処理水≠汚染水:「デマツイート」は言論の自由に非ず
「汚染水」は、悪質なデマです。一部政治家や一部無法国家による、こうした悪質なデマに対し、経産省や外務省などが全力でFAQなどのページで対抗しているほか、最近だと「コミュニティノート」が着弾するなど、少しずつ浄化に向けた取り組みも見られます。ただ、いくら筆舌を尽くしても、相手が聞く意思を持っていなければ仕方がありません。そんな相手は反論だけキッチリ行って放置、でもよいのではないでしょうか。
目次
事実と意見、そして「虚偽」
客観的事実と「明らかな虚偽」
「事実と意見を分けることが重要だ」、というのは、これまでも当ウェブサイトで何度となく強調してきた論点のひとつであるため、当ウェブサイトをご愛読いただいている皆さまであれば、おそらくご承知おきの話題であろうと思います。
「事実」とは、「どこの誰がどう述べたとしても、だいたい同じような内容になる情報」です。
たとえば、次の文章(A)は、「事実」です。
- (A)「岸田文雄政権は2021年10月4日に発足した」。
もちろん、「岸田文雄政権は」の部分を「岸田文雄内閣は」と表現する人もいるかもしれませんし、「2021年10月4日に」の部分を「令和3年10月4日に」、と表現する人もいるかもしれません。はたまた「発足した」を「発足しました」と表現する人だっているかもしれません。
しかし、これをたとえば次の文章(B)のように表現すれば、事実誤認、あるいは虚偽です。
- (B)「菅義偉政権は、2021年10月4日発足した」。
菅義偉総理大臣は岸田文雄・現首相の前任者であり、同日に内閣総辞職していますので、この記述は客観的に見て誤り、と断言できるのです。
客観的事実と主観的意見
ただ、世の中には「明確に正しい」とも、「明確に誤っている」ともいえない情報もあります。文章(C)と文章(D)は真逆の内容ですが、どちらも「正しい」、「誤っている」とは断言できません。
- (C)「岸田文雄首相は歴代最高の首相である」。
- (D)「岸田文雄首相は歴代最低の首相である」。
強いて言えば、何をもって岸田首相のことを「歴代最高」、「歴代最低」と判断したのかにもよりますが(その意味ではこれらの文章に続く「理由」部分が重要です)、これらについてはこれを述べている本人による主観に基づく分析であり、「客観的事実として」正しいか、正しくないかを判断することが難しい、というものです。
いずれにせよ、文章には常に「客観的事実」と「主観的意見」の違いがある、ということであり、小説やフィクションなどでもない限り、虚偽の事実を前提に議論を組み立てるべきではなく、ただ、客観的事実に基づいていれば、そこから出て来る主観的な意見については、基本的に何をどう主張するのも自由、というわけです。
ALPS処理水に見る「事実と意見の違い」
このあたりを、大きく勘違いしている人がいる論点があるとしたら、何でしょうか。
ここで改めて触れておきたいのが、福島第一原発から海洋放出されているALPS処理水です。これまでに当ウェブサイトでもしつこいくらいに取り上げてきたとおり、ALPS処理水は、「汚染水」ではありません。科学的な根拠をもって設定された安全性の基準値を満たした処理水です。
処理水にトリチウムを中心とする放射性物質が含まれていることは事実ですが、放射性物質のうちのトリチウムの場合、放出するベータ線のエネルギーは極めて低く、空気中を5㎜も進めないとされており、また、紙1枚あれば遮蔽可能です。
また、トリチウムは水の状態では生物蓄積しないことでも知られていますし、そもそもトリチウム自体、自然界にも存在している物質です(宇宙線などにより常に一定数が生成され続けていますし、飲料水にも溶け込んでいます)。
したがって、「トリチウムが怖い」、「トリチウムを絶対に摂取したくない」という人は、申し訳ないのですが、水すらも飲むべきではないでしょう。
いずれにせよ、先ほどの「客観的事実」、「主観的意見」に従うならば、こんな文章が成り立ちます。
- (A)「東京電力は2023年8月24日以降、福島第一原発からALPS処理水の海洋放出を開始した」(客観的事実)。
この客観的事実に対し、次の(C)、(D)のような主張をすることは、自由です。
- (C)「この処理水の放出はIAEAとの協議などを経て、科学的に安全基準を満たすように実施されており、したがって、人体への影響は皆無である」。
- (D)「この処理水の放出を巡って、日本政府は国民や国際社会に対して十分に説明しているとは言い難く、人々がこれに不安を覚えるのは当然のことである」。
こうした主張に対し、私たち一般人はその論拠に注目し、たとえば(C)が正しいのか、それとも(D)が正しいのかを自分なりに判断することができるのです。
したがって、きちんと論拠さえ示せば、(C)のような主張をしても、あるいは(D)のような主張をしてもかまわない、というのが「言論の自由」の基本的な考え方であり、論拠さえ示しているのであれば、このALPS処理水の放出を巡って「安全である」、「危険である」といずれの主張をしてもかまいません。
(ただし、日本のテレビ局のように、ALPS処理水の放出が「危険である」という前提に立ち、そうした視点に基づく意見ばかり放送していると、それは放送法第4条第1項にいう「政治的に偏った内容」となりかねず、これはこれで問題だとは思いますが…。)
虚偽を流布する自由はない
しかし、そもそも客観的事実の段階でウソをついていたら、どうでしょうか。
たとえば、次の(B)のような文章です。
(B)「東京電力は2023年8月24日以降、福島第一原発から核汚染水の海洋放出を開始した」(客観的事実を装った虚偽)。
これについては、(C)、(D)のような「言論の自由」の範疇からは、明らかに逸脱しています。
ウソだからです。
もちろん、現在の日本には、こうした悪質なウソを取り締まることは難しく、この(B)のような虚偽の主張を広めたとしても、その者に対して刑罰を科すなどのペナルティを与えることは難しいのが実情です(一般不法行為責任くらいは問えるのかもしれませんが…)。
