本日の故・安倍晋三総理大臣の国葬儀が営まれます。安倍総理の本当の功績とは、内閣総理大臣という非常に権限が弱い立場にありながら、リーダーシップを取って日本を良い方向に変えていこうとしたことであり、こうしたリーダーシップこそが、安倍総理が遺した大いなる財産ではないかと思うのです。
安倍総理を批判する人たち
本日は故・安倍晋三総理大臣の国葬儀が営まれる予定です。
これについては昨日の『安倍総理の在任中の評価と国葬儀で礼尽くすのは別論点』でも報告したとおり、日本が民主主義国家である以上、民主主義の手続で選ばれ、史上最長の政権を率いた人物である安倍総理に礼を尽くすのは当然のことだと著者自身は考えています。
明日は故・安倍晋三総理の国葬儀が営まれます。こうしたなか、時事通信に掲載された記事によれば、日本に暮らす外国人4人のうち、国葬儀に明確に反対したのは韓国女性1人に過ぎなかったようです。そもそも史上最長の政権を率いた人物に対し、国葬儀を実施するのは国家としての礼儀のようなものでしょうし、安倍総理に対する在任中の評価の問題と礼儀の問題は別です。安倍総理の国葬儀に外国人は?明日は7月8日の遊説中に暗殺された故・安倍晋三総理の国葬儀が営まれます。これについてはオールドメディアや一部の政党、活動家など... 安倍総理の在任中の評価と国葬儀で礼尽くすのは別論点 - 新宿会計士の政治経済評論 |
この点、安倍総理の国葬儀に反対する人たちは、「もりかけ・さくら」だ、「統一教会」だ、あるいは「憲法に反して改憲をゴリ押ししようとした」、酷いものになると「日本を独裁国家に変えた」、などと強弁して、何が何でも「安倍国葬」を止めさせようとしてきました。
このあたり、「もりかけさくら」(当ウェブサイトでいう「MKS」)や「統一教会問題」については、正直、追及している側にとっても何が問題なのかわかっていないフシがあります。
また、「改憲を議論することが憲法違反」などとする主張については、日本国憲法第96条に改憲手続が明示されている以上、まったく的外れな主張ですし、「日本が独裁国家」云々の記述も、2012年12月以来の8回の大型国政選で自民党が勝利し続けている事実を完全に無視しています。
正体を隠しきれていない「国葬粉砕デモ」
というよりも、安倍総理の国葬儀に反対する人たちについて、委細に眺めてみると、たいていの場合は日本共産党系の団体や関係者であったり、「市民」活動家であったり、新聞・テレビを中心としたオールドメディア関係者だったりします。
実際、昨日は東京都内などで「国葬(※原文ママ)反対デモ」などが行われたようです。
国葬反対デモ 新宿駅前に「800人」 きょうも都内各地で抗議予定
―――2022/09/27 5:53付 Yahoo!ニュースより【TBS NEWS DIG配信】
掲げられているスローガンを見ると、「アベ国葬を許さない」だの、「国葬粉砕」だの、あるいは労組系の幟だのが掲げられていて、正直、主催者も正体を隠しきれていないのが実情でしょう。
なかには「静岡県(の水害)で困っている人たちがいるのだから、違うことに税金を使ったら良いのに」、などと述べる人もいたようですが、自衛隊に災害派遣要請をする権限があるのは川勝平太知・静岡県知事であり、この場合、非難すべき相手は、昨日になってやっと派遣要請をした川勝知事でしょう。
逆にいえば、安倍総理の国葬儀は彼らにとって、「何が何でも中止しなければならないもの」、「実施されると大変にまずいもの」、という意味なのかもしれません。
なにより、「民主主義に反する存在」といえば、民主的に選ばれた政権が法に基づいて決定した国葬儀を暴力的に粉砕しようとする彼らの方であることは間違いありません。
安倍総理の功罪
なお、もうひとつ苦言を呈しておくならば、安倍総理のことを舌鋒鋭く批判する人たちは、「保守」を自称する人たちにもいるようです。
その人たちは、逆に、安倍総理の時代に改憲が成し遂げられなかったことなどに失望し、「やっぱり自民党じゃダメだ」、という具合に、思考が先鋭化するようです。「極左」と呼ばれる人たちと、「極右」と呼ばれる人たちを眺めていると、「安倍(総理)が嫌い」という点においては、主張内容はソックリだったりします。
