世論調査での韓国への親近感上昇を牽引したのは高齢者

先日公表された外交に関する世論調査の結果を眺めていると、なぜか日本国民の対韓世論が好転していることが判明しました。ただ、日韓諸懸案が解決されず、ほぼ放置されているなかで、なぜここまで日本国民の世論が韓国に対し好意的なものになったのかについては、興味深いところです。そして、そのヒントはどうやら高齢層――とりわけ70歳以上――の韓国に対する親近感が、一挙に15ポイント以上も改善されたことにあるようです。

2024/01/24 07:45追記

サムネイル画像を設定しました。

外交に関する世論調査を振り返る

青系の米国、赤系の中露…中間系の韓国

先日の『日本国民の中露両国に対する親近感と意識は過去最悪に』では、内閣府が公表した『外交に関する世論調査』というレポートの概要を、話題に取り上げました。

レポートの原文は次のリンクで確認できます。

外交に関する世論調査(令和5年9月調査)

―――2024/01/19付 内閣府HPより

改めてその概要を振り返っておきましょう。

この調査で毎年出て来る項目が、米国、ロシア(1991年まではソ連)、中国、韓国の4ヵ国に関する①親近感、②関係の良好さ、③関係の重要さ――に関する認識を問うというものですが、これをグラフ化したものが、図表1です。

図表1-1 4ヵ国に対する親近感

図表1-2 4ヵ国との関係が良好と思うかどうか

図表1-3 4ヵ国との関係が重要かどうか

(【出所】『外交に関する世論調査』をもとに作成。特段の注記がない場合は以下同じ)

相手国に対する好意的な反応(「親しみを感じる」、「良好だと思う」、「重要だと思う」など)を青系統、ネガティブな反応(「親しみを感じない」、「良好だと思わない」、「重要だと思わない」など)を赤系統で示すと、米国が総じて青く、中国・ロシアが総じて赤で、韓国がその中間、といった具合です。

とりわけ①親近感と②関係の良好さに関する認識に関しては、中露両国は真っ赤であり、「親しみを感じる」、「良好だと思う」の回答がほとんどありません(「親しみを感じる」は中国が2.1%、ロシアが0.7%で、「良好だと思う」は中国が0.5%、ロシアが0.1%です)。

しかも、「どちらかというと」を含めても、①親近感に関しては中国が12.7%、ロシアが4.1%に過ぎず、また、①「良好だと思うかどうか」に関しても中国が5.6%、ロシアが2.4%に留まっています。

これに対し、③の重要性に関する認識に関しては、両国ともに、「重要だと思う」の回答割合が増え、中国が28.7%、ロシアが18.9%であり、また、「どちらかというと」を含めれば、中国は68.2%、ロシアも51.8%に上昇します。

なぜか台湾や北朝鮮に対する親近感データがない…

ちなみにこの調査、順序としては「米露中韓」であり、「米中露韓」、ではありません。

この順序となっている理由は、想像するに、この調査が始まったのが1978年である、という点にあります。当時の世界の「超大国」といえば米ソ両国であり、中国は(人口こそ多かったにせよ)GDPなどで見てまだまだ存在感が小さかったからではないでしょうか。

また、台湾や北朝鮮に対する「親近感」、「関係の良好性・重要性」などに関する調査項目は存在しませんが、これについては個人的に、大変残念な気がします。もしも国民の対台感情・対北感情の推移に関する項目が存在したならば、それらは大変貴重なデータとなっていた可能性が高いからです。

ただ、これだけ長い期間にわたり、ほぼ共通の質問項目で調査が続いているというのは、興味深い点ではあります。

いわば、日本国民は中国、ロシアに対しては「①親しみを感じないし、②現在の関係が良好だとも思わないけれども、③関係は重要だ」、と認識している、という姿が見えてきますが、それが一朝一夕で形成されたものではなく、それなりの両国関係の積み重ねで成り立っている、ということもよくわかるからです。

