訪日外国人過去最多も…手放しで喜べない統計上の理由
日本政府観光局(JNTO)が昨日公表した速報データによると、4月の訪日外国人が単月で400万人近くと過去最多を更新しました。しかも、内訳を集計すると、中韓台港という近隣4ヵ国・地域からのみならず、それ以外の諸国―――たとえば米英豪加といった英語圏に加え、ロシアなど―――からの入国者も増えているのです。ただ、これを手放しに喜んで良いものでしょうか?数値で申し上げるなら、答えはNOです。
目次
先月の訪日外客が400万人弱で過去最多!
日本政府観光局(JNTO)は毎月、前月の訪日外国人に関する統計を公表しています。
いつからでしょうか、当ウェブサイトもこのデータをなかば定例的にウォッチするようになり始めたのですが、JNTOが昨日公表したデータには、正直、度肝を抜かれてしまいました。
2025年4月の訪日外客数(※速報値ベース)が400万人弱と、過去最多を更新したからです。
訪日外国人の出身国・地域別の内訳は、図表1のとおり、トップが中国で約76.5万人、これに韓国の約72.2万人、台湾の約53.8万人が続き、4位には約32.8万人の米国が入ります。
図表1 訪日外国人・国籍別内訳(2025年4月)
| 国 | 人数 | 構成割合 |
| 1位:中国 | 765,100 | 19.57% |
| 2位:韓国 | 721,600 | 18.46% |
| 3位:台湾 | 537,600 | 13.75% |
| 4位:米国 | 327,500 | 8.38% |
| 5位:香港 | 263,600 | 6.74% |
| 6位:タイ | 158,500 | 4.05% |
| 7位:豪州 | 115,200 | 2.95% |
| 8位:フィリピン | 91,000 | 2.33% |
| 9位:カナダ | 72,600 | 1.86% |
| 10位:英国 | 69,500 | 1.78% |
| その他 | 786,700 | 20.13% |
| 総数 | 3,908,900 | 100.00% |
(【出所】JNTO『訪日外客統計』データをもとに作成)
この約391万人という人数、なにが凄いかといえば、これまで最多だった2025年1月(3,781,629人)をあっさり抜いて過去最多となってしまったのです(図表2)。
図表2 日本を訪問した外国人合計
(【出所】JNTO『訪日外客統計』データをもとに作成)
これには、個人的に、素直に驚いています。
中韓台港からの入国者割合が6割を下回る
しかも、国別に集計してみると、もうひとつ、興味深い点に気付きます。訪日客のトップ4ヵ国・地域は長らく中国、韓国、台湾、香港だったのですが、ここにも変調を来しているのです。米国が香港を抜いて4位に入ることも増えてきました。
もちろん、中国人と韓国人がそれぞれ月間70~80万人レベルで来日するというのも凄い話ではあるのですが、中韓台港4ヵ国・地域出身者が訪日外国人に占める割合は(コロナ禍の一時期を除けば)ずいぶんと下がってきているのです。
これを示したものが、次の図表3です。
図表3 中韓台港からの訪日客が全体に占める割合
(【出所】JNTO『訪日外客統計』データをもとに作成)
中韓台港からの訪日客がインバウンド全体に占める割合は、コロナ禍で日本が入国制限を開始する2020年2月頃までの時期は、だいたい6~8割程度で推移していました。JNTOがデータを公表している2000年1月以降で見ると、最多だった2017年8月は81.35%に達したこともあります。
ところが、最新データである2025年4月のものを見てみると、中韓台港からの入国者がインバウンド全体に占める割合は58.53%と2025年3月(59.60%)に続き2ヵ月連続で60%を割り込んでいます。
これは、中韓台港からの入国者自体が減ったからというよりは、それら以外の国・地域からの入国者が増えているから、という方が実態に近いでしょう。
英語圏+ロシアからの入国者がなぜか増えている
事実、たとえば米国やカナダ、豪州や英国など、英語圏からの入国者も明らかに増えていることがわかります(図表4)
図表4-1 米国
図表4-2 カナダ
図表4-3 豪州
図表4-4 英国
(【出所】JNTO『訪日外客統計』データをもとに作成)
いったいどういう風の吹き回しなのか、英語圏諸国からの訪日客が急増していることは印象的です。
また、個人的にちょっと興味深いと思ってしまったのが、ロシアでしょう(図表5)。
図表5 日本を訪問したロシア人
(【出所】JNTO『訪日外客統計』データをもとに作成)
訪日ロシア人が3月、4月と連続して急増しており、とくに2025年4月に日本を訪問したロシア人は約2.3万人に達しています。訪日ロシア人が訪日外国人全体に占めるシェアは高くないにせよ、彼らが日本を訪れる目的については気になるところでもあります。
正直、日本政府がいまだに本邦へのロシア人の上陸を許可していることは理解に苦しむ点ですが…。
