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米大統領補佐官「ロシアの3つの目的はすべて失敗に」

ジェイク・サリバン米国家安全保障アドバイザーは先日、ロシアが当初3つの戦争目的を持っていたものの、すべて達成できなかったばかりか、真逆の結果をもたらしていると指摘しました。それは「①ウクライナ征服、②ロシアの力と威厳を見せつけること、③西側諸国の分断と弱体化」――ですが、現実にはウクライナは征服されず、ロシアの威厳は地に落ち、そして西側諸国はかつてなく団結している、というのです。

ロシアの3つの目的

サリバン氏「ロシアは3つの戦争目的があった」

ホワイトハウスのウェブサイトに先日、ジェイク・サリバン国家安全保障アドバイザーによる現地時間22日時点の発言が掲載されていました。

Press Briefing by Deputy Press Secretary Chris Meagher and National Security Advisor Jake Sullivan, March 22, 2022

―――2022/03/22 13:48付 ホワイトハウスHPより

サリバン氏の発言を紹介してみましょう。

“Russia intended to accomplish three basic objectives in launching its unprovoked attack against Ukraine: first, to subjugate Ukraine; second, to enhance Russian power and prestige; and third, to divide and weaken the West”.

意訳すると、こんな具合でしょうか。

ロシアはウクライナに対する攻撃で、3つの基本的な目的を達成しようと意図していた。それは①ウクライナの征服、②ロシアの力と威厳を高めること、③西側を分断し、弱めることだ」。

そして、これについて次のように指摘します。

“Russia has thus far manifestly failed to accomplish all three objectives.  In fact, it has thus far achieved the opposite”.

ロシアはこれら3つの目的をすべて達成できていないどころか、その逆を達成した、というのです。

いったい、どういうことでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。

目標を真逆に達成してしまったロシア

まず最初のポイントです。

“On the first, the brave citizens of Ukraine are refusing to submit.  They’re fighting back.  They’re defending their homes.  They’re defending their cities.  And although Russia may take more territory in these brutal military operations, it will never take the country away from the Ukrainian people.”

まずは、「勇敢なウクライナ市民が降伏を拒絶していること」。「彼らは反撃し、故郷を守り、街を守っている」。「ロシアは残忍な軍事行動の結果、占領地を拡大しているかもしれないが、ウクライナの人々から国を奪うことはできない」。こんな指摘です。

続いて、2番目はこうです。

“On the second, Russian power and prestige has been badly depleted.  The Russian military has dramatically underperformed.  The Russian economy has been rocked by powerful sanctions.  The Russian high-tech and defense sectors are being choked off from key inputs.  And Russia is a pariah in the international community”.

「ロシアは力も威厳もひどく枯渇した」、「ロシア軍は劇的に弱く、ロシア経済は強力な制裁により膠着している」、「ロシアの先端技術産業、防衛産業などは国際社会の部品供給から排除され、ロシアは国際社会から孤立している」、というのです。

国際社会、とくに西側諸国が連帯した

こうしたなか、3番目の指摘は、さらに興味深いものです。

On the third, the nations of the free world are more united, more determined, and more purposeful than at any point in recent memory.

西側諸国は分断されるどころか、「自由を愛する諸国」が歴史上で最も強く団結し、より強固に、より明確な目的を持った、という指摘でしょう。

そういえば、『台湾首相「台湾は独立国」=ロシア非友好国リスト受け』などでも紹介しましたが、ロシアが指定した「非友好国リスト」には、台湾やスイスを含めたかなり広範囲な諸国が入っています。

ロシアの非友好国リストに台湾が含まれていたことが、思わぬ効果をもたらしたようです。世界の目が集まっていると思われるこのタイミングで、台湾の蘇貞昌(そていしょう)行政院長は8日、記者団に対し「台湾は主権独立国家だ」、「世界中がそれを知っている」と主張。さらに台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表に至っては、「世界が経済制裁をすれば中国は崩壊する」と発言したそうです。ロシアの非友好国リストに台湾が含まれた!ロシアが「非友好国」リストを発表した、とする話題については、昨日の『「借金踏...
台湾首相「台湾は独立国」=ロシア非友好国リスト受け - 新宿会計士の政治経済評論

