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【インチキ論説】日韓は通貨スワップ通じ信頼醸成図れ

やっぱりというか、日韓通貨スワップの復活を受け、例の「旧宿会計士」なる者が、当ウェブサイトにインチキ論説を奇行してきたようです。「論考」と呼ぶにもおこがましい、明らかなインチキというレベルの駄文ですが、ただ、これを読んでいただくと、現実に日本の外務省関係者や財務省関係者がなにを主張してきたのか、ざっと振り返ることで、頭を整理することくらいはできるかもしれません。

またしてもあの奇行

当ウェブサイトにときどき、インチキ論説を奇行する「旧宿会計士」なる者が存在するようです。

昨日は日本のポンコツ財相が、よりにもよって日韓通貨スワップを復活させることで、韓国側のカウンターパートと合意しているのですが(『慰安婦像問題解決していないのに日韓通貨スワップ再開』等参照)、これに関連し、またしてもインチキ論説を奇行してきたようです。

100億ドルの通貨スワップだけではありません。鈴木俊一財相はいかんなく「ポンコツ」ぶりを発揮してくれました。JBICとKEXIMの協力、CMIの強化、日韓相互投資の拡充など、「やらなくても良いこと」をこれでもかというほどやってくれたようです。釜山の慰安婦像などの問題も解決していないにもかかわらず、です。岸田文雄首相も「韓国に3度騙された男」として、無事、歴史に名を遺すことになりました。日本は韓国と100億ドル分の通貨スワップ協定を復活させることで合意しました。財務省が本日、発表しています。プレスリ...
慰安婦像問題解決していないのに日韓通貨スワップ再開 - 新宿会計士の政治経済評論

といってもだいたい読む前から何が書かれているかがわかってしまうのですが、いちおう、「怖いもの見たさ」というものもあるでしょうから、読者投稿として採用してやることにしました。

以下、本文です。

日韓スワップで信頼醸成図れ

日韓関係悪化と日韓スワップ

ようやく、待望の日韓通貨スワップに漕ぎ着けたようだ。

以前の拙稿『【インチキ論説】日韓スワップ復活で相互信頼醸成図れ』でも指摘したが、かねてより私「旧宿会計士」は、韓国との通貨スワップの締結こそが、日韓間の信頼関係の醸成につながると考えてきた。

読み手のリテラシーを試す記事久しぶりに、頭をまったく使わないで文章を執筆してみたくなりました。正直、この手の文章を書くのは本当に楽です。ただし、読み手の皆さまにはそれなりの負担が生じますので、本稿を閲覧なさる場合には十分にご注意ください。生活にちょっとした刺激を最近、生活にハリがない。潤いがない。笑いがない――。そんなあなたにおススメなのが、少し変わった視点から世相を斬るという論考かもしれません。本稿では久しぶりの「インチキ論説」です、頭をまったく使わないで文章を執筆してみたくなったからです。...
【インチキ論説】日韓スワップ復活で相互信頼醸成図れ - 新宿会計士の政治経済評論

韓国では文在寅(ウェン・ツァイイン)政権下で行き過ぎた反日政策が繰り返されたこともあり、日韓関係がこじれにこじれまくった。

これはもちろん、韓国側が悪い。

強制徴用問題、慰安婦問題など、日韓間に横たわる歴史問題に関しては、日本にも反省すべき点はあるが、そうだとしても、さすがに国際法を破ったり、国際約束を反故にしたりするのはいただけない。また、レーダー照射事件も、低空威嚇飛行を伴ったため、日本に過失なしとはいえないまでも、韓国の側に責任はあるだろう。

実際、文在寅政権時代の日韓関係の悪化を巡っては、米国からオーストラリアに至るまで、ほぼ西側諸国のすべてが、「韓国が悪い」、で見解を一致させている。

だが、日韓関係は変わるべきである。

そもそも、韓国では朴槿恵(ピャオ・ジンフイ)政権以来、約5年ぶりの保守政権である尹錫悦(イン・シーユエ)政権が発足した。せっかく韓国で保守政権になったのだから、この機械を使い、日本も関係改善に乗り出すのは、当然のことである。

近隣国外交、宏池会政権には期待したい

幸いなことに、日本も安倍晋三、菅義偉という、過激な「ネトウヨ」的首相が引退し、岸田文雄(アンティエン・ウェンション)総理大臣という、極めて現実的な人物が就任した。これは、日本にとっては非常に幸福なことである。