一般論でいえば訪日外国人の増加は好ましい
さて、それはともかくとして、あくまでも一般論でいえば、日本を訪れる外国人が増えること自体は好ましいことです。経済波及効果が生じることもさることながら、多くの外国人観光客が日本を訪れ、日本を体験し、日本を好きになって帰っていくことは、国益に計り知れない恩恵をもたらすからです。
日本の近隣には、中国、ロシア、北朝鮮など少なくとも4ヵ国の無法国家が存在するわけですから、これらの無法国家が日本本土への軍事侵攻を決断しそうになったときに、米国、英国、豪州、カナダ、欧州といった友好国・地域の対日感情が良好なら、これらが日本に支援の手を差し伸べてくれる可能性も増えるというものです。
また、直接的な対日軍事侵攻とまではいかなくても、仏像を盗んだり、日本人を拉致したり、違法な判決を下したり、日本人を不当に拘束したり、はたまた日本の領海に毎日のように公船を浮かばせたりするような無法国家群と対峙している日本にとっては、対外的に日本のファンを作ることは死活的に重要です。
その意味では、日本のマンガ、アニメ、ゲームといったソフトパワーに加え、「ビジット・ジャパン」で日本の姿をもっと多くの人に知ってもらうという努力は重要でしょう。
たしかに旅行収支はプラスだが…日本は工業と金融で稼ぐ国
ただ、それと同時にもうひとつ考えておかねばならないことがあるとすれば、観光業の非生産性です。
統計的事実として申し上げておくならば、日本の経常収支(年度基準)で見ると、日本は圧倒的に「金融」で稼いでいる国でもありますし、また、石油などのエネルギーの輸入のために貿易赤字が常態化しているとはいえ、工業製品(資本財など)でも稼いでいる国でもあります。
たとえば財務省が作成・公表する『国際収支』統計データだと、旅行収支が2025年3月までの1年間で7兆円近いプラスであることが確認できるのは事実です(図表6)。
図表6 サービス収支内訳
(【出所】財務省『国際収支』データをもとに作成)
しかし、経常収支全体で見ると、第一次所得収支の黒字は年間で41兆7113億円(!)と、まさに桁違いの収入を日本にもたらしてくれていることがわかります(図表7)。
図表7 経常収支の内訳
(【出所】財務省『国際収支』データをもとに作成)
むしろ数万円レベルの入国税を課すべきでは?
労働力不足の時代に、観光業や介護産業などに貴重な労働力を費やすべきなのか。
著者自身としては、「数字で見て」、日本の強みはやはり先端産業(半導体産業、とりわけ半導体製造装置など「モノを作るためのモノ」)であったり、金融産業であったり、といった知的集約産業にあると考えています。
インバウンド振興も良いのですが、やはり産業としての優先順序を間違えるべきではありません。
また、各地で深刻化する観光公害に対応するためと称し、山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士はかなり以前から、現在の出国者一律1千円の出国税を廃し、入国者ひとりあたり数万円レベルの入国税(観光税)に加え、消費税等の免税措置を廃止すべきと述べています。
<blockquote class=”twitter-tweet”><p lang=”ja” dir=”ltr”>ワイ、オーバーツーリズム対策で外国人入国者にひとり当たり数万円レベルの入国税を課せばよいと思っているのだが、増税大好きなはずの財務省から入国税構想が出てこないのは謎。</p>— 新宿会計士 (@shinjukuacc) <a href=”https://twitter.com/shinjukuacc/status/1871194059915612432?ref_src=twsrc%5Etfw”>December 23, 2024</a></blockquote> <script async src=”https://platform.twitter.com/widgets.js” charset=”utf-8″></script>
これについては「日本人・外国人無差別に」巻き上げるのではなく、「外国人から」徴収するのが正しいと思うのですが、いかがでしょうか?
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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単純に収益規模や効率性で比較し、「非生産的」と断じるのは、産業の多様性を軽視した短絡的な議論です。
日頃散々省庁をこきおろしている新宿会計士さんが人格攻撃は禁止なんて仰っているのも滑稽で仕方ないです。
>産業の多様性
パワーワード、いただきましたぁ!
産業の多様性とか官僚が好きそうなお題目を掲げて非効率な産業を温存しようとする方がよっぽど罪深いと思いますけどね、14.12.96.224さん?
観光産業に効率性を求めるのが何が悪い?