さきの参院選でも「参政党」なる自称保守政党が議席を獲得しましたが、正直、泡沫政党が1議席や2議席獲得したところで、日本社会を変える原動力にはなりません。
もちろん、著者自身も安倍総理が在任中になしたことを巡っては、日本社会や日本経済にとっては「100点満点」ではなかったと思いますし、「好ましくない変化」(たとえばインチキ会計基準であるIFRS採用企業が激増したことなど)については、金融専門家の立場からは深く憂慮している次第です。
そのなかでもとくに大きな失点は、2014年4月と19年10月の2回、消費税の税率を4%から6.3%へ、6.3%から7.8%へと引き上げたことです(地方消費税の税率と合わせれば5%から8%、8%から10%へと引き上げられた計算です)。
2014年4月の増税は、前任者である野田佳彦・元首相が主導した「民主党政権の負の遺産」であって、やむを得ない面があったという言い方はできます。また、2回目の増税が2019年10月にまで延期されたことは、安倍総理のリーダーシップの賜物でしょう(2回目の増税直後にコロナ禍が発生したのは皮肉ですが…)。
しかし、日本社会が本来ならば増税など必要としていないにも関わらず、財務省が主導する無茶な増税が繰り返されてきたことが、この30年間の日本経済の停滞の主因である以上、当ウェブサイトで長年主張し続けてきたとおり、やはり財務省の解体は、日本国憲法の改正と同じか、それ以上に重要な政策課題でした。
その意味においては、「アベノミクス」が中途半端なものに終わってしまったことは、返す返すも残念ですし、これには安倍総理だけでなく、事実上の財務省の代理人と化してしまっていた麻生太郎総理の責任も大きいと断じざるを得ません。
「ゼロか100か」の間違い
ただ、それと同時にもうひとつ強調しておきたいことは、物事を「ゼロ」か「100」のどちらかで見る、という考え方が間違っている、という点です。
安倍総理を批判する人たちは気付いていないのが、日本の統治機構において、内閣総理大臣という立場は、主要国の首脳らと比べ、非常に権限が弱いという事実です。
そもそも日本はコンセンサス型社会だと指摘されることもあるのですが、少なくとも統治機構においては、日本の内閣総理大臣には米国大統領などと違い、「内閣総理大臣命令」などのようなものを出すという権限は、ほとんどありません。
「政令」は閣議で決定しなければなりませんし、「省令」は内閣総理大臣ではなく各大臣が発するものであり、しかもどちらも法律の定める範囲でしか命令を下すことができません(なお、厳密に言えば、「内閣府令」のように内閣総理大臣が出せる命令もないわけではありませんが…)。
そもそも日本社会においては、内閣総理大臣にできることは法律でガチガチに決められており、たとえ内閣総理大臣といえども法律に背くような命令や法律の根拠がない命令(たとえば「国家総動員令」など)を出すことはできません。
こうした状況を踏まえたうえで、2012年12月の衆院選を含め、6回もの大型国政選挙を制し、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を世界に向けて提唱し、米国の世界戦略を変えさせてインド太平洋戦略に引き込んだという安倍総理を、それでも批判するならば批判すれば良いと思います。
安倍総理が遺したリーダーシップという財産
すなわち結局のところ、安倍晋三総理という人物は、この日本におけるリーダーそのものだったのです。
内閣総理大臣という「権限の弱い立場」にありながら、法律をきちんと守り、次々と新しいビジョンを示し、周囲を引き込んでどんどんと制度を整えていくというスタイルは、まさに世界の民主主義国家の鑑でもあるのです。
もちろん、安倍政権の功績は、内閣官房長官として安倍総理を支えた、菅義偉総理を筆頭とする人材がもたらしたものであるという言い方もできます。