しかも、宮澤喜一総理以来、久しぶりの「宏池会」政権だ。

宏池会といえばかなり早い時期から、財政再建の必要性、直間比率是正による税制改正の必要性といった内政問題に加え、近隣国を重視した「楕円の外交」など、独自の考え方を唱えてきた。

当然、日本も米中摩擦に巻き込まれようとしているなかで、独自性を維持するためには、韓国との間での協力関係を強化する以外に方法はない。

安倍元首相が唱えた「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」、すなわち「価値観」を基礎とした外交だと、中国、ロシア、北朝鮮、韓国といった近隣諸国を敵に回しかねないものであり、これだと宏池会の考え方にそぐわない。岸田総理はこのFOIPを骨抜きにしていくつもりだろう。

日韓関係改善の象徴:金額は少ないが…

そして、「脱FOIP」の行き先は、やはり近隣国との信頼関係に基づく外交だ。

今回の日韓通貨スワップ、残念ながら、金額は100億ドルと大した規模ではない。

一説によると、韓国の側は500億ドルから1000億ドル規模のスワップを望んでいたようだが、100億ドルという水準は、金融専門家を自称するネトウヨ「新宿会計士」によると、韓国の金融危機を防ぐうえでまったく役に立たないものだという(『日韓通貨スワップの規模は「100億ドル」…本当に?』等参照)。

ただ、日韓スワップ自体、ネトウヨ政権である安倍政権下で、慰安婦を象徴する少女像の問題もあり、当時の菅義偉官房長官が激怒したために頓挫した、という経緯がある。

日本も、少し冷静になるべきだ。

日韓間には諸懸案はあれど、これらの諸懸案を一度に解決できるわけなどない。それよりも、日韓間でまずは少額でも良いからスワップを結び、相互に信頼の醸成を図る方が先だ。

日韓スワップは日本にもメリット大:過去に倣い金額を増額せよ

それに、今回の日韓スワップ取極めは、当初は100億ドルでスタートするようだが、臨機応変に金額を増やしていくことも可能だろう。

実際、民主党の野田佳彦(イエティエン・ジアイエン)総理(当時)は、李明博(リー・ミンボー)韓国大統領(当時)との会談で、欧州債務危機の余波で通貨危機のリスクが高まっていたなかで、日韓通貨スワップの規模を総額700億ドルにまで拡大することで合意した。

当時は日韓関係の悪化に伴い、この増額措置は残念ながら1年で終了し、その後はドルベースのCMIスワップ(100億ドル)、円ベースの日銀スワップ(30億ドル)がともに期日を迎え、順次失効してしまい、現在に至っているのだ。

つまり、日韓通貨スワップは、日韓関係が悪化するなかで失われていったものであり、これが復活するというのは、日韓関係の著しい好転の証拠だ。

そして、ネトウヨ諸氏は勘違いしているようだが、日韓通貨スワップをはじめとする日韓金融協力は、日本にも多大な恩恵をもたらす。為替市場を含む金融市場が安定する効果がもたらされるからだ。

日本と韓国との間の貿易・投資関係、とりわけ日本企業も多数韓国に進出して活動しているという事情を踏まえると、その相手国である韓国の経済の安定というのは双方にメリットがあり、通貨という面では、むしろ通貨ウォンを安定させるという面もある。

財務省が2011年当時、日韓通貨スワップの規模を拡大した理由としては、韓国のためだけというよりも、むしろ日本のため、ひいてはアジア地域の経済安定のためという側面があったことを忘れてはならない。

さらには、日韓スワップには日本が保有している外貨準備を有効活用するという意味もあり、また、今回は対象外だが、円建てのスワップは日本円という通貨の国際化というメリットももたらすものだ。日韓スワップは決して片務的な協定ではない。日韓双方にメリットがあるのだ。

日韓関係改善の好機にせよ

そして、日本にとって韓国は、かけがえのない隣国だ。

とりあえず、通貨スワップは復活した。

あとはどこまで信頼関係を醸成することができるかがポイントであり、ひとえに私たち日本の市民がどこまで韓国と友好協力関係を構築していくかが大事だ。

幸いにも、コロナ禍が明けたことで、日韓の相互往来は増加しつつある。日本でも女性を中心に、韓国が渡航先として人気を博している。こうした市民同士の草の根の交流が拡大していけば、日韓関係はまた良好で健全なものとなろうだろう。

日韓通貨スワップ新時代を歓迎したい。<了>

読後感と参考資料

支離滅裂…

本稿は、おそらく本日以降、日韓の一部メディアから出てくるであろう、「日韓通貨スワップを巡る詭弁」

なお、本稿の執筆にあたっては、『【資料】2014年4月16日の日韓スワップの議事録』、『「徴用工解決で安保協力が進む」という松川議員の詭弁』、『「ゼロ対100」が大手メディアに掲載される時代に!』あたりでも述べた内容を、フル活用させていただきました。

