高市総裁誕生…とりあえず首の皮一枚つながった自民党
高市早苗総理大臣が誕生する可能性が高まりました。昨日行われた自民党総裁選で、高市早苗氏が決選投票を制し、自民党の次期総裁に選ばれたからです。ただ、自公両党は衆参両院で過半数を持っておらず、土壇場で逆転される可能性もゼロではありませんし、総理に選ばれても政権運営は一筋縄ではいきません。とりあえず予算を通したければ野党との連携が必要になるからです。なにより現在の自民党は、「首の皮一枚つながっている」に過ぎません。
目次
高市総裁が就任したが…
決選投票を制した高市総裁
当ウェブサイトの読者の皆さまならご存じでしょうが、昨日、石破茂首相（自民党前総裁）の退陣に伴う自民党の総裁選が行われ、高市早苗氏が決選投票を制して総裁に選ばれました。記録の意味も兼ねて投票結果を示しておくと、こんな具合です（図表１、図表２）。
図表１ 第１回投票結果（敬称略、合計順）
| 候補者 | 議員票 | 党員票 | 合計 |
| 高市早苗 | 64 | 119 | 183 |
| 小泉進次郎 | 80 | 84 | 164 |
| 林芳正 | 72 | 62 | 134 |
| 小林鷹之 | 44 | 15 | 59 |
| 茂木敏充 | 34 | 15 | 49 |
| 合計 | 294 | 295 | 589 |
（【出所】自民党総裁選中継動画等）
図表２ 第２回投票結果（敬称略、合計順）
| 候補者 | 議員票 | 都道府県連票 | 合計 |
| 高市早苗 | 149 | 36 | 185 |
| 小泉進次郎 | 145 | 11 | 156 |
| 合計 | 294 | 47 | 341 |
（【出所】自民党総裁選中継動画等）
これにより、高市早苗氏は昨日、晴れて自民党総裁に就任しました。
ただし、臨時国会が召集される15日までの間は、石破茂氏が引き続き首相を務め、首相と自民党総裁が別人という「総総分離」状態が続きます。
首の皮一枚の自民党
さて、高市総裁が選ばれたことで、とりあえず自民党は「禁忌肢」を回避した格好だとはいえます。
ただ、これについてはあえて語弊を恐れずに申し上げると、自民党は「首の皮一枚でつながった」、といったところでしょう。当ウェブサイトでは「党員票で圧倒的多数を占めた高市氏を、またしても国会議員票で逆転させて落選させようものなら、今度こそ本当に自民党は終わる」、などと申し上げてきたからです。
つまり、自民党は昨日、明らかな禁忌肢を落として高市総裁を選んだ格好ですが、図表２でもわかるとおり、小泉氏は議員票で145票を取っており、議員票に限定していえば結構際どい勝利だった格好です（都道府県連票では36票を獲得していますが…）。
この期に及んで高市氏に投票しなかった議員が145人もいたというのは、個人的には、素直に驚きます。昨年９月の総裁選で石破茂氏に投票した議員が189人もいたことを思い出します。
この点、自民党は総裁選が終われば「ノーサイド」となり、一丸となって新総裁を中心にまとまるのが特徴とされていますし、それはそれで自民党の伝統ですので、自民党の自由にしていただければ良いと思います。
しかし、岸田文雄・前首相の時代から、国民が望まない政策（たとえば厚年保険料の増税や子ども・子育て支援金制度の創設など）が続いていたこと、石破首相がそれらの政策を継続したことなどを踏まえると、やはり昨年石破氏に、今回小泉氏に投票した議員には、何らかの落とし前を付けていただきたいところです。
ただし、このＳＮＳ時代ですから、自民党が高市総裁を選んでお終い、、ということにはならないでしょう。
たとえば次の衆院選も、同じ自民党候補であっても、「岸田・石破・小泉系」の人たちなどを中心に、さまざまな不祥事が伝えられた人たちは、かなりの苦戦が予想されます（世襲議員など、よっぽどの地盤があるケースは別ですが）。
とりあえず自民党には高市総裁を中心にまとまり、一丸となってこの国難に当たっていただきたいとは思いますが、それと今回の混乱の原因を作った議員たちを今後も有権者が許すかどうかはまったく別の問題であると述べておきたいと思います。