逆にいえば、ロシアに「非友好国」に指定されたこと自体、ロシアから公式に「自由民主主義国である」と宣言されたようなものであり、ある意味では「名誉なこと」といえるのかもしれません(※皮肉です)。

いずれにせよ、サリバン氏の認識だと、ロシアの目的と現実の結果には、ほぼ真逆の効果がもたらされた、ということだそうです。

サリバン氏の認識
ロシアの当初の目的 実際の結果
①ウクライナの征服 ①ウクライナは征服されるどころか、反撃し、故郷をしっかり防衛している
②ロシアの力と威厳を高めること、 ②ロシアの力は弱いことが露呈し、威厳は地に堕ちた
③西側を分断し、弱めること ③西側はむしろ自由を愛する諸国が史上で最も強く団結した

ロシアの失敗

短期決戦に失敗したロシア

このあたり、基本的にはサリバン氏が述べている内容ですので、実際にロシアの側に上記①~③以外の目的があるという可能性は当然あります。また、個人的にはここに記された内容が100%絶対に正しいものだとは思いません。

ただ、サリバン氏の指摘自体、いちいち「ごもっとも」でもあります。

ウラジミル・プーチン大統領の当初の目的が、(その公式声明である「ウクライナの非ナチ化」などではなく)ウクライナの制圧と政権転覆にあったことはほぼ間違いないと考えて良く、その意味では、開戦から1ヵ月が経過していまだに首都・キーウの制圧に至っていないのは、明らかにロシアの戦略の失敗でしょう。

それどころか、西側諸国から供与されている武器の効果に加え、ウクライナ軍、ウクライナ国民の士気は総じて高く、侵入したロシア軍が掌握した主要都市といえば同国南部のヘルソンくらいなもので、それ以外の主要都市は、包囲されてもなお、陥落していません。

ウクライナ政府の公式発表ないし西側メディアなどの報道によれば、包囲された主要都市に対しては無差別砲撃も加えられていて、マリウポリでは人々がロシア領に連れ去られたという「事件」もあったそうであり、ウクライナの人々の安否が気遣われますし、事実なら国際法違反にもなりかねないものでしょう。

ただ、これも逆にいえば、ウクライナ側の抵抗が非常に強く、ロシア側としてはそれだけ「手を焼いている」という証拠でもあります(※もちろん、これらの報道が事実ならば、ですが)。

いずれにせよ、古今東西、戦争というものは短期決戦・短期決着が鉄則です。

この点、『ロシアのウクライナ侵攻の目的は「キエフ公国回復」?』などでも取り上げたとおり、ロシア側が「うっかり」公表してしまった記事などから考えて、ロシア側が当初、このウクライナ戦争を48時間以内に終わらせる算段だったのではないか、という可能性が高いと考えて良いでしょう。

「プーチンは独裁者」=一般教書演説「ウクライナ戦争は自由主義国対独裁国家の戦いに」――。バイデン大統領の一般教書演説を眺めていると、米国側のそんな決意が見て取れます。その一方で、『クーリエ・ジャポン』によると、ロシアの国営メディアは誤って2月26日付で「勝利記事」を公表してしまい、あわてて削除したものの、その内容からは今回のウクライナ侵攻におけるロシアの「真の目的」が「キエフ公国の回復」にある、との指摘が出てきました。バイデン大統領の一般教書演説現地時間の3月1日(日本時間の本日)、ジョー・バイ...
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長引く戦争は、西側諸国に金融制裁を発動する時間を与えた

実際、西側諸国がロシアに対する経済・金融制裁を発動するまでには48時間以上の時間がかかっています(ロシアに対する金融制裁のパッケージが発表されたのは、日本時間の27日早朝です)。

逆に言えば、もしもロシアが48時間以内にキーウを制圧することができていたならば、西側諸国はロシアに対する経済・金融制裁を発動することなく、ウクライナはロシアの手中におちていた可能性が濃厚だ、ということでもあります。

そして、ロシアが48時間以内にウクライナの制圧に失敗したことで、西側諸国はまずロシアの主要銀行を、国際的な金融システムから遮断し、ロシアが保有していた外貨準備を凍結し、ロシアの政府・主要企業の起債を禁止することで、ロシアからハード・カレンシーを奪いました。