ただ、だからといってこうした悪質な虚偽の主張自体、やはり「言論の自由」をはき違えた行動と言わざるを得ませんし、私たち日本国民も、こうした言説を垂れ流す者に対しては、何らかのペナルティを与える程度には賢くなるべきではないかと思います。
このペナルティとは、それを主張している者が新聞やテレビだった場合には「不買」、「不視聴」というかたちで、それを主張している者が政治家や政党だった場合には、そのような政治家や政党には絶対に投票しない、というかたちで、それぞれ与えるべきではないでしょうか。
ALPS処理水と外務省ウェブサイト
社民党副党首の悪質なデマツイート
こうしたなか、公党の幹部であり、かつ国会議員を務めているという人物が、繰り返し、福島第一原発処理水を「汚染水」と呼ぶ悪質なデマを繰り返しています。その一例が、社民党の大椿ゆうこ副党首です。
大椿氏はX(旧ツイッター)に処理水を「汚染水」と呼ぶデマを投稿し続けているのですが、最近だとXのコミュニティ・ノートが「着弾(?)」することも多いようで、処理水を「汚染水」呼ばわりすることを「デマ、フェイクだ」と呼称すること自体を「言論統制だ」と述べているようです。
「汚染水」と言えば、デマ、フェイクとの言論統制が、今後どんどん強くなってくるでしょうね。
海洋放出以外の選択肢があるのに、十分に検討することなく強行したことは、大きな問題です。 https://t.co/NwF7Qdj6bJ pic.twitter.com/VaK0wP6smu
— 🌺大椿ゆうこ 社民党副党首 参議院議員/労働者の使い捨ては許さない!🌺 (@ohtsubakiyuko) September 10, 2023
それにしても、なんとも奇妙な話です。
社民党といえば、国会に議席を持つ立派な(?)公党であり、また、かつては最大野党として、選挙でも自民党を上回る議席を獲得したこともある政党の成れの果てでもあります(というか、こんな非科学的なツイートをする人物が副党首を務めるくらいだから、ここまで落ちぶれたのかもしれませんが…)。
「ALPS処理水は汚染水ではない」。
いずれにせよ、これは重要な事実ですので、当ウェブサイトとしてもこれからも何度も何度も強調していくつもりです。
外務省ウェブサイトの説明が素晴らしい
ちなみにこの大椿氏のツイート内容について、まじめにツッコミを入れておく上で、有益な参考サイトがありました。
意外なことに、そのサイトを運営しているのは、「あの」外務省です。
外務省のウェブサイトの『FAQコーナー』に設けられた『ALPS処理水』というページには、『1.基礎編』に始まり、『7.法律編』、『8.技術編』に至るまで、ALPS処理水に関する論点が詳細に取りまとめられています(ただし7.と8.に関しては昨晩時点で「準備中」です)。
たとえば、こんな具合です。
1 基礎編…(1)ALPS処理水とは何ですか。
東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、規制基準を満たすまで浄化した水のことです。(注)ALPSとは:Advanced Liquid Processing Systemの略で、多核種除去設備のこと(出典:経産省)
そのうえで、たとえば先ほどの大椿氏のツイートに含まれる「汚染水」という表現については、この『1.基礎編』の(3)に記述があります。
1 基礎編…(3)「ALPS処理水」と「汚染水」は違うのですか。
「ALPS処理水」と「汚染水」は同じではありません。福島第一原発の敷地内には、異なる種類の水があり、一方は敷地内で発生した「汚染水」、もう一方は、トリチウム以外のほぼ全ての核種を除去した「ALPS処理水」です。日本が海洋放出を計画しているのは、「ALPS処理水」であり「汚染水」ではありません。こうした用語の区別の重要性については、IAEAも指摘しています。
完結ながらも適切な説明です。
よって、大椿氏のツイートは、「汚染水」と「処理水」を意図的に混同したものであり、虚偽である、ということがよくわかるのです。
意思決定プロセスは適切だった
同様に、大椿氏のツイートに含まれている「海洋放出以外の選択肢があるのに、十分に検討することなく強行したことは、大きな問題」とするくだりについても、外務省のこのページにきちんと説明が記載されています。
該当箇所は『5.意思決定プロセス編』にあります。
5 意思決定プロセス編…(1)日本政府は他の処分方法を十分に検討せず、経済性を理由に海洋放出を選択したのではないですか。
この部分については、なかなかに読みごたえがあります。当ウェブサイトなりに要約すれば、こんな内容が記載されています。
- ALPS処理水はこれまで風評への影響を勘案し、タンクで保管してきたが、タンクがすでに1000基を超え、タンクの存在そのものが風評につながること、地震による漏洩のリスク等を懸念する声も生じていた
- ALPS処理水は海洋放出以外の処分方法も含め、6年以上の時間をかけ、専門家による検討を行い、ALPS小委員会が次のような検討結果を公表した
- ①地層注入、水素放出、地下埋設については、いまだ技術的に確立していないなどの課題がある
- ②水蒸気放出については、日本国外の事故炉で実際に行われた前例があるものの、放射性物質の放出後の拡散について事前予測が困難で、モニタリング等の対策の検討に課題がある
- ③タンク保管の継続については、東京電力福島第一原発でのタンク増設は限定的であり、保管の長期化は廃炉作業の妨げとなる
…。
すなわち、ALPS処理水についても最終的に海洋放出を選択するまでに、きちんと複数の方法を専門家が6年という時間をかけて検討してきたのであり、大椿氏のいう「十分に検討することなく強行した」の部分も虚偽であると断じざるを得ません。
デマツイートへの回答が素晴らしいサイトを作る…のか?