自公両党は過半数に足りない
ただ、話はそれだけではありません。
高市総裁がすんなり総理に選ばれるとは限りませんし、総理に就任したとしても、彼女が考える政策がすべて実現する保証もありません。以前から繰り返し指摘している通り、そもそも論として、自民党とその友党である公明党は、衆参両院でともに過半数を割り込んでいるからです。
まず、参院側では自民100議席、公明21議席で合計121議席であり、過半数ラインである125議席には４議席足りません。
４議席くらいならばなんとかなる、という考え方もないではないのですが（たとえば夏の参院選で和歌山選挙区を制したにもかかわらず、自民党を除名された望月良男氏に対し謝罪したうえで自民党への復党を要請するなど）、それでもまだ３議席不足します。
また、議長は自民党が出しているため、議長票を期待するならば、124票でもなんとか法案を通せなくもないという考え方もあるのですが（日本国憲法第56条第２項に規定する、いわゆる「議長決裁」）、そうだとしてもまだ２議席不足しているのです。
日本国憲法第56条第２項
両議院の議事は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、出席議員の過半数でこれを決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。
いずれにせよ、２～４議席程度であれば、何とかならなくもないものの、話はそれだけではありません。もっと困った状況にあるのが、衆院だからです。衆院側では自民196議席、公明24議席で合計220議席であり、過半数ラインである233議席には13議席届きません。
衆院の13議席不足は深刻な状況
13議席といえば、「何とかなる」という甘い見通しを立てられる水準ではありません。
しかも、野党が非常に強く、そもそも（会派ベースで）立憲民主党が148議席、日本維新の会が35議席、国民民主党が27議席で、この有力３野党だけで合計210議席と自公に迫る勢力を持っていることは見過ごせません。
有力３野党の側も（過半数には23議席足りないとはいえ）勢力としては自公と遜色ありませんので、もしこの３党が連携すれば自公政権を脅かす存在となり得ますし、３党連合に他の野党が加われば、自公が反対しても法案が通ってしまう可能性すらあります。
いちおう、すでに行われた３党の協議で、少なくとも日本維新の会と国民民主党の両党が首班指名選挙で立憲民主党に協力することはない（らしい）ということがほぼ確実視されていますが、それでも首班指名選挙で確実に総理に指名されるというものでもありません。
【速報】自民新総裁、次期首相の公算大https://t.co/cBPkOhpC4y
— 47NEWS (@47news_official) September 30, 2025
この点、自然に考えて現在の立憲民主党を中心に他の有力政党がまとまるという可能性は非常に低いとも考えられるため、現時点では高市総裁が石破首相の次の総理に指名されることはほぼ確実だとはいえます（よって、本稿では以下「高市総理（仮）」とでも呼びたいと思います）。
それでも過半数に13議席も足りないわけですから、高市総理（仮）が就任したとしても、高市内閣が提出する予算案がそのまますんなり通ると考えない方が良いでしょう。
もちろん、高市総理（仮）にとっては「衆院を解散する」という選択肢もないわけではないですが、自民党が確実に勝てるという保証はありませんし、スケジュール的にも困難です（まさに、石破首相が辞めずに２ヵ月以上居座ったことの弊害そのものです）。
だからこそ、高市総理（仮）が衆院解散という選択肢を取らない場合は、予算や各種法案を通すためには、過半数に足りない衆院13議席、参院４議席を埋めるために、野党と連携しなければなりません。
国民民主との連携ができるか
衆院の13議席を踏まえたら選択肢は２つに絞られる
では、どこの政党と連携すべきでしょうか。
