毎日放送のスタッフが禁煙の公園で喫煙した疑いが浮上
毎日放送の報道によると開幕から1ヵ月の万博で、会場内は全面禁煙であるにも関わらず、海外パビリオンの裏口でタバコをふかしているスタッフがいるのだそうです。喫煙禁止場所でタバコを吸う行為自体、事実なら言語道断です。ただ、それを報じた毎日放送を巡っては、同局政策のドラマの撮影現場の公園(※禁煙)でスタッフが喫煙しており、しかもそれを咎めた住民に所属局を尋ねられ、「テレビ東京です」と答えた、とする話題が出て来ています。
万博会場(禁煙)で喫煙するスタッフ
事実なら言語道断。
思わずそう言いたくなるような記事を発見しました。
【万博で喫煙横行】海外パビリオン裏口でプカプカ…記者直撃も反省の色なく「I don’t know」会場中心から喫煙所まで徒歩約9分
―――2025/05/12 17:45付 Yahoo!ニュースより【MBSニュース配信】
大阪の毎日放送(MBS)によると、先月開幕した大阪・関西万博に関し、全面禁煙のはずの会場内で一般客が入れない海外パビリオンの関係者エリアで喫煙が横行している、というのです。
記事によると記者が取材中にも吸い殻やライターが落ちているのを目撃。実際にスタッフが喫煙している姿を発見し、インタビューするシーンも出てきますが、この者たちのなかには慌ててゴミ箱にタバコを捨てる者もいるなど、反省のそぶりは見えなかったのだとか。
もちろん、喫煙者にとっては「喫煙場所くらいもっとたくさん設置してほしい」、などと思うのが自然な感情かもしれませんが、それでもルールはルールです。「万博会場内は全面禁煙」と主催者が決定した以上、来場者はそれに従う必要があります。
しかも今回の取材で特徴的なのは、喫煙者が来場客ではなく会場スタッフである、という点でしょう。来場客であれ、スタッフであれ、ルールを守らなければならないという点では共通していますが、スタッフがルールを守らないというのは、より悪質です。
やはり日本ではそもそも路上喫煙などに対する罰則が緩いこともありますが、ルールを守らず「やった者勝ち」となってしまっている状況は大きな問題といわざるを得ないでしょう。
禁止といえば禁止!何らかのペナルティは?
しかも、主催者側の対応も、記事を読む限りでは、なんともピント外れです。
MBSの記事によると主催者である博覧会協会の副事務総長は、「スタッフの方で、会場内で喫煙していることは聞いている」などと問題の存在を認めたものの、これに対して「西エリアで喫煙所の設置を検討している」などと述べたというのです。
なんとも意味がわかりかねます。
もしあなたが飛行機に搭乗した際、トイレなどでタバコを吸えば、ただちに警報機が鳴り響きますし、罰金刑などに処せられるかもしれませんし、ケースによっては緊急着陸を余儀なくされ、あなた自身が損害賠償義務を負わされる可能性だってあるでしょう。
また、調べてみると新幹線では飛行機ほど厳しい罰則があるわけではなさそうですが、それでも少なくとも新幹線は現時点で全面的に車内禁煙とされ、座席やデッキなどで喫煙していれば、乗務員を呼ばれて通報されるかもしれません。
いずれにせよ、これは「禁止事項を破ったら何らかのペナルティ」、という問題だと思うのですが…。
毎日放送で重大なコンプラ違反?
ただ、本稿でもうひとつ触れておきたいのは、この話題を報じた毎日放送を巡る、こんな話題です。
森香澄の主演ドラマ現場で重大コンプラ違反発覚、他局を貶める“卑怯回答”疑惑も…呆れた倫理観
―――2025/05/08 21:02付 Yahoo!ニュースより【週刊女性PRIME配信】
週刊女性プライムが8日配信した記事によると、東京・世田谷区の馬事公苑で行われた毎日放送によるドラマ撮影で、スタッフたちが路上喫煙禁止場所で喫煙していたことを、世田谷区在住の男性が証言したのだそうです。
詳しい状況はリンク先の記事で直接ご確認いただきたいのですが、ここでは男性のこんな証言を記事から引用しておきます。
「子どもが遊ぶ喫煙禁止の広場に灰皿を設置したうえ、複数人のスタッフが堂々とタバコを吸うという神経は、理解できません。撮影には子役も参加していましたから」。
しかも、この男性によると近くにいたスタッフに注意したうえ、所属局はどこか尋ねたところ、「テレビ東京です」などと虚偽の内容を答えたというから、事実だとしたら本当に悪質です。
ちなみに『週刊女性』が毎日放送に事実確認のための質問状を送付したところ、同社広報部は「ドラマ制作を委託した制作会社のスタッフに聞き取り調査をしているが、現時点では確認できなかった」などとしつつも、次のように答えたのだそうです。
「撮影において、近隣の方にスタッフの喫煙によりご迷惑をおかけしたことは誠に遺憾であり、深くお詫びいたします」
「事実なら言語道断であり、重ねてお詫び申し上げます」
相次ぐテレビ業界の不祥事
現時点で毎日放送(または毎日放送が委託している番組制作会社)のスタッフが禁煙場所で喫煙したとの情報がどこまで正確なのか、確たる裏付けが取れているわけではありませんが、それこそ事実だとしたら、倫理観が狂っているとしか言いようがありません。
万博会場での喫煙を「非常識なこと」として報じるわりに、もし自分たちも同じことをやっていたのだとしたら、それはそれで驚きです。
そういえば、本件に限らず、『スポンサーの6割がテレビCMの削減や撤退を検討か?』などでも触れた例の「フジテレビ問題」も含め、テレビ業界に関していえば不祥事が相次ぐなど、ここに来てさまざまな問題が一気に噴出しているように思えてならないのですが、いかがでしょうか?
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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毎度、ばかばかしいお話を。
毎日放送:「毎日放送はテレビ東京に吸収合併されます。だから毎日放送スタッフがテレビ東京スタッフであることに間違いはありません」
だからか。
某自動車会社のラグビー部員連中がスナックで大暴れした挙句、ライバルチーム企業の名称を名乗っていた事件を思い出しますね…まるでどこかの国の人みたいw
毎日放送は、テレビ東京をライバルと思っている、というこでしょうか。
あくまでもこの記事の話が創作ではなく実話だったら、と言う前提つきですが……
本当にテレビ局にはお金も人材もなくなってきているんだなあ、とつくづく思いました。
こんなやってはいけない事をダブルでやってしまう人材すら使わないといけないのなら、
業界そのものがどうしようもなく低品質化しているんでしょう。
「リストラされたくなかったらお行儀よくしろ!」と下っ端に言い聞かせる事すら
できないんでしょうね。