外務省によると、今回、ALPS処理水の処分方法として海洋放出が選択された理由も、こうした専門家らによる検討の結果であり、これに加えて国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に沿った基準を厳格に守ることを前提としているものでもあります。
そのうえ、外務省ウェブサイトには、こんな記述もあります。
「海洋放出は、これまで各国の原子力発電所で実施した前例や実績があり、技術的な不確実性が少なく、放出設備の取扱いや放出後のモニタリングが比較的容易であることから、処分に当たって前提となる周辺環境の安全性を確保しながら実施することができます」。
つまり、①海洋放出は技術的に実現可能であり、国際慣行にも沿っている、②管理された海洋放出は世界の原子力発電所で日常的に行われている、③日本の要請に応じ、IAEAは日本の計画の安全性と透明性をレビューする技術的支援を提供可能である(グロッシーIAEA事務局長声明)、というわけです。
ほかにも「ALPS処理水は飲めないのですか」、「福島第一原子力発電所で発生している『汚染水』はどのようなものですか」、など、いろいろと興味深い記述も多々あるのですが、こうした詳細な説明サイトが経産省や外務省など、さまざまな省庁のウェブサイトに競うように出来上がるのは、大変に良いことでしょう。
ただ、この外務省のFAQのページを読んでいて気づくことがあるとしたら、大椿氏のデマツイートも、必ずしも悪いものではない、ということです。彼らが流すデマ自体はかなり悪質なものではありますが、それと同時に、反論する側としても、典型的なデマの事例を知ることができるからです。
つまり、大椿氏のツイートは結果的に、悪質なデマツイートへの対抗手段を準備するうえで、大変に有益なものでもあるのかもしれません。
気にしているのは中国人だけ
さて、余談です。
「汚染水」ついでに、こんな話題を取り上げておきましょう。
中国人観光客「やめておけと止める友人いた」処理水問題で訪日敬遠の客出始める キャンセル者出るツアーも
―――2023/09/11 20:28付 Yahoo!ニュースより【富山テレビ配信】
富山テレビは11日、「訪日を敬遠する観光客も出始め」るなど「少しずつ影響が広がっている」、と報じました。また、「県内の観光関連の事業者」からも、「問題の長期化を懸念する声が聞かれ」ている、などとしています。
はて、面妖な。
先日の『インバウンド観光目当ての中国語人材の育成は必要か?』でも触れたとおり、客観的事実として、現在の日本のインバウンド観光業は、中国人観光客なしでも十分に回っている状態です。
いや、「十分に回っている」、は少し不正確でしょうか。
むしろ中国人観光客がコロナ前の水準に回復していないにもかかわらず、現在の日本はすでにオーバーツーリズムに苦しんでいる状態にあるのです。
富山テレビは記事の中で、「富山空港と上海を結ぶ国際定期便の運航が先月8日に再開された」ものの、富山県の旅行会社によると「富山を訪れるツアー参加者の1割にキャンセルが出ている状況」、などとしています。
逆にたった1割しかキャンセルが出ていない、というのも驚きです。
しかも、現実に影響が出ているのは中国人観光客のみであり、他のアジア諸国からの利用には「ほとんど影響は見られない」とのこと。
記事では末尾に「一日も早く事態が収束することが望まれます」、などと結んでいますが、正直、「事態の収束」とやらは必要なのでしょうか。むしろ「事態を収束させる」ために中国に変な譲歩をするよりも、このまましばらく放置しておいて良いのではないでしょうか。
正直、富山テレビの記事でもわかるとおり、日本の処理水放出に対して異常な反応を示している国は、中国やロシアなど、ごく一部です(しかもそれらの多くは無法国家です)。
外交においては、悪質な虚偽のデマに対してキッチリと反論することは必要ですが、科学的根拠をもって説明しているにも関わらず、そうした説明を聞くつもりがない相手国と、いつまでも協議を続ける必要などありません。
何でもかんでも問題を解決しなければならないわけではない、ということを、日本政府としてもそろそろ学んでほしいところです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
福島第一原発事故の前なら「東京電力が言うなら間違いはないだろう」となったかもしれないが、あの事故で東京電力は大きく信用を落とした。
建てたい一心で原発の安全を強調しすぎてそのうち自分でも原発は絶対安全なものだと思い込んでいたふしがある。絶対安全なら東北電力の管内(福島、柏崎)ではなく東京湾に建てればいい。
あの事故は非常電源が動けば防げた。なぜ非常電源が動かなかったのか? すべて地下に設置して津波で水没したからだ。一部を水の来ない階上にも設置してリスク分散することをしていなかった。さらに電力なしで動く冷却装置もあったがこの装置が稼働しているのを見た人が1人もいない。稼働しているのかどうか誰もわからなかった。
NHKのドキュメンタリーを見ていると、福島の事故は不幸ではなく、あの程度で収まった僥倖なのだと考えた方がいいかもしれないと思うようになった。
日本国民全員に聞いたわけではないが、何かモヤモヤした感覚はこのあたりから来ているのではないだろうか?
