サイゼリヤ「スマホ注文」の考察
サイゼリヤでのQRコードオーダー、使ってみました。結論からいえば、大変便利です。ただ、ガストなどと異なり、サイゼリヤの場合はあくまでも客のスマホを使ったオーダーシステムであり、設備投資は回避している、といった賢さも垣間見えます。こうしたなか、マイナンバーカードに運転免許証の機能を持たせるという話や、将来的にマイナンバーカード自体をスマホに搭載できるようにするとの構想なども考えると、ごく近い将来、スマホがあれば免許も財布もなしに自家用車でファミレスに出掛けられるようになるのかもしれません。
サイゼリアではなくサイゼリヤでQRコード注文
ついに、あの「イタリア風料理店」で、QRコード式オーダーが導入されたようです。
サイゼリヤ――「サイゼリア」、ではありませんのであしからず――では最近、オーダーシステムが「テーブルに設置してある紙と鉛筆を使って注文内容を書き、店員に渡す」というものから、QRコードをスマートフォンで読み取る方式に切り替える、とする話題が出て来ています。
これについては『ビジネスジャーナル』に今年1月25日付で掲載された次の記事が詳しいかもしれません。
サイゼリヤ、QRコード式オーダー使ってみた正直な感想…素晴らしいが難点も
―――2024.01.25 18:20付 Business Journalより
サイゼリヤといえば質の高い料理を低廉な価格で提供していることで知られていますが、同記事によると2023年3月時点において、全国で1059店舗を展開しているのだそうです。
そして、今回のQRコードについて、ビジネスジャーナルの記事では「導入する店舗についてはホームページなどで公表していない」などとしつつ、その概要について説明する、という趣向の記事です。
実際に使ってみた感想…簡単で便利
この記事、長文ではありますが大変に読みやすく、また、特段の有料契約等もなしに読めるようですので、本稿では内容そのものを紹介することはしません。ご興味があれば是非ともご一読ください。
どうしてこの記事を本稿で唐突に紹介したのかといえば、著者自身もついに先日、このQRコード注文店舗と出会ったからです(場所については伏せます)。
具体的には案内された席に設置された座席番号票をスマホで読み取り、メニュー(※これは紙です)をペラペラめくって、メニューに書かれた番号と数量を入力していき、最後に「注文する」を押せば完了、というわけです。
実際に使ってみた感想を申し上げるならば、専用アプリなどを使わず、すべてブラウザ上で完結するなど、大変に簡単・便利な仕組みであり、また、非常に使いやすかったです。直観的に操作できるというのは、何ともわかりやすくて重要です。
ただ、メニュー自体は紙ベースであること、メニュー番号を自分自身のスマートフォンで入力するというシステムであることなどは、他のファミレス(たとえば席にタブレットが備え付けられているガストやスシロー、くら寿司など)とは大きく異なる点です。
つまり、この手のスマホ・オーダーシステムの場合、客が所持しているスマホを注文に利用するため、少なくとも店舗側において、タブレット代などの新規設備投資をする必要はありません。
この点、不満もあります。店舗にはWiFiが飛んでいるようなのですが、利用客が多いとWiFiが不安定になるらしく、もしWiFiがつながらなかった場合には、パケット通信費用を自己負担しなければならない、というデメリットもあるからです。
著者のように格安SIMを好んで使用している客からすれば、通信環境の悪さは死活問題となりかねません。
そういえば、サイゼリヤはあまり設備投資をしていないのでは?
それはともかくとして、このシステムを使ってみて、面白かった点はほかにもいくつかあります。
たとえば、実際に注文をした後で座席番号票の表記が「お食事中」に切り替わる点です。これは、すでに一部のスーパーなどで導入されている「電子棚札」だと思われますが、客が席に座ってオーダーを通すなどしたら自動で表示が切り替わるシステムなのでしょう。
また、店員さんが注文を取りに来る必要がないためか、その店舗の従業員数は他のサイゼリヤと比べても明らかに少なかったのも印象的です(ただし客の入りが満席近かったため、料理がなかなか来ない、という不満もありましたが…)。
さらには、面白いことに、サイゼリヤのその店舗では、いま流行りの「セルフレジ」ではなく、有人レジでおカネを支払うというシステムを採用していました。
そういえば、ガストの場合は、配膳もロボ、会計もセルフ、といった具合に、オートメーション化はサイゼリヤよりも進んでいるフシがありますが、サイゼリヤのその店舗では、少なくとも配膳と会計は店員さんが行っているのが印象的でした。
やはり「設備投資回避説」は正しいのでしょうか。
結局のところは、配膳やレジを自動化するためには設備投資が必要となりますので、それらの設備投資の減価償却負担よりもバイトを雇う方が安いと考えるならば、オートメーション化は最小限に留められる、ということかもしれません。
それはそれで、経営上の判断としては、「アリ」でしょう。
スマホ1台あれば何でもできる時代に?
