AIIB「本業融資」はMUFGの5%相当にまで成長
鳴かず飛ばずだった本業融資が伸びたきっかけはコロナ禍
中国が主導する国際開発銀行「AIIB」の現状を確認しておきましょう。AIIBは資産総額が600億ドルを超え、本業融資と思しき財務諸表項目も330億ドルを超えました。この融資規模はMUFJの約20分の1です。MUFJの20分の1に過ぎない国際開発銀行によって日本がアジアのインフラ金融から除け者にされるとも思えないのですが、その一方でAIIBはインドやインドネシアなど、一部の国にはそれなりの恩恵をもたらしているようですよ。
目次
AIIBにパプアニューギニアが参加して合計96ヵ国に
当ウェブサイトで「定点観測」的に追いかけているテーマのひとつが、中国が主導する国際開発銀行である「アジアインフラ投資銀行」―――略して「AIIB」―――の現状に関するデータです。
AIIBも中国が主導しているとはいえ、また、本部が北京にあるとはいえ、英国、フランス、ドイツといった「西側諸国」も出資国に名を連ねているためでしょうか、四半期に1回、決算が公表されており、また、現時点における承認済みプロジェクト一覧などのデータも開示されています。
そこで、AIIBの開示データ(2024年3月期決算やメンバー国一覧、プロジェクト一覧など)をもとに、現時点における客観的なAIIBの姿を確認してみましょう。
まずは、出資国一覧です(図表1)。
図表1 AIIBの主要出資国と出資年月、出資額(2024年7月1日時点)
出資国(出資年月) | 出資約束額 | 議決権 |
1位:中国(15/12) | 297.80億ドル | 26.55% |
2位:インド(16/1) | 83.67億ドル | 7.59% |
3位:ロシア(15/12) | 65.36億ドル | 5.97% |
4位:ドイツ(15/12) | 44.84億ドル | 4.15% |
5位:韓国(15/12) | 37.39億ドル | 3.49% |
6位:豪州(15/12) | 36.91億ドル | 3.45% |
7位:フランス(16/6) | 33.76億ドル | 3.17% |
8位:インドネシア(16/1) | 33.61億ドル | 3.15% |
9位:英国(15/12) | 30.55億ドル | 2.88% |
10位:トルコ(16/1) | 26.10億ドル | 2.49% |
その他(86ヵ国) | 280.33億ドル | 37.12% |
合計(96ヵ国) | 970.32億ドル | 100.00% |
(【出所】Asian Infrastructure Investment Bank, MEMBERS AND PROSPECTIVE MEMBERS OF THE BANK をもとに作成)
今年5月13日にパプアニューギニア(出資約束額:500万ドル、出資割合:0.0052%、議決権割合:0.1295%)が参加したため、出資国は直近時点で96ヵ国、出資約束金額は現時点で970.32億ドルとなりました。
「日本はアジアのインフラ金融から除け者にされる」!
