石破辞任やむなし→高市回避からの小泉推しの動きも?
「石破続投」に無理があると判断しているのでしょうか、最近になって一部メディアはしきりと「高市批判」、「小泉推し」を始めたフシがあります。そもそも石破茂体制自体がテレビなどオールドメディアに支えられている政権である(※著者私見)というなかで、この石破政権が発足1年目である10月1日を迎えられないとの見方もあるなか、次善の策としてオールドメディア側が「せめてもの抵抗」として高市早苗総理を阻止する方向に動いているのでしょうか?
目次
自民党総裁選の可能性はそれなりに高い
『有村氏の采配で総裁選可能性高まるも…瀬戸際の自民党』でも取り上げたとおり、自民党総裁選の可能性が高まっているものの、それが本当に行われるのかどうか、あるいは行われるとしたらいつになるのか、などについては、まだまだ見通せません。
ただ、各種報道などから判断する限り、現時点において、臨時総裁選要件である「所属国会議員と各都道府県連会長」の合計の過半数要件についてはクリアしそうな勢いです(もちろん、まだ正確な票読みが完了したわけではありませんが…)。
さすがに前回の総裁選で石破氏に投票したとされる189人のなかにも、今すぐ衆院解散総選挙ともなれば惨敗がほぼ確実であることなどを踏まえると、引き続き石破茂体制を維持するという選択肢は厳しいのではないでしょうか。
NHK支持率でいきなり内閣支持率が7ポイント上昇
ただし、いくつかのメディアが最近、猛烈な「石破推し」に転じているフシがあります。
具体的には、石破茂内閣の支持率が上昇しているとする調査結果が出てきていたりもします。石破内閣の支持率がいきなり前月比で7ポイント上昇した、などとするNHKの世論調査などは、その不自然さの典型例ではないでしょうか。
石破内閣「支持」7ポイント上がり38%「不支持」45% 世論調査
―――2025年8月12日 19時00分付 NHK NEWS WEBより
もちろん、世論調査結果を巡り、「絶対に間違っているに違いない」、「世論操作しているに違いない」、などと決めつけることは適切ではありませんが、やはり選挙で負けた政党が率いる政権の支持率が、選挙からわずか3週間後に急騰するというのも奇妙な話です。
もっとも、NHKによると「石破続投」は高齢層から圧倒的な支持と受けている反面、若年層ほど支持が低い様子も見受けられます。
#NHK選挙報道 2025年8月
【石破首相 続投の賛否】
自民党支持層では「賛成」69%で
「反対」23%を上回りました
野党支持層では
「反対」が「賛成」を上回り
無党派層では賛否がきっ抗しました↓詳しい結果は #NHK選挙WEBhttps://t.co/LU5qlF7ks7 pic.twitter.com/dBV6Off3le
— NHK選挙報道 (@nhk_election) August 12, 2025
ジャーナリストの田﨑氏は「石破続投は難しい」
ただ、私たち一般人がSNSなどで見かける石破茂首相に対する冷ややかな視線、あるいはあたかも憎悪を伴っているかの視線などを眺めていると、(あくまでも個人的感想ですが)このNHKが報じた支持率は、少々高すぎるような気もしてなりません。
実際、メディア、あるいはジャーナリストによっては、「石破続投は難しい」論に傾きつつあるようです。
たとえば日刊スポーツが12日付で配信した次の記事によると、政治ジャーナリスト田﨑史郎氏が11日、BS-TBSの番組で「10月1日の(政権発足)1年を、石破さんが迎えられる可能性は低い」と述べたのだそうです。
田﨑史郎氏が連続明言「自民党総裁選行われる」石破首相は「抵抗難しい。早ければ8月最終週に」
―――2025/08/12 14:11付 Yahoo!ニュースより【日刊スポーツ配信】
具体的には「早ければ(参院選の総括が出る)8月の最終週に退陣表明」、あるいは「9月第1週の可能性」もある、とするのが田﨑氏の見解のようです。
といっても、これはあくまでも田﨑氏の見解、ということではありますが、最近だと一部のメディアが「総裁選不可避」と見たのか、徐々に論調が「石破継続」から「石破辞任やむなし」に変化しつつあるようです。
某メディアが「小泉推し」「高市批判」
こうしたなかで、個人的に思わず笑ってしまったのが、某一部メディアが最近、相次いで「高市批判」記事を掲載し始めていることです。高市早苗氏といえば、昨年の自民党総裁選で党員票のトップを獲得し、決選投票で敗れた人物ですが、逆にいえば「高市総理」がそんなに不都合なのでしょうか?
