モスクワ近郊の劇場で無差別テロ
モスクワ近郊の劇場で無差別テロが発生し、少なくとも40人の犠牲者と多数の負傷者が出たとする報道が出ています。取り急ぎ、犠牲となった方々には謹んでご冥福をお祈りしたいと思いますが、これに関しウクライナは関与を否定する一方、ISILが犯行声明を出したとの報道もあるようです。
モスクワ近郊の劇場で無差別テロが発生したようです。
ISIS claims responsibility for attack in busy Moscow-area concert venue that left at least 40 dead
―――2024/03/22 19:13 EDT付 CNNより
A Significant Terrorist Attack has reportedly occurred at the Crocus Concert Hall in the Russian Capital of Moscow, with at least 4 Gunmen armed with Semi-Auto and Automatic Rifles said to have entered the Building while Shooting anyone that can be seen. Shortly after the First… pic.twitter.com/7RRrBYRyRg
— OSINTdefender (@sentdefender) March 22, 2024
複数のメディア、あるいはXのポストなどによると、犯行が発生したのはモスクワ近郊の「クロッカス・シティ・ホール」という劇場で、犯人は4人ないし5人、犠牲者は少なくとも40人(報道によっては60人との情報も)、ほかに多くの負傷者が出ているそうです。
また犯人は逃走したとする情報と、逮捕されたとする情報などがあるようですが、このあたりはあまり整理されていません。
とり急ぎ、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
ただ、これに関するロシアの『タス通信』の次の記事の報道はそっけないもので、「テロリストの攻撃で少なくとも145人が病院に搬送された」と述べるにとどめています。
At least 145 people sent to hospitals after terrorist attack at Crocus City Hall
―――2024/03/23 07:02付 タス通信英語版より
また、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使は23日朝、Xに対し、本件を巡っては「ウクライナは無関係だ」とする趣旨の内容をポストしています。
はっきり言っておきたい。ウクライナはモスクワのコンサートホールでの銃撃や殺害とは何の関係もない。ウクライナはロシアのテロリストと同じような攻撃はしていない。我々はロシアの戦争マシンの軍事施設やインフラを破壊した。これはプーチン政権が恐怖を煽り、ウクライナで殺害される30万人以上の軍…
— セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使 (@KorsunskySergiy) March 22, 2024
さらには、これに関連しイスラム国(ISIL)が犯行声明を出したとの情報もありますが、このあたりは本当にISILが何らかの意図をもって攻撃したのかどうか、など、まだ情報が錯綜しているのが実情でしょう。
ただ、個人的に気になるのは、またしてもロシアがテロの標的とされた、という点です。現段階で犯人の狙いを断定することは控えたいとは思いますが、一般論としていえば、ロシアという国自体、意外と「敵が多い国」でもあるのでしょう。
いずれにせよ、本件については気になるところです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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痛ましいですね。ご冥福と早期の回復を。
でも、ロシアも色々とやらかしてる国なので、素直に同情できないところが哀しいところ。
ウクライナ側のカウンターコメントが超早いのには感心。
(よく見習え→日本の外務省&大使館)
「テロはジュネーブ条約違反。」
「ウクライナは軍事施設しか攻撃してない。」
いいですね。
日本&旧帝国陸海軍への再評価にも使えるフレーズかと。
ホロコーストとか、ドレスデン空爆や、原爆投下したような軍隊と一緒にすんなと。
「クリミヤ返せ!」
「北方領土返せ!」
ことロシアに関しては同じ歩調で肩を組めるから、日本はウクライナを大事にすべきですね。