ただし、上位10ヵ国の顔ぶれは基本的に変わっておらず、中国が議決権の26.55%を持ち、単独で拒否権を保有しているほか、インド、ロシア、韓国などの地域大(?)国に加え、ドイツ、フランス、英国なども参加しているなど、出資国の顔ぶれ自体は、ある意味では非常に豪華です。
また、G7諸国でAIIBに参加していない国は米国と日本の2ヵ国のみであり、G20にまで拡大すると、メキシコと南アフリカが現時点でAIIBに参加していないほかは、G7、G20のすべての国がAIIBに参加しています。
この点、AIIBが2015年12月に発足する際、日米などを除くG7主要国がこぞってAIIBへの参加を決めたこと(※)などをもって、「AIIBに参加しないとする日本の決定は潮流を読み誤ったものだ」、といった批判が、「一部界隈」からなされていたことは事実でしょう。
(※なお、厳密には、G7のなかでも、フランス、イタリア、カナダはAIIBへの参加が少し遅れました。)
なかには、「日本がAIIBに参加しないことで、日本は世界から置いてけぼりにされてしまう!アジアのインフラ金融から排除されてしまう!!」、などと語気を荒げ、「今からでも遅くないから、日本もAIIBに参加すべきだ!」などと力説する人もいました。
(※ただし、そのように力説する人の経歴は、たいていの場合、「作家」や「ジャーナリスト」であって、金融の専門家ではありませんでした。実際、彼らの多くが書いている内容自体も、金融の実態をまったく理解していない、非常に素人じみたものが多かったのです。)
本業融資はMUFGの約20分の1にまで成長
では、日本がAIIBに参加しなかったことで、日本がアジアのインフラ金融の世界から、どう「取り残されている」というのでしょうか。
AIIB発足からもうすぐ9年目ですが、AIIBの2024年3月期のバランスシート(単体)は、、総資産規模が608.67億ドルにまで成長し、このうち「本業融資」と思しき項目(償却原価法が適用される貸出と債券の合計額)は330億ドル少々でした(図表2)。
図表2 AIIBのB/S主要項目
B/S主要項目 | 2024/03/31 | 前四半期比増減 |
現金・現金同等物 | 61.93億ドル | +43.54億ドル |
定期預金 | 20.72億ドル | ▲10.37億ドル |
売買目的投資 | 172.12億ドル | +6.35億ドル |
償却原価法適用貸出(※) | 232.46億ドル | +12.76億ドル |
償却原価法適用債券(※) | 97.58億ドル | +14.91億ドル |
※本業融資と思しき額 | 330.03億ドル | +27.68億ドル |
デリバティブ資産 | 5.50億ドル | ▲0.66億ドル |
その他 | 18.36億ドル | +4.20億ドル |
資産合計 | 608.67億ドル | +70.74億ドル |
借入金 | 369.76億ドル | +64.48億ドル |
払込済資本 | 194.05億ドル | ±ゼロ |
デリバティブ負債 | 16.66億ドル | +0.84億ドル |
(【出所】Asian Infrastructure Investment Bank, Financial Statements をもとに作成)
330億ドルといえば、1ドル=160円換算で約5.3兆円程度です(※ちなみに日本の民間金融機関のうち、たとえば三菱UFJFGの2024年3月期の場合、貸出金は連結ベースで116兆8256億60百万円ですので、AIIBはMUFGの約20分の1のサイズにまで成長した格好です)。
伸びたきっかけはコロナ禍
これをグラフ化しておくと、なかなかの成長具合です(図表3)。
図表3 AIIBの主な資産構成
(【出所】Asian Infrastructure Investment Bank, Financial Statements をもとに作成)
こちらの図表で見るとよくわかりますが、この「本業融資」の額は、2020年頃まで、ほぼゼロ付近で低迷していて、いわば、「鳴かず飛ばず」の状況でした。
こうした状況が一変したのが、コロナ禍です。おもに発展途上国などにおいて、コロナ禍に対応するための財源が不足したことなどを受け、AIIBの本業融資が急速に伸び始めたのです。
これについてはAIIBの「プロジェクト一覧」のページで、AIIB発足時点から現時点までの期間で承認済み “approved” となっているプロジェクト256件を集計してみると、一目瞭然です(図表4)。
図表4 AIIBのプロジェクト承認件数・金額