「日韓通貨スワップは日韓相互にメリットがある」、「韓国が保守政権である間に日韓関係を改善しなければならない」、といった発言は、いずれも、現実に存在する者たちが述べている戯言ですが、それらをそれっぽく再構成してみたら、こんな胡散臭い文章が出来上がった、というわけです。

いずれにせよ、「日韓通貨スワップの日本側のメリット」、「日韓関係改善の必要性」、「ゼロ対100理論」などを知っていれば、本稿の詭弁はだいたい見抜けるでしょう。

あと、毎度のことですが、頭を使わないで作れる文章というのは、本当に楽で良いですね。

ところどころ論理が破綻し、支離滅裂ですが、逆に日本の官僚やオールドメディアはこういうレベルなのだということを再確認することができるのかもしれません。

いずれにせよ、「ネトウヨ」だ、「極右」だ、「市民」だとうるさい人たちは、本当の意味での国民の声を理解していないのかもしれません。

過去のインチキ論説集

なお、このインチキ論説、過去にもいくつか奇行されていますので、もし時間が有り余って仕方がないという方がいらっしゃるならば、是非お読みください。これらのうち、特に日韓関係について触れたものに関しては、結果的に、岸田文雄一味がやってきた内容を、「予言」するかのような内容となっているからです。

※なお、「時間を無駄にしたじゃないか」、との苦情はお受けしませんので予めご注意ください。

新宿会計士:

View Comments (32)

  • サイト主 さま

    >頭を使わないで作れる文章というのは、本当に楽
    >ところどころ論理が破綻し、支離滅裂

    まことしやかな幻覚作文(ハルシネーション)の本領が発揮されたのでしょう。言葉は整っているようでも中身が空っぽな社説ブンガクや、省内修辞庁内話法に満ち溢れた霞が関ブンガクのようなものです。おっと、生成 AI がもっとも得意とするオシゴトでは。

  • 本当にすみません。旧宿会計さんの寄行、気分悪いので読んでません。
    さて、毎日新聞ヤフー提供の「スワップ関連記事」のコメントが反自民・キシダ・スズキで絶賛炎上中ですが、(時間がたてば賛成に再度投票できるという欠陥を利用して微力ながら再度)私も非難コメントに賛成してきました(年寄りで早起きですので朝の出勤前が一番暇です)。
    が、一つこれはイカンと思うコメントがあり反対してきました。曰く「たとえ髭の隊長でも小野田氏でも自民党の議員にはもう入れない」。これはダメだと私は思いました。例え校長、教頭、学年主任がクズだからと言って、金八先生をボコってはいけないのと同じ理屈(?)です。
    失礼しました。

    • yam********さんのヤフコメより。
      >>影の総理木原の兄が、みずほ銀行社長でサムスンのメインバンクであるみずほ銀行は韓国がデフォルトするとみずほ、倒れるからね。(みずほは韓国の企業で信用状で儲けている日本の在日企業の取引も多数ありスワップしないとドル建てで決済できなくなるのよ)ほんと岸田身内擁護、国益無視。>>
      ----ポケットに手を突っ込んでいた横柄な態度がエマニュエルと同じで、ゼレンスキーさんがタラップから降りてくるときにもえらそーに日本代表として出迎えていたので「さもありなん」と個人的には思っています。

    • G7 開催の時に大統領を含む米国政府ご一行と公式会談したときの写真によれば、首相の左側に外相、右側に官房副大臣が着席していました。左大臣と右大臣という構図です。しかも右腕とされる人物は(またも)ねめつけるような目つきでご一行を睨んでいる。いったいどんな心理がそうさせているのやら。当方のいまのところの判断は「鉄火場でこのごろ売り出し中の鉄砲玉」です。若き日のルパン三世のようなものでしょうか。

      • いつもお世話になっています。
        あのチンピラさんに「鉄砲玉」は分かるんですが、「若き日のルパン三世」というのがピンときません。その心は?

