情報漏洩事件から垣間見えるNHK「深刻な腐敗ぶり」
先月末、NHKの番組にテロップを付ける下請け会社の派遣職員がNHKの取材メモを「暇空茜」氏という人物に流出させるという事件が発生しました。これを受けて今月1日にはNHK自身も「報道資料」を公表しているのですが、この事件、振り返れば振り返るほどに異例です。NHKが1万人を超える職員を抱えていながら、テロップを付ける下請け会社を使っているというのも驚きですし、Colabo問題でも一方の当事者である暇空茜氏に取材をしていないというのも困りものです。
NHKによる情報漏洩問題
少し前から複数の大手ウェブ評論サイトが取り上げるなどし、インターネット上で大きく騒がれている話題があります。
それは、NHKが取材メモを外部に流出させた、という事件です。
具体的には、11月28日に、X(旧ツイッター)などで「暇空茜」氏というペンネームで活動する男性が、「真贋不明」と断りを入れたうえで、『起案票』と呼ばれる番組の企画書を公表。
その内容は、都庁記者クラブ所属のNHK記者(実名)が、とある人物(暇空氏とかつて親しかったが現在は対立している人物)にインタビューした内容で、これが12月1日18時からNHKで放送される予定だ、などとするものだったそうです。
NHK自身の謝罪になっていない報道文
これを受けてNHK自身は12月1日付で「広報局」名義で『取材に関する情報の流出について』なる文書【コピー禁止のPDFファイル】を公表しています。
(報道資料)
2023年12月1日
NHK広報局
取材に関する情報の流出について
NHKの記者が、先月、取材したインタビューの内容メモなどが、インターネット上に流出したことが分かりました。この内容メモに接することができる人物の中から流出させた者の特定を進めた結果、NHKの子会社が契約している派遣スタッフが、きょう、自分が流出させたと認めました。この派遣スタッフは、「大変なことをしてしまい、申し訳ありません」と話しています。
NHKは、インタビューに協力していただいた方に、お詫びいたしました。
(NHKコメント)
「取材に関わる情報が外部に流出したことは、取材対象者との信頼関係を損なうだけでなく、NHKに対する視聴者の皆さまからの信頼を損なう、あってはならないことで、深くお詫び申し上げます。事実関係をさらに調査したうえで、厳正に対処してまいります。また、管理体制を強化するなど再発防止策をとりまとめ、信頼の回復に努めます」
つまり、NHK自身が取材に関わる情報を外部に漏洩させたことを認めた、ということです。
このあたり、本来ならば文書タイトルに「謝罪」などとわかりやすく銘打つべきですが、謝罪は「NHKコメント」のカギカッコ内に小さく出ているのみです。NHKが外部に謝罪したくない組織だということは、よくわかります。
大手ウェブ評論サイトの解説
さて、一連の経緯についてはなかなかにわかり辛いものですが、本件については、たとえば『デイリー新潮』の次の記事あたりが詳しく取り上げています。
「暇空茜」にNHKの取材メモを流出させた犯人は子会社の30代派遣「テロップ係」だった 「年間100人くらい辞める、終わっている会社なので」
―――2023年12月02日付 デイリー新潮より
デイリー新潮によると、問題の文書はNHKの番組にテロップを制作する下請け会社のスタッフで、「子会社が契約している派遣職員」だった、などとしています。
つまり、この人物が暇空茜氏にNHKの取材メモを流出させたものの、専用端末にアクセスした記録から「犯人」があっけなく判明したものだ、ということだそうです。
また、これに関連してジャーナリストの宮原健太氏も、12月8日付でウェブ評論サイト『現代ビジネス』で、その「続報」を寄稿しています。
NHK局内は大混乱…暇空茜氏への「取材メモ流出事件」で、NHK職員たちが対策に苦しんでいる「意外な理由」
―――2023.12.08付 現代ビジネスより
宮原氏は、今回流出した文書にパスワードがかけられていなかった経緯について、こう指摘します。
「今回流出した企画書やインタビューの文字起こしは、パスワードをかけずに広く共有することが一般的になっていたようだ」。
「というのも、企画書はNHKに所属する記者がそれぞれ企画を考える時に、似たような企画をすでに考えている人がいないか調べる際の便宜のために、そして、インタビューの文字起こしは映像を編集する際に全文があったほうが便利であることから、多くの人が見られるようにされていた」。
この記述が正しいとしたら、個人情報などが入ったメモがパスワードもかけられない状況で社内で共有されていたというのも驚きです。
カネ持ちNHKが派遣職員に業務を下請け
ただ、それ以上にこの事件に関し、個人的に疑問を抱く点があるとしたら、NHK自身が下請け業者を使用していたという事実でしょう。
NHKといえば、『カネ持ちNHK、1人あたり人件費は1550万円以上』などでも指摘したとおり、一般的な感覚でいえば信じられないほどに巨額の人件費を計上している組織です。NHK自身の情報開示によると、2022年度において10,343人の職員を抱えているからです。
人件費は一般に、給与、賞与、諸手当、法定福利費、福利厚生費、退職給付費用などを含みますが、NHKの人件費は単純計算で1550万円を超えていることになります。
そのような組織でテロップの政策を下請けに外注し、派遣職員を雇っていたという事実は、NHKが普段から、どれだけ経費を乱脈に使っているのか、という証拠に見えてならないのです。
いずれにせよ、NHKの収益を支えているのは、私たち一般国民がテレビを買ったときに、半強制的に支払わされる受信料です。この受信料は、NHK自身の言い分によれば「放送の対価ではなく、公共放送を支える「特殊な負担金」――要するに、テレビ税の一種」です。
