最新科学が明らかにしたピラミッドパワーの正体とは?
あの「三角形の構造物」、建設されてからじつに4,500年ほどが経過しているのだそうです。株式会社大林組の試算によると現代の技術で作れば工期5年・総工費1250億円だそうですが、4,500年前の工法だと人件費だけで4兆3200億円が必要です。ただ、これほどまでにコストをかけて建設した目的については長年謎とされていましたが、最新科学の成果でその目的もほぼ明らかになりつつあると考えられます。
目次
なかなかに日本人から見たら規格外の国
昨日の『法やルールは整備だけでは無意味』では、著者自身が若いころに旅をした、某発展途上国について、いろいろと思いつくままに、体験記を掲載しました。
といっても、大した話ではありません。
単純に、日本人の目から見たらさまざまなことが規格外過ぎて驚いた、というだけの話です。
街中で路線バスのバス停がない
→バスに乗るときはその辺を走っているバスを路上で止めて無理やり乗り込むのが正解らしい
どこにいても現地人から話しかけられる
→最初はマジメに相手をしていたが、途中から疲れてしまい、最後の方は完全にスルーしてしまうようになる
観光名所で警察官がチップを請求してくる
→基本的にはスルーが正解
繁華街を散策するとやたらとたくさんの電器屋がある
→HONDAやTOYOTAの家電製品などを大量に見かける
銀行員が信頼できない
銀行員自身が両替をごまかそうとしてくるのでどんな少額な両替であっても必ず計算書を受け取るべき
…。
そんな国に1570万人が押し寄せる
正直、どれも日本(あるいは日本を含めた先進国)では、なかなかに考え辛いことばかりです。
「路線バスに乗りたければ道路を走行しているバスの運転手に手を挙げて知らせて道端で乗り込む」というのは、少なくとも著者自身としてはそのEジプトという国以外では、まず経験がありません。
また、警察官や銀行員という、日本など先進国では基本的に信頼されているはずの人たちが、チップを請求してきたり、両替をごまかそうとしたりするというのも、やはり色んな意味で「規格外」です。
(※といっても、一部の国では銀行員が仕事をサボタージュするといううケースもありますが、これについては機会があればまたどこかで触れたいと思います。)
ただ、冷静に考えたら、その国に2024年だけで1570万人(※下記記事参照)という大勢の外国人観光客が押し寄せるというのも興味深いところです。
エジプト観光客、過去最高の1570万人に=24年
―――2025/01/13付 EMB BUSINESS NEWSより
いったい何がそんな魅力的なのか―――。
あの構造物…法定耐用年数4,500年超!?
ここから先はあくまでも著者の勝手な見解(というか決めつけ)ですが、この某国が人を引き付けているのは、シンプルに「あの構造物」ではないでしょうか。
あの構造物
(【出所】著者撮影)
この建物、通説によれば、建てられてから4500年以上が経過しているそうです。地震国のわが国の税法だと、建物は法定耐用年数が鉄骨鉄筋コンクリート造で事務所用の場合は50年、住宅用の場合は47年とされますが、さすが地震がない国だと、耐用年数は桁違いです。
ただ、この「建物」(「建物」、なのかなぁ…?)、冷静に考えたら、用途はよくわかりません。
一番一般的な説は、当時の王様(𓎡𓅱𓆑𓅱氏)の墓所という話ですが、この建物が墓だとしたら、不自然な点が多々あります。肝心の王様の遺体がない、棺の蓋がないことなどもそうですが、玄室に至る通路が狭すぎて埋葬が困難である、といった考古学者の指摘もあるからです。
なにより、現代日本のコンクリート造り・事務所用物件の法定耐用年数の100倍の期間が経過しても崩壊しないほどの高い耐用度を持つ建造物を、単なる墓という目的でつくったというのも不自然な話ではあります。