客単価上げて客数が減っても、収益が上がるならその方が良いでしょ。
自分勝手な価値観の押し付けはやめようね。
またあんたか。
収益規模や効率性で考えると、現段階のオーバーツーリズムは憂慮すべき事態ではないでしょうか。
アジア圏内では武漢ウイルス感染症が拡大傾向である様ですし、ここは一つ観光税などを導入して安価に日本にいらっしゃる方々を減らすというのが良い手であると、そのように愚考します。
迷惑行為をするために対馬に来る事例もありますし、観光税導入と入国経路の限定は必要と考えます。
上記論考は「一般論でいえば訪日外国人の増加は好ましい」とした上で、金融業や工業製品などとの経常収支比較の事実を述べています。人手不足の昨今、限りあるリソース(人・物・金)をどのように使うか、生産性をより上げて、儲けを出すためにどこに注力すればよいか(するべきなのか)、と言う考察だと思います。
決して観光業を「非生産的」の産業と卑下しているわけではないと思います。
非生産的=人格攻撃
これは経済至上主義の価値観によるものだろう
しかも「非生産的」という言葉は本文で使われていない
生産性の低い産業への政府の支援を一概に否定すべきではない言いたいのだろうが、産業政策は所得再配分ではないので投資効率が問われて当たり前
政府発表のインバウンド計画には経済的メリット以外の人的交流なども書かれているが、そもそも経済的メリットがなければやるという話にはならない
モラルを議論したいならお門違い
追加
「生産的でない人間には価値がない」
そう思っているのだろうが、
「バカには選挙権を与えるな」
と通底する偏狭な価値観に失笑だ
「あの子良い子だけど少しにぶいのよね、他に向いてる作業の担当にしようかしら。」
「なんだと!あの子は存在価値がないクズだって!?なんてひどい事を言うんだ!!!!」
みたいになっちゃってますケド。
あと人格攻撃禁止は道徳の問題じゃないだろうって前も指摘しましたけど多分同じ方ですよね。
コメント主です。
皆様からいろいろなご意見をいただいているようで何よりです。
前と同じ方かどうかは存じ上げませんね。私は今回のコメントが初なので。
ひとつ把握できたのは、皆様とはまともな議論には間違いなくならないという事実でしょうか。
あと、誰も新宿会計士さんが各省庁への口撃をされていることを擁護していらっしゃらなくて、「そこはいいんだ……」となりました。そういうとこだぞ。
ひとつ申し上げるとすれば、環境は直接的な消費(宿泊、飲食、買い物)だけでなく、地域経済の活性化、雇用創出、文化交流、国際理解の促進、そしてソフトパワーの向上など、多岐にわたる効果をもたらします。これらの効果は、金融や製造業がもたらす経済的価値とは異なる軸で評価されるべきです。
また、入国税の導入に伴い観光業に依存している中小企業をどうしていくかという議論が欠けらも無いあたりに皆様の限界を感じている次第です。
以上、よろしくお願いします。
>日頃散々省庁をこきおろしている新宿会計士さんが人格攻撃は禁止なんて仰っているのも滑稽で仕方ないです。
自らこんなふうに煽っておいて「議論にならない」と言うのも滑稽ですな
他の方となら議論になるのですけど、不思議ですね。
冗談めかしてしまったために伝わらなかったようなので改めてお伝えします。
議論にならないのは、貴方のご主張自体はむしろご尤もだからです。
意見が異なっていないのに、貴方がさも異なる特別優れた視点を持ち、ブログ主様やほかコメント主様らが貴方のその当然でしかない(実際に本文中で指摘済み)の視点を見落としているかの如く、もっと言えば、それを強調せんがために言ってもいないことを言ったかのように「相手を落として自分を上げて見せる」行為になって見えてしまっているためです。
別の方だということで人格攻撃について指摘し直しますと、ブログ主が人格者で悪を許さぬ姿勢を見せるために自分を棚に上げて「人格攻撃禁止」を謳っているわけではありません。ここで勝手に暴れた輩の責任がブログ管理者の責任にもなるためです。「面倒おこすんじゃねえ」です。
あ、「ブログ主が人格者じゃないって言った!やーいやーい!!」みたいなのは結構です。
「日本より安いのは韓国ぐらい」首相、現在1000円の出国税引き上げ検討 観光公害対策
https://www.sankei.com/article/20250519-XKIXPQU2ZFDX3IIZDBJMTY57WQ/
入国税ではないが出国税の方で検討しているらしい。
入国税じゃなくて出国税かぁ…同じことか。いや、同じことか…?
???「不法滞在じゃない、出国税が高いし日本に税金払ってやるのが気に入らないから居続けるだけだ」
でしょうか。
> 入国税じゃなくて出国税かぁ…同じことか
明らかに違うと思いますよ。
入国税が高ければ、それだけで入国する人のレベルを一定に保てると思います。
要は、「金持ち以外お断り」ができるという事です。
逆に出国税が高ければ、村人B様も書かれている通り、出国税が払えないからと言って「貧乏人が居座る」ことにつながりかねません。
政府はこれ、わざとやってんじゃないかと邪推してます。
そうなんですよ!