いずれにせよ、社会のインターネット化が進むなか、2020年のコロナ禍による「非接触」ニーズの高まりから、街のレストランなどではセルフオーダー、セルフレジが一挙に普及したかの感がありますが、ここにきて、社会のIT化はまた新たな展開を迎えていることは間違いなさそうです。
また、私たちが所有しているスマートフォンにも、最近は電子マネーやクレジットカードなどを搭載することができますし、想像するに、ごく近い将来、マイナンバーカードや銀行のキャッシュカードなどもスマホに搭載されるようになるのではないでしょうか。
そして、マイナンバーカードはすでに保険証と連携させることが可能ですが、近い将来においては運転免許証との連携もできるようになる見込みだそうですので、極端な話、スマートフォンが1台あれば、財布も免許も何もなしに車に乗ってファミレスに出掛けることができるようになるかもしれません。
そうなってくると、スマートフォンを使いこなせなければ気軽にレストランに入ることもできない時代だ、ということでもありますし、スマホの充電が切れると何もできなくなってしまうというリスクもあるのかもしれない、などと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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サイゼリヤの就業環境は良くて、時給も高めで、バイトも働き易いようで、今のところ、人集めの苦労は少ないのかもしれません。
サイゼの設備投資は現実をよく見て、最小限のコストで、現実的な合理性のあるものです。
サイゼの経営は、他に足が着いた現実的で堅実なものです。メニューの内容にもそれがよく表れています。
コロナ前までサイゼリヤはクレジットカード使えなかった。
ここは価格を安くするために徹底的にコストを抑えるというポリシーのようだ。
中国にもサイゼリヤがあり、地元企業も価格面では全く歯が立たない(サイゼリヤほど安い値段で料理を出せない)というのを聞いたことがある。
サイゼリヤではまだスマホ注文したことなかった。他の店では何度もやったことあるがちょっとしたストレスだね。
>スマホ1台あれば何でもできる時代に
時代は否応なしにその方向に向かっていくと思います。何せ労働人口減少、人手不足待ったなしの時代ですから。お客様の方で万端抜かりなくご準備なさってくだされば、パーフェクトに対応できるだけの用意はしております。これが近い将来の完璧な「おもてなし w」。
ところでそういう状況に至れば、一番気をつけなければいけないのは、スマホの紛失でしょうね。何にもできなくなってしまうのはもちろんのこと、拾った人間に悪用でもされようものなら、目も当てられない被害が生じることだって、ないとは言えません。
記事中にマイナカード搭載の話が出ていますが、これやるとしたら、生体認証可の機種限定、かつその設定を済ませていなければ、インストール不可、としなけりゃイケナイでしょうね。
スマホの紛失はまあ気をつけてれば防げるでしょうが、情報漏洩、乗っ取りによる不正アクセスなんて問題もあります。米国ではファーウェイ製のスマホ、TikToKの排除等の対策が進んでいますが、セキュリティの強化を同時進行的にやらないと危ないということを、政府ももっと真剣に考えて欲しいと思います。けど、デジタル担当相が、あの人ではなあ・・・
ファスト系の商売は皆んなこの方式になるでしょう。コスパ至上主義の日本人奴隷にピッタリのシステムです。しかし、おもてなしを経験した事が無い人ばかりになって、おもてなしを実現する人材はどんどん減っていくんでしょうね。半世紀後は老人ホームで暮らすにもスマホが必要になりそうです。
そういうあなたは、何人奴隷?
人種差別は良くないよ?
そして、おもてなしなんてもんがなくなったら奴隷が減るんだから良いことでは?
