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自由には責任が伴う:「朝日新聞廃刊」トレンドの意味

ネット上では朝日新聞による「安倍川柳」の衝撃は続いており、ツイッターでは昨日、「#朝日新聞を廃刊に」というトレンドが自然発生したようなのです。改めて申し上げておきますが、日本では新聞社がどんな非常識な内容を掲載しても発禁処分を食らうことはありませんが、だからといって日本国民の多数がそれを許すかどうかはまた別の問題でもあるのです。これが「自由には責任が伴う」という論点です。

安倍川柳の衝撃

安倍「川柳騒動」受けネットで「珊瑚を大切に」が流行』では、朝日新聞に掲載された『朝日川柳』が、亡くなった安倍晋三総理に対する国葬などについて、否定的に取り上げたもので埋め尽くされていた、とする話題を取り上げました。

これを「川柳」と呼んでよいものか――。昨日はネット空間が騒然となりました。朝日新聞の紙面に掲載された「川柳」っぽいものが、故・安倍晋三総理の国葬、あるいは暗殺事件そのものを揶揄するようなものばかりで、なかには五七五調が崩れ、川柳としての体をなしていないものもあるようだからです。ただ、こうした騒動を見るにつけ、「第四の権力」は終焉を迎えつつあると痛感せざるを得ません。安倍総理「珊瑚を大切に」「珊瑚を大切に」――。これは、産経新聞社の阿比留瑠比氏が先月、吉田調書について発したツイートに対し、安倍晋三...
安倍「川柳騒動」受けネットで「珊瑚を大切に」が流行 - 新宿会計士の政治経済評論

これに関し、7月16日付の『朝日川柳』については、最初の句が「東京電力・福島第一原発事故」に関わるものであり、安倍総理の暗殺とは無関係だ、などとする「説明」ないし「解説」も出てきているようですが、そのような解説は、まったく釈明になっていません。

そもそも一般社会通念上、川柳には短い句の中に複数の世相を織り込むダブルミーニングが存在していることが多く、読者の側としても、その句を読んで世相をイメージするのが一般的です。詠み手や選者の意図、その選者なりの解説とは無関係に、読者に対し特定の事件を想起させる効果があるのは当然のことでしょう。

なにより、ほかの6句と照らし合わせるならば、問題の句も安倍総理の死を連想させ、結果としてそれを揶揄する効果が認められますので、「あの句は東電に関するものだ」、といった言い訳は、この期に及んで見苦しいばかりです。

「国葬=あれもこれも葬る場」

こうしたなか、もうひとつ紹介しておきたいのが、月刊Hanadaの公式ツイッター・アカウントがつぶやいた、こんなツイートです。

「国葬」をめぐって「あれもこれも葬る場」、などとする「解釈」が示されている、というものです。

なんだか、本当にやるせない話です。

もちろん、こうした「川柳」もどきが(すっかり部数は凋落したとはいえ)大手の日刊新聞に堂々と掲載されるあたり、日本は言論の自由が徹底されている国なのだ、という事実を今さらながらに見せつける出来事であることは間違いありません。

この手の記事を掲載したことを原因として、政府が朝日新聞を発禁処分にする、ということはあり得ないからです。

「#朝日新聞を廃刊に」が自然発生?

ただし、それと同時にもうひとつ重要な視点があるとすれば、そのような「川柳」っぽいものを掲載する新聞に対し、社会の多くの人が何を感じるか、でしょう。もっといえば、新聞社が非常識な内容を掲載した際に、それを一般国民が許すかどうかは別問題だ、という話です。

じつは、昨日はツイッターで、おそらくは自然発生したであろう「#朝日新聞を廃刊に」というハッシュタグが、一時、トレンド入りしていました。また、それと同時に「#珊瑚を大切に」というハッシュタグも、定期的に出現しているようです。

もちろん、ツイッター上で、特定の新聞について「廃刊せよ」などとつぶやけば、その新聞が消滅する、といった単純なものではないことは間違いありません。しかし、そのようなトレンドが自然発生したこと自体、それだけ多くの人が「安倍川柳」に違和感を抱いたという証拠ではないでしょうか。

この点、当ウェブサイトでは、「報道の自由」は尊重されねばならないとする立場を取っているのですが、それと同時に「自由には責任が伴う」ものでもあります。正直、「安倍川柳」を掲載しようが、「かたえくぼ」を掲載しようが、それはその新聞の自由です。しかし、それを掲載したことの責任は取らなければなりません。

朝日新聞に限らず、新聞社は社会通念から著しく逸脱する内容を掲載するのも自由ですが、そのような紙面に眉をひそめる人が増えれば、結果としてその新聞は部数(あるいは電子版の契約件数)を減らすかもしれませんし、広告主も出稿を差し止めるかもしれません。

広告主も嫌がるのでは?

