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ブチャ事件と火器管制レーダー照射事件の共通点とは?

「ブチャの惨劇はウクライナの自作自演だ」。こんな主張を真に受ける人を見ていて、ふと思い出すのが、今から3年前の火器管制レーダー照射事件です。この事件、韓国側はあくまでも「低空威嚇飛行事件だ」と言い張っているのですが、韓国政府、韓国メディアの主張を丹念に追いかけていくと、むしろ韓国側に矛盾がボロボロと出て来る、という代物です。ロシアの主張も、当時の韓国の主張とパターンがまるで同じなのです。

「日本が低空威嚇飛行を仕掛けてきた!」

2018年12月20日、東海(日本名『日本海』)の海上で、北朝鮮漁船に対する人道主義的な救助活動をしていた韓国海軍駆逐艦『広開土大王』に対し、日本の海上自衛隊の哨戒機が低空威嚇飛行を仕掛けてきた

…。

これは、コリア・ウォッチャーの間では有名な言説です。

いった誰が主張しているのかといえば、韓国政府・国防部です。該当する主張は同部が運営するYouTube上のチャンネルで、いまでも視聴することが可能です。

日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を直ちに中断せよ!

動画自体は4分少々のものであり、すぐに視聴できると思います(というか、大したことを言っていないので)。

韓国側は、「広開土大王艦は漂流中の遭難船舶に対し、人道主義的な救助活動を遂行していた」ところ、「日本の哨戒機が低高度で侵入してきた」、「艦艇の乗組員たちが騒音と振動を強く感じるくらい威嚇的だった」と指摘。

「武装した軍用機が他国の軍艦に低空威嚇飛行をしてはならない」、「日本の哨戒機が我々の軍艦の上をなぜ低空威嚇飛行したのか、日本は答えるべきだ」と批判しているものです。

これに加えて、韓国政府は「広開土大王」が哨戒機に対して火器管制レーダー(STIR)を照射した事実はないとも述べており、あくまでも「人道主義的なレベルでの遭難船舶救助のための探索レーダーだけを運用していた」に過ぎない、としています。

日本政府の説明とはまったく異なる韓国政府の主張

こうした韓国政府の主張を全面的に信頼するならば、日本政府が発表した「火器管制レーダー照射事件」は、真っ赤なウソ、ということになりそうです。

韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案(最終見解)

―――2019/01/21付 防衛省HPより

防衛省の側の説明だと、こうです。

20日午後3時頃、平素の警戒監視及び情報収集の一環として、海自P-1哨戒機が日本海の我が国の排他的経済水域(EEZ)内を飛行中、韓国駆逐艦及び韓国警備救難艦を確認したことから、写真撮影等を実施していたところ、突然、その駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受け、海自P-1哨戒機は、直ちに安全確保のための行動をとりました。火器管制レーダーの照射は、火器の使用に先立って実施する行為であり、他国の航空機に向けて、合理的な理由もなく照射することは、不測の事態を招きかねない極めて危険な行為です」。

…。

両国の主張は、まったく異なっています。

さまざまな点で破綻している韓国側の言い分

当ウェブサイトでもこの「低空威嚇飛行事件」を巡っては、これまでにさんざん取り上げてきたつもりです。

もちろん、「韓国側の主張がさまざまな点で破綻している」という意味で、です。

客観的に見て、2018年12月20日、石川県能登半島沖の日本のEEZ内で、韓国海軍駆逐艦が海自機に火器管制レーダーを照射したことはおそらく事実でしょう。その証拠は、ほかならぬ防衛省自身がYouTubeにアップロードしている動画です。

これについては「(韓国側と見解が対立している)日本政府が発表した内容だから、信頼できない」と考える人もいるかもしれませんが、それは「日本政府の発表内容が正しくない証拠」にはなりません(※もちろん「日本政府が絶対に正しい証拠」でもありませんが…)。