親近感が一貫して高い米国、一貫して低いロシア

続いて、米露中韓4ヵ国に対する親近感の推移についても再掲しておきましょう。

まず、米国に対する親近感は、調査開始以来、一貫して高いことがわかります(図表2-1)。

図表2-1 米国に対する親近感

米国に親しみを感じる人の割合は、最も低かったときでも70%を少し割り込むくらいであり、米国に親しみを感じない人の割合も、最も高かったときでも30%に達したことはありません。しかも、「親しみを感じる」割合は近年上昇しており、過去最高だった2021年で88.5%、直近の2023年でも87.4%に達しています。

これに対し、ロシアに対する親近感は、米国とちょうど反対の関係にあります(図表2-2)。

図表2-2 ロシアに対する親近感

ロシア(1991年以前はソ連)に対し、親しみを感じている人の割合は一貫して低く、ソ連崩壊直後の1991年に25.3%となりましたが、これが過去最高であり、ロシアのウクライナ侵攻があった2022年は5.1%、直近2023年は4.1%と、ソ連のアフガン侵攻があった1980年代以来のヒトケタ台です。

これに対し、ロシアに親しみを感じない人の割合は一貫して高く、ソ連崩壊前後に一時的に低下しているのを除けば常に70%以上(年によっては80%以上)で、2022年には94.7%が、そして直近の2023年にはなんと95.3%が、ロシアに親しみを感じていないと回答しています。

このことから、米国とロシアは日本人にとって極めて好対照をなしている相手国である、と考えてよさそうです。

独特の形状をしている中国

ところで、米露両国に関しては、親しみを感じる人の割合が高いか、低いかという違いはありますが、「一貫して高い/低い」という意味においてはまったく共通しています。これに対し、中国の場合だと、極めて独特の動きをしていることがわかります(図表2-3)。

図表2-3 中国に対する親近感

すなわち、調査が始まった初期、1978年から80年代にかけては高かった親しみを感じる人の割合が、天安門事件(1989年)のあたりで急落し、日中が経済的関係を深めていたはずの1990年代から2000年代にかけて低迷。

2005年の反日デモのあたりから「中国に親しみを感じない」と答える人の方が割合的に大きくなり、多少の波はあれども徐々にその差は拡大し、直近の2023年において親しみを感じる人の割合が12.7%と過去最低を、親しみを感じない人の割合が86.7%と過去最高を、それぞれ更新しているのです。

このあたりは「習近平(しゅう・きんぺい)体制」が異例の3期目に突入したことや、台湾海峡での緊張感が高まっていること、香港で国家安全法が施行されたことなど、近年の圧政を強める中国への警戒感が示されているのかもしれません。

なぜ対韓感情が好転したのか

韓国に対する親近感が急に改善した!だが…

さて、前置きが長くなりましたが、本稿で取り上げたいのが、韓国に対する親近感(図表2-4)です。

図表2-4 韓国に対する親近感

韓国に対して親しみを感じる人(や感じない人)の割合は、非常に独特の動きをしていることがわかります。調査開始以来、赤と青がめまぐるしく入れ替わっているからです。親近感が一貫して高い米国型、一貫して低いロシア型、最初は高かったが近年急落している中国型の、どのタイプにも当てはまりません。

先般より指摘している通り、日韓間には自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、竹島不法占拠問題など、韓国が発生させた諸懸案が山積しており、韓国政府が昨年3月に打ち出してきた「財団による賠償」方式も、この問題を十分に解決するものとはなっていません。

岸田ディールで垣間見える「キシダの実務能力」の低さ』あたりでも指摘しましたが、そもそも自称元徴用工判決自体が国際法違反であるところ、韓国政府はその国際法違反の判決を無効化する努力すらせず、それらの判決を前提にした第三者弁済でお茶を濁そうとしているのです。

当たり前の話ですが、これには重大な問題がいくつも含まれています。

まず、そもそもの2018年10月に新日鐵住金(現・日本製鉄)に対し、同11月に三菱重工業に対し、それぞれ韓国大法院(※最高裁に相当)が命じた損害賠償自体が日韓請求権協定違反の法的状態を作り出しており、したがって、日本企業は法的に見て、紛れもなく韓国の無法判決の被害者です。

そして、尹錫悦(いん・しゃくえつ)現政権が財団による第三者弁済を打ち出したことを受け、韓国大法院はその後も安心して(?)続々とこの手の違法判決を下しています。

さらにいえば、「日本企業が朝鮮人の違法な強制徴用に関与した」とする与太話を展開すること自体が、日本企業や日本国、そして私たち日本人に対するれっきとした名誉棄損であり、侮辱です。

こうした韓国による二重の不法行為(『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』等参照)の問題を放置したままで、なにが日韓関係の改善なのか理解に苦しみますし、実際にX(旧ツイッター)やヤフコメなど、ネットの反応を見ていると、韓国への警戒は解けている気配がありません。

年齢別に見てみると…!?