そんな公的な負担で経営しているNHKが、テロップを作るための下請け会社を使用しているというのも驚きですし、また、いわゆるColabo問題を巡っても、最大の当事者である暇空茜氏にインタビューをせず、当事者の一方からしか取材をしていないというのもおかしな話でしょう。
いずれにせよ、NHKの腐敗ぶりは、相当に深刻であることは間違いないでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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派遣の行動は評価に値する。
2010年の一色さんの如く行動だった。
コラボ側の意見しか聞かないなんてな。
暇空氏の見立てによると、この派遣からのタレコミは大きな釣り針付きのエサで、タレコミ主たる派遣社員に暇空氏が食いついてメールの返信を行ったり、さらなる情報提供を求めてしまった場合に不正競争防止法違反を適用させるための罠ではなかったかということだそうで。
それにより現住所や顔写真を抑えて報道するつもりだったのではないかと疑っているとのこと。
それに反応せずあくまでも「匿名のタレコミがあった」ということをタレコミの内容から公開すべきでない部分を取り除いて公表することで難を逃れ、本件はNHK側の自爆に持ち込めたのだとか。
この見立てが的中していたのなら派遣の行動は評価に値するなんてとんでもない話。
そもそもこのタレコミの犯人、実在するんでしょうかね?
NHKの罠説が当たっていたとすれば、目論見が外れたので仕方なく
スケープゴートを犯人に仕立て上げてお茶を濁したとも取れると思うのですが。
まあ、これは真実にたどり着く方法はなさそうだから
ただの疑問としておくのが無難かな?
派遣の動きはよかったと思いますよ。
でも、自分の保身と相手の立場に思慮が足りないコドモだったので、ヤケドしたのは仕方ない。
映画『用心棒』では、助けられた若夫婦が感謝の手紙を書いてよこします。
善意&礼儀ですが思慮が足りないアホなことをしたから、助けた三船敏郎は半殺しの目にあいます。
映画『ショーシャンクの空に』では、主人公も相棒も馴れ合いゼロです。
お互いに相手が裏切り者だったとしても、影響ない距離感でコトを進めます。
オトナの思慮深さですね。
「派遣さんは、どうしたらベターだったのか?」
を考察しておくことが、今後に腐敗した大組織の末端からのタレコミを増やすために、必要かと思いますね。
僕もノーアイデアですが、なんらかの公益通報掲示板があればよいのかも?
私はその「30代女性派遣社員」の実在そのものを疑ってますけどね。
漏洩発覚後どういう処分を受けた、とかそんな話も聞かないし、「毎年100人辞める終わった会社」とか「30代女性」が言うようなセリフにも見えないしw
主税局と主計局を完全に分離する議論をそろそろすべきですね。
金融庁を分離させたように。
とにかく、ザイム真理教を叩く人達を増やしたい。
そして、こういう素晴らしい記事を見るたびに、払ってる人達にNHKなんかに金払ってんじゃねーぞ。お前らが既得権益を助長させんだ!って言いたくなります。笑
「(NHKだけではありませんが)テレビ局正社員は、なんのためにいるのか。そのテレビ局に公共の電波を使わせてよいのか」という疑問を、一般人に抱かせる可能性がでてきたのではないでしょうか。
蛇足ですが、野党もこの問題を追及したら、面白いと思いませんか。
面白そうですが、期待はできないんですよね。
今のところは与党も野党もどこも「こらぼ?ひまそらあかね?なにそれ?」
と言う態度を貫いて徹底的に無視しているっぽいので
(共産党だけは例外的にColaboを身内扱いしていた気も?)。
勝手な妄想だけど。
もともと暇空氏の東京都の公金の使い方に対する対立のはずが、NHKの取材では「インターネット上の誹謗中傷」に関する対立と問題をすり替えられていた。このことに疑問をもった派遣社員は、義侠心に駆られてわざと流出したんじゃないかと。
実際、もし流出してなかったと考えれば、暇空氏が悪者として、社会に認知されるきっかけになったのではないかと恐ろしく思います。
この問題に関しては、NHK党の浜田議員が取り上げたようですが、相変わらずオールドメディアはダンマリです。本当に日本のメディアは腐ってます。
Colabo問題では暇空氏が自ら進捗を報告する一方で、取材を受けていない点も考慮すべきかと。色々ときな臭い相手のようで
NHK・NTTは元々は国の公共事業をする会社だったのです。
体質は、公務員のような気分で仕事をしている。後から入社してくる人の一部は、一応は理工系の人もいますが、技術関連は外部企業に任せているのです。
故に、職員は親のコネで就職したり、政治家の息子がコネで入社している人も多いと聞いています。
コネは、民放も多いらしいのですが、その人たちが高給をもらっているのです。
文句のある人は、選挙に行ってください。そうしないと、この体質は変わりません。選挙には自民党には入れてはいけません。
NHKとNTTを一緒くたにするのはどうかと。
選挙の結果また自民党が下野したからと言ってNHKの体質は何ら変わらないと思うけどね。
>技術関連は外部企業に任せているのです
NTTには研究開発部門がありますけど。
https://group.ntt/jp/rd/
今のNTT完全民営化の議論の中でも、NTT法の研究開発成果の開示義務が論点になっています。
工事や販売は外部企業に委託しているようですけどね。
なんか、放送と通信をテキトーにゴッチャにしてませんか?