(【出所】Asian Infrastructure Investment Bank, Approved Projects をもとに作成。なお、「コロナ関連」は “SECTOR” が “CRF-Finance/Liquidity”, “CRF-Economic Resilience/PBF”, “CRF-Public Health” と表示されているものを集計している)
AIIBによると、CRFとは “Crisis Recovery Facility” の略だそうですが、プロジェクトの「セクター」に「CRF」という文言が入っているものを抜き出すと、明らかに、2020年から23年にかけて、このCRFに関連するプロジェクトが、件数、金額ともに多く出て来ていることがわかります。
そして、プロジェクトは承認されてすぐに融資が実行されるわけではありませんので、これまでに承認されたプロジェクトに対応する融資が今後、徐々に実行されるため、AIIBの「本業融資」の額は、これからもしばらく増え続けるものと考えられます。
人民元建ての融資件数はまったくのゼロ
ちなみに現時点で承認されている256件の融資に関しては、全体の96%に当たる247件が米ドル建てであり、ユーロ建てが7件、金額・通貨未定のものが2件ありますが、少なくとも人民元建ての融資案件数は、ゼロです。
本当に、まったくのゼロです。
人民元といえば、『人民元建て外貨準備がさらに減少』などでもまとめたとおり、最近だと国際送金通貨としては日本円を上回るシェアを獲得していながら、また、オフショア債券発行残高も増えている通貨でありながら、外貨準備の組入れ比率は徐々に低下しているという不思議な通貨でもあります。
ただ、AIIB自体、中国自身が満を持して発足させた組織であるという事実を踏まえると、人民元建ての融資の案件数がまったくのゼロである、という事実自体、なんだか皮肉としては、なかなかに強烈である気がする次第です。
受益国はインドやインドネシア
さて、AIIBの出資約束額、現時点までのバランスシートやプロジェクトの件数・金額などがわかったところで、もうひとつ紹介しておきたいのが、プロジェクトがどこの国に振り向けられているか、というリストです(図表5)。
図表5 承認済みプロジェクトの受信国(2024年7月1日時点、上位10ヵ国)
受信国 | 金額 | 割合 | ※出資約束額 |
1位:インド | 101.6億ドル | 20.24% | 83.7億ドル |
2位:インドネシア | 51.3億ドル | 10.22% | 33.6億ドル |
3位:トルコ | 43.8億ドル | 8.73% | 26.1億ドル |
4位:バングラデシュ | 42.7億ドル | 8.51% | 6.6億ドル |
5位:中国 | 41.2億ドル | 8.21% | 297.8億ドル |
6位:多国籍 | 39.3億ドル | 7.83% | ― |
7位:フィリピン | 36.6億ドル | 7.29% | 9.8億ドル |
8位:ウズベキスタン | 29.1億ドル | 5.81% | 2.2億ドル |
9位:パキスタン | 24.6億ドル | 4.90% | 10.3億ドル |
10位:エジプト | 15.7億ドル | 3.13% | 6.5億ドル |
その他 | 76.0億ドル | 15.14% | ― |
合計 | 502.0億ドル | 100.00% |
(【出所】Asian Infrastructure Investment Bank, Approved Projects をもとに作成)
AIIB自体、中国が主導する国際開発銀行でありながら、その中国にもちゃっかり41.2億ドル分のプロジェクトを承認しているというのも面黒いところですが、とりわけ興味深いのは、図表に出て来るうちの、5位の中国と6位の多国籍を除く各国です。
これらはいずれも出資約束額を上回る額の融資を受け入れており、なかでも1位のインドは出資約束額83.7億ドルに対し、現時点において、101.6億ドルの投融資を承認されています。2位のインドネシアも同様に、出資約束額は33.6億ドルですが、承認済みプロジェクトはそれを上回る51.3億ドルです。
AIIBが発展途上国のための金融組織であるため、出資額を大きく上回る金額の融資を受け取ることができるというのは、ある意味では当然のことではあります。
アジアのインフラ金融の世界において、少なくとも日本は(インドネシアとの間では若干の「イザコザ」はありましたが)インドなどから全面的な締め出しを喰らったという報道はありませんので、日本がAIIBに参加しなかったことが日本にとっての失敗だったとする言説には根拠は見当たりません。
