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NHK会長、紅白出場歌手めぐり「知ってる人少ない」

今年の『紅白歌合戦』に出場する歌手について、「応援している歌手はだれか」と尋ねられたところ、NHKの前田会長は「知ってる人少ないんで、すみません」と苦笑交じりに語ったのだそうです。もしかして、『紅白歌合戦』(あるいは「日韓歌合戦」)自体、会長自身も知らないような人がたくさん出場しているということを、暗に認めたのでしょうか?

日韓歌合戦

以前の『「日韓歌合戦」はNHKの公共性議論する好機のひとつ』でも取り上げたとおり、NHKの今年の『紅白歌合戦』では、韓国系のアーティストが5組も出場し、しかもそのうちの2組はそれぞれ2021年12月と22年5月にデビューしたばかりだ、という話題を取り上げました。

NHKが今年の大みそかに放送する番組は、「日韓歌合戦」なのでしょうか。なにせ、デビューして1年前後のグループを含め、5組もの韓流スターを登場させるのです。もともと『紅白歌合戦』に公共性はないとするのが著者自身の持論ではあるのですが、NHKはその「公共性のなさ」を隠そうともしなくなってきたのでしょうか?いずれにせよ、NHK問題を議論するうえで、大変良いきっかけとなるかもしれません。もはや「日韓歌合戦」?果たして「紅白歌合戦」なのか、「日韓歌合戦」なのか――。NHKが16日に発表した、『第73回NHK...
「日韓歌合戦」はNHKの公共性議論する好機のひとつ - 新宿会計士の政治経済評論

いつの間にか、NHKには「韓国枠」のようなものが出来上がったのでしょうか。

いや、もちろん一般論として申し上げるならば、優れた楽曲を提供するアーティストであれば、どこの国であろうが、価値が高いということはいえるかもしれません。

しかし、NHK自身が『紅白歌合戦』を「国民的番組」だ、などと主張していることを踏まえるならば、外国人アーティストを5組も出場させるというのもおかしな話ですし、そのうち2組はデビューしたばかりという状況でもあります。

あるいは、「国際色豊かにする」、などと言い張るのならば、どうして韓国「だけ」から外国人を出場させるのでしょうか?なぜ韓国「だけ」を特別扱いするのでしょうか?

考えるほどに謎は深まります。

紅白歌合戦自体が「商業主義」の塊

ただ、すでにいくつかのメディアなどでも取り上げられている通り、今回は若い女性から人気が高いとされる特定の事務所に所属するアーティスト(?)も6組出場するようですし、NHK自身も若者に媚びるような番組作りを行っている、ということを意味します。

ちなみにNHKウェブサイト『公共放送とは何か』によれば、公共放送とは「営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送」と定義されています。

NHKが定義する公共放送の3要件
  • ①営利を目的としていないこと
  • ②国家の統制から自立していること
  • ③公共の福祉のために行うこと

(【出所】NHKウェブサイト『公共放送とは何か』)

もちろん、この定義は「NHK自身がそう述べている」というだけの代物であり、「公共放送とはこういうものだ」という一般的な特徴を示したものではありませんが、ただ、この3つの要件に照らしても、現在のNHKが「公共放送」を名乗るにふさわしいかどうかは極めて怪しいものです。

「日韓歌合戦」もとい『紅白歌合戦』など、この1番目の要件に正面から抵触していると考えて良いでしょう。商業主義そのものだからです。

おそらく韓流スターも紅白を足掛かりに日本でのプロモーション活動を活発化させるのでしょうし、また、出場する歌手は現代を代表するポップスターが中心でもあります。

前田会長がポロっと…

こうしたなかで、この『紅白歌合戦』の出場歌手を巡って、こんなやり取りがありました。

NHK前田会長 応援する紅白出場歌手を問われ「知ってる人少ないんで、すみません」

―――2022/12/01 15:32付 Yahoo!ニュースより【デイリースポーツ配信】

デイリースポーツによると、1日に行われたNHKの前田晃伸会長による定例会見で、会長自身が応援している出場歌手について尋ねられたところ、苦笑交じりに「知ってる人少ないんで、すみません」と答えたのだそうです。

この発言について、「NHK会長という立場で特定の歌手を応援するようなコメントをするわけにはいかない(からこう答えた)」、という解釈も成り立ちますが、前田会長自身が本当に「知っている人が少ない」、という可能性もありそうです。

後者なのだとしたら、「紅白は国民的番組」というNHK自身の詭弁の誤りを会長自らが証明してくれた格好です。

そして、『Yahoo!ニュース』のコメント欄などにもあるとおり、この「国民的番組」というNHK自身の定義からすれば、本来、紅白歌合戦は世代を越え、家族みんなで楽しめるようなコンテンツであるべきなのでしょうが、正直、特定の層にしか刺さらないようなコンテンツになっている可能性は濃厚でしょう。

ネットサービスが充実し、存在意義が消滅するNHK

というよりも、いまや有料・無料を含めたネット動画配信サービスも充実してきたなかで、わざわざ地上波のNHKに安くないおカネを払うくらいなら、Netflixやアマゾンプライム、YouTubeプレミアムなどにおカネを払う方が良い、などと考える人が増えて来ても不思議ではありません。

実際、「テレビを設置したらNHKと受信契約を結ぶ義務が生じる」という法律のおかげで、わざわざ地上波が映らないよう、最初からチューナーを抜いたテレビというものも登場しています(『想定以上の売れ行き「チューナーレスTV」とTV業界』等参照)。