この記事見た時、いや、そっち(出国)ちゃうやろと思いました。ホントにわざとやってるんでしょうかね!?
記事にもあるように、出国税は日本人も課税対象です。
一方で、「日本人が出国する時にも取るのは本当にバランスが取れるのか、というような議論がある」との問題意識も語った。
とのことなので日本人に対しても出国増税するのかはハッキリしないですね。そこは日本人に対しては出国増税しませんと言ってほしいですよね…ハァ
日本版ESTAを早期導入し、その申請発行手続きの中で、入国税を取るなら、簡単にできそうなのに、「出国税」などという用語が出てくるのが不思議です。いつもの目くらましでしょうか?
どうせなら、入国税は、日本国内での不法滞在を含む犯罪の国籍別での発生件数、発生割合に応じて高くなる累進課税にして欲しいものです。
訪日ロシア人が増えてきていることで、第三国との間で問題になる危険性をはらんでいるのではないでしょうか。
日本は、プーチン大統領から非友好的な国として指定されています。その非友好的な国にやってくるロシア人は、どうなっているのでしょうか。
ウクライナとの戦争のせいでロシア人がヨーロッパ旅行できなくなったからですね。
先日の日経新聞に、日本の競争力は年々下がる一方、イプソスという世論調査会社による国のブランド指数というのがあるそうですが、2023年には日本が世界でトップになったとの記事がありました。ブランド力とは、輸出や文化、人材などの総合評価との事です。
つまり、観点が変われば評価も天と地ほどの開きが出るという事なのでしょう。
まあ、日頃外国人観光客の多さを実感している私としては、世界的に日本に対する関心がますます高まっているのではないかと思っています。
日本の課題としては、生産性の高い産業への転換が必要だと何年も言われ続けていますが、税金の取り過ぎによる需要不足が原因だと思います。需要が無ければ投資は控えざるを得ませんので。税制や社会保険制度の見直しは今の日本にとって最重要課題だと思います。
農業や漁業、観光などのサービス産業の生産性向上については、一人当たりの売上高を伸ばす工夫が一番大切かと思います。実質賃金が伸びない中での値上げはより一層の需要減に繋がるのではないでしょうか?
先程テレビで、香港では近いうちに日本で大きな地震が起きるという風水による予言が広まっているそうで、香港からの飛行機も減便という事態になっているそうです。
今後噂が広まっていけば、中国からの観光客はより一層減ることが懸念されますと言っていました。
まあ、地震の噂でなくても指導者の一言で日本への観光客がゼロにもなりかねない国ですから、この際中国以外からの観光客誘致に力を入れたほうが良さそうです。
昨日近くのマクドナルドでコーヒーを飲んでいると隣の席からロシア語が聞こえてきました。
夫婦で子供を連れていました。ウクライナ侵略はこの人たちの責任ではありませんが、ロシア人が隣の席にいるとやはり気分は良くないですね。
日本のブランド力は世界一という事ですが、これは日本国民の日頃の行いの賜物だと覆います。国を預かる政治家の方々の頼りなさがロシアと違った意味で国際的評価を落とさないかとても気掛かりです。日本はギリシャ以下だそうですので。
ご紹介ありがとうございます。さっと目を通してみましたが、なかなか面白いですね。あくまで「認識」の調査であり、数値による比較ではない評価であろう点は注意が必要ですが。
例えば「創造的」「有能」といったイメージで日本が上位に選ばれるのに、やたらと(なぜか)韓国が追従しているあたり、他国からのイメージに混同がおきて(おこさせて)いそう。
マイナスイメージも扱っていて、「傲慢」で米露がトップを争い、ロシアが「傲慢」「うそつき」「危険」の三冠達成とか、笑い事ではないが笑ってしまうものも。
さて総理による財政disりのせいで突如脚光を浴びてしまったギリシャは、やはり観光が強いのか、イタリアと並び「魅力的」の項目で上位にあり、総合21位となっています。まさしく「観点が変われば評価も天と地」ですね。そして「それほどまでに魅力的なのに財政では上手く行かなかった」という事を示唆しています。観光強化の政府方針と石破総理の言はやはり的外れでチグハグ、という傍証にも思えます。
ロシア人が増えている理由…軍需品に転用できる電子部品やゲームコントローラ(ドローン操縦用)などを買い付けに来ているとか? 輸出は規制されていますけど、個人が持ち帰る分まではチェックされていないでしょうし。