というよりも、むしろ韓国政府自身がこの日本政府の動画を部分的に引用しているわけであり、「石川県能登半島沖の日本のEEZ内で韓国海軍駆逐艦と日本の哨戒機が鉢合わせた」ことに関しては、少なくとも事実であることは間違いないでしょう。

また、防衛省は実際に火器管制レーダー探知音と探索用レーダー探知音をともに公表するなど、国防上の支障がない範囲で情報公開に努めているのですが、その反面、韓国政府側は「日本が低空威嚇飛行を行った」とする証拠をほとんど出さず、レーダー照射についても「行っていない」の一点張り、というわけです。

客観的事実を積み重ねていくと…?

では、実際のところ、日韓どちらの言い分が正しいのでしょうか。

少し陰謀論の立場に立たせていただくならば、「日本政府が頑なにウソをつき通している」という可能性は、まったくのゼロではありません。

要するに、日本側がすべてを理解したうえで、P1哨戒機が最初からその海域を低空威嚇飛行し、韓国側の「人道的な救助活動」を妨害しようとした、という可能性です。

つまり、低空威嚇飛行・妨害活動の実態を糊塗(こと)するために、わざと「韓国側が火器管制レーダーを照射してきた」というウソをついて韓国側に「逆ギレ」した、というわけです。

これについてどう考えるべきでしょうか?

当ウェブサイトが重視するアプローチは、双方の見解が対立している際には、相手国政府、相手国メディアの言い分をじっくりと聞いてみる、というものです。

ここでポイントとなるのは、「低空威嚇飛行」という主張が出てきたのがいつか、という点です。

やっぱり出てきた!「威嚇飛行をした日本の方が悪い」の詭弁』などでも触れましたが、この「低空威嚇飛行」説は、日本政府が「火器管制レーダーの照射を受けた」と発表してから数日後に一部のメディアが報じ始めたというものです。

そして、日本政府が動画を公表したのが12月28日ですが、これに対して韓国政府は日本を厳しく非難したうえで、(反論にもなっていない)反論動画の公開に至る、という流れです。

このあたり、「日本政府が低空威嚇飛行を仕掛けてきた」とでもいうのなら、どうして日本政府が公表した直後の時点で、その事実関係を公表しなかったのでしょうか?

また、「低空威嚇飛行が危険だ」とする韓国側の言い分も不可解です。

日本の防衛省は、「海自P-1哨戒機は、韓国駆逐艦に最も接近した際でも、十分な高度(約150m)と距離(約500m)を確保しており、韓国駆逐艦の活動を妨害するような飛行も行っていません」と述べています。

これに対し、韓国側は「日本が引用している国際民間航空条約は軍用機には適用されないものだ」と述べているのですが、これもまったく説明になっていません。「国際民間航空条約が軍用機には適用されない」というのは、「軍用機ならば150m以下の高度で飛行しても同条約違反ではない」という意味だからです。

韓国側は「日本は国際法を恣意的に歪曲して解釈しています」と日本を批判しているのですが、この場合、「国際法を恣意的に歪曲して解釈」しているのがどちら側なのかは、指摘するまでもないことでしょう。

ブチャの残虐行為は「ウクライナの自作自演」なのか?

さて、どうしてこんな古い話を唐突に持ち出したのかといえば、最近、ウクライナの首都・キーウ近郊の諸都市(ブチャなど)で行われた残虐行為を巡って、「これはウクライナの自作自演だ」、「ロシアは関与していない」と主張する方が、一定数存在するからです。

これなど、私たち一般人にとっては、まさに火器管制レーダー照射事件の応用そのものではないでしょうか?