      • 「俺ってイケてる、かっこいい」といい気になっていたときの一仕事でうかつにもドジを踏み大けがをしたことがあると山田康夫さんがルパン三世にしゃべらせています。

        • ありがとうございました。「え、そんなええもん?」と思っていました。良く分かりました。

    • 兄君はみずほFGの社長さんですか。知りませんでした。
      本人の経歴もガチ財務省ですね。松川氏も新藤氏も財務省由来の何かのネタで首根っこ捕まえられてるんでしょうかねぇ。
      もしそこまでできるなら前2政権の倒閣工作も造作も無いことに。
      完全なDS的陰謀論妄想ですが。

  • >日本も米中摩擦に巻き込まれようとしている

    この一文を書いている点で旧宿会計士様も捨てたもんじゃないですね(笑)。

  • 楽韓さんでの認識は、スワップでの100億ドルは慰安婦合意での10億円みたく捨て金と出来る額だって内容と受け止めました。

    韓国側が約束を守れば日韓間の信頼が増していく〜ってお話しも聞きますが、人間的価値観ではなく韓国的価値観を有する韓国人には「約束を守る韓国人」など居らず、居るのは「約束を破った韓国人」と「約束をまだ破っていない韓国人」しかいないと考えるのですけどね。

    • 訂正です。

      >〜居るのは「約束を破った韓国人」と「約束をまだ破っていない韓国人」だけと考えるのですけどね。

  • 一般の日本人は、己の負の感情が社会にバラ巻かれてしまう影響を考え、コメントからも遠ざかっているように思えます。
    本当に賢明な処世であると思えます。
    まあ、それだけ与党を推す力が弱まって来ているのを実感します。

    危険ですね…
    防衛財源の確保など、岸田政権はやるべきことは着々と積み上げて来ているのですが…

    岸田首相は宮澤喜一ばかりではなく、野田佳彦首相や小泉純一郎首相(自民党をぶっ壊す)が成し遂げた偉業までも達成しようとしているようです。
    本当にお大侭様なことです…

  • 韓国は「困ったときに助け合うのが本当の友人だ!」と、
    困ったときにだけ、擦り寄ってくる厄介なだけの隣人。

    価値観が共有できてれば、握手に始まり握手に終わる外交も、
    善隣(お人よし)だけじゃ、握手に始まり悪手に終わるのです。

    きっと、岸田氏は地元開催のG7で米国に私的なお願いをしたから「お兄ちゃんだから我慢しなさい!」を拒めなくなったんですよね。
    安倍・菅政権での価値観外交は、それを言わせないがための手立てだったはずなのに・・。

  • パチンコの依存症と一緒です
    最初にちょこっと勝ち気分が良くなりのめり込む
    損が出始めれば取り戻そうと躍起になり
    最後はスッテンテン
    広島サミットの成功(?)に気を良くして
    用意してもらった台本通り進めたところ
    オヤオヤなんか芳しくない
    そうだもっと頑張らねば
    愚策を積み重ね最後は大増税
    かくしてお役目御免でポイッ
    財布の中の最後の100円玉を使い果たしたところで
    顧客で無くなり無用の人に変わるのです
    パチンコと違うのは国民に大迷惑が及ぶこと

  • two bad guy theory(二人組理論)があると聞いています。オフィスポリティクスの一部です。
    どんな組織にも権悪だくみが得意な二人組がいて権勢を振り回しながら周囲を威嚇し、思い通りに組織を操縦しようとしている。格言のひとつです。
    将棋と同じで王様役の駒は単体では弱くて金銀が左右に居てくれないと簡単に詰んでしまいます。岸田政権における布陣をみれば二人組の片方は官房副長官であろうと容易に想像がつくところです。もうひとりは外相ではないだろう。当方の見立てです。

    • 連投すみません。
      岸田首相と尹大統領は波長ぴったりで意気投合している。首相はそれをしきりに強調もしている。目くばせを交わすほどのラブラブ関係にある理由は、ふたりともミニオンだからです。

  • 岸田政権はマキャベリの君主論に忠実なところがあり、なかなかのものであるとも思えます。
    以下の名言から色々と思索してももらえれば…

    『人に危害を加えるときは、復讐をおそれる必要がないように痛烈にやらなければならない』
    必要と考える悪徳は一挙にやり遂げよ、小出しにするな、という政治の教えですね…

    これに対する反論もマキャベリの君主論から。
    『戦いを避けるために譲歩しても、結局は戦いを避けることはできない。何故なら譲歩しても相手は満足せず、譲歩するあなたに敬意を感じなくなり、より多くを奪おうと考えるからである。』
    『次の二つは絶対に軽視してはならない。
    第一は、寛容と忍耐をもってしては人間の敵意は決して溶解しない。
    第二は、報酬と経済援助などの援助を与えても敵対関係は好転しない。』

    最後にはこれです。
    『民衆は無知ではあるが、真実を見抜く力はある。』

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