というよりも、『安倍総理関連報道をめぐりメディアがもたらす二次被害』などでも指摘したとおり、現実にテレビ業界では、今回の安倍総理暗殺事件を繰り返し執拗に報じた番組に対し、一部のスポンサーが広告の出稿を手控える動きがありました。

早いもので、安倍総理の突然の死からもうすぐ1週間が過ぎます。こうしたなか、新聞、テレビを中心とするオールドメディアが事件そのものの詳細(容疑者の供述、手口など)を詳しく報じ続けていることが、日本社会に大きな二次被害をもたらしています。その意味では、オールドメディアは日本社会に対する加害者であると言わざるを得ないのです。衝撃的なシーンを繰り返し取り上げること安倍晋三総理の暗殺から、早いもので1週間が経ちます。こうしたなか、ここでひとつ、お断りがあります。当ウェブサイトではこれまで、事件当時の詳...
安倍総理関連報道をめぐりメディアがもたらす二次被害 - 新宿会計士の政治経済評論

いまや、企業広告も人々の評判を気にする時代です。

いずれにせよ、特定の新聞の廃刊よりも先に、新聞、テレビを含めたオールドメディア業界そのものが社会からの信頼を失墜させ、衰退していく、という未来が待っているのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (21)

  • 詠み人の中の「朝広」「毎熊」という名前(柳号か本名かわかりませんが)が話題になっていましたが、選者の「西木空人」の人定記事がありました。

    事実を整える:
    朝日川柳の西木空人=栗田亘選が酷すぎる「銃声で浮かぶ蜜月政と宗」など、安倍元総理暗殺を賞賛・肯定、国葬反対の内容
    https://www.jijitsu.net/entry/Asahishimbun-senryuu-nisikikuujin

    選者の西木空人は栗田亘氏のようで、2002年の朝日退職前に天声人語を担当していたそうです。朝日OB。

    彼にしてみれば長年の間、普通にやってきたことが騒ぎになって驚いているかもですね。
    いや、ネットなんか見てなくて騒ぎを知らないかも。

  • 朝日新聞あの自称川柳は
    便所の落書きと称するのが妥当かと思います。
    廃刊しなくてもいいですが
    今後朝日新聞は「便所の落書誌」と呼称するのが相応しいかと思います。

    • 朝日新聞に広告を載せることは、便所の壁にポスターを貼るに等しい
      この認識が一般化したらどうなるのか、「言論の責任」の観点から興味があります

    • 朝日新聞は、夕刊1面の「素粒子」のほうが酷いです。
      朝日目線で気に食わないことをヒネリもなく書いていて
      こういうやり方が朝日新聞の「素粒子ョン」(solution?)なんでしょうけど。

      ※立ちション(立小便)みたいに垂れ流す「素粒子」の文章が、素粒子ョン

  • オールドメディアはサイレントマジョリティをナメ過ぎた結果の部数低下、視聴率低下とは受け止めていないということなんでしょうなあ
    財務省もとりあえず新聞を軽減税率対象から外せば税収につながるかもよ()

  • 例の「アベ政治を許さない」コピーを考案したのが有名な俳人だったらしく、俳句界は元々反骨精神みたいな風土はあったのですが、一気に先鋭的な政治体質に傾いた様な気がします。

  • > 「報道の自由」は尊重されねばならないとする
    これらは「報道の自由」や「表現の自由」と違うと思う。
    こういうのは、私は、自由を騙った犯罪だと思ってます。

    ネットの中には「これら(朝日新聞)の表現の自由は大事だ、決して委縮させてはいけない、ただし、我々もそれを批判する自由がある」などと言っている人もいますが、それはそれで重要ですが、今回はそれとは異なると思うし、犯罪には毅然と対応する必要があると思う。