出資約束額の10倍以上の融資を受けている国も
ちなみにプロジェクト承認金額と出資額を比較すると、ほかにも興味深い事実がいくつか浮かび上がります。
たとえば、出資約束額とプロジェクト承認額のバランスが取れていない国としては、逆に、出資約束額に対しプロジェクト承認額が多すぎる国の例も目につきます。
たとえばブラジルは3.5億ドルのプロジェクトを承認されていますが、出資約束額は500万ドルに過ぎませんし(つまり出資額の軽く70倍の融資プロジェクトの承認を得た、ということです)、同じく出資約束金額500万ドルに対し3億ドル分のプロジェクト承認を受けているコートジボワールなどの例もあります。
ここで、出資約束額に対しプロジェクト承認額が10倍以上となっている国を挙げると、図表6のとおりです。
図表6 出資約束額に対しプロジェクト承認額が10倍以上の国の例
国・地域 | プロジェクト承認額 | 出資約束額 | 倍率 |
アルゼンチン | 6500万ドル | 500万ドル | 13倍 |
コートジボワール | 3.0億ドル | 500万ドル | 60倍 |
ブラジル | 3.5億ドル | 500万ドル | 70倍 |
ルワンダ | 3.0億ドル | 500万ドル | 60倍 |
クック諸島 | 2000万ドル | 100万ドル | 40倍 |
エクアドル | 5000万ドル | 500万ドル | 10倍 |
ウズベキスタン | 29億1400万ドル | 2.2億ドル | 13.3倍 |
(【出所】AIIB開示資料等を参考に集計・作成)
アルゼンチンにしろ、コートジボワールにしろ、ブラジルにしろ、どれも「アジア」ではないような気がするのですが、このあたりはAIIBという組織のことですので、あまり細かい点は気にしないことにしたいと思います。
逆に、プロジェクト承認額が出資約束額を下回っている国としては、たとえばミャンマー(約束額2.7億ドルに対しプロジェクト承認額は2000万ドル)、ベトナム(出資約束額6.6億ドルに対し承認額1.5億ドル)、タイ(出資約束額14.3億ドルに対し承認額1.7億ドル)―――などがあります。
このあたりについて、加盟国がそれぞれどう考えているのか、個人的には気になるところではあります。
ただ、最近、AIIBに関してマジメに定点観測している日本語サイトが当ウェブサイトくらいしか存在しないようであるため、AIIBの加盟国の動向などについて、追いかけきれるのかは、若干疑問ではあります。
しかし、せっかくAIIBがさまざまな数値データを公開しているため、こうした「定点観測」については、もうしばらく続けても良いのかもしれない、などと思う次第です。
本文は以上です。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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AIIBへの中国の出資額が297.80億ドルというのは,結構しょぼいですね。最近,中国からの外貨流失がどれくらいあるか興味があって調べているのですが,公式発表以外の規模が結構大きいのではないかと思っています。特に,地下銀行による中国から海外への送金額が大きそうです。それは推測するしかないのですが,過去に表面化したものには以下のようなものがあります。2024年05月のニュースでは「中国の警察当局が19億ドル規模のテザーを使った地下銀行を摘発」というのがあって,2015年11月のニュースでは640億ドルの取引額のあった地下銀行を摘発したそうです。これだけでも,AIIBへの出資額を超えてしまいます。
AIIBは中国主導で、日米以外G7もG20も名を連ねてます(G20なんてG7未満国の不満ガス抜き互助会みたいな側面が強いですが)。あの頃、「バスに乗り遅れるな」と言っていたジャーナリスト、学者、元官僚、新聞テレビ屋らは、ダンマリですかねぇ。英国、フランス、ドイツの「西側強国」も出資国に名を連ねてますが、内情はお寒い。
本業融資は330億ドル、なんと天下のMUFGの約20分の1にまで成長、、、話にならんやん。そう言えば話が脱線しますが、日本の地銀大手って、かなり底力あります。みくびってはイケナイ(誰が笑?)。
AIIB伸びたのは、これはコロナ禍のおかげですし、中国奥地発の人災と隠蔽を試みた中国の悪だくみなんだから、結局中国がトクをしたのは怒りを感じる。まったくそこまで脚本を考えてコロナ禍を蔓延させたのか?と疑ってしまいます。