大手ウェブサイトが「宇宙人の足跡」説を提唱
こうしたなかで浮上するのが、この建築物、「なにか別の目的があった」とする仮説です。
そのひとつは、「宇宙人」説です。
これについて参考になるのが、大手ウェブ評論サイト『NEWSポストセブン』のこんな記事です。
ピラミッド、ナスカの地上絵など古代遺跡は異星人たちの足跡なのか
―――2021.11.23 16:00付 NEWSポストセブンより
記事には、作家でオカルト研究家の山口敏太郎氏が語ったとされる、こんな趣旨の記述があります。
- ギザの三大ピラミッドは最大で底辺230m、高さ約150mと超巨大な建造物
- 建造には2~50トンの石が230万個以上も使用されており、車輪が発明されていなかった古代エジプトでの運搬は難しい
- ギザの大ピラミッドの北緯の数値は光の速さの数値と一致し、さらにピラミッドの周囲の長さを高さの2倍で割ると、小数点第15位まで円周率と一致する
- 三大ピラミッドよりさらに古いスフィンクスには3か所ほど、一般には公表されていない地下へ続く竪穴があるとする説もある
こうした点をもとに、「当時の人類では到底及ばないはずの英知の数々がみられる」、「『ピラミッドは、エイリアンが地球に到達したことを示すモニュメント(記念碑)である』と囁かれている」、というのです。
ピラミッドの底が高さの2倍で割ると円周率と一致するというのは単純にピラミッド設計者が「高さが底円の半径に等しい円錐形」(俗にいう正円錐)をモデルにしただけの話ではないか、といったツッコミは、とりあえずしないでおきましょう。
(余談ですが、光の速さの数値はメートル法をもとに、1日を24時間・86,400秒に刻んだ結果出てきた数値であり、それと赤道から北極までを90度で表した北緯の数値が一致したとしても、それを宇宙人の作為とみなすにはかなりの無理があります。)
こうした一見荒唐無稽な説も提唱される程度には、ピラミッドの存在が謎であるとされていたことも事実でしょう。
べつに当時の技術で建設できなくもない
ただ、これについて、著者自身としては、じつはピラミッド論争には事実上の決着がついているのではないかと見ています。
NEWSポストセブンではピラミッドを巡って「車輪が発明されていなかった古代エジプトでの運搬は難しい」と結論付けていますが、この部分がじつは推論としてはかなり雑である可能性が高いです。
通説では遠方の石切り場から切り出した石を川に浮かべて運搬し(近所の石切り場から切り出したとの説も存在)、石材をソリに乗せて引っぱったとされています。
Esqureというウェブサイトの2024/05/08付『ピラミッドは、いったいどうやって建造されたのか?』という記事によれば、「ソリにのせた重さ2トンのブロックは10〜12人で引ける」、「1組20人程度のチームであれば、2.5トンの石材を運ぶことが可能であった」、といった考察が掲載されています。
また、ナショナルジオグラフィックの2024.05.30付『“永遠”のギザの三大ピラミッドはどう建てた? 謎の空間も発見』によると、「ピラミッド建設に携わった人々やピラミッドの実現に必要だった政治力」についてはかなりのことが解明されているそうです。
たとえば、こんな具合です。
- 現場の近くには彼らのために約7万平方メートルに及ぶ町も造られていた
- 製パン所や動物の骨が多数残されていることから、労働者たちは十分な食事をとっていたと考えられる
- 資源が豊かで、高度に組織された地域社会の痕跡から、強力な中央権力の存在がうかがわれる
…。
株式会社大林組の試算だと人件費だけで4兆円?