こうしたなかで、この『外交に関する世論調査』について、委細を眺めてみると、年齢階層別、男女別などの区分もあることがわかります。

そこで、韓国に対し「親しみを感じている割合」、「親しみを感じていない割合」のそれぞれについて、年齢階層別に、2022年と2023年の変化を調べてみると、興味深いことがわかりました。まずは、(※「どちらかというと」を含めて)韓国に親しみを感じている人の割合とその変化が、図表3-1です。

図表3-1 韓国に親しみを感じている人の割合(%)とその変化
年齢階層2022年2023年変化
18~29歳64.766.2+1.5
30~39歳54.752.6▲2.1
40~49歳41.949.6+7.7
50~59歳46.550.5+4.0
60~69歳45.249.3+4.1
70歳以上39.154.3+15.2

これで見ると、韓国に親しみを感じている人は若年層ほど、また、女性ほど高いという傾向が認められますが、とりわけ「70歳以上」の区分で15.2ポイントも増えているのです。

もともと70歳以上の区分は韓国に親しみを感じる人の割合が39%台と全年代で最も少なかったのですが、それがいきなり、18~29歳台の区分に続いて2番目に韓国に親しみを感じている年代に躍り出てしまったのです。

親しみ感じない人の割合も70代で大きく減少

同様に、韓国に対し親しみを感じていない人の割合についても見ていきましょう(図表3-2)。

図表3-2 韓国に親しみを感じている人の割合(%)とその変化
年齢階層2022年2023年変化
18~29歳35.333.8▲1.5
30~39歳44.747.4+2.7
40~49歳57.750.4▲7.3
50~59歳53.549.1▲4.4
60~69歳54.450.0▲4.4
70歳以上60.143.6▲16.5

こちらも同じく、韓国に「親しみを感じていない」という割合は、一気に16.5ポイントも落ち込みました。2022年だと韓国に親しみを感じていない割合が全年代でトップだったのが、いきなり、18~29歳に続いて低くなっていることがわかります。

これは、社会学的に見て、大変に興味深い現象です。

若年層のうち、とりわけ18~29歳の層に関しては(もともと韓国に親しみを感じていた人が多かったためなのか)あまり調査結果が極端に変わったりしていませんし、30~39歳の層だと、むしろ韓国に対する見方が厳しくなっていたりします。

なぜ70歳以上の区分でここまで極端な変動が生じたのかについては、この調査結果を見ただけではわかりませんが、べつにサンプル数がほかの年代と比べて極端に少ないということはありません。むしろ70歳以上の区分のサンプル数は最大です。

テレビの影響力?

このあたりは、さまざまな仮説が成り立つところですが、やはりそれらの仮説のなかで真っ先に思いつくのは、「テレビの影響を最も受けやすいのが高齢層である」とする調査結果ではないでしょうか。

つまり、「テレビが連日のように日韓関係の好転を報じたため、それにより、テレビを日常的に長時間視聴する人たちほど、日韓関係が好転したかのように錯覚し、それが調査結果にも反映されている」、といった仮説です。

もちろん、これは現時点においては仮説の域を出ませんが、もしその仮説が正しければ、テレビ(や新聞)の高齢層に対する社会的影響力の大きさが依然として侮れないものであることを意味している可能性が非常に高いといえます。

ただ、上記の仮説が正しかったとすれば、逆にテレビや新聞の社会的影響力は、69歳以下の層には通用しなくなっている、ということを意味します。70歳以上の年齢層以外では、全体的に韓国への感情が好転しているとはいえ、70歳以上の層ほどに極端な変化が生じているわけではないからです。