お客さんのスマホ次第でしょうけど、AR技術も導入してテーブル上にどの程度の量か分かるようになるとか、料理の画像から原材料というかアレルゲンの表示とかに移行出来るようになれば、日本語が出来ない人にとっても分かり易いかな?と。
多分、アイデア自体はもう出ていそうですね。
スマホ注文は、コミュ障の人には、優しいシステムかもですね。
「おもてなし」「ふれあい」なんてのは、スナックやキャバクラが「それ」を付加価値にしていることで明白なのですが、本質的に金がかかるものです。
お冷(水)が無料な感覚で、「それ」を求めるのは、きつい。
割高だけど、そんなもん納得ずくで馴染みのいる店で買うってもんです。
サイゼの場合は、勝手な見解です、クレーマー対策が大きいのではないのかなぁ。
普通の人には信じられないようなクレームを平気で入れる人たち。
・オーダーが間違っていると受け取らない。
・半分食べてから、髪の毛が入ってると文句。
そんなことしてるから無人販売所が世の中から駆逐されていくんだろうなぁ。
ほかにも鉛筆の自筆だと、1と7,3と8などが判読ミスする可能性もありますから、システムにセルフ入力させたら、人為ミスはゼロになります。
せからしかー。(にわか熊本弁)
>オーダーが間違っていると受け取らない
これ、普通に店が作り直すでしょ。食べたいもの食べに行くのだから、違いますよ、と言うでしょ。これを、クレームと看做すのは、見なす方がクレーマーでしょ。
食べてしまってから、オーダーと違うと言えば、クレーマーか認知症かのいずれか?と訝しまれるだろうけど。
半分食べて、実際に髪の毛入っていたら、まあ、言うのは躊躇う。クレーマーと疑われるかもしれないから。でも、実際に髪の毛入ってないのに、半分食べてクレーム付ける、セコイ人間、世の中にいるかな?
よって、半分食べて、実際に髪の毛入っていたら、言うのがいいのでは?
その店のその後の衛生管理にも貢献することになるから。
九十九里の海岸沿いにあるさびれた漁師の飯屋で、スマホから注文したことを思い出しました。
バブル前に建てられたと思われる古びた建屋で、トイレなんか驚きのものでしたが紙のメニューから注文でちぐはぐ感が新鮮でした。会計は昭和そのものでした。
世は正に「スマホ持たずばヒトでなし」ヒトならざるは捨て置くがよし
余は正に「スマホ持たざる”ヒトモドキ”」徴税だけは別け隔てなし
…オソマツ
総務省がハラを決めて、
「スマホの本人認証にはマイナンバー必須」
「指紋照合もセットで」
名寄せなんかイチコロに低コストで迅速確実に実行できますな。
スマホがなければ何もできない時代になったら、生活保護世帯にはスマホが支給されたりするようになるんだろうか?
地デジ化の時に、政府は生活保護世帯にデジタルテレビを配っていた。その後のテレビの凋落を思えば、税金の無駄使いだったけど。
外食業界にとって外国人の観光客増加は、注文を受け付ける時間が長くなりがちです。
サイゼリヤやマクドナルドなどでは、外国人客の増加は生産性低下の大きな問題となっていると思います。
個人のスマホ活用策は、徹底して固定費の増加を嫌うサイゼリヤらしい対策だと思います。
ただ、サイゼリヤは固定費の抑制につながる管理部門などへのシステム化投資には前向きだと言う話を聞いた事があります。
サイゼリヤやマクドナルドに過剰な「おもてなし」を期待するのはお門違いでしょう。
>過剰な「おもてなし」
店員が注文を取りに来るのが、「過剰なおもてなし」とはまた、ぶっとんだものの見方ですね。
更に、マクドやサイゼに「過剰なおもてなし」を求めて行く人は、はるちゃんくらいかもね。
サイゼリヤは清掃に掃除機は使わない、床は水洗モップで拭き掃除で完結している話をコロナ禍前に聞いて驚いた記憶があります。デジタル投資とは異なるアナログ系でのコスト削減施策を感じました。
書いている途中で送信ボタンに触れてしまったようです。重複投稿なので目障りでしたらこちらを削除ください。
サイゼリヤは清掃に掃除機は使わない、床は水洗モップで拭き掃除で完結している話をコロナ禍前に聞いて驚いた記憶があります。デジタル投資とは異なるアナログ系でのコスト削減施策を感じました。
飲食店で、掃除機で掃除している所には行きたくないですね。掃除機から排出されるマイクロダスト、あちこちに附着するでしょう。ましてや、サイゼのように、ナイフフォークが店内に置かれている所は、その辺りにも配慮するでしょう。投資額の問題よりも、運用上、モップの方がハンドリングし易い。つまり、現実として合理的と言うことです。
先日そのような店で注文をするのにひたすらQRコードアプリの立ち上げ方を探していました
昨今のスマホでは撮影に統合され勝手にQRコードを認識するとは、ええ存じ上げませんでした
>人工知能の中
なのに?
人工知能、V.0.1くらいから、更新されてない?