しかし、人民元建ての融資件数はゼロ、米ドル建てがほとんど、残りはユーロ建てとは、やっぱり何処かで間抜けな大陸国中国らしいです。何で「間抜け」と言うかと言えば、元建てもあるだろうと余裕かましていただろうが、無かった。そこの所が報道官で最近よく出る、毛寧氏?(違ってたらすみません)のコメントも、すぐバレる嘘を言う、訂正しない。質問に対してまともに説明反論、具体的に言えない。彼女と同じで、国家も独裁者も考えが浅いんですね。
この手の「乗り遅れるな」論は怪しいものですね。最近だと再エネ、EV車あたりか。
そもそも「バスに乗り遅れるな」は
「(当時日の出の勢いだった)ナチスと同盟しようぜ」ということで流行った標語だから
日本史の漫画ではっきり描いていた
>人民元建ての融資件数はまったくのゼロ
チャイナマネーを切実に欲しがっている国と言うか、それぞれの内部でそれを求めている、大方は利権目当ての階層と言ったら、相当の数いるはずですが、彼らの思惑からすれば、他国の目に触れる審査なんかされるAIIB使うのはご免、ということなんじゃないですか。
その意味では、インド、インドネシア辺りのインフラ投資は、まだしも国の発展のために使われる比率が高いってことなのかも知れませんね。
チャイナがAIIBなんて構想を打ち出したこと自体、己の振る舞いの実際をよく理解していなかったってことなんじゃ(笑)。
>本業融資はMUFGの約20分の1にまで成長
この表現いいですね。乗り遅れるなと言ってた人達は聞きたくないでしょう。
りそなの12%、地銀のふくおかFGの29%。
> ただし、そのように力説する人の経歴は、たいていの場合、「作家」や「ジャーナリスト」であって、金融の専門家ではありませんでした。
マスコミがこう言う人たちを選んだのでしょうね。政府に圧力をかけるために。どこの国の政府を応援しているのか丸わかりでお里が知れます。
ただ最近は参加しないと大変だと騒いでいた某経済新聞社もこの話題には触れないようですね。
農業・農政でも、突然デカイ声をあげるのって俳優あたりなんですよねぇ。
故人を悪く言うのも憚られますが、あの菅原文太も晩年は「俳優ではなく農家だ」と名乗っておられたそうです。”俳優の”若手を集めて自然農法をしたり農薬批判を展開してみたりでマスコミには好意的に取り上げられていましたが……近所で俳優業ではなく農業について講演をしたときは、多くが農家である聴衆は皆口々に「理想ばかり言って」「全然農業わかってない」「沢山の元手と弟子という名の奴隷があるからできるただの趣味じゃないか」といった評ばかり。
その後、種苗法改正の折にはコウ作員とか言われちゃってた方とか突如彗星の如く取り上げられていましたが。こちらでも内容にツッコんだ覚えがありますが、農家のためにとかしゃしゃってきたのにその農家らに「何を言っているんだお前は邪魔するな」とツッコまれる始末。
確証が無いので陰謀説の域を出ませんが……もし仮にひょっとして彼らを担ぎ出したのがマスコミらであった場合、マスコミ自身の”専門性の無さ”のために、門外漢ばかりを使うのでしょうか。踊らされる門外漢らには同情します、ノリノリで踊ってる気もしますが。
化学肥料と農薬と抗生剤で、食糧生産の量は保障されているんですがね。これらの発明と開発が無くして、地球人口70億はあり得ない。これらが無ければ、人類の人口は、数億人レベル?
こんなこと、少し歴史を勉強していれば分かる事。
科学技術と歴史の理解が無ければ、現代では、無知と同じ。
>自然農法をしたり農薬批判を展開してみたりで
自然農法は、手間が掛かるし、収量も少ない。
一部のマニアがやればいいだけのこと。
まあ、頭の良い人間なら、こんな手間暇掛けて収穫が少ないんじゃ、自然農法じゃ、これだけの数の人類の食糧賄えないなあ、と思うはず。
しかし、講演を聴いていた農民の方々の中に、こんな主旨の質問をする人いなかったのかな。
農民の方々も、化学肥料と農薬と抗生剤の有り難さが分かっているのかな?
抗生剤がなければ、家畜は大量に飼育出来ないから、毎日、肉を食べるなんてことは出来なくなる。
ああ、懐かしい。「バスに乗り遅れるな」理論。
最近はすっかりそう叫んでいた事を無かった事にしていますねえ。
EVの件でも似た様な事を試みて、やはり無かった事にしています。
こういう事を「恥と認識しない」のも、彼らの仕事の一部なんでしょうね。
どれだけ恥知らずになれるか、が一種の”能力”扱いなんでしょう。
「バスに乗り遅れるな」
懐かしいね
確か85年くらい前に流行った標語だよね