ちなみに某メディアの場合だと最近、「ポスト石破の中で最有力とされるのは小泉進次郎農水相」、として、とある報道関係者のこんな発言を引用しているのです。
「小泉氏は無派閥を貫いてきたので、自民がその影響を払拭できずにいる裏金問題や派閥政治と距離を置いてきた人物としてアピールできます。トップを代えたからといって体質改善を図れるのかといった異議申し立てはあるとしても、そのアピールは強く、現時点でポスト石破の最有力候補と言ってよいでしょう」
逆にいえば、メディア関係者の間で「石破(氏)の辞任が不可避なら高市総理を阻止するために小泉(氏)を推しておこうとする力学でも働き始めているのかもしれません。
メディアによっては「高市(氏)は麻生太郎(氏、自民党最高顧問)との関係が悪く、麻生(氏)は高市(氏)の総理就任を許さないだろう」、といった見方を示すケースもあります。
このあたり、高市氏が自民党総裁に就任すれば、(自公が衆参で過半数割れの状況にあるとはいえ)野党が割れている状況でそのまま総理に選ばれる可能性が非常に高く、自民党の一部関係者、あるいはメディア産業関係者にとっては非常に都合が悪いのかもしれません。
テレビ依存層vsネット層
ただ、石破茂氏を自民党が辞めさせるのかどうか、また、石破氏を辞めさせたあとで誰を後任自民党総裁に選び出すつもりなのかはしりませんが、少なくとも石破茂首相がこのまま居座れば自民党が終わります(『居座る石破氏を臨時総裁選で降ろさないと自民は終わる』等参照)。
そして、一部メディアによる最近の猛烈な「高市批判」も、見方を変えれば、大きな時代の変化の一環といえるかもしれません。
著者自身の私見に基づけば、そもそも石破茂政権とそれを支える関係者たち(たとえば森山裕・自民党幹事長や村上誠一郎総務相など)は、テレビや新聞といったオールドメディアを「世論」だと勘違いしているフシがあるのではないでしょうか。
ネットで圧倒的な支持を受けていた故・安倍晋三総理大臣らをやたらと敵視するのも、こうした文脈で整理できるかもしれませんし、ネットで圧倒的な強さを誇っている高市氏の総理就任を阻止すること自体もオールドメディア関係者にとり、せめてもの抵抗なのかもしれません。
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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高市早苗氏には総務省からマスメディアを監視する機関を切り離し、新たに「情報通信省」を設置するという構想があるので、マスメディアは激しく抵抗するでしょう。
マスメディアにとってこの省の設置により、権力側からの「監視強化」となり、「言論の自由」や「報道の自由」が阻害されると考えているのです。
しかし、それは筋違いの話であり、寧ろ今まで好き放題にやり続けてきたのですから、そのくらいの規制をされても仕方がないのではないかと私は思います。
個人的にはヤメトケ~と思いますねえ。
総務省が本来の仕事をすれば済む話ですから。
新しい役所を増やせば、要するに役人が大喜びするだけ。
ついでに新スタッフにオールドメディア側の人間を配置できれば、これまでやれなかった事までやれるようになるチャンス(ピンチ)かも。
「役所役人の無謬性神話」
をくつがえすのは大変でしょうが、本質的に
「今まで仕事してなくてゴメンナサイ」
させることからスタートだと思います。
あ、それは同意ですね。
こども家庭庁かいい例ですよね
もし石破総理から高市総理に代わったら、日本の政界は名実ともに昭和の時代から令和の時代に代わるのでしょうか。(もしかしたら、代わること自体に抵抗しているのかも)
高市氏が総裁になれば政策は推せるしどっちを向いて政治をしてるのか不明な政党ではなくなるとは思う。