(※余談ですが、たった384日の在任期間で歴史に残る事績を残したという点において、菅総理も間違いなく、卓越した宰相だったといえるに違いありません。)
菅義偉内閣が本日、総辞職しました。在職日数は384日で、今世紀に関していえば、小泉元首相、安倍総理の2名を例外とすれば、菅総理を含めてすべての首相が1年前後で退陣した格好です。ただ、菅政権の384日は、日本にとって非常に価値があるものだったことは間違いありません。菅義偉内閣は384日で総辞職菅義偉内閣が本日、総辞職しました。菅内閣が総辞職 首相在職384日で幕―――2021年10月04日09時27分付 時事通信より昨年9月16日に就任して以来、菅義偉総理大臣の在任期間は本日までで384日であり、これは森義朗元首相(2000年... 菅総理辞職:日本にとって価値ある384日が終わった - 新宿会計士の政治経済評論 |
それに、私たち日本人は、いつまでも安倍総理を失ったことを嘆き、悲しんでいるわけにはいきません。
岸田文雄・現首相がいつまで日本の首相を続けるのかはわかりませんが、今後の日本は「誰がリーダーになってもうまく回っていく」という国を目指すべきであり、その意味では、安倍総理が遺したリーダーシップという財産は、今後の日本の指針になってほしいと思う次第です。
View Comments (21)
こちらにも貼っておきます。
もえるあじあさんが速報をまとめていましたので。
一般献花の行列が長すぎて、反対デモを圧倒してしまうのではないかと心配されています。(笑)
並んでる人、白髪頭の率が低そうです。
一方で、一般献花の行列を「100m」と矮小化して伝える朝日新聞の記事です。
朝日 一般向け献花、予定より30分早く始まる 国葬は午後開始
https://www.asahi.com/articles/ASQ9Q5J5PQ9QDIFI009.html
一般向けの献花台が設けられた九段坂公園(東京都千代田区)の周辺には、献花を待つ人たちの列が100メートル以上にわたり伸びていた。
特報体制を組んで世論のミスリードにいそしむ朝日でした。
本日のプライムニュースでは、安倍元総理の国葬を扱うそうです。(勝手な期待ですが)そこで、「安倍元総理の国葬に参列する愚民はおかしい」的なニアンスの発言が出ることを期待します。
蛇足ですが、国葬反対デモと一般向け献花の列を、同じアングル(?)で撮影して、比べてみるのも面白いかもしれません。
さらに追加ですが、政治家の評価は、同時代を生きていた人間には、出来ないのかもしれません。
オールドメディア各社、13:45から特番設定しているそうです。
フジテレビだけ、11:45からと枠を拡大しています。
ちょっとだけ見てみましたが、案の定、ゲストの弁護士が「政治責任がーー」と喋りまくっていましたね。
献花の列はちゃんと写してましたが、反対デモはアップで全体を写さないようにしてました。
式典映像は政府が直でネット放映して欲しかったです。
オールドメディア経由の毒を混入された映像は見たくないですわ。正直。
エリザベス女王の一般弔問が25万人くらいだったと何かの記事で見た様な記憶があるのですが、それを人口比を考慮しても上回ってもらいたいものですね。
失礼しました、元ジェネラリスト様への返信のつもりでした。
25万は流石に無理では。
エリザベス女王とは格が違います。
そもそも平日です。
安倍元首相は、その卓越した志や超人的業績などは、およそまともに報じられるず褒められず、それどころか邪魔して疲弊させることばかりする連中にいつも取り囲まれている、という”超ブラック職場”にありながら、しかも身体に不安を抱える身でありながら、日本の未来をより良くするという一心で、心を折られることなく、よくぞ長期間に亘って現場最前線に立たれたものだ、と改めて思います。とても真似出来ません。本当に頭が下がります。ご冥福をお祈りします。