こうした措置自体、西側諸国の初動としては、大変に適切なものだったと考えて良いでしょう。

また、3月初旬の国際連合の総会では、ロシアに対しウクライナからの無条件撤退を要求する決議が、141ヵ国という賛同で可決されています(『国連総会、ロシアにウクライナからの無条件撤退を要求』等参照)。これには法的拘束力はありませんが、国際社会の連帯を示すという意味では大成功だったことは間違いありません。

南アフリカメディア「アジアでは日本とニュージーランドが議論をリードした」国連総会でロシアのウクライナからの無条件撤退を求める決議が採択され、2014年3月のクリミア半島を巡る決議のときと比べ、賛同国が100ヵ国から141ヵ国に増える一方、反対国は11ヵ国から5ヵ国へ、棄権国も58ヵ国から35ヵ国へ、それぞれ減少しました。国連総会、ウクライナからの無条件撤退などを要求国連総会は現地時間2日、ロシアに対しウクライナからの無条件撤退などを求める決議を、賛成多数で採択しました。General Assembly resolution demands end...
国連総会、ロシアにウクライナからの無条件撤退を要求 - 新宿会計士の政治経済評論

これに加えて西側諸国の企業も相次いでロシアから撤退ないし事業中断を表明し、とくにビザ、マスターカード、少し遅れてJCB、アメックスといった国際的なクレジットカードブランドがいっせいにロシアの金融機関との提携を解除するなどしたため、ロシア国民の多くは国際キャッシングなどができない状態に陥っています。

ちなみに西側諸国の文化の象徴でもあったマクドなどのブランドも相次いでロシアでの事業を休止または撤退しており、マクドロゴを90度転倒させた「イワンおじさん」(ロシア語で “Дядя Ваня” 、発音は「ジャージャ・ヴァーニャ」)なる奇妙な代物も出現しています(『マクドロゴが転倒し「イワンおじさん」に華麗に変身?』参照)。

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ロシア制裁の実情

さて、ロシア制裁は、今後、どうなっていくのでしょうか。

この点、『意外としぶとい?ルーブル「紙屑化」の可能性を考える』などでも議論してきたとおり、ロシア自身は資源国でもありますので、これらの金融制裁を通じて「国家破綻状態」にまで追い込まれるかどうかは微妙だ、というのが当ウェブサイトでこれまで指摘してきた内容でもあります。

北朝鮮を道連れでどうぞルーブルが、意外としぶといです。もちろん、国際社会が対露制裁をさらに強化すれば、ルーブルがさらに下落することはあるかもしれませんが、だからとって「紙屑化」するのかどうかに関しては、非常に気になるテーマです。ロシアは内に籠ることができる国でもありますし、北朝鮮のように長年にわたる経済制裁にしぶとく耐えているという事例もあるからです。金融制裁・現時点までの効果金融制裁発表から1週間ロシアがウクライナに軍事侵攻したことを受け、国際社会がロシアに対する厳格な金融制裁を発表してか...
意外としぶとい?ルーブル「紙屑化」の可能性を考える - 新宿会計士の政治経済評論

ただ、短期的に見て、ロシアが非常に追い込まれていることは間違いありません。

実際、ロシア側は「非友好国リスト」に対する外貨建て債務をルーブルで支払うと宣言しましたが(事実上の「踏み倒し」宣言、『ロシア「非友好国リスト」は金融制裁が効いている証拠』等参照)、現実には、現在のところロシア政府は外貨建てソブリン債の利払を、ちゃんとドル建てで実行しています。

中国は対露「1000億ドル支援」に耐えられるかロシアによる「非友好国リスト」に対する事実上の「借金踏み倒し宣言」は、ロシアに対する「SWIFT排除」「外貨準備凍結」「起債制限」などの金融制裁がてきめんに効いている証拠です。そして、明らかに国際法に違反する大統領令を出したことで、ロシアは却って国際的な信用を喪失することになるでしょう。本稿ではこれについて、報道や統計データなどをもとに、その実態を詳細に検討してみます。ロシアの違法な一方的宣言「非友好国リスト」は一種の「借金踏み倒し宣言」『「借金踏み...
ロシア「非友好国リスト」は金融制裁が効いている証拠 - 新宿会計士の政治経済評論

しかし、ハード・カレンシーなどの資金も凍結され、ロシアに対する輸出規制も適用されるなかで、ロシアがこの戦争を最後まで遂行し得るのかについては、大きな疑問でもあります。

ロシアさん、北朝鮮を道連れでどうですか?