少なくともプーチンと仲良くしても、実績として何も得られてないですから。
事件現場は
55°49’30.1″N 37°23’30.0″E
をググって地図表示させてもすぐ見れます。ペグマンを降下させてストリートビューを確認することもできます。
首都モスクワの劇場を襲撃されたとあっては、プーチン大統領としても、面目のためにも何らかの報復をせざるをえません。もしかして、米軍が9.11の報復としてアフガニスタンを攻撃したように、ウクライナにいるISILを攻撃すると言い出すかもしれません。ウクライナのゼレンスキー大統領を、ネオナチではなくイスラム過激派にすればよいのですから。
ロシア国内では、今回の無差別テロは、その犯人も含めて、どのように報道されているのでしょうか。
ロシアには意外(?)とイスラム教徒が多く、チェチェンもあります。また、今はイスラム教の断食月(ラマダン)です。こう考えると、(イスラム国ISILの犯行声明が正しいとの前提付ですが)ウクライナ戦争中のプーチン大統領としては、対応が難しいのではないでしょうか。
蛇足ですが、ロシア国内のイスラム教徒の間での(旧ソ連時代から伝統のある)口コミでは、どうなっているのでしょうか。
チェチェンで生き残っていた反プーチン派がやった可能性もありますね。
近年は減ってはいた物の過去に何度もテロやってますし。
ロシアは国際社会の支持を得るために、無差別テロの現場の映像を世界に発信するのではないでしょうか。(それで、国際社会の支持が得られるかは別の話です)
もしそうなれば、明日のサンデーモーニングは、喜んで(?)それを報道するでしょう。(明日の朝日新聞は、何て書くのでしょうか)
ロシアの大統領選挙が差し迫った今月初め、多分米国大使館発のものが最初だったようですが、モスクワで大規模なテロを起こす企てがあり、イベント会場や大勢の人が集まる場所には近づくなという警告が出されたと、国内のメディアでも報じられていました。
これが不思議なんですよね。どうして米国大使館がこれを知ったのかはともかく、この情報を周知させたんですから、ロシア当局だって当然知っていたはず。だけど、実際にテロが起きたコンサートも中止させなかったし、テロリストにやりたい放題やらせたんだから、ほぼ無警戒だったんでしょう。
単純なアタマで考えつく可能性としたら、次の3つくらいかな。
1. 米国大使館が掴んでいる情報はガセだと、アタマから無視していた。
2. ウクライナと国内の反体制運動への対応で手一杯で、モスクワ市民の命の危機など「構ってられるか」が、今の政権維持に払える能力の限界だった。
3. 駐日ウクライナ大使が示唆するように、「こちらだってウクライナによるテロ被害者だ~」のポーズを取って、あわよくば国際世論を「どっちもどっち」の方向に持っていくことを狙って、敢えて放置しておいた。
だけど、何しろ謀略国家ロシアのこと。もっともっと深い闇が隠されているのかも。
たとえば、プーチンが手を下したことがバレたら、タダでは済まない人物を、今回のテロ被害者に見せかけて、遺骸を犠牲者の中に紛れ込ませるのが真の目的だったとか。
まあ、こんなこと考え始めたらキリがありませんが、亡くなった多数の方々には哀悼の意を表しますが、こんな国に生まれたのが身の因果、何が起きても不思議はないのが、実態かも知れません。
>この情報を周知させたんですから、ロシア当局だって当然知っていたはず
アメリカ発の情報で、国民に警告を発することは、面子からも出来無い。せいぜい、体制側の要職者の身内には、行くな、という警告をしていたかもしれない。一般国民の犠牲には関心がないのかもしれない。また過激なテロ組織を殲滅する口実が出来ると思ったか。
過去のチェチェン紛争の時は、徹底な殲滅作戦を行い、傀儡政権を立てて落ち着かせたが。
今後、このテロのような事が、どれだけの広がりを見せるかに注目。広がり具合によっては、手を焼くことになるか?
国民が数十人や数百人死んでも大騒ぎにならない国が近くに少なくとも3つあるちうことをもっと真剣に認識する必要がありますね。
ペスコフ「すべては特別な軍事作戦として始まったが、戦争になった」
https://theins.ru/news/270157
>「はい、それは特別な軍事作戦として始まりましたが、このグループがそこで結成されるやいなや、西側諸国全体がウクライナ側でこれに参加するようになったとき、私たちにとってそれはすでに戦争になりました。」
名文を「特別軍事作戦」から「戦争」に切り替える、可能性の示唆記事と読みました。ロシアとしては選べる手段が増えると思います。
事件をロシア当局が事前に知っていたかどうかはわかりませんが。
まさかプーチンの自作(以下略?
プーチン支持グループを標的にせず、その客を標的に殺しまくったのは、何故だ!