図表３ 衆院13議席、参院４議席を埋められる相手は？
| 政党・会派 | 衆院 | 参院 |
| 立憲民主党 | 148 | 42 |
| 日本維新の会 | 35 | 19 |
| 国民民主党 | 27 | 25 |
| れいわ新選組 | ９ | ６ |
| 日本共産党 | ８ | ７ |
| 参政党 | ３ | 15 |
| 日本保守党 | ２ | ２ |
| 有志の会 | ４ | ― |
| 改革の会 | ３ | ― |
| 沖縄の風 | ― | ２ |
（【出所】衆院『会派名及び会派別所属議員数 令和７年９月29日現在』および参院『会派別所属議員数一覧 令和７年10月３日現在』をもとに作成）
図表３に示した野党は主要政党のみであり、また、無所属は含んでいません。
結論的にいえば、連携すべき対象は、上位３政党に限られます。
参院側の３～４議席程度であれば、参政党や保守党など、いくつか候補はあるのですが（これに加えて無所属議員、たとえば安野貴博氏や先ほど挙げた無所属の望月氏などと連携しても良いかもしれませんが）、衆院側ではそういうわけにはいきません。
足りない13議席を手当てするためには、現実的には、小規模政党と組んでもあまり意味がないからです。
たとえば、参政党は先の参院選で大きく躍進し、勢力を15議席に増やしましたが、これは参院側の話であり、衆院側では３議席しか持っていません。ですので、自民党が参政党と組んだとしても、衆院側では依然、10議席足りないのです（同じ理由で、日本保守党も連携対象候補とはなりません）。
また、立憲民主党、れいわ新選組、日本共産党は思想的に見て（とくに高市「総理」が率いる）自民党とは相容れないと考えられるため、連携対象から除外されますので、結論的には、自民党が連携を模索すべき相手は、日本維新の会か国民民主党のどちらかしかあり得ません。
実際、石破内閣も、今年度予算案については維新と組んで通していましたし、これに加えて昨年末ごろからは国民民主党と政策協議をしていました（言い換えれば、自民党は維新、国民を両天秤にかけた、ということでもあります）。
したがって、高市総理（仮）にとっても、連携相手の筆頭候補は維新、国民両党ということでしょう。
玉木氏「約束守らぬ石破政権とは協力できない」
ただ、著者としては、その最も有力な連携候補のひとつが国民民主党だと考えています。
ここで参考になり得る情報が２つあるとしたら、ひとつはこれです。
国民・玉木代表「約束守らない政権とは協力できない」石破首相の続投を疑問視「参院でもノー」「与党内で政局が起きてくる」
―――2025年7月21日 13:03付 ＦＮＮプライムオンラインより
「約束守らない石破政権とは協力できない」国民・玉木代表が立場表明
―――2025年8月4日 10時15分付 朝日新聞デジタル日本語版より
国民民主の玉木代表、「石破政権とは協力できず」 続投を疑問視
―――2025年7月20日22:56 GMT+9付 ロイターより
今年７月の参院選の直後、国民民主党の玉木雄一郎代表は複数のメディアなどを通じ、石破政権との協力を巡っては所得税等の「年収の壁」やガソリン税などに関し、「約束を守らなかった」などとしたうえで「協力はできない」と複数回述べています。
これについては玉木氏、あるいは榛葉賀津也・国民民主党幹事長らが何度も繰り返していますので、石破政権の「次の政権」も同じ態度を取るならば、少なくとも国民民主党が自民党に協力してくれるという可能性はありません。
（余談ですが、これが『石破首相が居座りたければ自公維連立くらいしかない？』でも述べた、「石破首相居座りからの自公維連立」という発想です。）
高市氏は三党合意の履行を名言
一方で、もうひとつ重要な手がかりがあるとしたら、これでしょう。
今回も高市早苗氏立候補演説を全文文字起こししてみた
―――2025/09/20 05:00付 新宿会計士の政治経済評論より
高市氏が総裁選に立候補を表明したときの演説の原文を読むと、こんな記述があります。