つまり、客観的な事実関係、対立する両者の主張などを丹念に追いかけて行けば、ウソをついているのがどちら側であるかについて、だいたいの目星をつけることができる、というわけです。

いや、もちろん、「ウクライナ側の主張は真っ赤なウソ」であり、「ロシア側の主張こそが完璧に正しい」、という可能性については、100%排除できるものではありません。

たとえばウクライナの「アゾフ大隊」は「ネオナチ組織」との関連が指摘されていますし(公安調査庁『極右過激主義者の脅威の高まりと国際的なつながり』等参照)、「ブチャからロシア軍が撤収して以降、アゾフ大隊がブチャに入った」と主張する人もいます(※情報源については定かではありません)。

つまり、「ロシアはブチャを無血でウクライナ側に引き渡したのに、ウクライナ側のアゾフ大隊が暴虐行為を働き、結果的に『ロシアが残虐行為を行った』とする自作自演を働いた」、という主張ですね。

「低空威嚇飛行」も顔負けの、かなり苦しい言い分です。こうした言説はたいていの場合、どうして「ウクライナの愛国者」を自称する者たちが自国民に対して残虐行為を働いたのか、という点についての合理的な説明が欠落しているからです。

「アポロは月面に着陸していなかった」

ただ、「ロシア無実説」を主張する人と議論していくと、酷い場合は、「欧米メディアが私たち日本人を『洗脳』し、ウソで塗り固めた事実を我々に見せつけている」、といった主張を目にする場合もあります。

もちろん、そのような可能性もゼロではないでしょう。

ただ、こうした言説には、すでに前例があります。「じつはアポロは月面に着陸していなかった」、「NASAは宇宙人が大挙して地球に飛来しているという事実を隠している」、「火星にはすでに人工的な建築物がたくさん作られている」、などとする、いわゆる「トンデモ論説」です。

(※ちなみに「アポロは月面に着陸していない」とする言説と、「火星に人工物がたくさん存在する」という言説を両方信じると、果たして人類は宇宙に出ているのかいないのか、わけがわからなくなるように思えてならないのですが…。)

もちろん、「私たち人類は騙されている」、「地球に宇宙人が大挙して飛来している」という可能性を100%完璧に否定するつもりはありませんし、「占いは当たる」、「超能力は存在する」、「未来人が現代に転生している」といった言説についても同様です。

ただし、身もふたもない言い方で恐縮ですが、それらの可能性は「ゼロではない」にせよ、「限りなくゼロ」ものでもあることもまた間違いありません。

結局のところ、科学というものは、客観的に確認できる事実関係を丁寧に積み重ね、そこから推論を重ねていくという大変面倒なプロセスであり、この手のトンデモ説を愛する人たちは、科学的な検証プロセスを一切すっ飛ばしているという特徴があるのではないでしょうか。

前提条件、そこからの考察プロセスのどちらか(または両方)が間違っている結果、出て来る結論がハチャメチャなものになる、というわけです。韓国の「低空威嚇飛行」、ロシアの「ウクライナのフェイク・プロパガンダ」は、具体的な証拠をいっさい示さず、言い分も途中で二転三転するという点では、まったく同じではないでしょうか。

そして、それらの言い訳を丸ごと信じている人は、非常に騙されやすいのではないかと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (16)

  • 荒唐無稽過ぎる反論(証拠もない)なら逆に信憑性を帯びる、などというかなり残念な子供のような精神構造を持った者でなければ出てこない反論ですねw
    事故で大破した車両の検証からでもブレーキやアクセルの物理的、システム上の不具合は発生していないことが分かっているのに、それらシステムの故障又は欠陥であったと主張し続けている某上級国民様と一緒です。
    最近では悪質な煽り運転でバイク運転手を死なせた(容疑は殺人罪)20代の男が、警察に押収されたドラレコには記録用ストレージが入っておらず、容疑者は「最初から入れてなかった」供述したそうだが実は現場付近でSDカードを投棄しており、それを現場捜索で発見したそうです。
    貧すれば鈍すると言うように、一度弄した苦しい嘘を隠すため更に嘘で糊塗していく有様には呆れる他ありません。