こうしたなか、読者の皆さまが本稿を読む時間であれば、おそらくブリュッセルでのG7サミットについても、「ロシアに対する制裁の抜け穴を塞ぐ」など、何らかの声明が出ている可能性があります。

ところで、北朝鮮は昨日、ドサクサに紛れて北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性があるミサイルを発射しています(首相官邸ウェブサイト『北朝鮮による弾道ミサイル発射事案について』等参照)が、これも世界各国の目がロシアに向けられているなか、北朝鮮からの「制裁解除要求」の一環と見るべきでしょう。

ロシアが国際的な制裁で苦しい立場に追い込まれていけば、当然のことながら、ロシアが北朝鮮に支援を行う余力が低下します。

このあたり、『意外としぶとい?ルーブル「紙屑化」の可能性を考える』などでも紹介したとおり、ルーブル安の影響もあり、ロシアに出稼ぎに出てきている北朝鮮労働者の「上納金」負担が増していると考えられるなか、対ロシア経済・金融制裁が北朝鮮を「道連れ」にしている可能性もあるでしょう。

北朝鮮を道連れでどうぞルーブルが、意外としぶといです。もちろん、国際社会が対露制裁をさらに強化すれば、ルーブルがさらに下落することはあるかもしれませんが、だからとって「紙屑化」するのかどうかに関しては、非常に気になるテーマです。ロシアは内に籠ることができる国でもありますし、北朝鮮のように長年にわたる経済制裁にしぶとく耐えているという事例もあるからです。金融制裁・現時点までの効果金融制裁発表から1週間ロシアがウクライナに軍事侵攻したことを受け、国際社会がロシアに対する厳格な金融制裁を発表してか...
意外としぶとい?ルーブル「紙屑化」の可能性を考える - 新宿会計士の政治経済評論

いずれにせよ、ウクライナ戦争を巡っては、「最悪の事態」として、ロシアは敗戦するまで戦争を止めない可能性も十分に想定しておく必要はあるでしょう。

とくに、昨日はロシア側が「天然ガスはルーブル建てで輸出する」などと一方的に宣言したことが話題になっていますが(『ロシアが非友好国に対し天然ガスのルーブル決済を導入』等参照)、まさかとは思いますが、この期に及んでロシアビジネスを継続している日本企業は、猛省した方が良いと思う次第です。

プーチン大統領は「非友好国」に対し、天然ガスをルーブルでしか売らない、と宣言したようです。この宣言を受け、外為市場ではルーブルが米ドルに対し、久しぶりに100ドルを割り込む通貨高となっているようです。もっとも、ロシアは石油・天然ガスなどの資源輸出に依存した「モノカルチャー国家」でもありますので、マクドを「イワンおじさん」に変更したところで、ロシア国民の不満を吸収し切れるとも限りません。ロシアは資源国:いざとなれば「内に籠る」ロシアは現在、西側諸国からの経済・金融制裁を受けています。その具体的な内...
ロシアが非友好国に対し天然ガスのルーブル決済を導入 - 新宿会計士の政治経済評論
新宿会計士:

View Comments (31)

  • 記事更新ありがとうございます。
    北朝鮮ミサイルの更にドサクサで便乗して日本海へ5発もミサイル発射したお国もあるようですよ。道連れでしょうか?

  • プーチンは宣戦布告せず、独立国のウクライナに侵略戦争を仕掛けました。
    本人は地域紛争に介入しただけだと言っている様ですが、ロシアに頭が上がらない国の大統領は
    「戦争」と言ってしまいましたが。
    まさにスニーク・アタックなのですね。プーチンは戦争犯罪人として裁かれなくてはなりませんね。

  • 戦争してもお互いに不幸になるだけですね。
    ロシアが核を使わない事を祈ります。
    中国や北朝鮮、世界にこの戦争が良い教訓になることを祈ります。

  • ロシア側から見れば、今回の”軍事作戦”は踏んだり蹴ったりですね。
    上から下まで「なんでこうなったんだ!?」とパニックになっていそう。

    改めて不思議に思います。プーチンは一体何をしたかったのか?と。
    己の寿命を悟って最後に暴れたかったのか、このままではロシアは二度と世界の
    メインプレイヤーに返り咲けないと思って無謀な賭けに出たのか、
    それとも「ソ連よもう一度」が長年の夢だったのか……?