それらはフクイチの1~4号機の話であって、他と違いますよね。
女川は、より強く揺れてより高い波が来たけど無傷で避難民受け入れまでやりました。
個別事象の一般化は、注意して取り扱わないとバイアスがかかりますよ。
横から失礼します。
女川は東北電力ですね。
東京電力と東北電力では原発の安全対策や地域への配慮の姿勢が違っていたという指摘記事を読んだことがあります。マジメにやっていたのに東電福島のせいで割を食った、ような意味合いでした。
町田徹あたりだったかな。
5月19日にも書きましたが、フクシマの燃料棒の中には広島原爆1800個分に相当するセシウム137が作られていました。
空焚きにした為セシウムが気化し、燃料棒の破綻で圧力容器に吹き出しました。
水蒸気と爆発的に反応し、水素と水酸化セシウムがつくられました。
水酸化セシウムは大半が水素や水蒸気と一緒に格納容器に排出され、水蒸気に親和したものと、水に溶け込んだものに分かれました。
東電は何故か、ベントとやらで水酸化セシウム親和水蒸気を煙突からブチ撒こうと試みました。
結果は煙突からは出て行かず建屋に還流し、天井からモクモクと上昇しました。
セシウム137の挙動に関して言えばフクシマはこれ以上は考えられない最悪の事故でした。
NHKの原発に関する番組は嘘だらけです。
「あの程度で収まったのが僥倖」どころか、あれ以上のセシウム137は撒きようがない。
チョーノビリの事故でも、セシウムが気化する前に水蒸気が吹き飛んでしまい、フクシマほどの水酸化セシウム親和水蒸気は作られていないと考えています。
それでも、静岡まで飛ばしても具合が悪くなった人は出ていない。
1号機の冷却装置は地震発生12分後に人為的に冷却装置のバルブを閉じています。
東電は開閉を繰り返したと言っていましたが、蒸発させる予定の水は大半がタンクに残っていました。
福島をわざわざカタカナで書くような御人の戯言など聞くに値しませんね。
セシウム137に関しては、事故直後の記事では原爆の168倍という記述が目立ちますが、研究で変わったのですか?
また、原爆が生み出す核種は他にもストロンチウムなど複数でセシウムに限りませんし、上空での核爆発では桁外れのエネルギー放出により核分裂生成物が世界規模に拡散される上、黒い雨は最悪の状況と捉えられがちですが、降雨による「水流」によって生成物が被爆地に留まらず、比較的短時間で生活が可能になったと聞きます。原爆と原発事故を直接比較する意味がよくわかりません。
健康食品のカルシウム含有量をアピールするために、「豆乳コップ10杯分!!」とか謳うのと近い印象を受けます(素直に牛乳なら1.5杯チョイ)。
あ原爆の168倍で質量(?)換算して、絶対値だと1800個分ってことでしょうか?
セシウムの大半は燃料ペレットの中に内封されています。
ペレットの外側で分裂したものだけが外に出て来ます。
世間では「メルトダウン」が起きたとしていますから内封されていたものも外に出た。
それで1800個分と書いたのですが、メルトダウンは起きていません。
10%が外に出てきたとしたら180発分。
168倍というのはどなたが計算したのか知りませんが、私の推算と似た結果ですね。
どこかで読んだ話なので、裏は取れてませんが、福島第一の非常電源がすべて地下に設置されたのは、GEの技術者がそのように強く主張したからなのだとか。東電の技術者は、それこそ津波などによる被害を心配して、非常電源(の一部)を地上に設置すべきだと言っていたのを、「アメリカではこれで問題ない。だから地下に設置しろ」で押し切られたとか。
福島第一が稼働したのが1973年で、設計は60年代末でしょうから、アメリカが自分たちの絶対的技術的優位を信じ込んでいた頃なので、まんざらありえない話でもないかなと思っています。何しろ、80年代になっても「アメリカ車が日本で売れないのは、日本が何か姑息で卑劣な非関税障壁を設けているからに違いない」などというイカレた理屈を大真面目に叫んでいたお国柄なので。
龍 様
小生もNHKのドキュメンタリーで、類似の話を見たような気がします。(裏付けまでは取れてません。)
福島第一原子力発電所の用地は、もっと高台だったのを、(津波を心配する東電側の主張を退け)GEが、もっと海面に近づけろ、高台を削れ、さもないと技術ライセンスしないと言ったとかの話だったような気がします。
私は真逆のものをTVで見ました。
どちらが真実かはわかりませんが、「1960年代にGEに言われた」は言い訳にならないのでは。
もちろん、裏付けを取れないので、確かにそうだったとは言えませんが、いつもは傍聴者様が言われるように、「言うこと聞かなきゃライセンスしない」だなんて言われたら、聞かざるを得ないでしょうよ。60年代のGEならば、そのくらいは平然と言いかねません。なにしろ、「GMにとって良いことはアメリカにとって良いことだ」などと議会の公聴会で当然のように言われていた時代でしたので、「津波がー」などといっても相手にされなかったでしょう。
つまり、上で挙げた話が本当だったとしたら、東電はGEの言う事を聞くか、断って原発そのものを断念するかの二択しかなかったことになります。これが「言い訳」なのでしょうか?