「私が一番実現したいこと、申し上げましたけれども、第一にいま最も急がなくてはならないのは、生活の安全保障です。これは物価高から暮らしと職場を守ることです。ガソリンと軽油の暫定税率を廃止していく、この取り組みとともに、地方財源も確保いたします」。
「また人手不足の中でも就労時間調整の一因となっている年収の壁を引き上げます。これは三党合意がございますから、しっかりとやります。働く意欲を阻害しない、そういう制度へと変えてまいります」。
高市氏は自身が総裁に就任した場合、自民党が公明党、国民民主党の各党と交わした約束（三党合意）を履行すると明言したのです。
「地方財源も確保いたします」のくだりが若干気になりますが（まさか減税の財源と称して増税したりはしないでしょうか？）、もしシンプルな減税をしてくれるのであれば、国民民主党としてもかなりやりやすくなるはずですし、自民党に協力しようという機運が生じてくるのではないでしょうか。
一筋縄ではいかない
これについてはもちろん、国民民主党が直ちに自公の連立に加わるというものではないでしょう。また、（これも想像ですが）国民民主サイドにも、自民党と連立を組むと取り込まれるという危機感はあるはずですし、高市総裁が総理に就任したら直ちに連立入りするというほどに政策協力は甘いものではありません。
それに、高市氏の党内基盤の弱さも気になります。
一部では、高市総理が就任すれば問題がすべて解決する式の期待感を表明する人もいますが、現実問題、図表１や図表２などでも見たとおり、高市氏は自民党議員から絶大な支持を受けたわけではありません。高市氏が自民党内をしっかり把握できるかどうかは別問題です。
これに加えて自民党の組織が弱体化したままという現象も気になります。
繰り返しですが、自民党は昨日の総裁選で「最悪の禁忌肢」を選ばなかっただけであり、首の皮一枚でつながっているだけです。もしかしたら近いうちに行われる（かもしれない）衆院選でも、自民党が勢力を回復できるという保証もありません（とくに自民党左派はＳＮＳで落選運動に晒されます）。
この点、自民党内の岸破路線を嫌い、国民民主党や参政党、日本保守党の「保守３党」（※）に流れた有権者が、高市総理（仮）の効果でいくぶんか自民党に戻ってくる可能性はありますが、少なくとも故・安倍晋三総理大臣の時代ほど自民党が勢力を回復するとは思わない方が良いでしょう。
（※なお、ここで国民、参政、保守の３党を「保守３党」と呼んだのは、あくまでも便宜上です。著者自身はこれら３党、特に後者の２つについては「保守政党」とは呼べないと考えているのですが、本稿の範囲からは逸脱しますので、論点としては割愛します。）
自民党を待つ平坦でない道
いずれにせよ、あくまでも個人的には、高市総理（仮）が長く在任してくれるかどうかではなく、日本の国益を真に考えてくれる政治家が、この国のさまざまな仕組みを改革してくれることを期待していますし、似たように考えている有権者も多いでしょう。
高市総理（仮）がその期待に沿った働きをしてくれるならば支持したいと思いますが、著者のスタンスは今までもこれからも「是々非々」です。高市早苗氏が総理だからという「だけ」で自民党政権を支持することはありませんし、賛同できない政策については当ウェブサイトでもしっかりと批判させていただきます。
首の皮一枚つながった自民党を待つ道は平坦なものではありません。
高市総理（仮）と自民党の今後には要注目です。
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 Ｘ（旧ツイッター） にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』（https://t.co/PKOiMb9a7T）。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
  | 自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で９冊目の出版をしました