朝日新聞社系の『日刊スポーツ』によると、チューナーレステレビが「想定以上の売れ行き」なのだそうです。もちろん、現時点においては大手家電メーカーが参戦しているわけではなく、販売されている台数も限定的ではありますが、ただ、世の中の常として、ニーズがあればそれに対応した製品が出てくるのも当然のことでもあります。そうなると、「そもそも地上波テレビ放送を映す機械がない」という意味で、地上波テレビの視聴者離れが加速する可能性もあるでしょう。地上波テレビの三重苦この点、当ウェブサイトでは約2年半前、コロナ...
想定以上の売れ行き「チューナーレスTV」とTV業界 - 新宿会計士の政治経済評論

もちろん、このチューナーレステレビ自体、今のところは製造しているメーカーも限られており、品質も高いとはいえないというレビューも見かけます。

しかし、「地上波が映らなくても問題ない」と考える人が増えてくれば、この手の製品に対する社会的ニーズは高まってくるでしょう。実際、地上波は映らなくても、TVerで民放の番組を視聴することができるほか、ネット動画サイトにもアクセスすることが可能です。

NHKが若者に視聴してもらおうと思っているのかは存じ上げませんが、前田会長自身も「知ってる人が少ない」と述べるほどに偏った人選が行われ、しかも肝心の若年層はそもそもテレビを見ないのだとしたら、もうこの番組自体、誰に向けて作っているのか、NHK自身もよくわかっていないのではないでしょうか。

それに、きょうび「インターネットにアクセスできない」という人は、社会的には少数派に転落しつつあります。地上波に公共放送が必要だ、という状況は、早ければあと数年で、完全に解消されるでしょう。。

このように考えていくならば、「日韓歌合戦」の迷走は、NHKという「放送業界の巨大な既得権益」の腐敗と詭弁の証拠であるとともに、受信料という利権の理不尽さを改めて私たち国民の前にさらけ出したようなものだ、という言い方もできるのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (13)

  • NHKは誰が牛耳ってるんだえ?
    韓国メディアの走狗となっているのを会長自身がご存知ない??

  • まぁ、この発言はそこまで違和感は無く
    ある意味会長の年齢的に当たり前かなと思いました。

    • 以前は「年寄りしか知らない歌手が出ている」とか言われていましたよね。

    • 会長だけじゃなくて「若者にもわからない」となると重症ですよね。

  • 韓国の歌手を出すなら竹島はを領有しているのは日本か韓国か、日本とユーラシア大陸の間の海の名前は日本海、東海、韓国海、朝鮮海のどれか等の選択問題パフォーマンスをすると面白いと思う。
    やりようによっては普通預金の利率程度はNHKへの支持が増えるかも知れません。

  • 韓国・中国は海賊版の本家のような国で、基本メディア・コンテンツにお金を払わない。タダだと思ってる。そこでコンテンツの巨大市場である日本で稼ごう、ということなんでしょうけど、日本のマスコミの性質から勘ぐるに、今後もこういう韓流推しの傾向はさらに強まる可能性もありますよね。嫌気して、どんどん国内のスポンサーが離れていってるようですから、そこをさらに韓国・中国のスポンサーで補う、と。いずれ、地上波テレビは、韓流だけを流す時代がきたりして(笑)

  • 仮にり地域人が出ないとしても、ジャニーズやAKBグループばっかりでどうでもいいんですけどねw
    実績の多々ある日本人の歌手・アーティストが出てきても歌唱する楽曲はほぼ毎回同じだし。
    Youtuberだの特定のアニメ・声優に媚びた枠も必要なものか分からない。

    演歌界の大物はほぼ「卒業」してしまっているし、出演する側からも忌避されているようにしか思えませんね。

  • 会長が知ってる歌手は五木ひろしくらいじゃないの?

    あの人、みずほ銀行のシステム障害の時「実害はありませんでした」と言ってボコボコに叩かれてたひと。
    ただし記者の「実害はあったんですか?」の質問に対する応答だったのは後でわかった。

  • 「立場上、特定の出演者を持ち上げるわけにはいかない」

    と考える人なら、
    「どの出演者も最高の演奏を行って、
    それで視聴している皆様が元気になってくれればいいと
    考えている」

    的なコメントが出てきそうなので、やはり「本当にしらない」という本音が出ただけでしょう。

  • 広告がTV放送から離れるよりずっと早く、日本の歌手やミュージシャン達がTV放送から離れた結果ではないでしょうか。紅白の威光も低下して、本当は出したい人たちに出てもらえないのでは。

    残っているのは、まだTVを見る人を対象としたグループや、音楽活動以外の仕事やタイアップ曲でTV業界に縁がある人など。

    TV放送の影響力低下の一側面だと思います。そのうち、TVCMも特定の人にしか刺さらないものばかりになる気がします。

  • 「知らない歌手ばかりなのに、無理して紅白見る必要はない。Youtubeで好きな歌手の好きな歌を聴いてればいい」という人が徐々に増えてきそう。

    • 「石川さゆり デビュー当時」と Youtube 検索したら昭和51年5月10日放送の夜のヒットスタジオが掛かりました。阿久悠作詞「十九の純情」2年10ヶ月前の投稿で3万9千137回の再生だそうです。思わず聞き惚れてカウンタを3増やしてしまいました。これでしばらくお勧めにどんどん関連動画が出てくることでしょう。

  • 毒を食らわば皿までもということで、中途半端な「日韓歌合戦」ではなく「日韓なんでも合戦」にしても良いかも。。韓国組のメンバーは自称従軍慰安婦グループ、自称徴用工グループ、レーダー照射韓国軍グループ、種苗強奪農家グループ等々。日本組はそれぞれに対応する混成グループ。
    当然各々には応援団が付きます。「日韓歌合戦」よりも両国の相互理解が深まると思います。これなら見てみたいです。

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