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高市氏、小西文書巡り今度は「怪文書のたぐい」と指摘

高市氏が「小西文書」のうち、自身に関して記述された4枚を「怪文書のたぐい」などと述べたそうですが、これは正しい表現ではありません。「小西文書」は出所も信憑性も不明な状態であるため、怪文書「のたぐい」ではなく、「怪文書そのもの」だからです。いずれにせよ高市氏の毅然とした姿勢は、今後の「怪文書政治」に対する指針となることは間違いないでしょう。

小西文書問題は「勝負あり」

小西文書は国家公務員法違反も?高市氏記述はほぼ捏造』でも述べたとおり、例の「小西文書」問題を巡っては、すでに総務省の「精査結果」で(ややもやもやは残りますが)ほぼ片付いたと考えて良いでしょう。

小西文書のうち、高市早苗氏について記載された箇所については、捏造だった疑いが極めて濃厚になったと結論付けて良いでしょう。総務省が22日に発表した報告では、高市氏に関する4枚の文書のうち3枚については「作成者不明」、「真偽不明」と結論付け、残る1枚については組織防衛のためでしょうか、「大臣レクはあった」としながらも、放送法の解釈変更に関するレクを行ったとの認識を示す者はいなかったそうです。その一方で、焦点はやはり小西洋之氏の法令違反ではないでしょうか。ことの発端は「小西文書」と高市氏の進退掛けた...
小西文書は国家公務員法違反も?高市氏記述はほぼ捏造 - 新宿会計士の政治経済評論

論点はいくつかあるのですが、たとえば高市早苗・総務大臣(当時)が放送法解釈について述べたとされる「民放相手に徹底抗戦」などのくだりに関しては、現実にそのような発言がなされたかどうかに関しては「正確性は確認できなかった」というのが総務省なりの結論です。

また、『【資料】高市が公表した「参院予算委に提出した資料」』にも収録しましたが、高市氏自身が参院予算委員会に提出した自身の説明資料では、総務省文書の不自然さについて、高市氏なりの説明がきちんと尽くされています。

本稿は、資料編です。高市早苗氏は昨日、自身のウェブサイトの『コラム』欄に、『総務省文書に関して参院予算委に提出した資料』と題する5つの記事を投稿しています。文字数はトータルで5000文字少々であり、『小西文書』を巡る高市氏の主張の正当性を裏付けたものであることは間違いないのですが、ただ、肝心の文書が5つの記事に跨ってしまっており、大変読み辛い代物でもあります。そこで、本稿では問題の小西文書の4枚の文書とともに、高市氏の反論文を、読みやすくまとめてしまいたいと思います。高市氏が参院予算委員会に資料...
【資料】高市が公表した「参院予算委に提出した資料」 - 新宿会計士の政治経済評論

したがって、これによってすでに、「小西文書」の高市氏に関する記述の部分は、高市氏の説明通り、「捏造である」と結論付けて良く、あとはこの文書を政治利用しようとした者に、然るべき責任を取らせるかどうか、という論点が残るのみと考えて良いでしょう(『勝負あり:高市氏が小西文書「捏造」を説明してしまう』参照)。

これで、「勝負あり」でしょう。高市早苗氏が昨日公表した資料によれば、総務省が「あった」と言い張っている2015年2月13日の「大臣レク」についても、捏造という可能性が非常に濃厚になったのです。高市氏の説明は大変に歯切れがよく、かつ、説得力もあります。高市氏は「小西文書」を逆手に取り、その論駁力の高さを示してしまったのかもしれません。すでに結論がついている『小西文書』本稿では「どうせオールドメディアは取り上げないであろう話題」を、じっくりと取り上げておきたいと思います。昨日の『小西文書は国家公務員法...
勝負あり:高市氏が小西文書「捏造」を説明してしまう - 新宿会計士の政治経済評論

オールドメディアの印象操作、そして騙されない一般国民

ただ、非常に残念なことに、新聞、テレビなどのオールドメディアの報道では、「高市氏がなにか違法な行為をしていて、逃げ切りを図っている」かのように印象操作されてしまっているようです(『メディアの「高市氏逃げ切り」報道巡りヤフコメで批判』等参照)。

いわゆる「小西文書」問題は、高市早苗氏が先週金曜日に公表した文書により、ほぼ決着がついてしまったというのが当ウェブサイトの現時点における認識です。ただ、これを巡って時事通信が昨日、「放送法文書」を巡って「高市氏が逃げ切りか」などと題した記事を配信したところ、記事に1300件を超えるヤフコメが殺到し、その上位10件のうち8件はメディアの報道姿勢を批判する者だったのです。小西文書問題は高市氏の全面勝利いわゆる「小西文書」問題に関しては、『【資料】高市が公表した「参院予算委に提出した資料」』や『勝負あり...
メディアの「高市氏逃げ切り」報道巡りヤフコメで批判 - 新宿会計士の政治経済評論