このあたり、たとえば総務省『情報通信白書』などの情報に基づけば、テレビは60代以上の層で熱心に視聴されていることがわかりますが(図表4)、それにもかかわらず、テレビの社会的影響力は、すでに60代に対してもあらかた失われているのかもしれない、という仮説が成り立ちそうです。

図表4-1 2013年における年代別・メディアの平均利用時間(平日、単位:分)

図表4-2 2022年における年代別・メディアの平均利用時間(平日、単位:分)

(【出所】総務省『情報通信白書』データをもとに作成)

ちょっとした調査に潜む知的好奇心

いずれにせよ、限られたデータだけで、あまり結論を決めつけるべきではないことは言うまでもないのですが、今回のように、ちょっとした世論調査の結果から垣間見える現象に、世の中を深く知るヒントが隠されているのだとしたら、それこそ知的好奇心をそそられると思うのですが、いかがでしょうか?

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 引きこもり中年 より:

    ということは、テレビが北朝鮮に好意的な放送を繰り返せば、高齢者の北朝鮮への親近感があがって、日本国民全体の親近感があがったように見える、ということでしょうか。(社民党としても、それでついでに社民党への親近感が上がらないか、と考えているのかもしれません)

  2. 匿名 より:

    明らかに。テレビのせいだろ。どう見ても。

  3. 匿名 より:

    図表3-1と図表3-2の表題が同じになっています。

  4. Sky より:

    この仮説、そう思います。そしてTVといえば、紅白歌合戦。調査期間が具体的にいつだったのか存じませんが、もしも今年であったら。
    1秒も観ていないので、当サイトの受け売りですが「日韓歌合戦」だったということなので、その影響は大きかったのだと推察します。

  5. 吠えろ!ヤマさん刑事 より:

    おかしいですねぇ。
    私は四捨五入すると70歳になる60代ですが、地球上で韓国に最も親しみを感じません。
    韓流ドラマやK-ポップとかいうものは見たことも聞いた事もありませんし避けています。
    テレビを見ていても韓国的なものをやる気配がしたらチャンネルを変えます。
    日常生活や家電製品等の買い物でもノーコリアを徹底しています。
    北も南もあの半島はコリゴリです。

  6. さより より:

    この論稿を纏めると。
    TVを見ているのは、60代以上が多い。TVは、韓国を好意的に放送している。特にTVでしか情報を得なくなっている70代以上は、その情報を比較対照する他の情報が無い。よって、TVの流す情報の影響をモロに受ける。
    ということになるようです。

    ここから思うことは、
    1、人間とは、得られる情報で思考感情が形成されるもの。
    2、今、誰が意図して、何の目的で、TVで韓国好意情報を流すのか?
    3、何故、いとも簡単に、日本のTVでそんな情報が流せるのか?

    以上が、本論稿の最後に、

    >ちょっとした調査に潜む知的好奇心
    いずれにせよ、限られたデータだけで、あまり結論を決めつけるべきではないことは言うまでもないのですが、今回のように、ちょっとした世論調査の結果から垣間見える現象に、世の中を深く知るヒントが隠されているのだとしたら、それこそ知的好奇心をそそられると思うのですが、いかがでしょうか

    書かれている、

    4、隠されている世の中を深く知るヒント
    によって、
    5、知的好奇心がそそられる
    ということでしょう?

    いや、ホント、何が隠されているのでしょう?

    1. さより より:

      (最後の方を訂正します)

      と、書かれているように、

      「隠されている世の中を深く知るヒント」によって「知的好奇心がそそられる」ということでしょうか?

      いや、ホント、何が隠されているのでしょう?

      1. すみません、匿名です より:

        う~~~~ん。

        スポンサーは、ほとんど日本の企業なので、問題なし。

        テレビ局の編成を握っている人物が、買収されたのか、潜入工作員なのか?

        いや、ホント、何が隠されているのでしょう???