もちろん、今となっては、当時の東電の判断は間違っていた、少なくとも甘かったと言えますが、後知恵ならば何とでも言えます。まあ、稼働後の東電の対応については、議論の余地があるかもしれませんが。
ターンキー契約というキーワードを聞いたことがあります。
あつらえのシステム開発で高騰しがちな費用を抑えるために、GEは工事の標準化と請負契約化(金額固定)によるコスト低減に取り組んでいたそうです。非常用発電機の地下設置はその標準仕様に入っていたと聞いています。東電はその契約に同意して着工しています。
当然、契約条件の変更には大幅な費用の高騰が伴うため、着工後の東電の要望は結果的に反映されなかったようです。GEが蟻の一穴を嫌って細かな要望もリジェクト気味だったのかもしれませんが、よくわかりません。ただ、これは請負契約の前提なので仕方なく、コストを天秤にかけて契約変更をしない決断をしたのは東電であるとも言えると思います。
GEのコスト低減のやり方は、今時の情シスの世界のパッケージに近いのではと思っています。現在ですら、契約前の言った言わないがリリース後のトラブルで問題になります。契約締結前の発注者の発言証跡残しと相手との共有(言質取り)はSEの基本動作です。「言いましたよね?」(笑)
作る側にすると、請負契約で着工した後の顧客の「なんとかしてよ」はとても危険なんで、全力で戦います。(笑)
ターンキー契約とはすべてお任せ、発注者は完成品(この場合は原発)を受け取りキーを回すだけということ。
原発の知見のない状態ではGEのいう事を聞くしかなかったのでしょう。
裁判で津波の高さを予見できたかどうかが争点になっているのだから津波が来るリスクはわかっていたのだと思う。
個人的には津波の高さを議論しても不毛ではないかと思っている。今回15メートルが予見できてその対策ができていれば原発事故は防げたという主張だが、15メートルの対策をして20メートルがきたら同じ議論になる。
津波が来て越水しても全電源喪失だけは防ぐという発想はなかったのだろうか?
ターンキーや建設時の制約は本質的な話ではないと思います。すべて東電が悪いと言うつもりはありませんが、運転開始後でも不断のリスク抽出と改善の義務はありますのでね。
同じ地震で事故を起こさなかった東北電力と東電との企業姿勢の違いを指摘する記事はいくつか見たことがあります。
仮に法的に「想定外」を認定されたとしても、それを理由に東電を免責できるものではないと思います。
思い出し話です。学生時代に見学した原発でのことですが、「安全だ、安全だ」とフェールセーフの説明をしている時に同行者の一人が「2つのトラブルが同時に起こったらどうなるか」を聞いたところ、
「そんなことまで考えてたらキリがないよ~」
と答えたのを鮮明に覚えています。
電力会社なんてそんなもんだ、という認識を持ってます。(笑)
ところで、上で挙げられた番組と同じものかわかりませんが、NHKの2つの異なるETV特集について、wikipediaに言及がありますね。(「ターンキー契約に関する議論」の章)
ここではターンキーを電源ではない別の設備の問題として扱っています。ご参考までに。
東京電力初の原子炉に沸騰水型が採用された経緯
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E5%88%9D%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89%E3%81%AB%E6%B2%B8%E9%A8%B0%E6%B0%B4%E5%9E%8B%E3%81%8C%E6%8E%A1%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%B5%8C%E7%B7%AF
いろいろ意見が出て長くなってますが「非常電源が地下に有って水害の非常事に全く機能しなかった」という重大な事実が一番肝心だと思います。
東海原発は、正に奇跡的に、前年からの非常電源防水工事が概ね竣工していたために非常発電機が稼働し惨事を免れた。
福島以降の原発は、年々歳々安全設計が改善され、非常電源の安全性確保が進んでいる。
一番古い福島第一は、定期点検データの改ざん事件とかいろいろ問題起こした時代に、低出力とか古い安全設計とかを含めて、さっさと廃止をしておくべきだった。
最近の大雨で、日立市役所の地下電源設備が浸水して停電し大雨中なのに災害対策本部を設置できず、近隣の消防署に本部を設置して対応した、という類似の事故が起きています。それを契機に全国の自治体を調べたら190あまりで対策がされていないらしい(地下に電源)。