    り地域の火器管制レーダー問題は醜く苦しい嘘を積み重ねているものの、最終的に一番暴露されては困る事実を守りきらせてしまったこと(北との瀬取り行為など)は痛恨の極みです。

  • >酷い場合は、「欧米メディアが私たち日本人を『洗脳』し、ウソで塗り固めた事実を我々に見せつけている」、といった主張を目にする場合もあります。

    「ロシアは何と戦っているのか?~ウクライナ国民の悲劇と世界の欺瞞」河添恵子
    https://vpoint.jp/world/eu/218937.html
    ”真実を隠蔽し続けるDS(ディープステート)の手足、マスメディアと決別すべきではないのか。”
    ”親米か親露か、反露か反米かなど。ただ、そういった二元論で考えること自体、洗脳されているかもしれない、と思ったほうがいい。”
    ”ロシアは誰と戦っているのか? ウクライナと、ではない。「世界統一政府の樹立」に向かうDSと戦っている。”

    真偽の判断は読者にお任せするとして、この記事に「共感する」が94もカウントされていてダントツなのですよ。なんだかなぁ・・・河添さんはワクチン問題でもなかなか香ばしい主張を展開されておられて・・中国問題ではなかなかいい記事を書いておられたようなのですが、どこかでボタンを掛け違えられたのか・・・

  • そうです、ROKはロシアに近い指向性ですよね。昔から、自身がやばくなるとロシアに逃げ込んでいたので、そこは北ともあまり変わらないような?

    条約も覚書も協定も守らない、破棄する。そっくり(笑)

  • 「尹錫悦対金正恩」の強面同士の対決で危険な朝鮮半島! 南北の「先制攻撃」応酬!
    https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20220404-00289818

     価値観が違う、暴力国家であれば、一般民衆の殺戮など、なんとも思わないのでしょう。
    東欧で、いきなりプーチンがウクライナに軍事侵略したように、台湾への中国の軍事進攻、
    朝鮮半島での北による南への核攻撃も、今後、可能性が高まったと考えます。

     テレビの軍事専門家が話していましたが、北朝鮮は、絶対に核を手放さない。
    むしろ、ロシアの軍事作戦の失敗から学んで、北が南に侵攻する場合は、まず、
    核攻撃をして南の戦力を壊滅させてから、南へ軍事侵攻すると述べていました。

     ロシアとウクライナは、同じスラブ系民族で、ソ連時代から兄弟民族と言われながらも
    ブチャなどで無差別殺戮を起こしています。南朝鮮は、北は同じ民族なので我々を殺戮
    などしないと、安心しているようですが、どうなのでしょうか?

     独裁者である金正恩が、自分の目的を遂行するためであれば、南の民衆に対して
    核攻撃も躊躇しないのではないかと考えます。特に、プーチンの失敗を見ていますから、
    2週間以内に戦争を終結させないと自分たちに不利と考えたら、核攻撃は必須と考える
    ことでしょう。

     北が、核攻撃の予告をしただけで、南朝鮮の民衆は、他国へと一斉に逃げ出すことでしょう。
    その場合、日本へ逃げ込んでくる避難民は、何人ぐらいになるのでしょうか?
    ウクライナの場合と同じ、1割程度が避難民になるとして、510万人になります。
     日本に、それを受け入れる勇気と覚悟と協力者(ボランティア)はいるのでしょうか?
    もし、ないのであれば、早めに「日本では受け入れできないので、他国へどうぞ」と言う
    ことも、本当の親切心になるのかもしれません。

     

    • 最後までウクライナに残り徹底抗戦すると表明する大統領にしたがい 国に残り抵抗するウクライナ国民は 多いでしょう。
      一方 韓国は 朝鮮戦争勃発時 大統領や軍隊が 民間人を置き去りに さっさと逃げ出したのですよ。
      釜山からは 対馬が目視できる。
      ボート、漁船で 簡単に安全な日本に逃げ出すことができるんです。根拠はないけど1000万人以上くるんじゃないですか。脱北者も混ざってきそうですし。
      家族、縁者のいるもの限定 とか制限しても 友達の友達は 日本在住ばっかりで 制限にならないでしょうし、 難民満載のボートを 領海に入れることを排除することも難しいでしょう。事前の法整備が必要です。
      一方、在韓邦人、在韓友好国人の保護救出の対策をアメリカと打ち合わせ すすめるべきです。