蓮舫、辻元の卑劣極まる、欠席のハガキ振りかざしの恥さらし行為など吹っ飛ばす、若者主体の献花の行列。素晴らしい。若い連中、、立派なものだ。安倍晋三氏の逝去は、日本の国益を向こう30年は傷つけ、損なった。現職のキシダの文雄政権が、どんなにボンクラでも、日本には安倍晋三がいる!三度目の執政はある!と思うから、希望が持てていた。左翼界隈では、暗殺犯を賛美するような、英雄と崇めるような動きもある。冗談じゃない。ただの殺人犯じゃないか!親のネグレクト擬きの財産喪失には、同情はする。でも殺人は容認できない。厳しい裁きを受けさせるべきと期待する。今日は安倍晋三総理の名前を胸に刻みながら、故人の冥福をいのりたい。お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。
>「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を世界に向けて提唱し、米国の世界戦略を変えさせてインド太平洋戦略に引き込んだという安倍総理
パーヨクの工作員様が仰っている様に、この一点だけで国葬に遇する業績だとつくづく思います。
もっと言えば、世界から見て、戦後日本に初めて現れたビジョナリーで実行力のある真のリーダーだったと思います。
戦後レジュームからの脱却を確かなものに出来るか、自由民主主義のリーダーとしてリスペクトされる国になれるのか、安きに流れる官僚、腐敗しやすい政治家を国民はしっかり監視せねばと思いを新たにしています。
安倍さん、安らかにお休みください。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう言っておかないと、後で面倒なことになりそうなので)
日本では、自分が愚民より偉いと思えば思う人ほど、それに加えて年齢を重ねれば重ねるほど、自分が承認印を押していないのに、前例にないことを、自身のリーダーシップで実行する人は、それだけで許せないのではないでしょうか。(だから、自分が許していないのに、(吉田元総理の国葬を例外として)前例のない安倍元総理の国葬を行う岸田総理が許せないのでしょう)
蛇足ですが、安倍元総理の国葬に台湾の代表も参列されるそうですが、(意識してるかは分かりませんが)台湾の代表が、日本の国葬に参列しているということは、他の葬儀に参列していること以上に意味があるのではないか。
所詮、独断と偏見かもしれないので、高齢者のかた、怒らないでください。
外で反対を叫びまわる絵柄の醜さを見せつけられますと抹香を投げつけたことで有名なうつけの殿の行為が礼儀正しく見えます。
故安倍晋三氏の事跡の日本史的意義は、これまでの日本が囚われてきたというか、何が何でも良心をもつ日本人ならそう考えるべきと、一部の学者、言論人が声高に半ば押しつけてきた、アジア諸国への「贖罪意識」に対抗して、戦後の日本が重ねてきた対外政策とその成果を鑑みるなら、そうした考えは最早精算すべき。そしてより積極的に、世界の安全と平和のための「共通の価値観に基づく同盟外交」を展開し、日本はその先頭に立つべきという、まさに政治意識のパラダイムシフトをやってのけたことだと思います。
氏の主張は、はじめそこに国家主義的な匂いを嗅いだ欧米諸国からは警戒の念を以て見られていました。しかし、世界を股に掛けた価値観外交、そして種々の国際課題への同盟国間の協調を通じて解決の模索を図る氏の外交方針は、やがて世界の有力なリーダーという、過去の日本の政治リーダーには見られなかった評価を獲得するに至ったのだと思います。
安倍内閣の外相として、氏の対外政策の一端を担ったはずの岸田現首相が、今次の国葬をめぐって、安倍氏の功績についてそうしたまともな理由を挙げることがないのは、一体どういうことなんだと思ってしまいます。結局のところ彼は、安倍氏の使いっ走りに過ぎなかったということでしょうか。「善隣外交」だの「全方位外交」だのと、過去への贖罪をベースに、経済的利益の追求以外にはできる限り目立つことを避けてきた、宏池会の伝統的枠組みをそのまま受け継いでいる人物ということなんでしょうか。
それに比べれば、国葬反対派の動き。その動機も切迫度もはるかに高いだろうことは容易に理解できます。何せかつてこれらの人たちが大手を振って闊歩できた言論空間を、安倍氏はその在任期間を通じて、多くの国民の共感を得たことで、大幅に狭めてしまったのですから。「国葬」によって、安倍氏の事跡がその事実と共に「顕彰」されてしまえば、もう立ち直りは不可能くらいには思い定めているのかも知れません。