 | 日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
高市総裁誕生は、色んな要素が絡むとは思いますが、私としては、自民党の危機にあたっての再生能力の現れ、と考えています。
高市新総理には、その信じるところを、ためらわず、実行してもらいたい。党内融和や連立に拘り、やりたいことも出来なければ、国民にも見放されます。
期待しております。
高市自民党は、連立政権の相手を変えるのでしょうか。
高市早苗（新）総裁は、新首相になっても（小泉進次郎候補の父親の小泉純一郎（元）総理も参拝した）靖国神社を参拝するのでしょうか。
今の自民党議員は石破政権時に当選できた議員だから、仮に落選運動があったとしてどのくらい影響があるでしょうかね。
決戦でどちらに入れたかわからない議員が多すぎます。黙ってる議員は怪しいのかな？（笑）
個人的なところでは神奈川県の私の選挙区はわかりやすかったですが、次の選挙では大いに参考にするつもりです。
今後も政党ではなく個人を見る投票行動になりそうです。
それよりも、昨日ネットを観察していて思ったんですが、左巻きの呪詛や憎悪がものすごく、高市氏も本気で命の心配をしなけりゃならないと思いました。
左翼勢力の世界共通の手口と化しているようですが、バカが一人いるだけでその危険は増しますので。
左系の人には、目的が正しければ手段は正当化されると思っている人が多いように感じます。
その目的は個人の主観による勝手な思い込みが多いと思います。
安倍さんと同じことにならないよう、警護には万全を期して頂きたいですね。
増税なしに減税できるかが大きな試金石と思う。これができなければ誰が総理大臣になっても与党が自民党のままではダメだとなる。そういった意味で自公で過半数の議席を確保した方がいいとはまだ思ってない。
安倍政権時代に自民党は選挙に強すぎた。消滅の危機にあってもまだこの程度の危機感なのかと思わざるを得ない。高市総裁誕生で希望は持てるが、過去に政党として約束したことはまじめに実行するだろう。今後激しくなると予想される理不尽な攻撃の中、実質的な減税とその結果が見えるところまで頑張れるか。
多くの人は痛い目にあって初めて考えを改めます。
3回の選挙で、考えを改めなかった議員が145人もいる事に自民党の闇を感じます。
自分は民主主義とは、大多数の国民の望みを叶えることだと考えてます。
もし、大多数の国民が間違えてると思ったなら 言葉を尽くして自分の考えが大多数の国民の考えになってから行動に移すのがすじかと。
しかし、この145人は大多数の国民の考えが間違えてると思っても、俺達が正しいのだから馬鹿な国民は黙って俺達についてこいというやり方しか出来ないと判明しました。
これが岸破政権のやり方で、このやり方ではまずいと、やっとやっと自民党が気づけたのはいい事だと思います。
が、議員の半数はまだ以前のやり方が正しいと考えてるので政権運営は難しく高市さんの思い通りには出来ないと思います。
それをみて国民がガマン出来るかが大事かなと考えてます。
前回の総裁選で失敗したことから、狡猾な一部（いや、多く）の議員が次の選挙で勝てなくなると判断、失職するくらいなら止むをえまいとして高市さんに投票したと思えてしまう。
いつでも裏切る議員は多くいると思う。歯を食いしばって、がんばってほしい。
期待しているでぇー、サナエ！
日本のあるべき将来像、戦略と戦術。Vision, WhatとHow。
高市さんは人々に希望を与えるビジョンとそれを実現する為の戦略を提示し、前回は抵抗勢力に阻まれましたが今回はそれらの妨害を乗り越えて総裁選挙を勝ち抜きました。
次はいよいよ戦術です。（この辺りは首相になるのが目的の候補とは大違いです）
私自身も経験して骨身に染みていますが、戦術は諸々の制約条件のある中で、あるものは妥協したり諦めたりもしつつMUST要件は譲らずゴールに辿り着けるルートを見つけ実行する事になります。