      いまのポーランドの ご努力、ご苦労に頭が下がります。

      • どみそ さま

         本当に、ポーランド国民のウクライナ避難民に対する献身的な救援活動には
        頭が下がります。

         きっと、ポーランドとウクライナの国民は、互いに価値観はもちろん、信頼関係
        があるからだと思います。

         一方、日本と南朝鮮の国民の間には、価値観も違うし、信頼関係も全く
        ありません。 ウクライナのような事態が半島に発生した場合、日本として
        どうするかを真剣に考えないといけません。

         また、台湾が中国により軍事侵略された場合も、相当数の避難民が、日本に
        来るかもしれません。個人的には、台湾の人たちなら、某国の人たちよりは
        価値観を共有できそうな気がします。台湾の人たちをどれだけ支えることが
        できるのか、準備をしないといけないのではないでしょうか?

         米国は、6年以内に中国は台湾に本格的に軍事侵略すると予測しています。

        • きっとウクライナの大統領は亡命国家を作るのでポーランドの領土を割譲しろとか言わないでしょうしwww。

  • 別記事のコメント欄で、ロシア軍の殺害とゲリラの関係と、国民総動員令を出したゼレンスキーの責任に言及するコメントがありました。
    私自身はあまり頭で整理できていませんでしたので、少し調べてみました。

    ウクライナ大統領令 No.65,69/2022
    https://www.president.gov.ua/documents/652022-41653
    https://www.president.gov.ua/documents/692022-41413

    一部抜粋
    総動員
    ロシア連邦のウクライナに対する軍事侵攻に関連し、国家の防衛を確保するため、ウクライナ軍およびその他の軍事編成の戦闘および動員態勢を支援する。ウクライナ国家安全保障・防衛評議会の提案に基づき、ウクライナ憲法第106条第1部1項、17項、20項に従い、私はここに決議する。
    ・・・
    4. ウクライナ国軍、ウクライナ国家警備隊、ウクライナ治安局、ウクライナ国家関税局の必要性に応じて、軍人や予備役の徴兵、輸送車両の入隊を行う。ウクライナ国家特殊輸送局、ウクライナ国家特殊通信・情報保護局及びウクライナのその他の軍事編成は、動員計画に従って定められた金額を遵守するものとする。
    5. ウクライナ軍参謀本部は、総動員スケジュールの範囲内で、軍人、予備役、国民経済の車両の徴兵の規模および範囲を決定するものとする。
    ---

    まあ一応見ていただけるとわかりますが、国家が戦争を遂行するのにやりやすい体制を取ることを意味していて、「国民全員を戦闘員」とするような記述は見当たりません。
    動員によって軍に招集された人は戦闘員となると思います。
    事前に定められた法律に基づいて、大統領令で発動する建付けのようです。

    このような法制は多くの国が持っているようです。日本にはありません。
    なので、この総動員令が出されたことで、ウクライナの一般国民がすべて戦闘員とみなされる論理は成り立たないと思います。
    ウクライナでの殺害事例については、個別に国際法に準じるかどうか判断されると思います。

    ロシアですら、この総動員令を理由に殺害を正当化する論理は今のところ使っていません。
    ひょっとしたら、「総動員令が国民を危険に晒す」「ゼレンスキーにも責任がある」という議論は、日本国内特有のものかも知れないと思いました。

  • すみません、こっちにも貼ります。
    ---
    ちょっと、おもしろい(ワタシ的には爆笑)した記事がありました。

    コロナ・ワクチンを忌避する人とロシア支持する人との相関が示唆される──カナダの調査
    https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98445.php

