して、その上で足りないとこを指摘するなりすれば良いのにと思うのです♪
まぁ、こういう記事も書きつつ、ネタのひとつして持っておいて、そんな全体像に迫るような記事に繋げていくのかもしれませんね♪
(ヾノ・∀・`)ナィナィ
会社を買収した場合も100日ブランとかやるでしょう。日本のトップになったのだから、今は実行プランを具体的にリバイスしながら考え、実行しているのでは。今は、飲みに行っている場合ではないでしょうか。
マスコミの方々は、実務を知らなすぎますね。オールドメディア、新卒採用で今も同じ会社のはずなので、世間の状況を知るのは無理でしょうね。
会食で意見交換できない懸念があるなら具体的に問題点を挙げないと全く説得力が無い。そもそも「懸念」は起こることが心配だという場合に使うもので、実際には起こってないことだろう。
「息の抜けない日程で高市総理の健康状態へ懸念の声」ならよくわかる。
仮に今味方じゃない党内野党と会食で味方作りや意見交換してもタイパが悪すぎる。そして高市総理はタイパの悪いことが嫌いだろう。
オールド陣営の中身のない言動はお仲間以外もう誰も耳を貸さなくなっている。少なくとも具体的で検討に値する中身を述べるようにしないとダメだろう。例えば、頑張って後ろから撃ってる石破前総理には申し訳ないが、過去の経験から口を開く前から「もういいから」となる。
ちなみに、辞任してすぐ後ろから撃つ姿勢に地元では懸念の声が上がってるようである。
毎日の更新お疲れ様です。マスゴミは大昔の道楽領主やドラ息子を題材にした読み物を現代政治家に重ねている様に思えます。マスゴミ組織もバカ殿様時代の思想なんでしょうね。
毎日新聞の取材に応じる自民党国会議員。
今の波に乗れなかった党内野党左派とかですかねぇ。
まずは自分自身の事を見直した方が良さそうです。
会食したらしたで、たとえば日中問題があるのに会食している余裕があるのかと、ネタにするだけです。
高市総理が真っ当な仕事をしているので、記事もしょぼくなり、マスゴミの食い扶持が減る。
良いことですね。
ほんまそれ。
「会食してる場合かっ!」
と言いたくて言いたくてたまらないマスメディア側の胸のうちが、透けてみえるようですね。
そんなに心配なら、つまらん質疑ばかりする野党や総理大臣にだけ答弁を求める予算委議長とか、ツッコミ入れろよと思いますよね。
「石破君、党内融和のために、たまには飲み会や会食会も必要だよ」
「安倍君、タイパのよいオニギリの食べ方も教えてあげたいね」
「自民党内で懸念」「党幹部が苦言」「党内でも意思が二分」
全て石破氏たった一人でやってたりして。
高市氏は以前からかなり広い範囲の政策分野の知見が豊富で、ほとんど既に自分なりの答えを持っていたように見えました。日頃の研究の成果と思います。
首相就任後の1,2ヶ月間をアクロバットな波乗りの如く乗り切ったように見えていましたが、それもその準備によって即断即決で裁けたものが多かったからではないかと想像しています。
首相が他の人物だったら、現時点で今のような進捗があったかどうかわかんないと思います。
で、今忙しいですからね。会食なんかやってる場合じゃないでしょうよ。
今の国会が終わるまでは一段落できないんじゃないかと思います。
ということで、会食がどうのと一面的なくだらないツッコミは無意味でしょうと。
来年1月にメローニ氏が来日するときには、2人で街歩きする約束したそうです。抹茶アイス食べるって。
「支持率下がらない」(笑)
皆さんと変わりませんが、これは一行で済む話ですね。
私に言わせれば、「だからマス『ゴミ』って言われるんだよ!」「誰がそんなこと言ってんだ?」
高市さんに言わせれば、「物事には優先順位があります」。
解説すれば、ぼんくら前首相のおかげで、衆参両院で少数与党。政治資金不記載問題の始末もつけられていない中で、臨時国会を乗り切るために、みんな働きまくっている中で、今は飲み食いしている暇はない。政府内の意思疎通が図れていないならともかく、明後日方向のコメントは恥ずかしい。
どうして ぼんくら前首相の党員資格を剥奪しないのだろう?
無能力者は、敵にするより捨扶持で目の届く距離に座らせておく方が安全かと。
低コストに党議拘束でよけいな動きを封じることもできますし。