自民党は自公合わせても衆参両院とも単独過半数割れ、身内である筈の自民党議員も多くは総裁選で自身に投票しない左派議員が占める状態。更に左派野党だけでなく、官公庁やマスコミ・メディアにも反対勢力が大勢いることでしょう。
理想と現実解。All or nothingではプロ失格です。資格試験同様、60点は取れないといけません。しかし100%取る必要はありません。
現実に総裁や首相になると現実の成果を出すのが務めですが、その時100%の成果を求める味方勢もある意味反対勢力になりかねません。
支持有権者はその辺りを肝に銘じ、高市さんを応援しないといけないと思っています。
久々に明るい政治ニューズだった気がします(怨嗟ガン無視)。にしても、
＞三党合意がございますから、しっかりとやります。
多くの人が安堵した言葉ではありますが、合意なんて履行して当然でもあります。実現も簡単なので裏切って反発を招くなんてこともないでしょう。倫理というよりも実際に必要性がある以上は肯定的に評価すべきだとは思いますし、「国民民主案は良いが国民民主に政権担当まではチョット」という層もそれなりに居て、それを取り込める(取り戻せる)面もあるでしょう。
逆になんで合意破りが罷り通ると思ったんですかね、石破・宮沢ラインは……本当に意味がわからない。おそらく本気で日本には増税が必要で減税など甘えだと思っているのでしょうが、それにしても(明白に国民的人気だった)合意を破る意味がさっぱりわからない。せめて端から合意をしないべきだった、なんて子供でもわかる。
ホント何だったんですかねあの政権は……あ、まだ終わってないか。
自民党の終わりの始まりは岸田氏から始まる。
高市早苗は鉄の女（サッチャー）を目指します。
やってみないとわからない。
自民党内にも賛成派と反対派がいる法案などは、党議拘束をかけずにドンドン国会に提出してくれたら、おもしろいだろうな。
例えばスパイ防止法。「自民党の賛成派・参政党・日本保守党・国民民主党の賛成派で可決」なんてなったら、おもしろい。
月末にトランプが2泊3日で来日の方向で調整中とのことで。
ある方が「高市トランプで靖國参拝」とか言っててイイネと思いました。日米首脳でアーリントンには行ってますしね。組閣がもうちょい後なので調整がムズいかもしれませんが。
靖國の米国絡み懸念が今後かなりなくなると思います。自由度は増す。
まあでも、例大祭などでの参拝は見送る可能性もあり、”保守”の人が望むことについては不満が溜まっていく気がします。
限られた政治リソースをそこに費やすよりは、経済に注力したほうが政権安定にもつながるし合理的かなと思います。
連立は国民民主内の調整に時間がかかるでしょうから、まずは単独組閣でしょう。
それでも経済関係の法案は野党の存在もあるので通りやすいでしょうから現役層へのアピールはできるんじゃないかと。
でも”保守”層のうち、非妥協的な人々の票は戻らないのではないかと。
余談ですが、選挙ドットコム出演者が昨夜から謝罪しっぱなしです。前日に「小泉勝利90%」と言ったことに対して。（笑）
数字で読めない部分によって決着したのでしょうがないと思いますけどね。
現役層と”保守”層が必ずしも一致していない前提です。
やっとまともな総裁を選んだな、というのが党員ではないが保守層ではある一般国民多くの感想でしょう。
しかし心配なのは
＞それに、高市氏の党内基盤の弱さも気になります。
ですよね。
総裁選を争った他の候補者の処遇もそれなりに考えなくてはならない。
用済みスンズローというわけにもいかないし…。
まあ、国民民主党との政策協力がベターでしょうね今の自民。支持率が上がるまで食いしばれば、左パージ出来る機会が回って来るかも知れません。
曇天続きで鬱陶しかった日本にようやく晴れ間が見えてきた感じがしますね。
高市さんは、所得税の見直しについては三党合意を尊重すると言っています。
維新が拘る副首都構想については、危機管理の観点から、東京が機能しなくなった場合への備えが必要だと言っています。
外国人対策も今までの野放図？な受け入れを見直すと言っています。
自民党以外の保守党が育って欲しいと思っていますので、国民民主、維新、参政等と高市政権との距離感については注視していきたいと思っています。