しかし、今回の「小西文書」騒動に関しては、過去の「もりかけ」「さくら」「統一教会」問題(いわゆるMKST)などと比べると、かなり早い時期から、ネットを通じて一般ユーザーがかなり正確な実情を把握していたという事情もあり、あまり人々が騙されている雰囲気はありません。

やはり、時代は変わったものです。

高市氏、「小西文書」を「怪文書のたぐい」

こうしたなか、高市氏はまた「燃料」を投下したようです。

高市早苗氏、総務省文書は「怪文書の類い」 放送法巡り

―――2023年3月28日 11:44付 日本経済新聞電子版より

日経電子版の報道によると、高市氏は28日の参院予算委員会で、「放送法の政治的公平に関する総務省の行政文書」(※原文ママ。いわゆる「小西文書」のこと)に関し、「事実と異なる内容を入れられている」、「作成者、配布先、作成目的も不明だ」としたうえで、「怪文書の類いだ」と指摘したそうです。

これについて日経はこう述べます。

怪文書は一般的に出所や信ぴょう性が不明な状態で出回る文書などを指す。安倍晋三政権で当時の菅義偉官房長官が加計学園問題に関する文書を巡り『全く怪文書みたいな文書ではないか』と表現した経緯もある

…。

なにも間違ってはいません。現実に「小西文書」のうち、とくに高市氏に関して記述された4枚に関しては、出所も信憑性も不明な状態で出回っているわけですから、「怪文書みたいな」ではなく、「怪文書そのもの」でしょう。

日経によると高市氏は該当する4枚について、「ありもしないことがあったように作られている」として「捏造(ねつぞう)」と主張していますが、この表現についても「撤回しない考え」を改めて示したうえで、こうも述べたのだそうです。

刑法で使う偽造や変造という言葉は当時の職員に厳しすぎると考えたので一般的な用語を使った」。

逆に、これ以上野党が閣僚・議員辞職などを要求してくるならば、今度は野党の側に、国家公務員法第111条(そそのかし)違反の罪が問われるという展開もあり得るでしょう。

毅然とした対処が正解

いずれにせよ、野党が仕掛けてくるこの手の「怪文書政治」にうんざりしている国民は、決して少なくないでしょうが、それと同時に野党の「難癖」ともいうべきスキャンダル追及に対しては、決して譲歩することなく毅然と対処するのが正解です。

その意味では、高市氏の行動は今後の「怪文書政治」に対する指針ともなり得るものであり、そして、非常に正しかったといえるのではないでしょうか。

新宿会計士:

View Comments (13)

  • こんな怪文書によって政治家の進退が左右されてしまうなら、今後も同じ手口で誰かを陥れ放題になりますからねw
    モリカケ桜で味を占めて再び同じことをしようとしたんだろうが、考えが甘い。

    今回荒唐無稽な怪文書を仕掛けてきた連中には然るべき報いを喰らっていただきましょう。
    天網恢恢疎にして漏らさず。覚悟しろ小西洋之。エース課長とやらもなw

  • 「バールのようなもの」
    バールだと、確定できない、もどかしさ。

    • 日本のサブカルチャー界では、
      「名状しがたい」
      という固有の枕詞がつきますね、それ。

      小西ではなくて混沌が這い寄ってきそうな感じ。(笑)

      • いくつかのサイトでは、
        この問題?が立ち上がった当初から
        元記者や地方議員、元官僚の方々が
        小西氏の振り回す書類を解析考察して

        論ずるに足らず、
        という結論を出しています、

        おそらくほとんどの国民は真相を知ってるはず、

        完全に周回遅れなのはマスゴミと
        当の立憲民主党のみ、


        そのほんの一部のやたら声の大きな者達が、
        すでに湿気って消える寸前の蒔きにまだ火をつけようと画策している、
        こんな滑稽な行為があるだろうか、、

  • 小西ひろゆき議員を高市早苗大臣は、告訴してはどうか。お灸を据えておかないと(痛い目に合わせとかないと)彼らは懲りない(ナニしても懲りないと思うが)。この際、徹底的にやるべきだと思うのは、私のような浅学人だからだろうか。

    • > 小西ひろゆき議員を高市早苗大臣は、告訴してはどうか

      立憲民主党自身が対応する筈ですから、心配ご無用かと。

      以前のコメントでご紹介しましたが、21年の衆院選に向けて発表した、立憲民主党 政策集2021
      https://change2021.cdp-japan.jp/seisaku/detail/10/

