レーダー照射してくる相手国を「信頼しろ」と言われましても…
「こんな発言をするから、日本国民は韓国という国に対する信頼を失うのだ」。そんな典型的な事例を発見しました。韓国の尹徳敏(いん・とくびん)駐日大使は13日、時事通信とのインタビューに応じ、福島第一原発の処理水放出を巡って日本政府に対し、「韓国国民に直接安全性を説得せよ」と要求。FCレーダー照射事件を巡っても「両者の立場は違うが、安保協力を深め信頼が高まれば、自然に解決できる」と述べたそうです。
韓国・尹徳敏大使の発言
昨日紹介しようと思って、うっかり失念(?)していた話題をひとつ、補遺的に取り上げておきます。福島第一原発のALPS処理水の海洋放出を巡る、こんな話題です。
処理水放出、日本も説得努力を シャトル外交「次は温泉で」 尹徳敏韓国大使インタビュー
―――2023/06/14 07:08付 Yahoo!ニュースより【時事通信配信】
時事通信によると、韓国の尹徳敏(いん・とくびん)駐日大使が13日、都内で時事通信のインタビューに応じ、処理水の放出を巡っては「日本が韓国国民に直接安全性を説得する姿が必要だ」と要求した、というのです。
これは、なかなかに強烈な話題です。いったい何を甘えているのでしょうか。
日本政府はすでに説明を尽くしている
日本政府がALPS処理水の海洋放出を実行しようとしていること、これに対し少なくない人が海洋汚染を懸念していることは事実です。太平洋島嶼国の一部も、日本の処理水放出に警戒を示しています。だからこそ、日本政府が処理水の放出の安全性について、説明を尽くさなければならないことは、いうまでもありません。
ただ、それと同時に日本政府は国際原子力機関(IAEA)とこれまで密接に協議し、徹底した科学的見地に基づき、その安全性について検証を受けてきましたし、説明も尽くしてきたといえます。そのことは、IAEA自身が認めているほどです(『処理水放出をIAEAが絶賛:隣国の難癖は無視が鉄則』等参照)。
国際原子力機関(IAEA)は福島処理水海洋放出が「国際基準に合致している」との暫定的に結論付けました。もちろん、IAEAによるタスクフォースの検討作業はまだ続いているのですが、現時点においては大きな問題点は見つかっておらず、それどころか東電や経産省が関係者の理解を得るために「多大な努力を払っている」とまで記載されています。隣国の難癖を相手にしてはならないという絶好の事例が、またひとつ、積み上がった格好です。処理水放出巡りIAEAが「国際基準に合致」国際原子力機関(IAEA)は現地時間の4月29... 処理水放出をIAEAが絶賛:隣国の難癖は無視が鉄則 - 新宿会計士の政治経済評論 |
そして、日本政府が説明を尽くさなければならない相手は「日本国民」と「IAEA」であり、外国国民に対してではありません。その説明責任を、日本政府は国民と国際社会に対して果たしてきたわけであり、これに加えて外国の国民に対して直接安全性を説得する必要などありません。
このような観点からは、この尹徳敏氏の発言、明らかに聞き捨てならないものです。
「科学を振りかざすな」にも通じる発想
しかも、時事通信によると処理水放出を巡って、尹徳敏氏はこうも述べたそうです。
「韓国国民の健康と安全に関わる敏感な問題だ。(科学的な根拠を示して)国民を説得しようとしても理解しにくい部分がある」。
思わず、「知らんがな」、と言いたくなります。
じつは、日本国内にも、この処理水を巡り、「科学的に安全であることはわかるが、国民感情が納得しない」、「政府は科学を振りかざすな」などと主張するカルト紙があるようですが、これとまったく同じ系統の主張といえるのかもしれません。
(※余談ですが、日本が放出するであろう処理水に含まれているトリチウムの濃度を問題にするならば、中国や韓国の原発から現在進行形で垂れ流されている膨大なトリチウムも同様に問題視しなければ理屈に合いません)。
FCレーダー照射してくる国を「信頼せよ」?
ちなみに時事通信によると、尹徳敏氏は現在の日韓関係を巡って、こうも述べたそうです。
「ドイツ、フランスは大きな戦争を何度も経ながら、成熟した関係になった。韓日も独仏のような関係になるべきだ」。
この点、そもそも独仏両国と異なり、日韓両国は戦争をしていません。敢えて欧州などに例えるならば、日韓関係は独仏関係というよりも独墺関係に似ているのかもしれません。
ただ、それ以上に強烈なのが、「信頼関係」です。
2018年12月に発生した火器管制(FC)レーダー照射を巡って、尹徳敏氏はこう述べたというのです。
「両者の立場は違うが、安保協力を深め信頼が高まれば、自然に解決できる。韓日は互いに米国の『核の傘』を含む拡大抑止をどうするか、共通の課題がある」。
あれでしょうか?「日本はFCレーダー照射をしてくる相手国を信頼しろ」、とでも言いたいのでしょうか?こんな状態で「信頼が高まる」とは、悪い冗談かなにかでしょうか。
そもそも論として、韓国政府はFCレーダー照射の事実も認めず、日本に対する謝罪も行っていなければ、再発防止策の策定も行っていません。努めて冷静さを保ちながら、それでも敢えて申し上げるならば、「こんな発言をするから、韓国が日本国民からの信頼を失う」、に尽きるでしょう。
View Comments (38)
「苦いお薬飲ませようと思うなら、ご褒美の甘いお菓子が必要よ」ってこと?