某週刊誌の見出しに『安倍氏国葬後始まる自民崩壊』なんてのを目にしましたが、実際に本文を読んだわけではありませんが、筋立ては容易に推測できます。まあ、どんな牽強付会をおこなったところで、今の自民1強の政治状況が統一教会なんてカルト集団の支援でもたらされているなんて、国民を馬鹿にするにもほどがあります。国葬が終われば、むしろやって来るのは、贖罪を以て自らの良心が担保できるなどと、未だに信じている因循姑息な人たちの、更なるフェードアウトの方でしょう。
伊江太様
この優れたコメントに対して、一つもレスが無いのが勿体ないので、レスします。
故安倍元首相の、功績の本質を見事に洞察され、整理されたものです。
この優れたコメントの内容は、もっと深掘りしたいものです。
このコメントにある通り、10年前、第2次安倍政権が発足して直ぐ、安倍氏は、積極的な外交を展開しました。当時の読売新聞には、それを、「価値観外交」という名称で表現し、同じ価値観を持つ国々は同盟によって、その価値を堅固なものにして行かなければならない、という信念を持って、安倍氏は外交を展開していると書かれていました。
その時は、自由主義諸国の連帯だろうという受け留めに留まっていました。
しかし、今日の中国の台頭やロシアの暴挙を見れば、これが、どれほどの先見の明を持ったものであったかが、ズシリと胸に来ます。
これは、日本の戦後レジームの清算とそこからの脱却のみならず、世界の新しいレジーム(パラダイム)の構築を提案したものであったのです。
もし、安倍氏のこの「世界に対する提案」がなされていなかったら、急速な中国の膨張に対峙しなければならない、自由主義諸国は、その結束の象(かたち)の模索から始めなければならない所でした。
しかし、安倍氏のこの世界に対する提案が既に存在していたので、QUADやFOIPの構築も直ぐに出来たように思えます。
伊江太様の内容の言い換えですが、強調したかったことは、今日の状況を見越したかのように、世界のパラダイムシフトを提案したということです。それ故に、日本のみならず、世界のリーダーとして認知され、自由主義という共通の価値観の大きな主柱の一つとして、信頼され期待される存在になった、ということです。
インドのモディ首相は、このことを一番痛感している人だと思います。インドは、歴史的に中国とは絶対に相容れない国であり、今日の中国の台頭の中で、自国の位置をどこに置けば良いのかと悩んでいたと思います。その時に、安倍氏が「共通価値観による同盟」という「汎概念」を打ち上げ、インドをその枠組みの中に誘ってくれたのです。この「汎概念」が無ければ、インドは、自分の居場所を求めて漂流しなければならなかったと思います。
伊江太様のコメントの内容は、さらに深掘りしたい点が多々ありますが、今日はここまでといたします。
先日、先崎彰容氏が番組でこう語っていました。
吉田茂氏が国葬に値するのは、敗戦後の日本の進路を決めた総理大臣であるからと。良し悪しは別として。
安倍氏が国葬に相応しいのは、世界の情勢の変化から日本が歩んできた道を変更せざるを得なくなった今、新たな道筋を決めた総理大臣だからと。良し悪しは別として。
シンプルでいい説明だと思いました。
決定の重責を人生をかけて背負ってくれた国民の代表に対して、素直に敬意を示したいものです。
元ジェネラリスト様のこのコメントは、上の伊江太様のコメントの国内版のように思います。
伊江太様の、コメントと合わせて読むと、尚、その意義が理解が出来るように思います。
上の返信、Tetsujinよりです。
今日の論稿は、素晴らしいです。
故安倍元首相の功績の本質をズバリ2点に纏めておられます。FOIPに関しては、誰もが分かることですが、リーダーシップを日本の政治に持ち込んだという指摘は、分かりづらいことでした。
本論稿で初めて気がつきました。
また、菅前首相の功績もしっかりと評価されています。