こうしたなか、株式会社大林組が公表した『クフ王型大ピラミッド建設計画』によると、まったく同じ場所に現代の最新技術を用いて同様の建造物を建設するためのコストは1250億円、工期は5年とされます(主要な工事機械は日本から運搬し、設計・施工の管理は同社が行い、施工作業スタッフは現地人を雇う場合)。
しかし、当時とまったく同じ工法を用いるならば、20万人の労働力を30年間投じる必要があり、月給が平均6万円だったとしても、人件費だけで4.32兆円の費用が掛かるという計算です(インフレに伴い人件費が上昇していることを踏まえるとそれ以上必要かもしれません)。
これに、これらの労働者に提供するパン、肉、野菜、魚、コメ、ビール、作業着などの物資の代金まで含めると、計り知れない金額を投じる必要がありそうです。
このように考えると、ますます「なぜこのようなものを作ったのか」と思うかもしれませんが、じつは株式会社大林組はこれについて、かなり正解に近い答えを準備しているようです。
「かつての大ナイルは毎年夏から秋にかけて規則正しく、広域にわたる氾濫を繰り返した。この間の4ヵ月が農閑期となり、農民の大動員がおこなわれた。全国から人びとを集め、食糧を支給することは、同時に富を再分配し、農民の救済ともなる」。
要するに、宗教的な意味合いにかこつけた、経済対策(公共事業)だった、という有力説が浮かび上がるのです。
これぞ、最新科学が明らかにしたピラミッドの建設目的ではないでしょうか。
まさか4,500年後の外貨収入をもたらすことになるとは!
そして、公共投資という意味では、この建造物、間違いなく役に立っています。当時の王様だった𓎡𓅱𓆑𓅱さん(?)が意図していたかどうかはともかくとして、年間1570万人という外国人がこの国を訪れ、巨額の外貨を落として行ってくれるからです。
もっとも、このエ●ジプトという国は、宗教と言語を総とっかえしています。
𓎡𓅱𓆑𓅱さんの時代の宗教(?)は廃れ、その後、ギリシャ人であるアレクサンドロス氏に征服され、さらにローマ帝国に征服され、ローマがキリスト教を国教としたことでキリスト化し、その後は10世紀にファーティマ朝から征服されたことでイスラム化。
言語も当初は古エジプト語(コプト語)だったものが、アレクサンドリアでギリシャ語が話されるようになり、現在ではアラビア語が話されています(都市部では英語も通用)。
しかし、宗教や言語が変わっても、この国ではこの三角形の構造物を求めて多くの観光客が外国からやって来ているという事実があるわけですから、やはりこの三角形の物体には、この土地に外貨収入を落とすという意味で、きわめて重要な影響を与え続けているといえるのではないでしょうか。
まさに、これぞ最新の科学が明らかにしたピラミッドパワーなのです。たぶん。
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
| 自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
![]() | 日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |





ヒエログリフ(非エロに変換されて笑)象形文字変換表によれば
𓎡𓅱𓆑𓅱 ⇒ C A F A
なんだろう、これわ
「・・・そ、そうだったのか・・、わかったぞ。
やっと・・わかったぞ。
上記の非エロ(誤植)グリフは人類の滅亡を予言していたんだよ!!」
ΩΩΩ 「な、なんだってー!!」
× 「な、なんだってー!!」
↓
〇 「な、なんだってー!!(集中線)」
「KWFW」では?
ピラミッドに関して、最も科学的に納得できたのは、倉橋日出夫氏の”ピラミッド秘密の地下室”
ですね。ピラミッドは、太陽系惑星を表しているということが、数学、科学的に証明する著書です。
大ピラミッド体積=1.0869X10^7 m^3
地球の体積=1.0868X10^21 m^3
第2ピラミッドの体積=9.2833X10^6 m^3
金星の体積=9.2831X10^20 m^3
など、目からウロコ!
ギザの三大ピラミッドが造られていた時代
なんとシベリアには最後のマンモスがまだ生きていた!
年表で考えるとすごいものです
温暖化も寒冷化も結構頻繁に入れかわってるんだなぁ
その時代、富士山は現在の円錐形ではなく、二つの頂を持つ山だった、も追加させてください。
https://chafuka.jp/mtfuji/history/
「2,900年前には山体の東側に張り出していた古富士火山の山体の一部が崩壊」
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1707_houei_fujisan_funka/pdf/1707-houei-fujisanFUNKA_05_chap1.pdf
『ローマ人の物語』の著者塩野七生さんが、「あれだけ公共インフラの建設とメンテナンスに情熱を注ぎ、効率的にその仕事をこなしていた古代ローマ人の子孫が、現在のイ●リア人であるわけがない」なんて書いてます。
その伝でいけば、「あの巨大なピラミッドや神殿を造り上げるだけの技術力と組織力、効率性を誇った古代人の子孫が、現在のエ●ジプト人であるわけがない」ってことになりますね(笑)。
その落差を生んだ理由と言ったら、どちらも「一神教に宗旨替えしちゃったから」になるんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。
エ●プトは本当に民族が入れ替わっているのでは?