お子ちゃまですなぁ(笑)。
以前から思っていましたが、半島の人は両班支配が長く、自由で民主主義を自ら獲得しておらず三権分立の根付いておりません‼️日韓併合で歴史上初めて文明国家の入口に立てたのです‼️そもそも自分達の内戦に外国を頼み自分たちは逃げてしまう特性です。白村江の戦いでは日本に応援頼みながら百済は逃亡、新羅は唐に応援頼みながら逃亡。朝鮮戦争では李承晩はアメリカに応援頼み自分は釜山に逃亡して金日成は中国共産党に応援頼んだ‼️自分達だけで対立相手を打倒出来ない民族なのです‼️キシダは全く、この歴史・民族を理解していない‼️バイデンの弾劾も間近かも知れない‼️もう韓国に此以上の深入りは止めるべき‼️キシダはバイデン面従腹背だから無理だろう‼️
いまだに宗主国だと思ってるのか?甘えるなと言いたいわ。
これまでも散々説明してきたけど
理解しないしできない
知らんがなとしか言えない
韓国政府の統治能力に疑問を持つわ
もともと正統性がないからバレただけか
エマニュエル総督、LGBT法案に味をしめ、支配者ぶりを隠そうとしなくなりました。
常に日本に韓国に対する譲歩を強要し、日米韓連携を維持させようとする、伝統的な国務省&民主党の日本イジメ政策です。その負のスパイラルに終止符を打とうとしていた安倍さんは暗殺され、今や抗しうる国士は自民党には存在しません。
忠犬チワワ岸田さんは当然ながら、「ははあ、かしこまりました」と承るばかりでしょう。
岸田首相ばかりを非難することなかれ、まして韓国ばかりを非難することなかれ、なぜならそんな自民&チワワ岸田内閣を支持している日本人が一番悪いのです、自業自得なのです。
すいません、ろくすぽ中身を読まずに、条件反射的にエマニュエル駐日大使の発言だと勘違いしました。
>新宿会計士様、可能ならば削除して頂ければ幸いです。
駐日韓国大使の無礼千万な物言いに触発されてのコメントとして、なんの違和感もなくおっしゃる通りと思っていました。
意識しているにせよ、していないにせよ、日本に難癖をつけたいのだから説得力など無理。相手にした時点で負けだし秩序をが崩れて行くことになる。岸田首相はよく考えた方が良い。
ちょっとウケました。朝鮮半島の民族に致命的に欠けているのは、自立と成長の精神かなと思いました。
日本はもう、彼らからどんなに懇願されても手伝ってあげては駄目です。今や手伝うことは虐待です。自立と成長のニーズを奪う行為だからです。それは、人類の進化から取り残された人たちの、自然な進化の機会を妨げる行為に他なりません。
同感です。
反米感情の高まり、これを衆議院選挙の争点にされてしまっては困るのは誰か。
というか、日本政府が韓国国民を直接的にせっとくすることは「内政干渉」に当たらないのかな?
この韓国全権大使発言は、明らかに、日本政府に対する「内政干渉」要請ですね。それはすなわち「主権放棄」をも意味します。
自国民に対し、これ以上ない無責任な態度と言えます。100年前の李朝末期・大韓帝国時代には日常茶飯事だったようですけど、あれ以来、何にも変わってないということです。
内政干渉という用語は政治的な意味合いで用いられることが多いですが、もともとの意味、つまり法的な意味として言うなら、仮に今回の話に日本政府が応えた場合でも不干渉義務違反にはあたらないでしょうね。
一般国際法上の不干渉義務とは、他国の国内管轄事項に対して、国際法に違反する方法・手段(「武力による威嚇や武力の行使」はその代表例)によって強制を加え干渉してはならないというもので、たとえば他国に対して抗議、助言、支援などを行っただけでは不干渉義務違反にはなりません。
もっとも日本政府には駐日韓国大使の言葉に応える義務などありませんし、第三者であるIAEAの安全性評価にも納得できない韓国人が、当事者である日本政府の安全性評価に納得するはずもありませんから、もとより取り合う価値もない話ですが。