滅多に起きない災害のために普段は使わない(?)設備機能に対応するコストと、実際の災害が万一起きてしまった場合に組織が機能しないことの損失と、どっちが無駄遣いなんでしょう。商業ビルなら勝手に閉店してればいいが、市町村の役所は水害などの災害時にこそ、機能が発揮されなければならないだろうに。
どの国にもバカは一定数いる
【福島処理水】非常識は中国だけではない あきれるくらい福島への偏見と差別に満ちあふれたフランスの「ヤバすぎる風刺画」(デイリー新潮) – Yahoo!ニュース
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/351940d8c9eef9f67d491048ec3e401a9d0cf948&preview=auto
フランスがやるかとわらうしかない
※かつて核実験強行により日本でもフランス製品不買がおこなわれた
中国の現状
「処理水問題」で中国世論が急速に鎮静化したのはなぜ?(Wedge(ウェッジ))
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/63b15c2812352d633abe3ffc0e8788e0d7625f83&preview=auto
一番の問題は「国内」で「風評被害」を煽るメディア・公人のバカさにあるかと思います
中国で石炭の炭鉱で核物質が混入採掘したのを火力発電その他各地で燃焼させていた。故に放射能汚染が蔓延しているのではないか。
日本でも中国輸入品の全品検査をする必要があると思う。
最近、youtubeで香港のニュースが毎日送られてきている。これはフェイクではないよね。
追伸:
you tube 役情最前線
薇羽が世間を看る etc
自由とは何でも出来る訳ではありません。
他人を殺す自由などありません。
また、他人の土地を勝手に占拠する自由もありません。
店の商品を自由に持ち出す事もいけません。
ルールという枠の中で自由に動けるだけにすぎません。
汚染水などとデマをばら撒くのは、無抵抗な人を(政府を)汚染水という正義の棒で叩いて気持ちよくなってるだけです。
今のジャニーズのもそう。
相手が無抵抗なら正義の棒で叩けるのです。
これが、中国や北朝鮮なら正義の棒でなく軽く真実を言っただけで過剰に反撃されます。
汚染水などとデマを流す輩は、ただ自分の無知からくる正義で無抵抗の政府を叩いて気持ちよくなってるだけかなと思います。
*難癖の連鎖 = ごね得の連鎖?
難癖対策は、「 反論+放置 による ”積極的無視” 」が原則なのだと思います。
呼応しようものなら「”問題の存在自体”を追認した」と解釈されるからです。
特に対中・対韓においては、難癖の連鎖を招く「消極的呼応による収束」ではなく、難癖を断つべく『積極的放置による終息』を目指して欲しいところですね。
>外務省ウェブサイトの説明が素晴らしい
>何でもかんでも問題を解決しなければならないわけではない
「自称慰安婦」、「自称徴用工」、「旭日旗」あたりでも、これくらいはがんばってほしいものです。
処理水問題はデータが明確で、かつプロセスに後ろめたい点がほぼないので、反論しやすいというのはあるでしょうが。
汚染水と呼ぼうが処理水と呼ぼうが事実は1つなんじゃないかな?
事故を起こした原発の下を流れる地下水に核物質が入りそのままでは流せないのでタンクに貯めた。数百個のタンクができたが能力が限界に来た。
有害な核物質を取り除きトリチウムだけを海に流す。(トリチウムは除去できないらしい)
なお各国の原発でもトリチウムは流している。
念のためIAEAに見てもらい問題がないことを確認した。
>汚染水と呼ぼうが処理水と呼ぼうが事実は1つなんじゃないかな?
ブログ主の本文読んだ?
読んでそれならもうつける薬はないんじゃないかな?
英語のサイトをいくつか調べると:
① ALPS-treated water
② Treated radioactive water
③ Contaminated water
④ Toxic water
が出てくる
たぶん①②が処理水 ③④が汚染水
日本の主張は処理して無害なものを放出している
中国の主張は A:日本は処理していないものを放出している B:処理しているのは知っているが汚染水と呼んでいる C: 福島は日本の最大の弱点だからなにがなんでもくらいついてはなさない。
Aであれば事実誤認、Bであれば中国の放出しているものも汚染水 Cであればもはや呼び方の問題ではなく政治
sqsqさま
>事実は1つなんじゃないかな?