ただ、維新の場合、小泉落選にがっかりしている人も多いという事ですので、これから高市政権とどのような関係を築いていけるか注目です。自民党だけでなく維新も岐路に立っていると思います。
聞いた話です。
連立にむけて先走りしまくってた維新は、藤田新幹事長は各総裁選候補者と面会していたそうですが、唯一高市氏とだけ会ってなかったそうです。
Zの根回しの匂いを感じなくもないです。（笑）
連立協議があるとしたらゼロからやり直しなのだろうと思います。
「三党合意」
を錦の御旗にするのは上手い手法かと思いますね。
「財源が～」
「前の政権が決めた事なので、知らんがな。」
「なんだと」
「高市早苗政権では、慎重に進めますから邪魔はしないでねっ財務省さん。」
「ぐぬぬ」
減税については、言及しなかっただけで、減税しないとは言ってない。
財務省＆財務省にキンタマ握られてる議員たちへの、助け船の
「方便的な沈黙」
だったような気がしますけどね。
すくなくとも、嘘をつかれたり、密室で決められたりは無さそう。
それだけでも、高市早苗になってよかったと思いますね。
ややっ、今回のＰＷはえすえむですな。次回はまほあこかな。
トランプ政権、トヨタ・ホンダなどへの関税軽減措置を決定へ 米報道
https://mainichi.jp/articles/20251004/k00/00m/030/063000c
トランプ米政権が米国で自動車を生産する大手企業に対し、更なる関税負担の軽減措置を近く決定する見通しだと報じた。米国内に工場を置くトヨタ自動車やホンダなどが対象で、関税コストの多くを相殺できる制度になり得るという。
まるで新総裁誕生に合わせて発表したかのようで。（笑）
月末のトランプ来日は絵になりそうです。
月曜日の今朝のドル円レートが、週末金曜日終値から2円円安の大きな窓空きで始まりました。
恐らくこのニュースが原因だろうと思います。
高市政権の経済先行きは明るそうです。
円高至上主義者氏にとっては悪夢でしょうが。（笑）
ああもちろん、「高市総裁」効果が最大だと思います。
8月9月のレンジは抜けていませんが、トランプ次第で時間の問題かと。
国会日程(予算編成)の関係で解散が難しかったり、女性初の総理にさせるか！という嫉妬があったり、とりあえず第一段階クリアですが、先行き大変そう。(オールドメディアは、中国様が〜韓国様が〜と喧しいですか、どこの国の報道機関なんでしょ。)
イーロンマスク氏がX（旧ツイッター）の改革をしていなければ、高市氏ではなく小泉氏が総裁になっていた可能性も大きいと思われます。
またその結果、SNSの規制（自分たちに都合の悪いSNSをつぶす）法案が出来てしまう可能性も十分あったはずです。
高市氏が総裁になったので、しばらくの間は規制論は鳴りを潜めると思いますので、その間に今よりさらにネットの力が増せば、もう都合の悪いSNSを規制する事は不可能になると考えます。
私としては高市氏が総裁になった事で、自由なネット空間の存続が【ギリギリ間に合った】感が強いです。
X（旧ツイッター）の「キュレーションチーム」が解散させられて本当によかったです。
高市氏への揚げ足取り報道は、これからも逐一監視されていくでしょうね。
Twitter Japanキュレーションチームにプラットフォームの健全化に関する対策について聞いた(2022.10.17)
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/01032/
キュレーション・ツイートがバッタリ止まる(2022.11.12)
https://gendai.media/articles/-/102106?page=2
ちょっとテーマずれですみません。
ANN：【ノーカット】小泉進次郎氏「新総裁の下で一致結束しチーム自民党を作り上げる」(2025年10月4日)
https://youtu.be/XXycF1sXuYo
総裁選直後の進次郎氏の囲み取材の映像です。