今のエジ●トの主要民族はア●ブ人だから。
ギリシャや、朝鮮半島や、北米南米なんかもそうですね。
(かつての住人と、今の住人は、まったく違う、)
そういう経験がない日本列島の住民は、
「前から住んでる」
という権威にすぐひれ伏しますが、無関係。
分かりやすく説明するのに、僕はウイーンのモーツアルトの生家を例えに使います。
今モーツアルトの部屋に住んでる人が、
「ドヤッ」
とか言ったとしても、
「あんたに関係ないやん」
でオシマイ。
先住の人の業績を自分の事みたいに言うなよな~、と。
>ウイーンのモーツアルトの生家
ザルツブルクじゃなかったかしらん?
当時のエジプトのファラオは、4500年後のエジプト国民に外貨収入をもたらすために、ピラミッドを建設したのではないでしょうか。そのためには、ピラミッドの建設方法が謎の方が都合がいいのでは。
毎度、ばかばかしいお話を。
ファラオ:「4500年後のエジプト国民に外貨収入をもたらすピラミッドの謎を解こうとする者に、ファラオの呪いあれ」
なんか胸が。
資本主義の欠片もなかった時代に公共投資が経済対策として最良の選択であるという事がほぼ証明されたのが面白いです。
同じ30年でもめちゃくちゃな緊縮財政をして経済がガタガタになってる国がアジアにあるそうですよ。
ピラミッド宇宙灯台説てのもありました(ム−で見たような)。トンデモ説とは思いますが、恐竜絶滅の原因が巨大隕石落下のためというのは、30年前はトンデモ説の1つでしたが、今や有力説ですし。宇宙灯台説も誰か研究を…してないか。
朝起きたら股間にピラミッドが建設されてること
あると思います
某冴羽のリョウちゃんは、恒常的に股間にピラミッドを発生させています。
自民党がアメリカに贈与した80兆円でトランプさんがアメリカにピラミッドを作ったりして。どんなピラミッドになるのか、エジプトに負けないで欲しいですね。日本のお金を使うので。最先端のピラミッドを作るため、最先端の研究開発に80兆円投資を実行し、ピラミッドが完成する前に日本のお金が尽きて、破産。今度は100兆円要求されるかも。ステマ、ヤラセの自民党だと100兆円に応じるかもね。高市さん、自民党の正常化をお願いします。
オカルトには与しませんが、ピラミッドには物理的に合理的な意味があったはずだ、とは思いますね。
よく言われてる推察分析で、
「不況対策の公共事業だった」
というのは正にそれですね。
穀物を集団で分業して作るようになって、どこかの段階で必ず、
「ストックの再分配」
が生じたはずなのですね。
心臓を出た血液は末端で消費されてオシマイではなくて、もう一度心臓に還流させることで、より効率的に体組織を成長させます。
ファラオが集めた小麦も、倉庫で積んでおくよりは余計な作業の対価として奴隷たちに配分した方が、経済が発展し人口が増加し近隣諸国よりメキメキと強くなれたことでしょう。
鎖国してると(あるいはねずみ講みたいに閉鎖系の世界だと)そんなのどーでもイー!のですけどね。
現世の人が創造した価値ではなく、たまたまそこに存在していた”モノ”によって外貨を稼いでいるってことで言えば、中東産油国と同じですね。
石油がなくなったら中東一帯、どうなっちゃうんでしょうね。アフリカ化するのかな。
エジプトのピラミッドは他国が石油が取れなくなった後にも残って外貨収入をもたらしそうですが。
しかもマネタイズのやり方もヘタクソ。
治安を維持する警察官がチップ要求したり、まぁ〜メチャクチャな国でしたわ、エ⚫︎ジプト(仮)は。