には同意いたしますが
>汚染水と呼ぼうが処理水と呼ぼうが
には同意できないと感じます。
〆たてのお魚に対して
「うちのは活きのいい魚だからね」とは聞きますが
「うちのは殺して間もない魚だからね」とは聞かないと思います。
同じ事実(〆たての魚)でも表現一つで印象は変わります。
ましてや今回の論点は「汚染された水」を「トリチウム以外のほぼ全ての核種を除去」した水が「処理水」ですし「処理水」は「ALPS処理水」です。「汚染水」ではありません。こうした用語の区別の重要性については、IAEAも指摘しています。
風評被害をなくすためにも、正しい表現を使いたいと思います。
無知または政治的思惑などで積極的にデマを発信する輩が一定数居ることは残念ながら事実でしょう。でも、中には、そのデマを真に受けてしまい、純粋な善意からそのデマを拡散してしまう人たちもいます。「大変な情報を聞いてしまった」→「これは全力で拡散して多くの人に知ってもらわなくては」というわけです。
言論の自由という観点から見ると、このような「善意の人」をどう扱うかは難しいですね。結果的にはデマを拡散しただけでしかないのですが、本人の意識としては「善いことをしている」でしかないわけです。そしてさらに残念なことに、そういった「善意の人」が後々情報をデマだと理解できたとしても、全面的に撤回して謝罪するなんてことは、決して多いとも思えません。せいぜい、「良かれと思って発信したのだ」と言い訳するのがせいぜいでしょう。
情報リテラシー向上の必要性が叫ばれてからもう随分になりますが、実態はたいして変わってなどいないと言わざるを得ません。おそらくは今後ともたいして変わらず、「必要性」だけが一層声高に叫ばれるだけなのではないかと思ったりもします。
なんどか同じ様な事を言った覚えがありますが、今回も痛感します。
「どれだけ努力しても賢くなれない人はどうすれば良いのか?」の
問題がどうしてもつきまとうと言う事を。
人間の頭の良さは生まれつきでかなり左右されます。
100人中49人くらいは平均以下の知能しか持っていない。
100人中14人くらいは頭が悪いと言われがち。
100人中2人くらいは知的障害とされてしまう。
勉強や努力ではどうにもならない人達にとってはデマを避けて生きていくだけで
大変難しいでしょう。では貝のように口を閉ざし、騙される事を警戒して
耳も閉ざして生きていくとなると、それはそれで多大な不自由がともなう。
世の中から「騙される人」と「騙す側」がなくならないのはこれが原因でしょうね。
中には「騙されたがる人」すら居るのだし。
学校の教科でも、努力でなんとかなるのは、せいぜい中学くらいまでじゃないかと思います。実際、高校(一応、都立の上位校)の同級生で、素晴らしく真面目な努力家で、他の大方の教科では学年上位の成績を収めていたものの、どうしても数学だけはダメで、毎回赤点スレスレなんてのがいました。大学に行って、専門課程に入ると、ある意味もっと残酷でした。ものすごーく真摯に向き合い、懸命に努力はしているらしいのに、話してみると、まるで頓珍漢で的外れな理解しかしていないなんてのもいました(なまじやたらと小難しそうな単語だけは詰め込んでいるけど、結局何も理解できてないので、支離滅裂な文章しか書けない)。
けして努力の価値を否定するわけではありませんが、どれほど努力を重ねても届かない領域というのは、確かに存在します。それは、必ずしも芸術やスポーツの分野だけではなく、(おそらくは)ほとんどの学問領域にも存在するのです。一言で言ってしまえば「センスの問題」ということになるのですが、こればかりはどうしようもありません。
雪だんご様の言われる「頭の悪い人」というのは、センスの不足/欠落が一つや二つの分野ではなく、とても多くの知的分野に及んでしまっているということであるのかもしれません。そんな人は、たとえどれほど努力しても明後日の方向に行くばかりでしょうし、そもそも努力すらしない、しようとも思わない、あるいは仕方がわからないなんて人もいるかもしれません。そうなってくると、もはやどう対応したものやら、私にはちょっと見当もつきません。おそらく、デマを避けるどころか、それがデマであるかどうかすら判別できないでしょうから。
一般人にすら世界に向けて情報の発信が容易な現代にあっては最早、知らなかったから許されるというのは時代遅れなのかもしれませんね。
情報を得て、それを拡散する前に自分で深掘りして比較して理解する。
そういったひと手間ができない人間は、現代においては情報を拡散するべきではないのでしょう。
かつて無知は罪であるとソクラテスが言ったそうですが、高度情報社会では無知は重罪にもなりうるのだと思います。
仮に知らなかったとしても、自分がまき散らしたデマで人生狂わす人が出たらどうするの?
責任とれるの?
責任取れないことはやるべきじゃない、それは社会人の常識でしょ?