    大穴として「ずっと頑張ってきたけどダメだわこの国。もう派手に滅べ。
    国が無くなるレベルで世界中から否定されて、誰もロシア人を名乗らなくなれ」が
    本音だった……なんてオチは、さすがに無いかな?

  • 安倍元首相はまさに国賊ですね。保守の皮を被った売国奴です。
    プーチンと一緒に処刑されてもやむを得ないでしょう。
    神国日本!

  • ロシアはアフガニスタン政府軍の即陥落を見て、”我も”と甘い期待をもって手を挙げたりしたのでしょうか?
    ウクライナの現状を鑑みれば、リーダーが率先して逃げ出し郷土愛に資さない傭兵が主力だったアフガニスタン政府軍の士気とは比べるべくもありません。
    また、はなっから他人任せなどではなく強い自衛の意思(行動)を示したからこそ諸国の共感を獲得できた側面もあるのかと考えます。

    もしくは、長らく続いた平穏でロシア軍の気質が職業(腰掛け)軍人と化してたりしたのかな?
    欧州諸国から ”眠れる獅子” と畏怖されたはずの清国がどうってことなかったようにですね。

    • 自分がカメラを通して呼びかければウクライナ軍は現政権に叛旗を翻すとプーチン大統領はホンキで信じていたらしい。そうはならかった、事実は違っていた。ロシアが犯した数ある誤算のうちの最大がこれであると当方は考えます。Igor Susko 氏が精力的にリークするとおり、ロシア諜報活動とロシア中枢との間には致命的な齟齬があるのでしょう。

      • >ロシア諜報活動とロシア中枢との間には致命的な齟齬

        独裁性が豊かな国では、リーダーの意に沿った報告しかなされなくなってしまうものなのかもですね。

        >プーチン大統領はホンキで信じていたらしい。

        プーチン大統領:この紋所が・・。
        ウクライナ市民:そんなデカいの目に入る訳ないだろ・・。
        m(_ _)m

  • 天然ガス開発の『サハリン2』についてはロシアの思惑次第では北海道へ海底パイプラインを通す構想もあるみたいなので、資源を武器に内政干渉される恐れがひとまず無くなったのは僥倖でしょうか。出資する商社やエンジニアリング大手は撤退するか悩んでいるのでしょうが、樺太は日本の13世紀以来の権益圏、ロシアのサハリン領有宣言以前に幕府が統治しており日本の国境碑は間宮海峡にあり、あるいは南部は帰属未確定でロシアにあらずなどのらりくらりと居座りする選択肢もありでしょうか。ルーブル建での支払いも拒み権益をプーチンが強制的に取り上げれば戦後賠償で北樺太も日本に復帰させる口実にするぐらいの狡猾さも外務省に期待したいです(棒読み)

    • 賠償や領土割譲を要求したらプーチンが辞任しても戦争止めないし
      そうなると、本気で核兵器を使用してくるかもしれんぞ

      • 核は誠に戦略的に有効ですがチラつかせればいつでも何でも思い通りになる訳ではないでしょうね。核による恫喝もする気にもなれないくらいにロシアの徹底的な疲弊を待ち、機が熟したときに粛々と回収すればよいのですよ。

        • あまりに疲弊したら
          今度は、国境を接していないそこそこの強国(例えば、ブラジルとかメキシコとかエジプトとか)に核兵器を売りさばくかもよ
          疲弊したウクライナが中華人民共和国に空母売ったように
          ソ連崩壊時のウクライナ非核化も核兵器売りさばくのを防ぐためのものだった

  • クレジットカードが使えずタイで立ち往生しているロシア人観光客多数という記事が出ていた。

    あの人たち今どうしてるんだろう。

  • NATOの東方拡大を防止するって目的もあったと思いますが、今回のウクライナ侵攻でかえってNATO加盟を望む国を増やす結果になってるのも、ロシアの大きな失敗でしょう。

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