        国が韓国コンテンツを補助金出して輸出している。
        韓国が世論工作のプロパガンダを堂々とやっっている。

        ヤン・ウェンリーがいたら、フェザーンが裏にいると気づくのに。

  7. 攻撃型原潜 より:

    調査結果の中に男女比を見付けることができませんでした。日本人男性の平均寿命は約81歳であるのに対して助成は87歳(2023年)です。年齢別の人口構成も高齢になるに従って女性の方が多くなります。今時「女性だから」というとジェンダー平等信者からバッシングを受けそうですが、女性は概してフィーリングに依りがち=よく言えば柔軟、悪く言えば付和雷同で、一方の高齢者男性は頭が固くなりがちなのを考えると、頑固者の嫌韓高齢者男性は女性より早く亡くなってしまい、高齢者間では女性が主導権を持っているということかも知れません。家内を見ているとやっぱり女の方が長生きするように出来ていると感じます。

    関係ないけれど、日本の人口は女性の方が男性より約2700万人多いそうです。だからどうだってことはありませんけど。

  8. 伊江太 より:

    わたしも70歳代まっただ中。
    この世代がオールドメディアの影響を受けやすいってのは、
    来し方を顧みて肌で感じますね。

    何せ、冷蔵庫、洗濯機と並んで「テレビ」を三種の神器と奉り、
    「受験の国語で良い点取りたければ、「天声人語」は必ず読んどけ」と指導され、
    あまつさえ、未だにATM辺りが、折あらばと復活を狙っている「贖罪史観」、
    あれを、日教組全盛時代の教育で、散々に刷り込まれて育った世代ですから。

    それで「韓国に親しみを感じる」割合が、
    韓国=K-Pop&韓流ドラマなどと無邪気に信じてるオバハン、ネエチャン連を大量に含む
    若者層に比べたら、まだしも低いってことは、
    トッショリでも、モノ考える人間はそれなりに考えてるんだと、
    ご理解ください(笑)。

    1. さより より:

      >韓国に親しみを感じる

      当方は、学校で習う普通の偏りの無い歴史授業の内容で、この国に、親しみも悪感情も湧かなくなりました。つまり、無関心無興味。何と言っても、半島は中途半端な存在で歴史的にも何の役割も果たさず、特記すべき技術芸術天才が出現した訳でも無いので、記述する内容が無いのでしょう。方や、中国は、ご存知の通りですし、必ず試験に出ますから一応勉強はしなければならないですね。漢文という単独の授業もありましたし。ただ、それは、現代の中国以前の歴史でしたね。
      そんな事で、この国の根底はそんなものと認識しています。
      韓流・pop・統一協会、この底の浅いものに引っ掛かるもの、それのお先棒を担ぐもの、よく分からないですね。

      1. KN より:

        >半島は中途半端な存在で・・・記述する内容が無いのでしょう

        ・韓国の学校は世界史を教えない?
        https://www.koreaworldtimes.com/topics/news/10374/

        ・韓国の中学生が世界史を学ぶ時間は20時間
        https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67253?page=2

    2. 転勤族 より:

      伊江太さまとは2世代ほど下ですが、

      >「受験の国語で良い点取りたければ、「天声人語」は必ず読んどけ」と指導され、
      >日教組全盛時代の教育で、散々に刷り込まれて育った世代ですから。

      は刷り込まれていました。
      ひどい話です。

  9. 元雑用係 より:

    傾向ではなく個別事例の話ですが。
    実家に昭和二桁で戦前生まれの母が一人で住んでいます。政治経済国際問題などそれほど関心が高いわけではなく、ましてや語ることなどほとんどない専業主婦でした。一昨年帰省したときに、「プーチンは悪い」と怒気を込めて語っていたのが印象的でした。驚いたので理由を聞くと「ニュースを見て」と言っていました。
    その姉(叔母)も似たような環境で、5年程前に会ったときには「アベガー」でした。元々関心が高いわけじゃないけども、自身のボケ対策でいろいろ喋ってる中での「アベガー」のようでした。
    どちらも、主な外部の情報源はご近所、親類、新聞、テレビ。ネットは一切やりません。
    元々その問題に関心があるわけではないけども、毎日のようにニュースで見るので自然にそう反応するのだろうと思いました。また、よくわからないけど聞かれればそのふわっとした印象を答える。世論調査の対象の人々のほとんどはそんなもんじゃないでしょうか。

    数字が示すとおり、韓国への印象が好転したのが70代以上で15%なので、マスコミの影響の仮説が正しかったとしても、その他85%には影響がないってことでもあるのですよね。世代の全てがそうだと示す数字じゃない。
    この話から「高齢世代は全て●●だ」「あんたは高齢世代だから●●だ」などの言説が出てくるようであれば、論理性を欠いた妄言だと批判すべきと思います。
    そうでなければ、傾向に反する個別事例(ご自分の話など)は冗談のネタとして語り合えるのがいいですよね。

    私もネット上では高齢者扱いなので、多少敏感です。(笑)

    1. さより より:

      元雑用係さまとしては、珍しく、前段と後段の言っておられる主旨が正反対のように読めますね。
      結局の所、何を言わらたいのか?