応答の中身は相変わらずほとんどナッシングですが、そこではなくて。
ずっと顔を写していたカメラが、4:19に視線を下に向けます。前に組んだ手をクローズアップしますが、これがなかなか、かなりのストレス状態であるように私には見えました。
もちろん出馬は本人の決断ですが、まあそれでも、進次郎氏を買いかぶりすぎたガースーも罪深いなと、ちょっとだけ思ってしまいました。
私としては、小泉氏の今回の落選はご本人にとっては良かったのではないかと思います。
今回小泉氏が高市氏を抑えて小泉政権が発足しても、多分石破政権と同じく短命に終わったのではないかと思います。
理由は言わずもがなです。
小泉氏には、今回の落選で政治家としての経験を積む時間的余裕が出来たのではないかと思います。私としては、小泉氏に対する期待感は全くありませんが。
小泉氏は今回の落選は大いに不満でしょうけど、人生万事塞翁が馬だと思い直すべきです。それが出来れば少しは見直しますが。
今回総裁選が初めてではないのに、前回から まるで成長していない し、今回もお付きのひとを抑えられなかったし。あっても10年先じゃないでしょうか。
私は前回の参議院選、自民党が負けすぎるのも困りものだと思って、比例区で自民党に投票しました。結果はご承知の通りですが、石破は居座り続けるし、やっと辞めると思ったら、その候補者も石破路線の継承を目の当たりにして、「次はない」と固く心に誓ったものです。そいう意味で今回の高市総裁は、「首の皮一枚つながった」のは間違いないと思います。（私の中で）
まぁ、実際に次があるかどうかは、高市総裁の手腕に関わってくると思いますが、まずはお手並み拝見と言ったところでしょうか。
＞公明党の斉藤鉄夫代表が「政治とカネ」「靖国参拝」「外国人との共生」の３つの懸念について「その解消なくして連立政権はない」と述べた
らしい。
裏で対中譲歩を要求されているのだろうが、売春婦問題のような禍根を残す下手な譲歩はせず、軽くいなしてほしい。
「政治とカネ」に関して、小泉陣営の差し金で、不記載議員問題を蒸し返すかもしれないが、自公では既に済んだ話であり一切の譲歩は不要。企業献金の透明化に絞って対応すればよい。
「靖国参拝」に関しては、「適時適切に判断する。」以上の譲歩は不要。
一方、参拝を焦る必要もない。米・豪・比・宇・中を訪問時、核国の戦没者墓地を訪問し、
「父母・妻子のために命を落とした方々を悼むのは子孫として、人として当たり前・人類共通の価値観だ。また、日本人は先人の墓を暴くような真似はしない」を常にに主張し、「A級戦犯を分祀せずに靖国神社を無宗教の国営に戻し（国民投票が必要と思うが）た後、総理大臣として参拝する。」で良いと思う。靖国神社が反対するなら、新たな国営施設を作り分祀し、以後総理大臣として参拝すればよいと思う。
「外国人との共生」に関しては、「基本的人勧尊重の上に不貞外国人（未納税者含む）の取り締まり強化と相互主義に基づく対応をする。」で、それ以上の話は一切不要。外国人の財産権をどこまで尊重するかは相互主義で良いと思う。
これ以上を求めてくるなら、その内容を表し、連立解消もやむなし。
維新、国民民主とは無理に連立を作らず、政策合意内容を粛々と進めるだけで良いと思う。
そのうえで、補正予算で壁の173万円引き上げ＆ガソリン暫定税率解消を実現し、補正予算＆来年度予算不成立の場合のみ公明＆野党を抵抗勢力として衆議院解散する流れと思う。
立ち退きを求める場合、相手がゴネたら話が面倒です。
手切れ金というか補償金がたいへん。
ところが今回の公明党は、自分から
「こちらの条件を飲めないなら出ていくぞ！」
と言ってる。
どうぞどうぞ。願ったり叶ったり。ウィンウィン。
その昔に韓国が、
「どうしてもというなら、日韓スワップを延長してやってもいい」
と言い出した時に、
「頭を下げてまで、金を貸してやる奴がどこにいる。」
と延長せず打ち切ったのが、麻生太郎でしたな。
僕には、公明党が、
「押すなよ、押すなよ、絶対に押すなよっ」
と言ってるようにか聞こえませんわ。
ホレっ！（どん）