民主党政権でNHKは改革されましたか?
NTTという三公社が出自の組織と、組織について国の機関と誤解しやすい公営放送なる表現を使うよく分からない組織と一緒くたにしてはいけませんよ。
>国の公共事業
何を持ってそうNHKについて認識される?
報道は反政府でやっておけば安全側と思ってる、だから民法と横並びでビックモーター事案すら特ネタにしない、という過度の独立性が問題視されてるのに
>人件費は一般に、給与、賞与、諸手当、法定福利費、福利厚生費、退職給付費用などを含みますが、NHKの人件費は単純計算で1550万円を超えていることになります。
なんというか、NHKの手厚い人件費は、安くて使い捨ての労働者で維持される外注によって支えられている、って感じますね。
いくつかNHKの番組内容には問題が無いと擁護する記事も出てますけど、暇空氏へのインタビューをしていない件については微妙に言及を避けてたりしますね
仮に真正面からインタビューは必要ないと主張しても読者の共感を得られると素で思っているのか、やはり都合が悪いのか
両班は働かない!
たまたま、暇空茜氏のYouTubeは去年末からずっと追って居りました。
ある人の受け売りですが、NHKは漏洩したソースで番組を【放送寸前】でしたが、NHKの事情により土壇場でこのソースを元にしたコーナー(およそ3〜4分)はプログラムから削除されました。
もしNHKが(心を一つにした意志の様なモノにより運営されるし、この取材ソースを真として心苦しい点が何もないならば)そのまま放送すれば良かった。
だが「情報漏洩でした。迂闊でした。下請けでした」などと釈明と謝罪をするけれど、結局放送しなかった。
これは「NHK全体の意志」としてこの番組を組んだ訳ではなく、Colaboや Colabo弁護団等と通じた過激派一部勢力の社員が暗躍して、アホウでフシアナな番組編成のチェックを掻い潜って、社のシステムに謂わばハッキングして、黙って放送しちゃえと画策した事だったのではないか?
所が、外部から「情報漏洩」としてこのソースが明るみに出て、もう少し上の立場の職員から、特に暇空茜氏のYouTubeや Xの発信の糾弾込みで目にして、「これは跳ね上がり一部社員の暴走」と気が付いて、慌てて差し替えてオンエアを許さなかった。
だがNHK記者など職員の犯行となれば社の責任問題も出てくる。そこで「システムの不備と下請け社員の軽率」のせいにして幕引きを計った。
そう言う事なのではないかと言う気がします。そうでなければ、そのまま放送すれば良い。
>「NHK全体の意志」としてこの番組を組んだ訳ではなく、Colaboや Colabo弁護団等と通じた過激派一部勢力
具体的な実例を思いつかないですが、普段のおかしなマスコミ報道が起こる度に、組織というよりこのような一部の勢力の存在によるものではないかという気がしています。完全な統制など現実的とは思えず、ある程度の裁量の中で業務が回っていると思います。対外的に問題化した物には”うまく”フタをするような対処がなされる時もあります(まあそれが”うまく”はないのですが)。問題として認識できるならそもそも報道しないはずです。
暇空氏の発信はつまみ食い的にしか見ていませんが、東京都も同じようなものではないかとも。東京都の公金支出の杜撰さが暴露されましたが、杜撰というより意図を感じます。組織全体がそうなっているとも思えず、一方で都がポリコレ主張に悪乗りしている時もある。
あの手の団体と連動する一部勢力が形成されているならそれもわかります。その時々の該当者の人事配置で可動範囲は変わるのでしょうが。
今後どこまで明らかになるのでしょうかね。