      1. 元雑用係 より:

        個別の話をするなら傾向の話とは区別しましょうよ、というのが主張の趣旨です。
        前半は記事テーマズレの個別の話を書いてみました。
        前後のつながりは見えにくかったかもですね。

        1. さより より:

          個別と傾向、を絡めて論旨を展開するのが、元雑用係さまのの知的レベルの高さを示す、絶好の機会では?

    2. さより より:

      元雑用係さま

      前段と後段の繋がり、少しわかりにくいですが、言われたいこと分かったように思います。
      失礼しました。
      所で、当方が、このコメントに注目したのは、前段のお話です。
      「九条の会」というのが、高齢者をターゲットにしてオルグしているとのことで、駅前などで、時折、弱々しい声で定型文言をスピーカーで話し、周りをこれまた弱々しい雰囲気の高齢者達がビラを配っています。
      こんなに簡単にオルグの成果が出るものなのか?といつも不思議に思っていたので、このお話を読んで、高齢者のここに書かれたような特性を見透してオルグのターゲットにしているのかな?と連想したからです。

      所で、
      >韓国への印象が好転したのが70代以上で15%なので、マスコミの影響の仮説が正しかったとしても、その他85%には影響がないってことでもあるのですよね。世代の全てがそうだと示す数字じゃない。

      ここは、書かれている通りだと思います。
      が、数字の読み方の違いですね。
      85%に影響がないから、大したことじゃない、と読むか?
      15%にも影響があるのだから、これは凄い影響力だ、と読むか?
      ですね。
      当方は、後者で読みました。放送でこれだけの影響力があるとは、侮れないと思いました。
      勿論、ある結果で、「世代の全て」という取り方は、論外です。

      1. 元雑用係 より:

        すみません、前の返信ではわかりづらかったですね。読み手にインスピを提供できれば、自分の主張はわりとどうでもよかったりする、私の悪い癖がありまして・・・

        こちらのブログコメント欄で最近見かけるようになったのですが、「高齢者は・・・」と称して他のコメンターさんを揶揄・批判するコメントや、逆に世代の傾向の話しかしていないのに「私は違うから同じにするな」と応じる、などというやりとりが気になっています。それを意識しての「区別しましょう」コメントでした。
        前半の個別の話では、世論調査の傾向に表れる人は私の身内のような人である可能性もあり、少なくともここのコメント欄に来られる方々とは違う人なんじゃないの、を示す意図もありました。

        ネット上では高齢者扱いされている私としても、まあ世代の話をするときは、お互い誤解を招かないような配慮がいるのだろうなと思う今日この頃です。

        >これは凄い影響力だ、と読むか?
        私は15%は大きいと思います。それがために「世論の対韓印象が改善した」と有意に捉えられるわけですし。

        >高齢者をターゲットにしてオルグ
        この辺はそういうのもあると思いますし、いろいろ考察できると思います。私は以前にこちらで、「知人が毎週デモに行って終わったら皆で居酒屋で反省会をしている」というコメントを読み(リンク見つからず)、それが近所のお付き合いであり趣味になってる人もいるのではと思っています。以前にその仮説をコメントしたところ、随分反響をいただきました。ピンと来た方は多かったのかもと思いました。

        https://shinjukuacc.com/20220915-05/#comment-239197

        「知的レベルを示すためにコメントする」人間でありたいとは思いませんが・・・私にそういう面があるのは否定しません。以前に承認欲に関心が向かったのも自分がそうだからです。(笑)

        1. さより より:

          ありがとうございます。
          元雑用係さまとの対話は楽しいですね。
          それこそ、知的好奇心を刺激されます。

          活動の後の皆との飲み会が楽しみなら、その活動も選択して欲しいですね、とは全く個人的な思いですから、他人の活動にとやかく言うのも可笑しいのですが。

    3. 伊江太 より:

      元雑用係様

      >よくわからないけど聞かれればそのふわっとした印象を答える。

      世の中で結構話題にはなっているけれど、自分に特段の利害が及ぶわけでもなし、深く調べてもいない。そうした事柄は山ほどあるでしょうし、会話の中に出てくれば「ふわっとした印象で答える」は、多分誰でもやることだと思います。

      で、その「ふわっとした印象」の出所はと言えば、脳髄の「論理脳」の部分よりもっと奥深くにあって、「快・不快」という感情を反射的に生み出している「情動脳」なんでしょう。理屈じゃない分、他人から言われても、なかなか変わるものじゃない。個人差もあるでしょうが、民族的偏向といった部分も大きい気がします。

      最近余り見なくなったように思いますが、旅館とか料理屋とか、客の目にとまる壁にかつてよく飾ってあったのが、野菜なんかの淡い水彩の絵に「仲良きことは美しき哉」の墨書を添えた武者小路実篤の色紙。毒にも薬にもならぬと、酷評する人も多い割に、結構人気があったようです。

      日本人が「仲良きこと」を反射的に「美しい=快」と捉える心性を持ちがちであることは、民族的な美質とも言えるでしょうが、その「お人好し」加減につけ込んで、これまでさんざんに甘い汁を吸い、この先どこまでも貪ってやろうという気満々の隣国に対しても、すぐに警戒を緩め「親しみを感じる」などと答える人間が大勢出てくる今の世相と、表裏一体であることは心すべきでしょう。

      武者小路らが創刊した「白樺」を、プロレタリア文学に属する作家達は、「バカラシ」と罵ったそうですが、今ではよほど古色蒼然としたアタマの持ち主でもなければ、プロ文学なんぞ愛読する人はいません。流石に芥川賞を目指す作家であれば、単純な人の善意、友情などを主題とする小説など書かないでしょうが、直木賞方面なら、市井の人情物などに、白樺派が好んで描きそうな題材はふんだんに出てきます。

      まあ、「お人好しは死ななきゃ直らない」でしょうか(笑)。

      1. さより より:

        すると、何よりの好物は悪口だと宣っていた捻くれものの芥川龍之介を冠した、芥賞、近年、候補作が殆ど無く、直木賞の候補がワンサカ、という近年の傾向は、危惧すべきものですねぇ。

        1. 伊江太 より:

          さより様

          確かに。

          芥川の「ぼんやりした不安」とは、将来の日本人が、自分が書くような理知的で神経質な文章より、「みんな仲良うして、ナアナアでやった方が,楽でエエやん」式の文章をもて囃すようになるじゃないか?というような

          予感だったのかも知れませんね。

          1. さより より:

            流石です!

            芥川の不安は、そうだったような気がします。それは、伊江太さんのような方も同じでしょう。わたしもそうですが、現実は益々その傾向が加速していますね。韓流なんかに夢中になるとは!韓流なんか、直木賞の遥か下、地下レベルの代物ですからね。

      2. さより より:

        (上のレス補正します)

        そうすると、何よりの好物は「人の悪口だ」なんて宣っていた捻くれ者の芥川龍之介の名を冠した「芥川賞」が、近年、候補作が殆ど無く、方や、直木賞の候補作がワンサカというのは、極めて危惧し憂慮すべき事態ですね。

      3. さより より:

        >脳髄の「論理脳」の部分よりもっと奥深くにあって、「快・不快」という感情を反射的に生み出している「情動脳」なんでしょう。理屈じゃない分、他人から言われても、なかなか変わるものじゃない。個人差もあるでしょうが、民族的偏向といった部分も大きい気がします。

        いやいや、核心を突いた事を言われますね。
        「論理脳」は大脳新皮質、「情動脳」は、大脳辺縁系ですね。
        そして次に、
        >個人差もあるでしょうが、民族的偏向といった部分も大きい気がします。

        民族的「偏向」ねぇ、ここまで言って良いんかい?