      から、もう一度引用します。

      -----
      国会に対し、ねつ造あるいは偽造された文書を提出した場合などには、その違反について刑事告発等厳格に対応を行います。
      -----

      どのような対応になるか、注視したいと思います。

  • 一斉に怪しいものが鳴動して騒ぎはじめているようです。

    神奈川県の横浜市と東京都に挟まれた地域は◯条例で
    「地名」「地番」「公共施設(公立学校名等)」
    が表記や口にする事が出来なくなりました(嘘みたいだけど本当)。
    正気の沙汰ではありません。
    ヘイトなんだそうです。
    なんだか…放 同盟の出版物が余計に煽っているのを思い出します。

    そのあたりでは運動部が対外試合をする時に相手校名を口にしたり書いたりしてもヘイト。
    同窓会のお知らせもヘイト。
    進学したり出先で「あれ?同じ方向に向かって走る某鉄道路線なんだね。どこの中学出身?」もお応えしたらヘイトでアウト。

    ばかくさい…
    なんで憎しみを育てるかね?
    「口にしても文字に書いてもならん」
    地域の方が大変なんじゃないのか?

    コンビニとか居酒屋チェーンとかも市の条例上は一般的屋号しか表記してはいけないし電話応対してもいけない事になる。
    ◯○支店とかダメ。
    位置情報を表示するスマホやカーナビをその地域にうっかり持ち込んだら市条例違反。
    NHKより酷い事になった。
    しかも市条例で縛られるのは日本人だけ、一方的にだ。
    これでLGBTQ+法(自己申告した恋愛関係にあれば自動的に配偶者)と難民法(なにがなんでも配偶者なら日本居住即許可 行政サービスも満点よ♪)を国が定めるとこの地域は完全な外国になりますね。
    日本国法や日本国憲法より上位のものが出来ちゃいます。

    言い換えると新宿歌舞伎町路駐許可の桃色乗合トラックの状況が地域全体に拡大され同じ状況を住んでる日本人は強要されるに等しいという事。
    あれがテストピースだったんだな。

    思うんだが、横浜市と東京都に挟まれた地域の自治体さん、それやるのなら日本国憲法変えなきゃダメなんじゃないか?

    友達(日本人以外ももちろん含む)も沢山住んでる自治体なんだが…いくらなんでもお前らやり過ぎたな…

    国道と鉄道を利用する時はせめて除外してくれないか?

    嫌いになりそうだよお前らの事。

    • 言葉狩りやポリコレは、意味無いですよね。

      その昔にマルコムXが
      「ブラックイズビューティフル」
      と、のたまいました。

      「やーい黒人」
      と言われるのが差別だ!と反論するのではなくて。

      黒人であること自体は差別でもなんでもない。
      むしろ黒人である自分自身は誇らしい。
      誇りに思わねばならない。

      川崎市の条例でいえば、固有の地名を付けるかどうかが問題なのではなくて、
      「やーい」
      の部分をどうするのか?に知恵出しせんといかんのですが、恐怖と暴力で相手を黙らせようとしか考えてない感じですね。

      • 皆さま

        これがよい方向の解決策だと考える自治体議員が不思議です。
        むしろその地域が異様に特別な地域で住んでいるかたはあれなんだと特殊化して明示しておりヘイト育成条例なんじゃないかと。

        同和団体が差別用語をむしろ広めてその地域や個人の名簿発行して自治体に販売するのが目的化して活動が変貌していったのに酷似しています。
        差別は金になる団体の活動かとさえ思います。

        同じ地域に済む無関係な方々には風評被害莫大ですし、元々は仲良く共存していた住人がぎすぎすした関係になります。

        一連の騒動の根本原理が
        「日本人と日本は悪だから永久に反省しろ」
        に行き着いてしまうのは思考停止した似非論理です。
        「世界のためにつくせ義務だ!」
        と強要されるものでは断じてならないと考える次第です。

  • 難癖には事実で毅然と対応。
    半島相手にも通ずるやり方です。

    ところで、小西議員と彼に資料を漏らした役人に 無駄になってる国会運営費を請求する裁判て起こせないものか?

  • 元TBSアナウンサーの議員が高市氏に対しての質問で「辞めてください!」と気色ばんでいたが、何故そんなにムキになっているのかわからないというのが大半の感想ではないか。
    相変わらずマスコミは好き放題で表現の自由を謳歌しているし、この行政文書とやらは我々の生活に何も影響を及ぼしていない。
    元報道側の議員さんが「我々の既得権益には手を出すな」とお怒りになっているようにしか見えない。

  • 小西議員は、ここまでしておいて罪に問われないのはおかしい。