    「ロシア軍はウクライナで戦争犯罪を行っていると思うか」との問いに「そう思う」と回答した割合は、新型コロナウイルスワクチンを3回接種した人では88%にのぼった一方、新型コロナウイルスワクチンを接種していない人では32%にとどまっている。

    お互いがわかりあうためには、議論も大事かもしれませんが、病理の解明の方が近道かもしれません。(笑)

  • Qアノン信者はウクライナ侵攻を否定するとの言説があると知らされました。どなたかがこちらサイトに掲出済みならすみません。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/9d96001028e3b85654d79082dd7d7ab1cf196a6a

    記事が取り上げる評論家によれば「今般の事態に及び陰謀論者たちをきちんと叩かないと、第2のオウム真理教を生む」とのこと、首肯するところ多しと読了して当方は感じました。

    ▼2月24日のウクライナ侵攻をきっかけにディープステート論者が急速に力を巻き返してきた
    ▼陰謀論者を、肯定的な意味で取り上げることも極めて危険で絶対にやってはいけない。なぜなら、そうやって勢力を拡大させてサリン事件をやったのがオウム真理教だから

    その一方でホワイトハウスで演説したオバマ元大統領が現職を称して副大統領とジョークを飛ばしすかさず敬礼が返された事実はただの笑いごとでは済まないと考えます。

  • まずは、客観的事実を積み重ねることが大切ですね。
    ”信じるものは掬われる”生き方ではいけないですね。

  • 射撃管制レーダー照射事件への韓国政府の対応とブチャ虐殺事件へのロシア政府の対応との類似性の御指摘,なるほどと思いました.ところで,次の箇所ですが,

    >「アポロは月面に着陸していない」とする言説と、「火星に人工物がたくさん存在する」という言説を両方信じると、果たして人類は宇宙に出ているのかいないのか、わけがわからなくなるように思えてならないのですが…。

    まず,ブログ主様の疑問に対する私なりの答えを最初に申し上げると,両方の言説を信じる場合に人類が宇宙に出ているか(つまり地球以外の星に足跡を残したか)否かに対する答えは「人類は他の星に足跡を残していない」です.

    何故ならば,「火星に人工物がたくさん存在する」という言説の中の「人工物」は「「自然物」あるいは「天然物」でない物」という意味だからで,「人工物」の「人」は地球人類に限定されないからです.

    「火星に人工物がたくさん存在する」という言説を意味を変えずにより正確に言い換えると,「①宇宙には地球人類以外の知的生命体(宇宙人)が存在するか又は②既に火星に到達した地球人類が存在し,自然環境によって作られたのではなく彼ら宇宙人か火星に到達した地球人類が制作した物体が火星にたくさん存在する」という言説になります.

    アポロによる有人月面探査を否定する立場ならば,地球からの月と火星との距離が文字通り桁違いである点(そして距離の桁の相違に起因する地球人を地球から各々の星に生きた状態で送り込む技術的困難度の格段の違い)を考えると,上の言い換えの中の②の地球人類で火星に到達し(て足跡を残し)た者が存在するのも当然否定することになり,2つの言説を共に信じている人々は選択肢①の宇宙人の存在を必然的に信じていることになります.

    • 笑わせていただきました。
      その人たちは、情報の重み付けを無視して可能性の有無だけで議論をすると、宇宙人が存在するという結論になるのだろうか、と想像しました。
      あるいは、根拠なき確信か。

    • ちなみに
      「アポロが月に有人飛行してない」と「火星に人工物存在する」が同時に成立するものとして「宇宙人」以外の解としては
      「現代文明ではない既に滅びた(又は地球を捨てた)地球の古代文明が宇宙に進出した」というのもある
      古代文明がホモサピエンスのものか、ホモサピエンスではない別の霊長類のものか、霊長類ですらないものかで、また解が分裂するが