    ドブ左翼共は、上記のような人の良心や寛容に付けこんで秩序を破壊しようとします。
    こういう事を許すのであれば、当然、愛知トリエンナーレの天皇陛下の件も許さなければなりませんが、私はあのような侮辱行為は到底許せません。
    ちゃんと、「人を貶めるようなことはしたらダメだよ」って、教えていきたいです。

    人々が安心して安全に暮らせて、分断なく共助で生きて行けるように、ドブ左翼共の秩序の破壊には厳しく対応していかなければならないと私は思います。

    • 報道の自由、表現の自由は確かに保障されています。
      思想の自由も保障されており、なにを考えようと咎めを受けることはない。

      ただし、自由な思想に基づいて報道の自由や表現の自由を行使する際には、往々にして制約を伴うのが一般的ですよね。それがモラルというもの。
      思うのは勝手だが、それを言葉にして発するには「言っていいことと悪いことがある」。
      近年の左翼はそういう所のモラルが大きく欠如してます。それゆえに立憲・共産・社民・れいわのような極めてレベルの低い集団が悪乗りしてくる。
      批判の範疇を逸脱した誹謗中傷を平気でやらかす。今回の川柳問題などまさにそれ。

      そういった行き過ぎた言論に感化された挙句、自分らが正しいと勝手に勘違いした人間が今回のような実力行使に及ぶ。秩序の破壊の招く最悪の結果です。

      秩序ある社会では度を越した言動にはモラル違反と的確に指摘し、ペナルティを受けさせないといけない。表現の自由や報道の自由の委縮などと嘯いて行き過ぎた言論を放置することはあってはなりません。これを許せば第二第三の襲撃事件が起こる。

  • 元々からして川柳や狂歌などは不謹慎なものです。様々な技法を駆使して、なんでもないことを詠んでいるように見せかけながら「実は...」というのが腕の見せ所であり、詠み手のセンスでもあります。あからさまに皮肉って見せるなどというのは野暮の極みですね。
    そういう観点から見ると、件の朝日川柳はセンスのかけらもありません。詠み手はともかく、選者がいて、紙面に掲載されているわけですから、要するに選者にまるでセンスがなく、かつそのような選者を起用している新聞社にもセンスが全くないということでもあります。今後、朝日新聞は「文化」に関して下手に論じない方がいいようですし、読者も掲載記事におよそセンスが欠如していることを踏まえて読むべきでしょうね。

  • あなた、まだ朝日新聞よでいるの?

    珊瑚を大切にしましょうよ

  • 阿保が書き ヤクザが売り込み バカが読む

    どこかのサイトに言いえて妙な書き込みがありました。

  • 朝日の広告主は、こういうセンスのないものが好きな赤い左の企業でしょう。
    さもなければ、DLPのように資金を貰っているのか。
    OBがなんで選者やってるのか、疑問でしたが、立民のように、長老会に逆らえないのでしょう。
    社内に居られなければ、週刊誌の編集をやればいいですし。
    これは天下り?

  • 個人組織問わず、右翼系メディアがジャーナリズムよりも、アクセス数を重視する、そういう例はたくさんあります。
    それは左翼であろうが同じであると容易に理解できるはずです。

    オールド右翼の皆さんが、朝日新聞を取り上げて珍論を並べて大騒ぎすること自体が、一種の経済活動であり文化活動なんですね。
    大変おもしろいです。

    •  茶々松君はこういうひねくれたモノの考えしか出来ないんですね。
       こういうのを「どっちもどっち論」と言うんですよ。

      • 私の考えはオールドで古いものだったようです。
        このままでは時代に取り残されちゃう。
        考え方をニューに変えなきゃ!

        ・・・とはなりませんね。(笑)
        せいぜい、ニュータイプに俗物と言われて粛清されないように気をつけようと思います。

    • 要約すると
      「最近の右翼は低俗なくせに賛同を集める事が多くてすごく悔しいです」
      ですね。

    • 大騒ぎしていると思っているんですか?
      単にまだ朝日新聞なんてものを読んでいるから憐れんでいるんです

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