      4. 元雑用係 より:

        情報量が多くていろいろ考えてしまいました。

        >すぐに警戒を緩め「親しみを感じる」などと答える人間が大勢出てくる今の世相と、表裏一体

        悩ましいですよね。特定の隣国とキチンと付き合おうと思えば、日本の美しい部分を何か捨てることになってしまうのではないか。常日頃見かける美しい心根の人々が猜疑心で満たされるのを正直見たくはないです。
        ただ、民主制の日本にはあまり選択肢はなく、有権者が中韓の正しい実態を理解して(まだ知らない)、厳しく接することを政府に求めるようになってもらうしかないのかなと思います。明治の時にその選択は終わっているように思います。
        概ね優しいけどルールを守らない人には厳しい一面は日本の文化に内包されていて、その範囲内でうまくやれるんじゃないかと期待してます。希望です。

        1. さより より:

          >その範囲内

          それが、微妙ですね。今迄の経験から見ると、半々、どちらへ転ぶか分からない所がありますね。それが、今日の対韓対応になっているようです。当方のように、旗色鮮明な人間からすれば、ヤキモキする所です。

  10. AZ より:

    いつもこういった調査・アンケートでモヤモヤするところなのですが、「親しみを感じる」の定義とは何かってのが気になりますね。

    私の中で親しみがあるというと、近くに感じ・好意的である(両方の成立が条件)という事になりますが、人によってはそのどちらか片方だけでも特に強く感じるのであれば親しみがあると言うのではないかと思っていて、言うほど定義が共有されているものではないんじゃないかと考えています。

    人によって分かりやすさが違うと思いますが、数学的に言うとこうなります。
    近くに感じる度合いをAとして、負だと遠くに感じる、正だと近くに感じる。
    好感度をBとして、負だと敵対的、正だと好意的。
    親しみをC (=A+B)とすると。

    ・定義1
    A > 0 AND B > 0  ⇒ 親しみを感じる
    A <= 0 OR B D ⇒親しみを感じる
    C < D ⇒親しみを感じない
    ※Dは人によって異なるしきい値

    定義1の方は身内だろうとクズは切るタイプ、定義2の方はクズだとしても身内だから守るタイプかなと思ってます。
    どちらかというと韓国に良い印象を抱いていなくても、紅白の韓国推しで身近に感じたら親しみを感じるという人もいるのかなと。

    1. AZ より:

      途中消えてました。

      ・定義1
      A > 0 AND B > 0 ⇒ 親しみを感じる
      A <= 0 OR B D ⇒親しみを感じる
      C < D ⇒親しみを感じない
      ※Dは人によって異なるしきい値

    2. AZ より:

      何が原因かわかりませんが、定義1と同じような書き方で連続して?書くとなぜか途中が消えてしまうようです。

      定義2
      C > D ⇒親しみを感じる
      C < D ⇒親しみを感じない
      ※Dは人によって異なるしきい値

    3. 元雑用係 より:

      <>のように、半角の不等号を括弧のようにして記すと、システムにHTMLタグとして認識されるので、自動削除されているのだと思います。
      全角を使うと削除されないと思いますよ。

  11. CRUSH より:

    老人世代が、
    「すべてを解った上で、破滅への道を選択する」
    という構図だと、豊田商事事件を連想しますね。

    ねずみ講の詐欺だと、被害者のみなさんはウスウス或いは明白に気付いていた。

    なのに何故?

    親兄弟や実の子供たちにまで見放されて、孤独な老後を過ごしてる老人たちにとっては、 毎日通いつめて話し相手をしてくれる営業担当とのふれ合いが、とても楽しみだった由。

    なので、もう戻ってこないであろうと理解した上で金の先物取引に、
    「あんたの成績になるなら」
    と小銭を吐き出していたのだそうな。

    テレビしか現実世界との接点がなく、友人知人もなく、知識とプライドだけは残存していると、典型的な日本の左翼系文化人の一丁あがり!なのでしょうね。

    朝の駅前で赤旗のビラ配りしてる老人たちは、見ていて痛々しいッスね。

    そのまま勘違いしたまま人生を終えるのか。
    どこかで、現実路線に開眼するのか。

  12. クロワッサン より:

    外貨を稼ぐ英雄達のお世話になったロージン達が、甘い甘い過去の思い出に囚われている訳ですかね。

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