良く言えば一本筋が通っている、悪く言えば融通が利かず敵が多い印象。
衆参両方で過半数割れの混迷とした状況で調整能力が未知数。
前回の総裁選で選ばれていれば、とタラレバを思わずにいられない。
安全保障姿勢はともかく経済政策が見えないし、有り体に言えば財務省に勝てると思えないんですよ。いまお笑い芸人の国債発行減税論が自称専門家達にSNSで袋叩きにされてます。何方が正しいか間違っているか自分にはわからないが、高市さんがトップになればスパイ防止法や対中姿勢は改善されるだろうが、国民が求めている物価高対策、手取り対策が見えないんですよ。
ただ石破よりマシだろうとは思うが、高市さんが倒れたらもう中間右派層が推せる人は自民に居ない。
なんで極右か極左しかいないのか。
極右、極左って言葉自体が時代に合ってない、というか政治家なら支持を集めることはないのでは。少なくとも「極」が付いたら右も左も武力闘争を問わないぐらいの解釈だけどそれは民主主義の反対側。
>NHK支持率でいきなり内閣支持率が7ポイント上昇
世論調査は虚実で、選挙結果は事実。
選挙結果に勝る民意など在りません。
・・・・・
虚イズム・信じろー!・・それは無理!!(きっぱり)
RDD「あなたの支持政党は自民党ですか?」
回答者「ハイハイ(ポチッ)」
RDD「石破総理大臣が、参議院選挙の敗北後、「政治空白をつくってはならない」として続投の意向を示していることについて、賛成ですか?」
回答者「ハイハイ(ポチッ)」
そんなとこじゃないの?(笑)
質問の仕方が具体的に公開されてないんで、何してんだか全くわかりません。
回答者の無作為抽出というのも、どうやって無作為抽出を担保しているかまで見ないと。
要は、NHKも民間マスコミも信頼がないのです。
調査期間 8月9日(土)〜11日(月・祝)
調査方法 電話法(固定・携帯RDD)
調査相手 全国18歳以上 2,739人
回答数(率) 1,137人(41.5%)
サンプル数が有意に少ないですね。7月の調査は2000人越えてましたが。
結果がよさげなところで打ち切ったとか?
選挙の議席予想の時はネット調査の結果も加味していたのに、今回は電話調査のみ。
明らかに精度が下がるのが、わかっていてやっているとしか思えない。
高市早苗政権が出来れば公明党が閣外協力に転じるかも
不思議なのは、テレビは「女性閣僚が少ない!(または、いない!)」と昔はよく言ってたのに
高市さんが総裁になりそうになってから、ちっともそう言わなくなったこと
マスコミはお飾りの女性を求めているのであって、サッチャーのような自分の主義主張を持っていてマスコミの言いなりになりそうもない女性は願い下げだと思います。
んー…
高市氏も政見ベクトルこそ石破氏と違えど人間性は安倍総理より石破総裁に近いトコロ有るからなぁ
強力なバックを固められりゃあ“カミソリ後藤田”的な人財や、強固な同志僚友同輩でも有れば“ガースー長官”的バックアップ体制も期待できるンやろけど、そーゆーヒトトナリなら前回で勝ててたやろからなぁorz
石破さんも、再総裁選に是非出てほしい、待望論。
そうなれば、現大臣の小泉jは出られないw。
中韓が懸念する高市だけは許さんという前総理が暗躍しているのでしょう。
同感
15日が来てしまう…
石破談話が…
私的結社内での主導権争い=多数派工作=で、次の総裁に誰を担げば味方をより多くできるか、次の選挙の顔にできるか、選挙で勝つには何(政策)を言えばいいか、政権にとどまって国会を乗り切るにはどこと新たに組むのか(新総裁は折り合いつけられるか)。
小泉氏か高市女史のどちらにするのかは、それ以上でもそれ以下でもない、瀕死の組織での権力闘争なんてそんなもの。政策論争なんてやってる悠長な暇はないでしょう。