ネットだからとか匿名だからとか、ちょっと気楽に考えすぎてる人が多いんでしょうけど。
大筋では仰る通りだと思いますが、ならば「情報の検証を行えない人は発信するべきではない」などと言ったら、たちまち「言論統制だ」「情報統制だ」などとキャンキャン吠える人が出てくるのは確実です。さらには、「知的障碍者の発信の権利を制限するのは差別だ」などと言いだす人もきっと出てくるでしょう。
あくまでも個人的な感慨ですが、「パンドラの箱はすでに開かれてしまい、元に戻ることはもはやない。氾濫する情報の海で溺れないようにするには、自分で自分の身を守るよりない」などと思ったりする今日この頃です。
あの地震の日は三才の娘を抱いてスーパーで買い物をしていた。小田原は震度5で一瞬空間が歪んで見えたように感じたのを覚えている。実はオレ、前日までタイにいて真っ直ぐ家路を急いで帰ったばかりだから電車もバスも動いていたし、携帯も繋がった。さすがに事故直後は携帯は繋がらず娘の保育園を休ませていたのは運がよかった。あとで聞いたが保育園では午後のプールの時間で子供たちは素っ裸で避難したそうだ。個人的に放射線濃度をはかる機械を探したり、遠く離れた一般でも混乱したのだ。現場では、阿鼻叫喚の地獄ではなかったか。当時の政権は民主党の菅直人が首相だった。菅直人は福島に赴き現場を混乱に貶めた。おれは原発のシステムはわからない。だけど菅が現場を邪魔しなければ、枝野のアナウンスがもっとしっかりしていたなら、、とはおもう。当時は民主党政権。処理水は後始末をしなくてはいけない民主党と東電の尻拭いである。処理水を汚染水と呼ぶ、おもに立憲民主党の議員には当時の責任政党の自覚はあるのだろうか。
処理水は汚染水ではない。言葉の定義を知り且つ重視する人間であればあまりにも当然なのですが。
活動家などではなく無知な一般市民の一部では、おそらく
「汚染水じゃないのならば完全にキレイな水なのか?そうではないだろう、ならば汚染水だ!処理水と言い換えるのは言葉遊びじゃないのか!?」
という思考になりえるかもなぁとは思います。処理水という用語を使う側の多くは、処理水が完全に事故前の状態の水だなどと考える人は、かえって少ないであろうにも関わらず。
だからこそ、誤解を糾し、事実を基に堂々と情報を広めるのが重要なのですが。議員や知識人を騙りながら誤解を利用するのは、救いがたい悪人に思えます。本気ならこれもまた救いがたいです。
>完全にキレイな水なのか?
処理済みの下水をそのまま上水に使用することはなく、川に流して希釈しています。それと何が違うの?と思います。
放射性物質は自然界に普通に存在するので、完璧にゼロにはできないし、する必要もありません。無知な一部の一般市民の皆様は、なんのために国際基準があるのかよく考えてほしいです。処理水による超微量の被爆はダメで、レントゲンや温泉地での大量被爆はOKなんですかね?
そうすると、「原発事故によって生じた”放射能”は自然の”放射能”よりも遥かに有害で危険ナノダ」などと言いだしますよ。かつて「ソ連の核はキレイだが、アメリカの核はキタナイ」などと公の場で言い放つ人が居り、それをオカシいとすら思わない人がけして少なくなかったことを思い出してください。今だってたいして変わらんと思いますよ。
そのレベルの相手に「説得」を試みるのは時間のムダだと思います。わかるレベルの相手に、学術的な事実を淡々と説明すればそれでいいです。
>それをオカシいとすら思わない人がけして少なくなかった
でもそれは少数派であることを、ネット社会になって多くの人が認識したと思います。
私はそれほど楽観的にはなれませんけどね。
「説得」が時間が無駄であるというご意見には賛成しますが、あれほど非科学的なデタラメを吐き続けている某静岡県知事がリコールもされず、再選にまで成功しているところを見ると、多くの人々の関心は科学的正確さにはないのではないかとすら思います。
はじめてコメントさせて頂きます。
そもそも「処理水」を「汚染水」というからには、処理が足りてないのか、処理ができていないのかだと思うのですが、国際基準で処理ができている、すなわち「処理水」とIAEAが言ってるのだから、汚染水、汚染水と文句を言う相手は日本政府ではなくIAEAであり、その認定基準なんじゃないかなと思います。そんな理屈は分かりきっていて敢えて日本政府に難癖つけてるのなら、以下のように言い換えるとスッキリします(スッキリしませんが)。 汚染水「にちがいないもの」を海洋放出する日本政府は、汚染水「にちがいないもの」を世界にばらまく汚染国家「にちがいない」、、、とか。
汚染水という呼称に強くこだわる人たちは、
「嫌がらせのため」
に、そう言い続けているので、マジレスするのは頓珍漢なピンぼけかと。
「お前の母ちゃんデベソ」
と言ってくる人に
「デベソの定義からすると…」
みたいに対応するみたいな?
要するに
「あんパン買ってこい!」
イジメられてるのです、日本は。
だって70年間も黙ってあんパンを差し出し続けてきた訳ですから。
父や爺さんの世代には、あきれますわ。
会計士殿の以下の記述ですが、紙一枚程度で遮蔽できるのはアルファ線(ヘリウム4の原子核)ですので、こちらの記載はアルファ線のことではないかと。
>トリチウムの場合、放出するベータ線のエネルギーは極めて低く、空気中を5㎜も
>進めないとされており、また、紙1枚あれば遮蔽可能です。
ベータ線は電子そのもので、数ミリ程度のアルミ板などで遮蔽できるとのことです。
【参考】
環境省Webサイト
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r4kisoshiryo/attach/r4kiso-slide01-03.pdf
私もβ線は空気中を数mと認識していたので「あれ?」と思いましたが、トリチウムのβ崩壊由来のβ線はエネルギーが小さく、特定してそのような表現をされているようです。
資源エネ庁:安全・安心を第一に取り組む、福島の“汚染水”対策②「トリチウム」とはいったい何?
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/osensuitaisaku02.html
このページの最後の章です。
抜かりはないようです。(笑)
放射脳な人達に最大限配慮すると、汚染水とはトリチウム汚染水事なのかな?と思うのですが、そうなると大抵の水はトリチウム汚染水でしょうし、人工か天然かで区別するくらいしか出来ない気が。
天然の放射脳と人工の放射脳…?